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互選結果発表

互選結果発表
8月句会の結果を発表します。8月のトップはダイアナさんの「広島忌」の句で10点を集めました。続いて尾花さんの「風鈴」の句で7点、にゃんこさんの「原爆忌」の句、アイビーの「端居」の句、弥生さんの「新涼」の句が6点で並びました。以下、5点句には7句が並ぶ激戦でした。
10点句 10 小六の語り部ガイド広島忌 (ダイアナ)
 7点句 87 風鈴にふれてにこにこ抱つこの子 (尾花)
 6点句  4 サイレンへ風止まる街原爆忌 (にゃんこ)
 6点句 42 端居して世の喧騒と距離を置く (アイビー)
 6点句 64 新涼や新作パンの並ぶ店 (弥生)
個人別総合ではにゃんこさんが20点でトップでした。

8月度みんなのネット俳句会・清記一覧  特選2点、並選1点で計算。     7・8・14
1 止まらないポテトチップス秋涼し 
2 八十路来て良き汗かける幸せを (てつを) 2 ラガー、茶々、
3 迎え火の吠え出す犬と男の子 
4 サイレンへ風止まる街原爆忌 (にゃんこ) 6 ◎えっちゃ、◎ちとせ、かをり、アイビ、
5 鷺の首白き紋様青田原 (和談) 2 ◎ヨヨ、
6 しんがりの船鉾雨に悠悠と (尾花) 2 ちとせ、和談、
7 緑蔭へ漢孤独な翳を曳く (ナチーサン)
8 腹当は明日の元気を約束す (コビトカバ) 1 弥生、
9 夫運転私助手席雲の峰 
10 小六の語り部ガイド広島忌 (ダイアナ) 10 ふうり、えっちゃ、尾花、ちとせ、コビト、◎ヨシ、森野、茶々、ナチー、
11 好きな夢選べる未来水中花 (ヨシ)      1 玉虫、
12 平幕は元気はつらつ名古屋場所 (ラガーシャツ) 3 ◎ふうり、比延、
13 流星や幾人残る同級生 (玉虫) 2 ちとせ、ABC、
14 鉢植えに灯る夕菅ひと夜花  (森野) 1 みにょ、
15 しかけたりしかけられたり水鉄砲 (ABCヒロ) 1 比延、
16 極暑日に線香燻り香り立つ 
17 つかの間の生とも知らで蝉鳴けり (みにょん) 4 ふうり、えっちゃ、茶々、ヨヨ、
18 水の日に記録的雨皮肉かな 
19 鶏も卵を産まぬ極暑かな  (ふうりん) 2 ちとせ、ヨシ、
20 更衣逢ひたき奴は何処やら 
21 青芦の風を呼びたりあひびきし (かをり) 1 えっちゃ、
22 向日葵や凛と老人寄せ付けず (和談) 1 ヨヨ、
23
24 ほおずきやほの口をして吹き鳴らす (弥生) 2 ◎にゃん、
25 夕菅や湖に暮れゆく比良比叡 (てつを) 3 みにょ、森野、比延、
26 向日葵や人と違ふと吸えぬ息 (コビトカバ) 1 玉虫、
27 夕暮れへ秋は密かに紛れ込む (にゃんこ) 5 ◎てつを、森野、和談、弥生、
28 水着着て昭和モダンの砂スキー (アイビー) 1 和談、
29 鉾の輪に噛ませたる梃子木屑とぶ (尾花) 2 ダイア、アイビ、
30 立つ秋や季節は歪み飛来せず 
31 暑くなる予感小石に躓けり (ナチーサン) 4 尾花、ヨシ、玉虫、アイビ、
32 闇深き夫の故郷や天の川 (玉虫) 2 ラガー、ダイア、
33 今朝の秋雨は田畑を潤さず 
34 夏草は胸の丈までここ空き家 (ABCヒロ) 3 みにょ、てつを、ラガー、
35 運転は夫におまかせ雲の峰 
36 夢心地推しコンサート夏の夜 (みにょん) 1 えっちゃ、
37 玄関を出れば秋津の群るる空  (森野) 2 てつを、にやん、
38 熱風浴ぶ木々も疲るる40度 (ヨヨ) 5 ちとせ、◎みにょ、ヨシ、和談、
39 新盆の供物の礼の昔めく (比延) 1 森野、
40 長崎の鐘の復元盆供養 (茶々) 5 ふうり、えっちゃ、ABC、◎ナチー、
41 みんみんやとく眼帯のもどかしさ (かをり) 5 ちとせ、コビト、てつを、ヨシ、にゃん、
42 端居して世の喧騒と距離を置く (アイビー) 6 ダイア、◎ABC、◎比延、弥生、
43 蝉時雨背に一刀浴びにけり (和談) 2 玉虫、ヨヨ、
44 目を剥いて暑いと言ふや仁王像 (尾花) 3 ラガー、和談、比延、
45 今朝の秋ひこうき雲は茜色 
46 八月の悼みごころの靴並ぶ (えっちゃんあら)  3 コビト、かをり、ナチー、
47 句集編む時の流れや梅雨湿り 
