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こんにちは。この度は私の作品に評をつけてくださり、ありがとうございます。
2つ目のまとまりが唐突であるとの指摘、私も迷っていた点でしたので、やはりもう少し推敲の余地があったのかなと思いました。
先の大寒波に軒先にはツララ。時もわすれ、しばし見惚れてしまいました。寒さに当たりすぎたせいか、そのあと少し風邪をひきました。まだまだ寒さは続きそうです。
どうぞ暖かくしてお過ごしください。よろしくお願いいたします。
いつも温かな言葉を頂き、ありがとうございます。今週も仕事頑張れそうです。
焚き火ができないので、NHKの焚き火番組を時々見ますが、やはり暖かさまでは感じられないので少し淋しくなります。でも、観ていると落ち着くし、過去の記憶でなんとなく身体も温まったような気がするから不思議です。
野菜がウリのスーパーで紅はるかを買いました。もはや、少年時代に食べた焼き芋とは別物という感がしましたが、大当たりでした。しばらくは主食を焼き芋にしようかな、と思っています(笑)。
引き続きよろしくお願い致します。
井嶋様
こんにちは。
詩の評、有難うございます。
何というか毎回、何かが不足して舌足らずな作品なななってしまう悩みがあります。
どう作品に気持ち込めて書いていくかなどもまだまだです。
これからもよろしくおねがいします。
大変遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
1/17〜1/19までにご投稿分の評と感想です。
*****
「妻の連れ子のカメの話」森山 遼さん
森山 遼さんこんばんは。
この詩、淡々と描かれていて良いですね。短編小説を読んでいるかのような読後感です。カメ自体がそうなのか、このカメが特別なのか、ちょっとカメの生態に詳しくないのでわかりませんが、餌をくれる人に一向に慣れないのですねぇ。それとも毎回腹ぺこ、なんでしょうかね、噛もうとするなんて。でもそこが愛なのかもしれない、とか、カメを飼った理由がよっぽど辛かったから、とか、じんわりと心に沁みて来ます。このじんわりが15年の歳月をあらわしているようにも感じました。(白へびを飼おうとしていたところも面白いです。何で白ヘビ?でも最終的にはカメにした)カメが一年中ひとりでいる、という心理、真理、ここも良いですよね。本当はみんな独りなんだと言われているような気持ちになりました。何だか人間みたい。この詩、感情が動作の中にきちんと描かれていてちゃんと伝わってきました。とても良かったですよ。花丸の佳作(雨音さん風にしました)ですね。
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「可愛い」紫陽花さん
紫陽花さんこんばんは。
我が子を「可愛い」という言葉に置き換えて表現する、というのはとても斬新でした。思うに、紫陽花さんてアイデアマンだなあ、と私は感じています。我が子がいかに可愛いかというのを、主語を変えて表す。新しい発想でしたね。可愛いはお二人いらっしゃいますね。ちょっとおませでお転婆な上の子と、甘えん坊な下の子、そんな印象を持ちました。お母さんの存在もきちんと描かれていて、主には手で表されているんですが、このお母さんの手を想像する時、私は母の手を思い出していました。幼かった日の記憶の手でした。こういうふうに、ふと思い出せたことに感謝ですね。内容ももちろんですし、なんと言っても主語が「可愛い」という発想は、もう勝利ですね。佳作とさせていただきます。
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「うごかす」じじいじじいさん
じじいじじいさん、こんばんは。
