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互選結果発表

互選結果発表
8月句会の結果を発表します。8月のトップはダイアナさんの「広島忌」の句で10点を集めました。続いて尾花さんの「風鈴」の句で7点、にゃんこさんの「原爆忌」の句、アイビーの「端居」の句、弥生さんの「新涼」の句が6点で並びました。以下、5点句には7句が並ぶ激戦でした。
10点句 10 小六の語り部ガイド広島忌 (ダイアナ)
 7点句 87 風鈴にふれてにこにこ抱つこの子 (尾花)
 6点句  4 サイレンへ風止まる街原爆忌 (にゃんこ)
 6点句 42 端居して世の喧騒と距離を置く (アイビー)
 6点句 64 新涼や新作パンの並ぶ店 (弥生)
個人別総合ではにゃんこさんが20点でトップでした。

8月度みんなのネット俳句会・清記一覧  特選2点、並選1点で計算。     7・8・14
1 止まらないポテトチップス秋涼し 
2 八十路来て良き汗かける幸せを (てつを) 2 ラガー、茶々、
3 迎え火の吠え出す犬と男の子 
4 サイレンへ風止まる街原爆忌 (にゃんこ) 6 ◎えっちゃ、◎ちとせ、かをり、アイビ、
5 鷺の首白き紋様青田原 (和談) 2 ◎ヨヨ、
6 しんがりの船鉾雨に悠悠と (尾花) 2 ちとせ、和談、
7 緑蔭へ漢孤独な翳を曳く (ナチーサン)
8 腹当は明日の元気を約束す (コビトカバ) 1 弥生、
9 夫運転私助手席雲の峰 
10 小六の語り部ガイド広島忌 (ダイアナ) 10 ふうり、えっちゃ、尾花、ちとせ、コビト、◎ヨシ、森野、茶々、ナチー、
11 好きな夢選べる未来水中花 (ヨシ)      1 玉虫、
12 平幕は元気はつらつ名古屋場所 (ラガーシャツ) 3 ◎ふうり、比延、
13 流星や幾人残る同級生 (玉虫) 2 ちとせ、ABC、
14 鉢植えに灯る夕菅ひと夜花  (森野) 1 みにょ、
15 しかけたりしかけられたり水鉄砲 (ABCヒロ) 1 比延、
16 極暑日に線香燻り香り立つ 
17 つかの間の生とも知らで蝉鳴けり (みにょん) 4 ふうり、えっちゃ、茶々、ヨヨ、
18 水の日に記録的雨皮肉かな 
19 鶏も卵を産まぬ極暑かな  (ふうりん) 2 ちとせ、ヨシ、
20 更衣逢ひたき奴は何処やら 
21 青芦の風を呼びたりあひびきし (かをり) 1 えっちゃ、
22 向日葵や凛と老人寄せ付けず (和談) 1 ヨヨ、
23
24 ほおずきやほの口をして吹き鳴らす (弥生) 2 ◎にゃん、
25 夕菅や湖に暮れゆく比良比叡 (てつを) 3 みにょ、森野、比延、
26 向日葵や人と違ふと吸えぬ息 (コビトカバ) 1 玉虫、
27 夕暮れへ秋は密かに紛れ込む (にゃんこ) 5 ◎てつを、森野、和談、弥生、
28 水着着て昭和モダンの砂スキー (アイビー) 1 和談、
29 鉾の輪に噛ませたる梃子木屑とぶ (尾花) 2 ダイア、アイビ、
30 立つ秋や季節は歪み飛来せず 
31 暑くなる予感小石に躓けり (ナチーサン) 4 尾花、ヨシ、玉虫、アイビ、
32 闇深き夫の故郷や天の川 (玉虫) 2 ラガー、ダイア、
33 今朝の秋雨は田畑を潤さず 
34 夏草は胸の丈までここ空き家 (ABCヒロ) 3 みにょ、てつを、ラガー、
35 運転は夫におまかせ雲の峰 
36 夢心地推しコンサート夏の夜 (みにょん) 1 えっちゃ、
37 玄関を出れば秋津の群るる空  (森野) 2 てつを、にやん、
38 熱風浴ぶ木々も疲るる40度 (ヨヨ) 5 ちとせ、◎みにょ、ヨシ、和談、
39 新盆の供物の礼の昔めく (比延) 1 森野、
40 長崎の鐘の復元盆供養 (茶々) 5 ふうり、えっちゃ、ABC、◎ナチー、
41 みんみんやとく眼帯のもどかしさ (かをり) 5 ちとせ、コビト、てつを、ヨシ、にゃん、
42 端居して世の喧騒と距離を置く (アイビー) 6 ダイア、◎ABC、◎比延、弥生、
43 蝉時雨背に一刀浴びにけり (和談) 2 玉虫、ヨヨ、
44 目を剥いて暑いと言ふや仁王像 (尾花) 3 ラガー、和談、比延、
45 今朝の秋ひこうき雲は茜色 
46 八月の悼みごころの靴並ぶ (えっちゃんあら)  3 コビト、かをり、ナチー、
47 句集編む時の流れや梅雨湿り 
48 炎天や悲鳴を上げる室外機 (てつを) 1 ヨヨ、
49 炎暑果てほっと一息夕日観る 
