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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

三浦志郎さん。丁寧なご評価ありがとうございました。

いつもながらの深い読み込み、ありがとうございました。
また的確なご指導感謝いたします。
勉強になります。

編集・削除(未編集)

三浦志郎様  御礼  静間安夫

今回も私の詩を丁寧にお読み頂き、誠にありがとうございます。佳作
との評をくださり、とても励みになります。

自然の風景との比較の部分が、少し理屈っぽくなってしまったので
「昔の姿が事細かく抒情的に再現され」と仰って頂き、ホッとしております。

今後とも、どうかよろしくお願い致します。

編集・削除(未編集)

風土、違う四季の一景を切り取る

イタリアの都市ヴェネツィア。アドリア海に囲まれた島々は運河とゴンドラからうかがえる。水と共に育まれた歴史があり、宮殿と教会と宗教色が神秘的に設られた……多くの言葉を語るまでもない美しい都市の一つだ。
晩秋から春にかけて、アックア・アルタ(直訳すると高い水、高潮)という現象が起きる。月の動き、天候、風土、近年における水位の上昇と様々な条件が重なり、街中が冠水する。

一冊の写真集を手に取る。そこには冠水した街中にいる様々な顔をした人々の写真が多数収められていた。
水を弾けさせてはしゃいでいる子どもたちの笑顔。渋い表情をしながらカフェの椅子に足を投げ出し読書する男性。足元に気を遣いながら犬の散歩をする人。膝近くまで満ちた水を押して進む絵は力強く見えた。
写真の水は一見綺麗だった。緩やかな波浪が水上の浪漫を物語る。このような事態も日本にはないひとつの四季の在り方なのだろうと思わせた。
考えてみれば、海の中にも地面にも様々な不純物や細かい石……水だけなはずがないのだ。それらを大いに含まれた水なのだ。

アックア・アルタも風物詩のように見えるが、見ただけで実際のところをどれくらい分かるのだろう。
雪国に行き、白銀世界に見惚れて。雪かきも一日なら楽しい。二日目からは「うん。今日はいいかな」と観光客の私は思う。
アックア・アルタの水が引いた後の生活が暮らす人々にはある。
泥だらけの街中、電気系統は一部障害もでている。それらの復旧を人々はこなさないとならない。写真集には目的が違ってくるので当然そこまでは載ってはいなかった。

日本の六月。日本では水無月という異名の月。満ち満ちる水の都市の六月も日差しが強い初夏を迎える。向こうでは梅雨がなく、すぐに夏になるとのことだ。
アドリア・ブルーの凪。ゴンドリエーレの水をかく音。昔聞いたカンツォーネが流れるようで。
今年もきっとアックア・アルタを迎えるのだろう。
優雅な景色の下にある積み重ねのうねりをかくように今日もみんな歩いている。


補足
写真集→河名木 ひろし『アックア・アルタ: ヴェネツィア高潮』光村印刷

ゴンドリエーレ→ゴンドラの水夫。

編集・削除(未編集)

三浦志郎様 評のお礼 こすもす

評をいただきありがとうございます。
昔乗ったローカル線の列車のことを思い出してこの詩を書きました。
時間の制約のない列車に乗ることをただ楽しむ旅。
日常の喧騒を離れてゆったりとした時間を過ごす人物の心情を描こうと思いました。
散文的であり詩情が足りないとのご指摘は耳が痛いです。
どうしても散文的になりがちなので、詩情を豊かにするにはどのようにすればよいかもう一度考えてみます。
ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

編集・削除(未編集)

島 秀生様 評のお礼です 温泉郷

お世話になっております。まずは、改行の件、大変失礼いたしました。気づいておりませんでした。以降、気を付けたいと思います。
 本作について、高く評価していただき、ありがとうございました。水銀は不思議な物体で、何とも魅力的でした。後にも先にもあれっ切りですが、感触はありありと覚えています。祖母は、イライラが高じて少年に八つ当たり気味に叱りすぎてしまったので、取りなすつもりだったんでしょう。それでも、娘に対するイライラは解消せず、台所で蛇口に怒りをぶつけたんだと思います。少年の方は、もう叱られたことなんかすっかり忘れたと思います(子どものいいところですね)。

