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予定のせいで、すみません、ちょっと早いのですが、評、書きます。
1 雨宮800さん 「目印のない悪夢」 7/15
初連・2連はタイトルを受けての、ある意味、言葉的具現と理解します。魚がアスファルトから顔を出すくだりは、ちょっと評価の分かれるところ。空から魚を降らせてしまう超有名作家もいるので、ま、いっか。あとは、幻想として、まずはいいと思います。3連が、この詩の一番の核を成すと考えられます。自分のありようのことです。詩的デフォルメはあるにせよ、案外雨宮さんの「今」を伝えているように推測されるのです。ここに何がしかの固有思考のようなものが窺えます。
そして終連の、惨めな夜明けが余情を引いて残ります。最後にスタイル的なことを書きます。
これ、自戒も込めて、たまに書く事なんですが、「AはBだ、AはBした」は構文の基本ではありますが、正直、詩においては硬直化も免れない面があるように思います。いわんや抽象詩においてをや、であります。そのあたり、もう少し“ほぐす”ことが出来れば……などと考えてみました。
評価はわからないので、パスさせてください。
2 山雀詩人さん 「やい、はし」 7/15
まずもってタイトルがおもしろい。内容額面通りの掲示ですが、これ、かえって意表を衝かれますね。まず背景を味わいます。学生か勤め人。毎日弁当を持っていく。カタカタ、はしが鳴るから箱はカラ。「夜道」「家路たどれば」―そんなぼくとはしのやりとりです。ここに山雀さんの発想の面白さがあります。実際、はしは鳴ったのでしょう。それをすばやく感じ取り詩化する、その日常的注意力、感受性は記憶しておきたい。そんな対話(?)の中で、山雀さんはリズムキープ感ならぬ“プライドキープ感”と自嘲感を交錯させるのがおもしろい。両者が醸すユーモアと憎めなさも魅力です。「昼夜予備の三はし」はちょっとすごいです。佳作一歩前で。
アフターアワーズ。
蛇足的に書きます。 ひとつのテンションとして、はしにひと言、ふた言、合いの手風にしゃべらせても、おもしろいかも?
3 水野耕助さん 「1カウント」 7/16
死という物理的なものでなく「消えてなくなる」といった感覚はけっこう多くの人が想像したことはあると思うんです。文学という修辞世界ではなおのこと。この詩はそんな事情に乗っている気がします。7連までそんな感覚です。その中に含まれる「幻想」「不可能である」が容易でないことを物語るようです。そして中盤の自覚―「1秒」「1カウント」の絶対性です。スマホの喩えも出てきますが、一発で活きたり消せたりする。便利で、考えようによっては恐い今の社会風刺にもなっているようです。再び冒頭の思いがリピートされますが、終連です。ここは少しわかりにくいのですが、「だがしかし」とあるので、これは以前の否定と取れる。すなわち、この考えは最後の最後にしておく。つまり、生を、今を、続けていく。僕はそんな風に解釈したいと思います。前回、確か評価を外したように思います。失礼しました。今回、仕切り直しで、佳作一歩前から行きましょう。
4 エイジさん 「Night Lights」 7/16
初連はジャケットデザインのようで、いいムードを醸しています。曲集もこの詩作品も夜の寛ぎに満たされて、いい感じです。この詩、後半のカジュアル口調がけっこういい味出してるんです。呟く感じが、ですね。大きい詩ではありませんが、プライベートな風景もあって、安らぎ感が最もいいですね。「A NIGHT IN THE LIFE」の等身大的雰囲気に好感です。小物の出し方もGOOD。佳作を。
アフターアワーズ。
