56 <「思っていたよりずっと安かった」と伝えるには>
#キーフレーズ
It was much cheaper than I thought.
#データベース
The festival is bigger than I thought. 思っていたより大きなお祭ですね。
Tha bus came earlier than I thought. バスは思っていたより早く来た。
57 <「お腹が痛い」をどう言う>
#キーフレーズ
I have a stomachache.
頭痛はheadache.
救急車を呼ぼうか=I'll call an ambulance.
#応用
どうしましたか?
What's the matter ?
背中(腰)が痛いです。
I have a backache.
どうしましたか(何か悪いことが)?
What's wrong ?
歯が痛いです。
I have a toothache.
頭が痛いのですか?
Do you have a headache ?
#データベース
My throat really hurts. のどが本当に痛いんです。
Oh, my muscles ache ! ああ、筋肉が痛い!
#練習
仮病で断るとき
She has a headache. Her legs hurt. Her muscles ache. …(ほんとはShe doesn't like you.)
言われたほうは
I have a heartache.
58 <「注射が大嫌い」と伝えるには>
#キーフレーズ
I hate needles !
「嫌い」を弱いほうから、I don't like...→I dislike...→I hate...
@ traditional Chinese clinic = 漢方クリニック
#練習
雨が好きです。
I like rain.
私は雨は嫌いです。嫌いな順に;I don't like rain.→I dislike rain.→I hate rain.
I hates chemistry in school. How about you ? 学校で化学が嫌いでした。あなたは?
I hated English. But now I love English. 私は英語が嫌いでした。でも今は好きです。
#データベース
苦手なことを伝える表現
I'm so bad at math! 私は数学がとても苦手です。
I never liked those tests ! あのテストは決して好きじゃなかった。
I'm not good at writing. 書くことが得意じゃない。
#発展
復習テストは好きですか?
Do you like the weekly review tests ?
決して好きではありません。
I never like them.
復習テストは得意ですか?
Are you good at the weekly review tests ?
いいえ、得意ではありません。でも英語は好きです。
No, I'm not good at them. But I like English.
59 <すごく気分が良くなったことを伝えるには>
#キーフレーズ
I feel much better now !
#発展
気分はどうですか?
How do you feel now ?
今とてもいいです。
I feel much better now.
気分はどう?
How do you feel ?
今日はとても疲れてます。
I feel so tired today.
今気分は良くなりましたか?
Do you feel better now ?
とてもいいです。ありがとう。
Much better, thank you.
#データベース
健康に関する表現
I don't feel sick. I feel great ! 気分は悪くない。最高の気分。
You'll feel much better. (この薬を飲んだら)もっと気分が良くなるよ。
#練習
どうしましたか?
What seems to be the problem ?
お腹が痛いです。
I have a stomachache.
熱はありますか?
Do you have a fever ?
いいえ。
No.
いつからお腹が痛くなりましたか?
When did your stomachache start ?
今朝です。
This morning.
今朝何を食べましたか?
What did you eat this morning ?
アイスを10個。
Ten icecreams.
60 <1日何回飲めばいいのか聞くには>
#キーフレーズ
1日に何回飲めばいいですか?
How many times a day should I take it ?
1日2回です。
Twice a day.
食前ですか食後ですか?
Begore meals or after meals ?
食前です。
Before meals.
※a dayのところを、1週間ならa week、1か月ならa month と。
薬の服用はtakeを使う。
#データベース
How many times do you go to festivals in the summer ? あなたは夏に何回祭に行きますか?
How many times did you win ? 何回勝ちましたか?
#練習
週に何回復習テストを受けますか?
How many times a week do we have a weekly test ?
週に1回復習テストを受けます。
We have a weekly review test once a week.
全問正解は何回でしたか?
How many times did you get a perfect score ?
3回です。
Three times !
