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互選結果発表

12月度みんなのネット俳句会・互選結果発表
12月句会のトップは10点を集めたダイアナさんの「冬うらら」の句でした。次いであんのんさんの「除夜の鐘」の句で、1点差の9点でした。以下、ABCヒロさんの「寒紅」の句が7点、弥生さんの「十二月」の句が6点と続きました。
10点句 42 診察は旅の話しや冬うらら (ダイアナ)
 9点句  5 除夜の鐘こころざし秘す十八歳 (あんのん)
 7点句 52 寒紅を引きて女は強くなる (ABCヒロ)
 6点句 19 広告に溢れるおもちゃ十二月 (弥生)
個人別総合では、ダイアナさんが16点でトップでした。

12月度みんなのネット俳句会・互選結果発表             特選2点、並選1点で計算。
1 早咲きの山茶花一輪短冊に (みにょん) 2 ◎えっちゃ、
2 よろよろと歩む姿は狂ひ花 
3 畝間では白き肌魅せおでん酒 (和談) 1 ヨヨ、
4 亜米利加は未だ銃社会開戦日 (ABCヒロ) 2 ◎ちとせ、
5 除夜の鐘こころざし秘す十八歳 (あんのん) 9 ダイア、◎尾花、◎ラガー、◎森野、ふうり、アイビ、
6 片手ずつ手袋外し手を繋ぐ (玉虫) 4 茶々、にゃん、かをり、コビト、
7 冬日射す水飲み台に小鳥の像 
8 初雪や音なく過る鳥の影 (馬渡谷) 2 えっちゃ、アイビ、
9 人は人吾は吾だと冬将軍 (コビトカバ) 2 ラガー、えっちゃ、
10 ほどほどの二年連用日記買ふ (ナチーサン) 4 ◎ヨシ、◎みにょ、
11 雪催ひしいんと生きる村の知恵 (かをり) 2 ダイア、森野、
12 枯草を束ねて結ぶ通学路 (尾花) 2 ナチー、森野、
13 未来とは後のことぞ日記買ふ 
14 大阿蘇の枯れて尾花の風となる (森野) 4 ナチー、馬渡谷、◎にゃん、
15 炬燵中先に籠るや熊よりも (ヨヨ) 1 和談、
16 県境を超えれば一面冬紅葉 (ふうりん) 1 ヨヨ、
17 炬燵猫寄せる寒気に薄目開け (茶々) 1 えっちゃ、
18 蜜柑食べ掌談義始まりぬ (ヨシ) 2 玉虫、かをり、
19 広告に溢れるおもちゃ十二月 (弥生) 6 ちとせ、馬渡谷、◎ABC、◎コビト、
20 掃いたあと掃いたあとへと落葉かな (アイビー) 5 ちとせ、和談、弥生、ABC、みにょ、
21 冬の朝烏らは鳴き芥を出す 
22 一日を炬燵を出ては戻る猫 (にゃんこ) 1 茶々、
23 ポトフ煮る厨の外は虎落笛 (ダイアナ) 2 尾花、ふうり、
24 電線に音符の響く寒雀 (茶々) 1 ヨヨ、
25 暮れ際のポインセチアの並ぶ店 (みにょん) 1 弥生、
26 しがみつき耐えて残る葉落葉風 
27 寒いよーJapanの家は地獄かな (ラガーシャツ) 1 ふうり、
28 パリパリと音する夜道聖夜ミサ 
