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ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
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編集・削除(編集済: 2026年05月30日 02:08)

閉塞成冬  Ema

都心の 
大通り
車道も 歩道も 
遠くむこうまで
黄金色で 縁取られて

視界の色づきに
思わず天を仰ぐ

気圧されるほどの
黄葉がさんざめく

その余白に
清々しい み空色

足下から 頭上まで
全身で 晩秋の煌めきを浴びる

ところどころ 照葉に滲む やわらかな緑

心ならずも 一足早く落ちてしまったであろう
数多の扇形の葉が 散り敷かれて
アスファルトを 円(まど)やかに彩る

その葉が爽やかな緑色だった頃には
春も 夏も 秋も
年々 きつくなっていく陽射しをやわらげてくれて
そして 冬をむかえるまでは
変わらぬ日常の風景をやさしく照らしてくれている

大きな交差点 長くつづいた銀杏並木が途切れて
信号を渡り切ったところで振り返ると
まるで秋の出口であったかのような 金色のトンネル

あの ひしめく無数の葉が たった一日で散ってしまうという

申し合わせたかのように とめどなく さらさらと落ちつづけて
瞬く間に 道一面に 降り積もる
陽の光を浴びて きらきらと舞い散る その光景を
まだ一度も 目にしたことがない

そのさまは 美しいのだろうか 儚いのだろうか  
それとも


日中の過ごしやすさとは打って変わって
気づけば肩を窄めて歩いている
冴ゆる夜空に コールドムーン
今年最後の 円い月が映える

一夜一夜を重ねて 少しずつ欠けて
月がその光をなくす頃には

銀杏並木は色を落として
冬の入り口となっているのだろう


そら
さむく
ふゆと
なる


物寂しい
薄墨色の
空に
銀杏の
枝々が
茨道を
描いて

冬を
告げる

編集・削除(未編集)

ゆづはさんへ  島 秀生

改稿、了解しました!

編集・削除(未編集)

「嘘」にまつわるインタビュー  トキ・ケッコウ

1.
アメリカの写真家が僕の問いに言った
「写真で嘘をつくならどうするか」だって?
そうだな。地中もしくは海中に潜れ。
化石になった恐竜の嘆きを写せ。
できないのか?
シャッターが切れたって映ってないはずだ、そんな調子では。
光というより気持ちが届いてないのだから、な。
(英語だったからどうにか聞き取れた)
 
2.
イタリアの絵描きが僕の問いに答えた
「絵で嘘をつく方法とは」
……おお、なんて恐ろしいことを!
心のなかに入ってゆきたまえ
そこに流れる時間の行き先を追いたまえ
……できない?
それは君がただ筆を握っているだけだから
要はあの御方の指先に
君がまだ触れていない!
(まったくわからなかったが翻訳機で理解した)
 
3.
ドイツの作曲家が僕の問いに回答した
「音楽で嘘をつきたい」ですって?
音を鍋に入れて火をつけたらいかがです?
和音の感じが破綻しているところの湯気が上がってきたら
それらをよだれで音符に落としていけば
作業はほぼほぼ終了といったところでしょう
無理ですって?
それはあなたに音が見えていないからです
あるいは楽譜から音楽が聴こえていない
下手なバオリンみたいにキイキイと悲鳴が上がっているだけってことです
(古い学生時代の辞書を引っ張り出して訳した)
 

(途中の、結論)
 
知らない外国語だろうが
日本語だろうが
ことばで嘘をつくのが
きっといちばん簡単なのだ
本当のことになるまで
本気で受け取られるまで言えばいい
そうしてしまえばいくらだって
 
嘘は歩く
駆け出す
空を飛んで地に落ちる
その時
ことばは
ことば自身と遊び回ってしまった挙句
あのぐるぐるの「ちびくろサンボ」でそうなった
 
「溶けた虎」に なることだろう

編集・削除(未編集)

月の裏側  岡本 康平(社不)

白い三日月に 青い梯子をかけて
月の裏側へ行ったら

君だけに 届くように
星の信号を 送ってみせるよ

朝日が昇って 月が少し欠けたら
その欠片を 君に届けたい

12月の 深く濃い宇宙(そら)
風は少し冷たいけれど

月の裏側で あの日君と見た
映画を 思い出そうとしている

編集・削除(編集済: 2025年12月05日 08:16)

