互選結果発表
8月句会の結果を発表します。8月のトップはダイアナさんの「広島忌」の句で10点を集めました。続いて尾花さんの「風鈴」の句で7点、にゃんこさんの「原爆忌」の句、アイビーの「端居」の句、弥生さんの「新涼」の句が6点で並びました。以下、5点句には7句が並ぶ激戦でした。
10点句 10 小六の語り部ガイド広島忌 (ダイアナ)
7点句 87 風鈴にふれてにこにこ抱つこの子 (尾花)
6点句 4 サイレンへ風止まる街原爆忌 (にゃんこ)
6点句 42 端居して世の喧騒と距離を置く (アイビー)
6点句 64 新涼や新作パンの並ぶ店 (弥生)
個人別総合ではにゃんこさんが20点でトップでした。
8月度みんなのネット俳句会・清記一覧 特選2点、並選1点で計算。 7・8・14
1 止まらないポテトチップス秋涼し
2 八十路来て良き汗かける幸せを (てつを) 2 ラガー、茶々、
3 迎え火の吠え出す犬と男の子
4 サイレンへ風止まる街原爆忌 (にゃんこ) 6 ◎えっちゃ、◎ちとせ、かをり、アイビ、
5 鷺の首白き紋様青田原 (和談) 2 ◎ヨヨ、
6 しんがりの船鉾雨に悠悠と (尾花) 2 ちとせ、和談、
7 緑蔭へ漢孤独な翳を曳く (ナチーサン)
8 腹当は明日の元気を約束す (コビトカバ) 1 弥生、
9 夫運転私助手席雲の峰
10 小六の語り部ガイド広島忌 (ダイアナ) 10 ふうり、えっちゃ、尾花、ちとせ、コビト、◎ヨシ、森野、茶々、ナチー、
11 好きな夢選べる未来水中花 (ヨシ) 1 玉虫、
12 平幕は元気はつらつ名古屋場所 (ラガーシャツ) 3 ◎ふうり、比延、
13 流星や幾人残る同級生 (玉虫) 2 ちとせ、ABC、
14 鉢植えに灯る夕菅ひと夜花 (森野) 1 みにょ、
15 しかけたりしかけられたり水鉄砲 (ABCヒロ) 1 比延、
16 極暑日に線香燻り香り立つ
17 つかの間の生とも知らで蝉鳴けり (みにょん) 4 ふうり、えっちゃ、茶々、ヨヨ、
18 水の日に記録的雨皮肉かな
19 鶏も卵を産まぬ極暑かな (ふうりん) 2 ちとせ、ヨシ、
20 更衣逢ひたき奴は何処やら
21 青芦の風を呼びたりあひびきし (かをり) 1 えっちゃ、
22 向日葵や凛と老人寄せ付けず (和談) 1 ヨヨ、
23
24 ほおずきやほの口をして吹き鳴らす (弥生) 2 ◎にゃん、
25 夕菅や湖に暮れゆく比良比叡 (てつを) 3 みにょ、森野、比延、
26 向日葵や人と違ふと吸えぬ息 (コビトカバ) 1 玉虫、
27 夕暮れへ秋は密かに紛れ込む (にゃんこ) 5 ◎てつを、森野、和談、弥生、
28 水着着て昭和モダンの砂スキー (アイビー) 1 和談、
29 鉾の輪に噛ませたる梃子木屑とぶ (尾花) 2 ダイア、アイビ、
30 立つ秋や季節は歪み飛来せず
31 暑くなる予感小石に躓けり (ナチーサン) 4 尾花、ヨシ、玉虫、アイビ、
32 闇深き夫の故郷や天の川 (玉虫) 2 ラガー、ダイア、
33 今朝の秋雨は田畑を潤さず
34 夏草は胸の丈までここ空き家 (ABCヒロ) 3 みにょ、てつを、ラガー、
35 運転は夫におまかせ雲の峰
36 夢心地推しコンサート夏の夜 (みにょん) 1 えっちゃ、
37 玄関を出れば秋津の群るる空 (森野) 2 てつを、にやん、
38 熱風浴ぶ木々も疲るる40度 (ヨヨ) 5 ちとせ、◎みにょ、ヨシ、和談、
39 新盆の供物の礼の昔めく (比延) 1 森野、
40 長崎の鐘の復元盆供養 (茶々) 5 ふうり、えっちゃ、ABC、◎ナチー、
41 みんみんやとく眼帯のもどかしさ (かをり) 5 ちとせ、コビト、てつを、ヨシ、にゃん、
42 端居して世の喧騒と距離を置く (アイビー) 6 ダイア、◎ABC、◎比延、弥生、
43 蝉時雨背に一刀浴びにけり (和談) 2 玉虫、ヨヨ、
44 目を剥いて暑いと言ふや仁王像 (尾花) 3 ラガー、和談、比延、
45 今朝の秋ひこうき雲は茜色
46 八月の悼みごころの靴並ぶ (えっちゃんあら) 3 コビト、かをり、ナチー、
47 句集編む時の流れや梅雨湿り
48 炎天や悲鳴を上げる室外機 (てつを) 1 ヨヨ、