50 無人駅風は青田を渡り来る (にゃんこ) 5 ふうり、みにょ、てつを、森野、比延、
51 炎暑なり荒れに荒れてる名古屋場所 (ラガーシャツ) 1 茶々、
52 寝室に蟷螂全身に寒気 
53 老犬の座り込みたる秋暑し
54
55 語り部の白髪三千丈原爆忌 
56 このセット取れば優勝蝉時雨 (ヨシ) 2 コビト、ダイア、
57 猛暑日も牌で鍛える古き脳 (みにょん) 3 えっちゃ、尾花、コビト、
58 迷い道して出会いたる花鬱金  (森野) 1 尾花、
59 母と見るプレバト俳句蚊遣香  
60 師の病快癒願ひて笹飾る 
61 原爆忌さらけ伝えよ世界中 
62 踏み上る崩れ石段花は葉に 
63 初めての町に既視感百日紅 (アイビー) 4 みにょ、ヨシ、ABC、玉虫、
64 新涼や新作パンの並ぶ店 (弥生) 6 てつを、ラガー、ダイア、◎アイビ、
65 すれ違ひざまに見上ぐる百日紅  
66 向日葵は今太陽に挑みたり 
67 雨の京都地につくほどに夏柳 (尾花) 3 ◎茶々、玉虫、
68 冷奴何も吸収したくない 
69 ペン胼胝の名残かすかに桜桃忌 (てつを) 2 ヨシ、弥生、
70 孫を待つアロハで変身米寿なり (和談) 1 ヨヨ、
71 蚊遣香持ちつつ移動庭仕事 
72 夢に入ることもできずに明易し 
73 憧れて届かぬ遠さ夏茜 (ヨシ) 3 にゃん、◎玉虫、
74 面痩せの何処に立ちても夕立かな (かをり) 1 ナチー、
75 溜息を繰り返しつつ夜の秋 
76 美しく儚きものに揚花火 
77
78 森更けてなほ蜩の鳴き止まず  (森野) 1 にゃん、
79 みちをしへ遥か先行く父の背ナ (玉虫) 4 ◎尾花、てつを、アイビ、
80 あれこれと歳時記片手に熱帯夜 (みにょん) 1 ラガー、
81 昼日向ビール三昧蝉時雨 
82 マスカット一房囲む甘さかな  (ふうりん)   3 かをり、茶々、弥生、
83 愛猫も興奮夏の甲子園 (茶々) 1 ABC、
84 手花火のじじと弾けてみな終る (かをり) 2 にゃん、玉虫、
85
86 表札はローマ字表記秋の薔薇 (弥生) 2 かをり、比延、
87 風鈴にふれてにこにこ抱つこの子 (尾花) 7 ちとせ、コビト、ヨシ、茶々、和談、◎弥生、
88 太陽のコロナ閉じ込めスイカ玉 (てつを) 4 コビト、かをり、ナチー、和談、
89 生き過ぎたといふ義父逝きし初の盆 (えっちゃ) 3 みにょ、◎コビト、
90 日を浴びて畑に向日葵凛と立つ 
91 なまくらなこの身を嗤へ蝉時雨 (にゃんこ) 4 ◎ラガー、ダイア、ABC、
92 寝室を出たらあちらに蝉王国 
93 蛍の点滅闇を争はず (ナチーサン) 2 にゃん、茶々、
94 御所東膳を揃えて生身魂 (ラガーシャツ) 1 かをり、
95 豊漁の鰯クレーンの網開く (ダイアナ) 5 えっちゃ、尾花、ABC、アイビ、弥生、
96 秋簾昭和の会話聞こえそう (ABCヒロ) 2 てつを、ナチー、
97 今の子に貧乏話終戦日 (アイビー) 1 弥生、
98 名は名古屋朝顔とあり江戸の鉢  (森野) 1 ふうり、
99 旅先で席譲られし冷房車 
100 盆唄や炭坑節を繰り返し 
101 熱波の水桶で伸びてる蛙の子 
102 古本の書き込み侘し夜の秋 (比延) 3 ◎森野、アイビ、
103 茄子馬で迎え火求め先祖来る (ヨヨ) 2 ◎和談、
104 ひまわりも俳句も好き麻雀も (みにょん) 1 ラガー、
105 万博リングそぞろ歩めば風涼し  (ふうりん) 2 尾花、ダイア、
106 夏場所や光る土俵に巨人舞ふ (和談) 1 ヨヨ、
107 ちはやぶる一生懸命蝉の声 (ラガーシャツ) 1 ふうり、
108 初穂の田雨渇望す地割れかな (ダイアナ) 2 ふうり、みにょ、
109 朝戸開く外に暑熱が横たふる (ちとせ) 2 ◎ダイア、
110
111 やわらかき野に膝をりて今朝の秋 (かをり) 3 尾花、森野、ヨヨ、
112 奪衣婆の乳房あらはに黴の堂 (アイビー) 3 かをり、ABC、ナチー、
113 唖蝉の不意に翔ちたる翅音かな 
114 藍浴衣男嫌ひをとほすかな (えっちゃんあら)  5 かをり、にゃん、ナチー、比延、アイビ、
115 雷鳴に居間を離れて長電話  

投句者は、ヨヨ、和談、コビトカバ、えっちゃんあら、ラガーシャツ、弥生、にゃんこ、ABCヒロ、尾花、森野、ふうりん、ヨシ、ダイアナ、ちとせ、みにょん、てつを、ナチーサン、アイビー、玉虫、茶々、比延、かをりの22名。

