◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
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ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)
なお「MY DEAR掲示板」では、新規ご参加の際に、ペンネームとメルアドの届け出が必ず必要です。
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この度は、詩分門と小説部門
ダブルの受賞!おめでとうございます。
読者を引き込む真夜さんの
私生活での心情を大胆に吐露する作風が
世間に認められた証だと思います。
これからも益々のご活躍、心よりお祈り申し上げます。
富士井 真夜さん、このたびは、ダブル受賞おめでとうございます!
詩と小説。完成までの大変な道のり。
両方の作品を完成できるだけでも嬉しいのに、
受賞とまでとなると、この上ないよろこび、
ひとしおですね!!心よりおめでとうございます!!!
富士伊真夜さま
この度は、詩分門と小説部門でのダブル受賞おめでとうございます。
いつも人の心に訴えかける言葉のエネルギーに圧倒されています。
これからも益々のご活躍をお祈りいたします。
このたびは
『第22回四日市短詩型文学祭』
「CTY賞」
『第40回四日市文芸賞』
「第40回記念審査員特別賞」
詩、小説、Wで御受賞とのこと、すごい、素晴らしいとしか言葉がでません。
御受賞 誠におめでとうございます。
嬉しい秋になりました。
これからもますますの御健筆をお祈り申し上げます。
富士井真夜さん 受賞おめでとうございます。
受賞の話、個人的にもお聞きしていましたが、ダブル受賞とは知りませんでした。
真夜さんらしい詩での受賞、うれしいかぎりですね。
MY DEAR のみならず、中日詩人会の同人も含めて、今後ともよろしくお願いします。
詩と小説、同時の受賞誠におめでとうございます。
これもダブル受賞ですね。小説というのも凄い。
異色の詩人、ますますのご活躍を期待しております。
MY DEARレギュラーメンバーの富士伊真夜さんが、
『第22回四日市短詩型文学祭』の
一般・現代詩部門で「CTY賞」を受賞されました。
また、これとは別に、毎年開催されている、
『第40回四日市文芸賞』の、一般の部「小説・評論・ドラマ」部門で
富士伊真夜さんの小説が、「第40回記念審査員特別賞」を受賞しました。
詩、小説、両方での受賞は誠に喜ばしい。
富士伊真夜さん、おめでとうございます!!
悲しいからこそ
どこかへ行くの
部屋にいると
涙で溺れるから
わからないことが多すぎて
頭がぼんやりするけど
とにかく歩いた
もう何を考えてたのか
忘れてしまった
朝に食べたフルーツは
バナナとりんご
いつもの味で美味しい
あなたのことは考えてなかった
知らないことが多すぎて
まるで私だけ取り残された世界
ひとりぼっちで佇み
あなたのことと
自分はどうしたいのか考える
私はもうどこにも行けない
そんなことを思ってしまった
さて、音楽でも聴こうか
いつもこう
考えるのが嫌になった時
何もしたくない時
誰かの歌声や楽器の音にしか
耳を傾けれなくなる
明日は来るかしら
もし来なかったら
今、流れる音楽が
この世界の最後のメロディ
世界が消滅して
このメロディだけが
ずっと流れ続ける
誰か聴いてくれる人が来るまで
辛抱強くループ再生する
私を謳ってるの
もし興味があったら
わたしの名前のついた
学問を挙げられるだけ
挙げてみてほしい―
よく耳にする
「法哲学」、「政治哲学」
から始まって
「宗教哲学」、「歴史哲学」
「言語哲学」、「科学哲学」
などなど…
まるで
あらゆる学問分野の数だけ
わたしの兄弟姉妹がいるように
思えないだろうか?