49 炎暑果てほっと一息夕日観る
50 無人駅風は青田を渡り来る (にゃんこ) 5 ふうり、みにょ、てつを、森野、比延、
51 炎暑なり荒れに荒れてる名古屋場所 (ラガーシャツ) 1 茶々、
52 寝室に蟷螂全身に寒気
53 老犬の座り込みたる秋暑し
54
55 語り部の白髪三千丈原爆忌
56 このセット取れば優勝蝉時雨 (ヨシ) 2 コビト、ダイア、
57 猛暑日も牌で鍛える古き脳 (みにょん) 3 えっちゃ、尾花、コビト、
58 迷い道して出会いたる花鬱金 (森野) 1 尾花、
59 母と見るプレバト俳句蚊遣香
60 師の病快癒願ひて笹飾る
61 原爆忌さらけ伝えよ世界中
62 踏み上る崩れ石段花は葉に
63 初めての町に既視感百日紅 (アイビー) 4 みにょ、ヨシ、ABC、玉虫、
64 新涼や新作パンの並ぶ店 (弥生) 6 てつを、ラガー、ダイア、◎アイビ、
65 すれ違ひざまに見上ぐる百日紅
66 向日葵は今太陽に挑みたり
67 雨の京都地につくほどに夏柳 (尾花) 3 ◎茶々、玉虫、
68 冷奴何も吸収したくない
69 ペン胼胝の名残かすかに桜桃忌 (てつを) 2 ヨシ、弥生、
70 孫を待つアロハで変身米寿なり (和談) 1 ヨヨ、
71 蚊遣香持ちつつ移動庭仕事
72 夢に入ることもできずに明易し
73 憧れて届かぬ遠さ夏茜 (ヨシ) 3 にゃん、◎玉虫、
74 面痩せの何処に立ちても夕立かな (かをり) 1 ナチー、
75 溜息を繰り返しつつ夜の秋
76 美しく儚きものに揚花火
77
78 森更けてなほ蜩の鳴き止まず (森野) 1 にゃん、
79 みちをしへ遥か先行く父の背ナ (玉虫) 4 ◎尾花、てつを、アイビ、
80 あれこれと歳時記片手に熱帯夜 (みにょん) 1 ラガー、
81 昼日向ビール三昧蝉時雨
82 マスカット一房囲む甘さかな (ふうりん) 3 かをり、茶々、弥生、
83 愛猫も興奮夏の甲子園 (茶々) 1 ABC、
84 手花火のじじと弾けてみな終る (かをり) 2 にゃん、玉虫、
85
86 表札はローマ字表記秋の薔薇 (弥生) 2 かをり、比延、
87 風鈴にふれてにこにこ抱つこの子 (尾花) 7 ちとせ、コビト、ヨシ、茶々、和談、◎弥生、
88 太陽のコロナ閉じ込めスイカ玉 (てつを) 4 コビト、かをり、ナチー、和談、
89 生き過ぎたといふ義父逝きし初の盆 (えっちゃ) 3 みにょ、◎コビト、
90 日を浴びて畑に向日葵凛と立つ
91 なまくらなこの身を嗤へ蝉時雨 (にゃんこ) 4 ◎ラガー、ダイア、ABC、
92 寝室を出たらあちらに蝉王国
93 蛍の点滅闇を争はず (ナチーサン) 2 にゃん、茶々、
94 御所東膳を揃えて生身魂 (ラガーシャツ) 1 かをり、
95 豊漁の鰯クレーンの網開く (ダイアナ) 5 えっちゃ、尾花、ABC、アイビ、弥生、
96 秋簾昭和の会話聞こえそう (ABCヒロ) 2 てつを、ナチー、
97 今の子に貧乏話終戦日 (アイビー) 1 弥生、
98 名は名古屋朝顔とあり江戸の鉢 (森野) 1 ふうり、
99 旅先で席譲られし冷房車
100 盆唄や炭坑節を繰り返し
101 熱波の水桶で伸びてる蛙の子
102 古本の書き込み侘し夜の秋 (比延) 3 ◎森野、アイビ、
103 茄子馬で迎え火求め先祖来る (ヨヨ) 2 ◎和談、
104 ひまわりも俳句も好き麻雀も (みにょん) 1 ラガー、
105 万博リングそぞろ歩めば風涼し (ふうりん) 2 尾花、ダイア、
106 夏場所や光る土俵に巨人舞ふ (和談) 1 ヨヨ、
107 ちはやぶる一生懸命蝉の声 (ラガーシャツ) 1 ふうり、
108 初穂の田雨渇望す地割れかな (ダイアナ) 2 ふうり、みにょ、
109 朝戸開く外に暑熱が横たふる (ちとせ) 2 ◎ダイア、
110
111 やわらかき野に膝をりて今朝の秋 (かをり) 3 尾花、森野、ヨヨ、
112 奪衣婆の乳房あらはに黴の堂 (アイビー) 3 かをり、ABC、ナチー、
113 唖蝉の不意に翔ちたる翅音かな
114 藍浴衣男嫌ひをとほすかな (えっちゃんあら) 5 かをり、にゃん、ナチー、比延、アイビ、
115 雷鳴に居間を離れて長電話
