MENU
581,058
固定された投稿

互選結果発表

互選結果発表
8月句会の結果を発表します。8月のトップはダイアナさんの「広島忌」の句で10点を集めました。続いて尾花さんの「風鈴」の句で7点、にゃんこさんの「原爆忌」の句、アイビーの「端居」の句、弥生さんの「新涼」の句が6点で並びました。以下、5点句には7句が並ぶ激戦でした。
10点句 10 小六の語り部ガイド広島忌 (ダイアナ)
 7点句 87 風鈴にふれてにこにこ抱つこの子 (尾花)
 6点句  4 サイレンへ風止まる街原爆忌 (にゃんこ)
 6点句 42 端居して世の喧騒と距離を置く (アイビー)
 6点句 64 新涼や新作パンの並ぶ店 (弥生)
個人別総合ではにゃんこさんが20点でトップでした。

8月度みんなのネット俳句会・清記一覧  特選2点、並選1点で計算。     7・8・14
1 止まらないポテトチップス秋涼し 
2 八十路来て良き汗かける幸せを (てつを) 2 ラガー、茶々、
3 迎え火の吠え出す犬と男の子 
4 サイレンへ風止まる街原爆忌 (にゃんこ) 6 ◎えっちゃ、◎ちとせ、かをり、アイビ、
5 鷺の首白き紋様青田原 (和談) 2 ◎ヨヨ、
6 しんがりの船鉾雨に悠悠と (尾花) 2 ちとせ、和談、
7 緑蔭へ漢孤独な翳を曳く (ナチーサン)
8 腹当は明日の元気を約束す (コビトカバ) 1 弥生、
9 夫運転私助手席雲の峰 
10 小六の語り部ガイド広島忌 (ダイアナ) 10 ふうり、えっちゃ、尾花、ちとせ、コビト、◎ヨシ、森野、茶々、ナチー、
11 好きな夢選べる未来水中花 (ヨシ)      1 玉虫、
12 平幕は元気はつらつ名古屋場所 (ラガーシャツ) 3 ◎ふうり、比延、
13 流星や幾人残る同級生 (玉虫) 2 ちとせ、ABC、
14 鉢植えに灯る夕菅ひと夜花  (森野) 1 みにょ、
15 しかけたりしかけられたり水鉄砲 (ABCヒロ) 1 比延、
16 極暑日に線香燻り香り立つ 
17 つかの間の生とも知らで蝉鳴けり (みにょん) 4 ふうり、えっちゃ、茶々、ヨヨ、
18 水の日に記録的雨皮肉かな 
19 鶏も卵を産まぬ極暑かな  (ふうりん) 2 ちとせ、ヨシ、
20 更衣逢ひたき奴は何処やら 
21 青芦の風を呼びたりあひびきし (かをり) 1 えっちゃ、
22 向日葵や凛と老人寄せ付けず (和談) 1 ヨヨ、
23
24 ほおずきやほの口をして吹き鳴らす (弥生) 2 ◎にゃん、
25 夕菅や湖に暮れゆく比良比叡 (てつを) 3 みにょ、森野、比延、
26 向日葵や人と違ふと吸えぬ息 (コビトカバ) 1 玉虫、
27 夕暮れへ秋は密かに紛れ込む (にゃんこ) 5 ◎てつを、森野、和談、弥生、
28 水着着て昭和モダンの砂スキー (アイビー) 1 和談、
29 鉾の輪に噛ませたる梃子木屑とぶ (尾花) 2 ダイア、アイビ、
30 立つ秋や季節は歪み飛来せず 
31 暑くなる予感小石に躓けり (ナチーサン) 4 尾花、ヨシ、玉虫、アイビ、
32 闇深き夫の故郷や天の川 (玉虫) 2 ラガー、ダイア、
33 今朝の秋雨は田畑を潤さず 
34 夏草は胸の丈までここ空き家 (ABCヒロ) 3 みにょ、てつを、ラガー、
35 運転は夫におまかせ雲の峰 
36 夢心地推しコンサート夏の夜 (みにょん) 1 えっちゃ、
37 玄関を出れば秋津の群るる空  (森野) 2 てつを、にやん、
38 熱風浴ぶ木々も疲るる40度 (ヨヨ) 5 ちとせ、◎みにょ、ヨシ、和談、
39 新盆の供物の礼の昔めく (比延) 1 森野、
40 長崎の鐘の復元盆供養 (茶々) 5 ふうり、えっちゃ、ABC、◎ナチー、
41 みんみんやとく眼帯のもどかしさ (かをり) 5 ちとせ、コビト、てつを、ヨシ、にゃん、
42 端居して世の喧騒と距離を置く (アイビー) 6 ダイア、◎ABC、◎比延、弥生、
43 蝉時雨背に一刀浴びにけり (和談) 2 玉虫、ヨヨ、
44 目を剥いて暑いと言ふや仁王像 (尾花) 3 ラガー、和談、比延、
45 今朝の秋ひこうき雲は茜色 
46 八月の悼みごころの靴並ぶ (えっちゃんあら)  3 コビト、かをり、ナチー、
47 句集編む時の流れや梅雨湿り 
48 炎天や悲鳴を上げる室外機 (てつを) 1 ヨヨ、
