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掃除を熱心にしない小学生

Q
 小学校で掃除の時間、子どもたちはあまり熱心に掃除をしたがりません。何か良い方法がありますか?

A
 熱心にしてくれなくても、してくれるなら大したものだと思いませんか?してくれたことに感謝したらどうですか?
 だいたい掃除なんて、学校がお金を出して、掃除のおじさん・おばさんを呼んでするのが本来の姿ではないかという気がします。「掃除も教育の一環だ」と言いながら、子どもを搾取して、掃除のおじさん・おばさん代を浮かしているだけじゃないかという疑いが、実はちょっとあります。
 だから、子どもがあまり熱心じゃないかもしれないけど、掃除してくれたら、「掃除してくれてありがとう」という感謝の気持ちを持てば、子どもたちももう少し掃除してくれるかもしれないと思います。「子どもに掃除する義務がある」と考えないほうがいいと思います。「子どもが、まあボランティアで引き受けてくれているんだ」と最初に思っておいて、それで対応していったほうがいいでしょう。(回答・野田俊作先生)

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高3息子に彼女ができて、「行きすぎない」かと心配

Q
 息子(高3)のことでご相談申しあげます。中学のときから部活に熱心で、高3の今も、6月の中国大会まで出るということで部長として頑張っていて、申し分ないのですが……。
 高2の途中に彼女ができて、たまの休みの日にはデートをしていたようです。家に来て、2人でお昼を食べたことも何度かありました。男女交際は自然なことだと思うのですが、行き過ぎないかと心配しています。

A 行き過ぎって何?
Q ときどき、「常識ある行動を取ってね」と言うのですが、子どもの見ているマンガの過激さを思うと、つい羽目をはずさないかと危惧してしまいます。これから目的に向かって勉強にも身を入れてもらいたいところなので、何かひと言アドバイスをお願いします。
A うちは、子どもがデートに出かけるときには、「コンドーム持った?」と言ってました。高校生くらいが性的な交渉を持つということについて、私(野田)は全然抵抗がないです。結婚前に何人かの男の子、あるいは女の子と関係して、しっかり「せっくす」というものについて学んでおいて、あまり珍しくなくなっているほうが、健全な結婚生活に入っていけるだろうと思っています。
 うちは女の子が2人いますが、処女性というものにもあまり価値があるとも思わないし、「せっくす」ってお稽古しないと上手にならないものだと思っているし、だからいいんじゃないですか?
 うちは子どもと話しました。「ボーイフレンド、ガールフレンドができたときに、性的な関係を持つのは一向にかまわないと私は思う。ただ、今は妊娠は困る。だから、妊娠については、今はほぼ確実に避妊できるわけですから、膣外射精とかオギノ式とかいうのに頼らないで、ちゃんとコンドームを使ってください。ぜひよろしくお願いします」と言いました。向こうも、「そうします」と言って、それから話はなし。ときどき冗談で、デートに出かけるときに、「ちゃんとコンドーム入ってる?」と声をかけると、「お父さんは、どうしてそういう発想から離れられないの?」と言われます。私は「いつになったらそう言う発想を持てるの?」と言いたい。こういうのが、行き過ぎなんでしょうか?だいたい私は、「高校生は性的な関係を持ってはいけない」という側の理屈が、論理的に全然理解できない。「勉強が身につかなくなる」と言うけど、私の高校時代の体験から言うと、性関係を持たないほうが余計身につかないと思います。私なんか、古い教育の中で古い親の育児で育っているから、高校時代は童貞でありましたが、そうすると、モヤモヤと頭の中を変なものがいっぱい通って、ちっとも勉強が手につきませんでした。あのころに、ガールフレンドでもいて、しっかりと「せっくす」していたら、勉強にしっかり身が入ったんじゃないかと、今となっては思います(笑)。(回答・野田俊作先生)

