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編集・削除(編集済: 2024年09月10日 18:37)

空  山雀詩人

わたしは 小さな小鳥です

ふふっ
〝小さな小鳥〟って おかしいですね

でも ほんとにそうなんです

たとえば 小鳥といえば
スズメさんかな すぐ思い浮かぶのは

わたしは そのスズメさんより
小さいです ひとまわり
そう だいたい 2センチくらい

ね、やっぱり 小さな小鳥 でしょ?

わたしは 体が黄緑色で
目のまわりだけ 白いです

なので 人間さんからは
メジロだなんて 呼ばれています

得意なのは 飛ぶことです
そう 結構なスピードで

あ、人間さんは 飛べないんでしたね
ふふっ かわいそうな人間さん

だって 飛ぶって
ほんとに 楽しいんだもの

風と じゃれあっこして
雲と 追いかけっこして
どこまでも どこまでも 飛びたいな

わたしの願い

好きだから

この空が

広くて
何のじゃまもない 自由な空が

   *

地面に小鳥が落ちていた

黄緑色の小さな小鳥

実際それは
〝小さな小鳥〟だった

小さいとは分かっていたが
間近に見ると
こんなに小さなものだったとは

駅までの歩道
国道は今朝も渋滞
遮音壁が取りかこむ

透明なアクリル板
その先に
空があると思ったのだろう

痛かったね
びっくりしたね

ティッシュにくるみ
街路樹の茂みにとむらった

手を合わせ
目をつぶる

前にもあった
同じことが同じここで

もう嫌だ
もうこんなの見たくない

固く閉ざしたまぶたから
気持ちたちがあふれだす

目を開ける
空があった

アクリル板の向こう側

ぐにゃぐにゃに ゆがんだ空が
 

編集・削除(未編集)

ひらがなで  秋冬

最近
ひらがなで
考える
ようにしている


難しい
ではなく
むずかしい

困った
ではなく
こまった


ではなく
いや


なんとなく
ハードルが
下がった
気がするのだ

漢字テストが
嫌いだったのに
大人になって
漢字で考える
ようになったのは
単なる見栄で
大して難しくないことを
漢字で考えると
大したことのように思えるから

漢字が
苦手なくせに
自分で
自分に
酔って
とにかく
難しい顔をする


ひらがなで
かんがえる
ようになってから
ぼくは
こころが
しずかになった

みんなが
ひらがなで
かんがえれば
よのなかは
やさしくなれる
のかもしれない

編集・削除(編集済: 2022年11月19日 13:08)

部品  ピンボケに気づいた大人

電気信号が届かなくなって
どこに向かえば良いかわからなくなった

機械仕掛けで動く体は
キシキシと鈍い音を立てるから
歩むたびに自分が傷ついて行くのがわかった
でも、どこかに向かわずにはいられなかった

ある日、似たようなやつと出会った

そいつは少し一緒に歩いた後で
「僕の中のこのパーツとこのパーツを取り付ければ、
 君はもう少し楽に歩ける様になるよ」
そう言って僕に自分の部品を取り付け、
どこかに去って行く

「君は良いのかい?」と僕が尋ねると
「僕は誰かに貰うから大丈夫」と答えた

またある日、似たようなやつと出会った

そいつも不器用そうに歩くから、
あの日の彼を真似をするように、
今度は僕がそいつに自分の部品を取り付けた

ところが、そいつは少し迷惑だと言わんばかりに
何も言わずにその場から去って行った

僕は少し腹を立てたが
そんなこともあるかと飲み込んだ

それからいろんなやつと出会った

部品をただくれたやつ
部品をあげたやつ
部品を交換したやつ
部品を盗むように貰って逃げて行ったやつ

そうこうしているうちに
キシキシと音を立てていた僕の体は
それなりにスムーズに動くようになった

ある日、別のやつと出会った

そいつと暫く歩いた後で、僕は
「そういえば何かパーツはいるかい?」
と尋ねた

彼女は
「何も要らないよ、でも、」
「ただ側に居てほしい」
と答えた

最初は意味が分からなかったが、
少し経って僕は
「うん」
と納得するように頷き、
また一緒に歩き出した

編集・削除(未編集)

