MENU
496,470
固定された投稿

★★ << 2つの掲示板のご案内 >> ★★

◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
新規にご参加の際は、ページ一番下の「お問い合わせ」から、ペンネームとメルアドの届け出が必要です。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
(ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。)


◆初めて詩を書く方や、おっかなびっくり詩を書いてみようかなあーという方、
「MY DEAR掲示板」ではハードルが高すぎるよと感じる方には、別途、

   <<初心者向け詩の投稿掲示板>>
https://www3.rocketbbs.com/13/bbs.cgi?id=mydear

をご用意しております。(上記リンクから飛んで下さい)
こちらは、「メルアド届け出不要・いきなり書き込みOK・出入り自由」ですので、
なんら気にするところなく、いつでも詩を書き込んで頂けます。
誰でも、どんな人でも、気軽に詩に親しんでもらうための掲示板です。学生さん、小中学生の方も歓迎です。
投稿された詩については、詩を読んだ感想を、レギュラーメンバーの誰かが、手短なコメント(5行程度)で返してくれます。

どうぞご希望に応じて、各掲示板をご利用下さい!!!

編集・削除(編集済: 2023年10月25日 04:10)

感想と評 10/6~10/9 ご投稿分 三浦志郎 10/14

1 エイジさん 「詩情」 10/6

基本的に冒頭佳作です。なぜ「基本的に」を付けたかというと、この詩は少々キズがあるのです。
まず初連「金木製」は植物ならば「金木犀」ですね。それと下の方「(あっち、こっち)」はないでしょうね。この詩のムードとは違う。「あちら、こちら」か、煩雑だから、いっそ無しでも通りますよ。簡単に直せるけど、せっかくの良詩なんだから、こういうの、無しにしましょうよ。でも、エイジさん、上手くなりましたねえ。とても嬉しく思っていますよ。上記手直しして、屈指佳作の席に着かせてくださいな。
ところで、この詩で「待っている」ものとは何でしょうか? これは晶子さんの稿でも書くつもりですが、そのことをあまり詮索しなくてもいい。それよりも、もっと大事なもの―この詩全体から滲み出る言葉の良質や美しい抒情―を充分に味わえばそれでいい、そう思っています。小物的アクセサリーをさり気に配して、しかも、それは生死を越えてやって来るという。各連思考を深くし、言葉を精選し、世界を広げて、以って読み手に静かな感動をもたらすことでしょう。(上記軽いキズ以外)、良くないところは全くありません。

アフターアワーズ。
さて、「待っている」ものとは何か?こちらに軽く推測を書いておきます。タイトルからすると、詩又は詩の女神が降りて来るのを待っている、そんな気がしますね。結果、この詩に降りて来たわけですね。


2 上田一眞さん 「愛の風」 10/7

芒の花穂(かすい)―これだけでも僕にとっては勉強になるに充分です。ありがとうございます。
さて、その言葉と「あなたの黒髪」が共に「さらさら」と溶け合って音楽的な流れを作っていますし、
さりげない様式美も得ています。そんなブレンドもいい感じ。前半が音楽なら後半は言葉の華。
修辞の中に誠実な愛情が込められています。日本人が伝統的に持ち得た恋歌―しかも誠実で純粋な―そんな雰囲気を醸しています。おそらく欧米人にはこういったフィーリングは書けないでしょう。そこを重く見ておきたい。このように人に愛される「あなた」とはなんと幸せな人でしょう!世界を覆うような壮大な詩ではないですが、そのささやかさから滲み出るものを掬い取っておきたい。そのための佳作です。