良い詩でしたね。この詩は平仮名表記に違和感を感じずに読めました。体を動かすもの、心を動かすもの、その両方が書かれていました。私も子供の頃にこういうふうに教えてくれる先生に習いたかったなあ、と、この詩の先生と生徒は素敵だなあ、と感じました。ただ、車と飛行機はこの場合同じカテゴリーになるかと思うんです。なので、この詩にはもうひとつプラスして、頭を動かすものも入っていたらもっと良かったかなあ、とも思いました。算数の良さとか、いかがですかね?良い詩でした。佳作一歩前とさせていただきます。
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「焼き芋」秋冬さん
秋冬さんこんばんは。
良いですねぇ。焚き火をしながらアルミホイルで包んだ焼き芋を食べた日のことを思い出すシーンから始まる散文詩。「火の用心〜市役所も楽なのだろう」の、現状のドライさ?を書いているところも良いです。だがしかし現在はスーパーにハズレのない焼き芋が売られていて、それを買う人は「僕を古い人に分類する」という表現も良いですし、お茶や水を買う人がいるなんてと笑って聞いていた自分が「気づけば笑われている」という卑下も、切ないですが面白いです。「あれもだめ、これもだめ」が作中2回出てくるのも良い。風情に欠けると嘆く僕は、実はスーパーの焼き芋に興味があって、芋の品種まで調べ上げているという面白さ、どんでん返し。風情だなんだと言いながら、結局あの頃は焚き火より焼き芋が目当てであったと認める素直さ、可愛らしさ。スーパーの焼き芋を買っちゃおうか、という心境で終わるラスト。すべてが良いですねぇ。今と昔が細やかに描かれていて微妙にユーモアも入っていました。こうやって評を書くこちらも楽しいです。ぜひスーパーの焼き芋買ってみてください。普通に美味しいですよ。花丸の佳作(雨音さん風にしました)ですね。
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「三日月」山雀詩人さん
山雀詩人さんこんばんは。
可愛らしい詩ですね。今年は卯年。それにちなんで書かれたのでしょう。私はうさぎが大好きです。この詩のように、二羽のうさぎのようなふわふわのスリッパがあったら、私も毎日の帰宅が楽しくなりそうです。5連目と6連目の空想がとても可愛いですね。三日月のヨット、っていいなあ、と思いました。この詩は夢オチなんですが、タイトルが「三日月」、満月ではない。うさぎは満月の夜にお月さんでお餅をつく、という発想から、夢の中のうさぎだったというオチで、三日月だったのかしら?と思いました。ぴょんぴょん跳ねる年になると良いですね。ぜひスリッパも買ってみてください。佳作とさせていただきます。
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「棺桶」喜太郎さん
喜太郎さんこんばんは。
面白い詩ですね。この詩、何回か読むとふたつの解釈ができるんです。
①死してなお閉所恐怖症に悩まされる。息も出来ず身動きもとれず、死んでるのに死にそうになる。つまり、死んで棺桶に入っている自分から魂が抜けて俯瞰している詩。皮肉がきいている詩。
②棺桶というものを見ながら、あるいは実際お通夜などに行って棺の中に横たわる亡き人を見ながら、閉所恐怖症の自分はとてもじゃないけど耐えられない、と身震いしている詩。
私は最初①の解釈で読んでいたんです。でも最後に「想像しただけで」と書かれているのに引っかかって、もしかしたら②の解釈なのではないか、と考え直しました。棺桶をめぐって、詩の主人公は生きてるのか死んでるのか?本当は閉所恐怖症について書かれているのに、そちらが気になって謎解き詩のように読みました。たぶん②の解釈ではないかと思っているのですが。。。
ところで閉所恐怖症って、目を瞑っていても恐怖を感じるんでしょうかね?