49 炎暑果てほっと一息夕日観る 
50 無人駅風は青田を渡り来る (にゃんこ) 5 ふうり、みにょ、てつを、森野、比延、
51 炎暑なり荒れに荒れてる名古屋場所 (ラガーシャツ) 1 茶々、
52 寝室に蟷螂全身に寒気 
53 老犬の座り込みたる秋暑し
54
55 語り部の白髪三千丈原爆忌 
56 このセット取れば優勝蝉時雨 (ヨシ) 2 コビト、ダイア、
57 猛暑日も牌で鍛える古き脳 (みにょん) 3 えっちゃ、尾花、コビト、
58 迷い道して出会いたる花鬱金  (森野) 1 尾花、
59 母と見るプレバト俳句蚊遣香  
60 師の病快癒願ひて笹飾る 
61 原爆忌さらけ伝えよ世界中 
62 踏み上る崩れ石段花は葉に 
63 初めての町に既視感百日紅 (アイビー) 4 みにょ、ヨシ、ABC、玉虫、
64 新涼や新作パンの並ぶ店 (弥生) 6 てつを、ラガー、ダイア、◎アイビ、
65 すれ違ひざまに見上ぐる百日紅  
66 向日葵は今太陽に挑みたり 
67 雨の京都地につくほどに夏柳 (尾花) 3 ◎茶々、玉虫、
68 冷奴何も吸収したくない 
69 ペン胼胝の名残かすかに桜桃忌 (てつを) 2 ヨシ、弥生、
70 孫を待つアロハで変身米寿なり (和談) 1 ヨヨ、
71 蚊遣香持ちつつ移動庭仕事 
72 夢に入ることもできずに明易し 
73 憧れて届かぬ遠さ夏茜 (ヨシ) 3 にゃん、◎玉虫、
74 面痩せの何処に立ちても夕立かな (かをり) 1 ナチー、
75 溜息を繰り返しつつ夜の秋 
76 美しく儚きものに揚花火 
77
78 森更けてなほ蜩の鳴き止まず  (森野) 1 にゃん、
79 みちをしへ遥か先行く父の背ナ (玉虫) 4 ◎尾花、てつを、アイビ、
80 あれこれと歳時記片手に熱帯夜 (みにょん) 1 ラガー、
81 昼日向ビール三昧蝉時雨 
82 マスカット一房囲む甘さかな  (ふうりん)   3 かをり、茶々、弥生、
83 愛猫も興奮夏の甲子園 (茶々) 1 ABC、
84 手花火のじじと弾けてみな終る (かをり) 2 にゃん、玉虫、
85
86 表札はローマ字表記秋の薔薇 (弥生) 2 かをり、比延、
87 風鈴にふれてにこにこ抱つこの子 (尾花) 7 ちとせ、コビト、ヨシ、茶々、和談、◎弥生、
88 太陽のコロナ閉じ込めスイカ玉 (てつを) 4 コビト、かをり、ナチー、和談、
89 生き過ぎたといふ義父逝きし初の盆 (えっちゃ) 3 みにょ、◎コビト、
90 日を浴びて畑に向日葵凛と立つ 
91 なまくらなこの身を嗤へ蝉時雨 (にゃんこ) 4 ◎ラガー、ダイア、ABC、
92 寝室を出たらあちらに蝉王国 
93 蛍の点滅闇を争はず (ナチーサン) 2 にゃん、茶々、
94 御所東膳を揃えて生身魂 (ラガーシャツ) 1 かをり、
95 豊漁の鰯クレーンの網開く (ダイアナ) 5 えっちゃ、尾花、ABC、アイビ、弥生、
96 秋簾昭和の会話聞こえそう (ABCヒロ) 2 てつを、ナチー、
97 今の子に貧乏話終戦日 (アイビー) 1 弥生、
98 名は名古屋朝顔とあり江戸の鉢  (森野) 1 ふうり、
99 旅先で席譲られし冷房車 
100 盆唄や炭坑節を繰り返し 
101 熱波の水桶で伸びてる蛙の子 
102 古本の書き込み侘し夜の秋 (比延) 3 ◎森野、アイビ、
103 茄子馬で迎え火求め先祖来る (ヨヨ) 2 ◎和談、
104 ひまわりも俳句も好き麻雀も (みにょん) 1 ラガー、
105 万博リングそぞろ歩めば風涼し  (ふうりん) 2 尾花、ダイア、
106 夏場所や光る土俵に巨人舞ふ (和談) 1 ヨヨ、
107 ちはやぶる一生懸命蝉の声 (ラガーシャツ) 1 ふうり、
108 初穂の田雨渇望す地割れかな (ダイアナ) 2 ふうり、みにょ、
109 朝戸開く外に暑熱が横たふる (ちとせ) 2 ◎ダイア、
110
111 やわらかき野に膝をりて今朝の秋 (かをり) 3 尾花、森野、ヨヨ、
112 奪衣婆の乳房あらはに黴の堂 (アイビー) 3 かをり、ABC、ナチー、
113 唖蝉の不意に翔ちたる翅音かな 
114 藍浴衣男嫌ひをとほすかな (えっちゃんあら)  5 かをり、にゃん、ナチー、比延、アイビ、
115 雷鳴に居間を離れて長電話  