いつも、丁寧に教えていただき、ありがとうございます。引き続き、ご指導のほどよろしくお願いします。

(追伸)昔の非常識で危険な行為を題材にする際には、やはり注釈なりが必要だと感じました。その点、お手を煩わせてしまい、大変恐縮です。

編集・削除(編集済: 2025年06月07日 16:21)

島様 お礼です 上原有栖

今回も丁寧な感想と評を頂きまして誠にありがとうございます。
文字空けの件、大変失礼いたしました。
今まで投稿での文字空けは、全て半角空け×2=全角空けという認識で打ち込んでしまっていました。お恥ずかしい限りです。
ご指摘を頂けなければ、これからもずっと気が付かず間違った形式で原稿を投稿していたと思います。
本当にありがとうございます。

きめ細やかなアドバイスをありがとうございます。
提案して頂いた表現方法を用いると、より作品が伝わりやすくなりますね。とても勉強になります。
そして、作品の流れの調節は課題だと思っています。色々試行していきたいです。

最後に、「雨上がり」の設定に言及して頂いたのがとても嬉しいです。この設定が無いと、側溝に水が流れていないよな……と。間違っていなくて良かったです!

次回も投稿の折にはどうぞ宜しくお願いいたします。

編集・削除(未編集)

感想と評 5/30~6/2 ご投稿分 三浦志郎 6/7

1 こすもすさん 「ローカル線に乗る」 5/30

調べると、1両編成の鉄道は数少なく、実名を挙げても取り留めもなく、又は、想像上の路線とも考えられます。それらは“ともかく”と致しましょう。
少ない乗客、美しい風景、レトロな気持ちと時間。そんな風情が窺い知れます。帰りの時間の列車が2時間後というのも凄いものがありますねえ。しかし散策には良い時間。思わず長居をしたようですが、それも好ましいものだったのでしょう。終わり3行が最も詩的です。以前、鉄道好きといったコメントがあったように思います。時にシリーズ化もアリかもしれません。初期のファンタジー風、物語風も悪くない。文体はこの感じ。慌てず騒がずのナチュラルさで。今回はどちらかというと、散文的なので、も少し詩的ニュアンスを加味されるといいでしょう。技法としては各種ありますね。直喩、隠喩、擬人法、倒置、省略、体言止め、etc……。今回は佳作一歩前です。


2 森山 遼さん 「ひとつの解脱あるいは夢」 5/31

調べると、ー「解脱」……「何らかの束縛から解き放たれること、己を縛る執着から脱却すること」。一種の仏教用語ですね。
またまた調べると―「モンゴル国」。
このふたつから、この詩に入りたいと思います。まずモンゴル国の諸事情を2連が象徴しているように思われます。次に初連・3連では、そんな国内現状にあっての、作者か想像上のモンゴル人(いわゆる主人公)の心象としての「解脱」といったことでしょうか?初連は具体的事例が思い浮かばないけど、(ああ、なるほどな)といった思いはありますね。思考、それを具現化した書き方は上手いと思います。短い詩に、かなり多く深い思想が詰め込まれている気はします。人生の理(ことわり)、国家、そして自己のこと、それらに対して何らかの気づき、悟ることがあったことを伺わせます。ただ、それがあまりに”氷山の一角”的で、僕を含む読み手はなかなか中まで立ち入れない、というのが現状ではないでしょうか?
確かに、こういった現代詩は存在するわけですが、その浸透度はなかなか難しいというのも現状でしょう。そういった方面で照らしてみると、今回はちょっと気負ったというか、先走ったというか、そんな印象はありました。佳作一歩前で。


3 静間安夫さん 「風景」 6/2

「滅びゆく街」―「消滅可能性都市」という設定があるそうで、調べると、僕の住む県にも、そんな市がありました。人口減少(特に若年女性人口)が原因なのは明らかで、昨今危惧されています。
ここでの表現はそれほど行政的に捉えなくても、ここではあくまで詩的表現と認識しましょう。
そして本作は実景と想像、どちらに取って読んでもいいでしょう。6連までが序論。それ以降が本論でしょう。ごくシンプルに図式化すると……

今は寂れた街の佇まい→(想像力)→かつて繁栄した風景。

全篇、この図式に沿って語られています。ひと言で言うと、「古き良き昭和の風景」となりそうです。ここで“ものをいう”のは、図式中央の想像力です。それによって、昔の姿が事細かく抒情的に再現されます。
この詩には、もうひとつ興味深いところがあって、またまた図式。

