2026・6月度みんなのネット俳句会 互選結果
金賞 37 【ちとせ 】 立ち漕ぎの生徒眩しや更衣 (11点)
銀賞 33 【ヨ ヨ】 新茶入れ朱泥急須の淡緑 (9点)
銅賞 17 【弥 生】 歓声はきっと缶蹴り夏木立 (7点)
々 23 【岩 宮】 子らの言ふじじ反抗期冷奴 (7点)
々 25 【ふうりん】 忍冬咲いて愁眉を開きけり (7点)
次点 39 【にゃんこ】 父の日に黒いクレヨン画の眼鏡 (6点)
々 73 【かをり 】 水無月や碁石をあらふ父の息 (6点)
々 84 【てつを 】 捩花や断ちきりたきは負の連鎖 (6点)
※銅賞の3句はそれぞれ特選1のため同点としました。
※参考
総合点
ヨヨ21点、かをり19点、ちとせ17点、弥生14点、アイビー12点
2026・6月度みんなのネット俳句会 互選結果一覧表
1 ✤ 1点 【岩宮】 明易し夢の続きは又今夜 ✤ 胴長おじさん
2 ✤ 2点 【あんのん】 鯵大漁釣果の報にうそ少し ✤ ダイアナ、アイビー
3 ✤ 0点 油虫探し求めて朝が来る
4 ✤ 2点 【ダイアナ】 ドアフォンの上に雨待つ雨蛙 ✤ にゃんこ、ふうりん
5 ✤ 1点 【ヨヨ】 行かないで心地よき風五月尽 ✤ ラガーシャツ
6 ✤ 3点 【和 談】 初孫の六月賞与初傲り ✤ ちとせ、◎ヨ ヨ
7 ✤ 5点 【かをり】 裏富士の雲ほどけたり桜桃忌 ✤ ちとせ、ヨシ、てつを、森野、アイビー
8 ✤ 3点 【アイビー】 えいやあと五句を投ぜり心太 ✤ ヨシ、弥生、コビトカバ
9 ✤ 1点 【コビトカバ】 お局の小言も交わす若葉風 ✤ ふうりん
10 ✤ 2点 【アイビー】 鬼平になつたつもりの鮎の飯 ✤ ラガーシャツ、岩宮
11 ✤ 0点 降りぐせの梅雨空罵りペダル踏む
12 ✤ 0点 カーテンの向こうに聞こゆ四十雀
13 ✤ 0点 燕子花あやめ菖蒲か紺光る
14 ✤ 0点 各駅の車窓に見つけ花柘榴
15 ✤ 1点 【てつを】 かはたれの雲の澱みて栗の花 ✤ ちとせ
16 ✤ 1点 【あんのん】 蚊遣香先を知りたし栞ぬく ✤ ダイアナ
17 ✤ 7点 【弥生】 歓声はきっと缶蹴り夏木立 ✤ ヨシ、◎てつを、にゃんこ、ナチーサン、ラガーシャツ、かをり
18 ✤ 1点 【茶々】 黄菖蒲の八重咲き揃ひ踊りかな ✤ ふうりん
19 ✤ 1点 【胴長おじさん】 貴婦人の頃が懐かしバナナかな ✤ ナチーサン
20 ✤ 0点 酷暑かな歳時記忘れた自然界
21 ✤ 1点 【ちとせ】 子育てらし威し鳴きすや夏烏 ✤ ふうりん
22 ✤ 0点 子燕の口犇めいて餌を求め
23 ✤ 7点 【岩宮】 子らの言ふじじ反抗期冷奴 ✤ ちとせ、にゃんこ、森野、ダイアナ、あんのん、◎ナチーサン
24 ✤ 3点 【ダイアナ】 彩雲の流れて初夏の十四夜 ✤ 森野、ヨ ヨ、岩宮
25 ✤ 7点 【ふうりん】 忍冬咲いて愁眉を開きけり ✤ 弥生、てつを、森野、ヨ ヨ、◎ダイアナ、岩宮
26 ✤ 1点 【てつを】 召集の命下りしかウリハムシ ✤ 和 談
27 ✤ 0点 焼酎瓶買物篭に鎮座して
28 ✤ 0点 樟脳の匂ふ押入れ衣更
29 ✤ 2点 【ラガーシャツ】 初夏晴れに熊鈴の鳴る遊歩道 ✤ ちとせ、ふうりん
30 ✤ 3点 【ちとせ】 白壁に青田広がる散居村 ✤ ヨ ヨ、岩宮、かをり
31 ✤ 0点 白南風や部下のデートを目撃す
32 ✤ 2点 【ちとせ】 新じゃがを束子で擦るつるり膚 ✤ ふうりん、岩宮
33 ✤ 9点 【ヨヨ】 新茶入れ朱泥急須の淡緑 ✤ 胴長おじさん、ヨシ、てつを、◎和 談、ナチーサン、ラガーシャツ、◎茶々
34 ✤ 2点 【ラガーシャツ】 素麺や喉ごしも良しその細さ ✤ 和 談、茶々
35 ✤ 2点 【森野 そぼつ降る泰山木の咲く寺苑 ✤ ヨシ、ヨ ヨ
36 ✤ 1点 【ふうりん】 ダービーを取つて競馬の二連勝 ✤ アイビー
37 ✤ 11点 【ちとせ】 立ち漕ぎの生徒眩しや更衣 ✤ 胴長おじさん、◎ヨシ、てつを、◎ふうりん、あんのん、◎アイビー、コビトカバ、ナチーサン
38 ✤ 4点 【ヨヨ】 頼りたき身内は遠く梅雨間近か ✤ 胴長おじさん、アイビー、和 談、ラガーシャツ