言葉は通じるか
2001年01月12日(金)
日本人は、「ほんとうのところは言葉では言えない」とよく言う。これは、出典をたどると、たとえば『法華経』の方便品に「やみなん、舎利弗よ、また説くべからず。所以はいかん。仏の成就せるところは、第一の稀有なる難解の法にして、ただ仏と仏とのみ、すなわちよく諸法の実相をきわめつくせばなり」と書いてあったり、『中論頌』に、「諸法実相とは心行言語断じ、生なくまた滅なく、寂滅なること涅槃のごとし」などと書いてあるところだろう。ここから、「ほんとうのところは、神秘的直感でもって直接知するしかないのだ」ということになって、言語軽視がはじまったのだと思う。
ところが同時に、『中論頌』には、「もし俗諦(=言語)によらざれば、第一義(=真理)をえず」と書いてある。インド人の理解は、こちらの方に重点があったように思う。言葉を厳密に使うことでもって、語りえない真理を、すくなくとも指し示すことはできると考えたようで、だから論理学が発達したのだろう。
仏教のことはまあいいとして、言葉は「ほんとうのところ」を言い表せるのか?「ほんとうのところ」というのが何であるのかが問題だ。ヴィトゲンシュタインは、言語は世界の写像だと思っていたので、なにはともあれ世界というものが想定されていた。だから、観察不能な事象については、それが存在するとも言えないかわりに存在しないとも言えず、それで「語りえないものについては沈黙しなければならない」ことになるのだろう。
しかし、世界は、初期ヴィトゲンシュタインが思っていたのと違って、コミュニケーションの中で構成されているのだと思う。つまり、「体験の共有」が問題であって、体験が共有されていれば、それを言葉で言い合うことは可能であろう。たとえば、相手が映画の話をしていて、私はそれを見たことがないとすると、いくら相手がていねいに説明してくれても「ほんとうのところ」はわからないと思う。しかし、私もその映画を見ていれば、相手の説明はよく理解できるだろう。
もっとも、言葉が通じているからといって、たとえば映画を同じように見たわけではない。対象が同一かどうかが問題ではなくて、対象と言語との対応関係が同一かどうかが問題なのだ。構造主義だな。ちょっと時代遅れかもしれない。
音楽は通じるか
2001年01月13日(土)
昨日、「言葉は通じるか」という話をしたのは、バッハは貴族のために語り、ベートーベンは都市ブルジョアジーのために語り、バルトークは現代の都市インテリ層のために語ったということの流れだ。
つまり、バッハとかベートーベンとかと私とは、体験を共有していない。「同じ映画を見ていない」のだ。彼らと体験を共有していた社会階層は、絶滅してしまった。だから、彼らの作品は危険じゃない。それがどんなにドラマティックなものでも、たかだか「舞台の上の芝居」でしかない。われわれを巻き込むことはないのだ。だからクラシック音楽とよばれる。
バルトークが体験を共有している階層は今でも健在で、その一人である私は、彼が持っている危機意識を共有できてしまって、それで彼の音楽にはリアリティを感じてしまうのだ。しかし、都市インテリ層という社会階級も早晩絶滅すると思う。そうなれば、バルトークも立派にクラシック音楽の仲間入りだ。もうそれは起こりかけているように思う。演奏会でも放送でも気軽に取り上げられるようになったもの。
どうして私がポピュラー音楽に関心を持たないかというと、やはり体験を共有してないためだと思う。ポピュラー音楽を支える社会階層というものがあって、それに私は所属していないのだろう。だから、言葉が通じないのだ。
ポピュラー音楽とひとくくりにするのはいささか乱暴で、先日、あるロック・ファンで演歌嫌いの友人が、「年寄りたちがいなくなると、演歌は滅びますよね。若い人は演歌を聴かないから」と言ったので、「それは、あなたが都会暮らしをしているからですね。地方に行くと、若い人の演歌ファンもたくさんいますよ」と答えた。だって、地方には、演歌を支える社会階層が健在だもの。つまり、第一次産業従事者たちが、演歌を支えている人たちだと思うのです。日本の工業化で、すくなくとも都市部では、その階層の人口が減って、それで演歌が「通じ」なくなっているにすぎないのだと思う。
第46課 義務、強い意志の表現
<義務の表現>「~(し)なければなりません」
#キーフレーズ
「料理 しっかり学ばなければなりません」
ヨリ ヨrシミ ペウォヤ ドェヨ
요리 열심히 배워야 돼요.