いや、そればかりか
「人生哲学」
「金銭哲学」
「経営哲学」
の類まで加えたら
わたしの親族の多さに驚くだろう
よく考えると
これはずいぶん不思議な話だ
なぜって たとえば
「政治学」と言えば政治を
「歴史学」と言えば歴史を
扱うのが当たり前だけど
わたし、すなわち哲学にとって
扱う対象は何でもよい、
ということだから…
そう―
わたしという学問には
自明な対象がないのだ
何を問うてもよいし
さらには問うということを
問うてもよい
こんな具合だから
ためしに
先ほど挙げた
○○哲学の学者や研究者に
「哲学とは 如何なる学問か?」
と質問してみるとよい
きっと
質問された人の数だけ
答えが出てくるに違いない
それもそのはずだ
「哲学とは何か?」
と問うことすら
すでにして哲学であり
一致した答えの出ない難問なのだ
こんな得体の知れない
シロモノにもかかわらず
今ほど わたしの入門書が書店に
あふれているときはない
想像するに
「哲学」という言葉には
人生やビジネスの指針といった
趣があるからだろう
この先行き不透明な時代であれば
なおさらだ
けれども わたしの中に
何らかの真理や難問に対する答えを
まるごと見つけようと思っても
それは的外れだ
そのわけは
もうおわかりだろう―
わたしの本分は
なによりも
あらゆるものを
仮借ない問いの対象にすることだから
これまで
疑問を投げかけずに
受け入れていたことや
当たり前と思っていたことに
揺さぶりをかけ
それを通じて
ものごとの見方、
世界との関わり方に
新たな可能性をひらくことだから
きっと注意ぶかいあなたなら
ここで気がついたに違いない―
先ほど紹介した親族のほかに
わたしには、さらに
ごく親しい友人がいることに
「詩」という名前の その友人は
やはりわたしと同じように
言葉の力で変えてくれる―
世界を見る あなた自身の見方を
世界にある あなた自身のあり方を
なるほど
わたしも友人も
直接 世界を変えはしない、しかし
わたしたち二人に支えられれば
あなたは
荒れ狂う現実世界の中で
押し流されることも
右往左往することもなく
こころの自由を保てるに違いない
必ず!
「本当にお母さんと声がそっくりね」
電話口に出てしばらく話をしてから
母の知り合いである女性にそう言われた
思わず顔を顰める
嫌なわけじゃない
ただ別人格であるはずの母とそっくりだと言われて
複雑な気分となっただけ
「他の方もよくおっしゃいます」
苦笑いを噛み締めながら
声はごく普通のトーンで応対する
相手は軽く笑いながら要件を伝え
それから電話を切った
受話器を置きながら
私ってそんなに似てるかしらと首を傾げる
『後ろ姿がそっくりでお母さんかと思った!』
そういえば帰郷してきた弟も驚いた顔でそう言った
顔を合わせるたび【この半端もんが】と
問答無用で行動も人格も全て否定し
攻撃するような弟だった
賃貸マンションの延滞料を
連帯保証人である私に払わせて
現在は行方不明になっている
私は振り払うように少し首を左右に振る
バカバカしい
私が母と似てるなんて
母のほうは自分もまだまだ若いと喜ぶだろうけど
今年七十六歳の母は今日も出掛けている
買い物代行と自宅近くの診療所での掃除のバイトを
掛け持ちし
趣味である合唱団も二つ掛け持ちして
歌の練習をしに行っている
(いつも私だけが忙しい
どうして高齢の私が働かなきゃいけないの)
愚痴を吐き出しては私に当たり散らし
感情が昂まり過ぎると
手短にある物をこちらに投げつけたりもした
職場での過度なパワハラで休職して家にいる私は
母曰く「給料もろくに稼がない者」として
ただひたすら耐えるしかない
私には身の置き場がない
職場でも課内で嘲りの言葉や一斉無視
挙句は重要な仕事は与えず軽作業しか与えないなど
酷い仕打ちをされ続けてきた
家では働かぬ物食うべからずで厄介者扱い
そんな私が母とそっくりなわけがないのだ
私の口からは全身から抜け出すようなため息が
まるで熱い塊のように飛び出した
まるで怒りのような熱風が
ハアアという激しい音とともに渦巻く
目の前はチカチカと赤や青に点滅する
徐々に自分の体が縮んでゆくのを感じる
やがて私の目の前は消灯されて
丸い顔に赤い鼻のコピーロボットだけがポツネンと
冷たいフローリングの床に横たわっていた