マリガンは僕の場合、「この人、めがけて」って感じではなくて、リズム隊のビル・クロウ~ディブ・ベイリー経由で聴く場合が多いです。マリガンがピアノ弾くって、恥ずかしながら初めて知りました。これは名盤と言っていいでしょう。メンツも趣味がいい。2曲目はいわゆる「ブラックオルフェ」のことなんですね。僕は「フェスティブマイナー」が好きです。ご存じかもしれませんが、前述のビル・クロウはジャズ作家。今も新潮社から2~3冊流通しているはずですね(訳者いずれも村上春樹)。ディブ・ベイリーは本業はたしか航空工学者。どちらもインテリですね。
5 荻座利守さん 「Siochain Shuthainに思う 」 7/17
まずゲール語を調べ、大変勉強になりました。ありがとうございました。あと、曲も聴いてみました。
なるほど、もの悲しい。そして美しい。祈りも感じる。この詩の「平和⇔悲しみ」の相関性、論理の組み立て方は注目に値します。なるほど、悲しみとは人間にとってBottomの感情だから、逆にそこを出発して、どの方向にも向かうことができるものでしょう。強さへ、美へ、祈りへ。その一環としての普遍の祈り「平和」ということだと受け取っています。この曲とこの詩の成り立ちには、アイルランドという国の歴史性もありそうに感じました。佳作を。軽く言うと、まとめとしての終連、少し平板な気はしますね。今まで考えてきたことを本文としたわけだから。言わでものことみたいです。僕だったら冒頭のアイルランドに還元して終わりたい気がするわけです。
悲しみが生んだ強さを
国を挙げて歩んだアイルランド
みたいな……。まあ、聞き流してもらって、の話です。
アフターアワーズ。
今思い出したので書きます。ポール・マッカートニーの曲に「アイルランドに平和を」というのがあって、仕上がりの荒い曲なんですが政治色のある内容です。当時、BBCが放送禁止にしたそうです。やはり国として紆余曲折があったようです。ヨタ話でした。
6 朝霧綾めさん 「蛇使い」 7/17
佳作。この、愛すべき歓迎すべきトッピョーシのなさに佳作。この詩は蛇使い、鷹匠を発想した時点で半分は完成していたと推測されます。あとは持ち前の詩心で肉付けするのはいと易きことでしょう。ここまでで4連。残りの詩パワーの半分は5連以降にあると思っています。しかも、ここが最も大事。(かたくなだった、だから友だちいなかった、かなしかった。でもワタシにも友だちできた、うれしかった)―そんなたどたどしい喜びが伝わります。逆に蛇使い・鷹匠の想像は孤独という悲しみの奇形的表出のように思えます。さて、終連は?やや逆説的・無関係的・突発的効果のキメ言葉か?あるいは、もっと実際的に、詩を書く契機になる友達だったのかもしれません。あるいは「詩人」は救済としての象徴かもしれません。タイトルですが「鷹匠はどした?」なんて問われそうなんで、再考されてもいいかも?案外、カンケーない方に引っ張れそうな気もするんですが。
7 じじいじじいさん 「たびだち」 7/18
(そう来たか……) まず、そんな思いがあります。今までの作品履歴・コレクションの多くが“人間の”子どもの心情、行動に触れたものだったのですが、今回は”人間以外を擬人的に“構成してきた。それで冒頭のつぶやきになるわけでした。初連、成功。「ヨイショヨイショ」で始めた突発性、この語感の持つ可愛らしさ。3行目の静けさや幻想性ですね。メタモルフォーゼ(変態)を簡潔に捉えて言い切れた中盤もいいですね。欲を言えば終連です。もう少し気持ちを込めたい、描きたい。スペースはまだ充分あるのです。その件と、今回、作風的にモチーフ的にメタモルフォーゼしたわけなので、ここで一回、評価をニュートラルにしておきたく思います。その意味で、あえて一歩前にセットします。
アフターアワーズ。
今後、こういったアプローチの場合、ヘンな表現ですが、「大人詩」として読まれてしまうと、評価はひとたまりもありません。ですから大人が”童話を書く“ことです。子どもに読んで聞かせるフィーリングで書くことが条件になりそうです。ぜひ、お含みおきを。