48 炎天や悲鳴を上げる室外機 (てつを) 1 ヨヨ、
49 炎暑果てほっと一息夕日観る 
50 無人駅風は青田を渡り来る (にゃんこ) 5 ふうり、みにょ、てつを、森野、比延、
51 炎暑なり荒れに荒れてる名古屋場所 (ラガーシャツ) 1 茶々、
52 寝室に蟷螂全身に寒気 
53 老犬の座り込みたる秋暑し
54
55 語り部の白髪三千丈原爆忌 
56 このセット取れば優勝蝉時雨 (ヨシ) 2 コビト、ダイア、
57 猛暑日も牌で鍛える古き脳 (みにょん) 3 えっちゃ、尾花、コビト、
58 迷い道して出会いたる花鬱金  (森野) 1 尾花、
59 母と見るプレバト俳句蚊遣香  
60 師の病快癒願ひて笹飾る 
61 原爆忌さらけ伝えよ世界中 
62 踏み上る崩れ石段花は葉に 
63 初めての町に既視感百日紅 (アイビー) 4 みにょ、ヨシ、ABC、玉虫、
64 新涼や新作パンの並ぶ店 (弥生) 6 てつを、ラガー、ダイア、◎アイビ、
65 すれ違ひざまに見上ぐる百日紅  
66 向日葵は今太陽に挑みたり 
67 雨の京都地につくほどに夏柳 (尾花) 3 ◎茶々、玉虫、
68 冷奴何も吸収したくない 
69 ペン胼胝の名残かすかに桜桃忌 (てつを) 2 ヨシ、弥生、
70 孫を待つアロハで変身米寿なり (和談) 1 ヨヨ、
71 蚊遣香持ちつつ移動庭仕事 
72 夢に入ることもできずに明易し 
73 憧れて届かぬ遠さ夏茜 (ヨシ) 3 にゃん、◎玉虫、
74 面痩せの何処に立ちても夕立かな (かをり) 1 ナチー、
75 溜息を繰り返しつつ夜の秋 
76 美しく儚きものに揚花火 
77
78 森更けてなほ蜩の鳴き止まず  (森野) 1 にゃん、
79 みちをしへ遥か先行く父の背ナ (玉虫) 4 ◎尾花、てつを、アイビ、
80 あれこれと歳時記片手に熱帯夜 (みにょん) 1 ラガー、
81 昼日向ビール三昧蝉時雨 
82 マスカット一房囲む甘さかな  (ふうりん)   3 かをり、茶々、弥生、
83 愛猫も興奮夏の甲子園 (茶々) 1 ABC、
84 手花火のじじと弾けてみな終る (かをり) 2 にゃん、玉虫、
85
86 表札はローマ字表記秋の薔薇 (弥生) 2 かをり、比延、
87 風鈴にふれてにこにこ抱つこの子 (尾花) 7 ちとせ、コビト、ヨシ、茶々、和談、◎弥生、
88 太陽のコロナ閉じ込めスイカ玉 (てつを) 4 コビト、かをり、ナチー、和談、
89 生き過ぎたといふ義父逝きし初の盆 (えっちゃ) 3 みにょ、◎コビト、
90 日を浴びて畑に向日葵凛と立つ 
91 なまくらなこの身を嗤へ蝉時雨 (にゃんこ) 4 ◎ラガー、ダイア、ABC、
92 寝室を出たらあちらに蝉王国 
93 蛍の点滅闇を争はず (ナチーサン) 2 にゃん、茶々、
94 御所東膳を揃えて生身魂 (ラガーシャツ) 1 かをり、
95 豊漁の鰯クレーンの網開く (ダイアナ) 5 えっちゃ、尾花、ABC、アイビ、弥生、
96 秋簾昭和の会話聞こえそう (ABCヒロ) 2 てつを、ナチー、
97 今の子に貧乏話終戦日 (アイビー) 1 弥生、
98 名は名古屋朝顔とあり江戸の鉢  (森野) 1 ふうり、
99 旅先で席譲られし冷房車 
100 盆唄や炭坑節を繰り返し 
101 熱波の水桶で伸びてる蛙の子 
102 古本の書き込み侘し夜の秋 (比延) 3 ◎森野、アイビ、
103 茄子馬で迎え火求め先祖来る (ヨヨ) 2 ◎和談、
104 ひまわりも俳句も好き麻雀も (みにょん) 1 ラガー、
105 万博リングそぞろ歩めば風涼し  (ふうりん) 2 尾花、ダイア、
106 夏場所や光る土俵に巨人舞ふ (和談) 1 ヨヨ、
107 ちはやぶる一生懸命蝉の声 (ラガーシャツ) 1 ふうり、
108 初穂の田雨渇望す地割れかな (ダイアナ) 2 ふうり、みにょ、
109 朝戸開く外に暑熱が横たふる (ちとせ) 2 ◎ダイア、
110
111 やわらかき野に膝をりて今朝の秋 (かをり) 3 尾花、森野、ヨヨ、
112 奪衣婆の乳房あらはに黴の堂 (アイビー) 3 かをり、ABC、ナチー、
113 唖蝉の不意に翔ちたる翅音かな 
114 藍浴衣男嫌ひをとほすかな (えっちゃんあら)  5 かをり、にゃん、ナチー、比延、アイビ、
115 雷鳴に居間を離れて長電話  

