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(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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井嶋りゅう様 いつもお読みいただき、また、佳作と評価していただき、ありがとうございます。ご指摘のとおり、別れ際のあの人の表情については、悩んだ末に「引き算」して消してしまいました。今回は何とかなったようですが、結果オーライのような感じもあり、もう少し丁寧に考えてみたいと思いました。あれは一体?何を思っているのか?何が何だか分からない?という「混沌」を表現してみたかったので、評を拝読して、とてもうれしく思いました。今後ともよろしくお願いいたします。
井嶋りゅう様、この度は丁寧な感想を頂き誠にありがとうございます。
私も幼い頃にはコーラを飲むと歯が溶けちゃうぞ、と親に言われて育ちました。
サイダーは味方、分かります(笑)
毎年、夏になると三ツ矢サイダーの250㎖缶をケース買いしています。(これくらいが飲み切りで丁度良い塩梅ですかね)
私の詩を楽しんで読んで頂けたということがとても嬉しいです。私も楽しい気分でこの詩を書けて良かったです。次回も機会がありましたら、是非講評を頂ければと思います。ありがとうございました。
長者ヶ森へ続く細い道
揺れる若草に
春の息吹を感ずる
西の彼方から白い雲
風 わが身に迫るとき
そのなかに
美しいあの人の香りを嗅ぐ
風に運ばれた
潮の香に似たあなたの体臭
ああ あなたは遠く
西海の小島にいるのだと…
十四のとき知り合い
二十二で別れたあなた
少女からめくるめく大人の女に
瑠璃色の蝶の如く脱皮したあなた
丘の上に
新たな雲が湧き 風に乗る
千切れちぎれに飛んで
また新しく大きく…
雲の数ほど
あなたへの追慕を唄い
過ぐる日の愁いを知る
それは確かに〈愛〉に近かった
春の日 遠いあの日と同じように
草原は輝き
天に向かってチチチと
雲雀が囀った
今回、読んでいただき、その上ご感想までありがとうございます。まだまだ未熟ですが、ご感想を励みにして精進したいと思います。ありがとうございます。
月は見つめた 人を見ていた
遙か遠くの宇宙(そら)に浮かんで
夜毎に満ち欠け また満ちた
月は寡黙に 地上の人を見下ろした
人は見つめた 月を見ていた
遙か遠くの球体(ほし)を想って
手合わせ祈り 神を宿した
人は大いに語り 夜空の月を見上げていた
月は幾千の夜を照らし 人は幾万の物語を綴る
時を経て紡ぎ出された人月譚
引力に引き寄せられるかのように惹かれ合い
両者の関係は密に密に
言わず語らず夜空に在る月
それでも人は多くを享受し歴史に遺した
彫刻 絵画 詩 音楽
様々な月の姿は人々の想像を掻き立てた
月夜の帳が降りる頃
小さな町の工房で
キャンバスが散らかったアトリエで
本が積まれた薄暗い書斎で
観客の居ないひっそりとした舞台で
そして 悩み考え抜いた貴方の頭の中で
まだ誰も知らない名作は生まれる
優しく輝く月明かり 今宵もまた
創造の夜は 静かに更けて
幾年も快晴
空を切り裂かない朝が今日もきた
あなたの目の前に鐘がある、それを貴方は腕一つでならせる
それを貴方は鳴らさない選択もできる
いまこの場にいるのは貴方一人だ
この朝は靄に包まれ、先も何も未来も見えないここで
貴方は確かにその鐘をならせる、あなたはそこにいる
それを鳴らせるのは貴方一人だ
その鐘を鳴らすのは貴方の役目だ
ただそれがいつかは誰にも指定されていない
この鐘がいつ鳴るのか誰も知らない誰にも指定できない
さて鐘の役割はなんだったのか誰も思い出せない
高くから見やればパンの焼ける匂いも煙もなにもない街並み
鳴らしたところで聞く人はいるのかどうか
そういえばどうだったかいつもなら朝の讃美歌が
最後に聞いたのはいつだったのかどうなのか
もう誰も彼もが眠って怠けて土の下ではないのだろうかどうか
今更これを鳴らしたところで何になるのか
神様に聴いても鼓膜は揺れない
静寂がうるさいくらいの静けさが唯々心に語り掛ける
私は一体なにをしたいのか
答えはいつも早く速く疾く
私は答えが出ないまま
思い浮かぶのは早く速く疾く
あなたの目の前に鐘がある、それを貴方は腕一つでならせる
それを貴方は鳴らさない選択もできる
いまこの場にいるのは貴方一人だ
今日も空を切り裂かない朝で終わるのか
ふたつの相反する事がらの
ちょうど真ん中に立ってみる
(ただしいとまちがっている)
(たのしいとくるしい)
(うれしいとかなしい)
(すきときらい)
道標(みちしるべ)のようなふたつの光の
どちらからも遠いところに立ってみる
(ただしくもなくまちがってもいない)
(たのしくもなくくるしくもない)
(うれしくもなくかなしくもない)
(すきでもなくきらいでもない)
そこはまるで星のない夜のようで