@学ぶ=배우다
学ばなければなりません=「배우+어야 돼요」 →縮約 「배워야 돼요」
#公式「~(し)なければなりません」
・動詞の語幹 + 아야 돼요/어야 돼요(陰陽母音型)
・하다の付く動詞の語幹; -하 +여야 돼요
→縮約 -해야 돼요 (「~しなければなりません」)
<強い意志の表現>「~(する)つもりです」
#キーフレーズ
「私が料理の腕でイェジュンさんを捕まえるつもりです」
ネガ ヨリ ソmッシロ イェジュン ッシルr サロジャバヤゲッソヨ
내가 요리 솜씨로 예준 씨를 사로잡아야겠어요.
#公式「~(する)つもりです」(「~しなければらない」というニュアンスを含む)
・動詞の語幹 + 아야셌어요/어야셌어요(陰陽母音型)
@捕まえる=시로잡다
捕まえるつもりです(捕まえなければなりません)=시로잡아야셌엉요
<練習>
「時間を守るつもりです」
シガヌr チッキョヤゲッソヨ
시간을 지켜야겠어요.
「ハングルで書くつもりです」
ハングrロ ッソヤゲッソヨ
한글로 써야겠어요.
@書く=쓰다
書くつもりです=써야겠어요 으変則で
<ワンポイント> ㅅ変則
@治る=낫다
治ります=「나(ㅅが脱落)+아요」→「나아요」
ただし、 笑う「웃다」、洗う「씻다」はㅅ変則でない。
<エクササイズ>
1,週末にソウルに行かなければなりません。
チュマレ ソウレ カヤ ドェヨ
주말에 서울에 가야 돼요.
2,単語を全部覚えるつもりです。
タノルr タ ウェウォヤゲッソヨ
@覚える=외우다
단어를 다 외워야겠어요.
3,発音をもっと練習するつもりです。
パrムr ト ヨンスペヤゲッソヨ
@練習する=연습하다
발음을 더 연습해야겠어요.
<ひとこと>
「終わりました」
다 됐어여. タ ドェッソヨ
「時間になりました」
シガニ タ ドェッソヨ
시간이 다 됐엉요.
<発音> 早口ことば
@ぶどう畑で=포도밭에서 ポ’ドパテ’ソ
@豆のさや=컹깍지 コ’ンッカkッチ
ポ’ドパテ’ソ モンヌン ポ’ドヌン
포도밭에서 먹는 포도는
ぶどう畑で食べるぶどうは
ポ’ド ヒャンギガ ポ’ンポ’ン プ’ンギガ
포도 향기가 퐁퐁 풍기고
ぶどうの香りがプンプン漂い
ポ’ジャマチャ’エソ モンヌン パ’ジャヌン
포장마차에서 먹는 파선은
屋台で食べるねぎチジミは
パ’ ネmセガ パ’ンパ’ン プ’ンギダ
파 냄새가 팡팡 풍긴다
ねぎの匂いがプンプン漂う
ットゥレ ッカン コ’ンッカkチヌン
뜰에 깐 콩깍지는
庭に広げた豆のさやは
ッカン コ’ンッカkチインガ
깐 콩깍지인가
むいた豆のさやなのか
アン ッカン コ’ンッカkチインガ
안 깐 콩깍지인가
むいていない豆のさやなのか
<フィナーレ>
「私はハングルで手紙を書くつもりです」
チョヌン ハングrロ ピョ’ンジ ッソヤゲッソヨ
저는 한글로 편지 써야겠어요.
「どう書けばいいですか?教えてください」
オットケ スミョン チョアヨ? カルチョ’ ジュセヨ
어떻게 쓰면 좋아요? 가르쳐 주세요.