投句者は、ヨヨ、和談、コビトカバ、えっちゃんあら、ラガーシャツ、弥生、にゃんこ、ABCヒロ、尾花、森野、ふうりん、ヨシ、ダイアナ、ちとせ、みにょん、てつを、ナチーサン、アイビー、玉虫、茶々、比延、かをりの22名。

間違いその他不都合をご連絡下さい。
                                               

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アイビーの俳句鑑賞 その4

アイビーの俳句鑑賞 その4

35 嫌としか言わぬ二歳児秋暑し (弥生)
育児真っ最中の母親ならではの句。虫の居所が悪かったのか機嫌の悪い二歳児。いろいろ気を引くようなことをしてみるのだが、当人はかたくなに「いや」としか言わない。精も根も尽き果てて途方に暮れる作者。季語の「秋暑し」が巧みだ。よほど育児や家事に理解のある夫でも、そこまで切実なものはない。やはり女性ならではの心理の描写と言えよう。「嫌」と漢字で表記したが、平仮名にした方が二歳児の言葉らしくなるのではないか。竹下しづの女の「短夜や乳ぜり啼く児を須可捨焉乎(すてつちまをか)」を髣髴とさせる。

23 夏休み駅にリュックの子のあふれ (ちとせ)
夏休みに入り、学校の行事に参加するのであろうか、リュックを背負った子どもたちが駅に溢れている。そこへ丁度居合わせたのが作者。普段とは違う駅の華やいだ雰囲気、それを見つめる作者の眼差しは暖かい。

60 放牧の牛点々と雲の峰 (ちとせ)
放牧だからよほど広い、例えば北海道や阿蘇山麓の牧場を想像する。空気が澄み、何よりも景色を遮るものが一つもない。中七の「牛点々」に実感がこもっている。雄大な大景の前に圧倒される。中七に「と」を入れたために切れが弱い。明らかに二物取り合わせの句なのだから、強く切った方がよかったようにも思われる。

17 岸壁に魚釣る人も遠花火 (尾花)
岸壁で夜釣りを楽しむ人たち。別の海岸では花火大会が行われている。まことにいい巡り合わせになった。心地よい風も出てきた、居ながらにして花火を楽しみ、これで魚が釣れれば言うことない、とかなんとか言ってるそばから当たりがあった。花火大会そのものでなく、夜釣りの人に焦点を当てたのがアイデア賞ものだ。