29 先生の前いきなりの大くさめ (ABCヒロ) 3 尾花、玉虫、にゃん、
30 白駒の根上がりに苔雪化粧 
31 埋火やあいまいに生くこれよりは (あんのん) 5 ナチー、玉虫、森野、かをり、ヨシ、
32 年の瀬や歌姫昭和の歌を吐く (ナチーサン) 1 和談、
33 陸奥の湯宿初雪にして根雪 (馬渡谷) 1 てつを、
34 当主にて終ふ湯やどの冬構 (かをり) 3 ◎馬渡谷、アイビ、
35 早朝のバス凩と共に待つ (コビトカバ) 1 ダイア、
36 枕木も朽ちて廃線冬ざるる (森野) 5 ◎ダイア、ヨヨ、ABC、アイビ、
37 葉ぼたんや日時計我の腹時計 (尾花) 1 弥生、
38 最後には玉子で〆るおでんかな (ふうりん) 3 弥生、ラガー、ABC、
39 小春日やまたひとり来て畦談義 (てつを) 3 あんの、コビト、みにょ、
40 群と呼ぶ数には満たず鴨の池 (弥生) 2 あんの、にゃん、
41 池鏡もみじ葉映す東山 
42 診察は旅の話しや冬うらら (ダイアナ)  10 ちとせ、ナチー、◎てつを、◎弥生、ラガー、にゃん、ヨシ、アイビ、
43 コンビニのおでんと言へど侮れず (アイビー) 1 てつを、
44 真夜中に猫の入り来る蒲団かな 
45 雪降ればちちははの声雪積もり  
46 突つつけば海鼠のつそり復元す (アイビー) 4 ちとせ、尾花、玉虫、馬渡谷、
47 貫けずとても虚子には初昔 (ラガーシャツ) 2 ◎かをり、
48 大根の皮は剥かぬと諭されて (玉虫) 1 えっちゃ、
49 苔庭の日暮れ寂しき冬紅葉 (みにょん) 2 ダイア、和談、
50 初冬の夜道へ誘う電飾衣 
51 補助具付け杖つく人や冬日燦 (ちとせ) 2 馬渡谷、アイビ、
52 寒紅を引きて女は強くなる (ABCヒロ) 7 てつを、◎あんの、ラガー、コビト、ヨシ、アイビ、
53 暗闇を燃やす晦日の熱気かな (コビトカバ) 1 みにょ、
54 長生きのめでたきことと言ふ冬日 
55 綿虫や逢うて語るも易からず (かをり) 4 ◎玉虫、あんの、コビト、
56 襖絵の虎の眼や山月忌 (馬渡谷) 2 ◎ナチー、
57 日当たりて鴨一列に堰の上 (てつを) 4 ヨヨ、茶々、かをり、ふうり、
58 屑籠に師走の芥放り込む (ナチーサン) 1 尾花、
59 佇めば風吹き抜ける松手入 (ヨヨ) 3 ◎和談、森野、
60 冬晴の天守見惚るる竜吐水 
61 百均で探すあれこれ年用意 (弥生) 1 ABC、
62 枯蔦や異人屋敷の跡と聞く 
63 電飾の街や二人のクリスマス 
64 着物着て外つ国人も紅葉狩 (ふうりん) 3 茶々、ヨシ、みにょ、
65 寒烏逢引きですか見つめ合ふ 
66 豆炭の埋れて赤き火鉢かな 
67 父の癖思ひだして冬至柚湯 (えっちゃんあら) 1 アイビ、
68 足音に日々の疲れや年詰まる (ヨシ) 2 ◎ふうり、
69 吾子の名の縫い取りありぬ吾の手套 (ダイアナ) 4 てつを、◎茶々、あんの、