「ところで誰に書くのですか?」
クロンデ ヌグハンデ’ ッスrコエヨ?
그런데 누구한테 쓸 거예요?
「ソン・スンホンさんに書きたいし、イ・スンギさんにも書きたいし、それからウォンビンさんにも…」
송숭헌 씨한테 쓰고 싶고 이승기 씨한테도 쓰고 싶도 그리고 원빈 씨힌테도,,,
「まず手紙を書く相手を決めなくてはいけません!」
モンジョ ピョンhジ ッスr サンテパウr チョンヘヤ ドェヨ
먼저 펀지 쓸 상대방을 정해야 돼요.
【4回目】(前回の1週間後)
<S>
#1 粘液について
このところ、粘液の量が増えてきている。そして、朝8~9時の間がつらくて仕方ない。学校でも授業時間は我慢しているが、休憩になると尻に挟んでいるティッシュの濡れたのを交換するためにトイレに走る。午後は楽になり、運動中は感じない。
トレーニングには毎日行っている。授業も休んではいない。少し遅刻があった程度。今の学校はそんなに嫌というわけではない。
#2 中学時代の学業成績
<成績のほうでトップにはならないで、人並みで卒業できればいいということかな?>(認識反射あり)
そうです。中学2年までは、全科目平均90点くらい取っていました。ちょっと維持するのが苦しくなって、3年生の夏頃に平均80点くらいになるまで手を抜きました。その頃、母が市内の有名普通科高校か国立工専へ行かせようと圧力をかけてきました。普通科も工専も行きたくなくて、勉強をぴたっとやめました。それでも内申がいいと、普通科へ行かされるので、教室の窓ガラスをわざと割って、担任の評価を落とすようにしました。
<腹が痛くなりだしたのはその頃から?>(認識反射あり)
そうです。おかげで成績はどんどん下がり、結局担任が母を説得してくれて、この学校を受けることになりました。でも、粘液が出るようになりました。
<元気いっぱいでいると、お母さんが、この学校でトップになることを要求するでしょうか?>
(笑いながら)すると思います。
<もしかしたら、1年棒にふっても来年普通科を受け直せと言われそうなのでは?>(認識反射あり)
大ありです。
<じゃあ、粘液がお母さんの攻撃から自分を守ってくれている……>
(笑い)口ではとても勝てないもの。
#3 母親について
<お母さんてどんな人?>
ポンポンまくしたてます。
<妹や弟は、口で張り合える?>
そう。自分は、何も言い返せない。小学校のとき、ある有名な塾のことを学校で聞いたけど、母に知れるとそこへ行かされそうなので黙っていた。後で知れて、「なんで言わなかったの!」と責められた。でも一言も言い返せなかった。
<中学の卒業式のときも似てるね。>
はい。
<O>
顔色は良い。目も充血していない。身だしなみは相変わらずきちんとしている。眼鏡をはずしていた。
<A>
粘液の量が増えたと切り出したので、ドキッとした。いよいよ整理用品の出番か。それにしても、学校ではどんどん平気になっているのに、朝方特に具合いが悪いのは、母親に向けられたサインと推察して間違いなかろう。
<人並みに卒業できればいいか>の質問に認識反射があり、それから流れは一変した。あとは堰を切ったように、中学の成績と母親からの圧力について語ってくれた。これまでの症状のすべてが、母親に対する弁解として用いられていたのだろう。
<P>
母親に「今の学校でなんとかやっていけそう」と言ってみてはどうかと提案したが、今、機嫌をそこねるとまずいので、しばらく様子を見るとのこと。母親の様子見という方針で、一致した。
<SVC>(すべて野田先生から)
・この回は、サイコセラピーになっている。が、人間関係がうまくいっているので、セラピーでかまわない。すでにケースワーキングとカウンセリングの段階は終了していると考えられる。タスクがうまくいっているから。
・今回、症状悪化について語ったのは、ここらで内面に向けてくれと訴えているのかもしれない。
