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お疲れ様です。上田です。
素敵な評をいつも頂き、ありがとうございます。
毎度のことながら雨音さんの感性の鋭さに舌を巻いています。
フルートの音色の変化、そこの部分が今回のテーマでした。ハンガリー田園幻想曲は大きく二つの変化をみせます。
特に曲の初めの瞑想的なあるいはアジア的な曲想から転じて半ば近くで明るく転調するさまはロマの音楽に影響を受けているとか。チゴイネルワイゼン的ですよね。
この辺りの流れ、詩の展開に活かせないか考えました。ただ、若い恋人の登場はなかなか難しい。ご指摘の点なるほどと思いました。工夫するべきところは多いですね。
また、投稿いたします。
評をありがとうございます。
いつも最後に悩みます。持久力の無さと言いますか、最後にまとめなくてはと考えてしまうと、私の結論は何?となってしまい、書けなくなります。
もう少し丁寧な気遣いが必要なんですね。
夫は先月の誕生日に後期高齢者になって、至って健康です。これが、病に伏していたりすれば、この詩の印象もまったく違う物になるわけですし、妻である私の健康状態も加われば、別の世界になるということも、頭の隅にはありました。のほほんと単純な夫婦であるところを書けていませんでした。
雨音様、おはようございます。おめでとうをありがとうございます。こちらに投稿を初めたきっかけが、何ともsnsでショックを受けすぎて、でもどなたかと繋がっていたいというとんでもない動機からでした。しかし、一貫して読んでいただくからには一生懸命伝えたいことをまとめる!にはこだわってまいりました。そしてだんだん妄想詩になってきましたが。なくしていた、無理やり押さえ込んできた感情が日々書くことで浄化されております。ありがたいMYDEARMYDEARとの出会いでした。私、何時投稿したか訳分からなくなるのと仕事が緩やかなのが火曜から木曜なのであまり雨音様のところにいけておりませんでしたが、今後ともよろしくお願い致します。
今回も丁寧な御感想ありがとうございます
圭作とても嬉しいです。とても言いづらいのですが
島様に先生になってもらうことはできません。
と言うのは僕は色々と病気を持っている中で
男性恐怖症もあるので、雨音様以外と言う事であれば、適当に女性の方に先生になってもらいます。
アドバイス本当にありがとうございました。
拙作『怒りの弾丸』についてありがとうございます。
もう辞めてしまった職場の話です。
不機嫌になると他人に対して無視したり、きつい当たりをする方がいて
「人間だから怒ることがあるのは仕方ないにしても、その表現として、あの態度は目に余る」と苦言を呈したことがありますが……抽象的だったかな?と今では思います。
詩らしく、自分だったらどう表現するか考えてみました。
自分の中で怒りを冷静に分析する。そんな風な態度がとれればと思い書いてみました……とはいえ、読まれるものなので。読者置いてけぼりなのは、よろしくないですね。
怒りとか、弾丸とか強い表現を使っているから誤解される危険は孕んでいるなと思っていましたが。自分の世界に浸り過ぎもよくないですね。
「引き継がれた物」津田古星さん
津田さん、お待たせしました。
まずはこの作品のストーリーがとても美しく温かく心に沁み込んできました。そして、何より、津田さんの口調がさりげない言葉で綴られていますが、とてもこの作品にあった折目正しさで素敵ですね。匙加減のバランスが良いのと、作品の土台にある静けさが全体を調和に導いているようです。一つだけ。最終連の最終行、「もう何も思い残すことはない」という一行ですが、これはきっとすごく大切な一行なのだと思います。ただ、そこまでに夫や妻の具体的な状況(年齢や健康状況など)が見えていないため、少し唐突に感じました。この言葉にもしも理由があるのなら、それをどこかで少し暗示するような言葉を付け加えると、より読んでいる方に届きやすいかもしれません。津田さん、これからも楽しみにしております。
「だるまさんがころんだ」U.さん
U.さん、こんにちは。暑い日が続きますね。
このタイトルはまさにひらがながピッタリあっていますね。ひらがなを使うことで作品の中に時間が投影されていました。その空気感が作品の中にとてもよく現れていて、とても良い作品に仕上がっていると思います。佳作です。
これは直すところは思いつきません。このふわっとしたノスタルジーがセピア色ですが、ほんのりとパステルカラーのように感じて心地よい作品でした。
「フルートの音色」上田一眞さん
上田さん、こんにちは。お待たせしました。