陽気なあいさつ  もず

ようこそ、親愛なるぼくの兄弟たち!
白昼の目眩が指し示す、霧の彼方の暗鬱な岬。空のない浜辺で啼く、一羽の鴫。日射しを浴び、きらきら陽気に笑うまぶしい木の葉の、その裏側にある、さびしげなもうひとつの顔。抜け落ちた、漆黒の鳥の羽。腐った溝に産み落とされた虫の卵。生まれ落ちる矢先に翼を病んでしまった詩人たち。
ぼくはきみたちを待っていたんだ。おお、始まる前に終わってしまった、色気にあふれた不幸なぼくの同胞よ!
もはや何ひとつあたためることのできない太陽と、
償うことの叶わないきみたちの暗い影こそ、本物のチケット。
やあ飲んでくれ。歌ってくれ。これからは陽気にやろうよ!
ぼくは挨拶するよ、はじめて出会った日のように礼儀正しく。
茨の藪の中に咲いた菫のように、永遠に注目されることのない美しいきみたちの、持って行き場のない溜息のために。
朝靄の港に、船はもう来ている。
わくわくするのはこれからだ! 見知らぬ裏通りの果物市場が、異国情緒が、秘めやかで危険な出会いの数々が、どれほどきみたちの訪れを、首を長くして待ちわびていることか。
さあ出かけよう。
手ぶらのまま、着の身着のまま、
胸の高鳴る冒険旅行へ。冷たいコンクリート、埃のたまった底辺から出発する、ぼくらの新しい地獄めぐりへ!

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移ろう季節の輝き  松宮 定家

あてもなく 雑踏へと繰り出す
押し寄せる人たちの波は激しいのに
心の海は虚ろな凪
カラフルな看板が立ち並んでいるのに
瞳の裏はモノクローム

通りを抜けて 公園まで歩く
季節の変わり目の今時分は
訪れる人もまばらだ
冷たい風に吹かれながら
偉人像や美術館を通り過ぎる

ふと、薄雲の間から日がさす
下した視線の先に 広がっていたのは
円熟味漂う黄みを纏った 緑
最後の晴れ舞台を熱望する 黄金
猛々しくも終局へと向かう 紅

遠い異国の国旗にも似た
イチョウ並木のグラデーションは
穏やかで、温かく、美しく、
G線上のアリアを奏で、
今この瞬間を彩った。

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私的な営み  猫目屋倫理

夜空色の少女が笑う
デイドリーム デイドリーム
なびく髪は 外気に混ざり
雲母のように星を撒く

オリオンの左手から飛び立ち
頭上を廻る宇宙の軌跡
それは濡れたアスファルトの
凍った虹
反転

透き通った温度の色に
息を震わせたことがあるか
吸い込んだ深夜の緑に
揺蕩う薄紅の水音に
身体の奥が
心臓が
震えるか
魂が

少女のような夜空が続く
イマージョン イマージョン
冴える耳は 空気に馴染み
綺羅のような詩を聴く

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齋藤純二様 評のお礼 足跡 ピンボケに気づいた大人

斉藤様
この度は感想を頂きありがとうございます。
すごく丁寧に読んで頂いて大変嬉しいです。

そうですね、これから頑張っていこうという自分への願いも乗せて
この詩は書かせて頂きました。

また是非投稿しますね。評を頂く際は宜しくお願い致します。

編集・削除(未編集)

三浦さま  御礼です。

三浦さま、
御礼が遅くなりすみません。
一見物足りない気味の短い詩「早く目が覚めた朝に」を丁寧に読み解いていただき、感謝しています。仰るようにこの詩は失恋の詩です。「まだ夜には別れを告げられない」の句はまだ気持ちが引きずっている。そんな気持ちを書いてみました。「早く目が覚めた朝に」のタイトルなのに「夜」を持ってきた事が面白いとありました。指摘されるかもしれない、と思っていたので嬉しく思いました。甘めの佳作もどうもありがとうございました。

編集・削除(未編集)

斎藤様 評のお礼です

はじめまして。評をありがとうございました!
柔らかい文で書いていただいて、ほっこりして嬉しかったです。
アドバイスも確かにそうだなぁと思いました。

スマホの画面で直接書きながら、何度か言葉を選び直しています。
書き方も別の感じを考えてみます(^^)

編集・削除(編集済: 2022年11月15日 20:56)

ちがい  樺里ゆう

テレビから流れてきた
希死念慮という言葉

「希死念慮って何だっけ」
と言う母に
私は内心 えっ と驚きながら
「しにたいと思うことよ」
と答えた

すると母は
「あ~~……わからんかった
自分には縁のない言葉すぎて……」
とはにかんでいた

幸せなことね、
と思うと同時に
ああほんとに母と私は
違う人間なんだなと
やっと実感した

私は十六歳や二十歳のとき
毎日のように
病気になれたらいいのに
今この横断歩道にトラックが突っ込んできて
私をはねてくれたらいいのに
なんて思っていたことを
今も覚えているし
忘れちゃいけない、
忘れずにいたいと思っている

母は若い頃 一度も
生きていくのが嫌だと
思わなかったんだろうか

それとも
負けてたまるかと
踏んばっていたのか

はたまた
考える余裕もないほど
忙しかったのか

それとも
月日を重ねるうちに
忘れてしまったのだろうか

いずれにせよ
親子だってこんなにも
違うんだから

わかりあえんくたって
別にいいや

ああこれからは
もう少し
母にやさしくなれそうで
よかった





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投稿エラー対策のため,第二連の言葉をひらがなにしてあります.
お手数ですが漢字に置き換えて読んでいただければ幸いです.どうぞよろしくお願いいたします.

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