みながすこしずつ隠しごとをしているこの世界に
とても似つかわしく思えるのだ
※
けれども今日の冷えきった夜空は
なにも隠しはしなかった
オリオン座のつづみ形
牡牛の顔のV字形
おおいぬの鼻のしめった光も
双子の頭の不公平なかがやきも
星たちは季節も時間も方角も示しているのに
わたしには標(しるべ)が見えず
きみにはわたし以外に寄る辺がない
そんな一人と一匹でどこへ行こうか
刃物のようにつめたい風は
意識をも切り裂いて 傷口からは
どこまでも歩いていく意志が流れ出る
かつてはそうだった
今はただ転ばないために
足を前に出し続ける
意志よりも希望よりも先に
※
(ただしさはくるしさになり)
(くるしさはまちがいをうみ)
(まちがいはたのしくもあり)
(たのしいとかなしくなったりする)
(そして)
(すきでありきらいであっていい)
(それらをうれしさがとおくからみつめている)
※
きみは走り出す
足は地面を何度も蹴って宙を舞い
この道がどこまでも続くと信じている
わたしも走る
地面からむりやり剥がした足は重いけれど
この道に終わりがあることだけは知っている
きみもわたしも笑わない
きみもわたしもしゃべらない
わたしたちだって隠すことがうまいのだ
きっとうまく生きていけるだろう
下り坂に転がされるように走っていると
星々はいつのまにか眼下に広がっている
あの星たちはみちびくためのものではない
その数だけの意識があるというしるしだ
そしてそこでは 様々な
相反する事がらが交錯しているのだろう
立ち止まったわたしたちの熱い呼気で
それらを少しかすませる
隠しごとをするには 今日は
明るすぎる夜だから
遅くなりましてすみませんでした。
荻座利守さま、先月のピンチヒッターありがとうございました。大変助かりました。感謝致します。
2/11〜2/13までにご投稿分の評と感想です。
ご投稿された詩は、一生懸命書かれた詩ですので私も一生懸命読ませていただいておりますが、上手に意味を読み取れなかったり疑問を書いたり頓珍漢な感想になったりする場合もございます。申し訳ございませんがそのように感じた場合には深く心に留めず、そんな読み方もあるのだとスルーしていただけると助かります。どうぞ宜しくお願いいたします。
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「サイダー」上原有栖さん
上原有栖さん、こんばんは。
とてもすがすがしくなる詩でした。私が子どもの時飲んだ炭酸水と言えば、サイダーかコーラかファンタで、コーラは歯が溶けるから子どもは飲んではいけないと言われ、主にファンタオレンジばかり飲んでましたが、たぶん人生で初めて飲んだ炭酸水はサイダーだと思います。今もたまに飲みます。何となくですが、サイダーは味方みたいなイメージあります笑。この詩のように、思い出はサイダーと共にあるということ、とても共感いたしました。あと、ラムネのビー玉も思い出しましたね。
背伸びしたいのが子供の時代で
童心に返りたいのが大人の悲哀か
この比較、良いですね。大人の切なさが伝わってきますよね。童心と言えば私は夏祭りでした。去年ひまわり祭りでヨーヨーを釣りました。楽しかったです。このように、自分だったら、と色々思い出すことが出来て、とても楽しい詩でした。ありがとうございました。
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「感情」相野零次さん
相野零次さん、こんばんは。
まず「受け止めれる」「乗せれる」という言葉は、ら抜き言葉になってますので日本語として正しくないですので直しておいてください。
さて。「〜辛い」「〜嬉しい」途中に「〜苦しい」が入り、またしばらくすると「〜難しい」、そして「〜狂おしい」「〜恐ろしい」など、感情を表すシンプルな言葉が少しずつバリエーションを増やしていく。そして「愛だ」と断言する。この書き方はあえてだと思うのですが、私としましては非常に良かったです。とてもシンプルで、ごちゃごちゃと感情を書いていないところが良くて、すっと心に入ってきました。何と言いますか、人間の表情を見ているような感覚がありまして、言葉では表せないものが伝わってきました。ちょっと涙が出そうになりました。とても好きな詩でした。佳作といたします。
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「女」喜太郎さん
喜太郎さん、こんばんは。
訳アリ男女の切なさが描かれていますね。お相手にはすでに別のかたが存在しているのでしょうか。何度諦めようと思っても諦められないという結果だけが突きつけられて、堂々巡りの朝を迎える。切ないですね。いっそのこと、絶対諦めないと決めることもいいかもしれませんね。今までと逆の気持ちを持つ、そうすれば案外すんなり現実が変わるかもしれません。耐え忍ぶ感じが演歌の世界に通じていましたね。