間違いその他不都合をご連絡下さい。
                                               

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嚶鳴庵俳句教室は23日です

 御世話になります。
 嚶鳴庵俳句教室今月は23日(水)、13時からです。
 兼題は、春の雲、スイートピー    または当季雑詠
 組み合わせは自由ですが合計5句を12時50分までに提出してください。
 用紙については規定のものがありますのでない人には当日配ります。

 当俳句教室は会費はその都度徴収、お菓子お抹茶付きで550円です。
 誰でも参加でき、肩肘の張らない句会です。
 名鉄常滑線聚楽園下車、しあわせ村の中の嚶鳴庵という茶室で月に一度開催しています。
 足の悪い方には椅子も用意されています。
 万障繰り合わせの上、お出かけください。

 管理人さん、お邪魔いたしました。

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アイビーの俳句鑑賞 その2

アイビーの俳句鑑賞 その2

春雷や鼻につうんと辛子和え (青麦)
上五で切れ字「や」を使って二物取合わせの句にした。辛子和は、酒の肴に飯の菜にと日本の家庭には欠かすことが出来ない。辛子特有のつーんとくる辛さが、好きな人には堪らない。特に、分葱や浅蜊など貝類を使う料理は、いかにも春らしい。日常的な一コマを描写して、配するに春雷を持ってきたのは妥当だ。

囀りや八ヶ岳ブルーてふ空に (ちとせ)
一物仕立ての句。意味の上では「囀り」は中七、座五の意味は繋がるので、上五で切れてはいるが一物仕立てと見なしてよい。倒置法を駆使して、主語を最初に持ってきたのが新鮮。なんと言っても「八ヶ岳ブルー」という措辞には感心した。抜けるような青空、つまり快晴の天候と、八ヶ岳に旅行した時のことが一度に分かるのだ。

たおやかに行きつ戻りつ花筏 (ラガーシャツ)
花筏をじっと観察した折の句と見受けた。一本調子で一定の方角に流されて行くのでなく、それこそ「行きつ戻りつ」しているようにも見える。それでいて決して一か所に留まらない。どこかへ流れ着いて、最後には消える。人生も同じことが言えないだろうか。来し行く末に花筏を重ね合わせ、ふとそんな感慨を催した。そんな様子を「たおやか」と作者は表現した。まことに意味深長である。

幹叩き機嫌伺ふ桜守 (ナチーサン)
私が特選にいただいた句。桜守は桜の木の木肌を叩き調子を見る。もし変調があればいつもと違う音がするのであろう。長年の職業的な経験で分かるのだ。中七の「機嫌伺ふ」の軽い調子が、また良い。AI万能の世の中、人間の領域にどんどん進出している時代に、職人芸、名人気質がなお健在な分野があるのが嬉しい。

新社員黒革靴の音硬し (にゃんこ)
靴音が硬いのではなく、新社員が初出社で緊張し硬くなっているのだ。それをしらっと「靴の音硬し」と言い切るのが俳句の呼吸というもの。このように俳句には「決めつけ」も必要だと思う。ここまで言っては言い過ぎじゃないかと自己抑制する必要はない。言葉は悪いが「いったもん勝ち」だ。

石蹴りのケンパの丸や花吹雪 (玉虫)
次から次に降ってくる花吹雪。地面に書いた丸が花吹雪で埋まりそうだ。幼かった作者自身と花吹雪、回想と現実の自分が混然一体となって幻想の世界へと誘う。無限に続くものでもあるかのような花吹雪。その中にいると、誰でも詩心が生ずるのである。読み手の側に、得も言われぬ懐かしさを催す一句。

ふららこの揺れは心の共鏡 (てつを)
共鏡は合わせ鏡のことで鏡を二つ合わせて物を見るときに使う。その共鏡を作者は比喩として使った。ブランコは誰も乗っていなくても微風でも揺れる。その様を人間の心の弱さに喩えた。一旦決めたことでも、外的な要因で挫けるのが人間だ。あるいは誘惑に揺れるかもしれない。私はそうした脆さがあってこそ人間なのだと思うが、作者は肯定も否定もしない。読み手の側に解釈を委ねた。

以下次号、不定期掲載

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拙句鑑賞ありがとうございます。

緊張ぎみの新社員への応援の気持ちを込めての句でした。
川柳の癖があって、どうも対象に踏み込み過ぎるようです。
「いったもん勝ち」に勇気をいただきました。
ありがとうございました。

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花筏の拙句鑑賞ありがとうございます。
  私の自宅は名古屋市昭和区の山崎川沿いにありまして桜の季節は
  毎年楽しませていただいてます。
  三階のべランから川面がよく見えて俳句をするようになり花筏
  などと言うものも覚えてよりいっそう花見が楽しみになりました。
  ありがとうございました。

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幹叩き機嫌伺ふ桜守 (ナチーサン)
 一昨年でしたか大府市が市制50周年を記念して市の木に桜が花にはつつじが追加指定されました。クロガネモチとクチナシを合わせて賑やかになりました。よそ者の私も今年で63年目を迎え、骨を埋めるべきこの地も一昔前の桃の木は現在地名で残っているのみ。
最近とみに増えてきた桜にも愛着が湧き毎年桜巡りをして写真に収めています。
特選に選んでいただきまして有り難うございました。光栄です。