・症状が、「母親への弁解」を目的としているのではなくて、むしろ、「自分のペースで生きること」が目的である。母親への弁解はその手段です。自分のペースで生きて、しかも母親も幸せになれる手段を考えるとよい。ベストは、今の学校に適応すること。帰宅したら、「学校が楽しかったー!」と言ってみるように助言するのもよい。
実際は記録ほどすんなり進んでいるかどうかわからないが、ゲッシングも正対もぴたりと決まって、よい流れである。あと2,3回で終結するはず。
・「母の機嫌をそこねるとまずい」というクライエントへの勇気づけとして、「お母さん思いは良いこと」「自分で決められるのは良いこと」など。特に後者は大事。
・症状のほうは、自分で作ったりなくしたりできるのは便利なことだから、使わない手はないことを知ってもらう。
【5回目】(前回の1週間後)
<S>
#1 トレーニングの話
トレーニングは、3週目に入った。日曜日以外は毎日行っている。肩と背筋を鍛える日が一番きびしい。スクワットは60kgで6回できた。
#2 教室での様子
最近は、教室の居心地がいい。実習の時間には、同じ班の人とよく話をする。
#3 能力の変化
持って生まれた(と思っていた)能力が後退して、最近新しい能力を発揮できるようになった。
<具体的に言うと?>
中学までは、努力しなくても勉強でトップを取れた。今は、勉強は下がって、体を動かすことが得意になった。実習が大好き。この頃は、友だちを追い越す勢いで課題が進んでいる。
<今、成績はどのくらい?>
1学期末に、赤点が3つ。保健、工業基礎、数学。
<それって、もしかして、合格点すれすれ?>
(大笑い)そう。
<赤点を一番気にしたのは?>
母です。で、つい最近ですが、どうやら来年普通科を受けさせることを諦めたようです。
<どうしてわかった?>
製図検定に合格するように元気づけてくれたから。
#4 弟とのからみ
このところ、ゲームでは弟に連勝している。そのため、弟とは戦闘状態です。同じ部屋で暮らす限界まで来ている。弟は派手に攻撃してくるが、負けるとすぐパニックになる。自分は少々負けても耐えて、反撃のチャンスを待つ。弟は妹と気が合うので、いっそ妹の部屋へ移ってくれるといい。弟が、嫌がらせに電気のスイッチを切ると、自分はブレーカーを落として応戦している。
<O>
声に張りがあり、表情が生き生きしている。
<A>
初めて症状の話が出なかった。昨年来の一連の症状は、母親に向けられていたことが、いっそう明確になってきた。クライエントもこのことを十分納得したので、次の段階へ一歩進めそう。
<P>
母親や弟とのコミュニケーションを少しずつ改善していく。
部屋替えについて親に提案したいと言うので、それなら弟の協力もあったほうが有利ではないかと言うと、「弟の手の内はよく知っている。今度ゲームに負けてやって機嫌を取る」と答えた。
【6回目】(前回の2週間後)
<S>
#1 トレーニングの話
脚は、他の部員より強いことがわかった。スクワットは70kgが3回できた。レッグプレスは160kgができて、他の部員が驚いていた。これからは、腰の保護ベルトを使ってでももっと負荷を増やしていきたい。胸や腕は他の部員に遅れている。
#2 弟の話
弟はこの頃、別のゲームに夢中になり、前に負けたことはもう忘れている。トラブルは少なくなり、穏やかに暮らしている。
<O>
おびえた様子が完全に消えた。視線もきちんと定まり、顔色が非常に良くなった。よく笑う。
<A>
今回も粘液のことは一度も話さなかった。ほとんどトレーニングの話。身体作りにますます意欲的になっている。学校は欠席も遅刻もまったくなくなった。担任教師が驚いていた。そろそろカウンセリングは終結か。
<P>
胸と腕を鍛える方法を話題にするか。
【7回目】(前回の1週間後)
<S>
#1 トレーニングの話
<今日は何話そうか?>
トレーニングのこと。胸が他の部員より遅れている。練習メニューを作ってあげよう。以下、トレーニングのレクチャー。