投句者は、ヨヨ、和談、コビトカバ、えっちゃんあら、ラガーシャツ、弥生、にゃんこ、ABCヒロ、尾花、森野、ふうりん、ヨシ、ダイアナ、ちとせ、みにょん、てつを、ナチーサン、アイビー、玉虫、茶々、比延、かをりの22名。

間違いその他不都合をご連絡下さい。
                                               

編集・削除(未編集)

選句候補作品鑑賞

14 悪友はよき友となり卒業す (ABCヒロ)  7
 卒業により別れ別れになる友。3年間は切磋琢磨し合った友。良いことも悪しきことも共有したいわば悪友。でもここに至り真の友として将来を約し新たな道へ。思えば切ない句だ。

26 意地を張る肩そのままに卒業す (尾花)  5  
 妥協を潔しとしない若者気質。この少年もその一人だろう。これも若者の特権の一つだ。作者の昔の姿かもしれない。

66 立ち漕ぎの野球少年春の風 (コビトカバ)  1  
 上五と下五の阿吽の呼吸。見事に捉えました。野球少年の生き生きとした仕草が過不足なく表現されています。

77 北窓を開けて光の部屋となる (弥生)  2  
 一変光の部屋に。閉じられていた北窓を開けた瞬間を捉えました。勿論心の窓も解放。光の部屋とは言いえて妙。

80 吊革はまると三角春たのし (ABCヒロ)  7 ◎アイビ、◎ヨシ
 成程、言われてみるとその通りですね。通勤のひと時を楽しんでいる作者。何でもない変哲な吊革に身を委ねて。春ですね~。

引用して返信編集・削除(未編集)

三択クイズを始めます

3月句会の互選結果の記事のピン留を解除しました。ご覧になりたい方はno,5224の記事までスクロールして下さい。

明日29日から「俳句三択クイズ」を始めます。

引用して返信編集・削除(未編集)

