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★★ << 2つの掲示板のご案内 >> ★★

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詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)

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誰でも、どんな人でも、気軽に詩に親しんでもらうための掲示板です。学生さん、小中学生の方も歓迎です。
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どうぞご希望に応じて、各掲示板をご利用下さい!!!

編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

蛙先生  上田一眞

 あ〜 
 男子はこれから溜め池に行って
 食用蛙を採って来るように
 一人二匹以上な

先生はみなに指示した
理科(生物)の授業で使う
実習材料の調達だ

捕まえて来た
大きな食用蛙をクロロホルムで眠らせ
解剖に供した

蛙の腹にメスを入れると
腹の中は複雑な迷路のようだ
心臓がドクンドクンと動いて
生命の躍動を示す

蛙の鼓動とシンクロ
自分の心臓もドキドキして
手が震えた

生命をわが手で扱う 怖れ
神の領域に踏み込んだ
畏怖の念

ギャーと
校庭で黒い鳥が鋭い声をあげた
天に帰る蛙の魂を
弔うようだ

誰もが蛙の死を哀しんだ




 よし そこまで
 蛙はこの容器に入れて…

いきなり先生は
バケツに集めた蛙の胴体を鷲掴みして
バキバキとねじ切った

そして
太ももの皮を剥ぎ
用意していた七輪で焼きはじめた

みな あっけに取られ

  先生 そりゃ酷いよ!

と詰(なじ)った

 馬鹿を言うな
 ひとつの命を奪ったんだ
 責任を持って食べてあげなくちゃいかん
 それに
 こんなに美味いものはない
 みんなも食べてみろ

先生は炭火で蛙を焼き
ひっくり返して醤油をかけ
齧りついた
口から蛙の足が出ている

それを見て
眉をひそめる者
真っ青になって見ている者
吐きそうな顔の女子もいる

勿論
食べる者は誰一人いない
先生は蛙の太ももをほうばりながら

 あ〜美味いなあ
 このことは親御さんには言わないように
 他言無用
 いいな ガハハ!

先生の豪快な笑い声が
理科室中に響いた

食料事情の悪い時代を生き抜いて来た
蛙先生
逞しさの片鱗を垣間見たのは
舌鼓を打った
まさにその瞬間だった

編集・削除(未編集)

じいじ じじいじじい

じいじがめをつむった
めをつむっているけどわらったかお
いたそうではなく つらそうでもない
じいじはもううごかない


いま じいじはてんごくにいきました
わたしがうまれてからかわいがっとくれた
いつもだっこしてくれた おんぶしてくれた
いつもてをつないであそんでくれた
わたしがないているとみかたになってくれた

わたしはじいじがだいすき
じいじはわたしのことだいすき
「じいじ てんごくでもわたしをすきでいて」
「わたしはずっとじいじがすきだから」

じいじのかおをみているとかなしい
なみだがいっぱいでとまらない
じいじにだっこしてほしいな
「じいじ いままでありがとう」

編集・削除(未編集)

妄想の海  相野零次

男は日々 何もしたいことがなかった
だから男は 妄想の海の底に沈んでしまいたかった
だがそれは出来ぬ相談だった
どう足掻いても浮き上がってしまうのだ 目が覚めてしまうのだ
意識の覚醒は男にとって喜びではなかった
いつまでも微睡んでいたかった

詩を書いたり読んだりすることが男は好きであった
脳の深い底の方が刺激されるようで
その感覚が心地よかった
しかしそれも一日中できなかった
とても疲れるからだ
疲れたなら休めばよい
詩を書いては読んでは疲れて眠る
それが男の休日の主な過ごし方であった

妄想の海へ飛び込む毎日のなかで
男は何かを考えている
その何かが男にはわからない
未知なるものが秘められている
その秘められた何かを掴むことこそが
妄想の海での役割だ

男には他の生きとし生けるもの全員がそうであるように
この世で与えられた役割を背負っている
その重みからは逃れられない
だからこそ妄想の海へ沈むことができるのだ
その重みが無ければ男には永遠の覚醒が待っているのだろう
それはあるいは死と呼べるものかもしれない

男は生きている
役割を背負って生きている
そのなかで妄想の海へ飛び込むことは
男のささやかなしかし大いなる喜びなのだ

編集・削除(未編集)

枯れない花瓶  温泉郷

「枯れない花瓶」ですか?
冬にはアネモネを
春にはミモザを
夏にはトルコキキョウを
秋にはケイトウを挿したいのです
この花瓶に挿した花は枯れないのですか?