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感情的に叱って反省

Q
 私は、子どもに対して感情的に叱ってしまったり、親子関係を縦の関係で支配していたと思い、すごく反省しています。

A
 あ、こういう反省はやめようよ。「きびしく反省、惨めな明日」ですよ。点検はすべきだけど、こういう反省はすべきではないと思います。どこが違うか?点検というのは、「これはやめて、こうしよう」という、代わりの「こうしよう」があることです。反省というのは、「あれは悪かった」と、「悪かった」だけ言って、代わりの「こうしよう」を決めないで、しかも感情的になることです。何も感情的になる必要はありません。
 われわれは間違った育児をしました。私もしました。皆さんもなさいました。それはなぜかというと、アドラー心理学を学ぶチャンスがなかったからです。たまたま縁がなくて、アドラー心理学を学ばなかったからです。みんな精いっぱい育児しました。育児しましたけど、親からとか、他の方法で昔の育児を学んでしまっていたんです。昔の育児は、昔は良かった。農業的な社会では。同じ村にみんなが住んで、親と同じ人たちとつきあって、親と同じ仕事をして、同じしきたりの中で暮らしていく社会の中では良かったんです。しかも封建的で身分の差があって、庄屋さんはずっと庄屋さん、お百姓さんはずっとお百姓さんという時代には、縦関係の育児は良かったんです。それで日本の国はやっていけました。けれど世の中が変わりました。今、親と同じ職業に就く子どもはあまりいません。親と同じ場所に住む子どももあまりいません。子どもたちは、親のつきあった人とつきあったりしない。子どもがどんどん違う世界に出ていく。だからわれわれが育てるのは、われわれの知らない職業に就いて、知らない土地に住んで、知らない人たちとつきあう子どもたちです。そのためには、旧来の育児では無理です。あのやり方ではもうやっていけない。だから、現代の社会というものを一方でふまえながら考えて作られているアドラー心理学の新しい育児法で子どもを育てていかなければならなくなりました。
 アドラーの育児を学ばなかった場合には、多かれ少なかれ、昔の農業社会の封建的な社会の中での育児法を使ってしまいます。それで子どもを育てても、別に責められるべきことではありません。一生懸命やったんだから。これから新しい時代の子どもを育てるための新しい育児法を学べばいいんです。それが「スマイル」(今の「パセージ」)です。(回答・野田俊作先生)

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中学校での万引き

Q
 中学校で子どもの万引きが大変問題になっています。学校側もビデオを見せるなど、万引きが犯罪であることを知らせ、努力されているようですが減らないし、子ども自身あまり罪の意識がないという現状があります。どのように考えたらいいのでしょうか?

A
 私的な見方ですが、犯罪はどこでしようが犯罪だと思います。大人がしようが、子どもがしようが、犯罪だと思っています。
 「万引き」というのは、実は「窃盗」ですね。窃盗というのは、日本国の刑法で禁止されている犯罪行為です。刑事犯です。刑事犯の処罰については刑事訴訟法が決めているので、そのとおりにすべきです。まず、警察の領域でしょう。だから、警察にお任せするのが本来の筋だろうと思います。
 大阪の警察に、Iさんというアドレリアンがいましたが、警察もこのごろ景気が悪くなって、リストラでクビになりました。警察に景気なんてあるのかな?今は彼、警察にいないんですけど、かつていたので、警察の内輪はよく知っています。
 私は裁判所に5年くらいいましたし、児童相談所にもアルバイトですが2,3年行ってましたので、そういうところの内情をかなりよく知っています。それなりにうまくやっているのではないかと思っています。犯罪を犯した子どもたちの処遇は、もちろん完璧ではないけれど、世界的に見ても日本はかなりいいレベルで動いているように思うし、学校の先生よりよほど扱いがうまいように思います。だから、一応、警察をもうちょっとイヤがらないで使う方向に、社会的になっていったほうがいいと思います。更正に関しても、みんなまじめに考えています。警察や、児童相談所や、教護院(特別支援少年院)なんかでね。(回答・野田俊作先生)

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ADHDの子が増えているのか?