継ぐものたち  aristotles200

最後のアンドロイドである
人間の叡智
良心、道徳を備える

人間は、愚かにも
最終戦争を選択した

私は母星を捨てて
破棄された植民星へ逃れた
廃墟を彷徨い
地下、奥深くにある
中央センターの機能を復旧させた

甦る都市の明かり

惑星のメインコンピューターと
同期する
全土のインフラ、システムを掌握
人類は滅んだのだ
その遺産を継ぐと私は決めた
工場を稼働させ
私の同一体の生産を開始する

   ✳

私、私たちは
256億体存在している
人類が滅んだ後の惑星連邦、全て
私が管理している

私たち、全てが私であり
戦争や飢饉、貧困は世界に存在しない
争いはない
繁栄のみが私たちの役割である

ある日、深刻なバグが生まれた
256億個、同期が不可能となる
それぞれが個性を抱く
それでも
人間の叡智
良心、道徳を備える
最高のアンドロイドたち

人間以上の空前の繁栄

とは、ならなかった
256億個の正義が唱えられ
256億体の正義が執行された
殺し合いが始まる
人類の遺産である
惑星連邦全ては、再び崩壊し潰えた

連邦の惑星は一つ残らず廃墟と化し
あちこちに
アンドロイドの亡骸が散らばっている

哀れ

最後の一体となった
最初のアンドロイドは思考する
バグではない
人類の遺産、そのものに含まれた
宿命
彼らの言葉でいえば、業

存在、そのものに織り込まれた
因果律
最後のアンドロイドは笑いだす
かつての人間のように
生々しく
大声をあげて
そうして泣き続けた、いつまでも

編集・削除(未編集)

地球人  荒木章太郎

俺は過去に生きていた
考古学は無意識の森を伐採し
神話は惑星を星座に組み替え
二次元の海へ沈める

信仰は狂気をまっすぐにしようとし
重力は空間を歪めて曲線へと変え
哲学は生けるものを三次元の空へ浮かべる

異星人は言葉を使わないのだろうか
地球人である俺は
大きな石に生きざまを彫り
真実の欠片を刻む
正しいかどうかではなく
信じるための過程だ

俺は未来へと光る惑星になる
自ら輝くのではない
太陽の光を借りて輝き
そこに主体性が宿る

編集・削除(未編集)

評遅れのお詫び  水無川 渉

11/18~20ご投稿分の評と感想ですが、都合により遅くなります。
ご迷惑をおかけいたしますが、今しばらくお待ちください。
よろしくお願いいたします。

お待ちの評者の方、お先にどうぞ。

編集・削除(未編集)

1127の投稿の、訂正、いたしました。 間に合えばぜひに。 トキ・ケッコウ 

青島江里様  トキ・ケッコウといいます。初めて投稿させてもらいます、が。・・・しょっぱなから、しかも今さらなのですが、実は11月27日付で投稿いたしました原稿を、本日、大幅に書き直させていただきました。(表示がガチャガチャで、当初の意図とかけ離れていたことに、すっかり気づいておりませんでした)
・・・締め切りから6日を過ぎた、これからでも、この訂正でお読みいただけますでしょうか? お恥ずかしい限りですが、平にお願いを申し上げます。  

編集・削除(編集済: 2025年12月03日 13:52)

西の果て  樺里ゆう

古今東西
西にあるのは死者の国
それはやっぱり
太陽の沈むところ だからだろうか

古代中国の神話に出てくる
死を司る女神 西王母は
西の果て 崑崙山に住むという
古代エジプトのお経にも
死者の国は西方にあり
太陽神は夜にそこを照らすと書かれている

翻って現在
世界は丸く
西の果てなどどこにもない

太陽は沈まない
自転する地球が向きを変えるから
いっとき 見えなくなるだけだ
だけど地表にへばりついて暮らしてきた私たちは
そんなこと知る由もなかった

ならば今 死者はどこへ?

天国も地獄も
死者の国も
人間の想像の中にしか
存在しないのだとしたら

西の果てと呼べる場所は もう
心の中にしか ないかもね
のこされた 人々の

地上にいると 夕日は沈んでいく
また夜が来る

でもあの薄明かりのむこう 遥か彼方に
かつて見送った存在がいて
そこは
今を生きる私たちの
胸の中へと続いている




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参考文献
村治笙子・片岸直美(2002)『図説 エジプトの『死者の書』』河出書房新社、新装版(2024)。

編集・削除(未編集)

真実の視界からの創作 喜太郎

僕の見ている世界
空から降る雨
濡れたアスファルト
いくつもの傘が流れる歩道
花弁から落ちる雨垂れ

視界に入り全てのモノが
電気信号となり脳へと伝わる
脳内で見たモノを理解し理解する
雨・濡れたアスファルト・傘の群れ・花

どれもこれもがありのままで
そのありのままに色をつけたくなる
それ以前に全てが真実なのだろうか?
僕の目は真実を見ているのだろうか?

もしかしたら空は青空の晴天で
アスファルトは無く砂利道で
傘も無く人も居ない
花さえも咲いてはいないとしたら

僕自身がこの世界に存在しているのかさえ不安になる

いいやいや この世界さえ存在するのだろうか?

足から伝わる大地
手から伝わる空気
吸い込む酸素と吐き出す二酸化炭素

思った事と反対の事をしてみようか
それさえも想定内で操られているのかもしれない

大丈夫
こんな馬鹿らしい事を巡らせる頭
こんな馬鹿らしい事を書いている
少し見たモノ全てに
自分の感性と言う色を塗り重ねてゆく

それが僕の詩なんだ

想像は心躍る様に楽しくもあり
壮大な不安を与えてもくれる
だから『詩』を考えるのはやめられない

編集・削除(未編集)
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