3 久遠恭子さん 「別離」 10/7

恋の終わりにあたって「戻りたい」の手紙を書いてみた。けれどもそれは出さない手紙になりそうな気配です。「最期」は多くの場合、人の死に使われますので、「THE LAST」の意味では「最後」ですね。悲しい詩ではありますが、詩の書き方の土台がなかなかしっかりとしていて、結果、情景・心情の伝わり方が凄くいいと思います。言葉・句・連の整理整頓も出来ています。もうひとつは「30代半ば」「BARに通ってみた」「~相手をしてくれない」「アパートに~~おにぎりを食べて」などのフレーズ群です。いわゆる生活のリアルを此処に添えたのは正解だと思うのです。僕は此処はかえって注目しておきたい。詩の基本をクリアーしている気がします。今回から評価です。佳作二歩前からでお願いします。


4 freeBardさん 「私がゴキブリに産まれたというだけで」 10/7

モチーフとしてのゴキブリも珍しいし、ゴキブリをこのように書いた詩を僕は初めて読みました。
それだけで珍重すべし、でございます。これだけ嫌われる生き物も珍しい。作者さんはこれを詩の全力を挙げて“擁護的に”綴ります。必然としての悲惨な運命が待っているのだけれど、抗議も抵抗もしない。どんなにされようと、耐えながら静かに語るのです。彼らなりの美意識を、です。
ちょっとした仲間意識も感じさせます。詩の主体を成すくだりは感動的ですらあります。とりわけ5連~9連までに語られる意志の強さ・悲しみは特筆を以って報いたい。まさにこれは「一寸の虫にも五分の魂」といった名言を詩で再生したものでしょう。ところで、このゴキブリへの眼差しに見る精神は何処かで読んだことがある。そう、まさに前作で、笹船に投げかけた労りの視線。その心情の受け継ぎであり具現化であるでしょう。 いや~ゴキブリの詩で佳作を出すとは思わなかったですー!(失礼)

アフターアワーズ。
彼らの美意識とは何でしょうね。災厄をくぐり抜け、ひたすら子孫を残すことでしょうかね。
そして世界を征服すること!?(笑)
詩は別として、それは人間にとってはありがたいことではないんですが。
今、思い出しました。子どもの頃、祖父母からは「アブラムシ」という名で教わってました(分類上は別物)。


5 おおたにあかりさん 「こねこ」 10/9

こちらは、こねこ。 おおたにさん、お久しぶりでした。冒頭、谷川俊太郎氏の言葉遊び詩のような味わいで面白いです。さらに面白いのは……
初連「こねこねた」=「子猫寝た」
2連「こねこねた」=「粉や粘土をこねる×2」
これで合ってますかね?主旨は“こねこ”をモデルとして、ねん土で“こねこね”してブローチのようなものを作った?そんな両者を言葉遊びが橋渡ししている。冒頭とラストは子猫で締めてますね。
言葉遊びのようだけど、事情や情景はまずまず踏まえています。ちょっとアイデア賞みたいな作品でしょう。以前から感じていたおおたにさんの軽快さと可愛らしさを感じさせるものですね。久しぶりなので、評価はちょっと控えさせてください。


6 晶子さん 「言葉」 10/9

冒頭佳作を。この詩は読んでいて(ここにある「あなたと私」は何だろう?)と考えるのが当然の人情というもので、2連。「触れる・舐める・嗅ぐ・聞く・見る」と「言葉をください」―ここは「私」が発話者です。ここで考えられるのは「私」は言葉を持たず、「あなた」は言葉のある世界に身を置いているらしい。そこで考えられるのは―身近なものとしては―犬や猫(ペット)などと人間の関係などが思い浮かびます。あるいは産まれたての赤子と母を想起するほうがいいかもしれない。けれど、僕はそれ以上深く詮索することをやめました。なぜならば、それを探すことは、この詩においてさほど重要な意味を持たないだろうからです。極論的に下品な言葉を使うと、それはほっといても読める。晶子さんも必死こいてそれを伝えようとはしていないように見受けられるし、もちろんそれを追いかけるに越したことはないんだけれど、読み手側もそれを深く追い求めなくとも、この詩は充分味わえそうだからです。(この詩にはもっと大事なことがある)―僕はそう見てます。すなわち、3連以降最後まで。此処には言葉による言葉の造形、仄見える世界観、個人の意志があります。それらを気高いと言っていい詩行が支え飾っています。そこを見ておきたい。感動を呼ぶ詩行。これで充分。憂いなし。併称としてコレクション中、屈指の佳作です。