投句者は、ヨヨ、和談、コビトカバ、えっちゃんあら、ラガーシャツ、弥生、にゃんこ、ABCヒロ、尾花、森野、ふうりん、ヨシ、ダイアナ、ちとせ、みにょん、てつを、ナチーサン、アイビー、玉虫、茶々、比延、かをりの22名。
間違いその他不都合をご連絡下さい。
アイビーの俳句鑑賞 その1
例によってアイビーの俳句鑑賞3原則に則ての感想です。お気に障ったら平にご容赦。
草虱付けて二人に何かある (束束子)
風の盆の句は7点だったが、この句も5点の支持を集めた。座五で「何かある」と思わせぶりだが、職場かなにかの若い男女に対し、冷やかし半分の軽口を飛ばしたほどの句意だろうか。軽いタッチの句で、爽やかなこの季節ならばこその味わい。
抜け出して秋空見あぐ支店長 (えっちゃんあら)
この支店長の存在感。どんな職場かは分からないが、おそらく一日のうちで最も忙しい時間帯に、支店長として現場で陣頭指揮を執る有能な人物像をイメージする。戦場のような時間帯が終わり一息ついたのであろうか、現場を抜けると青々とした秋の空が広がっている。しみじみ秋だなあと感ずる一時。さあ、もうひと踏ん張り頑張るぞ。爽やかな後味が残る佳句。
マジック点灯野球佳境や獺祭忌 (尾花)
獺祭忌は正岡子規の忌日。近代俳句のスタイルを確立し写生の重要性を説いた。僅か34年の生涯だったが、詩歌の世界に果たした貢献は計り知れない。こうした一面と別に野球好きでも知られる子規。黎明期のベーボールに野球という訳をつけたのも子規なら、打者、走者などの今日でも使っている野球用語を定めたのも子規。そんな故事を踏まえながら、佳境に入ったペナントレースに題材を取ったところが巧い。
竹の春息子は今日もよく食べる (コビトカバ)
作者の息子さんは何歳か存じ上げないが、きっと育ち盛り、食べ盛りの年代なのだろう。惚れ惚れするような食べっぷりに半ば呆れ、半ば頼もしい成長ぶりに目を細める作者。竹は普通の植物とは逆に、秋に青々と生命力盛んな状態になる。これを「竹の春」と言う。この季語を斡旋した作者の意図は明らかだ。伸び盛りの息子と竹の春のイメージを重ね合わせた。
落日に染まる岸辺の花芒 (森野)
真っ赤に染まる秋の夕日と芒の親和性は頗るよい。芒と秋の落暉とくれば一幅の絵を見るようだ。絵画的構図の俳句だが、欲を言えば何か動きが欲しい気もする。少し風を吹かせたら絵画的基調に動きが出るのではなかろうか。実際に風が吹いたか吹かなかったかは、この際問題ではない。作句上の都合なら、そのくらいの嘘は許されると私は思うのだが。
零余子茹で丁寧に箸使いけり (ラガーシャツ)
零余子(むかご)は自然薯などの薯類の葉脈になる小さな薯で、風味を好む人は多い。おそらく作者は毎年秋になると零余子を採取して湯掻くのが慣わしになっているのではないか。そうでなければ「丁寧に箸使いけり」などと当事者でなければ言えない楚辞が出てくる筈が無い。そのぐらい実感が籠っている。
カマキリの企み通り悲鳴上ぐ (無点)
惜しくも点が入らなかったが、作者のセンスが随所で光る。カマキリを見つけ思わず悲鳴を上げる作者本人だが、それを冷静に観察しているもう一人の作者が存在する。カマキリの企みと、シラっと言ってのける辺りは大したものだ。カマキリと敢えてカタカナ表記したのも、作者の意図あってのことだろう。
阪神の優勝監督(2000年以降)
2002(平成14)年 星野仙一
2005(平成18)年 岡田彰布
2023(令和 5)年 岡田彰布
なお、岡田監督6年間の成績は
2004(4位)、2005(1位)、2006(2位)2007(3位)、2008(2位)
2023(1位)
阪神ファンの皆様18年ぶり6回目の優勝おめでとうございます。特に今年は寅・虎年(私も寅)です。意義深い年です。
実は私、セパに分かれた昭和25年以来の阪神ファンでした。贔屓は別当薫。(亡き父親に似ていたから)長じて愛知に来てから中日ファンに転向、落合ファンでした。今古い新聞の切り抜きを見ています。「阪神優勝・星野舞う」の見出しが一面に、星野監督の胴上げです。日付けは、2003(平成15)年9月17日。20年前ですね。金本、廣澤、アリアスがクリーンナップ、伊良部が先発、赤星、桧山の名前もあります。次の優勝は2005(平成17)年ですが監督は落合でしたかね。その落合さんが今年の阪神の優勝を予言していたそうです。エラーの多いチームから「守り勝つ」野球を目指している岡田監督を見て。巨人も低迷しています。サッカー、バスケット、ラグビーなどを見てもやはり指導者ですかね。鍵は。
