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やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

盛綱の末  三浦志郎  11/4

鎌倉幕府三代執権・北条泰時・以降

平盛綱という者が
従僕から家令へと
執権北条家の中で台頭してくる

遠い枝分かれとはいえ
平氏の流れが
鎌倉幕府の 
やがて中枢へ
喰い込んでいくのは
歴史の皮肉か 玄妙か

事の始めとは
初々しく爽やかなものらしい
その気風通り
吏僚として
親衛の長として
盛綱 主家に明るく忠勤を励む
時代の平穏を支えた


後年 その子孫は初代・盛綱の良心を
喰い散らかし
下が克つ上に
執権を陰で操り
無力にさえする
恐怖政治の権化
「平」を改姓し(伊豆の所領・長崎の地名を取った)
長崎一族・鎌倉末期の悪政

歴史は流れて
初代の純粋な血は衰えていくらしい
ひとつの家の欲望で
国の盛衰が動く不幸
一族は悪の体系として
幕府を滅亡に突き落とす
今も屍に鞭打たれる

もとより
初代の盛綱に非はなく―

系譜の命運であるらしい

編集・削除(編集済: 2022年11月04日 04:54)

三浦様 評のお礼

お礼が大変遅くなり、申し訳ありません。
「野趣」はあまり聞き馴染みがありませんでした。確かに自分のイメージともぴったりはまる言葉です。

幼い頃は西洋風のお洒落な庭に憧れていましたが、それとは真逆の、無造作にも程があるこの庭が綺麗に見えるのが不思議でたまりませんでした。森林や山や田舎の風景が好きで、「ゆっくりとした映像と時間の流れ」はきっと私が好んで求めているものなんだろうなあと思います。

「さくた」は自分で言うものなんですが、気に入っている名前です。
似合っている、のお言葉はすごく嬉しいです。名前負けしないように頑張ります。

お読み頂きありがとうございました。
また次回も宜しくお願いします。

編集・削除(未編集)

青蜜柑 暗沢

青蜜柑 結ぶ枝より
ひともぎり

鼻孔を抜く 柑橘の香り
にがく しょっぱかろう
未だに硬い皮の下は

赤味な季節の頓狂な青さに
思わず雀躍したもので
狂い花めいたこの色は
過ぎた季節の忘れ形見のよう

滲む黄色は青皮の
幾百千の油胞が包む
幾百千の真夏の陽が
弾け油へと融けていき
引火し拡がるようである
延焼の果て黄と甘味を痕に
青を悉皆焼き払うその有様
聞こえないか今や朧げな返照の
「甘くあれ」という阿る(おもねる)囁きを

聞くな 聞くな青蜜柑 既に斜に構えた陽光の
太陽と称する事すらも 甚だ疑わしきことよ

熟れるな 染まるな青蜜柑
阿る陽には迎合せずに
御身のままに青くあれ

滲むな 染まるな青蜜柑
まだ鴉には啄まれずに
いまはしょっぱくあればよい

今なき青き季節を纏い 苦いままであればよい
過ぎ行くしょっぱさを今暫くは 包んでいてよ
青蜜柑

編集・削除(未編集)

風が・・ りん

傾き始めた陽で 温度の上がった車内
エンジンをかけて窓をあける
アクセルを軽く踏む
砂利を踏み締める音とぼやけたラジオのクラッシック
かすんだ空に
粒のまま混ざり込んでいく

県道に出てスピードをあげると
全開の窓から
空気のうねり
少し長めの髪が質量をなくし自由になる
シートに全体重をかけその動きを俯瞰する
脳が緩く固まっていく温度に
すれ違う緑色のダンプ
かすかに見えた運転手の形
なぜか口角が上がった

一本道はただの帰り道
早めに終わった夕暮れの違和感
溶かされていくのは
両肺の上の薄い膜だったり
それと繋がる何かのような気もしたり

時が歪んだのではない
空間が雑に切り替わったのでもない
ただ
自分自身が最小単位に戻るような
そういう

恍惚
でもない
今ここに在ることの不確実さと
ハンドルを握るこの個体の
矛盾?