39 ✤ 6点 【にゃんこ】 父の日に黒いクレヨン画の眼鏡 ✤ 胴長おじさん、ヨシ、◎弥生、岩宮、茶々
40 ✤ 1点 【胴長おじさん】 父の日や空白の文字のみ占めて ✤ 森野
41 ✤ 0点 夫剪定羽抜鶏ごと羅漢槙
42 ✤ 1点 【にゃんこ】 梅雨曇ますます重き貨車の列 ✤ ちとせ
43 ✤ 0点 梅雨間近繙いてゐる闘病記
44 ✤ 5点 【かをり】 手鏡に映る水無月風過ぐる ✤ 弥生、にゃんこ、森野、ヨ ヨ、あんのん
45 ✤ 1点 【アイビー】 でで虫のオブジェの上の蝸牛 ✤ にゃんこ
46 ✤ 0点 でで虫を見らば口つくあの唱歌
47 ✤ 0点 てふてふに蕾のあらば柿の花
48 ✤ 1点 【森野】 天国と思へる一歩冷房車 ✤ 弥生
49 ✤ 4点 【ヨシ】 剥く手間も美味しさのうち夏蜜柑 ✤ アイビー、ナチーサン、かをり、茶々
50 ✤ 0点 搭乗の手続はスマホかたつむり
51 ✤ 2点 【ラガーシャツ】 登山帽ウェストン碑より動き出し ✤ ◎かをり
52 ✤ 2点 【ナチーサン】 樋伝ふ雫を染めて柿若葉 ✤ ふうりん、岩宮
53 ✤ 0点 夏風にだるだるせざるを得ない吾
54 ✤ 0点 夏蝶の色深まりて海賊旗
55 ✤ 1点 【和 談】 夏場所や土俵が命藤凌駕 ✤ 茶々
56 ✤ 0点 夏野菜紫小かぶカリカリと
57 ✤ 2点 【森野】 何にでも神宿りてか花は葉に ✤ ◎ラガーシャツ
58 ✤ 3点 【弥生】 なみなみと注ぐ地酒や江戸切子 ✤ あんのん、かをり、茶々
59 ✤ 3点 【ヨシ】 俳句本開いたまんま明易し ✤ コビトカバ、◎岩宮
60 ✤ 1点 【アイビー】 バイク見て柴犬吠ゆる夕薄暑 ✤ あんのん
61 ✤ 2点 【弥生】 博学なシニアガイドや街薄暑 ✤ アイビー、コビトカバ
62 ✤ 0点 初夏の藤無料ガイドの五稜郭
63 ✤ 3点 【かをり】 薔薇切るや呼ばれし気して振り向かず ✤ ◎あんのん、コビトカバ
64 ✤ 0点 昼下りエアコン洗い野球観る
65 ✤ 2点 【てつを】 壜に香を詰めて帰らむ花蜜柑 ✤ ◎にゃんこ
66 ✤ 1点 【弥生】 プードルがよく似合う場所薔薇の園 ✤ コビトカバ
67 ✤ 0点 深くまで木曽駒は碧夏の風
68 ✤ 1点 【岩宮】 襖戸の何やら重き梅雨入かな ✤ ヨ ヨ
69 ✤ 2点 【ヨシ】 故里の四方の山々新樹光 ✤ ◎ちとせ
70 ✤ 0点 細麺を食べて至福の涼夜かな
71 ✤ 1点 【ナチーサン】 またまたか横綱不在五月場所 ✤ 和 談、
72 ✤ 5点 【アイビー】 待つといふ揺るがぬ知略蟻地獄 ✤ ヨシ、てつを、あんのん、◎コビトカバ
73 ✤ 6点 【かをり】 水無月や碁石をあらふ父の息 ✤ 弥生、てつを、ダイアナ、あんのん、コビトカバ、ラガーシャツ
74 ✤ 3点 【あんのん】 満ち足りて留守居の夫に買ふ鰻 ✤ ヨ ヨ、ダイアナ、茶々
75 ✤ 2点 【森野】 耳遠き夫に老鶯届く今朝 ✤ 胴長おじさん、かをり
76 ✤ 1点 【ヨシ】 耳鳴のしては止まらぬ走り梅雨 ✤ 森野
77 ✤ 0点 ジメジメもめげぬ六月の花嫁は
78 ✤ 0点 山開き誰となく詠む俳句かな
79 ✤ 3点 【ヨヨ】 柔らかに万緑生みし大地かな ✤ 和 談、ラガーシャツ、岩宮
80 ✤ 1点 【茶々】 湯上りのあやめ紺染め浴衣かな ✤ 和 談
81 ✤ 0点 夕闇に皐月のあかり庭照らす
82 ✤ 1点 【コビトカバ】 幽霊海月毎日同じ事をして ✤ 弥生
83 ✤ 1点 【ヨシ】 よく見れば愛しき花よどくだみは ✤ 茶々、
84 ✤ 6点 【てつを】 捩花や断ちきりたきは負の連鎖 ✤ にゃんこ、◎森野、ダイアナ、アイビー、ナチーサン
85 ✤ 1点 【あんのん】 リズムごとつかず離れず夫婦生く ✤ 胴長おじさん、
86 ✤ 1点 【岩宮】 老鶯をしかと聞きたる木立かな ✤ かをり
87 ✤ 2点 【ナチーサン】 若葉風入れ墨の香の流れけり ✤ 弥生、にゃんこ
88 ✤ 1点 【弥生】 わんぱくの怖くて好きな蜥蜴かな ✤ ナチーサン
89 ✤ 2点 【胴長おじさん】 山滴る惚けないことは惚れること ✤ ダイアナ、アイビー