当句会の投稿者は東海地方の方ばかりではありません。全国にまたがっています。私の知る限りでも、阪神タイガースの熱烈なファンがいらっしゃいます。社会的儀礼として、阪神タイガースの優勝をお祝い申し上げます。来年はこんな調子にはいきませんよ。わが中日ドラゴンズの巻き返しを期待していますが、実のところ全く自信がありません。
アイビーさん、獺祭忌の句の感想をありがとうございました。
セ・リーグ、阪神の優勝が決まりましたね。このシーズン阪神は強かった! 阪神ファンの皆さまおめでとうございます。
私は中日ドラゴンズを応援していますがさっぱりです。 ドラゴンズが勝てば大声でバンザーイ!と。 負けた時は悔しくて、立浪さんの采配がいけないんじゃないか? とか生意気に思ってしまいます。
春に行われたWBCはとてもとても楽しかった。
ドラゴンズおそらく最下位確定なので、来年こそは優勝争いの渦の中にいてほしいと願っています。
アイビーさんへ
鑑賞ありがとうございます!
息子は小学生高学年です^_^
子供達の事をどうしても詠みたくなります。
アイビーさん。21句おめでとうございます。片陰や紺屋の道に秋葉講。。中日新聞の文芸サロンの14日知多版です。アイビーさんの俳句です。9月のネット俳句に観賞して頂きありがとう😆💕✨ございます。
花芒、おっしゃる通りです❢ 落日と来れば紅に染まるものですからわざわざ染まるは要りませんでした。旅の帰り、梓川の両岸に花芒が揺れておりました❢ ごく最近なのですか我が家の近くの堀川の土手の草刈りがありました❢ 近々かな〜とは思っておりましたが二叢ほどの芒がありましたのでこれは刈られたくないな〜と勝手な事を思っておりました。見事に綺麗に刈られました❢
発注者の市町との契約に基づいて、草刈りの業務を請け負っているだけですから無粋と言われても困るんですと、無粋な言訳が聞こえてくるようですね。
秋の雷猫びしょ濡れや泣いてくる(茶々)
猫好きな私としては間違いなく拾う句の一つである。
パンチを浴びせてくるどんな凶暴な野良猫でも、飼い主が愛情を注いで優しくしてやれば、食事をするようになるし抱っこも出来るようになる。そして次第に猫ちゃんの心を読むし、むこうも飼い主に心を許すようになる。濡れて返ってきた猫ちゃんが、ミャーミャーと鳴いているが、拭いて頂戴と訴えているのでしょう。「鳴く」が「泣く」に変化していることで、茶々さんの温かい愛情を感じる。 なお「雷」は7,8,9月の季語で、「秋の雷」は少しばかり具合がわるい。 「雷雨来て」とすると「・の雷猫びしょ・」の字配りの不具合が解消されるがどうでしょうか。
余談だが、今朝の散歩で、いつも見知った縞々猫が交通事故死しているのにぶつかった。まだ温かかったが既に絶命していた。道路の中央で後続車に轢かれると凄惨な状態になるので道端へと移動させた。しかし、この道路は高校生の必ず通る場所だし、小学校への登校時間が迫っていることから、家へ戻りスコップを持っていき、近くの山に墓穴を掘って埋葬した。誰でもが嫌がる作業だし、私だって気持いいものじゃないが、やる以上は心を込めてとやった次第。山の下には阿弥陀堂があるので、線香を上げ、般若心経を唱えてお葬式を済ませました。
束束子さんが猫好きとは意外でした。車の犠牲になった猫ちゃんもきっと成仏したでしょう。
茶々さんは無類の猫好き。そればかりか猫の権利を守るため再三地元の行政と折衝しているようです。家で数匹家族にしているほか、畑の小屋を野良ちゃんに提供、「餌代も馬鹿にならん」と漏らしながらも傘寿から始めた俳句でちゃっかり句材に、猫の句が出たら茶々さんと思って良いようです。ちなみに「茶々」は最も可愛がっている野良ちゃんです。
茶々さん きちんと拭いてやったのですね。 よかったよかった
さて「雷」のことですが また角川議論をしなくちゃいけないのですか?