なかなか面白い詩でしたね。また書いてみてくださいね。
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「わたしの始まり」cofumiさん
cofumiさんこんばんは。
この詩は新年にふさわしい詩ですね。姿勢を正して厳かな気持ちで自分自身と向き合っているような、新年の抱負など心に抱いているような、そんな景色が浮かんできました。
ひとつ、3連目の「初めてこの世界で/呼吸をした時のように」「初めて目覚めた朝のように」この3行はふたつのことを書いているように思うんですが、3行目の「初めて目覚めた朝」というのは前の2行と違うことを書いてるんですかね?初めて呼吸をしたときと初めて目覚めたとき、というのは、この世に誕生した瞬間をあらわしているような気がしましたので、そういう意味での疑問でした。たぶんcofumiさんは違う意味で書いてるのだとは思いますが。素敵な一年になりますように。佳作一歩前とさせていただきます。
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「萎れる」理蝶さん
理蝶さんこんばんは。
とっても良い詩でした。だいぶ書き慣れていらっしゃるかたのようですね。寝不足がキーワードになってるようですが、特に3連目は絶品ですね。「いつかの僕が追いやった気持ち」というのがとても心に響きました。寝不足だとネガティブになって、あの時の気持ちやあの日の気持ちがふと出て来ますね。結果、4連目、5連目のような心境に陥ってしまう。それがとてもよく描かれていて、とても良かったですね。寝不足だと妙にテンションが上がるかたもいるようですが、私は逆で、この詩のように落ちていくことが多いです。結構こういう人、居るんじゃないかな。終連の「微笑みが痛く無くなるまで」ここも良かったですね。こういう表現は思いつきませんでした。本当に良かったです。佳作とさせていただきます。
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「嫌われ者」エイジさん
エイジさんこんばんは。
「烏」と「鴉」。カラスには2種類の漢字が当てがわれていますね。調べたところ、「鴉」は、カラスのガーガーという鳴き声から出来たようです。ちなみにゴミをあさるカラスはハシブトカラスで「鴉」の漢字で合っているようですね。勉強になりました。
さて。この詩ですが。一連目だけ、鴉目線ではないのですよね。2連目以降は鴉が語っていますよね。ちょっともやもや感が私的には残るので、案をふたつ考えました。
①一連目も鴉目線に変える。例えば。
どんより沈んだ
冬の曇り空を舞う
真っ黒な鳥と言えば鴉
嫌われ者の鴉
俺たちはそう呼ばれている
こんな感じで最後に一行付け足す案ですね。
そうすると、全文鴉語りになります。
②一連目はそのままに、最後にもう一連付け足す。つまり、一連目同様、最後に人間語りを持ってくる。例えば。
「そんな声が聞こえて来そうな午後だった」
とか。例えばですがこんな感じの一行があると、最初と最後がつながりますね。
内容はいつものエイジさんらしい、日常の観察が描かれていて趣もありとても良いと思いますので、この一点だけ宜しければご一考ください。今回は佳作一歩前とさせていただきます。
*****
「篭城」成城すそさん
成城すそさんこんばんは。
希望を感じる詩ですね。ここから外へ出るのはまだまだ危険に思うけれど、でも何となく、ここから一歩進んでみてもいいのかも知れない、というような戸惑いもこの詩から感じられました。4連目と5連目の表現が素敵ですね。「霧」という言葉が出て来ますが、ここから向こうはまだ霧の中にあってよく見えない、でも誰かが居るという希望らしきものの足があるような気もする、そんな心境でもあるのかも知れないと思いました。少しずつ心の霧が晴れていくような印象を受けました。良かったです。また書いてみてくださいね。
*****
以上10作品のご投稿でした。
どうもありがとうございました。
お正月は実家に帰省をして過ごしましたが
1月も終わりになったいま
本当にお正月はあったのかと急に疑わしい気持ちが芽生えて来ました。
思うに、腰痛のことばかり考えて過ごしていたからではないかと。
心ここにあらず、の状態だったのかもしれません。
今年も皆様にとって良い一年でありますように。
雨音様、ご感想ありがとうございます。
なかなか上手くいかないものです。
でも諦めずに少しずつ前に進んでいきたいと
思っています。これからもよろしくお願いします。