大自然の風景≦街の今昔風景

こういった点ですね。静間さんは「大自然の風景は~~もちろん美しいとは思うけど」とある通り、
是非ではなく、好み、興味、傾向のことを言っているのですね。それをもたらすのは想像力である、としている。
終連がその代表連です。描写と同時に自己の傾向も確立されている、ということです。
そういったものを含みながらも、読みどころはやはり過去の風情にあります。 佳作です。


4 白猫の夜さん 「成長過程のひとときを」 6/2

タイトルで、まず思ったのは「成長過程」という論述風の言葉と「ひととき」という優しげな言葉の組み合わせの妙ですね。
さて、今回の評は調べるほうも忙しい(!?)。そも「フラペチーノ」とは何ぞや?
「ス〇ーバッ〇スで売られるコーヒーとミルク、クリームを氷でミキサーにかけたフローズンドリンク」と出ました。抹茶味もちゃんと載ってました。
確認がてら書くと、全体の口調からすると主人公は女性。相手は「貴女」とあるから、女性。つまり女性同士のアフェアーと捉えて、い・い・ん・で・す・よ・ね? それも相手と、あんまり前向きではない事情があったようです。もっと言うと、確執のようなこと?3連と5連あたりに、それを端的に感じます。しかし、それから少し時間が経ったようです。そんな記憶のほろ苦さとフラペチーノの苦みがリンクするかのようです。終連近くからは少し気分転換。終連は「一矢報いたり!」といった爽やかさか? 詳細な事情は明かされませんが、それはそれ、これはこれ。今の気持ちを表現してユニーク。ただ、内容とタイトルはどう繋がるんだろ? 苦み、口直しに甘め佳作を。


評のおわりに。

紫陽花が見頃を迎え、紫陽花が雨を呼ぶ。 
では、また。

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「しにたい」の底に  樺里ゆう

ここ数ヶ月ほど 私の口からはよく
「しにたい」とか「しにてー」という言葉がすべり落ちている

本当に「しにたい」のではない そういう感情とは結びついていない
まさにひらがなで書いた「しにたい」
なんでこれが口をついて出るのか 自分でもよくわからなかった

職場でのトラブル対応に右往左往したある日
やっとこさ家に帰って 夜中にシャワーを浴びる
血のにじんださかむけに湯がしみて
久しぶりに私は泣いた

思い返すと
私がこの言葉をつぶやくのは
私が私を
無様だと思うとき
恥ずかしいと思うとき
情けないと思うとき
ふがいないと思うとき
普段信じてもいない神様に「助けて!」とすがりながら
逃げ出したいような 穴があったら入りたいような
家に帰りたいような
だけど逃げたところでどうにもならないとわかっているような
そんな気がしているときだった

私の「しにたい」は 「やり直したい」だ

もっと上手く立ち回りたかった
もっと その時できることに気付きたかった
もっと 周りの人を振り回さないでいられるように在りたかった
知識や技能の足りない自分がつくづく嫌だ
だから
やり直したい やり直したい やり直したい……

相変わらず ふとした拍子に
私の口からは例の言葉が零れ落ちる
きっと何歳になってもそうなんだろう
だけど
迷子だった感情を見つけられたのは
たった一つの 良かったことかな


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

投稿エラー対策で、第二連一行目の「」の中のみ、ひらがなにしております。
漢字に置き換えていただけますと幸いです。

編集・削除(未編集)

島 秀生様 評のお礼 こすもす

評をいただきありがとうございます。
この詩は先日散歩をしていて橋の上から川の流れを見ていた時に思いつきました。
すべての生き物にとってなくてはならない水。その水の大切さを言葉にしたかったからです。
風景の描き方はいいと言っていただき嬉しく思います。励みになります。
改めて詩を読み返すと、ご指摘のとおり水を大切に思う気持ちが十分に伝えきれていませんでした。
海へと流れる水の描写ばかりを意識していたからかもしれません。
もう一度考え直してみます。勉強になります。
ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

編集・削除(未編集)

評、5/23~5/26、ご投稿分。  島 秀生

いま、幸せを感じる時はいつですか? と聞かれたら、
朝のパンの焼ける匂いを、ゆっくりした気持ちで嗅いでいる時、
と、答えてしまいそう。

(腹が減ってるだけかもしれません)

ぱりんこ×2と雪の宿×1を、交互に食べると、無限ループに入りませんか?