*投句者は森野、えっちゃんあら、ラガーシャツ、ABCヒロ、弥生、コビトカバ、馬渡谷、ヨヨ、ちとせ、和談、玉虫、あんのん、ナチーサン、ふうりん、尾花、アイビー、ヨシ、てつを、にゃんこ、みにょん、茶々、ダイアナ、かをりの23名。

*間違い、その他不都合な点をご連絡下さい。

編集・削除(編集済: 2025年12月14日 13:15)

ちょっと昔の俳句から

下に紹介した俳句は昭和三十年代、四十年代以降、半田市を中心に地元俳壇をリードしてこられた諸先生の俳句です。
二象先生、百合子先生、のぶを先生の句は矢浦詠正氏提供、夕童子先生は句集より抜粋。
榊原二象  坐りゐるここまで初日届きけり
      おしぼりを踊櫓へ放り上ぐ
      夏茱萸へ話移ればそちらへ歩
      飛石となりてしまいし瀧のみち
      伝言にビールも頼み荘開ける
榊原百合子 風音が春をはばみて社裏
      毛皮着て心貧しき人なるよ
      言ふまじく蝶の野に来てまで些事は
      緑蔭に子をひっぱってきて叱る
      夏帯や宿の女将の少し斜視
高須のぶを 水門に寄す汐膨れ鯊を釣る
      汗をふく納得出来ぬ言訳に
      読めぬほど梅雨汚れして着く書簡
      纜に若布育ちてゐるも鳥羽
      鳥帰る高さに果せざる視力
      葱坊主ゆらして島はいつも風
      庭を持つゆとり草引くときは別
松浦夕童子 寒泳に鋼のごとく水しまる
      勝独楽が負けたる独楽に倒れ寄る
      遠足の病む子を背負い教師行く
      極めたる山頂の天なほ高し
      弔客を犒う夜の大焚火
      戦後の子識らぬ字多き書を曝す
      柿捥げば村一斉に古くさし
一読して感じることは表現が平明なことです。持って回ったような表現はなく、対象物に直截に迫る分かり易さがあると感じました。晦渋な表現は一切ありません。勿論、難しい漢字の読み方とか、古い言い回しはあるものの苦になるほどではありません。
一番感じたことは、使われている季語が、実際の生活に違和感なく馴染んでいたということです。私などが実作上、いつも感じていることですが、歳時記に載ってはいるしその意味も知ってるけれど、生活実感を伴わなくなった季語が実に多いということです。たとえば「ソーダ水」という夏の季語。実に使い勝手のよい季語で、私などもよくつくります。しかし、実際に喫茶店でソーダ水を注文するかといえば、まずしません。アイスコーヒーやなんとかパフェでは俳句の気分が出ないのです。
皆さんも感想をお寄せ下さい。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年08月25日 13:22)

アイビーさんへ
ちょっと昔の俳句から(NO2167)
アイビーさんからの提案、今読んでいます。ヨシさんからのコメントが入っているようですが一読重たい課題です。いろんな要素が含まれていて奥深いです。少し時間をください。私の年来の課題も含まれていますので。ゆっくり考えます。三択に遊ばれながら。
追伸・篤さんお元気そうです。近況解りましたのでmailのご確認を。

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夕童子先生が①一物仕立ての句が圧倒的に多い ②「や」「かな」等の切れ字を殆んど使わない のはあくまでご本人の個性によるものと考えられます。昔の俳人が全てそうだとは思いません。ただ俳句に全く興味のない人が一番戸惑うのは取り合わせの句だと思います。
二物衝撃の句ですとビギナーには辛いかも知れません。菊の香や奈良には古き仏たち(芭蕉) 低度ならついていけますが、広島や卵食ふ時口ひらく(三鬼) となるとお手上げです。
昔は生活実感のある季語だったのに、生活様式の変化で使われなくなった言葉は、俳句の世界にはたくさん残っています。俳句として作品がある以上、歳時記から外せません。たとえば雪女、踏み絵などです。いきおいリアルな写生句ではなく、ファンタジーか比喩的につかうか、舞台を過去にして詠むことになります。イメージすら無くなった季語は淘汰されるでしょうね。

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こんにちは。
残暑が厳しいですが、所々に秋を感じるようになってきました。
アイビーさんから、生活に溶け込んでいる季語、分かりやすい一物仕立ての句等についての書き込みがありました。
私は連句から、川柳~俳句と入ってきたので一物仕立てや取り合わせの意味も分からないままでした。
連句は発句を除いて平句は一句一章なので。それでかな~?連句には、いろいろな式目がありますが、句自体は分かりやすいです。季語も現在の生活では使われないようなものも想像の世界なので付句として有り得たら使えます。珍しい季語、例えば「われから」なども前句に付いていたら面白いと採ってもらえます。
でも、俳句となると写実になるので実際に見たことの無いものは詠めません。だから、吟行に行くのですよね。見たことの無いものでもGoogleやYouTubeで調べると見ることが出来ますが、やっぱり弱いですよね。いま読んでいる井上弘美先生の『読む力』という本の冒頭に歳時記を繰り返し読んで途切れることのない四季の絵巻物にしたいものだとあります。素敵だなと思いました。日本語は美しいと思います。古い言葉もありますが、美しい季語を使って十七音で自然や生活を表現できるようになりたいと思います。