90 ✤ 4点 【ヨヨ】 数独を競ふ夫婦や走り梅雨 ✤ 胴長おじさん、てつを、和 談、かをり
91 ✤ 1点 【ダイアナ】 洞爺湖を見下ろすホテル五月晴 ✤ ちとせ、
煩雑を避けるため、二つの記事を一つに纏めました。文責アイビー。
26後朝の裾に縋れど春の霜(ダイアナさん)
この句は私しか選んでないのですが、とても印象深かったので特選にいただきました。 最初、源氏物語の世界かな、とも思ったのですが・・・? 北原白秋の恋を連想しました。 白秋の最初の妻となる俊子は人妻で不倫の恋。当時は姦通罪があり夫が訴えれば監獄行となるのですから、その覚悟は凄いものがあると思います。 やはり夫は訴えた。そこで俊子は入獄させられたのだが、2週間ほどで告訴は取り下げられ出獄することが出来た。
「後朝(きぬぎぬ)の裾に縋れど・・・」と作者は切ない気持ちを詠んでいる。季語に「春の霜」を斡旋したのは、冷たい霜なんだけど少し柔らかくホワァーとさせた作者の優しさと思われます。
晴れて白秋と俊子は結婚したのだが、1年ほどで離婚している。
いろいろ連想してしまいましたが、ダイアナさんの作意からかけ離れているかも知れません。その時はお許しください。(尾花)
尾花さん、後朝の句を採って下さりしかも特選で、ありがとうございます。
おっしゃる通り、(アイビーさんも)私は源氏物語をイメージして作りました。白秋の恋の話は存じませんでした。私の句から連想が広がったなら嬉しいことです😃
季語の春の霜は私はこの句では冬の霜にもまして儚い物と伝えたかったのですが、春の霜の本意は何でしょうか?どなたか教えていただけますか❓️🙏
後朝(きぬぎぬ)という、今では死語に近い言葉に、果敢に挑戦されたダイアナさんの意欲に敬意を表します。尾花さんは北原白秋の事件を想定されましたが、私は王朝絵巻・源氏物語の世界を想起します。同じ句から読み手の解釈が分かれるところも俳句の醍醐味でしょうか。
アイビーの俳句鑑賞 その1
例によってアイビーの鑑賞三原則に基づく駄文です。お気に障ったら平にご容赦を。また、解釈違い、異見など、皆様の書き込みをお寄せ下されば有難いのです。
布巻かれ蛇口ぐるぐる超寒波 (ヨヨ)
公園などの水飲み場に布が巻かれているのをよく見る。その状況を早速まとめて一句ものした。身の周りの些細な事でも、俳句になるという作者の姿勢に敬意。煩雑な形容を避け、「ぐるぐる」と擬態語を使ったところが上手い。ただ、全体の調子が散文的なのが気になる。俳句は省略と切れが生命線。
自衛隊待つ寒中の激震地 (束束子)
最近は自衛隊違憲論をあまり聞かないが、災害大国の日本、災害があるたびに自衛隊が出動する。その度に見事な働きで、口うるさい論客もぐうの音も出ない。国の防衛とはちょっと違う気もするが、自衛隊の実績で違憲論を葬ってしまった。能登の震災でも、その貢献は頼もしい。
履きよひて古長靴の残り雪 (えっちゃんあら)
雪の日は使い込んだ古長靴の方が、新品より使い勝手がよいという断定に説得力がある。温暖のこの地では、ちょっと気がつかない機微を鋭く突いた。ただ、「履きよひて」の表記は如何なものか。「よひ」は旧仮名なら「よき」だし、音便形なら「よい」となる。上五は「履きよいと」としてはどうか。
愛の日のお菓子作りは大仕事 (コビトカバ)
愛の日はバレンタインデーのこと。歳時記に載っていないかも知れないが、ズバリ実相を表している。ただしこの場合は夫か職場関係の男性と見る。世の女性は大変である。愛する本命ならともかく、浮世の義理でする場合は特に。大変とは思うが、案外、当人は楽しんでやっているのかも知れない。そんな雰囲気の句だ。
樹の幹を脈打つ水や春動く (にゃんこ)
水が脈打つことに、春のたしかな足取りを感じた作者の感性は鋭い。座五の「春動く」は、思わず膝を叩くほど上手い。ハイレベルの注文をつければ、上五の「樹の幹を」は少し緩いような気がする。幹なら樹木に決まっているのだから。
ひびも無し鏡開きのパック餅 (いちご)
昔の鏡餅は罅が入り、ちょっとやそっとでは切れないほど硬かった。今はパックという便利なものがあり、随分と楽になった。が、昔の硬い鏡餅も懐かしい。便利になったのは有難いが、昔は昔の良さがあった。そんな機微をうまく詠んだ。罅は漢字表記したい。
