Q
小3男の子のことです。ゲーム、ファミコン、テレビ、工作など、家の中で遊ぶことが好きです。ボール遊びなど体育系のことや自分にできないことは努力せず、ついていけなければそこでやめ(僕の小さいときみたい)、そこでひとりの世界で遊びます。友だちもゲーム遊びやカード遊びの好きな子ばかりで交友関係が狭くなってきています。最近では親とよく口論になり、お互いにイヤな思いをしています。生活全般朝から晩までいいかげんで、野菜まで食べず、見ているだけでイライラします。本人はマイペースのつもりらしいです。どうすればいいのでしょう。
A
「この子はこの子だ」と思って育ててーな。私、運動嫌いなんですよ。と、思ってたんです、ずっと。最終的にわかったのは、大学出てからわかったのは、1つはボールと相性が悪い。ありとあらゆるボールと。野球であろうが卓球であろうがゴルフであろうがテニスであろうが、とにかく球が来ると全然ダメなんです。嫌いなんです、あれ。もう1つは、逆立ちが嫌いなんです。マットの上の逆立ちも鉄棒の逆立ちも嫌いなんです。そうなると学校の運動のたいていは嫌いになっちゃうんですよ。ボールが嫌いで逆立ちが嫌いだと。それでも私は山登りはするわ、海へ潜るわで、結構運動して暮らすんです。僕と一緒に山登りをいっぺんしてごらん。もの凄く根性があるから、こんな年になって。ああいうのは学校にないの。学校では山へ行ってテントを担いで何日も歩くというようなのはなかったわけで、たまたま運動と相性が悪いと思い込まされてしまったんです。この子も結局そんなので、たまたま今世間でやっている遊びと相性が悪くて、ある遊びと相性がいいだけなんです。それで何も問題ないと思うんだけど。将来困らないし。子どもを親の好みの子どもに改造する計画を捨てないと、子どものほうも子どもの好みの親に改造する計画を持つからね。それはそうでしょう。お互いどうし葛藤して、まだ今はいいけど、自分がばあさんになって子どもが成人になったときにいじめられるよ。
Q
私の子どもの1人が私によく性格が似ていると言われます。そう言われると嬉しくないのです。自分の性格が子どもに伝わっていること自体が不思議と面白くないのです。どのように考えると気持ちが楽になるのでしょうか?
A
そんなんわからん。喜んで。私も今まで生きてこられたから、この子も生きていけるだろうって。
Q
今日のお話を聞いていると「認知心理学」とよく似ていると思いますが、アドラーとの根本的な違いはどこでしょうか?
A
あのね、アドラー心理学というのは「どぶろく」なんです。認知心理学とか家族療法とか短期療法というのは「焼酎」なんです。アドラー心理学というのは、今の一番新しい心理学の根っこなんですよ。そこにはほとんど全部の要素が含まれているし、グループ療法とか家族療法とか認知心理学というのは、結局アドラーから出ているんです、もともと。そりゃ似てますわ、先祖ですから。それが1つ。もう1つ、アドラーが他の治療と違うのは、アドラー心理学は1つの思想なんですよ。純粋な科学じゃなくて、人間はどう生きていくべきか、家族はどうあるべきか、人類は未来どうなっていくべきかという1つの哲学があるところなんです。だからその点で決定的に違います。
Q
作業するといつも他の人より遅くなってしまい、イヤな気持ちになります。イヤな気持ちにならない方法を教えてください。
A
「なんて丁寧に仕事をしたんだろう」と思う。自分の肯定的な側面を見つける。
Q
私のカレは人前に出るととても恥ずかしいのか、急によそよそしくなり冷たくなります。私としては知人の前でも変わらず仲良くしていきたいですが、彼を変える方法はありますか?
A
ありません。「私の考え方」を変える方法はあります。(カレって)そういう人なんです。どこもそのよそよそしくなるところも含めて好きになってあげてください。