◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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この度は「ジビエの哲学」を読んで下さり、貴重なご助言ありがとうございました。ご指摘の通り、今回は表現が走りすぎてしまいました。作品を作っているうちに集中しすぎて注意散漫な作品になってしまいました。初めは「消費社会」というタイトルでした、書いているうちにテーマがくるくる回って「ジビエの哲学」になってしまった。最初は格差社会だ、契約社会だ、消費社会だ。と3連構成でリズムを取っていたのですが・・・他の先生からも指摘を受けていますが、比喩を盛り込みてしまうので推敲の時間を取るのようにしていたのですが、推敲する時間も広がってしまった。次からは私が読者として推敲するようにします。でも本作を創る時は楽しかった。本作とまた向き合えそうです。感謝致します。
売り出し中の女優さん
幸せそうな老夫婦
有能そうな若者たち
褐色の優しい動物の目
高級化粧品
生命保険
エンジニア募集
特選和牛
揺れる地下鉄の車内
四角い液晶版が3枚
デジタルサイネージ
車内の視線は
集まったり
集まらなかったり
集中と拡散
次の駅名と路線図が表示される
扉が閉まって
緩やかに発車してから
5秒ほどして
液晶が突然
黒い板に変わった
停電?
車内灯はそのまま
そこだけ 何も映さないまま
地下鉄は平然と走る
向かいの女性が気づいて
怪訝そうな視線を投げる
そばの男性も気が付いた
その周りの人たちも
つられて気が付いた
突然 出現した黒い穴が
視線を吸い込む
カタカナ
横文字
色文字
毛筆体
笑っていない笑顔
危うい連帯感
薄めの愛情
車内広告の色彩と模様も
みな吸い込まれていく
小さな黒い空間
車両の焦点
贅沢な黒い四角
地下鉄は駅についた
降りなければならない
また
あの地上に帰る
せめて終点までは
せめてここだけは
黒のままで……
切なく仄かな温もりとおっしゃっていただき、ありがとうございます。
それが伝わっているとしたら嬉しく思います。
本の内容とそこから連想したことのどちらを書くかに迷い、後者を取りました。本の内容を説明するのが少し難しかったため、そこは省きました。著者のプロフィールを読んで、もう一度、読み返して見ました。内容は思い出とはリンクしていなくて、ただ、その土地の言葉を話しているだろう人の事を思いました。
この本は『こころのほつれ、なおし屋さん』(村中李依著)で、大学の授業で行われたワークショップの話でした。題名から想像した小説でもエッセイでもなかったので、意外に思いました。期待もせずに読み始めて、ハッとしました。最近、是非読みたいと思う本や、感動する本に出会えていなかったので、新鮮な気持ちになりました。
私は何回目の私なのか
繰り返し、私は私として私のパートを演じてきた
今日も、同く私であり、私らしく、私を演じ終え、自室に籠もる
ここは私たちの共有ルーム、様々な私の跡が残り、私を思い沈ませる
とある哲学書を開く、今日買った新刊でありながら、既に私が255回読み終えた印を確認出来る
ルールは簡単、裏表紙に爪で線を入れる
横は一、縦は十、○は百
私は、少なくと256回目の私であり、今、以降の私の結末は知りようがない
買っばかりの哲学書を開く
背表紙から、13の変数でページに爪数字があることに気付く
これは、初めての現象のはず、既視感を感じない
ノートにページ数と爪数字を、順に書き記す
奇妙な数字の羅列が、ノート1ページに埋まる
これは、過去の私のメッセージに違いない
何を伝えようとしているのだろう
私は毎日、数字の羅列の意味を探り続ける、暗号関係の書も大概は目を通した
しかし、判明はしない、あらゆる暗号解析を試みるも、全てが無意味な言葉の羅列でしかなかった
私は、この哲学書を初めて読む256回目の私である
こうして、歳を取り続ける
死を予感させる晩年になり、ふと気付く、この数字は音符なのだ、この数字は、ある歌を表している
私はピアノに向かい、楽譜通りに演奏する
その瞬間、全ての私は、鏡合わせで現れた
色々な格好をした私が見える
年齢も十代から老齢まで、統一がない
そうか、これは私の同窓会の案内なのだ
左方向は過去らしい、毛皮を着て笛を吹く私が見え、その横では宮廷服を着てヴァイオリンを手に持つ私がいる
右方向は未来らしい、宇宙時代、滑空次元、精神体の私も見える
私は右手をあげて微笑んだ
すると、全ての私が右手をあげて微笑んだ
私たちは理解した
永劫回帰とは、全ての私たち、その存在を共有することにある
私は、この爪印を残した私を私たちに尋ねる
私たちは、笑顔で私の方を向く
そうか、私が思いついたことにより
全ての私が共有したのだ
私の同窓会は終わろうとしている