パチパチと風呼ぶ音や野火走る (森野)
私が特選にいただくかどうか、最後まで迷った一句。枯草が燃えるパチパチという音を、風呼ぶ音と把握した作者の感性が素晴らしい。いわゆる俳句らしい俳句と感じ入った次第。パチパチでなく、もっとユニークな擬音なら特選にした。
地図読めぬ吾なり道端の梅三分 (無点)
惜しくも無点となったが佳句だ。二物取り合わせの見本のような句。季語の離れ具合といい申し分ないが、「道端の」が説明的になった分、少し緩みが出たかもしれない。
以下次号、不定期掲載。
アイビーさん、観賞ありがとうございます。よひが旧仮名でよきでよいとする。。ありがとうございます。少し知恵がついて嬉しい😃💕事です。
アイビーさん、鑑賞ありがとうございます。
また、ご指摘ありがとうございます。
確かに、プレバト風に言えば、「樹木でない幹があれば持ってこい」、ですね。
読者を信頼して、説明しすぎないことが大切ですね。
アイビーさん鑑賞ありがとうございます!
愛の日はほんとに大仕事です。
夫と息子へ、娘ーズの彼氏&友達へ、私の職場&友達へ。
んー大変!(^人^)
皆さま、トップに選んで頂きましてありがとうございます。
春の始まりということで明るく前向きな句が多く、選句も楽しかったです。
今後とも引き続きよろしくお願いいたします。
弥生
9点句が1句、8点句が1句と、総なめの感があります。いやー、お見事。来月もこの調子で頑張って下さい。
◎55 布巻かれ蛇口ぐるぐる超寒波
大寒波予報を受けてベランダに引いてある水道管へ幾重にも布を巻いたが結局ー1度。金魚鉢に
薄氷が張っただけで水道管凍結には至らなかった。生活に欠かすことの出来ない水の確保を心配す
る句として中7の「ぐるぐる」が大きな役割を果たしております。迷うことなく特選で拾わせて頂
きました。地球温暖化でも冬の寒さは痩身には堪えますね。
◯31 一月尽ついに果たせず休肝日
一日に缶ビール2本を飲んでいたので計算してみたところ、年間で15万円 十年間で150万
円分を腹の中へ収めたことになる。 挙げ句の果てにガンマー値が上がって肝硬変の一歩点前。
前々から断酒しなければと思っていたが、年金生活も十年以上。ついに8年前に断酒を決行!
しかし習慣は恐ろしいもので、それから3年はやめたり飲んだりだったが5年前にきっぱりと酒を
絶った! 長い目で、いっそのこと休肝では無くて断酒されることを望みます。
◯70 実習で漉きたる海苔の分厚くて
桜子の友達が海鼠を5本下さった。桜子は俳句会から戻ってきてないので、早速夕飯用に調理を
試みたが切れない包丁では薄いところと厚いところが出来てぐちゃぐちゃ。海苔漉きや紙漉きも同
じで、熟練の人のように均一に出来るものではない。実習を見守る職人さんの目は鋭い。均一に見
えても職人の技には勝てないのは当たり前です。実習室中が海苔の香で満たされている様子を込め
たいい句ですね。
束束子さん、海苔漉きの句の講評をありがとうございました。
この句は、夫が美浜少年自然の家で海苔漉き体験をして、出来上がった海苔を頂いてきたときのことを思い出したものです。
「薄く漉くのは難しいなァー」と言いながら渡されたものは、とても丈夫そう(笑)な海苔でした。でも香りはよく美味しかったです。
8 どんど焼き餅焼く手には火の匂い (和談さん) 6 ◎ラガーシャツ
左義長、どんど、注連貰ひなどと呼ばれ正月15日神社などで松飾り、注連縄、書初めなどを焚き火の粉《子》を浴びながら残り火で餅や芋などを焼いて食べる。土地によっていろいろな伝承があるが本来はその土地の年頭の子供が子供組から若衆組へ移るいわば成人式である。どんどの火は紅い。
いとけなの貌灯につらね注連貰ひ《香田浮薔》青樹同人
30 落椿割烹名残の井戸ありて (ABCヒロさん) 4 ◎ナチーサン
割烹とあるから有数の日本料理の老舗だろう。それも昔の話。今は知る人も少なくなった。敷地には名残の井戸があるばかり。そこにははらはらと落ち椿が。切ない。特選に戴いた。
35 窓越しに懐炉手渡す始発バス (ヨシさん) 10 ◎明楽寺
