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(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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真夜中に山道をひとり歩いていた
その道はとても細く
深い森に覆われている
雨に濡れた枯葉が
靴にまとわりつく
冷たい風が頬を刺す
森からは
夜行性の動物の
不気味な鳴き声が
聞こえてくる
何度も引き返そうと考えたが
振り返っても
辺りは何も見えない
気を取り直し
目の前にある
暗闇の道を進む
どのくらい歩いただろうか
登っているのか
下っているのか
わからなくなっていた
はるか遠くに
街の灯りが見える
その瞬間ただ走った
街の灯りが近づくにつれ
寂しさや不安が
道の後ろに落ちてゆく
辺りの空気が
暖かくなってゆく
街に辿り着くと人影が見えた
その人に声をかけようとしたとき
目が覚めた
窓から朝の光がさしこんでいた
わたしがひとり歩いた山道は
昨日の昼に車で通った道だった
転勤を機に
中学生の頃以来 九年ぶりに
自転車に乗りだした
雨上がりの朝
水溜りの上に車輪が割り入ると
蜘蛛の巣のように
花火のように
しぶきが広がり
透明で涼やかな音がする
そして思い出した
中学生だった私も
この光景が好きだったことを
静かな鏡面を
やわらかにくだく
それが雨上がりの楽しみだったことを
人間の脳って 本当は
ぜんぶ覚えているのかもしれない
普段 思い出さないだけで
何かの拍子に
記憶の引き出しが開けば
かつての私に何度だって
出会い直す
忘れていた私に
出会い直す
その瞬間
私は
私を取り戻したような気になる
明日で私は19歳になる
今日で18歳とはお別れ
18年間と364日間の間
私は生きてこれた
きっと多くの人の助けや
きっと多くの人の思いが
私の命を繋いでくれたから
時には少し大人に見られて
時には少し子供に扱われて
迷ったり悩んだり反抗もしたし
恋もして
愛と言う愛しさが少し分かりかけた時
失恋もした
理由の無い流した涙は孤独の夜
それでもまだ素直に泣けたから
だけど気づいたら作り笑顔を少し覚えてて
涙も笑顔の下に隠す事を覚えて
身体が大きくなると見えるモノもたくさんで
でも心は狭く息苦しく感じてしまうのは何で?
明日 私は19歳になります
きっと普通のいつもの朝が来て
心の中でもこんなものかと感じるんだろうな
そんな感じで良いのかな まだ今の未熟な私には……
乙姫様が開けては行けない玉手箱を
お土産に渡したのは何故なのでしょう?
ゼウス様はどうして開けてはいけないパンドラの箱をもたせたのですか?
食べてはいけない知恵の実を
どうして神様は作ったのですか?
食べてはいけない知恵の実を
どうして神様は植えたのですか?
どうして人は兵器を作り
そのボタンを押すに至ったのでしょうか?
自分の気持ちを満たす為誰かを殺したい欲望を
人間は何故持ったのでしょうか?
なぜ…………
私たちは…………
楽園は微笑みながら永遠に暮らすには
何も困らないのでしょう。
それでも
神様はヒトに寿命たるものを
授けました。
美しく飾られた永遠の庭園に
長い時間閉じ込められた
可愛い小鳥たち。
鳥籠などないけれど
庭園の空しか知らない。
時間は転調を望んでしまう。
知らなかった空で
知らない歌の中で
私の新しい歌を。
鳥は此処ではない何処かを
望むようになって
青空以外を求めてしまう。
その鳥は誰よりも
力強く羽ばたくのでしょう。
翠色に塗られた空を
あるいは、桜色の空を。
その鳥は色々な空を知り
色々な気持ちが芽生え
色々な歌を知る。
かつての仲間たちが
懐かしい歌を歌っているのを見て
「まだ、そんな歌をうたっているの?」
あざけるように。
あなたに受け取ってもらえなかったわたしの愛は
どこへ消えたのだろう
清らかな愛も ささやかな心遣いも
行き場を失った恥ずかしさに
風に吹かれて
空の果てまで飛んでいったのか
地中深く隠れてしまったのか
あなたが果たさなかったあなたの約束は
どうなったのだろう
真摯な約束も 軽い口約束も
傷ついて 途方に暮れて
水に流され
どこかの岸辺に打ち上げられたのか
海の底に沈んでしまったのか
愛も約束も 消えてしまうはずはない
恨みや憎しみに変わることなく
薄衣のようにふわりと
あなたの肩を被い
