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行く夏を追うように
遠い空へと
無情に飛び去る
鷺草の花
そっと触れるだけでも
壊れてしまいそうな
そのこまやかな花弁は
ゆく夏とともに
去っていった
あなたの寂しげな
微笑みのよう
何ひとつ
言葉を見いだせなかった
あの夕暮れに
長く伸びた影の中で
淋しく揺らめいていた
白い鷺草の花が
もう手の届かない
思い出の彼方へ
消えてしまっても
私は今でも
夢の中で
あなたを想う
10 もりた りのさん 「片足立ちの鶏」 8/29
筆致は男性的にして勇壮。詩のキャラクターから言って、これでいいと思います。
ただ、この詩は額面上は普通に読めるのですが、この詩の背景にあるものが何なのかがわかりません。4連の主旨によると「鎖に繋がれているくらいなら、一本足のほうがマシ」の理由は何か?終連の主旨はどういった事か?―がわからないです。ただその理由は終連に集中しているようです。「あいつ」とは何か?何故、右足を失くしたほうがいいのか、「あいつ」には敵意を持っているようです。「鶏~敵意」となると「闘鶏」(現在は多くの県で禁止)が思い浮かぶのですが、それならば、足首を失うのは敗北に等しい。というわけで背景がわかりません。最後に何か注釈を付けた方がいいと思います。評価はパスさせてください。
11 朝霧綾めさん 「まるい夜」 8/29
なかなか良いフレーズが多い詩です。「大人びた濃紺の夜」「夜はおかあさん/私たちはその子供~平等な丸い世界」「夜が微笑みながら去ると/まぶしい朝が」「まるくするために~学校に行く」など、なかなかいいですね。夜と朝について何かしっかりしたイメージを持って書かれているのを感じました。ここで言われている「夜のまるさ」について考えてみます。
朝(昼間)=仕事・学校などのアクティブ。 夜=安らぎ、解放、静寂。大雑把にそんなイメージがあって、一日の終わりを丸くするために、人は朝出てゆく、そんな側面は考えられそうです。その象徴としての最後のセリフでしょうか。終わり方、印象的。これでいいと思います。佳作を。
評のおわりに。
トンボ・森・向日葵。今回、評者にとっても身近な素材があったことを嬉しく思っています。
夏に相応しいアイテムでありました。ところが、すでにしてもう9月。
自分的なスケジュールで言うと、少し落ち着いてきたフィーリングですな。 では、また。
今回BGM 「ラベンダーミストの女」 「ボサノヴァ・ビーチ」
ご感想ありがとうございました。
モチーフ(着想元)となったのは古今和歌集等で各季節で編まれている歌の数でした。
新古今にしろ西行にしろやはり春秋は多く夏冬は少ない。
夏の暑さに耐えながら来るべき詩歌の季節を待つ詩人の姿、夏の濃い影を用いる墨汁に喩して秋の詩歌への蓄えとする。という表現を狙いたかったのですが、上手く書けていなかったようです。読み手が上手くイメージできなければ仕方がありません。
ぎこちない失敗作でしたが、今後の詩作へのヒントにしていきたいと思います。まだまだ読み手に不親切、言葉の組み立ても下手なようです。
お久しぶりの御評価ありがとうございました。
この度は私の詩の「昨日のこの場所」に丁寧な評をいただき、ありがとうございます。
名作との評をいただき、たいへん嬉しく思います。
仰る通り、確かに表現に少し工夫が足りませんでした。
ハッとする表現を入れるのは、まだまだ難しいのですが、もっとよく考えるようにしようと思います。
今後とも宜しくお願い致します。
島様、お忙しいなか評をいただき有難うございます。
いつもとても参考になるご指摘に感謝しております。
確かに位置関係ひとつも合ってないですよね笑。
一枚の青空のなかに、みんないれば良いかなという感覚でした。昼の月にしたところだけの配慮、、。
もともと学生の頃に書いたとても短い詩を改めて書き直したものでした。
当初は「うさぎに恋したおつきさま/亡き骸そっと抱きしめた」で終わるバッドエンドだったのですが、
希望を持てるものに変えました。変えて良かったです。
バッドエンドもそれはそれで気に入ってるのですが。
島様にご指摘いただいた内容を参考に、再度修正してみました。
また宜しくお願いいたします。
ありがとうございました。
9 ふわり座さん 「夢のまた夢」 8/29
極端に作風が変わりました。