アフターアワーズ。
全くカンケーないことを書きます。田村隆一の有名なフレーズに「言葉なんか覚えるんじゃなかった」があります。これは彼一流の「逆リスペクト」と思っております。言葉とは万能ではなく不完全で、人間のフィーリングに追いつけない部分はあります。ですが、それをも踏まえつつ同時進行的にリスペクトしたいものであります。


評のおわりに。

今回読んでいて、とても感銘を受けた5作でした。それぞれがそれぞれの作品の中で、独自の言葉の小宇宙を成しているのが
とても清々しかったのです。
ここから後は滝本政博さん、よろしくお願い致します。 皆さん、PLEASE WELCOME! では、また。

編集・削除(未編集)

母さん教えて  上田一眞

たましいって何
どこから来たの
どこにあるの
死んだらなくなるの

 星空を見上げると
 答えが降ってくると母さんは言ったけど
 静寂があるばかり
 母さんは星になっちゃったから
 もう聞けやしない

僕はどこから来たの
なぜここにいるの
今からどこに行くの

 母さんに聞いても笑って答えてくれない
 いつもそうだった
 母さんはもう星になったから
 聞けないや

なぜ僕は竹笹もって遊んでたんだろう
いつも一人で海に流してた
誰に教わった訳でもないのに

 僕も星になるから
 その時は
 母さん
 僕の肩を抱いて
 そっとその訳教えてよ

編集・削除(編集済: 2023年10月14日 10:56)

井嶋りゅう様 評ありがとうございます

「位置を知るとは」の評ありがとうございます。井嶋様が仰るとおり私は石原吉郎が大好きです。花神社の石原吉郎の全集を何度も読み返しています。こんな飽きの来ない永遠を手にした詩を書きたいと思っていますが、中中現実は厳しいものです。井嶋様の評、佳作はちっと甘いかなとも思いました。この詩はもっと長くなければならないと思います。舌足らずなのです。それでも佳作の評ありがとうございます。

編集・削除(未編集)

プラネタリウム  秋さやか

秋の空気を纏った人々が
ぞろぞろと
吸い込まれていく

プラネタリウムの場内

投影機を取り囲んだ席の
どこが特等席かわからず
心許ない気持ちのまま
みな散り散りに腰をおろしてゆく

丸天井の
無機質な白を見上げる
瞳の無垢さ

子供は少し大人びて
大人は少し子供に戻って
待ちわびている

日常の眠るとき

ふっとこぼれた
溜息とともに照明が消え
浮かび上がってくる
いつかの空

早送りされてしまう
夕暮れの寂しさを
見つめながら
居場所は心地よく見失われてゆく

そうしてふわりと放り出される
数多の星のなか

解説員の
ゆったりとした声は

霧雨のように
しずかにしずかに
しみてくる

胸底は
どこまでも続いていく夜道に
繋がり

大昔のあなたを想像し
大昔のわたしを巡る

神々の物語は
わたしたちの欲や罪を引き受けて
燃えつづけるだろうか

星座をなぞる視線は
ペガススの翼に吸い込まれ
瞼の閉じ方を忘れそうになる

そのままなにもかもを忘れそうで
なにもかもを思い出しそうな
 
そのとき

傍らから聞こえてくる
見知らぬ人のいびき

なんて安らかな震え
なんて微笑ましい響き

ふぅと
ふたたびついた溜息が合図のように
パッと照明が灯される

浮かび上がってくる
あたたかく重たげな体
弓も槍も持たない無防備な

けれどもまだ
どこかで星の瞬きを感じながら

静かに立ち上がると
人々は少しやわらいだ影を連れて
また日常へと
溶けてゆく

編集・削除(編集済: 2023年10月17日 18:34)