この句も自然な句だ。作為も何も感じられない。始発バスが良い感じ。相手は誰か。親子愛、夫婦愛、なんとでも想像できる家族愛。読むだけで温かくなる素直な句だ。トップにふさわしい。
36 ヒヤシンス意外と話し易き人 (弥生さん) 8 ◎てつを
最近は卑近なところから句材を捜しての句づくりを心掛けているが思うに任せない。当たり前、平凡の域を出ない。と思っている時この句に出会った。力むわけでもなく自然だ。冒頭の季語が効いている。見習いたい。
42 飾取る床の間広くなりにけり (いちごさん) 2
床の間は家の中でも別格、広くもないその空間は一種の神域でもある。新年を迎え飾り物が床の間を占めた。松も過ぎ飾り物が取れもとの静寂を取り戻した床の間、この一瞬を捉えた作品。
57 ここも熊出たよと義姉の山暮らし (ちとせさん) 3
志摩の田舎では海を渡って猪が芋を目指して上陸、畑を荒らしたとか。熊ですか。共存を目指しての議論が紛糾している地域もあるようですが、そんな緊張感は微塵もないこの句。伸びやかな田舎暮らしが想像されます。熊さんによろしく。
80 狛犬にもたれ竹馬一服す (明楽寺さん) 4
面白い。迷わず採った。今の竹馬は孫の幼稚園だったかの親子工作で作った竹馬と異なり材料がプラスチック。靴でも乗りやすくなっている。竹馬は本来草履で乗るものか。この竹馬乗り手はおそらく昔の子供だろう。一服の場が良かった。句になった。狛犬を驚かせた罪な竹馬だ。
82 節分や炒り豆踏んで猫無粋 (茶々さん) 2
茶々さんの猫好きは有名だ。今回も節分で登場、「豆踏んじゃった」と来た。茶々さんの雅号の元となったにゃんこ茶々は最近落ち着いて小屋にいる様子。畑の小屋には数匹巣食って茶々さんのご馳走を待っているようだ。話は変わるが最近読売新聞のコラムに長谷川櫂氏が一茶の句を連載でしている。もちろん茶々さんには届けた。写真入りだ。一茶さんも猫好きだったのか。
とぶ工夫猫がしにけり恵方棚 一茶
互選結果発表
2月句会の互選結果を発表します。トップはヨシさんの「懐炉」の句で10点を集めました。続いててつをさんの「耕す」の句と弥生さんの「冴え返る」の句が9点で並びました 。
10点句 35 窓越しに懐炉手渡す始発バス (ヨシ)
9点句 40 ありたけの光とらへて耕せり (てつを)
9点句 60 冴え返る弥勒菩薩の指の先 (弥生)
8点句 36 ヒヤシンス意外と話し易き人 (弥生)
7点句 4 好き嫌い示す一歳雛まつり (ダイアナ)
個人別総合では弥生さんが26点でトップ、以下てつをさんが16点、ヨシさんが15点、ダイアナさんが13点と続きました。
2月度みんなのネット俳句会互選結果一覧 ( )は作者 ◎は特選。特選2点、並選1点。 R6.2.13
1 冴ゆる夜星受け止めた地上かな (コビトカバ) 1 かをり、
2 春場所や枡にいつもの粋な女(ひと) (てつを) 4 コビトカバ、ヨシ、玉虫、かをり、
3 バレンタイン今年も夫へチョコ供へ (いちご) 1 茶々、
4 好き嫌い示す一歳雛まつり (ダイアナ) 7 森野、弥生、尾花、てつを、◎アイビー、ふうりん、
5 ぽつぽつと春芽吹き出す雨上がり (にゃんこ) 2 ちとせ、ラガーシャツ、
6 冬の田をわがもの顔に寒雀 (ふうりん) 2 コビトカバ、ヨヨ、
7 ご近所と口もきかずにまだ余寒 (ABCヒロ) 1 ダイアナ、
8 どんど焼き餅焼く手には火の匂い (和談) 6 尾花、ヨシ、◎ラガーシャツ、ヨヨ、ナチーサン、
9 短靴の泥濘る土手なり蕗の薹 (玉虫) 1 明楽寺、
10 溜息を白く吐き出す薄明り (明楽寺) 1 てつを、
11 給水車呼び込む笑顔春隣り (ヨヨ) 2 いちご、和談、
12 初場所の化粧施す仕切り線 (ナチーサン) 1 玉虫、
13 地図読めぬ吾なり道端の梅三分
14 霜焼の指を隠してグーチョキパー
15 球春に意気込み光る野球馬鹿 (ラガーシャツ) 1 コビトカバ、
16 愚図る子にママも涙の春しぐれ (束束子) 2 ヨシ、茶々、
17 雪間から寄り添うふように福寿草 (ちとせ) 1 和談、
18 節分会鬼も内なり福祉の世 (茶々) 1 森野、
19 嗅覚をフルに使いて梅日和 (弥生) 2 いちご、ラガーシャツ、
20 四十余年子らの教材クロッカス (森野) 2 てつを、にゃんこ、