○「ルーの3原則」
1)筋肉は使えば発達する(能動性肥大)。
2)筋肉は使わなければやせて細くなる(非能動性萎縮)。
3)筋肉は過度に使えばやせて障害を起こす(過能動性萎縮)。
○トレーニングの3つの柱
1)練習
2)休息
3)栄養
○トレーニングと負荷の関係
筋肥大には高重量・低回数がよく、パワーアップにはスピードを上げられる程度に重量を下げ、反復回数を増やす。持久性向上には低重量・高回数。
<次の日まで疲れは残らない?>
(嬉しそうに)残ります。むしろ痛みが。
<それはトレーニング仲間では素敵なことですよ。no pain, no gainです。マニアになると、翌日痛くないと不満なんです。お腹は空きますか?>
とても。家に帰ったら直ぐにラーメンやチーズを食べます。母に買っておいてもらいます。
#2 母親とのコミュニケーション
<お母さんにスポーツ向きの献立をしてもらいたい?>
(暗い表情になる)
<いい方法があるけどやってみる?>
はい。
<簡単。「ただいまー。腹減った」とお母さんに聞こえるように大きな声で言う。食後に、「おいしかったー」と言う。できそう?>
直接言うんでなかったらできそう。
<直接要求を言いにくい?>
はい。
<お母さん思いかな?>
うーん……。
#3 終結へ向けて
<後、何しようか?>
弟とは、この頃仲良くやれている。粘液は最近寒くなってきて、何か蒸発していくみたいな感じ。パンツにシミのようなものはまったく残らず、スーッと消えていく感じ。ただ、あとで少し冷たく感じるのがイヤと言えばイヤ。
<メンソレータムを塗ったような感じ?>
ああ、そうです。だから、そんなにイヤでもない。
<粘液が、自分のプランを親にわかってもらうために役に立ったと思う?>
(大笑い)
<じゃあ、完全に止めたりしないで、必要に応じていつでも使えるように、少し残しておかない?>
(大笑い)(力強く)だいたい今は、自分のペースでやっていけそうです。
<それならいつでもカウンセリングは終わりにできます。来週はどうしますか?>
もう1回お願いします。
<O>
今も、母親に直接要求を言うのは困難らしい。今回は粘液の話をさらりと、ほとんどこだわりなく話した。
<A>
CLに話題を決めてもらうと、カウンセリングが順調に進む。久しぶりに粘液の話が出たが、とても軽やかに語られ、すでにこれが主訴でなくなっていることを感じさせた。野田先生のSVCどおりに終結に向かえそうなので、先生の千里眼に驚く。
<P>
いよいよ終結へ。
【8回目】(前回の8日後)
予約は前日であったが、クライエントはそれを忘れていて授業が終わるやいなやジムへ直行していた。筆者とロッカールームで出会って、予約のことを話して大笑いとなった。
<S>
<話したいことが何か残っていますか?>
いいえ、何もありません。一刻も早くトレーニングをしたいです。
<長い間、ご苦労様でした。>
どうもありがとうございました。
<O>
動きが飛ぶように敏捷になり、終始にこやかな表情が印象的だった。
<A>
2か月前の暗いおびえた態度がすっかり消えて、まるで別人のようになったので、担任が驚いた。2回目のSVCに従って、ひたすら人間関係づくりに努めた。カウンセラーとしては、ほとんど何もしないで、ただ筋肉づくりのアドバイザーとしてかかわった。すると事態が一変した。粘液症状の意味が母親の圧力から脱して自力で歩むためのものであったことを理解するにつれて、症状は軽快し、8回目には全治していた。
<SVC>
カウンセラーは最後は見捨てられるのが、良い終結。そっけなく終わるのがよい。「先生のおかげや、ありがとう」と言うのは、また来る可能性がある。カウンセリングは、クライエントにとっては人生の中では消したい記憶だから。(野田先生)
3,考 察
筆者にとって、アドラー心理学にもとづく初めてのケースでした。何しろ1か月前にカウンセラー養成講座を終えたばかりの新人で、初めは手探りでやみくもに進めていました。