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アイビーさんに感謝

「一畝を打ちて・・・」の句は、今迄寒い日が多く畑にしばらく行かなかったが、久し振りの春の陽気に誘われ、畑へに向かった。
体がなまっているのか一畝でヒイヒイ。でも今から夏物の植え付け等で弛んではおれんぞと、自分の気持ちに気合を入れた時の句です。
アイビーさんに、私の気持ちを理解してもらえた事がうれしい。

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早速のリプライありがとうございます。私もやってみたいのですが、農作業をするにも宿痾の腰痛あり、それ以前に農地がありません。
その点、和談さんは農作業を通して折々の四季の移ろいが感じられて羨ましいですね。酒については一家言をお持ちで、農作業と酒をテーマにした俳句を期待しています。

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選句鑑賞

皆様、こんばんは。
アイビーさん、お纏めありがとうございます。

16 朧月許されてゐるつまみ食ひ (コビトカバ)
全く正反対の趣ですが、紺絣春月重く出でしかな 龍太 をおもいました。秀句ですね。
しかし投句も負けてはおりませぬよ。
五感のうち四感を読み込まれた朧の視覚、あとは想像ですが、巻き寿司の落とされたしっぽの部分をつまみ食いの感触。
でんぶやかんぴょうの香り、甘さ。
大成功です。

21 リュックには入山届け春炬燵  (えっちゃんあら)
春浅き入山前夜の自宅、いやふもとの基地的山荘の趣。
静かな句ですが、登山の喜びが充分に伝わってきます。
そのうれしさに付けます  連山我をきつと待ちなん  かをり

24 入学や回転寿司の予約席 (ヨシ)
回転寿司、回る方ばかりに目がいきやすいですが、席に目をやったのは新しい。
ええ、子供は豪華なレストランよりも回転寿司の方がずっとうれしいとおもいます。
季語の入学は喜びの季語。形容詞や副詞をべたべた貼り付けなくても、予約席、華やいでいますよ。
リュックの句や、後の石蹴りの句にしても季語、具体的な名詞と助詞しか用いていません。
これが言葉の掛け算になり、ありありと目に浮かべることができます。

42 石蹴りのケンパの丸や花吹雪 (玉虫)
ケンケンパリングなんていうのがあるのですね。
子供のころは地面に線を書いて、石などの目印になる物をのマスに投げ入れた記憶が。
いずれにせよ、花吹雪と言う季語が生きて、子供の声が聞こえてきます。
「や」で切るのも型ではありますが、状況により「に」「へ」「を」でも面白いとおもいます。

★54 からたちの花へ湾より風抜けし  (森野)
これはもう、だって「THE・俳句」ですね。
俳句に風味があるとしたら、風味爽快にして・・・ただただ、気持ちよくなれる句です。
暖流はかなた、湾より風抜けし、もさわやかですが、季語の斡旋が秀逸です。
からたちの花の白い色と香気が、清新な抒情をかきたてます。
特選でいただきます。

63 耕人の仕舞煙草の点滅す (犬伏)
時は鍬を置いて薄暮のころとすぐにわかります。
とってもダンディやなあ。
さて、この句の投げかけてくる耕人の姿はどのように感じたでしょうか。
達成感、疲労感、開放感。。。
多分皆様の感じた気持ちが、ご自分の気分に近いかもしれません。

65 整へし髪あらあらと桜東風(さくらこち) (ふうりん)
あらあらとは「荒荒」でよろしいでしょうか。整へしがやや説明調なのが惜しいです。
しかし、古語「あらあら」、まだ寒さの抜けきらぬ「桜東風(さくらこち)」 言葉の選びが深く美しいですね。

79 花筏動かすものの尾の見えて (尾花)
わたしなぞは格好つけて、下五を見えざりぬ とやり七七つけますが、俳句なら尾の見えてと具象化するのが達人ですね。
閑に動きあり、尾はあまごのような渓流魚と見えました。
竿先にある昼の眉月 かをり  勝手に読み手は太公望として。

今回は構えがしっかりとされた力作が多かったです。
点盛り上位作品をご覧ください。安易な形容詞、副詞がありません。
後は自分の好む句の”風味”をひろう楽しさで選句した次第です。

追記 37 菜の花と和して児童の黄帽子 (ABCヒロ)
この和すは足し算と言う趣向かしら。ちと選句で抜けましたが、多くの方が選んでおられるので、ほっとしました。
あと黄帽子はきのぼうし、きぃぼうしか。知りたいです。

引用して返信編集・削除(編集済: 2025年04月16日 16:45)

お忙しいのに書き込みをいただきありがとうございます。やはりかをりさんのコメントがないと、掲示板が締まりません。今後もよろしく。あ、それと54番のからたちの句、作者は森野さんです。

引用して返信編集・削除(未編集)

かをりさんへ

朧月の句の鑑賞ありがとうございます。
色んな感覚が句に入っているとの評価、とても嬉しいです!
私のつまみ食いの真骨頂は天麩羅です(o^^o)
揚げたてをそろっと。
朧月は優しく見守ってくれます^ ^

引用して返信編集・削除(未編集)