9行目までが夢で、それ以降は現実のように読めてきます。しかもいいことづくめ。このあたりの気持ちと所作は日常性が出ていて、なかなか上手く楽しく書けていますね。彼女は実際にいて、なかなかいいセンなのかもしれない。最後は(チャンス!)と思いきや、こちらも夢のどんでん返しです。そこで、ハタと気づくのはタイトルの事。ちょっとした仕掛け。なかなか考えられていて、おもしろいです。とにかく、過去2作との作風上の差が凄いので評価が難しいですが、もう付けないとまずいので、今後の含みを持たせ、佳作二歩前からということで。
7 じじいじじいさん 「ひとつ」 8/29
解説風になります。 「あれ!、このタイトルでいいの?」と最初は思ったんですよ。読んでいくうちに得心しました。「どうぞ~ごめん~ありがとう」―どれも日常潤滑油的言葉です。ところで、当たり前の事ですが、言葉とは単に存在しているだけで、それを使うのは人の気持ちですね。その際、心―この詩で言う「ゆうき」を必要とする場合がある。大人でさえです。子どもにとってはより大事。
この詩は言葉そのものより、それらを押し出す気持ちのほうを言っている。それが「ゆうき」であり、詩中から取って「ひとつ」。そんな風に思っています。「だいじにしていきたい」。 甘め佳作を。
アフターアワーズ。
不特定多数の人に声をかける環境に現在いるのですが、以前は「どうも」で済ましていたのが、
ちゃんと「ありがとう(ございます)」という人が増えた気がします。 「ありがとう」。
8 晶子さん 「看板」 8/29
冒頭佳作ですね。たとえば、晶子さんが毎日当たり前のように通った道、そこに当たり前のようにあった看板。古くから掲げられ野ざらし。(赤い)文字も消えかけ“たとえ派手なキャッチコピーがあったとしても、かえってそれが惨めさを誘うような”古さなのでしょう。この詩の一番の価値をあげておきます。「通り過ぎる人達に君は見えなくて」にも関わらず、晶子さんの詩性は観ていた。しかも言葉によるこの愛惜です。3~5連は素晴らしい。作中語尾の「~ね」「~だよ」も利いている。素朴ですがいい詩です。
アフターアワーズ。
ある、ある!、物にもよりますが、赤って案外、脱色しやすいです(ある物品にて体験済み)。
もう一つ。始めるのは賑やかで派手だけど、終わらせるのは難しい。これ、案外、日本人って苦手かも?
島様 ご感想有り難うございます。
アドバイス有り難く思います。
詩を書き出して間もないので感想
いただけるだけでとても嬉しく思います。
これからも頑張っていこうと思います。
よろしくお願い申し上げます。
お先にすみません。
1 おおたにあかりさん 「オニヤンマ」 8/26
接客業でしょうね。物販店とか飲食店とか。時ならぬトンボの飛来に驚き不思議がる主人公です。
それもオニヤンマ!その大きさには「うわって」なるでしょうね。この詩はふたつのエピソードがあって、ひとつはトンボの事、ふたつはトンボの事を話してくれた人の想い出。僕は後者のほうが趣深い。「先祖が帰ってきた」と説明されていますが、それと同じ感覚で、おそらくはそのトンボが連れて、その人の想い出が帰ってきた、と見るのがこの詩は優しい。いっぽうでトンボの伝説が語られ、こちらもおろそかにはなっていない。すなわち心地よい両立です。終連はトンボと共に想い出もそうなった、の謂いでしょう。何気ないストーリーがあります。詩中「トンボ」で通してますが、冒頭のみ「とんぼ」なのは何か意味があるのか、どうなのか?ないとすれば、推敲で統一したほうがいいかも? おおたにさんらしく佳作。
アフターアワーズ。
日本トンボ界最大、王者。僕、トンボ大好き。だいいち、カッコイイし。スズメバチも食べるそうです。益虫。ホバリングするが退くを知らず、そのめでたさや。ナンバー2のギンヤンマもごひいきに……。
2 エイジさん 「貝がらと海の音(夏の夢想) 8/27
はい、トンボの次は貝がらです。夏らしくていいですね。当然のようにジャン・コクトーの名詩「耳」(堀口大学名訳)が思い出されます。エイジさんにもそこに基礎イメージがあったかもしれません。
コクトーの場合は主旨はあくまで「耳≒貝がら」ですが、こちらは実際の貝がらと海の臨場感です。