あるいは
小鳥のようにちょこんと
あなたの肩に留まって
きっとあなたを見守り続けている
愛を受け取らなかったあなたを
約束を果たさなかったあなたを
幸多かれと
世界中の
受け取られなかった愛や
果たされなかった約束が
地球に満ちて
見守り続ける
平穏であれと
とある望月の宵のこと
月は眺めておりました
ひとりがひとりの手を取るのを
その手が握り返されるのを
しかと見つめておりました
今から語るはとあるお話
突如真ん前に飛び込んできた
ふたりの人間の物語
神無月の晩のこと
虚ろな瞳で月を見あげて
涙を流す貴方の御手を
今宵 拝借致しまして
共に天へと参ることに
手を取り合って
髪を靡かせ
竹の林を駆け抜ける
頭をよぎった記憶はまるで
走馬灯でありました
共に堕ちれる地獄なら
天国に他ありません
幼い貴方は仰りました
ですが私は答えなかった
悲しげに笑った貴方の顔を
きっと来世も忘れるまい
いつの間にやら薮から飛び出て
真ん前にあるは大きな月
足元はおあつらえ向きとばかりに
広がる真暗の崖にございます
今更怖気付いた私の腕を
くいと引っ張って促したのは
ほんのり頬を染め上げた
あの頃のような貴方でした
ほら 一緒に
ひぃ ふぅ みぃ
思っていたより怖くはないね
だって今宵は満月だろう
嬉し涙を上に 上に
額を合わせて 足を絡めて
ひとつに混ざり合ってしまえば なんて
過ぎたことでありましょうか
ほら 一緒に
ひぃ ふぅ みぃ
互いに目を閉じ音を聴く
背後に近づく死の気配
ほら 一緒に
ひぃ ふぅ み
あの時貴方のお誘いを
断ったことを悔やんでいます
虚ろな心を抱かせたこと
心の底から悔やんでいます
胸の上にある肉体の
鼓動が遅くなっていくを
温かな赤に包まれて
安堵したように眠る貴方を
動かない腕でかきいだく
互いに冷たくなりゆく体温に
安堵したのは私もです
ようやく貴方をこの世界から
救い出すことが出来ました
優しい者が割り食う世界に
貴方は決して似合わない
身勝手だとはわかっていますが
貴方の救いになれたこと
その見届けが出来たこと
それこそが私の救いでした
どうか来世は幸せに
私のあずかり知らぬところで
平穏に暮らしてくださいましね
息を引き取ったのは同じ刻でありました
なんとも偶然
いえ 必然と言えましょう
望月の見守る神無月に
世を儚んだ二人の旅路
願わくばふたり一緒にと
希わずにはいられません
「おい、ところで、おまえ今年いくつになった?」
「失礼ね、女性に歳を聞くなんて。だいたい、あなたと同い年に決まってるじゃない。同じ年にこの門の両側に植えられたんだから」
「それもそうだな…うっかりしていたよ。お互いに当年とって150歳ということか」
「そうよ、それにしても時が経つと、いろいろ変わるものね…50年前、100年前には、こんなに大勢の外国の人が、このお寺に参拝に来てくれるなんて、思いもかけなかったわ」
「たしかに。今日は天気もいいし、参道は観光客でいっぱいだけど、かなり外国人が多いね。ほら、門の前で押し合いへし合いしながら写真を撮ろうとしてるのも外国人だよ。ちょうど俺たちが満開になったからかな?誰かが『○○寺門前の紅白の桜』とかいってSNSに写真をあげたのかもしれない」
「まぁ、オーバーツーリズムとか、いろいろ問題はあるけれど、でもこれだけたくさんの海外の人が、日本の風景や文化に興味を持って見に来てくれるのは、やっぱり嬉しいことよね」
「俺も同感だ。今や日本は世界の人たちにとって遠い極東の国ではなく、かなり身近な国に感じられるようになったんじゃないかな?併せて、日本の文物に対する理解も深まってきたと思うよ」
「きっとそうよ。でも、そんな時代になったにしては、肝心の日本人が自分たちの良さを本当にわかっているか?っていうと随分あやしいものね」
「まったくだ!だいたいからして、一番大切なものを自ら粗末にしているからね」
「そうそう、世界中を見回しても、これほどオリジナルで素敵な言葉を祖先から受け継いだ国民は少ないかもね」
「そのおかげで、どれほど心豊かな生活を送れているか、あまり気付いていない。例えばだ、産まれたばかりの女の赤ちゃんに親御さんが俺たちの名前をつけようとしたら、少なくとも候補が三つあるわけだ。まず漢字一字の『桜』、次にひらがなの『さくら』、それにカタカナの『サクラ』だ。この国の言葉は、同じ音を三つの違った文字で表すことができるからね…どうだい、桜ちゃん、さくらちゃん、サクラちゃん…どの名前にもそれぞれのニュアンスがあって、それぞれに可愛いらしい。一つに決めるには、ご両親もさぞ悩むことだろう」