かをりさん、花筏の句の鑑賞をありがとうございました。
すみません。太公望ではなくて(笑)
豊田市のある古刹の門前にある池。近くを通ると鯉が集まって来るのがわかります。餌を持ってないのが申し訳ないという気持ちになり、看板にあった餌売り場で一袋買ってきました。四方八方から鯉が寄ってきて、花筏はいつしか鯉の尾で遠くに押しやられていました。
七七を付けて頂き、渓流であまご釣りをしているのですね? 若葉の美しい美味しい空気をいただき、日常を忘れられるひと時、憧れです。 ありがとうございました。

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選句完了

4月句会は投句者全員の選句が完了しました。明日14日の正午までには結果発表をできると思います。投句していない人も選句参加ができますので、是非お願いします。特にかをりさんの選句参加を皆さんも待ち望んでいることと思います。

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アイビーさん  ほどひてをほどきてのアドバイスをありがとうございます。ひとつひとつを丁寧になさるアイビーさんこれからもどうぞよろしくお願いします。

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かをりさんへ
皆さんかをりさんの参加を待ち望んでいます。ぜひ選句にご参加を。
今回、冒険句も出していますので是非評価を!!

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訂正とお詫び

尾花さん、にゃんこさん、ご指摘ありがとうございます。ご指摘の事項を訂正しました。一部、順位が入れ替わりました。関係する投句者にはご迷惑をかけましたこと、深くお詫びします。個人別総合は結果的に増減はありませんでした。

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かおりさんへ  七七をつけていただきありがとうございます。連山我をきっと待ちなん  素敵な言葉です。登山はしないのですが登山人の気持ちを想像しました。ナチーサさん  桜祭りの時長唄元禄花見踊を三味線でやる時の緊張感を出したかった気持ちを詠みました。

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選句鑑賞

24 入学や回転寿司の予約席 (ヨシ) 6
回転寿司での入学祝、恐らくこどもの希望でしょう。作者も心得たもので予約済み。最近の子は舌が肥えていて高級ネタから注文、
きっと満足!満足!!最高の入学祝だったのでは。

30 ふららこの揺れは心の共鏡 (てつを) 5 ◎ナチー、
下七で降参。ふらここと読み替えての選になりました。心の共鏡とは言いえて妙、この句の心情は色々考えられますが詮索無用、野暮と言うもの。迷わず特選に戴きました。

50 夕日身に遍路宿へと足急かす (ダイアナ) 2
四国のお遍路さんでしょうか。今は乗り物との合わせが増えているようですがこの方は仏様との二人旅。夕暮れが迫り
つい足早に。夕陽に背中を押されながら。

63 耕人の仕舞煙草の点滅す (犬伏) 6
夕暮れの中に点滅する煙草の火。ひと汗かいた後の一服に身を委ねる耕夫。絵になりそぅな状況を切り取りました。
味わい深い句ですね。

64 開くたび花の屑吐く自動ドア (アイビー) 10 ◎にゃん、◎てつを◎青麦◎コビト、
この句不思議な句ですね。最後まで状況をつかめぬまま納得させられてしまいました。自動ドアーですから車かと思いましたが電車にしては吸い込むが自然だし、乗客の付けた花びらとも思えるし、いずれにしても気になる句です。ぜひ自解を!

69 鳥うららホーホーチョチョの舌足らず (ヨヨ) 4
中七から鶯と思われますが、ユニークな表現ですね。作者の耳にこのように届いたんですね。上五の季語が新鮮でした。

105 桜咲く毛氈に三味弾けたり (えっちゃんあら) 2
花見の宴でしょうか。桜には琴とか三味線など弦楽器が似合いますね。毛氈は獣の毛皮の加工されたものでこれに三味線の音が弾けたのです。桜の下での高揚感溢れる句に感動を戴きました。

107 去る者は日々に疎しか石鹸玉 (犬伏) 5 森野、◎うらら
これは下五に尽きますね。捉えどころのないしゃぼん玉、去る者は日々に疎しかとの問いかけ。考えさせられる句です。
自解をお願いしたい句です。

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アイビーさんナチーサンさんかおりさん、下手な俳句に鑑賞していただきありがとうございます。世の中の人が大阪万博、春の高山祭りの日に犬山城の吟行?とおもいきや食べ歩き地酒と帰宅して疲れと言い訳してお礼というか遅くなりました。犬山城城下町の感想はおかげ横丁と京都の匂いがしました。吟行はゆっくりとです。

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拙句を取り上げていただきありがとうございます。句意はいたって簡単なもので、普通のビルの自動ドアです。客が出入りするたびにドアが開閉します。風圧で、開閉の度に花屑が出、出た花屑がまた入る。何のことはない、同じ花屑が同じところで行ったり来たりしているだけなんです。あたりに桜の木は無く、この花屑が最初は何処から入ったのか、その方が不思議です。

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シャボン玉を作るのに熱中してあまり行方を気にかけない、その子の代わりにシャボン玉を見ている。兄の100ヶ日も済んで思い出すことも間遠になって空しい気がする。はかない。シャボン玉に去る者は日々に疎しかと聞いてみた。