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「時間よ止まれ」じじいじじいさん
じじいじじいさん、こんばんは。
もう少しで卒業だからと、使い捨てカメラで放課後の教室で写真を沢山撮った中学3年生の冬を思い出しました。まだ携帯電話がなかった時代でした。あの日はまだ雪が降っていて教室はとても寒かったんです。思い出って色や温度も一緒に思い出されてきますよね。4連目に「この時の笑顔は一生の思い出」とありますが、ほんと、そうだと思います。この詩には視覚での思い出が多いですが、きっと体感温度や匂いなどもあったはずで、その辺が書かれてあったらもっと良かったかなと思いました。懐かしいことを思い出させていただき、しばし過去に浸ってしまいました。ありがとうございました。佳作一歩前といたします。
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「開花」佐々木 礎さん
佐々木 礎さん、こんばんは。
大作でしたね。強い感受性や生きづらさ、伏し目がちな眼差しなどを感じます。一見脈絡がないように思えるものも、読み進めて行くと何となく辻褄が合うように思えてきて、飛躍表現もすんなり入ってきました。読めば読むほどしっくりとくる、面白い書き方だと思いました。表現へのこだわりや愛着、丁寧さも感じられました。佳作といたします。
ひとつ。このような書き方の詩は、もしかしたら私よりも適任の評者さんがいるかも知れません。三浦さんや島さんや水無川さんなど、私よりももっとこの詩について具体的な読み込みやアドバイスが叶いそうです。せっかくの大作で勿体無いと感じるところもありますので、このようなアドバイスをお伝えさせていただきます。参考になれば嬉しいです。
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「喪失」温泉郷さん
温泉郷さん、こんばんは。
ちょっとしたミステリーでした。ふとよぎる疑念が空間を歪ませる。黒い影となって自分の内側に迫ってくる。あの日あの時のあの人の表情言葉背中靴音。見逃したはずはないのに何かを見落としている、そんな感覚が伝わってきました。違和感異空間の中にはもしかしたら希望もあるかもしれない、いやないかもしれない、黒か白か、あの橋を越えて自ら結界を破ってしまえばとペダルを漕ぐけれど、変わらぬ灰色の空間の中を走っているだけ、そのようなやり切れなさのような感情を受けました。とても面白いと思いました。
さて、私は冒頭に、ちょっとしたミステリーと書きました。なぜそう思ったのかを書きます。この詩のタイトルは「喪失」。あの人と別れた詩。納得したはずのその別れ際の顔に疑念を抱き始め、心情のなりゆきがミステリー展開であるのですが、実は肝心のあの人の別れ際の顔が見えないのです。泣いてたのか笑ってたのか空虚だったのか?などなど。なので
まさか?
もしかして?
と書かれている意味を、プラスにとらえればいいのかマイナスにとらえればいいのか、正直どちらかなと思って読みましたが、歪んだままで終了しているので混沌としたままの感情なのだろうと私は読みました。この辺の書き方については人それぞれになるかもしれず、あいまいのままで想像の幅を広げておきたいかたと、そうではないかたと、いるかもしれません。今回はじゅうぶんに楽しめましたので佳作といたします。
*****
以上、6作品のご投稿でした。
どうもありがとうございました。
ここ数日、あたたかくなったように感じます。
花粉も飛び始めています。
なるべく対策をして乗り切りたいと思います。
その後の地獄の夏はどうしたら‥。
「先生、もう狂ってはだめでしょうか。そして、一生病院で暮らすのです。精神病者と一緒に笑うのです。いや、私も精神病者として笑うのです。
私は白痴が嫌いです、というより怖いです。その恐怖のあまり、私はいっそのこと自分が白痴になってしまいたいと、思わずにはいられないのです。心理障壁を乗り越えて、頭のおかしい若者として社会に汚点を刻む勇気が湧いて来るのです。
爆破してください先生!私の頭を今すぐに!」
***
黄色い囚人陽気に踊る
黄色いタイツを着て踊る
充血した目でトライアンドエラー
同じステップを繰り返す
ドン、ドンタカタン
ドン、ドンタカタン
足は四股踏みドンタカタン
黄色い囚人陽気に踊る
今日のお空は晴れ模様
しかしお部屋でドンタカタン
黄色い囚人陽気に踊る
リズムが崩れて額に汗する
ドン、タカドンタンドンドン?
黄色い囚人陽気に踊る
はち切れそうな肺で息する
ハァタカドンタンハァドンタン
黄色い囚人陽気に踊る
右手でナイフを振り回して叫ぶ
「ハァドンタカタンドンタカタン!」
黄色い囚人陽気に踊る
前髪ナイフで切り裂いて
おかっぱ頭で陽気に踊る
黄色い囚人陽気に踊る
おかっぱ頭で「ドンタカタンハァ」
目を見開いて「ドンタカタンハァ」
狂気の囚人陽気に踊る
黄色い狂人まだまだ踊る