指針となる季寄せ、歳時記が何かによりますが、角川は「増殖した、またはこじつけた季語」が盛り沢山なので困ったものです。
雷、春の雷、秋の雷、冬の雷、春鴎、夏鴎、秋鴎、冬鴎、春の人、夏の人、秋の人、冬の人・・・
秋・・・、夏・・・冬・・、春・・・ などなど 出版力に力を得て、どんどん本屋へ積み上げるものだから、一般の人や学生などが角川の季寄せを手にして俳句を作る。 その結果、厳格な季語を斡旋することが出来なくなる。 ・・・・ ああ この論議はしたくない。 角川の季寄せ論議をすると無性に腹が立つ束束子です。
ああ腹が立つ 腹立つ はらたつの~~ 原辰徳! くそ~~~
確認
角川の季寄せでは「雷」は夏の季語で、春は「初雷・春の雷」、秋は「秋の雷」とありますが如何でしょうか。
束束子さん、ありがとうございます。私の気持ちにピタリです。目を見つめあいましたので「よし、よし」といって、頭部から、背中など拭いてやりました。じっとしていましたので、拭いてほしかったのだと思いました。
まだ2歳にならないですが食べ盛り、子犬ほどの大きさで多動です。夜は外で猫のお兄ちゃんとどこかで寝ているようです。またご指導いただきたいです。(茶々)
プロ野球セリーグで阪神の18年ぶり6度目の優勝が決まった。2位は広島、3位争いはDeNAと巨人が熾烈。
一方パリーグはオリックスが独走、残ゲーム20の時点で2位ロッテに12ゲームの差を付けている。
我が「みんなのネット俳句」の視聴者がついに90,000人を超えた。会員も20人の大台を確保し会員間の即かず離れずの交流も深まってきた。10万人突破も時間の問題。会員同志励まし合い研鑽を積みつつ地道に句作を続けたい。
8 翅搏ちて供華に触れてゆく炎暑かな
久しぶりの墓参。500基ほどの墓地だが造花は無いので枯れが目立つ。始末するつもりだったが墓はきれい。後で知人が始末してくれたそうだ。メールで知った。彼は墓仕舞いも視野に入れているようす。わが家も同じような条件、墓石に水を掛け乍ら無人の墓でぼーっとしていたらアゲハ蝶が一羽、水が欲しいのかついと来て飛び去った。
36 緑蔭に入りて己の影を解く 6
9月6日付け読売新聞「とうかい文芸」欄に月間賞として≪方蔭に入りて我が影を見失う ・KS≫が掲載されていた。何故か気になり句歴を確認したところ平成15年の欄に36番の句を見出した。同じ句材で心を動かされたKさんに親近感を持つと共に少し古いですが手つかずだったので当欄に投稿した。5人の方の賛同を得ヨシさんには特選を戴いた。有難うございました。
47 目瞑りて手筒花火の行者めき
これはテレビでの作。手筒花火を手に火の子を浴び続ける花火師の姿に感動した。白装束で屹立する姿は私には行者めいて映った。後での歴史の解説や老・若の花火師のコメントなど興味深く聞いた。文化財に指定されているのかな、手筒花火。
81 油照り路地に野菜の直売旗
最近リハビリの為自転車を止め極力歩いている。その旧道路のビルの影に昇り旗を見かけた。「野菜の直売」とある。
100円均一で側に料金箱が置いてある。早速、「紅薩摩」と「野菜の詰め合わせ」を購入持ち帰った。家内へのサービスのつもりだったがその反応は確認できなかった。1週間ほど後「ミニトマト所望」と書いて投函しておいた。どうも郊外の農家のようだ。空の時も多いがどうも夕方に野菜を置くらしい。
100 蝉時雨下校の列を乱しをり 3
9月1日、この日は忙しかった。3年間ぶりに行う「市制50周年記念式典」、自治区の防災訓練、それに小学校の始業式・あいさつ運動と続いた。今日は始業式なので下校も一斉、校区別に整列して自治区、コミュニティ地域住民に見守られながら下校したが折しも耳をつんざくばかりの蝉時雨。子供達も驚いた様子。蝉は健在だ。何しろ数が多い。
大府市は10万都市を目指しておりマンション等も相次ぎ建設され地域の大府小学校の1,000人超えも近い。10年前の再現である。
36 緑蔭に入りて己の影を解く
最後まで取るかどうするか迷った句でした。7句ルールで涙を飲みました。
22 異国語の耳に粘つき秋暑し(アイビー)
難聴なので「耳から入る異国語」は今は無い。 しかし、過去の経験・実感からすると、異国語にも色々あって、
例えば中国語などは「テン タン ポン チャイ チュー」のように言葉が跳ねて聞こえる。 朝鮮半島語は、あの
有名な北朝鮮のアナウンサーの甲高い「ポン ボン ズー ゲラ」のように聞こえる。そして英語なのだがRとLの関
係があるのだろうか「アイ ヴティ グウェイ ヴァ」のように舌の先で言葉をこねくり回すような感じに聞える。
特選句は「粘つく」と表現しているから恐らく英語のことを指しているのだろう。「耳に粘つく」の表現が特段に
光っている。迷うことなく一発で特選に拾わせてもらいました。 しかし、この句を拾ったのは男性ばかりですかね?