57 和太鼓や昭和の響きここにあり (ナチーサン)
作者は大上段から「昭和の響きここにあり」と言い切った。ここまで強い表現をされると、いっそ気持ちがすきッとする。有無を言わさぬ力ワザとはこのことか。和太鼓の腹にどーんと響く物凄さ、観客はその迫力に圧倒されるが、そこに昭和という時代に通じる何かを感じ取った作者。その感性を尊重したい。

48 携帯を翳して果つる大花火 (茶々)
花火のたけなわともなると、その模様を収めようとそこかしこで携帯のカメラをかざす人が出てくる。花火と携帯のカメラ・動画機能を結び付けた作者の着眼が面白い。ただ携帯を翳したから花火が終わったという風にも取れなくもない。その辺を少し工夫してみたい。
フィナーレにケータイ翳す大花火

60 あれもこれも忘れ爪切る夜の秋 (あかね坂)
「夜の秋」は夏の季語。日中はうだるような暑さだが、夜には秋らしい風情を感じる時がある。これが「夜の秋」だ。「秋の夜」とひっくり返ると秋の季語になるのが面白い。日中、何やかと煩わしいことを忘れて爪を切る。ふと秋の気配を感じた。昼間の煩わしい感じを出すために、意図的に上五を字余りにした。これが効果的。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年08月21日 19:48)

アイビーさん取り上げて頂き有り難う御座います。
 夏休み駅にリュックの子のあふれ 
東京駅帰省や旅行の家族が溢れていて連れの子達は必ずリュックを背負っていました。自分は自分でと言う事が親子の間に浸透しているのでしょうか。家の孫然りです、宝石箱が入ってる時もありましたね。

引用して返信編集・削除(未編集)

48 携帯を翳して果つる大花火 (茶々)
 この夜長岡花火大会の放映があると知り茶々さんにも知らせ勇壮なまた繊細な芸術の競演を堪能した。花火師の裏話なども興味深かったがフィナーレで会場を埋めた観衆が一斉に携帯を翳し別れを惜しんだ。多分演出だと思うが夜空に瞬く携帯電話の明かりが神秘的な雰囲気を醸し出していた。多分茶々さん苦心の作だと思われるが結局私は表現出来なかった事を告白。

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お知らせ もろもろ

 管理人さん、いつものことながら割り込みます。お知らせをふたつ・・・

 今月の嚶鳴庵俳句教室は8月23日(水)、13時からです。兼題は、法師蝉、瓜の馬です。兼題と当季雑詠の合計5句を
 12時50分までに提出してください。兼題と当季雑詠の組み合わせは自由です。残暑きびしい中での句会です、体調管理を
 してお越しください。

 第22回常滑文芸コンクールのお知らせです。
 <俳句>応募の部、募集期間 8月25日(金)~9月8日(金) 主題は自由、ひとり2句まで応募できます。参加費無料です。
     大会の部、10月7日(土)13時より、会場は常滑中央公民館 2階 学習室2、参加費500円
          主題は自由、1句を提出、出席者の互選により点数を競う。

  詳しい募集要項は、8月23日の嚶鳴庵俳句教室で配ります。他に<短歌><川柳>も募集があります。余分に募集要項がほしい
  方は遠慮なく申し出てください。

  それでは元気に句会でお会いしましょう、管理人さんお邪魔いたしました。

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アイビーの俳句鑑賞 その3

アイビーの俳句鑑賞 その3

31 噴水のテレビ塔より高く吹き (玉虫)
私が特選にいただいた句。久屋大通公園から、名古屋のシンボル・テレビ塔を見上げる構図が浮かぶ。テレビ塔より噴水が高いわけはないのだが、作者はぬけぬけと言い切って悪びれない。頭から遠近法を無視した、その自信に満ちた作句態度には恐れ入る。科学的な根拠より、自分の五感に感じたことが俳句の全て。座五の「吹き」は「噴き」が本当だろうが、「噴水」で一度使っているから避けたものか。