21 待ちきれず杖なしままや桃の花
22 待ち受けの画面を変へて春の立つ (アイビー) 1 明楽寺、
23 成人のスーツ姿の誇らしく
24 愛の日のお菓子作りは大仕事 (コビトカバ) 1 アイビー、
25 力瘤欲しき少女や麦を踏む (玉虫) 1 茶々、
26 後朝の裾に縋れど春の霜 (ダイアナ) 2 ◎尾花、
27 春日和カフェは開店準備中 (にゃんこ) 1 えっちゃんあら、
28 露天湯に氷柱注意の貼紙が
29 初雪の予報違へを疎みをり
30 落椿割烹名残の井戸ありて (ABCヒロ) 4 玉虫、◎ナチーサン、明楽寺、
31 一月尽ついに果たせず休肝日 (和談) 5 ABCヒロ、束束子、弥生、◎ヨヨ、
32 湯を入れし猫の湯たんぽペットボトル (ヨヨ) 1 茶々、
33 寝んねんよ赤子ほつぺの春日和 (えっちゃんあら) 1 ふうりん、
34 開墾の父祖三代や葱育つ (尾花) 5 ABCヒロ、ラガーシャツ、玉虫、ちとせ,かをり、
35 窓越しに懐炉手渡す始発バス (ヨシ) 10 束束子、森野、てつを、玉虫、ナチーサン、ダイアナ、にゃんこ、ふうりん、◎明楽寺、
36 ヒヤシンス意外と話し易き人 (弥生) 8 えっちゃんあら、◎てつを、ヨシ、ちとせ、ナチーサン、アイビー、ふうりん、
37 内訌にわれ関知せず浮寝鳥 (アイビー) 1 ダイアナ、
38 自衛隊待つ寒中の激震地 (束束子) 2 ちとせ、茶々、
39 妻今日も母を見舞うて寒明くる (ふうりん) 3 ちとせ、ダイアナ、明楽寺、
40 ありたけの光とらへて耕せり (てつを) 9 ABCヒロ、◎弥生、◎ちとせ、◎かをり、◎にゃんこ、
41 峡一人暮らしに雪解水を引く (森野) 1 かをり、
42 飾取る床の間広くなりにけり (いちご) 2 ナチーサン、かをり、
43 冬帽の人欄干に凭れゐし
44 あの人がひとり人気のキャンプイン (ラガーシャツ) 1 いちご、
45 春雨じゃ濡れて参ろう猫走る
46 青空にみどりごの泣く豆の花
47 老人の頬に粥垂れ春寒し (ヨシ) 1 和談、
48 外に出る度に「寒っ」と独り言 (コビトカバ) 1 えっちゃんあら、
49 玄関の框磨きぬ春立つ日 (玉虫) 3 ABCヒロ、ラガーシャツ、アイビー、
50 つくしんぼ修行小僧の青頭 (ダイアナ) 4 コビトカバ、いちご、にゃんこ、ふうりん、
51 樹の幹を脈打つ水や春動く (にゃんこ) 3 束束子、えっちゃんあら、ちとせ、
52 土緩み彩添え初め蕗の花
53 雪女郎の怨念首都の交通マヒ (ABCヒロ) 1 弥生、
54 三百度見ゆるパノラマ鷹舞へり
55 布巻かれ蛇口ぐるぐる超寒波 (ヨヨ) 4 ◎束束子、◎和談、
56 紅梅や枝に香りの這い登り (ナチーサン) 2 森野、弥生、
57 ここも熊出たよと義姉の山暮らし (ちとせ) 3 ナチーサン、アイビー、かをり、
58 救急車音なく帰る寒の入 (束束子) 4 ABCヒロ、いちご、ヨシ、明楽寺、
59 節分や追はれし鬼に何の罪 (アイビー) 3 ◎いちご、えっちゃんあら、
60 冴え返る弥勒菩薩の指の先 (弥生) 9 コビトカバ、◎ABCヒロ、尾花、てつを、玉虫、◎ダイアナ、ふうりん、
61 啓蟄や鍬を起こさば鳥来たり (茶々) 1 和談、
62 ひびも無し鏡開きのパック餅 (いちご) 3 束束子、にゃんこ、明楽寺、
63 黄水仙明かさぬままに友逝きし (てつを) 1 えっちゃんあら、
64 逆縁に言の葉も無く凍て返る (森野) 2 束束子、尾花、
65 初場所や君の活躍あと一歩 (ラガーシャツ) 1 森野、
66 灰色の和毛閉じ込め薄氷 (明楽寺) 1 尾花、
67 履きよひて古長靴の残り雪 (えっちゃんあら) 5 森野、弥生、ちとせ、ヨヨ、かをり、
68 駅伝に走る娘は五時に起き
69 二ン月や初戦持将棋駒数へ
70 実習で漉きたる海苔の分厚くて (尾花) 3 束束子、森野、アイビー、
71 彼を待つ心臓もたないバレンタイン (コビトカバ) 4 ◎えっちゃんあら、◎茶々、
72 雪積もる浅間山見え露天風呂
73 春暁やベットサイドに車椅子 (ヨシ) 2 ABCヒロ、ダイアナ、