この度は私の詩の「雨音の夜」に丁寧な評をいただき、ありがとうございます。
佳作との評をいただき、たいへん嬉しく思います。
確かに5連の月が二度出てくるところは、表現を変えた方がよさそうです。
他の連の表現に意識がいってしまい、この部分を見落としたようです。
集中力が続かなかったのかもしれません。
月から浮かぶイメージをメモ書きしてみるということは、思い付きませんでした。
勉強になりました。
今後とも宜しくお願い致します。
「なつといえば」鯖詰缶太郎さん
鯖詰さん、こんにちは。冬の晴れた日曜日です。
そんな穏やかな日に、なつといえば、という
タイトルの作品を読むことになんだか喜びを覚えています。
こちらの作品は、ノスタルジーにあふれたものでした。
空気の質感、音、匂い、そんなものにぱあっと取り巻かれて
屋台の間を歩いているような気持ちにさえなります。
りんご飴をもう一つ買ったのね、と最後は優しいもので
包まれました。ほんの一つだけアドバイスをしますね。
君は風鈴の音に
耳を傾けるような
この部分なのですが、そこまで、音、音、と並んできます。
そして、この風鈴のところはとってもこの詩にとっては
大切な部分ですが、少しトーンダウンしてしまうのが
とても惜しいと思いました。
音以外の言葉を探してみてはどうかしら。
例えば、くすぐられた風鈴に、とか
風鈴のこぼす和音に、とか
これはちょっとくどければ、単に、君は風鈴に、だけでも
いいかもしれません。風の鈴ってそれだけで美しいですものね。
全体としてはとても良い構成でとても素敵な作品でした。
鯖詰さん、もしかしたら、鯖詰缶さん、
これからも楽しみにしておりますね。
「余香」maut joeさん
mautさん、お待たせしました。こんにちは。
こちらに作品、余香、というタイトルについて考えながら
拝見いたしました。大きく四つに区切られた作品構成は
繋がっていないように見えて、密接に繋がっているようです。
それが余香、なのでしょうか。
1つ目、言葉遊びのようになっていますが、三連目が大きな核と
なるようです。2つ目、実はここの在り方が少し私には難しくて
唐突に感じたました。そういう意味で、もう少しヒントがあっても
よかったかもしれません。
3つ目、がらりと雰囲気は変わりますが、ここから4つ目まで
とても素敵にまとまっています。特に、3つ目に構成されている
4連の匙加減が絶妙に良かったと思います。
そう考えると、1つ目と2つ目は後半への階段だったのかなと
考えられた構成のようにも思いました。
maut joeさん、長い作品は書き上げてから少し時間を置いて
思う一度読んでみてください。そうすると、まっさらな気持ちで
推敲ができると思います。そうして推敲するとこの作品はとても
大きなより良い作品に仕上がると思います。
「あした天気に」U.さん
U.さん、日向ぼっこに最適な日曜日になりました。
まず最初に、この作品はとても大きな、そしてすごく良い
作品になると思います。応援の意味も込めて佳作1歩手前です。
こちらはぜひ時間をかけて、成長させて欲しいのです。
そういった期待もこもっています。
まず、この詩全体に流れていくストーリーがとても良いのです。
読み終わった後に、必ず、推敲して仕上げてほしいと
強く思いました。ここから少し手厳しくなりますが
大まかに書いてみます。参考にしてみてください。
まず一つ目、全体を通して何度も読み直してもらいたいのですが
言葉の重なり方を細かくみてください。言葉の配分というか、
例えば、一連め、タバコの煙、と紫の煙、と出てきます。
タバコのけむり、と、紫煙、にしてもいいと思います。
もしくは言い方を変えるのも良いかもしれません。
次に、それと同時に全体を通しての言葉の緩急を少し
工夫してみてください。例えば、3連ですがとても大切な部分、
なのですが、全体的に同じ重みを感じるために、引き立って
欲しい部分が引き立ってきません。引き算を考えてみてください。
全体のバランスをとって、大切な部分を浮かび上がらせる感じです。
最後に、ガラスが粉々になる部分、大変良くかけています。
ただ、粉々になったガラスを元に戻すのに、紡ぎ直す、では
ない方がいいかもしれません。繋ぎ合わせる、とか、何か
探してみてくださいね。紡ぎ直す、と聞くとどうしても
紡ぐという言葉から連想するものがありますが、それは
粉々のガラスを直すのと少し違和感がありました。
と、たくさん注文をしてしまいましたが、全部やるべきか
と言われたらそんなことはありません。