かをりさんへ

4 ふるさとの淋しきところ雪残る (ナチーサン)
★5231 ここは、ずばっと雪残るところを具体的に場所、人やモノを発見、直されると作者の視点の確かさに云々。
付けます。髭をあたりぬ彼岸の朝の湯 かをり
故郷や海女小屋跡に残る雪(水心)
 早速ご指摘を受け推敲の上大福会のライン句会に投稿しました。結果は竹馬さんの選を頂きました。
なお、同時投稿の枝垂梅の句には特選を。有り難うございました。
  

引用して返信編集・削除(未編集)

さすがナチーサンです。句も締まりました。
私は俳句はカルチャースクールレベレですが、怒らずにありがとうございます。。
お年を召しても(失礼)しなやかな素敵なお人柄ですね。
短歌とちがい俳句では喜怒哀楽の言葉はリーサルウェッポンです。

引用して返信編集・削除(未編集)

日向ぼこ猫の句の鑑賞

喉ならす猫を膝にし日向ぼこ「アイビー主幹さんの修正案」
 日向ぼこ猫のどならす心引く(茶々)
アイビー主幹さんの「紛らわしさを避けるための工夫が欲しい」との評価
作句の在り方の示唆をいただきました。俳句の論理性も念頭に置いてみたいと思います。ありがとうございました。

引用して返信編集・削除(未編集)

リプライに感謝

アイビーの俳句鑑賞の3と4に対し、ナチーサンさん、小苗さん、尾花さん、にゃんこさん、楽日さんからリプライをいただきました。感謝に堪えません。茶々さんから上巳節の故事を懇切に解説して頂きました。ありがとうございます。

引用して返信編集・削除(未編集)

アイビーの俳句鑑賞 その3

アイビーの俳句鑑賞 その3

ふらここ揺れるゆう君は青が好き (にゃんこ)
ふらここはブランコのことで難しく言うと鞦韆。春の季語とされる。この句は「ふらここ」を使ったが、快活な句の調子からみて「ブランコ」でよかったように思う。「ゆう君」という固有名詞が登場させたのは新鮮な試みで、効果的だ。普通、固有名詞を出す場合、周知の有名人とか団体に限られよう。「隣家の鈴木さんの奥さん」では話にならない。この句の場合は固有名詞ではあるが、実質的には普通名詞の幼児と解釈できる。早い話、「ゆう君」であろうが「まあ君」であろうが句意は変わらない。

白衣から今日は私服の春コート (ヨシ)
年若いナースだが、少し違った角度から詠んだのが新鮮。私たちは、制服姿で忙しく立ち働く様子しか見ることはない。が、プライベートな部分も当然ある。何せ青春真っ盛りの彼女たち、人並みに夢見ることもあるに違いない。中七から坐五の、「今日は私服の春コート」が断然良い。「若々しい」と言わなくても、情景が目に浮かぶようだ。季語の力を最大限生かした。

上巳節(じょうしせつ)故事なぞりつつひな飾る (茶々)
不勉強で上巳節の故事を知らなかった。恥じ入るばかりだ。おじいさんと孫、曾孫かな、神妙に謂れを聞きながらお雛様を飾っている様が目に浮かぶ。今は難し過ぎて分からなくても、大人になった時、博学な祖父の思い出として、きっと懐かしく思い起こすに違いない。

春泥やいよいよ難きホ句の道 (てつを)
二物取り合わせの句。老練の作者でも「いよいよ難きホ句の道」と述懐する謙虚さ、春の泥道を行くがごときものしと私は解釈した。「春泥」は目で見える現象であるのに対し、中七以下のテーマは、抽象的な概念である。抽象に配するに、具体的な季語を持ってきたところが、いわゆる俳句の呼吸だろう。逆の場合も同様だ。

残雪や円空仏の鑿の跡 (ナチーサン)
この句も二物取り合わせの句。円空は生涯に12万もの仏像を彫ったと言われ、木肌をそのまま生かした円空仏の素朴な味わいで知られる。出生地は諸説あるが美濃と伝えられる。荒々しい鑿跡と残雪の取り合わせが、響きあうかどうかが、この俳句の生命線である。個人的な見解になるが、この句の取り合わせは悪くないと思う。