74 切り立ての髪もてあそぶ春の風 (にゃんこ) 3 ◎コビトカバ、ふうりん、
75 立春や未来果てなき腕の嬰
76 立春やこだわり捨ててこれからを (ABCヒロ) 1 えっちゃんあら、
77 待春に集団避難涙バス (和談) 1 ヨヨ、
78 寒天を干す信州の風物詩
79 ピンそばのパット外して春隣
80 狛犬にもたれ竹馬一服す (明楽寺) 4 尾花、玉虫、ナチーサン、アイビー、
81 立春のふはふは玉子スープ飲む (玉虫) 5 ABCヒロ、弥生、◎ヨシ、にゃんこ、
82 節分や炒り豆踏んで猫無粋 (茶々) 2 いちご、ナチーサン、
83 薄氷や夕べの雨の置き土産 (森野) 2 コビトカバ、束束子、
84 野良猫の軽き足取り春来る (弥生) 3 ラガーシャツ、ヨヨ、茶々、
85 小説のハッピーエンド春近し (ふうりん) 1 ヨシ、
86 大空に恐れ怯える春の旅
87 雪が舞ひ窓越し眺む手に熱茶
88 春の虹流るる雲にかき消され
89 凍滝の記事見ぬままに春たちぬ (明楽寺) 1 ラガーシャツ、
90 ハレの日や母の厨に海苔香る
91 おととひの雪の残りし左中間 (アイビー) 5 てつを、◎玉虫、にゃんこ、明楽寺、
92 初場所や弓取式は神の所作
93 守りたき新車の艶よ春風よ
94 若者の髪色多彩春立つ日 (尾花) 1 ヨヨ、
95 窓越しのうどんすすつて薄紅梅
96 春立つやパステル調のランドセル (ヨシ) 2 和談、ダイアナ、
97 春立つや柴犬の尾は自慢げに
98 春暁の強めく光合掌す
99 絵になれる沓脱石に春の雪
100 水仙の一群れ畑を明るうす (いちご) 2 コビトカバ、弥生、
101 花ヤツデうきうき咲きし庭の隅 (和談) 1 ヨヨ、
102 寒波急予報士の顔タレント化
103 耕人仰げり腰曲がりたるまま (てつを) 2 ヨシ、ダイアナ、
104 松原湖わかさぎ釣りに賑わひて
105 源流の音の始まり山笑う (弥生) 4 ◎森野、尾花、和107107 雪女十波コロナと触れまはる
106 雪女十波コロナと触れまはる
107 大関は通り道だぞ春近し (ラガーシャツ) 1 てつを、
108 立春や蕾膨らむ寒を耐え
109 傘さして仲良し小好し春隣 (束束子) 3 ラガーシャツ、◎ふうりん、
110 パチパチと風呼ぶ音や野火走る (森野) 5 いちご、和談、茶々、アイビー、にゃんこ、
投句者は、ヨヨ、束束子、えっちゃんあら、コビトカバ、にゃんこ、いちご、森野、弥生、ABCヒロ、尾花、玉虫、ちとせ、ラガーシャツ、ふうりん、和談、ダイアナ、アイビー、ヨシ、ナチーサン、てつを、茶々、明楽寺の22名。ほかに選句のみ参加・かをり
間違い等、不都合な点をご連絡ください。
私用で申し訳ありませんが、結果発表は午後2時頃になります。
気にしないでゆっくり準備してください。
慌てては何とかと言いますから。
2月句会の投句者全員の選句が揃いましたので、ただ今をもって選句を締め切ります。結果発表は準備もありますので明日13日の正午頃の予定です。それまでお待ちください。
清記&選句
2月句会の清記一覧を発表します。投句された方は速やかに選句に入って下さい。
投句者は、▼ヨヨ、▼束束子、▼えっちゃんあら、▼コビトカバ、▼にゃんこ、▼いちご、▼森野、▼弥生、▼ABCヒロ、▼尾花、▼玉虫、▼ちとせ、▼ラガーシャツ、▼ふうりん、▼和談、▼ダイアナ、▼アイビー、▼ヨシ、▼ナチーサン、▼てつを、▼茶々、▼明楽寺の22名。ほかに選句のみ参加の▼かをり。(▼は選句済み)
選句要領
1 選句期間 2月11日(日)~2月13日(火)
2 選句数 8句 うち1句を特選とする。特選は無しでも構わない。特選2点、並選1点で計算します。
3 選句方法 句番号を書き出すだけでもよい。
4 結果発表 2月14日(水)
5 投句に参加しない方も選句することも出来ます。進捗状況によってスケジュールが早まることもあります。
2月度みんなのネット俳句会清記一覧
1 冴ゆる夜星受け止めた地上かな
2 春場所や枡にいつもの粋な女(ひと)
3 バレンタイン今年も夫へチョコ供へ
4 好き嫌い示す一歳雛まつり
5 ぽつぽつと春芽吹き出す雨上がり