左右、両端の私が消えていく
私は、力強く楽器を奏でる
完全8度(P8)、オクターブでドを鳴らし続けた
私たちの世界は、ドの音を様々な楽器で鳴らし続けた
気がつけば、私は一人、自室でピアノの前に座っている
私たちの同窓会は終わったのだ
そして、私はドを、低く鳴らし続ける
五月のある日
天気もいいのでドライブに出かけた
行く先は有名な高原だ
街を離れ山に入ってゆく
新緑がまぶしい
山藤の花が咲いていた
目の前にトンネルが見えてきた
暗闇に覆われる
出口を示す光はない
オレンジ色の照明だけが前へと続く
走る音が壁に反響した
かなり長そうだ
トンネルの中は
私の車だけではなかった
かなり離れてはいるが
前と後ろに車はいる
何回か対向車ともすれ違った
それなのに孤島に一人だけ
取り残されたような気持ちになる
前へと続く明かりだけが頼りだった
しばらくすると
はるか遠くに小さな光が見えた
光はだんだん大きくなってゆく
トンネルを抜けた
鮮やかな緑の景色が目の前に広がる
窓を開けると風が心地よい
雲ひとつない空だ
それまで覆っていた孤独感が
白い日差しの中に溶けてゆく
さらに走り続ける
大きなカーブを曲がると
先には見渡す限り
高原が広がっていた
今回は素直に申し訳ありませんでした。自分も、この詩は投稿しても良いものかどうか迷いました、その結果、表にもありましたように、とても荻座利守様へは評のしずらい作品となってしまい、心からお詫び致します。
ただ、それにもかかわらず丁寧にご感想やご指導などいただき、心から嬉しく感じております。これからはもっと題材を検討して、読み手の方に良い意味で心温まるような詩を創作していけたらと感じています。
本当に読んでいただき、そしてご感想をいただき誠にありがとうございました。
今回も読んでいただき、誠にありがとうございました。
そして細やかな点にまで一つ一つご丁寧にご感想やご指導を頂き、心より感謝します。これほどまでにご丁寧なお言葉を頂き、本当に感謝しかありませんし、とても勉強になるご指導、ありがとうございました。
これからの励みになりました。
あなたはいつも
言葉を濁してくるから
あたしは首を傾け
斜めに言葉を放ってしまう
できれば――ー
花火でしたいのに
火花を散らす弾道ミサイル
「優しさ」という名の
言葉の暴力
前後左右を組み替えて
言葉の意味が
放物線を描いて
すりかわる
(優しさって、何だろう)
あなたを見つめる
あたしの瞳に
テロップを入れることですか
無垢で、無邪気で、未熟な果実
むくむく膨らむ欲望を
悪意なく抱きしめる
こちとら遊びじゃないのです
あなたは肉を欲しがるけれども
あたしは――あなたの骨が欲しい
互いに輪郭をぼやかして
川になって混じり合おうとする
ふたりは ひとつになりたい
けれども
ふたりでなくなることが
怖いのでしょう
月も太陽も
地平線を越えて昇ってくる
あなたの祖国は
あたしの国の
国境線を越えてきました
窓の外では
争いごとが
絶えることはありません
緊急避難警報が
ふたりに戻る合図です
あなたはあの人のことが好き
わたしはあなたのことが好き
あなたはあの人の好きな音楽に興味がある
そしてあの人と同じ音楽を聴いている
わたしが勧めた音楽は後回しで
消えそう
あなたはあの人の好きな映画に興味がある
そしてあの人と同じ映画の話しをしている
わたしが勧めた映画は後回しで
消えそう
あなたはあの人の好きな食べ物に興味がある
そしてあの人と同じ食べ物を食べている
わたしが勧めた食べ物は後回しで腐りそう
わたしの心も腐りそう
あなたはあの人が心の中にたくさん居て
そしてあの人の事を忘れる時はない
わたしはあの人の心の中には居るの?
きっと隙間さえ無いよね
あなたはあの人ときっと幸せになれるよ
そしてあの人と笑顔で時を重ねてゆくのね
わたしは悲しいなんて思わない
わたしはヒロインになんかならない
悔しいからあなたの幸せを心から願うから
この度は「君の膝はパッションだった」を読んで下さり、佳作の評を頂きありがとうございました。今回も鋭いご助言をいただき感謝しております。おかげさまで、この作品が私の詩に対する情熱について詠っていることにも気づかされました。この作品に対する愛着が生まれました。
初めは加害者支援がテーマの詩でした。情熱の光と影を描きたかった。しかし、出来上がったものが影の部分ばかりで怖い作品になりました。この詩を読んだ人はどんな気持ちになるだろう。もう自分さえ良ければいいという作品は書きたくないという気持ちが芽生え、「自己犠牲」ではなく「読者に捧げる」作品に描き直したのが本作でした。
ホームの向こう側の君もこちら側の主人公も私自身だったことが難しかった。だから、もっと君と私の交流に絞って表現すれば良いのかもしれません。もう少し本作と向き合って、さらにこの作品を育みたいと思います。