亀鳴くと補聴器つけたり外したり (小苗)
亀は鳴く動物ではないが、俳句の世界では鳴くのである。私などはアイデアに窮した時、亀を鳴かせる。その意味で俳人の作者は、亀の鳴き声を聞こうと思い、補聴器を外してみたりで忙しい。その様子をユーモラスに纏めた。私好みの俳句だが、選句の際には迷った挙句、外した。亀が鳴くのは、あくまで文芸上の虚構であり、実生活で補聴器をつけたり外したりするのは「悪ノリ」と思ったからである。リアリティが欠ける憾みがある。しかし、教訓もある。それは、「いかに窮しても安易に亀を鳴かせてはならない」ということだ。

以下次号、不定期掲載

引用して返信編集・削除(未編集)

小苗さん、亀の鳴き声は邪心があったら聞こえないそうです。嬰児のごとく無心の境地にならなければ聞こえません。私はいまだに亀の鳴き声を聞いたことはありません。俳句ではしょっちゅう亀を鳴かせてますが。

引用して返信編集・削除(未編集)

やっぱり、亀鳴くと補聴器つけたり外したり  に戻します。
こんなん理屈通したらどもならん。
おい、この亀鳴きよるで。 ほんまかい補聴器ぼろやからなあ。あほかこんなん補聴器で聞いてどうすんねん、第六感で聞かんかい。そらせや、外したろ。と他愛なくぼけている感じ。

引用して返信編集・削除(未編集)

ふらここ揺れるゆう君は青が好き

拙句を鑑賞していただき、ありがとうございます。
固有名詞や七五五のリズムを使って少しチャレンジした句でした。
「ふらここ」のひらがな表記や音の柔らかさに、幼い子の可愛らしさが表現できるかな、と思っての選択でしたが…。

引用して返信編集・削除(未編集)

「天の声にも変な声がありますね」と宣った昭和時代の総理大臣がいました。ま、それはそれとして、天の声が聞こえたら是非お聞かせ下さい。
それと「亀鳴くや補聴器つけたり外したり」 に直されたようで私もその方が良いと思います。上五で切れば、「亀鳴く」と一応、補聴器は別のテーマになりますから。

引用して返信編集・削除(未編集)

亀鳴くや補聴器つけたり外したり  に直します。
仙人はあっちこっち自在に行き来できるし亀の鳴くのも聞けるけど不自由もあるのだ。
そのうち天の声が聞こえたらそっとお教えしましょう 

引用して返信編集・削除(未編集)

残雪や円空仏の鑿の跡 (ナチーサン)
鑑賞に取り上げていただき有り難うございました。先日テレビで円空の特集を見ていまして触発されました。円空仏の見かけの荒々しさとその奥に秘められた精神性の奥深さが作品から垣間見えるからです。一方この句の場合、
ご指摘の季語の斡旋に苦渋致しました。おっしゃる通り句の生命線、残雪としましたが二者が響き合う、即かず離れずの関係を考え直す機会を頂き感謝です。何かある筈。

引用して返信編集・削除(未編集)

アイビ主幹さんの鑑賞句(上巳の節句)の背景その2

「上巳節」の句の背景その2 上巳の節句は「じょうしのせっく」と読まれ、中国の陰陽五行説が由来です。3月3日は3(奇数)と3(奇数)を掛けると偶数になるため、この日が上巳の節句とされ、邪気祓いの式日となりました。
 穢れの祓いに使う人形は天児(あまがつ)・這子(ほうこ)と呼び、平安時代の飾ったり遊んだりする人形は「ひひな(ひいな)」と呼ばれ、季節に関係なく貴族の女児たちが今でいうお人形遊びをしていた。

引用して返信編集・削除(未編集)

アイビー主幹さんご鑑賞ありがとうございました。

小生の「上巳節」の句のご鑑賞ありがとうございました。アイビー主幹さんは大変謙虚に(何も知らなかった)とおっしゃっておられ、感銘いたしました。小生の句は付け焼刃です。借りものです。自分のためにも調べた結果を今後の参考に記しておきたいと思います。紙面の都合もありますでしょうから,3,4回に分けて書きます。
その1 上巳(じょうし、じょうみ)とは、五節句の一つ、3月3日。「上巳」は上旬の巳の日の意味であり,元々は3月上旬の巳の日であったが、古来中国の三国時代の魏より3月3日に行われるようになったといわれている。(古代中国300年頃では、上巳は忌む:不吉なものとして避ける。

