◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)
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百貨店の袋にいっぱいの
単語帳の束
O文具店で毎週買い
単語を書きつけて
電車の中で記憶した
単語帳をよく買う大人は
めずらしいらしく
わたしが行くと
学習の進捗を聞いてくれた
新しい商品が入ると
おまけしてくれて
次からは
それを買うことになった…
そうして
紙袋には地層ができた
下層にブルー
中層にグレーとブラウン
上層には表紙ツルツルのグリーン
わたしの学習も
固着して一段落し
便利なアプリが登場し
単語帳を買う必要は
なくなった
それでも
O文具店で
単語帳を買っていた
空白の単語帳が
紙袋の上の方に
すまなそうに
交じっているのは
そういうわけだ
アプリもいいけど
やっぱり
単語帳だよ
手を動かさなきゃ
なかなか覚えられないよ
モノにした人は
皆 そうだったよ…
ほんとうだ
紙袋一杯の単語帳とともに
わたしは転居した
きたないわね!
もう いらないでしょ!
と妻に言われたとき
思わず
袋を手で抱えた
久しぶりに立ち寄った商店街
O文具店は閉店していた
創業77年の貼り紙
「ここで買うのが習慣だった」と
言ってくださるお客様との出会いの
一つ一つが
私たちの大切な宝です
ここで買うのが習慣でしたよ……
わたしは
単語帳をここで
また
ずうっと買おうと思って
やってきたのだ
それは
アプリなどない言語の
気に入った言葉を
好きなときに
好きなように
自分で選んで書きつける
そんな特別な
単語帳をつくるためだ
紙袋に一杯になるまで
O文具店のシャッターに
ざらっと触れる
いったい
何年かかるか分からないのに
同伴者の励ましの声は
もう 聞こえてこない
ひまわりのえがかいてあるゆかた
わたしのバアバがつくってくれた おきにいり
ひまわりのゆかたをきて おまつりにいった
かぞくぜんいん ゆかたをきてあるいた
しらないひとから「きれい」「かわいい」と
こえをかけられてうれしかった
かきごおりをたべて キンギョすくいして
だいすきなイカやきをもってあるいているとき
めのまえからタッくんがかぞくであるいてきた
「こんばんは」「こんばんは」
あいさつとえがお だいすきなタッくん
あえてうれしい
タッくんママもわたしのゆかたほめてくれた
でもでもね タッくんがわたしにいったんだ
「くいしんぼうだなあ イカやき あるきながらたべるの」とニコニコとわたしをからかった
わたしははずかしくて なきそうになった
「わたしのじゃないもん!パパのだよ!」
とイカやきをパパにおしつけてなきだした
「おとうさんのじゃないだろ!おまえのだろ!」
タッくんはもっとからかった
わたしはないてはしりだした
じんじゃのはじっこにすわっていると
タッくんがきた
「ごめん」といってとなりにすわった
タッくんはそのあと「おまえのことすき」って
いってきた
わたしはうれしくてなきだした でもへんなんだ
イカやきのなみだはしょっぱいかんじ
いまのなみだは なんかあじがちがう
なんでさっきとなみだのあじがちがうんだろう?
そんなとき よるのそらにドン!ドン!
ヒュー ドン!はなびがあがった
タッくんとわたしはたちあがって そらをみた
タッくんがてをつないでくれた
はなびはキレイだったけど いろやおおきさを
おぼえていない
おぼえているのは タッくんとてをつないで
ふたりきりになれたことだけ
このまま じかんがとまってほしい
ずっとずっと タッくんとふたりでいれるから
SAX奏者・作曲家OLIVER・NELSONに「MISS FINE」という曲がある。
比較的地味だが、知る人ぞ知る。私は名曲と思っている。
一説によると、これは彼の姉さんか、妹さんをイメージして作曲したとされているが―。
「OLIVERさん、そうじゃないでしょ?あなたのかつての恋人KARENさんのことでしょ?」
*
なあ フィル
昨日は不思議な日だったよ
君も知ってるだろ?