遠景  妻咲邦香

この秋最初のセーターは
箪笥の匂いが染み付いて
茶色くなったかまきりが
塀の向こうをしきりに見てる

何をそんなに見ているの?
一緒に見るけどわからない
私もどうやら枯れてきた
夢見てたことが既に懐かしく
弾けて飛んだ草の種が
もう袖口にくっついている

編集・削除(未編集)

満月の夜 紫陽花

まあここにお座りなさい
満月の夜のお茶会が始まりました

お茶会の主人はうさぎ
とても不思議なお茶会は
金色に光る月の光で満ちています

お客様は夜に迷える老女たち
行き場をなくした老女たち
どうしてか分からないけど
みんな悲しい顔をしている
今日の新しいお客様の
お悩みはなんでしょう

老女が話し始めます
私にはお金も家も
あるのです
近くに家族も住んでいるのです
でも寂しいんです
誰も私の事を分かってくれない
そんな気がして
1人で家にいると
涙が勝手にこぼれるんです
うさぎはじっと聴いています
ただただ聴いています

そのうち老女は
静かになります
すうっと横になると
足が固まり始めます
月のでこぼこに沿うように
上半身が固まり始めます
月の光に照らされて

お月様の模様は
そんな老女たちの寝姿で
老女たちの行き場のない
寂しさと悲しさが
今日も優しく
光るのです

編集・削除(未編集)

井嶋様 評のお礼です 紫陽花

井嶋様 こんばんは。なんと、遠野!私も座敷わらしと河童に会いたいのでとっても行きたいところです。そして、私も座敷わらしが大好きで。私の祖母は九州のお宿で、あの川端康成も会ったという座敷わらしに出会い、追いかけっこしたそうです笑我が家は妖怪話?ホラ話?笑が絶えません。
今回の狒々は、祖父のイチオシ妖怪です。祖父の言う狒々は男性が好みらしいですが。一般的には人間、女性を食べるようですね。怖い怖い。
怖い話は、止められませんね笑 役にも立つし。私は息子が5歳の時には、やんちゃが過ぎるので。バーバ・ヤーガは、5歳の男の子が大好きで夜にお外遊びしてたり夜更かししてると食べに来るよーって怖がらせておきました。今度は反抗期が激しくなったら狒々が食べに来るって小声で耳打ちしようかと思ってます。怖い話バンザイ。
またよろしくお願いします。

編集・削除(編集済: 2023年10月12日 19:47)

青島様 評のお礼です 紫陽花

青島様 こんばんは。楽しく読んで頂けたようでありがとうございます。青島様とも朝ごはん味噌汁セットをいただいたようなほんわりした気持ちになりました。
いつもの朝たちと新しい感じのする白や朝の空気、私偶然に対比を産んでましたね笑朝からふわふわ猫と遊んでましたらそんなことに、なりました。
またよろしくお願いします。

編集・削除(未編集)

井嶋様 詩の評のお礼  エイジ

井嶋様、詩の評をありがとうございました。

確かにさらりと書けましたが、これも「見えないものを見る」という目標?に沿って書いた詩です。そういう意味では対象に迫り切れてない気がして、連を付け足したかったのですが、できずに提出しました。しかし、好意的に見て下さってホッとしています。はい、確かに気張ってはいないですね。井嶋様の言う僕の強み、また時々思い出しながら書いていきたいと思います。今回もありがとうございました。

編集・削除(未編集)

井嶋りゅう様  批評のお礼です  滝本政博

わたしの詩を素敵に読み解いていただき、ありがとうございます。
今月からわたしも評者の仲間入りです。プレッシャーに潰されそうでございます。ブルブル。

編集・削除(未編集)
合計3678件 (投稿3678, 返信0)

ロケットBBS

Page Top