50 おしろいや天気占う下駄飛ばす (玉虫)
季語は「おしろい」で白粉花のこと。庭などにどんどん繁殖する秋の花。季語をこれだけ離して使い、しかも雰囲気を醸成している作者の手並みは大したものだ。

54 盆供養妣追ひ越せぬちらし寿司 (ヨヨ)
お盆で返ってくるご先祖への、かつて母がそうしたように、ちらし寿司をつくったのだが、どうしても母のつくった味には及ばないと感じる作者。ちらし寿司という具体的な物に託して、亡き母への追慕の念を詠んだ。自分の母親となれば、ともすれば感情移入過多になりがちだが、この句のように抑制のきいた表現は好感が持てる。今年も盆だ。その母が帰って来る。

24 植木屋のごつそり暑さ剪り落とし (てつを)
何といっても、「暑さ剪り落とし」の表現に度肝を抜かれた。これだけ大胆に言葉をデフォルメしていながら、誰もが共感する説得力を持っているのが素晴らしい。奇抜なことなら誰でも言えるが、読み手が、うん、なるほどと膝を叩けるような表現は滅多にない。

103 この星の燃え尽きるかもこの炎暑 (てつを)
そんな大袈裟な、とツッコミが入りそうだが、違和感はない。特に今年の夏の暑さといったら全地球規模で異常だ。中七の最後に「かも」と懐疑的だが、むしろ「燃え尽きるべし」と断定してもよいくらいだ。

18 縁側で仏具お磨き蝉時雨 (和談)
盆が近づいてきた。少しまとまった時間が出来たので仏壇の仏具の掃除に余念のない作者。こうやって仏壇を綺麗にしていると、次々にいろんなことが思い起こされる。作者にとって、こうした時間は実に貴重な時間なのだ。折から、うるさい程の蝉時雨。蝉時雨がまことに効果的。

93 青春はなかったと言う生身魂 (無点)
生身魂というからには80歳代から90歳代、それ以上の年代になろうか。共通しているのは人生の一番多感な時期に、あの戦争があったことだろう。等しく戦争の影は彼ら、彼女らの人間形成に影響を与えた。「青春はなかった」という述懐は偽らざる真実だろう。無点句となったのが不思議なくらいだ。
 
71 寄り添ふて祭団扇の風送る (無点) 
惜しくも無点句になったが、子どもの添い寝をしているお母さんが、祭団扇でわが子に風を送っている光景を詠んだ。なかなか麗しい情景を過不足なく詠んでいる。細かいことを言うようだが、文法の誤りを指摘したい。上五の「寄り添ふて」は動詞「寄り添ふ」の連用形だから正しくは「寄り添ひて」としなければならない。あるいは音便の形を取れば「寄り添うて」と実際の発音通りに表記する。これは俳句上級者でもよく間違える。

以下次号、不定期掲載

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年08月18日 17:34)

名古屋と札幌ではえらい違いですね。そんな盛大な噴水があるのですか。それにしても遠近法は無視してますな。
望みの卦が出るまで占いを繰り返すとは傑作です。

引用して返信編集・削除(未編集)

アイビーさん、噴水の句の感想ありがとうございました。
名古屋もそうですが、札幌の大通り公園もテレビ塔、噴水の組合せが有ります。 
札幌と言えば都会でして、お上りさんの私が噴水たるモノを初めて見たとき、
本当にテレビ塔より高く!と思ったのでして、けして強引に言ったのではありません。
何せ札幌です。噴水です。テレビ塔です。感動を詠む!でして。
今でも噴水は感動を呼び覚ましてくれます。

下駄で占う・・今日も幼馴染と話す機会がありまして、占ったね~と盛り上がりました。
晴れは表、裏は雨、横は曇り。よこしまな私は希望の占いが出るまで何回も・・繰り返したような。
そんな子供時代には、白粉花がついてまわります。今回白粉花が夕化粧とも言うと覚えました。
拙い句に感想をありがとうございました。

引用して返信編集・削除(未編集)

アイビーさんの鑑賞文はプロはだしですね。
貫禄が出てきて、冴えも際立ちます。
50 おしろいや天気占う下駄飛ばす (玉虫) を見逃しておりました。

引用して返信編集・削除(未編集)

適切なご指摘有り難うございました。
(その3ですね。)

引用して返信編集・削除(未編集)