僕が昔付き合ってたKARENのことさ
“ロデオ・ドライブ”を歩いていてね
偶然 彼女を見かけたのさ
僕はびっくりして
彼女に気取られないように
とあるカフェの物陰で彼女を見てたんだ
*
Walkin’
歩く 歩く
歩いてゆく
足許SHINY STOCKINGSの
KAREN
ブロンド髪を風に流して
心持ち あごを上げ
来るべきものに向かって
歩いてゆくようなしぐさ
そこに爽やかな意志がある
実は彼女
OLIVERがいるのを知っていた
近づいて声をかけてもよかった
が そうするには
すでに何かが失われていた
気づかないふりをした
よそ行き顔
よくあることだ
ただ
心の中で呟いてはいる
OLIVER ごめんなさい わたし もしかすると
あなたとは違う世界に生きていたのかもしれない
*
KARENは颯爽と歩いていく感じだったな
おそらく 今も順調で
幸せなんだろう
もう 僕は何も言うことはないさ
ただ
彼女の愛称として
「MISS FINE」と言ってあげたい
過去も今も未来さえ―
それだけさ
いろいろあったけど
今は
懐かしい想い出だけが残っている
笑顔で後ろ姿を見送ったんだ
*
OLIVER・NELSONはJAZZの世界で充分成功した。
彼女KARENも違う世界で成功したことだろう。
そして今は、
「MISS FINE」として、
満たされているに違いない。
滝本様、今回も丁寧な評と感想をありがとうございます。
ホラー味があるお話が好きで、よく頭の片隅で考えています。考えていたネタと民話や伝承の雰囲気が合わさってこの詩が形になりました。
この詩のテーマは恐怖のベクトルを「ずらす」ことでした。謎のしゃれこうべが嗤った時、死という災厄が己や家族ではなく身の回りに「ずれて」訪れる。お決まりのレールからあえて脱線してみるということにも挑戦しています。色々と手を出して経験を積んでいきたいです。
ご指摘のように、恐怖だけでなく少しユーモアも感じて頂ける詩になっていて良かったです。
次回の投稿もどうぞよろしくお願いします!
夏が過ぎ去ろうとしていることを感じつつ
それでも
夏が終わりを告げない
いや
告げたくないのだろうか
仕事で汗だくになりながら
麦茶で一息つく
一息つきながら週末の予定を立ててみる
山や川を見に行こうか
カフェでまったりしたり
映画を観ようか
色々と行きたい所が次から次と出てくる
たまには
自分にご褒美をあげてもいいんじゃないかと思う
自分を大切にしてから貴方の事を考える
この感情はわがままなのだろうか
自問自答を繰り返しながら
日帰りでもいいからどこかへ行こうよと
貴方を誘ってみよう
どこかへ行きたそうだったし
私もどこかに行きたい気分なのと
計画するだけでもワクワクする
仕事に身が入る午後の一時
手を握る、握られる
父母の
大きな手に包まれる
手を握る、握られる
恋人、やがて妻の
たおやかな手を優しく包む
手を握る、握られる
子の
幼き手の求めるままに
刹那に感じる、手のひらの温かさ
重ねた手から伝わる思い
手が手を求めている、お互いに
それでも、手は離れていく
手を握ることの気恥かしさ
続く日常に、思いは薄れていく
気づく
もう、あと少ししか握れない
小さくなって、しわだらけの父母の手
大きくなって、瑞々しい子の手
そうして、つなぐ妻の手の温かさ
ともに時を過ごす、過ごした記憶
手を携えて、二人で歩んできた人生
手を握る、握られる
老いた父母に、いたわりと感謝を込めて
最期のお別れに手を握る
もう、応えない
ありがとう
さようなら
読んでいただいて、評をありがとうございました。
最後には前を向ける詩にしたかったので、清々しいというのは嬉しいお言葉でした。
精進して、また書いていけたらと思います。
俺がここに詩を書くならば、世紀のものにしなければなるまい。世紀のフリーターが、世紀の名文句を綴らなければ。
朝方、都内のバーのベランダで、沈黙するベーゼンドルファーを背にして煙草を吸っていた。自分に残された数年分の若さを噛み締めながら、今やもう断絶し交わらぬ糸として架空の糸を弄び、かつての友人・恋人のことを懐かしく思い出す人間味は成熟した美観があるだろう!カーテンが風にそよぎ、ベーゼンドルファーと俺も断たれた。俺は彼女の背中を隠すベールに手をやって「おい、何をする」と剥がしてやった。しかし、彼女は何も言わずに、黒い背を向けて、ただ夜の風に寒そうにしているだけだった。また風がカーテンを運び、俺と彼女の間は再び柔らかに重く断たれた。俺にはピアノは弾けやしない。彼女の声を聞くことはできない。たばこを一本吸い終わり、ふぅとため息を一つついて店の中に戻る。後ろ窓を閉めると、俄かに風が止んだ。今日のセッションでピアノを弾く小男がバーの椅子に座り演奏を始めた。演奏は俺の全く知らない曲で、閉店後のバーだからいいものの、うちとはコンセプトの違うJ-popのピアノカバーで、フローは良いし全ての音が入力されていることは分かるのだが、少したたきつけるような弾き方が癪に障り、音の伸びも弱いものだった。「子猫が戯れているようなものよ。私は気にしないわ」「俺は気にするんだよ。勿体無い」