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松浦夕童子(まつうらせきどうじ)先生は広島県の出身で、中島飛行機半田製作所には戦時徴用で来られました。戦後も郷里には帰らず半田市に居を構え、日本画で生計を立ててこられました。ご遺族の方の発刊した句集が図書館にもあります。約千句程の俳句が収録されていますが、特徴的なのは収録作品の99%が一物仕立てということです。厳密には3句のみが二物取り合わせの句でした。このせいもあってか、とにかく分かり易い俳句なのです。もう一つ特徴的なのは、いわゆる切れ字を使った句が極端に少ないことです。上五で「や」を使った句が初期に2句あるだけで、「かな」「けり」は皆無です。座五の切れは動詞の終止形で切るか、さもなければ体言止めにするしかありません。

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選句鑑賞

13 天の川娘の彼氏登場す (コビトカバさん) 5
 娘の結婚は父親にとって特別だ。この句に出逢い作者の期待不安が思われた。実は私には苦い経験があり今は中3の孫娘の花嫁姿を思い描いている。6月の花嫁姿を。この句、天の川だ。しかも突如としての登場、しかしだ、結局のところ父親としては見守るしかないのだ。ただ味方は家内、この辺の嗅覚は・・・任せるほかは無い。

15 石けんの匂ひする手や秋初め (青胡桃さん) 5
 細やかな感性の句だ。石鹸は毎日風呂場でお世話になっているが「減って来たな」位の認識だ。なるほど、作者は秋の香りを感じ取ったのだ。この暑さの中、一筋の秋の気配を上五、中七に。心に残る句だ。

20 鳥は木に魚は水に避暑の宿 (茶々さん) 3
 避暑の宿の季語を歳時記で確認した。我々には冷房と言う武器がある。戸外では木陰、緑陰に涼を求める。この句、鳥、魚に焦点を当てている。意表を突く視点だ。言われてみると鳥にも魚にも暑さを凌ぐ術はあるのだろう。ただ、彼らは四季をどう意識し対応しているのか、産卵時期などをみると人間以上に環境に敏感なのかも知れない。

24 植木屋のごつそり暑さ剪り落とし (てつをさん) 7
 中七だ。下五だ。これだけばっさりやられたらもう降参しかない。私も剪定はするがどうしても遠慮がち。この春は庭師の義弟が来てバッサリと伐って帰った。お蔭で涼しさを保っている。昨夜は激しい稲光だった。この雷で暑さが切り落とされたか。

35 嫌としか言わぬ二歳児秋暑し (弥生さん) 7
 嬰児は正直、生理的に刺激に対して反応する。受け入れるか拒絶するの二者択一だ。しかも二歳児ともなれば曖昧さも抜け思いは徹底する。そこへこの暑さ、本能はいや勝る。持て余した母親も共に泣きたい気分だ。選者も同じ思いだろう。二歳児が微妙。

39 パパが来て蝉捕隊の指揮を執る (束束子さん) 4
 愉快な句だ。童心に帰った指揮者、昔取った杵柄を大いに発揮、と言いたいところだが果たして? 今時の蝉は進化している。気象変動で発生時期も種類も昔とは異なるという。だがこの若きパパには関係ないかも。ただ昔を思うに蝉の数は減った気がするが。