自作の句でも出しておくか

かをりさんは来月までお休みされるようで残念   寂しくなるから少しは賑やかにしなくっちゃ~ね。  
 これまでに作った句はどれだけあるか分からないけど、心にある句の中の 特別中の特別句を1句。
     <ひょいと来て猫背の婆が水盗む>という句でして・・  はははは

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年08月17日 16:02)

ひょいと来て猫背の婆が水盗む は淡々とした叙述。ひょいと に淡い詩心遊び心があるのですね。
夕暮れや猫背の婆が水盗む  では写生といえばそうですけど。絵葉書になってしまう。
先達のお話はとても勉強になります。
絵葉書にならぬように、写生の句を詠むのはある程度時間に余裕がないとできません。
五句のうちひとつくらい写生句に瑞々しさを詠んでみたいです。

9月は苦手な月ですが、考えてみると、苦手なとか言うレベルではないので、挑戦挑戦。
ただし、締め切りぎりぎりなるかもです。新学期ですもの。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年08月17日 22:39)

藤井七冠の今後の日程について

永瀬王座への王座戦挑戦日程
 5回戦制 ①8/31  ②9/12 ③9/27 ④10/11 ⑤10/30

引用して返信編集・削除(未編集)

次期竜王戦、藤井竜王の対戦相手決まる!

 藤井竜王への次期竜王戦の対戦相手が伊藤匠七段に決まった。伊藤6段は14日の永瀬拓矢王座との挑戦者決定3回戦に勝ち2勝1負で挑戦権を得7段に昇段した。二人は同学年で竜王7回戦第1局を10月6~7日に東京で戦う。

引用して返信編集・削除(未編集)

特選句評

 女性が多いためなのか投句に妻・夫・父・母・孫・子・祖父・祖母などの「うから」の動き&行動を詠んだものが多いと感じたので数えてみたところ、全体の2割ほど。 高点句の比率も高い。
 それならばと近所の子供に注目し、柊山公園で待ち伏せしたところ、前の学習塾の子供も含めて3グループが蝉捕りや自転車遊びにやってきた。  先日行われた盆踊の様子も含めてパパ・ママの2句を得たほか、妻の「別腹の句」、水着の句も出すことにした次第。
 そして逆に、うから・やからに無関係の、自然を上手に詠みこんだ句はどれなのだろうと探したところ、1割ぐらいあったが、その中でも自然体の句として拾ったのが
  ちとせさんの<62 放牧の牛点々と雲の峰>でした。 
 私だけが拾ったようですが、全体的に客観写生の句を皆さんはお好きじゃなさそうですね。 どこの句会でもそうですが、「面白い句」を拾う傾向が強く、ときには川柳調の句も得点を集めているようです。 柳界と俳諧には明確な境界線が無いので無理ないことですが、人事句は作者も選者も注意するようにされたほうがいいですね。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年08月14日 05:12)

アイビーさん、川柳と俳句の違い、ありがとうございます。
意図せず季語というのが勉強になりました。

束束子さん、私は元気で困ってしまいます(笑)
「便所にも行かねばならずお正月」これは不動にお正月という季語が動かないから.
たとえば師走でもいけませんよね。師走=忙しい=中七まで つきすぎ。 福寿草なら採ってしまう。
とっても素晴らしい主宰だとおもいます。
去年の8月は互選でお会いしました。
実は好みは似ているのかもしれません。
O型の儂に胡桃を割れと云ふ (束束子)
刺青の袂を夜目に貸浴衣 (かをり) 
また来月ここでお会いしましょう。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年08月16日 20:32)

ひん抜いただいこで道を教えられ 作者不詳
大根引き大根で道を教えけり 一茶
句意はほとんど同じですが、上は作者不詳の川柳、下は一茶の俳句です。私なりの解釈ですが、川柳と俳句の違いは
①季語を季語として明確に意識しているのが俳句、たまたま季節感のある単語は出てきても、作者に季語という意識が無いのが川柳。
②切れがある、なしで判定する 
というものです。もともと同根の俳句と川柳ですので優劣はないと思います。連句の発句から出たのが俳句、脇句が川柳とされています。発句は座の初めに詠みますから季語と切れのある、堂々の立句でなければなりませんが、一方で滑稽、軽みも俳句の重要な要素とされます。
生意気を申しました。