引用して返信編集・削除(未編集)

アイビーの俳句鑑賞 その4

アイビーの俳句鑑賞 その4
惜しくも無点となった句にも捨てがたい魅力を持つ句もある。ちょっと手を加えるだけで見違えるような句になることもある。無点句のどこを直せばよいのか一緒に考えてみたい。

耕や肥料とひかり鋤き込みて
耕(たがやし)、あるいは耕すは春の季語だが、肥料を鋤き込むのは当たり前であるから、「ひかり」の方に焦点を絞ってはどうだろう。 
耕や今年のひかり鋤き込みて

名を知りて綿毛を頬に母子草
描写が細かすぎて、一番言いたいことが舌足らずになってしまった。ここはザクっとした表現でまとめてみたい。  
名を聞いていよよ愛ほし母子草 

鮨屋では我儘言ふて春の宵
誰が鮨屋で我儘を言ったのか、恋人か、奥さん(ご主人)なのか、はたまた娘さんなのか、読み手が一番知りたいことが分からない。ここでは分からないままということにする。
我儘を鮨屋に聞かれ春の宵

啓蟄や遅刻常習犯の朝
遅刻常習者と啓蟄は悪くない取り合わせだが入点がなかった。読み手の側に、今一つピンと来なかったのかも知れない。  アイビーもいろいろ考えたが、あまり変わり映えがしないか。 
啓蟄や遅刻の朝の言い訳けに
 
耳固し空真青なり椿赤
上五の「耳固し」の意味が分かりにくいが、それ以前に三段切れである。句にとりとめがなくなってしまい、俳句の禁忌とされる。三段切れの解消のために。
真青なる空に椿の花紅し

淡き絞り明日の句会の春袷
春袷にかかる言葉が「淡き絞り」であるはずなのに、「明日の句会」が途中に挟まって混乱した。こういう場合は語順を変えればスッキリ行くことが多い。
句会には淡き絞りの春袷

日向ぼこ猫のどならす心引く  
日向ぼこをするのは人間に限る。結果的に猫と一緒にするかもしれないが、猫は日向ぼこをしているつもりはない。ただ暖かいからそこにいるに過ぎない。掲句の場合、その点がやや曖昧だ。紛らわしさを避けるための工夫が欲しい。 
喉ならす猫を膝にし日向ぼこ

関税の言の葉沁みる春雨や
トランプ大統領の言動が背景にある。座五に切れ字「や」を持ってくるのは、前例もあるにはあるが句の座りが悪く賛成できない。季語の春雨はもっと良い季語がありそうだ。 
関税を武器に暴言春疾風
 
喧嘩して仲直りして春炬燵
姉妹(兄弟)が、炬燵に入ると愚にもつかない喧嘩ばかりしている。といっても姉妹だからすぐ仲直りする。あくまで子どもの世界のことだが、表現の方法に少し変化があれば…と思う。それと、子どもという言葉を使わずに子どもを表現したい。 
喧嘩にも飽きればゲーム春炬燵

アイビーの俳句鑑賞:完

引用して返信編集・削除(未編集)

アイビーさん
「耕や~」の句は尾花です。鑑賞をありがとうございました。
ひかり鋤き込む、というフレーズが気に入ってたんですが少し足りないので、肥料を入れて失敗でした。全く響かなくなり推敲不足ですね。「~今年のひかり鋤き込みて」これとてもいいです!
耕している畑にきらきら輝きが見えますし、耕す人の楽しそうな様子も見えます。
ありがとうございました。

引用して返信編集・削除(未編集)

鑑賞ありがとうございます

二句を鑑賞していただきありがとうございました

耳固し
の句は耳は聞こえずとも空の青さと椿の赤の美しさを愛でていることを表現したかったのですが自分でもどうしていいのかわからず今回直していただいてとても感動しています

また 名を知りて
の句も同様になかなか言いたいことを表現出来ず苦労した句です
とても勉強になりました
ありがとうございました

引用して返信編集・削除(未編集)
合計4325件 (投稿2128, 返信2197)

ロケットBBS

Page Top