6 冬の田をわがもの顔に寒雀
7 ご近所と口もきかずにまだ余寒
8 どんど焼き餅焼く手には火の匂い
9 短靴の泥濘る土手なり蕗の薹
10 溜息を白く吐き出す薄明り
11 給水車呼び込む笑顔春隣り
12 初場所の化粧施す仕切り線
13 地図読めぬ吾なり道端の梅三分
14 霜焼の指を隠してグーチョキパー
15 球春に意気込み光る野球馬鹿
16 愚図る子にママも涙の春しぐれ
17 雪間から寄り添うふように福寿草
18 節分会鬼も内なり福祉の世
19 嗅覚をフルに使いて梅日和
20 四十余年子らの教材クロッカス
21 待ちきれず杖なしままや桃の花
22 待ち受けの画面を変へて春の立つ
23 成人のスーツ姿の誇らしく
24 愛の日のお菓子作りは大仕事
25 力瘤欲しき少女や麦を踏む
26 後朝の裾に縋れど春の霜
27 春日和カフェは開店準備中
28 露天湯に氷柱注意の貼紙が
29 初雪の予報違へを疎みをり
30 落椿割烹名残の井戸ありて
31 一月尽ついに果たせず休肝日
32 湯を入れし猫の湯たんぽペットボトル
33 寝んねんよ赤子ほつぺの春日和
34 開墾の父祖三代や葱育つ
35 窓越しに懐炉手渡す始発バス
36 ヒヤシンス意外と話し易き人
37 内訌にわれ関知せず浮寝鳥
38 自衛隊待つ寒中の激震地
39 妻今日も母を見舞うて寒明くる
40 ありたけの光とらへて耕せり
41 峡一人暮らしに雪解水を引く
42 飾取る床の間広くなりにけり
43 冬帽の人欄干に凭れゐし
44 あの人がひとり人気のキャンプイン
45 春雨じゃ濡れて参ろう猫走る
46 青空にみどりごの泣く豆の花
47 老人の頬に粥垂れ春寒し
48 外に出る度に「寒っ」と独り言
49 玄関の框磨きぬ春立つ日
50 つくしんぼ修行小僧の青頭
51 樹の幹を脈打つ水や春動く
52 土緩み彩添え初め蕗の花
53 雪女郎の怨念首都の交通マヒ
54 三百度見ゆるパノラマ鷹舞へり
55 布巻かれ蛇口ぐるぐる超寒波
56 紅梅や枝に香りの這い登り
57 ここも熊出たよと義姉の山暮らし
58 救急車音なく帰る寒の入
59 節分や追はれし鬼に何の罪
60 冴え返る弥勒菩薩の指の先
61 啓蟄や鍬を起こさば鳥来たり
62 ひびも無し鏡開きのパック餅
63 黄水仙明かさぬままに友逝きし
64 逆縁に言の葉も無く凍て返る
65 初場所や君の活躍あと一歩
66 灰色の和毛閉じ込め薄氷
67 履きよひて古長靴の残り雪
68 駅伝に走る娘は五時に起き
69 二ン月や初戦持将棋駒数へ
70 実習で漉きたる海苔の分厚くて
71 彼を待つ心臓もたないバレンタイン
72 雪積もる浅間山見え露天風呂
73 春暁やベットサイドに車椅子
74 切り立ての髪もてあそぶ春の風
75 立春や未来果てなき腕の嬰
76 立春やこだわり捨ててこれからを
77 待春に集団避難涙バス
78 寒天を干す信州の風物詩
79 ピンそばのパット外して春隣
80 狛犬にもたれ竹馬一服す
81 立春のふはふは玉子スープ飲む
82 節分や炒り豆踏んで猫無粋
83 薄氷や夕べの雨の置き土産
84 野良猫の軽き足取り春来る
85 小説のハッピーエンド春近し
86 大空に恐れ怯える春の旅
87 雪が舞ひ窓越し眺む手に熱茶
88 春の虹流るる雲にかき消され
89 凍滝の記事見ぬままに春たちぬ
90 ハレの日や母の厨に海苔香る
91 おととひの雪の残りし左中間
92 初場所や弓取式は神の所作
93 守りたき新車の艶よ春風よ
94 若者の髪色多彩春立つ日
95 窓越しのうどんすすつて薄紅梅
96 春立つやパステル調のランドセル
97 春立つや柴犬の尾は自慢げに
98 春暁の強めく光合掌す
99 絵になれる沓脱石に春の雪
100 水仙の一群れ畑を明るうす
101 花ヤツデうきうき咲きし庭の隅
102 寒波急予報士の顔タレント化
103 耕人仰げり腰曲がりたるまま
104 松原湖わかさぎ釣りに賑わひて
105 源流の音の始まり山笑う
106 雪女十波コロナと触れまはる
107 大関は通り道だぞ春近し
108 立春や蕾膨らむ寒を耐え
109 傘さして仲良し小好し春隣
110 パチパチと風呼ぶ音や野火走る
間違い等、不都合な点をご連絡下さい。