8 もりた りのさん 「本物と偽物の世界」 7/18
冒頭ながら、前作と今作を総括してみると、「世界の意味を問う」といった趣きありです。
「こんな世界にいたくない~いきたくない」は現在全世界が突き付けている問題や暗部を詩的増幅・比喩したものと思われます。「だからこそ、眠りの世界へ」と詩行は詩的発展を遂げていきます。「眠り世界→本物、起きてる世界→偽物」のくだりは圧巻です。標語的に書きましょう。
「反世界を逆に肯定するのは、詩という枠内特性を充分に活かした結果」
ひとつ腑に落ちないのは「起きている世界にモンスターはいない」は誤植かな、と思えるほどに詩中内容とは違う気がします。それとも、後に来る「怖がらないで~惑わされないで~追い払う」がバックアップした結果のフレーズが先に来ているのかな?そんな推測が成り立つのですが……。ここ、検討してみてください。ついでにもう一点言うと冒頭「いつまでも眠っている」は冒頭だけに、NO情報なので「いつまで寝てんだよ~」的に取られてもおもしろくないわけです。「すやすや」くらいのほうが愛らしいし、冒頭、詩のキャラ設定ができそうです。
あと、書いておきたいのは、この詩は論理自体は硬めなんですが、その背後で“地味ながら、けっこうLOVE SONG”なんですよね。そこがいい。すごく愛情を感じました。「安らかな寝顔がみたい」―これ、案外、愛情の動機づけになり得ますね。フィーリングは概ね佳作なんだけど、レベル高いし、一点、気になるところあったので、結論は佳作半歩前で。
アフターアワーズ。
余談的に書くと、「モンスター」って言葉、けっこう利いてますよね。
評のおわりに。
(恥ずかしいので、園芸も半ばプロの島さんにはナイショで書きますが) 前回担当でもちょっと書きましたが、最近、園芸の真似事を始めました。ただ動機は後ろ向きで、庭の雑草取りにうんざりして「だったら、土掘り返して花でも植えてやれ!庭を這いつくばるくらいなら、そっちの方がよっぽどマシだよ」―ひんしゅく買いそうな理由ですいません。とある友人の影響もあるんですけどね。マリーゴールド咲いた(初心者向き!) ひまわり、コスモス、がんばってくれ。 では、また。
いつまでも眠っているあなた
起きると恐ろしい世界が待っている
こんな世界にいたくない
こんな世界で生きたくない
あなたは眠りに逃げ込む
震えるあなた
夢の中で怖がらないで
大丈夫
モンスターはいないから
本当は眠り世界が本物の世界
起きている世界は偽物の世界
眠りの世界にモンスターはいないから
起きている世界にモンスターはいない
だから怖がらないで
惑わされないで
わたしが追い払う
偶像のモンスター
安らかな寝顔がみたい
大丈夫
大丈夫
モンスターはいないから
ヨイショヨイショ
ボクはつちのなかからそとにでた
つきあかりなつのよる
きにのぼりえだにのぼった
ボクはこどものふくをぬぎはじめた
ふくをぬいだらハネがひろがり
ボクはセミのおとなになった
おとなになれたボクは
きぼうをむねにハネをひろげて
おおぞらへとびたった
井嶋様、読んでいただき感想を頂き、ありがとうございます。
病気の最初の頃は、歩けるなんて言葉を言ったら怒ってたり、悲しんでたりでしたが、今はお互いにお互いを思いやる余裕も出てきました。私達の到達点?通過点がミルフィーユに例えられるようなふんわりした日常になってます。歩ける。この言葉は希望とおまじないの合言葉です。私達の結末は誰にも分かりません。
そして、こんな状況はきっと世界中色んな所にあると思います。
優しく温かい言葉と気持ちで、みんなが幸せに一日を送れるといいなと願いを込めました。
井嶋様、「青いハンカチ」への評をありがとうございます!