引用して返信編集・削除(未編集)

 そう言われてみれば確かにそうだ。 100句のうち数%の川柳調が入っていたとしても否定は出来ないですね。
私のお師匠さんが、40年前の初句会で「便所にも行かねばならずお正月」という句を出された。この時、激しく心が揺さぶられ、どうしてこんな川柳を出してくるんだろうなと思ったが拾ってしまった。  しかし、何と!  この句がトップとなり、しかも師匠の句であったことに驚嘆したが、これは俳句なのだと知って、その後数年 俳句会の都度苦しんだ。  
 「これは川柳じゃなかろうか?」という思いは 作句段階、選句段階で必ず付き纏うことになったからです。

    ま しかし ・・・・・   ま やめとこ。 これ以上の議論は苦手だ・・  かをりさんが元気なのが嬉しい。

引用して返信編集・削除(未編集)

>人事句は作者も選者も注意するようにされたほうがいいですね。

これは違うと思います。それはないですよ、束束子さん。

束子結社であればそれでよいし、父母もパパママで場に沿った忖度した句をよみますが、新聞の投稿も同様です。
それはそれで楽しい。
忖度なしで自由に投句がここの魅力なのです。お嫌であれば採らぬことでいいでしょう。
私は点盛りは気にしないで、詠んでます。
私だって、蛇穴の句から強力の写生句まで読みます。

あ、ちとせさんの句を汚す発言ではありません。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年08月15日 02:22)

束束子さん特選頂き有り難うございます。釧路生まれの作家桜木紫乃氷の轍を読んで以来魅せられ全作品読み漁り、釧路に行ってみたくなり、遂にこの夏札幌からおおぞらに乗って念願の釧路に行ってきました。その旅上の句です。旅の句は本人の一人歩きで理解されない事が、これならとギリギリと投句しました。幣舞橋のいい句出来たのですがこれは無理ですね。取って頂き嬉しい限りです。おっしゃる通り面白い句、川柳ぽい句、斬新な切り口の句など講評です。色々あって良いと思います。私も普段読まない句、ちょっとした冒険もこの俳句会では挑戦できて楽しみの一つです。アイビーさん、皆さん有り難う御座います。

引用して返信編集・削除(未編集)

将棋王位戦 藤井王位4連勝ならず

 八冠を目指す藤井七冠の王位防衛戦第4局は、挑戦者佐々木大地7段が終盤逆転、一勝三敗とした。第5局は8月22~23日徳島市で行われる。

引用して返信編集・削除(未編集)

思いつくままに

和談です
アイビーさんのNO2140を興味深く読ませて頂きました。「連句、発句、脇句」の字句からこんなことをふと思い出しました。
 碧南大浜の称名寺は、松平家と関係深い寺の様で、徳川家康の幼名「竹千代」は、この寺で催された連句の会で、発句の「神々のなかかきうき世を守るかな」に対して松平広忠(家康の父)の脇句「めくりはひろき園のちよ竹」と詠んだとか。その脇句から時の住職である第15世一天和尚が「竹千代」を献上したと言われている。
 ここでは関係のない事を書きました。ゴメン。


 

引用して返信編集・削除(未編集)

大浜は漁師町ですが寺の多い町ですね。この称名寺とか清沢満之ゆかりの西方寺とか。九重味醂の味醂蔵もありました。
興味深いお話を有難うございます。どんどん書き込みをお願いします。

引用して返信編集・削除(未編集)

アイビーの俳句鑑賞 その2

アイビーの俳句鑑賞 その2

22 吾父の西瓜投げたる力瘤 (あい)
畑の西瓜を収穫した時の光景だろうか。むやみに抛れば西瓜が割れてしまうから、受け手と呼吸を合わせ抛る。と言っても、投げる方に膂力と熟練が要求されるのは当然だ。作者のあいさんのお父さんは、その辺を加減して、しかも百発百中の熟練の腕を持っていた。そこには、寡黙で逞しい父親像が思い浮かぶ。父は自分の父に決まっているから「吾父」は父だけでよい。父が投げ母受け止めし西瓜かな これでは、作者の句意とは違ってくるかも。