カウンセリング初期の、人間関係づくりをすっ飛ばして、いきなり「ライフスタイル調査」にかかっていたところを、A氏から指摘され、次の回からはペースを落として、こちらから話題を設定するのをやめてみました。すると、毎回クライエントが話題を選んで生き生きと語ってくれるようになりました。「症状に注目してはいけない」を肝に銘じて、クライエントが興味を持っているゲームや体づくりの話を興味深く聞いていると、最初深刻だった症状の訴えが次第に減少し変化してきました。トレーニングでパワーがつくにつれて、ほとんど症状の話題は出なくなり、弟との激しい競合が緩和していきました。
4回目はサイコセラピーになっているという指摘を受けましたが、この時点の自分の力量では、それと気づいてもいませんでした。野田先生もおっしゃったように、クライエントとの人間関係づくりが良好だったので、たまたま成功したものと思います。
カウンセラーとして、クライエントの症状の訴えやネガティブな感情にふりまわされないようますます修業はしていくものの、真にクライエントが求めているものを、求めている援助を、自分の思い込みで見逃さないように敏感でありたいと願っています。
さて、クライエントはその後、2年生3年生と無遅刻・無欠席で登校しました。他の部員の追随を許さない熱心なトレーニングの成果を上げ、卒業時には大人顔負けの立派な体格に成長していました。
4,謝 辞
このケースのスーパービジョンは、初回と最終回は筆者が事例検討会に出席して受けましたが、中ほどの3,4回目は記録用紙を送り、筆者不在で助言はテープに収録したものを返送していただくという形になりました。
野田俊作先生をはじめ、参加の皆様による暖かなコメントに大変勇気づけられました。また、POSシートも初めての使用で不備な点が多々あり、鎌田穣さん、高橋さと子さんから、懇切丁寧なご指導をいただきました。心からお礼申しあげます。
5,参考文献
○野田俊作監修(1986)、実践カウンセリング、ヒューマンギルド出版部
○氏原 寛・山中康裕 編(1991)、症例研究 寂しい女、人文書院
○国分康孝 編(1990)、カウンセリング辞典、誠信書房
○国分康孝(1981)、カウンセリング・マインド、誠信書房
○小山裕史(1991)、新トレーニング革命、講談社
第39課 様態補語
#「春節」の挨拶
Chun1jie2 hao3!
春节好!
あとに続けるなら、
「健康でありますように!」Zhu4 ni3 shen1ti3 jian4kang1! 祝你身体健康!
「すべてがうまくいきますように!」Wan4shi4 ru2yi! 万事如意!
<キーフレーズ>
あなたの日本語は本当に上手です。
Nin2 Ri4yu3 shuo1de zhen1 bu2cuo4.
您日语说真不错。 「你」のあとの「说」が省かれている(後述)
@日语=日本語 yuのuは“ü”
@说=(動詞)話す
@的=(助詞) 後ろの形容詞(様態補語)を導く“つなぎ”
@不错=悪くない、良い
<文法>
・「動詞+“得”+様態補語(形容詞)」
(“得”はいわば接着剤)
彼女は起きるのがとても早いです。
Ta1 qi3de hen3 zao3.
她起的很早。
↓
否定文:Ta1 qi3de bu4 zao3. 她起的不早。
・「(動詞+)目的語+動詞+“得”+様態補語」
あなたは歌を歌うのが本当にお上手です。
Ni3 chang4 ge1 chang4de zhen1 hao3.
你唱歌唱的真好。
@唱=歌う 歌=(目的語で名詞)
↓
そのため、形容詞と結合するための動詞“唱”がさらに必要
↓
“你”のあとの“唱”は省略できる
你歌唱的真好。
彼は中国語を話すのがあまり上手ではありません。
Ta1 shuo1 Han4yu3 shuo1de bu2 tai4 hao3.