(腹が減ってるだけかもしれません)

月曜から梅雨入りしそうです。
今年はどこも水害が出ませんように。


●温泉郷さん「水銀の記憶」

教育論はさまざまあると思うんですけど、子供を叱っちゃいけないという人もいるんですけど、でもね、ゼロってわけにいかないというか、危険なものだけはしっかり教えないといけないと思うわけです。
例えば、歩き始めて間もないような幼児が、ガスコックをさわる、ライターをさわる、一人で交通量の多い道路に出る、一人で川のそばに行く、これらは取り返しのつかない危険をはらんでいるものなので、この場合は叱らざるを得ないというか、語気強くならざるを得ないというか、一発でしっかり教えなきゃいけないシーン(その時は無事でも、次はどうなるかわからないシーン)であります。
そういう意味で、体温計を割ったから叱るというのも、仕方がないものに思えます。水銀は危ないですから。
それにしても、水銀を触らせてくれたのは貴重な体験ですね。理科の実験の時間でも、児童・生徒には触らせんでしょう。そもそも誰も指で直接触ることなんてないと思います。今の時代にはちょっとないであろう、貴重な体験談ですね。
ていうか、かなり危険なことしてると思います。お二人とも無事で良かった。

水銀の球体になる性質、一つになろうとする性質。詩行からとてもよくわかります。詩行を読んで、すっかり忘れてたけど、ああそうだったと、むかしむかし先生がやってみせてくれたのを思い出しましたが、私の年齢でそれだから、今の人はホントに知らないんじゃないだろうか。
指でさわったことなんて、まずないことだし、水銀の性質について表現されてる部分も、知識としてレアで貴重なものに感じます。この詩、内容自体に価値がありますね。たぶん作者もそこを読ませようとしっかり書いてくれてるんだと思いますが、まさに、です。
それにしてもこのお祖母さんは、過去にも割れた体温計を処理したことがあるのか、ずいぶんと手際がよい。
また、最初の2~3連の、預かったものの、夏休みは長いから、だんだん不機嫌になってくるのもわかる。たぶん、自分のやりたいことが制限されているか、家計にしんどいものがあるか、そのへんでしょうけど。この2~3連もよく書けてるなあと思いました。
名作を。また、作品自体はあまり大きくない作なんですけど、内容の稀少性をプラスオン評価して、代表作入りとしましょう。

最後に、補足しますが、これは昔の話なので、今は水銀ものは正しく処理して下さいと、皆さんにお伝えしておきます。先月も名古屋市で焼却炉が止まり、焼却炉の熱を利用していた市民プールまで休場になるというトラブルがありました。

記事:「“水銀”を含む体温計や血圧計は可燃ごみで捨てないで! たった50グラムで焼却炉が約1か月半も稼働停止に」

もしかしたら、これにヒントを得た作品だったかもしれませんね。

あと、別件ですけど、たぶん4月下旬あたりから、お使いのアプリを変えられたんだと思うのですが、そのアプリは要注意で、改行時にリターンマークが抜けると、とんでもないことになりますので、ご注意を、リターン押さずにカーソルを下げただけの部分は、他ソフトに持って行った時に、改行されずに全部くっついてますので(他ソフトと互換なし、もっというとそれはデータとして不完全な状態だということです)、くれぐれも行替えする時に、改行マークが抜けないようにして下さい。
今回も、4連の1行目と2行目は、データとしてはくっついています。くれぐれもアプリ上だけの見た目に、ごまかされないようにして下さい。


●埼玉のさっちゃんさん「壁破る」

うーーーん、たしかに応募に踏み出すにはとても勇気がいったことだろうと思うんですが、ただ、「勇気」と「壁」は別物だと言いますか。特に「目の前にそびえ立つ壁」という言葉は、人生に数回ぐらいの大きな出来事に対して使う言葉に思いますし、簡単超えられないから「壁」なのであって、時には10年以上も継続的な努力を重ねて、やっと超えられるものに対して使う言葉に思います。その時の勇気は必要でも、一瞬で超えられるようなものに、使う言葉ではないと思いますよ。もしかしたらSNS上では「壁」が軽い言葉になっちゃってるのかもしれませんが、文学上や一般報道的には、ちょっと適さないでしょうね。なので、そこはちょっと抜いた方がいいと思えます。
その上で、順番変えましょうか。