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アイビーの俳句鑑賞 その1

アイビーの俳句鑑賞 その1

母からの着物ほどひて十三参り (えっちゃんあら)
「十三参り」数え歳13歳になると、大人の晴れ着を着て虚空蔵菩薩にお参りをする風習を言う。4月13日前後に行われることが多いので、春の季語とされる。母の着物を着て参加する作者のお孫さんであろうか、通過儀礼とはいえ、よくぞここまで成長したという喜びと、この先も長く福徳を授かるようにとの願いが込められた句。肉親の情愛を過不足なく詠んだ佳句。中七の「ほどひて」は「ほどきて」が正しい。あるいは音便形にするなら「ほどいて」。

からたちの花へ湾より風抜けし (森野) 
からたち(枳殻)の花は4月から5月にかけ、白い花をつけ柑橘系の芳香を放つ。作者が吟行か何かで実際に見たのであろう。その時の感動をすぐさま句にした。吹きつける風は心地よく、もはや初夏を思わせる。中七から座五の「湾より風抜けし」と言い留めたのが素晴らしい。身も心も開放されるようだ。海辺には蜜柑や柑橘系がよく似合う。

鳥うららホーホーチョチョの舌足らず (ヨヨ)
鶯とあえて言わずに「鳥うらら」なる季語を持ってきた。鶯とは言っていない以上、この鳥は鳥一般のことと解釈される。鳥の鳴き声は求愛のメッセージと聞くが、鶯でなくともプロポーズの言葉が「舌足らず」とは愉快だ。「鳥うらら」はおそらく造語だろうが、いい雰囲気を出している。この句は成功したが、安易な造語は失敗すると収拾のつかない事態になるので気を付けたい。

春休東横インのモーニング (コビトカバ)
作者のコビトカバさんから出された5句は、いずれも子育ての現役世代の生活実感をブログふうに詠んだ句と私は感じた。孫との交流は疑似体験にはなるが本物の子育てではない。どうしてもワンクッション置く感じになってしまう。同じ事象を見ても重さが違うのである。感じ方と言い換えてもよい。掲句なども事実を列記しただけのように見えるが、現役の迫力には太刀打ちできない。

偏屈の揃う句会や蝶生まる (ABCヒロ)
自虐の句。私も句会にはよく出かけるが「偏屈」揃いとは参った。たしかに、亀が鳴いたり山が笑ったりする、虚実定かならざる世界に遊ぶ俳人など、偏屈と言われても仕方ない。主題とは何の関係もない「蝶生まる」を座五に持ってきたあたり「偏屈」の際たるものであろう。その離れ具合が良いのだから困る。この句の作者のABCヒロさんもまた偏屈に違いない。

街に吹く風の白さや辛夷咲く (弥生)
白く耀くように咲く辛夷を強調して、「風の白さ」と形容したのは大いに頷ける。ただ、白は一般的には青春、朱夏、白秋、玄冬というように、秋のイメージだ。よって白を強調するあまり、秋をイメージさせるのは如何なものか。辛夷の白さと風の白さを結びつければどうだろう。二物取合せから一物仕立てに変更するのも一つの手だろう。「吹く風を真白に染めて辛夷咲く」

一畝を打ちて一息春立ちぬ (和談)
「畑を打つ」も季語となるが、あえて「春立つ」を季語にした。作者の和談さんは趣味で畑をつくっておられるが、「一畝を打つ」ことで気重りを回避すると同時に、「また一年の始まるなあ」という感慨を持ったのだろう。つまり暦の上の立春とは別に、私的な農作業の一年が始まるという意味に取ったのだが。これは全くの独善に過ぎないかも知れず、作者に聞かねば分からない。いずれにせよ、作者は「春立ちぬ」を季語に立てる確信があったに違いない。

以下次号、不定期掲載

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アイビーさん

辛夷の句、白を強調するつもりはなかったのですが、「や」の切れ字を使ったので結果強調されてしまいました。
添削して頂いた句、とてもすっきりした素敵な句になりました。
アドバイスありがとうございました。

弥生

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アイビーさんへ

春休の句の鑑賞ありがとうございます!
鴫立庵にお邪魔した時、東横インに泊まりました( ^∀^)
モーニングのビュッフェが皆美味しくて良かったです(^◇^)

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ナチーサンさん、お調べいただきありがとうございます。勉強不足で申し訳ありません。

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鳥うららホーホーチョチョの舌足らず (ヨヨ)
 
鳥うらら・・・気になりましたので確認しました。角川季寄せに
       麗かの副題として鳥うららが掲載されています。
       他に、町うららや橋うららも。副題の扱い他も調べて 
       みます。

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アイビーさん、お取りまとめありがとうございます

おはようございます。
98番の飛花落花の句ですが重複していて、1点多いと思います。
訂正をお願いします。

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アイビーさん
取りまとめお疲れさまでした。

私の選ですが、56 緋の絨毯ではなく、55 揚雲雀を選んでいたと思います。
お手数おかけしますが、ご確認よろしくお願いいたします。

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互選結果発表

互選結果を発表します。
4月のトップはABCヒロさんの菜の花の句とアイビーの花屑の句がともに10点で並びました。次いで尾花さんの揚雲雀の句が8点、弥生さんの辛夷の句が7点と続きました。6点句には5句句がひしめく激戦でした。
10点句 37 菜の花と和して児童の黄帽子 (ABCヒロ)
10点句 64 開くたび花の屑吐く自動ドア (アイビー)
8点句 55 揚雲雀ひこうき雲は描き足し中 (尾花)
7点句 45 街に吹く風の白さや辛夷咲く (弥生)
6点句 18 偏屈の揃う句会や蝶生まる (ABCヒロ)
6点句 24 入学や回転寿司の予約席 (ヨシ)
6点句 32 幹叩き機嫌伺ふ桜守 (ナチーサン)
6点句 63 耕人の仕舞煙草の点滅す (犬伏)
6点句 79 花筏動かすものの尾の見えて (尾花)
個人別総合は尾花さんが21点でトップ、次いでABCヒロさんが18点でした。