良い詩と言って頂き嬉しいです!ありがとうございます。
人って自分を支えてくれる何かを手にしていたり、言葉があれば、勇気が出たり頑張れたりするのかなと思っています。汲み取って頂きありがとうございます。はい、最後は、懐かしのあの映画をもってきてみました。佳作ありがとうございます。これからも宜しくお願い致します。
評についてですが
今回から、初めてじゃないかたはもちろん、初めてのかたにも評をつけさせていただきます
という意味でした。
大変失礼いたしました。
遅れてすみません。今回から、初めてのかたにもそうでないかたにも評をつけさせていただきます。(前回確認漏れがございまして大変失礼なことをしてしまいましたもので)どうぞご了承くださいませ。
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「日曜のバイオリン弾き」小林大鬼さん
小林大鬼さん、こんばんは。
この詩のいちばん素敵だったところは、後ろから2連目「〜映画のエンドロールのように遠ざかる」ですね。何でもない日曜の風景。役目を終えたビルを横目に人々で賑わっている様子がうかがえます。一人のバイオリン弾きがいました。そういう駅前の風景、たまにみかけますね。歌を歌っていたりパフォーマンスをしていたり。人だかりが出来てたりしますよね。でも、この時は誰も足を止めていなかったようです。バイオリン弾きだったからでしょうか。風景に溶け込んでいるようにも感じますが、異質のようにも感じます。エスカレーターをおりると、老舗の喫茶店、大判焼屋、と続きます。時代を切なく感じさせるような語り口で、バイオリン弾きがとても美しいです。小林さんは、自分の感情をいっさい書きませんが、いまこの時に抱えている感情で風景を見て描いてくださるので、じわじわと胸に迫るものを感じます。佳作一歩前でした。
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「ミルフィーユ」紫陽花さん
紫陽花さん、こんばんは。素敵なお名前ですね。
私はこの詩のラスト1行を読むまで、隠している恋心をあらわしているのだろうか、と思っていましたが、ああ、そうでしたか。ぐさっときて、うるっときました。とても切ない嘘なんですが、あたたかい嘘でもあるのかな、と思いました。
本当は技術的なこととか、そういうのをアドバイスしたほうが良いのでしょうけども、ラスト1行に至るまでのふんわりとした雰囲気から一転、一瞬で心を持っていかれまして、しばらく呆然といたしました。衝撃とも言えますし感動とも言えました。私はそのような作品を佳作とさせていただきたいと思います。
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「たからもの」プラネタリウムさん
プラネタリウムさん、こんばんは。
この詩は、宝を求めて旅立つ少年と少女を描いていて、野を越え山を越えとあるのでそのように読みながらも、これは、夢という宝に向かって生きていく子供たちの、本当は日常なのではないか、と思ったりしました。大人にけちをつけられ、それでも夢は叶えられるはず、と日々生きている姿なのではないか、と考えたりしました。どうして少年は亡くなったのでしょう。胸に抱いた夢が壊れて絶望してしまったのでしょうか。それとも?最後の2行なんですが、ここも詩に組み込まれてるんですよね?それともプラネタリウムさんのナレーション的な感じなんでしょうかね。確かに、少女にはこの先も物語があるはずです。そこをプラネタリウムさんが書いてみてください。
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「問い」秋冬さん
秋冬さん、こんばんは。
書き方をだいぶ工夫されていますね。一字下げの部分だけで読んでも、そうじゃないところだけで読んでも、読めてしまうのです。実は私もこのような書き方をした詩がありました(笑)この詩はコンビニで唐揚げ弁当を買うシーンから始まっているようです。毎日毎日同じルートで生きていると、私もこのような問いが出てくるのです。単調、だからでしょうか。堂々巡りの思考に陥って止まらなくなります。この詩は、募金もキーワードになっているようですね。お釣りを募金箱へ捨て、老人二人に缶チューハイを渡す、これも募金というくくりに入っているようです。イコールのように書かれていてここが微妙なんですけれども、自分で自分を皮肉る様子ととらえました。答えの出ない問いを問い続ける、という負の連鎖のような心情がよく描かれています。その心情と全く真逆の風景に出会うことを持ってくることの相乗効果だったと思います。佳作でした。