どうして女性軍はこの素晴らしい句を外したんだろ?
アイビーさんも若干難聴気味のようですが、こうした言葉の持つ特徴、判別がつくようなので私よりは軽い。 私
はイヤホンをつけても聞こえないようになってしまった。テレビを見てもちんぷんかんぷんなので、最近はパソコン
で動画を見ている。魚釣り、漁業、木材加工、ベトナム現地人(女性)の僻地生活、ビーバーダム除去作業、広大な
湾の埋め立て現場、大量生産工場の動画などです。特に横文字(英語)の字幕がある動画にハマってますが、字幕を
読んで意味を考えている間に次の字幕へうつるので苦労してます。
何はともあれ、21点のトップ おめでとうございます。
拙句への感想、有難うございます。外国語は全部粘っこいと言ってるわけではないのですが、例の国の言葉は暑苦しいですね。具体的に国名を言うと「ヘイト」になるので言いませんが。
将棋王座戦5番勝負第2局は214手で後手番の藤井7冠が勝利し1勝1敗のタイに持ち込んだ。終盤藤井優位の中永瀬王座の粘りにもつれお互い入王(相手陣地に入ること)をねらうねじりあいになった。最後は後半優勢だった藤井が相手の入王を阻止し逃げ切った。終局は午後10時、終盤両者時間切れで秒読み(一分以内に指す)になってほぼ一時間、さすがに両者疲労困憊の表情だった。藤井7冠は8冠が永瀬王座は永世王座がかかっている。第3局は9/27日に行われる。
9月句会は過去最多の23名から投句いただきだきました。厚く御礼申し上げます。トータル115句の中から7句選句は大変でしょうが、よろしくお願いします。
かをりさんのご提言、ごもっともです。次回以降に活かしてまいります。
23名から投句おめでとうございます。
アイビーさんのお人柄だと感じいります。
23名だといろいろな諸事情の方も増えてまいります。
選句は三日間と設定されておりますので、リマインドの意味の掲示文は最終日の午後あたりでよろしいかとおもいます。
さらに人数が増える期待率からして(重複者はさておき)少なくともアイビーさん、規定を決めた主宰方からバタバタ締切日前日に動く必要はないかなあ。
であれば選句期間を2日すればいいですよね。
出句5日選句2日であれば、7日ですみます。
確かに厳しいですね。後1.2句涙を呑んで外しました。
結果発表
9月句会の互選結果を発表します。トップは糸瓜さんの秋扇の句で8点でした。続いて7点句に5句が並ぶという激戦でした。
8点句 33 言ひ難き事も言はねば秋扇 (糸瓜)
7点句 22 異国語の耳に粘つき秋暑し (アイビー)
7点句 46 牛の目に百八十度秋の空 (アイビー)
7点句 64 秋天を仰ぎ寝風呂の石枕 (ダイアナ)
7点句 90 終わりなき風の遊び場秋桜 (弥生)
7点句 95 夕暮れて胡弓切なき風の盆 (束束子)
個人別総合ではアイビーの21点がトップで、以下束束子さんが19点、ダイアナさんが14点と続きました。
9月度みんなのネット俳句会互選結果一覧表 ( )は作者。◎は特選、特選2点、並選1点で計算。 2023.9.13
1 登高や眼下に甲府広がりぬ (ちとせ) 1 ゆめ、
2 リュック背負ひ年に一度の震災忌 (ゆめ) 3 ふうりん、◎えっちゃんあら、
3 真っ赤っか野道を燃やす彼岸花
4 並びおる秋刀魚を見ればやせ細り
5 マジック点灯野球佳境や獺祭忌 (尾花) 3 糸瓜、ナチーサン、アイビー、
6 爽やかにCMソング歌う吾子
7 森乾き草木飢ゑる大旱
8 翅搏ちて供華に触れてゆく炎暑かな
9 抜け出して秋空見あぐ支店長 (えっちゃんあら) 1 コビトカバ、
10 二学期の重たき鞄秋燕 (ダイアナ) 4 束束子、◎糸瓜、ちとせ、
11 カマキリの企み通り悲鳴上ぐ
12 いかづちの轟き渡る夜の湯殿 (糸瓜) 1 ゆめ、