4月度みんなのネット俳句会・互選結果発表 ◎は特選、特選2点、並選1点で計算。    25/4/14
1 留まるも流るるも良し花筏 (弥生) 4 ◎ヨヨ、犬伏、コビト、
2 花桃や我も見らばと競ひ合ひ (ヨヨ) 1 和談、
3 善意でも時に曲解春北風 (ヨシ) 1 ヨヨ、
4 歳時記をしのばせ愛でる桜かな (うらら) 3 弥生、ラガー、ふうり、
5 春雷や鼻につうんと辛子和え (青麦) 4 にゃん、玉虫、アイビ、ふうり、
6 風を呼び風をまとひて桜散る (てつを) 4 森野、ラガー、◎犬伏、
7 腹立てる孫のやだやだ万愚節 (ダイアナ) 3 茶々、玉虫、ABC、
8 春雀ころころ笑ふ娘たち 
9 万愚節生物万歳ウンチ展 (ナチーサン) 1 にゃん、
10 濁水に白ひかりたる水芭蕉 (尾花) 1 和談、
11 廃線にかってのすみれ点々と  
12 たおやかに行きつ戻りつ花筏 (ラガーシャツ) 1 アイビ、
13 再生の園址公園花万朶 
14 土匂ひ筆の花伸ぶ澗道に 
15 桜餅店頭覗く客数多 
16 朧月許されてゐるつまみ食ひ (コビトカバ) 3 ヨシ、えっちゃ、かをり、
17 花の茶屋餅も団子も売り切れて 
18 偏屈の揃う句会や蝶生まる (ABCヒロ) 6 弥生、ヨヨ、えっちゃ、青麦、ダイア、コビト、
19 廃業を告げ来る電話冴返る (犬伏) 1 森野、
20 植込みの余りし土に菫咲く (ふうりん) 1 ヨシ、
21 リュックには入山届け春炬燵 (えっちゃんあら) 1 かをり、
22 寂れたる銀座本町四月馬鹿 (アイビー) 1 ヨヨ、
23 山里を埋め尽くす如散る桜 (弥生) 1 犬伏、
24 入学や回転寿司の予約席 (ヨシ) 6 ちとせ、茶々、 ABC、ナチー、ダイア、かをり、
25 春日向のらりくらりと舟を漕ぐ (ヨヨ) 1 和談、
26 春日傘傾け声を潜めたる (青麦) 1 玉虫、
27 笑み絶へぬ友のお持たせ桜餅 
28 春の空湛え水色ビルの窓 
29 舞桜遊具の纏ふはしゃぎ声 
30 ふららこの揺れは心の共鏡 (てつを) 5 森野、青麦、うらら、◎ナチー、
31 囀や水音絶へず城下町 (尾花) 1 弥生、
32 幹叩き機嫌伺ふ桜守 (ナチーサン) 6 弥生、ラガー、 ◎ABC、◎アイビ、
33 遠山にあちこち灯す桜かな (ちとせ) 1 ヨシ、
34 人の世にプラマイのあり春愁ふ 
35 春雷や放浪愛猫怯えさせ (茶々) 1 ふうり、
36 入学式やたら張り付くコンタクト 
37 菜の花と和して児童の黄帽子 (ABCヒロ) 10 ◎弥生、尾花、◎ふうり、てつを、◎茶々、和談、うらら、
38 桜舞ふ何故か不安な世は巡る 
39 春うらら百花百草陣屋跡 
40 スイッチは入れたり消したり春炬燵 
41 老人もミスドに並ぶ四月かな (アイビー) 1 ABC、
42 石蹴りのケンパの丸や花吹雪 (玉虫) 4 青麦、ダイア、アイビ、かをり、
43 晩学の譜面のコピーの夜半の春 (えっちゃんあら) 1 ◎ヨシ、
44 花よりも三色ういろうありがたし 
45 街に吹く風の白さや辛夷咲く (弥生) 7 森野、ラガー、ヨヨ、にゃん、えっちゃ、うらら、ダイア、
46 写メ送り五輪咲きしと初桜 
47 青空をカンヴァスにして花盛り 
48 寝たふりをする春の夜の終電車 (青麦) 1 えっちゃ、
49 冴へし目に夫の寝息や夜半の春 
50 夕日身に遍路宿へと足急かす (ダイアナ) 2 ナチー、犬伏、
51 青丹よし大和の春は襲(かさね)色 (てつを) 2 尾花、アイビ、
52 ここいらでわいも一花姥桜 (ナチーサン) 3 弥生、ラガー、茶々、
53 友よりのラインに満開の桜 
54 からたちの花へ湾より風抜けし (森野)  4 ◎玉虫、◎かをり、
55 揚雲雀ひこうき雲は描き足し中 (尾花) 8 弥生、てつを、玉虫、青麦、 ABC、うらら、犬伏、にゃん、
56 緋の絨毯敷き詰むるごと落椿 (ちとせ) 2 にゃん、うらら、
57 手を繋ぎふわりと肩に春セーター (ラガーシャツ) 2 ちとせ、ふうり、
58 春宵や取り込まれてる洗濯物 
59 春暁や船酔いの目に竜飛崎 (玉虫) 2 尾花、犬伏、