長い波長を出さないまま
街の自然光は収束していく
濃い藍色の空に
赤い発光ダイオードが光る

いつもの帰り道
家に着くのはあと5分ほど
分散しそうな粒子を繋ぎ止め
いつものように
いつものように
また1日が終わる

編集・削除(編集済: 2022年11月04日 06:54)

2022年11月3日の午後  秋冬

太ったね
と言われることが
多かったのに
痩せたね
と言われることが
最近増えた

必死に
痩せようと
していた頃が
懐かしく
もっと
食べておけば良かった
と後悔する

まさか
食べたくても
食べられなくなるなんて

食欲がなくなったのではなく
食が細くなったのだ


変わらないね
と言われることが
多かったのに
変わったね
と言われることが
最近増えた

必死に
変わろうと
していた頃が
懐かしく
もっと
自分らしくいれば良かった
と後悔する

どんなに
変わりたくないと思っても
変わってしまうのだ

自分らしさを見失って
自分が消えていく

内も
外も


老人ではないが
若者でもない

枯れもせず
瑞々しさもなく
熟した訳でもない

すべてが
中途半端な
わたしは
これから
どうしたらいいのだろうか?

デスクチェアにもたれ
腕を組み
ひとり
悩んだふりをする自分に
自分らしさを見つけ
久しぶりに
ホッとする

編集・削除(編集済: 2022年11月03日 14:26)

眠れぬこと 奈イ

この気持ちを詩にしようと
ペンを握ったとき
手が悴んでいることに
ようやく気付くのでした

慌ててストーブをつけて
一息ついた頃
ふと窓のそとに目をやると

空が
朝焼けとも
夕焼けとも思えるような
色をしていることに気付いて

昨日と
今日と
明日の境目が
なくなってしまったことに

ひどく戸惑って
そうこうしているうちに

詩にしたかったことも
忘れてしまって

わけがわからない
ので
これを書き留めている次第です

編集・削除(未編集)

東北流転  北目気球

木木とて知らぬ
山と山とに隠さる地
郷里は受け皿何人の
名無しに敗者 渡来人
渦まく坩堝に啀み合い
凍害の中相斃る
寒ずたものは何であろう
それでも歩み止むには十分で
歩んだ跡は溶け切った
やいや先人 どこにいる
姿も何も見えざるぞ
私に歩めと言うのでしょう
東北流転 日の出るところ

編集・削除(未編集)

光る星 大杉 司

冷たい風が強く吹き荒ぶ頃
僕は独り夜空を見上げていた
柵に凭れていろいろと考えた
何を願えば良いのかと

何を願うかは勿論決まっていない
ただあなたの顔を思い出すばかりで
あなたに逢いたいと願うのか
あなたと話したいと願うのか
はっきりしなかった

遠くの街は夜中でも賑わっている
恋人同士や仕事仲間
言ったら切が無いほど沢山いる
その中にあなたはいるのだろうか

もし近くにいるのであれば
手紙の一通ぐらい欲しいものだ
これ以上淋しい夜は過ごしたくない

そう思っているうちに願いが決まった
ただあなたと逢って話がしたい
強く願い手を拝んだ
また一つ流れ星は舞うように消えていった
また一つ消えていった

夜空に光る星々を見て
あなたは何を思うだろう
あなたは何を願うだろう
冷たい風は強く吹き荒んでいる

編集・削除(編集済: 2022年11月02日 22:06)

何かを失った味  cofumi

目が覚めたら
右手がありませんでした
あなたに手紙を書くことも
丁寧に化粧をすることも
できません

昨日釣った魚が寂しそうです
綺麗に捌くと約束したのに
叶いそうもありません

髪をときながら
ポロポロ流れるのは何でしょう

初めて知る味ではないけれど
いつもと違うこれこそが
何かを失った時の味なのですね

編集・削除(未編集)

車窓は語る  理蝶

朝露に濡れた選挙ポスターは
嘘がばれて
冷や汗をかいているよう

神との和解を
黒地に黄色で迫る板
それはブロック塀で
静かな怒りを湛えている

赤茶けた喫茶店の軒先に
枯れた花と爛れた看板
忘れられた店先を
前衛的に覆う蔦

中身だけは入れ替わり続ける
00年代を依然背負うスーパーマーケット 
それは植物人間の悲しさに似ている

セイウチのように太った老婆や
水色のランドセル背負う少女
バス停にて彼女達は手を振り
しばしの別れを告げる

景色を微かにセピア色にして
切なくさせるのは
窓に張った10年物の土埃

ヒビだらけのアスファルトと
その上をがなりながら走るバス

薄汚れたそして薄ら寒い
見慣れたもう見尽くした
その車窓に
私は人のため息の2つの意味を知るのだ

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