ただ、何度も手を入れ続けて、良い作品にしてくださったら
本当に大切なU.さんの作品になると思います。
長々と失礼いたしました。
「花を食べる」妻咲邦香さん
妻咲さん、こんにちは。お待たせしました。
こちらの作品は佳作です。
とてもいいですね。今まで拝見した中で1番好きかも。
って毎回言っているような気もしなくもないのですが。
一連めの終わり方がなんといっても好きでした。
それから、2連目が花を食べることに集中している点も
とても良いと思います。
むしゃむしゃ食べちゃおうという気持ちになりました。笑
素敵な作品でした。
「雨音の夜」荻座利守さん
荻座さん、今日はとても良く晴れています。
ですが、集中して書くために、雨音の入った音楽を
流しているんですよ。ですからピッタリでした。
そんな音を聞きながら、作品を拝見させていただきますね。
この作品は佳作です。
とても美しい光景、そして、何より、荻座さんには
描き出したい世界があるのだということが伝わってきます。
それがとても深く沁み込んできました。
荻座さんの作品はとても静かな佇まいで、それが
何より素敵な部分だと思っています。
その一方で、何がなんでも今心に浮かべた世界を
文字として、詩としてあらわしたい、という強い気持ちが
伝わってきます。その葛藤すらも、見えるような気がします。
実はそれは見えなくていいのですが、私はチラッと
見えた気がしているんです。エスパーなわけではなく、
ただのつもりですが、アドバイスまではいきませんが、
ちょっとだけ書きます。
5連です。月光、月、と2度出てきます。
月下美人の話をしていますから、そこに近づけていくために
花のイメージを描くためなのですが、ここはもし私ならば、
どちらかの月を使わずに書くと思います。
どっちにしようかは迷うところですが、ここを書き換えることで
少し別の部分も手直しする必要が出てきます。
月から浮かぶイメージというのを、メモ書きしてみると
良いかもしれません。例えば、天空に白く浮かぶ球体、とか
そうしたことで、自分の中に眠っている言葉を掘り起こしていく
作業の助けになるのかもしれません。
言葉が重なってもいい場所も多いのですが、ここはとっても
大切な連になっていますので、ぜひ一考してみてくださいね。
「城の風景」たかあきさん
たかあきさん、こんにちは、からこんばんはの時間になりました。
とても興味深く面白い作品だと思います。
感心しました。テンポがとても良いですね。
そして、一見コロコロと転がっていく話ですが、
しっかりと構成されているのが伝わってきました。
これはもう好みなのですが、実は最初に和のお城を浮かべて
読み始めたんです。すると、ジャズが出てきました。
それで、あれ?これは西洋のお城だったのかなと思い直して
読んでいたところ、岩波文庫が出てきたんです。
この岩波文庫は面白いんだけど、岩波文庫ではなく、
埃を被ったアンティークの本だったり、
まあ煮詰めるなら煮詰めてグリム童話だったりしたら
破綻なく読み進められる気がしました。
ただ、これだけ書いておいてなんですが、このままで
良いと言われたら良いのです。だって不思議な世界だもん。
なので、好みが分かれるところだと思います。
この不思議な世界、とても心地よく楽しませていただきました。
次回も楽しみにしていますね。
「到来」猫目屋倫理さん
猫目屋さん、こんばんは。お待たせしました。
早速作品を拝見させていただきます。
猫目屋さんの独特の世界が広がっていく
想像を掻き立てられる作品だと思います。
1連、初行の「冷徹なシンク」ってそれだけでも
いろんな想像をしてしまいますね。
そういった、一つ一つがとても良く積み重なっています。
そして、後半の孤独に繋がっていくのですが、
展開していくところもとても良くて、後半との起伏が
お上手だと思います。
ひとつアドバイスします。それは、この起伏をさらに
つけると言うことで、前半部の体言止めをなくしてみては
どうかしら。例えば、マスゲームには終わりはこない、でも
いいと思いますし、その辺りの気配をぐっと抑えてみます。
体言止めを減らすことで、異種のものが繋がっていくイメージです。すると孤独はぐっと深まっていきます。
体言止めが多いと、モチーフが多くなってしまい、ひとつの
作品としての、大きな力がかき消されてしまうようです。
ご一考くださいね。
「華毒」紅桃有栖さん
紅桃さん、こんばんは。夜はぐんと冷たい空気を運んできました。
まず、タイトルに興味を惹かれました。
美しいものには棘がある、美しい花には毒がある、という