全体を包むロマン感にあって、2連。ここはおもしろい。ここに見る地図幻想はおもしろい。異彩を放ちながら詩に寄与する感じ。センスあり、読み応えあり。詩を引き締めています。「地球中」はあまり使いませんねえ。「地球上」でいいでしょう。終連のセリフはいいですねえ。それだけに終行はちょっと説明的で普通な印象です。むしろ終行削除でセリフだけで終わってもいい。解釈充分取れるでしょう。もしも、座りが悪いと思うならば「夏の幻聴」みたいな、短く印象的フレーズで締めるのも可でしょう。
さて、まとめです。割とありがちイメージなんですが、上手く料理されてると思います。その要因は2連の地図感と貝がらのセリフにありそうです。佳作です。上記、手を打ってもらって、より佳作と。
3 cofumiさん 「ナニガ大事ナノカッテネ」 8/27
この詩の主人公はけっこう幼いと感じます。小学生高学年くらいか? cofumiさんにしては異色というか、思い切った振り幅というか……。スパイダーマンはなんとなくわかりますが、2連の「ご飯と味噌汁」はどこから来たんだろ? 興味的疑問であります。3連はいいと思います。終行は子どもなりの自我があります。詩行が空想的に飛びやすいのは、子どもの持つ奔放な想像力からかもしれません。読み終わってタイトルも含め、考えてみる。この詩にとって「ナニガ大事ナノカ」が―すいません―僕にはちょっと見えてきませんでした。夜の空かも?「僕なりの世界」かも?佳作一歩前で。
アフターアワーズ。
どうでもいいことなんですが、虹の色って国によって違って、アメリカ6色、ドイツ5色だそうです。
4 荻座利守さん 「川向うの森」 8/28
冒頭佳作。この詩の導入として4連に書かれた漢字一字の自然を重視したいと思います。それぞれの自然界の論理、それがないまぜとなって森がある。すなわち、森はあらゆる自然界の属性の
ひとつの具現、そう見ることができます。その事が僕にとってのこの詩の収獲のひとつです。
その具現をこの詩は「森の思想」としています。ここまでで佳作の半分を担います。残りの半分は何か?人間との関わりにおいてのこの詩の立場でしょう。では、どういう人間の立場か?ここに詩は言葉を介在させます。森が持たない言葉を持って人間はアプローチしようとする。こうして、人間と森はゆっくり時間をかけ共生してゆくのでしょう。そんな主旨の詩と認識しています。この森との課題は詩人も一役かうことでしょう。そんなことも読んでいて感じました。
アフターアワーズ。
今回、ある詩集選考で、森のことを考える機会がありました。この詩はちょうど折りが良かったのです。ところで、森について惜しむらくは、海の思想が入らないことでしょうか。あ、ないものねだりでした(苦笑)。
5 さくたともみさん 「向日葵」 8/28 初めてのかたなので、今回は感想のみ書かせて頂きます。 よろしくお願い致します。
夏にありがちな天気雨か、大気不安定の大雨でしょうか。虹が架かったからやんだのでしょう。
「頭を垂れた~熱心な敬服」「重い重い~下を向くばかり」は、花の描写としては、ちょっと個性的でおもしろいのです。そこで向日葵です。「あら、お可哀想に」一語で向日葵の気分がよくわかる。
向日葵も色々な品種が出て、丈の低いのもあるんですが、これは昔ながらの、抜きんでた高さのもののようです。「奢れる者は久しからず」とまでは言いませんが、向日葵の得意の絶頂を軽やかに、愉快に書かれました。また書いてみてください。
アフターアワーズ。
僕らの子どもの頃は、(身長が低かったせいか)、向日葵はとにかく巨大で、不気味ささえ感じたことがありました。
6 暗沢さん 「晩夏の企て」 8/28 初めてのかたなので、今回は感想のみ書かせて頂きます。
よろしくお願い致します。
丁寧なご挨拶、ありがとうございました。タイトル、キメてますね。ですが詩の内容はわかりませんでした。タイトル晩夏に対する「来る時節」だから、これから来る秋のことに思いを馳せているようです。ただ、まだ暑さは続いているようです。
墨汁が出て来るので、初連は何か書道を連想させます。2連では「硯」とあるので書道のイメージは持続されていますが、次に「紅錦繡」とある。これは赤地錦の織物のようなものでしょう。ここの繋がりはわかりません。3連では日影に入って容器にきれいなインクを注いだ?インクとあるので、背景は現代のことを古語で書いた、そんな風に取れるのです。もしかすると、この3連は全く別のことを書いたミニ連作、そんな風にも推測できるのです。もし、返信がもらえるならば、解説してくれるとありがたいですね。(現代文で)また書いてみてください。
つづく。