13 死ぬ時もくねる侭なる穴まどひ (束束子) 1 かをり、
14 トントンと窓辺に蜻蛉訪ふがごと (森野) 1 えっちゃんあら、
15 読めぬ字はスマホで調べ夜学の子 (ABCヒロ) 1 茶々、
16 ご馳走は素麺すする主人(あるじ)留守
17 窓も戸も開けて追ひ出す蜻蛉かな
18 ガードレールやすやす越えし葛の花
19 秋の海足跡ひとつ無き浜辺 (弥生) 3 ◎和談、ラガーシャツ、
20 蔓延(はびこ)りて出自わからぬ葛の蔓 (てつを) 1 ABCヒロ、
21 末広に呑んで半田の初嵐 (かをり) 3 ナチーサン、◎玉虫、
22 異国語の耳に粘つき秋暑し (アイビー) 7 ◎束束子、◎ABCヒロ、ゆめ、ナチーサン、てつを、
23 大根の双葉息つく俄か雨 (茶々) 5 和談、玉虫、ふうりん、ラガーシャツ、大和、
24 秋高し諦めず成す偉業なり (ラガーシャツ) 1 茶々、
25 秋雨やひと雫ごと年重ね (ちとせ) 1 コビトカバ、
26 秋あかね吾と遊べよ老農夫 (和談) 1 ヨヨ、
27 秋高し留学先はフィリピンに (コビトカバ) 1 尾花、
28 新涼のペダル漕ぐ朝足軽く
29 介護終へフロントガラス露しとど (尾花) 2 ◎ダイアナ、
30 口開けて見とれた月のうさぎかな (ゆめ) 2 ◎コビトカバ、
31 秋の雲ヘルメット置きカレー食ふ
32 べらぼうな糶値や祝儀の初秋刀魚 (束束子) 6 糸瓜、◎ゆめ、ダイアナ、ヨシ、大和、
33 言ひ難き事も言はねば秋扇 (糸瓜) 8 ABCヒロ、森野、ダイアナ、◎尾花、てつを、ラガーシャツ、えっちゃん
34 秋晴や三角籤の一等賞 (玉虫) 3 コビトカバ、◎ちとせ、
35 空腹を癒す喉越し冷し汁 (ふうりん) 4 ヨヨ、和談、ヨシ、アイビー、
36 緑蔭に入りて己の影を解く (ナチーサン) 6 束束子、糸瓜、◎ヨシ、てつを、かをり、
37 落日に染まる岸辺の花芒 (森野) 2 ヨヨ、ちとせ、
38 慰めるように泣かせて法師蝉
39 湖に夕暮れの色鳥渡る
40 やれやれと子を送り出す休暇明 (ヨシ) 2 アイビー、茶々、
41 パンプスの減つたヒールに残る夏 (かをり 5 ABCヒロ、森野、尾花、ラガーシャツ、アイビー、
42 庭木刈る庭師の技は自然体
43 栗ごはん地産地消という語感 (ABCヒロ) 2 ゆめ、森野、
44 湖風を受けて伊吹の大花野 (てつを) 4 ダイアナ、尾花、弥生、玉虫、
45 夏草や怒涛の如く語り来る
46 牛の目に百八十度秋の空 (アイビー) 7 糸瓜、ヨシ、◎てつを、かをり、◎ふうりん、
47 目瞑りて手筒花火の行者めき
48 爆ぜ口にちらり新肌石榴かな (和談) 1 玉虫、
49 行く夏やじゃんけんの兄ぐうで負け
50 秋黴雨ぱちんと開く女傘 (糸瓜) 3 束束子、ナチーサン、かをり、
51 爽やかに彩の歪まぬ太郎の絵
52 非通知の留守電何を蚯蚓鳴く (尾花) 2 ヨシ、えっちゃんあら、
53 たはむれて吾を呼ぶ夫の夜長かな
54 敬老の日に顔見せし隣の子 (ゆめ) 1 ラガーシャツ、
55 集ききし木下あまた蝉骸
56 そこはかと肌を擦るや秋の朝
57 回覧を届け菩提子拾ひ来る (玉虫) 1 ちとせ、
58 王者といえども苦しむ秋の宵
59 かうやつて手羽先食へと温め酒 (アイビー) 4 ちとせ、尾花、玉虫、茶々、
60 懸命に立つ獅子の子や雲の峰
61 暗殺や太刀を持たざる菊人形 (ABCヒロ) 1 アイビー、
62 富士添えて届く写メール草の花
63 夕散歩橋の上なる初秋かな
64 秋天を仰ぎ寝風呂の石枕 (ダイアナ) 7 束束子、◎ヨヨ、ヨシ、ラガーシャツ、◎アイビー、
65 秋の雷猫びしょ濡れや泣いてくる (茶々) 1 束束子、