なんだかとてもセクシーな印象です。素敵ね。
そして、冒頭の二行、すごく良いと思います。
全体的に壮大なお話が広がっていくわけなのですが、
この冒頭は何気ない風景で、何気ない一場面、
それがスローモーションのように感じる魔法の二行でした。
少し不思議で、少し禍々しく、そして、美しい、そんな世界観に
揺らぎを感じなかったことがこの作品の美点です。
ひとつだけ、アドバイスをお伝えします。
この作品の中で、一行だけ違和感を感じたところがあります。
それが、健康を知ればまた病気も知られるように、なのです。
伝えたいことはすごく良く伝わるのですが、ここだけ、
なんだかやけに地に足がついてしまっていて、冒頭にかけた
魔法が少し解けてしまった気がしました。
ここだけ何か別の比喩に置き換えてみてはどうかと思います。
ぜひご一考くださいね。
「駆け上がる」江里川 丘砥さん
江里川さん、こんばんは。夜はすっかり私を取り巻いています。
こちらの作品、読んでいて本当に清々しくて
とても素敵でした。佳作です。
駆け上がる、がタイトルだけに、疾走感もありました。
前半から後半まで私まで一緒に駆け登って、嫌なことを忘れる
歓びに包まれました。すごく素敵なことだと思います。
この作品はもうこのまま、直すところはありません。
ところで、嫌なことがあった時に、こうして、自分の気持ちに
小さな喜びをもたらすことはすごく良いことだそうです。
それで、+−0、リセットができます。そして、さらに
達成感が生まれますから、プラスになりますよね。
元気なら、走ってほしい!みなさんに!笑
誰かに八つ当たりしたり、くよくよしたりするよりも
ずっと気分いいですものね。私は走ったら壊れるので、
歩いて登ることにいたしますね。
「believing is power」ふわり座さん
ふわり座さん、こんばんは。お待たせしました。
信じることをテーマにした気持ちが書かれています。
とても大切で忘れたくない気持ちです。
真っ直ぐにそれが書いてあることがとても気持ちよく
そして、真摯で素敵ですね。
ところでこれは歌詞なのかな?
歌詞をイメージして書かれているのかもしれませんね。
何度かお伝えしていますが、句読点は基本不要です。
特に、「。」は書かないようにしてみてください。
英語の最後には絶対に入りませんから、ご注意を。
一連だけ直してみます。
いつまでも君を見つめていた
もう歩けないと
呟きながら転がり
何があってもその小さな背中は
びくともしない
どんなことも乗り越えてきた証
欲に駆られて生きてゆくのは醜いと誰が決めたの?
欲しいものは手に入れたいでしょ?
この胸に秘められた
想いが僕を動かしている
何度転んでも立ち上がる
そんなに心配そうな目で見ないでよ
believing is power
このように行を分けてしまうのが1番スッキリしていると
思いますが、行を分けない場合は、ひとますブランクで
大丈夫です。
ただ歌詞を想定して書いている場合ですが、歌詞は
全然作り方が違うため、また変わってくると思います。
ここではあくまでも、詩として、書かせていただきました。
「一月の川底」朝霧綾めさん
綾めさん、こんばんは。今月のトリは綾めさんです。
まず、タイトルにうっとりしました。いいですね。
そして、内容も本当にイイ!!素敵!!
ここがお気に入りです。
黄色い陽だまりを
一歩踏むたび
ぱしゃん、と小魚たちの跳ねる音
なんて素敵なんでしょう。歩くたびに小魚たちが
跳ねてくれるなんて。黄色いひだまりを。
最初から最後まで本当に良かったのですが、
自分が魚になるというモチーフが最高でしたね。
次回、お散歩する時には、私も魚になって
歩いてみます。
花丸佳作でした。
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冬は美しいですね。
寒いし、肩も凝るけど、やっぱりいいなあと
思っております。
暖かくして、みなさんお過ごしくださいませ。
結露した窓を開けると
雪が降っている
路面を濡らし
葉の上を微かに白く染めている
結露した窓を閉めると
部屋の温もりに
ため息がでた
冷たい水で顔を洗い目を覚ます
結露した窓を拭きあげ
焼き上がるパン
熱いコーヒー
履いて行く靴を考えてる自分
窓が少しずつくもる頃
レインブーツと
ダウンジャケット
吐く息は白く葉の上は更に白い
星の囁きがきこえる
耳が痛い
地面低く戻れない
足が痛い
隣には蝋燭のような
目が痛い
終わりを感じる
手が痛い
しにちかづいている
かみさまがみてくれる
そらにいのりを
星が、囁き返して