不勉強ながら、この「ハンガリー田園幻想曲」知りませんでしたので、今、聞きながら、読ませていただきました。この曲が黄昏時の湖を歩いていて聞こえてきたら素敵ですね。なんて思っていたら、あら、若い二人に刺激を受けたのですね。となんだか私が実況中継をしているような変な感覚に陥りましたので、落ち着いて、改めて拝見しました。この作品は、最初の滑り出しの静けさから、若い恋人達の出現で空気の色が変わります。セピア一色だったところに月の光が暖色のように流れ込んできたのですが、これが、このハンガリー田園幻想曲の曲調の変化によくあっていて、もしかしたら上田さんはそこまで考えられたかもしれませんね。佳作一歩手前です。一歩の部分ですが、まず一つ目。湖岸のどちらからか、というところですが、湖岸は曲線とも言えますから、どちらからか、よりもシンプルに、どこからか、の方がいいかもしれません。それから、恋人達が出てきたところですね、4連目、ここはもう少しだけ整理してみるといいかもしれません。ふと見ると 肩を寄せ合うふたり、くらいの出だしで、いきなり恋人って書かない方がいいかもしれません。というのもあくまでも第三者なので、最初はあまり断定的でない方が風景の一部としてさりげなく入ってくるように思います。「たまゆらの恋」って素敵な表現ですね。月が届けてくれそうです。
「怒りの弾丸」松本福広さん
松本さん、こんにちは。お待たせしました。
松本さんの作品はいつもどこかに「はっ」とする部分があります。今回の場合は、最終連でした。この部分を読んでそこまで繋がりきれないものが一気につながりました。これは松本さんの作風と言ってもいいのだと思います。個性ですね。大切にしてくださいね。一方で、少し危険も孕んでいます。松本さんの中に明確な世界が広がっていると思いますし、それを描き出すことで読んだ人の解釈に任せることで構わないのですが、読み手がついていけるようにしないとせっかくの最後に手が届きそうで届かなくなってしまいます。今回は少しその傾向がありました。一発で貫く弾丸だからそれもそうかも、なんて思ったりもしますが、ほんの少し歩み寄りがあると良いかもしれません。例えば−273°Cですが、明確な理由があるのだったら、注釈をつけると良いと思います。私は隕石って−273°Cなのかなと調べましたが、そうではないようです。作品の流れが切れてしまうのがとても勿体無いので、一つ一つの連は自立していても弾丸のようにつながっていると良いと思います。
「しぶき」酉果らどんさん
らどんさん、こんにちは。お待たせしました。
「まるで急行は・しぶきのたて髪を生やした・銀色のライオンだった」
この部分がとても良いと思いました。この三行がこの作品をグッと持ち上げていると思います。全体として、作者の想像力の豊かさをとてもよく表しているような作品になっています。らどんさんだけの世界が見え隠れするところがとてもいいですね。出だしの「涙」のでどころだけが不鮮明で私の想像力では追いつけませんでした。雨が涙に見えた、ということでいいのかなとも思ったのだけど、何かもう少しその先がありそうです。その涙が水玉に変わるのですが、涙を思い出させるようなものがチラッと出てくると良いかもしれませんね。最終連ですが、倒置法にすると良いかもしれません、ご一考くださいね。らどんさん、これからも楽しみにしています。
「春」相野零次さん
相野さん、お待たせしました。秋がそおっと近づいてきました。
そんな中「春」の作品です。これは散文なのかな。
そうですね、季節ってちゃんとちゃんとやってきます。誰が悲しくても嬉しくても、季節はそんなのお構いなしです。だからいいんですよね。事実、現実、に人を引き戻してくれる力があります。辛いし苦しい、傷ついた、自分という世界が崩れていく傍らで、何もお構いなしに春がやってくる。花が咲く。猫がなく。僕がいる。ああ、僕がいる。そんな感じに解釈しました。この作品はすごくポテンシャルがあって、私にこれだけのことを伝えてきています。ただ、散文と呼ぶには少し全体のまとまりが悪かったので、形式を変えた方がいいかもしれません。おいしいスープとうさぎのスープがうまく繋がるように、まずしてみてください。
「太陽と雨が残した者」ふわり座さん
ふわり座さん、こんにちは。今日もトリはふわり座さんです。
ふわり座さんとのここでのお付き合いも長くなってきて成長を感じさせていただくことが大変な喜びであることを今日はまずお伝えします。よくなっていますね。
まずタイトル、とても良いですね。太陽と雨が残すものはあれに違いありません。それをあえて「者」としたこともいいな。佳作です。