◎50 おしろいや天気占う下駄飛ばす (玉虫さん) 2
 即かず離れずが俳句の鉄則という。この場合どうか。中7、下5には文句が無い。問題はおしろい花だ。辞書で調べたがいろいろあった。熟慮の上特選に選んだが「即かず離れず」について考えさせられた句だ。

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ナチーサンさんへ

天の川の句を取り上げて頂きありがとうございます!
私は母目線で詠みましたが、父目線での鑑賞感慨深いです。
一緒に俳句を勉強中の主人も娘の恋愛話は聞きたくない模様です。

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50 おしろいや天気占う下駄飛ばす 
 歳時記を見るとおしろいばな(白粉花)には夕化粧、金化粧、銀化粧などの副題がついている。中7以下を見ると明日の遠足に期待を寄せる学童を思うが、「下駄」、「おしろい」で一気に別世界へ。花柳界の花魁が明日への思いを馳せての天気占い、と思わぬところへ下駄ならぬ思考が飛んでいった。季語の斡旋についてはアイビーさんの「理想的な距離感」に納得。今、掲示板をたどりこの句玉虫さんの自解で幼い頃の追憶と知った。改めて味わい佳句との思いを新たにした。それにしても私のみの推薦と言うことは季語の斡旋に問題があったのか。「即かず離れず」は難しい。

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「パパさんの句」拾って頂きましてありがとうございます。 公園に現れたのは子供だけだったのですが、蝉を見つけて正面から捕虫網を被せようとしたので、蝉さんは早々と逃げてしまいましたね。二つ目も同じ   そこへパパさんがやってきて、蝉さんの死角から
「静かに、ゆっくりと」と網を入れるようにと指南。 しかし、それでも「静かに・・・」が子供には無理で、結局取り逃がしてしまう。 そうなるとパパさん  遂に我慢出来ずに「どらどら」と言いながら網を子供から奪って樹の下へ・・・ 
 何を申そう   パパさんが指揮するのではなく「パパさんの蝉取り」となっている。  ま、一応「指揮を執る」としておきましょう。  

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50 おしろいや天気占う下駄飛ばす 理想的な距離感だと思います。
新涼や天気占う下駄飛ばす
立秋や天気占う下駄飛ばす
鳳仙花天気占う下駄飛ばす
つくつくし天気占う下駄飛ばす
やっぱり おしろいや天気占う下駄飛ばす  が一番しっくり来るような気がします。

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29日から三択クイズ

皆さんの書き込みが一段落したようですので、明日29日から「俳句三択クイズ」を始めます。覚悟はよろしいか。

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ピン留め解除

8月句会の互選結果の記事のピン留めを解除しました。結果をご覧になりたい方はno.2119の記事までスクロールして下さい。

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自句自解から

57 和太鼓や昭和の響きここにあり
 気がつかなかったがこの句ひょっとして無季かも。見直します。 

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自句自解

14 掻き寄する熱砂敗者の甲子園  3
 いよいよ今日決勝戦を迎えた高校野球、仙台育英の夏連覇なるかが焦点。相手は慶応。例年以上の熱暑の中幾多の学校が郷土の期待もむなしく球場を去った。コロナの影響で自粛されていた「甲子園の土」の持ち帰りが戻って来た。涙ながらに土を掻き寄せ袋に詰める球児の背中は哀愁を帯びる。あえて持ち帰りをしない学校もあるとか、その気持ちは察して余りある。2004(平成16)年の駒大苫小牧以来史上7校目の偉業なるか期待大である。

30 花火師の三尺玉を語りけり
 長岡の花火大会では花火師の頭領が解説に加わるので楽しみである。全国に競争相手が居るので大会は競技の場でもある。大会が終わった時点で次の戦いが始まっている。失敗と工夫の積み重ね、特に「如何に円形を保つか」が基本らしい。訥々と語る花火師の一言一言に重みと未来への希望が読み取れた。観衆に堪能して貰うのが何よりとか。事故もつきものらしい。