「ほかにも例は幾らでも挙げられるわ。昨日うっすらと粉雪が舞ったけど、お雪さん、おゆきさん、おユキさん…なんて三人いたら、あなた、どの名前の女性にも、会ってみたくならない?」
「その通り!ただ、おまえが妬かないでくれればだけど…まぁ、それは置いといて、同じ yuki という発音でも、表す文字によって語感が違うからその名前を持っている人のイメージも変わってくる。このことひとつとっても、日本語がいかに繊細な表現力を持っているか、わかろうというもんじゃないか」
「そうした繊細さが豊かな文学を生み出したのはもちろんだけど、それだけじゃないわ。もともと人間が物事を考えるときは、言葉で考えるのだから、日本人が考えて創り出したものは、全て、日本語の力が関係してるはずよね?だとしたら、この国の人たちが古くから丹精込めて生み出し、受け継いできた、数々の工芸品や織物が、なぜあれほど類まれな美しさと繊細さを併せ持っているのか、その理由がわかる気がするの」
「伝統工芸だけでなく、日本の工業製品の品質の高さも同じ理由だと思うよ。とりわけ現場技術の分野では観察した事実を丁寧に表現し、微妙なニュアンスまで含めて伝え合うことが重要だけど、まさにその際、日本語が大きな力を発揮しているに違いない」
「こうした背景がわかれば、最近の極端な英語教育推進論がどれほど危険なものか、おのずと気が付いてしかるべきよ!そうじゃなくって?日本語の勉強が中途半端なうちに、英語の勉強に重点を移してもいいことなんかないわ!」
「まぁ、そう熱くなるなよ…ただ、おまえが言ってることはもっともだ。たしかに、将来の日本人が、みな、自由自在に英語が話せて、英語で思考できるようになったら、ビジネスの分野で相応の効果は得られるだろう。でも、その反面、日本語の能力が下がってしまったら、日本人独自の発想や創造力は間違いなく失われる。そのリスクは十分考えるべきだ」
「そうなったら、日本人は世界の中でアイデンティティをなくしてしまうかもしれないわ。これと言って特徴のない平板な国に次第になっていき、それこそ50年後、100年後には、大勢の人が海外からお参りに来てくれる様子を見ることもできなくなってるかも…もちろん、私たちが枯れていなかったとしての話だけど」
「だからこそ、俺は、日本人のアイデンティティとは何か?と問われたら、『それは日本語です』と日本人自身に答えてほしいのさ!」
本作品につきましても、丁寧の読んで下さり、また貴重なご助言ありがとうございました。
自分の表現が「エゴにこだわらない生き方」に注意が向きすぎていました。本作は自分の詩作に対する想いも含まれていました。描くことはできても実践は難しい。まだ言葉に表したものが、読み手にどう伝わるか、その先の行方まで見定めずにペンを置いています。読み手に伝わるように「エゴにこだわらない」表現ができるよう精進します。
キリスト教
意味は大矛盾を起こし
意味は大殺戮を起こし
意味は宗教戦争を起こし
魔女裁判をやり
邪教否定を繰り返す
ならば ならば
キリスト教の生み出した
ヒューマニズムは
ヒューマニズムとは 何なのだ
なぜ 超人ニーチェは狂った
人間存在を掴んだ次の瞬間
キリスト教の持つ意味に殺された
新しい人は
殺された キリスト教の大矛盾に殺された
ニーチェ
そのひとはニヒリズムを超克した
大いなる正午
大鳥(たいちょう)が飛ぶ日
存在は立ち現われ
そして人間の意味は超克された
なのに なぜ ニーチェは 狂した
ただの 40数歳で
存在を掴み さらに意味を 消せない
キリスト教の呪縛怨念に 殺された
映画 反キリスト
意味は超えたか
否
ただただ 複雑 残虐 無意味
島 秀生様
お礼が遅くなりました。評をしていただき、ありがとうございます。
東山魁夷の文章については知りませんでした。絵画作品をネットで見てみると、すすきを描いたものもいくつもありましたが、どれも とてもきれいですね。わたしもすすきが大好きなので、またそれを題材に書いてみたいです。
やはり短い詩は難しいものなんですね。たくさん読んで、たくさん書いて、ゆっくり学んでいきたいです。この詩に、何か具体的な要素を加えて描くことができるか、またやってみます。
文体がキレイとおっしゃっていただけてうれしいです。いつも自信が持てないので、これを励みにまた書きます。ありがとうございました。