Q
 ADHDの子どもが増えているのではないでしょうか?相談や事例があれば教えてください。

A
 こんなの嘘ですよ。増えてないです。アドラー心理学ではそう考えています。
 昔は、“自閉症”の子どもがめったやたらいたんです。どこの学校に行っても、「あの子は“自閉気味”」とか、「この子は“自閉傾向がある”とか言っていました。今はどこへ行っても、「この子は、“注意欠損”で……」とか、「この子は“多動症”で……」とか、「“学習障害で”……」とか言われる子が、ものすごくたくさんいます。反対に、“自閉症”は減りました。それはなぜかと言うと、同じものの名前が変わったからです。“自閉症”になる前は、“知恵遅れ”と言っていました。
 “知恵遅れ”と言われるとイヤでしょう。「お宅の坊ちゃん“知恵遅れ”ですよ」と言われると、母親はショックじゃありませんか。“自閉気味”、“自閉症”、これならかっこいい。それなら辛抱できる。昔の母親はそう思ったので、“知恵遅れ”の子どもは全員“自閉症”という名前になりました。
 そしたらだんだん、“自閉症”というのもなんかすごい難しい病気で、治らないということになっていった。世の中の趨勢としてね。そうすると、今度はいつの間にか“多動”とかいうのが流行ってきて、“多動”だと母親が辛抱する。「お宅の子どもさん“知恵遅れ”ですよ」と言われるんじゃなくて、「“多動症”なんですよ」と言われると、「そうですか。“多動症”ですか。かっこいいな」なんて思うと、その病名は増えます。
 そんなふうに、これは流行というか、嘘の名前なんです。これはアメリカで始まったんですが、アメリカでは“知恵遅れ”なのか、“知恵遅れ”でもあるし性格的な問題もあるとかして、あんまり先生の言うことを聞かない子、教室の中で落ち着きがないとか、お勉強がもうひとつ嫌いだとかいうタイプの子が、片っ端からこの病名をもらってしまいました。この病名は、“自閉症”とか“知恵遅れ”という名前に比べて、具合の悪いことがあります。本当の“多動児”、つまりいわゆる“多動”ではなくて、医学的にきっちり“多動症”と診断された子どもにはお薬が効きます。つまり薬があるんです。私もそれは事例として持っています。その子は、中学3年生の夏休み前くらいに、教室で大暴力事件を起こして警察沙汰になり、裁判所に送られて来ました。当時私は裁判所にいました。調査官がその子と話をしていて、「この子は変だ」と思って、私のところへ連れて来られました。一目見て“多動症”とわかるくらい、神経学的な“多動症”の特徴がいっぱいありました。一度試しにお薬を飲んでもらおうと思って出したら、本当に翌日から人格が変わりました。この子は小学校3年生くらいから、教室の中で勝手に歩き回ったり、走り回ったり、大きな声を出したりするし、友だちに対して乱暴だったりして、クラス中から嫌われてのけ者になって、何となくずっとクラスから浮いていました。そんなので、ますます対抗心を起こして、だんだん変になり、中学生になったころには札付きになっていて、3年生でとうとう大事件を起こしたんです。もしも小学校3,4年生のころに、児童精神科のお医者さんがこの子を診てお薬を飲ませていたら、この子の運命は変わったはずです。たぶんクラスの中で対応できただろうし、そんなにのけ者にならなかっただろうし、そしたらきっと警察沙汰にもならなかったでしょう。そういう意味で、“本当の”多動の子を発見してお薬を使ってあげるのはいいことだと思います。ただ困ったことに、お薬が効くということで、本当じゃない“多動”の子も片っ端からお薬を飲ませられているんです。アメリカの学校では、子どもの10%くらいが、薬を飲まされてしまっている。これはすごい問題だと思います。そんなお薬は全然効かない。効かないけど、“多動”だと言った以上、医者としては薬を出さないわけにいかないから、薬を出す。
 日本でも同じようなことになりかねないです。だからそんな病名なんかにこだわらないことです。児童精神科の先生が、「これは間違いなく“多動症”だ」と言ったのだけが本当の“多動症”で、残りは嘘なんです。
 例えば性格的な問題とか、例えば「コミュニケーションがうまくとれてない」とか、例えば「先生と仲が悪い」とか、例えば「知恵遅れ」とかの、他の問題に“多動症”というレッテルを貼っているだけですから、増えてないです。断言します。あんなもの、絶対増えないです。「人口あたりいくら」って、一定の比率でしか発生しませんから。
 そういう子だって、原理は同じです。「ちゃんと勇気づけていけばいい」んです。方法に工夫は必要ですが、お薬を飲ませるなんてとんでもないことです。(回答・野田俊作先生)

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