「あーそれにしてもさっきは寒かったわ」ベーゼンドルファーは無関心なようだった。
俺は「おい、松尾、あっちで酒のもう」と室内にいる後輩に声を掛ける。「はい、岡田さん」 俺たちは主な照明が暗転した後の薄暗いカウンターで酒を飲むことにした。「俺はジンバック」「僕はー、ハイボールで!」バーテンはこれだけが自分の仕事と言わんばかりに、丁寧に丁寧にジンバッグを調合していった。最後にライムの果汁をかけて、マドラーは差したまま俺のコースターの上にぴたりと置かれた。松尾のは中が三角の特徴的なグラスで、氷を二、三個入れるともういっぱいになりそうだが、そこれに多量のウィスキーと炭酸水が継ぎ足されていく。
乾杯もせず、爽やかなジンバックのグラスをグイグイと飲み、
「全く、ベーゼンドルファー、ドイツの高級な女は俺たちがバーで安い酒をたらふく飲むのに興味がないらしい。」と俺は言った。さっきまでは、春先の寒さの中で不機嫌だった彼女は、気候が良ければ文句を一言二言言ったに違いない。「なにをくだらないことをしているんでしょう、あの人たち」なんて。
しかし、言わない。これは俺が酔っているせいなのか?酔っているせいなのか。
それとも、本当に彼女はそこにいて、
黒い背を曲げ、角張ったウィスキーグラスを回し撫でるマドラーと氷のぶつかる音を聞いているのか。
いよいよ頭には酔いが回り、俺にはもう分からない。
ただし、確かなこともある。世紀のフリーターの抒情的な夜が、捉えようもなくひとつ静かに過ぎて行こうとしているのだ。
ああ名文句、こんな世界だ。この情景は朝が来る前の小さな残火。大きすぎる太陽には影として怯えながら夜を待つのだ。
手に持つわずかなジンとハイボール、それは今宵を終わり良きものにするだろう。乾杯せよ、すぐに飲み干し、テキーラを分かち合おう。
「さあ、みんなで、、、、、テキーラー!」
ジンの爽快な熱で加速する妄想を余所に、俺は無言でグラスを空に乾杯させた。最後の曲はショパンだった。ポップスよりずっと丁寧で官能的なメロディ。俺は「なんだ、クラシックの方が上手いじゃないか。」とドルファに語り掛けたが、この浪漫の香りに彼女は眠りに付いたのだろう。やはり返事をしなかった。
滝本政博様
評とご感想、ありがとうございます。
イメージ=伝えたい光景+読者の感覚ですね。
言葉が空回りしてばかりですが、今後に生かしていきます。
振り返れば、今回の主旨は体験です。
繰り返される水難事故のニュースを見て、川の恐ろしさを伝えたかったのですが、主軸がブレれ過去の思い出、河童の伝承と、いいとこ取りしようと欲張って、挙げ句に散文説明調といったところですね。
批評をしていただくと目が覚めるのですが、それまでは自分に酔って、欠点に気づいていません。
直近、スランプが続いていますが、諦めずに継続して詩作に取り組もうと思います。
今後もご指導、お願いいたします。
感想ありがとうございます。
写真ありきの詩になってしまうし、大きな括りで言えば、反戦の詩……ちょうど、そういうのを考えることが多いシーズンの投稿でした。反戦の気持ちを否定する人なんてなかなかいないし、ちょっとズルい気がしたので、感想のみとさせていただきました。
土門拳の写真。自分も素敵だと思い、今回どうしても使いたかったのです。
時代の中で夢を持って、それにひたむきで。
でも、年相応の少年らしさ。
時代が変わっても、変わらない……どこにでも
どんな時代にでも一人はこういう少年がいるはずで。
写真の彼が戦争を生き延びたかは存じませんが、願わずにはいられない。
どこにでもいる少年。
彼が平和の中で、饅頭でも食べられたら。なんて。
予科練平和記念館。そこの紹介詩としても書きました。
実は別のモチーフを用いて、この場所、戦争についての詩を「たびぽえ」に投稿したいと思っています。
また写真ありきの詩にはなります 苦笑
お読みいただきありがとうございます。今回は感想のみを希望しましたので、次は評をいただける詩を投稿できたらなと思います。