他说汉语说的不太好。
↓
省略形は、
她汉语说得不太好。
<ショート会話> クロークにて
荷物を預けてもいいでしょうか?
Xing2li ke3yi3 ji4cun2 yi2xia4 ma?
行李可以寄存一下吗?
はい大丈夫です。いつお戻りですか?
Ke3yi3. Nin2 shen2me shi2hou fan3hui2?
可以。您什么时候返回?
午後3時ごろです。
Xia4wu3 san1 dian3 zuo3you4.
下午三点左右。
かしこまりました、お預かりします。
Hao3 de, jiao1gei3 wo3 ba.
好的,交给我吧。
ではそのようにお願いします。「よろしくお願いします」。
Na4 jiu4 bai4tuo1 le.
那就拜托了。よろしくお願いします。
ああ!あなたの日本語は本当に上手ですね。
A1! Nin2 Ri4yu3 shuo1de zhen1 bu2cuo4!
啊!您日语说的真不错!
聞いてわかりましたか?
Ni3 ting1dong3 le?
你听懂了?
わかりました。あなたの発音はとても良いです。
Ting1dong3 le. Nin2 de fa1yin1 hen3 hao3.
听懂了。您的发音很好。
第40課 “把”構文
<導入>
バレンタインデー=Qing2ren2 Jie2 情人节
@情人 =恋人
@ホットチョコレート=re4 qiao3ke4li4 热巧克力
<キーフレーズ>
荷物をここに置いてください。
Qing3 ba3 xing2li fang4zai4 zher4.
请把行李放在这儿。
@把=~を
@放=置く
@在=(補語)~に
#把構文
「主語+把+目的語(特定のもの)+動詞+α(補語や助詞など)」
※“把”を使うことで「目的語」(特定のものに限る)を動詞の前に置くことができる。
私は財布を引き出しの中に入れました。
Wo3 ba3 qian2bao1 fang4zai4 chou1ti li le.
我把钱包放在抽屉里了。
荷物を私に渡してください。
Qing3 ba3 xing2li jiaol1gei3 wo3 ba.
请把行李交给我吧。
@给 =(補語)~に
<ショート会話>
皆さんここで少しお待ちください、私は手続きをしてきます。
Da4jia1 zai4 zher4 deng3 yi2xia4, wo3 qu4 ban4 shou3xu4.
大家在这儿等一下,我去办手续。
わかりました。お願いします。
Hao3. Bai4tuo1 le.
好。拜托了。
航空券とパスポートを私にお渡しください(お預かりします)。
Qing3 ba3 ji1piao4 he2 hu4zhao4 jiao1gei3 wo3.
请把机票和护照交给我。
はい。これは私たち2人のものです。
Gei3 ni3. Zhe4 shi4 wo3men lia3 de.
给你。这是我们俩的。
荷物をこちらに置いてください。
Qing3 ba3 xing2li fang4zai4 zher4.
请把行李放在儿。
わかりました。これらはすべて私の荷物です。
Ei4. Zhei4xie1 dou1 shi4 wo3 de xing2li.
欸。这些都是我的行李。
全部でいくつですか?
Yi2gong4 ji3 ge?
一共几个?
4個です。
Yi2gong4 si4 ge.
一共四个。
<発音> fとh
f :上の歯を下の唇に乗せて摩擦させながら発音する。
h:上の歯と下の唇また上下の唇を接触させないように発音する。
@feng1fu4 丰富 豊富だ
@fan3fu4 反复 反復する
@huan1hu1 欢呼 歓呼する
@hui1huang2 辉煌 輝かしい
@fan3hui2 返回 引き返す
@feng4huang2 凤凰 鳳凰
@he2 feng1 xi4 yu3 和风细雨 そよ風と霧雨
@fan3 lao3 huan2 tong2 反老还童 若返る