57 和太鼓や昭和の響きここにあり 2
 「寝押しした昭和も遠くなりにけり」の川柳に出会った。年寄りの居場所づくり「サロン8」はハーモニカでの歌に始まるがほとんどが昭和の懐メロだ。平均83歳、みなこれで満足していると思いきや最近は新曲が交じる。皆さん結構反応している。やはり女性は感性が豊かだ。今年も夏まつりが終わった。大太鼓、小太鼓が奏でる力強い響きは確かに昭和の物だ。太鼓には昭和60年購入の記載が。見た目には損傷はないが「そろそろ寿命だ」とは師匠の言。一方打ち手の継承は確かに進んでいる。技術の向上と共に太鼓の心が確かに伝わってくるからだ。

71 寄り添ふて祭団扇の風送る
この句は踊り子と音頭取り取り合わせ。昔の古里の盆踊り風景の追憶だ。コロナで中止が相次いだのと過疎が進み盆踊りそのものの存在が危ぶまれている寒村の状況である。先に伝統の「文楽・人形芝居」も中学校の閉鎖で後継者が得られず休止の止む無きに。踊りは単純な動作の繰り返し。音頭は物語になっていて延々と続く。手元には以前無き先達から頂いた踊りの手ほどきと音頭の一覧が載っている冊子がある。数冊コピーして知人に配ったが音頭取りや踊り手が居なくては元も子もない。本籍はまだ置いてあり旧友もいるので機を見ての帰省をと思っている。

96 声揃へ和を乞ふ学徒原爆忌
 早くも78年目を迎えた原爆記念日。被災者の高齢化が進んでいる。今も地球上では争いが絶えず核兵器の脅威にさらされている。中で何年か前に訪れたオバマ米大統領の広島での言動が印象深い。そんなことを考えていたら画面は男女二人の生徒が声をそろえて平和を訴えていた。「戦争を知らない子供達」世代だ。でも彼彼女たちに未来は託されていることは確かだ。戦争を知る世代の高齢化が進む今、「平和への訴え」この営みを風化させないことが大事だ。 

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仙台育英夏2連覇ならず!

 高校野球夏の大会は、夏2連覇を目指す仙台育英が第2回大会以来の優勝を目指す慶応に敗れ連覇はならなかった。
慶応は107年ぶりに2度目の優勝を果たした。

引用して返信編集・削除(未編集)

藤井七冠王位防衛!

 8月22~23日にかけて行われていた佐々木七段との王位戦第5局、藤井王位が勝ち4勝1敗で防衛に成功した。
次は8/31から行われる永瀬王座との王座戦(5回戦制)に八冠を賭けることになった。

引用して返信編集・削除(未編集)

アイビーの俳句鑑賞 その4

アイビーの俳句鑑賞 その4

35 嫌としか言わぬ二歳児秋暑し (弥生)
育児真っ最中の母親ならではの句。虫の居所が悪かったのか機嫌の悪い二歳児。いろいろ気を引くようなことをしてみるのだが、当人はかたくなに「いや」としか言わない。精も根も尽き果てて途方に暮れる作者。季語の「秋暑し」が巧みだ。よほど育児や家事に理解のある夫でも、そこまで切実なものはない。やはり女性ならではの心理の描写と言えよう。「嫌」と漢字で表記したが、平仮名にした方が二歳児の言葉らしくなるのではないか。竹下しづの女の「短夜や乳ぜり啼く児を須可捨焉乎(すてつちまをか)」を髣髴とさせる。

23 夏休み駅にリュックの子のあふれ (ちとせ)
夏休みに入り、学校の行事に参加するのであろうか、リュックを背負った子どもたちが駅に溢れている。そこへ丁度居合わせたのが作者。普段とは違う駅の華やいだ雰囲気、それを見つめる作者の眼差しは暖かい。

60 放牧の牛点々と雲の峰 (ちとせ)
放牧だからよほど広い、例えば北海道や阿蘇山麓の牧場を想像する。空気が澄み、何よりも景色を遮るものが一つもない。中七の「牛点々」に実感がこもっている。雄大な大景の前に圧倒される。中七に「と」を入れたために切れが弱い。明らかに二物取り合わせの句なのだから、強く切った方がよかったようにも思われる。