13 天の川娘の彼氏登場す (コビトカバ)
天の川伝説の彦星と織姫のファンタジーから、一転現実の世界に戻れば、ここでも、なんと娘さんが彼氏を家に連れてきた。思わぬ展開にドギマギし、そして彼氏の人柄はよさそうなので喜ぶコビトカバさん。この得難い経験を早速俳句にした。ファンタジーと現実とが混然一体となった不思議な味わいの句。

65 雲の峰人其々の子育て論 (コビトカバ)、
雲の峰と子育て論の二物取り合わせの句。いい味を出している。中七の「其々」は「おのおの」「めいめい」読むのだろうが、やや分かりにくいので平仮名表記にするか、「夫々」(それぞれ)としてみてはどうだろう。季語の雲の峰もよいが、私らの世代には「梨剥くや」ぐらいがピタッとくる。

58 海の家焼きそばに足す唐辛子 (ふうりん)
海の家で食べる焼きそばは、初めから誰も期待してない。ただ昼飯時だから焼きそばでも食べようか、という程度だ。案の定、旨くはないが、我慢できないほど不味くもない。そこにあった唐辛子をかけて何とか腹が膨れたから、まあ良しとしよう。そんな雰囲気を上手く表現した。小道具の唐辛子が利いている。かつて故小渕総理を「海の家のラーメン屋」と言ったのはビートたけしだったか。

29 トッポキのタレも真つ赤や大暑の日 (ヨシ)
トッポキは韓国の餅を炒めた料理で、クリーミーな味と辛さが人気らしい。らしいというのは私は食べたことが無いからだ。未経験だが韓国料理と聞けば、なんにでも唐辛子を入れる真つ赤な料理という先入観がある。一年中で一番暑い大暑、真っ赤な韓国料理と来れば私は遠慮したいが、若い人はそうでもないらしい。案外、逆療法で合うかもわからない。激辛、真つ赤と言えば大暑に落ちつくのが理の自然。

32 湯のような水を使いて墓洗う (ABCヒロ)
墓洗うは秋の季語だが、実際には夏の暑さが厳しい盆の頃。当然水を使うのだが、暑い最中とて水もまるで湯のように熱くなっている。夏の季語に日向水(ひなたみず)があるが、作者のABCヒロさんは注意深く季重りを避けた。この句は現代仮名づかいで統一されている。旧仮名づかいとどちらを採用するかは作者の自由だ。ただ同じ句の中でゴチャ混ぜは不可。

68 朝顔の紺の引き立つ白さかな (無点) 
惜しくも無点となったが凛とした気位を感じさせる句だ。難点は紺を引きたたす白が何を指すのか、読み手に分からないことだろう。省略は俳句の要諦だが、これまで省略してはやりすぎだ。ただ、作者の側に立ってみると、例えば白とは木槿の花だったと仮定しよう。そうすると、 朝顔の紺の引き立つ白木槿 となろうか。これでは、句の主題が朝顔か木槿か分からなくなり、それを嫌ったとも考えられる。悩ましい。

以下次号、不定期掲載

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エッ! 彼氏を家に連れて来たんじゃなかったの。たばかられたー。

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ヨシさんへ
ほんとですね!次女は彼氏おりますが、長女におりません。

ヨシさんの俳句はトッポギが食べたくなりますね!

俳句から色々な話が出来て楽しいです。

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アイビーさん、トッポキの句を鑑賞して下さりありがとうございます。
大暑の日に大阪へ行きまして、長女が韓国料理が好きなので一緒に食べました。そのままの句です。
真っ赤なんですけど超激辛ではありません。主人だけ頭の中まで汗だくで食べていました。ちょっと笑っちゃった。代謝がよくなりますね。

コビトカバさん、天の川の句惹かれました。うちは三人娘ですが、誰も彼氏がおりません(>o<")
ご縁というのは、何処にあるんでしょう。

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アイビーさん鑑賞いつもありがとうございます。

娘の彼氏の句は天の川の向こうに彼氏がきっと待っている!という願いを込めた(私が)句で娘に彼氏はいないんです(TT)
子育て論の句はそれぞれと読みます。それぞれの漢字を調べたら「其々」と出たのでその表記にしましたが「夫々」もありますね!
勉強になります。

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