そしてここに宣言します。ふわり座さん、もう一段これからはハードルを上げさせてもらいますね。それから、ふわり座さんのペースでここまできて、私以外の方の力もお借りしたいので、ぜひ島さんの胸を借りに行ってみてください。背中を押したいと思います。私も寂しいので、たまには見せに来て欲しいです。←わがままですみません。
それを踏まえて、アドバイスします。四連からが少しだけ唐突でした。五連で涙が出てきたので、その辺りが雨と虹につながるのですが、その関連性も少し見えにくかったのが残念です。この二つの連をグッと抑えてみてください。そうすると多分全体の流れがとてもよくなると思います。
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先日たまたま仕事で調べ事をしていたら、英語詩を書くときに「ABC韻」というのが出てきました。面白いなあと思いました。私は元々何も考えないで詩を書くので、こういったことを知るのって結構楽しいですね。
暑い日が続き、一方で空気が乾燥し始めてきました。寒暖差もあって体調を崩しやすい時期です。みなさまどうぞご自愛くださいね。
紫陽花さま
理蝶さま
免許皆伝おめでとうございます。
お二人ともこれからのご活躍がますますたのしみです。
もう評を差し上げることはなくなるのですね、とほんのちょっぴりさみしい気持ちもありますが、
それ以上に、頼もしく、ありがたい、力強い存在です。
これからも仲間としてどうぞよろしくお願いいたします。
毎日上り下りする
生活の階段に
滲み出た透明なシミ痕は
汗でも血液でもなく
空を流れる雲を映していた
もうエレベーターのある所に
引っ越さなくてはならない
そう言いながら
足を引き摺り
背中に罪を背負って
上り下りを続けるのは
「自己満足に過ぎない」
そう言って君は高層階から
俺を見下ろしていた
俺はこのまま水に
映る空を見下ろし
雲を掴むような
生活をするために
立ち止まるのか
肩を上下させて
歯を食いしばる顔を作って
君を見上げて階段を上がるのか
君と別れて階下に下りて
引越しをするのか
選択に迫られていた
(そうだ、洗濯の途中だった)
軽はずみな嘘や
君のためを思うという
悪意のようなシミったれた精神を
漂白剤でこすり洗いしていたら
俺の手がすっかり荒れてしまったから
身も心も洗濯することが苦手になってしまった
洗濯物をきれいに畳んでしまうこともできない
その結果、選択することも苦手になってしまった
この階段のシミ痕は
俺の部屋の洗濯機から流れる
排水だったのか
生活は続けなくてはならない
遊牧民だった頃には戻れない
遥か先祖が狩猟民だった頃の血が
堰き止められ抑圧されてしまって
思うように体が動かせない
命の洗濯をするようにと
君に声をかけてもらったのに
生命(いのち)の選択を
迫られたように捉えてしまい
一人で勝手に追い詰められていた
君に甘えれば良いのだろうか
母に頼まれ
軒下の砂地に咲いている
赤い花を摘んだ
名前は知らない
毎年春になると
深紅の美しい花を咲かせる
野良生えで
ひょろりとした茎の花
花茎にうぶ毛
どこかひなげしに似ている
お隣の駐在所と
わが家の境に群生している花だが
そこらの野花とは異なる
色香を醸し
オリエンタルな佇まいだ
駐在さんが何か言っている
言ってることがよく分からない
いほう…
違法な花じゃないか
父を呼んだ
駐在さんは
この花はけしじゃないのか
お宅で意図的に栽培してるのでは?
これには父の怒りが爆発した
意図的? けしの栽培?
うちが阿片をつくっちょるとでも言うの?
阿呆くさ
駐在さんかて
毎年咲くんじゃからよう知っとるじゃろ
野良生えよ
それに私は鉄道公安官
かりそめにも
不正を取り締る立場の人間なんよ!
顔を赤くしてまくし立てた
これには駐在さんも参ったようだ
花が咲いているこの土地は
昭和二年に祖父が
煎餅屋を開業するため
富海(とのみ)村から永代借地したものだ *1
勘ぐれば
村がけしを栽培していた その遺産ともとれる
さらに想像を逞しくすれば
時代を遡って
徳山藩が *2
医療用に栽培していたのかもしれない
けしの花
彩度の高い鮮やかな花弁
燃える赤が僕の網膜を焦がす
幻想的で
不思議な風合い
人をいとも容易く痴呆化できる魔性の植物だ
結局 わが家の全員で
花を取り払うことになった
僕は手元に何本か置いておきたかったが
父の意向でごっそり廃棄
赤い花は防府市が何処かへ運び去った
後日この花 本物のけしと判明
まさに 阿片が採れる代物だった
そういえば
アンパンの皮に乗っていた小さいツブツブも
けしの実だ
案外 祖父が
けしの実を煎餅に入れたくて
植えたのかもしれない
研究心旺盛だった祖父が
やりそうなこと…だが
真相は闇のなか
*1 富海(とのみ)村 現山口県防府市富海
*2 富海は徳山藩(長州藩の支藩)の飛び地藩領