60 大根は真白き花に装ふなり 
61 先生の笛と点呼と遠足児 (ABCヒロ) 1 茶々、
62 一畝を打ちて一息春立ぬ (和談) 4 ヨヨ、てつを、うらら、コビト、
63 耕人の仕舞煙草の点滅す (犬伏) 6 森野、尾花、てつを、玉虫、ナチー、かをり、
64 開くたび花の屑吐く自動ドア (アイビー) 10 ◎にゃん、◎てつを、えっちゃ、◎青麦、ナチー、◎コビト、
65 整へし髪あらあらと桜東風(さくらこち) (ふうりん) 2 玉虫、かをり、
66 母からの着物ほどひて十三参り (えっちゃんあら) 2 ◎ちとせ、
67 菜の花や友はいつしか親友に (弥生) 4 ラガー、えっちゃ、 ABC、ダイア、
68 桜満開今けんか中断中 
69 鳥うららホーホーチョチョの舌足らず (ヨヨ) 4 ふうり、茶々、和談、ナチー、
70 句会終へ神社に満つる夕桜 (ダイアナ) 1 ちとせ、
71 姿勢よく改札通る受験の子 (ヨシ) 3 尾花、 ABC、コビト、
72 新社員黒革靴の音硬し (にゃんこ) 4 ちとせ、茶々、ヨシ、コビト、
73 夏めくや池塘に亀の甲羅干し (てつを) 1 茶々、
74 参道の脇の小家や踊子草 
75 老醜もいのちの証姥桜 (ナチーサン) 1 和談、
76 老木といへども花は咲かせおり (ラガーシャツ) 1 うらら、
77 覇気抱き初出勤や風光る (和談) 3 ◎尾花、ダイア、
78 庭仕事目借時らし眠くなる 
79 花筏動かすものの尾の見えて (尾花) 6 弥生、にゃん、てつを、青麦、 ABC、かをり、
80 花筵力入らぬ夜勤明け (コビトカバ) 3 ヨシ、◎ラガー、
81 廃線に忘れられたる花一樹 
82 溜池に一つ島ありつばくらめ (玉虫) 2 森野、にゃん、
83 囀りや八ヶ岳ブルーてふ空に (ちとせ) 1 アイビ、
84 ため口を改め向かう入社式 
85 東京の人戸惑はせ名残雪 
86 春闘や利口な者は闘はず 
87 手に取りてわけありの訳夏みかん (犬伏) 3 ヨシ、てつを、コビト、
88 使われぬままのチケット春炬燵 (えっちゃんあら)  2 ふうり、青麦、
89 風に舞ふ純白ドレス雪柳 (ヨヨ)   3 ちとせ、◎和談、
90 客なれど葉は食べ残す桜餅 
91 たんぽぽの蝋紙に似て外来種 
92 熱の花咲いて治まる春の風邪 
93 柿の木の新芽を噛めば苦々し
94 香も彩も風と戯むる枝垂梅 (ナチーサン) 4 ラガー、てつを、えっちゃ、和談、
95 囀の絶えず福耳を持つ夫に 
96 紫荊東シナ海見遣る丘 (森野) 1 ちとせ、
97 花の宴たけなわ遥かなる戦地 (にゃんこ) 5 ◎森野、◎ダイア、コビト、
98 川舟の人待つ湊飛花落花 (尾花) 5 ちとせ、ヨシ、ヨヨ、ダイア、犬伏、
99 島の子ら遺影の友と卒業す (ダイアナ) 1 犬伏、
100 感情のなきAIや亀鳴けり (うらら) 1 尾花、
101 後継ぎの男児生まれし彼岸寺 
102 淡紅に染めし桜や風に舞ひ (和談) 1 ヨヨ、◎えっちゃ、
103 母思ひ牡丹一輪花差しへ (ラガーシャツ) 2 ふうり、茶々、
104 停滞や混沌の世の花筏 (ABCヒロ)   1 青麦、
105 桜咲く毛氈に三味弾けたり (えっちゃんあら) 2 玉虫、ナチー、
106 山切れて見はるかす海うららけし 
107 去る者は日々に疎しか石鹸玉 (犬伏) 5 森野、◎うらら、ナチー、アイビ、
108 華奢な手で鰆を捌く娘かな (ふうりん) 2 尾花、にゃん、
109 タンポポの花輪抱へてネンネの子 
110 春休東横インのモーニング (コビトカバ) 1 アイビ、

*投句者は、えっちゃんあら、森野、ヨヨ、コビトカバ、ABCヒロ、弥生、和談、青麦、ちとせ、ラガーシャツ、ナチーサン、にゃんこ、玉虫、てつを、犬伏、尾花、ダイアナ、うらら、ふうりん、アイビー、ヨシ、茶々の22名。ほかに選句のみ参加・かをり
*間違い等、不都合な点をご連絡下さい。

引用して返信編集・削除(編集済: 2025年04月14日 12:55)
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