スキマ時間に
楽しそうな事に
最近応募している
道が開けかれる気がするからだ
結果よりも応募することが大事
見ていてくれる人は
必ずいるのだから

怯むことなく突き進めば
必ず道は開かれる
何もしない後悔より
やって後悔する方がいい
いつも心に挑戦を


この順番にして、2連に分けた方がたぶんいいと思います。一考してみて下さい。
それと、前にも言いましたけど、なるべく長く書いて下さい。短い詩の方が技量が問われることになるので、実は難しいんです。
秀作一歩前とします。


●上原有栖さん「ことば」

おもしろいね。「ことば」を単に物体化してるだけでなく、オモチャと勘違いする見た目であること、見た目より尖ってて不用心に触ると刺さって痛いこと。実際、袖から見える腕にはケガの跡があること。ゴミのネットからはみだした部分をカラスがつついていること。あまりの悪臭に嘔吐すると、自分の言葉のかたまりが流れていくこと。などなど五感により具体的な形状が描かれていくとともに、そこにアクセスしていくのがいい。
また、このお話自体が、「見た目より尖ってて不用心に触ると刺さって痛い」「ゴミ捨て場に溢れている」「悪臭に嘔吐する」など、現代、とりわけSNSなどに氾濫する言葉に対する風刺に満ちている。単なる物体化ではなくちゃんとテーマ性を備えているのがいい。
なかなか執着のある書きっぷりも良かった。
加えていうと、側溝が流れるように、「雨上がり」の設定にしているのも用意周到でした。
うむ、いいね。名作あげましょう。

2点あります。まず1点は、最初のセリフのあと、「道行く大人に忠告されました。」ですが、「道行く大人に」と書くと、不特定多数に、複数人に見えてしまうので、変えた方がいいです。そのあとも会話が続くし、袖口も見るので、あとに話が続くことを思うと、「ちょうど通りかかった大人に」とか、特定の「一人」だとわかる言い方に変えた方がいいです。
あと、欲をいえば、全体もう少しゆっくり行った方がいいです。エッセンス立て続け状態なので。

それとこれはお願いですが、ひとマス空ける時は、必ず全角にして下さい。原稿って、元は原稿用紙のものなのです。半角というのは、パソコン上、WEB上だけでしか通用しないものなので、基本的には避けるようにして下さい。ここでの原稿はあくまで印刷物となる時を想定した正しい原稿で書いてほしいので、原稿用紙イメージで、全角のみを使って書くようにして下さい。(ただし英数字の半角については。そのままで原稿として許可されます)


●こすもすさん「海への旅」

水の循環については、詩の一部として触れた作まで含めると、少なからず書かれているテーマではあるので、テーマ自体の目新しさみたいなものは、正直ないんですが、で、あればこそ、この「水の星」地球のシステムとも言える不滅の同テーマを、自分流にいかに描くか、といったところです。

一ついうと、水のサイクルの話自体は、わりと知られたものであるので、ストーリー自体に驚きはあまりないので、ストーリーに頼らないことが肝要です。問題は、それを作者が雄大なものだと思うのか、人間生活に欠かせないものだと思うのか、作者自身が水のようでありたいと思うのか、その心のもとに描写するということが、大事なポイントになります。この詩にイマイチ感動が足りないのは、たぶんそのへんです。
その、作者が水に寄せる感動部分(どのような感動・情感を持って見ているか)が、書かれた表現からはあまり見えないので、「自分は水の何に感動してるんだろう?」ってことをいま一度考えてみられたら、いかがでしょう? そしたら、この詩に不足してるものが、少し見えてくるんじゃないかと思います。

と、改善希望を先に書いてしまいましたが、現状においても興味深いところはいくつかあります。
上流・中流・下流で魚を書き分けているところ。下流で高速道路が上にあることと、人と車の喧騒、中流での小さな町、店や家の点在、田んぼ。このあたりの風景の描き方は、とてもオリジナルでいい。たぶん具体的に思う場所があるのか、手短かだけどとても映像力があります。
そのあたり、とてもいいなと思いました。
全体、ミスらしいミスとしてはないんですけど、味が薄いのは先程述べた理由によるものだろうということで、一考下さい。
いちおう書けてはいるので、おまけ秀作を。

こすもすさんはタッチがキレイというか、詩風がキレイなのは、いいですね。

編集・削除(編集済: 2025年06月07日 05:15)
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