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クラスに障害児を嫌う子がいる

Q
 クラスの中に「僕は障害児が嫌いです。よくわからないことを言ったり書いたりするので嫌いです」と書いた生徒がいます。クラスの生徒同士の対話の中にも差別発言がたびたびあり、その対応に困っています。何をどうたずれたらいいかお願いします。

A
 だから、こんなのをなくそうとしない。悪いものをなくそうという運動が一番悪いものを温存させる。だから、「あなたはあの子に何がしてあげられる?」とずっと問い続けることです。その子にしなくても、他の子に向かっても言っていると、他の子たちがその子に向かって何かしていて、その障害児が嫌いと言っている子が何もしないと、所属できなくなるから、その子も何か良いことをするでしょう。差別意識をなくすというのがすごくバカげた教育方針だと思う。僕は反差別論者なんですが、それは差別制度をなくすということです。制度としての差別と意識としての差別とを区別しないといけない。社会制度しての差別、「どこどこの地域の人は就職させません」とかいうのは絶対なくすべきです。でも、心理的な意味での、「あそこの人とはつきあいたくない」はなくす方法がない。これについてコメントすればするほど問題はこじれる。それよりも、1人1人がそういう問題に対して「何ができるか」と考えていくしか方法がない。学校で「意識としての差別」をなくす指導というのは、結果としてうまくいってないし、かえって差別意識を広めている。制度としての差別をなくすことにもっと意識を集中してほしい。(回答・野田俊作先生)

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不適切な発言をしてしまったら?

Q 
 不適切な発言をしてしまったと気がついたときにはどうすればいいですか?

A
 「私はバカでした。あなたの悪いところについて言ってしまいました。お詫びに良いところを言います」と言ってください。いつも間違いを認める勇気を持ってほしい。間違いを認めたら子どもに謝ってほしい。子どもと大人とどっちが寛容かというと、子どものほうが絶対寛容です。大人が謝ったら子どもはきっと許してくれます。

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教師と生徒とクラス

Q
 学校教育で教師と子どもの関係にクラスが絡んでくるようなことは家庭内でのきょうだい関係では考えられませんか?子どもが多いので、それぞれに関わるときに他の子の視線や育児、他の子の同様のケースにどう対応したらいいか?不公平になっていないかといったことが気になります。

A
 子どもが10人くらいいると関わってきます。家庭が学校よりマシなのは年齢差があるんです、きょうだいは。だから自然に序列を作るんです。クラスは同じ年齢の子でできているので、もっとずっと複雑なんです。だから、家庭ではなるべくモデルは単純なほうが扱いやすいから、親と子と2人関係で考えるほうが便利です。きょうだいの関係もあるだろうけど。
 学校では教師と子どもの2人関係で考えると、だいたい問題はかえってこじれるんです。クラスとの関係のほうが力が大きいから。だから、教師と生徒の関係を考えることでもってクラスとの関係を良くしたい。問題のある子とクラスの関係を良くしたい。(回答・野田俊作先生)

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常習的に暴力を振るう子

Q 
 小学校3年生男子、毎日のように人に暴力を振るう。時には注意した女の子にグーで殴ることもある。サッカーで相手を押し倒したり、わざと蹴ったり、近くからわざとボールを蹴って当てたりする。休み時間終了後はいつも喧嘩の後片づけに追われる。解決しようとしているとき、必ず言い逃れをして素直に自分の間違いを認めない。特にある1人の男の子に執拗に暴力を繰り返す。同じようにやんちゃだが立場的に弱い子にです。謝ってもまた同じことを繰り返し、他の人からも恐れられている。

A
この子、どんないいところがありますか?いつも子どもとつきあうときには、子どもの長所からつきあうべきだと思います。問題点にいくら注目しても何も解決しない。この子、どんないいところがありますか?そのいいところを他の子のためにどんなふうに使うことができますか?だから、その子のいいところを見つけることができれば、それを本人に、「あなたのここのところはすごくいいところなんだけど、それをみんなのためにどんなふうに使えるかな?」と言ってみればいい。「暴力はやめなさい。人を殴ってはいけません」と言っている限り同じことが続きます。不適切な行動を解決しようというような対処が不適切な行動を続かせている。そうでなかったら消えているはずだから。(回答・野田俊作先生)

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問いかけても真面目に答えてくれない生徒

Q
 260人くらいの規模の小学校の教師をしています。今の学校の子どもたちに「あなたにはできることは何かな?」と問いかけても、真面目に考えてくれるとは思えません。自己中心で勝手なことばかりしています。真面目に考えてくれるまでには、子どもたちとある程度良い関係ができてないと難しいと思います。今日お話になったことを地道にやっていけば問いかけに答えてくれるようになるのでしょうか?そのあたりをもう少し詳しく教えてください。

A
 一番最初に考えることは、「真面目に考えてくれるとは思いません」という言い方をやめることです。こっちが悲観的だったら何も起こりません。絶対真面目に答えてくれるはずだと思ってないとね。人間には気迫というものがあって、気力というものがあって、パワーというものがあって、そういうものを持っているか持っていないかで何もかも違います。「この子たち、どうせ私がどんなに一生懸命やったって絶対答えてくれない」と思っている教師に答えてくれるわけがない。「絶対に答えてくれる」と思っている教師には答えてくれるでしょう。それは結局教師の気迫なんです。リーダーシップということを忘れていると思うんですよ。リーダーシップというのは、決して強権でもなければ暴力でもなくて、僕らの持っている理想であり夢であり気迫なんです。僕たちが良いクラスとか良い学校とかのはっきりしたイメージを持って、「それに向かって行こうね」という決心があれば、絶対子どもたちはついてくる。なぜかというと、人間は人の役に立ちたいから。人間はみんなで一緒にいたいから。人間はみんなから感謝されたいから。これは僕たちが忘れかけていることなんです。世界全体が忘れかけていることなんです。アメリカの金融バブルがはじけました。なんで金融バブルなんかが起こったのかというと、お金儲けはいいことで、いいことはお金儲けだと思ったから。お金儲けは悪いことではないけれど、お金儲けは人間の幸せを作らない。何が人間の幸せを作るか?困難な目標に向かってみんなで協力してそれを達成したこと。仲間が一緒にやったなということが人間の幸せを作ると思いませんか?それは学校のクラスでもそうなので、みんなで一緒に難しいことができたねということが、幸福を作るんです。それは別にスポーツだけじゃない。あらゆることについて。ガサガサしてて荒れてたクラスが、「みんなの課題として静かに授業を受けて楽しく勉強できる環境を作ろうね」と言って、それが1学期の間に達成できたら、そのことがみんなを幸福にするんですよ。人間は一度そのことを体験すると、もう大丈夫です。それから先必ず協力できるようになります。だから今まで一度も体験してないのかもしれない。でもそれを体験させるのは教師の目標であり、熱情であり、努力です。(回答・野田俊作先生)

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