17 岸壁に魚釣る人も遠花火 (尾花)
岸壁で夜釣りを楽しむ人たち。別の海岸では花火大会が行われている。まことにいい巡り合わせになった。心地よい風も出てきた、居ながらにして花火を楽しみ、これで魚が釣れれば言うことない、とかなんとか言ってるそばから当たりがあった。花火大会そのものでなく、夜釣りの人に焦点を当てたのがアイデア賞ものだ。

57 和太鼓や昭和の響きここにあり (ナチーサン)
作者は大上段から「昭和の響きここにあり」と言い切った。ここまで強い表現をされると、いっそ気持ちがすきッとする。有無を言わさぬ力ワザとはこのことか。和太鼓の腹にどーんと響く物凄さ、観客はその迫力に圧倒されるが、そこに昭和という時代に通じる何かを感じ取った作者。その感性を尊重したい。

48 携帯を翳して果つる大花火 (茶々)
花火のたけなわともなると、その模様を収めようとそこかしこで携帯のカメラをかざす人が出てくる。花火と携帯のカメラ・動画機能を結び付けた作者の着眼が面白い。ただ携帯を翳したから花火が終わったという風にも取れなくもない。その辺を少し工夫してみたい。
フィナーレにケータイ翳す大花火

60 あれもこれも忘れ爪切る夜の秋 (あかね坂)
「夜の秋」は夏の季語。日中はうだるような暑さだが、夜には秋らしい風情を感じる時がある。これが「夜の秋」だ。「秋の夜」とひっくり返ると秋の季語になるのが面白い。日中、何やかと煩わしいことを忘れて爪を切る。ふと秋の気配を感じた。昼間の煩わしい感じを出すために、意図的に上五を字余りにした。これが効果的。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年08月21日 19:48)

アイビーさん取り上げて頂き有り難う御座います。
 夏休み駅にリュックの子のあふれ 
東京駅帰省や旅行の家族が溢れていて連れの子達は必ずリュックを背負っていました。自分は自分でと言う事が親子の間に浸透しているのでしょうか。家の孫然りです、宝石箱が入ってる時もありましたね。

引用して返信編集・削除(未編集)

48 携帯を翳して果つる大花火 (茶々)
 この夜長岡花火大会の放映があると知り茶々さんにも知らせ勇壮なまた繊細な芸術の競演を堪能した。花火師の裏話なども興味深かったがフィナーレで会場を埋めた観衆が一斉に携帯を翳し別れを惜しんだ。多分演出だと思うが夜空に瞬く携帯電話の明かりが神秘的な雰囲気を醸し出していた。多分茶々さん苦心の作だと思われるが結局私は表現出来なかった事を告白。

引用して返信編集・削除(未編集)

お知らせ もろもろ

 管理人さん、いつものことながら割り込みます。お知らせをふたつ・・・

 今月の嚶鳴庵俳句教室は8月23日(水)、13時からです。兼題は、法師蝉、瓜の馬です。兼題と当季雑詠の合計5句を
 12時50分までに提出してください。兼題と当季雑詠の組み合わせは自由です。残暑きびしい中での句会です、体調管理を
 してお越しください。

 第22回常滑文芸コンクールのお知らせです。
 <俳句>応募の部、募集期間 8月25日(金)~9月8日(金) 主題は自由、ひとり2句まで応募できます。参加費無料です。
     大会の部、10月7日(土)13時より、会場は常滑中央公民館 2階 学習室2、参加費500円
          主題は自由、1句を提出、出席者の互選により点数を競う。

  詳しい募集要項は、8月23日の嚶鳴庵俳句教室で配ります。他に<短歌><川柳>も募集があります。余分に募集要項がほしい
  方は遠慮なく申し出てください。

  それでは元気に句会でお会いしましょう、管理人さんお邪魔いたしました。

引用して返信編集・削除(未編集)
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