66 切り詰めし枝に秋茄子みづみづし (てつを) 2 ちとせ、茶々、
67 ぶどう狩含みし房に苦みあり
68 秋深し連絡つかぬ娘達
69 登校に集まる黄帽つくつくし
70 草虱付けて二人に何かある (束束子) 5 ABCヒロ、ダイアナ、てつを、かをり、玉虫、
71 虫時雨夜空へ届き星潤む (弥生) 2 ヨヨ、えっちゃんあら、
72 キッチンにジャム煮く匂ひ小鳥来る
73 戦死者の墓一列や秋黴雨 (ヨシ) 2 コビトカバ、森野、
74 一葉落ち足早というふ齢かな
75 魁の苅田に残る轍かな (尾花) 1 大和、
76 切り戻し今を盛りに吾亦紅 (森野) 1 ふうりん、
77 十、二十あとは数へず赤とんぼ (アイビー) 1 弥生、
78 秋あかね子規堂へまた戻り来る (ABCヒロ) 2 弥生、えっちゃんあら、
79 入道雲鉄塔奥に揺るぎなく
80 鰯雲伊勢まで続く空蒼し (玉虫) 3 森野、◎ラガーシャツ、
81 油照り路地に野菜の直売旗
82 零余子茹で丁寧に箸使いけり (ラガーシャツ) 1 弥生、
83 包装紙見てどつと沸くお中元 (ふうりん) 2 かをり、大和、
84 秋の雲テレビ漬けたる家の夫
85 かなかなの罠があるかも松林 (大和) 4 ゆめ、尾花、◎かをり、
86 夏の果て姫のボタンや美人くさ
87 梢から一人芝居のつくつくし (ちとせ) 1 ヨヨ、
88 空の巣に無事の帰燕を祈りけり
89 草むしり5本の指は逞しき
90 終わりなき風の遊び場秋桜 (弥生) 7 束束子、ABCヒロ、糸瓜、和談、◎森野、尾花、
91 燕去ぬ空製鉄所は煙吐く
92 御灯明(みあかし)にこの身照らされ盂蘭盆会
93 雨がちに籠りがちにて九月来る (糸瓜) 1 えっちゃんあら、
94 新弟子の窯にせはしや夕野分 (かをり) 2 ◎大和、
95 夕暮れて胡弓切なき風の盆 (束束子) 7 ヨヨ、和談、ちとせ、森野、ナチーサン、てつを、茶々、
96 みのむしや箱入り娘外へ出ず (ゆめ) 1 ヨシ、
97 狼藉の余波や稔れる稲倒す
98 通学の道を狭めて萩揺るる (アイビー) 2 コビトカバ、大和、
99 神様はきつと見てゐる青瓢 (ヨシ) 1 ダイアナ、
100 蝉時雨下校の列を乱しをり (ナチーサン) 3 糸瓜、弥生、ふうりん、
101 萩の道老の黄昏歩を運ぶ (和談) 1 ナチーサン、
102 錆の浮く歩道橋から柿を捥ぐ
103 真鰯を骨まで食べてしまひけり (ふうりん) 1 弥生、
104 落鮎のはだら見尽くす道祖神 (かをり) 3 ◎ナチーサン、アイビー、
105 秋暑し赤道直下の如くなり
106 渋滞の思はぬ恵み夕紅葉 (玉虫) 1 大和、
107 秋来れどよれよれTシャツまた出番 (ヨヨ) 1 和談、
108 サンダルの片っ方だけが秋の浜 (ちとせ) 1 ダイアナ、
109 住む人の途絶えし隣家カンナ咲く (弥生) 1 てつを、
110 雲の間にスーパームーン秋の夜 (森野) 1 和談、
111 らんまんの寿恵子は眩し秋の星 (茶々) 1 ふうりん、
112 桐一葉途絶えしままの同期会 (てつを) 2 コビトカバ、ふうりん、
113 竹の春息子は今日もよく食べる (コビトカバ) 2 ABCヒロ、玉虫、
114 歩み初む九月五日に孫三歩 (ダイアナ) 3 弥生、◎茶々、
115 外の人郡上浴衣の足らぬ裾 (えっちゃんあら) 1 ゆめ、
投句者は、束束子、えっちゃんあら、尾花、コビトカバ、森野、ラガーシャツ、糸瓜、ゆめ、ABCヒロ、ダイアナ、ヨヨ、玉虫、弥生、ヨシ、ふうりん、てつを、和談、ちとせ、アイビー、ナチ―サン、茶々、大和、かをりの23名。
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