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「想い出の途中」埼玉のさっちゃんさん
埼玉のさっちゃんさん、こんばんは。今回の作品の前にひとつ、お伝えしたいことがありました。2021年3/10にご投稿された「口癖」という詩が、当時の私を大変励ましてくださったのです。とても明るい気持ちになったことを覚えています。どうもありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
さて、今回の作品ですね。私は「途中」という言葉が大好きです。完全に想い出になっていないものを思い出すとき、私もこのように思い出したいな、と思いました。この海沿いの風景だからでしょうか、案外客観性も感じられて、どっぷり浸かっている感がなく、涙も爽やかでした。でも切なさもきちんと伝わってきました。想い出は美しいままでとよく聞きますよね。でも、どんな出来事も完全に想い出になったときには、良いものになっているものだと信じています。瓶のソーダ、飲みたくなりました。
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「触れる」町田 愛さん
町田 愛さん、こんばんは。
何度も読んだのですが、この詩は一体何を指しているのだろう、と考え考えて。とても抽象的で、もしかしたら、ひとそれぞれ違うものなのかな、と考えたり、いや誰でもが持っている共通のものを指しているのかな、と思ってみたり。「此処に在る」という表現が引っかかりまして。有る、のではなく、在る、なんですね。もしかして、心のことかしら?とも思ったりしました。ですが、ごめんなさい、深く読み込むことが出来ませんでした。時間切れで申し訳ございませんでした。
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「怖い夢」galapa(滝本政博)さん
滝本政博さん、こんばんは。
改めまして。免許皆伝、おめでとうございました。
今回の詩もまた、良いですね。滝本さんの詩でした。5連目、7連目、8連目、が特に良いですね。「人生は怖い夢の続きなのか」そうなんだろうか、そうなのかもしれない、眠りという日々の死があるのだから。こういうふうに展開していく思考が滝本さんらしいのですよね。シリアル、レジ打ち、火事、ポルノ、と。どういうふうに繋がっていくのかと、およそ繋がりそうもない言葉たちが見事に「怖い夢」に集結していくこの流れが素晴らしいのです。もちろん佳作ですよね。
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「青いハンカチ」cofumiさん
cofumiさん、こんばんは。
この詩はとても良いですね。青いハンカチを持ってさえいれば、あんなことからもこんなことからも守られる。あんなこともこんなことも出来る。という例えが過不足なく描かれていて納得しました。最後は、青いハンカチだけにとどまらず、黄色いハンカチに思いを飛ばすところ、良かったですね。あの映画のあのシーンがよみがえりました。私にとって詩とは、決して共感だけではないのですが、この詩のように、自分を支えてくれるものを何かひとつ持っていることによって安心が得られる、というのはあると思います。それが青いハンカチだったり、香水だったり、ぬいぐるみだったり、一冊の詩集だったり。もし私だったら何だろう、と考えてみることも出来る、とても楽しい詩でした。佳作です。
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「腐食」SUIZさん
SUIZさん、こんばんは。
この詩はちょっと面白いです。異臭騒ぎの結果、鼠の死骸が発見され、それに対しての3つの考察がなかなか面白いのです。特に三つ目の「視認できない〜ブキミか」、ここにある、情念染みたという表現になるほどと思いました。発見されずに腐っていくのを、嗅覚に訴えかけると見るところもですね。二つ目の「根を棲処にするからネズミ〜」というのも、当て字みたいにして考えているところが面白いですね。この詩は、ここまでがとても良いです。あとは最後の一連ですね。少し詰め過ぎている感がありますね。内容は良いのでこの最後の一連だけ、もう少しほどいてわかりやすく書くことをおすすめします。とても面白い詩でした。
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先月、横浜詩人会のイベントに参加いたしました。随分久しぶりにお会いしたかたたちが沢山いて、変わらぬお元気さに安心しながら、楽しい時間をすごさせていただきました。そして、理事のお仕事大変お疲れ様でございました、三浦さん。