いえ いえ
そうではなく
この花瓶が枯れないのです
花瓶に挿した花はもちろん枯れますが
この花瓶は枯れません
挿された花が枯れても
この花瓶は枯れません
だから
「枯れない花瓶」というのです

花瓶はもともと枯れるものではないでしょう?

いえ いえ
そうではありません
花瓶も枯れるのです
枯れた花瓶に花を生けても意味がないのです
ですが この花瓶は枯れません
だから「枯れない花瓶」というのです

是非 お買い上げください

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ロッカールーム  荒木章太郎

都合の良い夢ばかり見ていた
夢を見るために働いていた
今日一日の糧を得るために
通勤電車で左右に揺られ
進むことも戻ることもできず、
ただ運ばれる体

会社に着いてロッカールーム
ヒト型に膨らんだ私をしまい込み
作業着に着替える
最近気づいた
へその緒のような命綱のコードが
床の闇から襟元に伸びていたこと

(ずいぶんとアナログだな)

デジタルな携帯を置き去りにして
目の前の鏡が灯台に見えた
昨晩の夢が再生される
動画配信のように一万再生
愛した人も友も家族も
登場人物の顔はすべて私

これが現代のナルキッソスか
古い神話が今日を侵食していく

サイレンが鳴る緊急警報
上空では天使が輪を描き
歌う

「災いが君を目覚めさせ
苦しみが君を前へ進ませる
上に行けば舞い上がり
下に行けば絶望の淵
目を開いて他者を映すことで
お前の世界は前に動く」

鏡から視線を外すと
扉の向こうに広がる道が
光の中で待っていた
今日は定時に上がるとするか

編集・削除(未編集)

銀雪華 上原有栖

寒風が吹く冬の夜に
小さな小さな雪華が咲いた
銀の光を放つ幾何学模様の花びらは
同じ銀色の満月が見下ろす丘で
きらりきりりと輝いている
ふと辺りを見回せば
彼処にひらり
此方にふわりと華が舞う
音を奪いしその貌はそれぞれ
闇に揺らめいた焔であったり
はたまた天から落ちてきた箒星のようで
白く美しい顔佳草にもどこか似ていた
さあこの世を白く染めよう銀雪華
見たくないものはこのまま隠してしまえば良いさ
咲き誇る華は幾重にも重なり合い
この夜の黒を何処までも
白く儚く染め上げるのだ

編集・削除(編集済: 2025年01月15日 02:20)

橋の上の靴  樺里ゆう

十一月の雨上がり
橋の上に
男物の黒い革靴が落ちていた

泥の飛び散ったそれは
左足だけ
右側の片割れも
靴の持ち主も
あたりには見当たらない

ちょうどそのとき
橋から見渡せる西の空には
薄明光線
いわゆる「天使の梯子」がかかっていた

ああ あの靴の持ち主はきっと
うまいこと天使の梯子に掴まって
空に昇っていったんだろうな──

わたしはなぜか
そんなことを思った

それから二か月が経った今でも
あの靴は
橋の車道の隅に転がっている

誰も
迎えには 来ない

編集・削除(編集済: 2025年01月14日 20:42)

色について語ること  松本福広

混じり合えない色同士だ
今は様々な色があるけれど
神様は最初は二色しか作らなかったようだ
禁断の果実が様々な色を作ったのだろう
白だけでも二百色あるという
それには収まらない色に溢れている
私はどちらの色のことも
一概には語る術をもっていない
個々を見れば時に混ざり合い新しい色を生み出し
時に叩きつけられ共存を許さない
内在する色
色は夢を見るのだろうか
色は目指す方向があるという
色は求める方向があるという
色はそれぞれに歴史をたどる
歴史の中で今に至り
私たちは様々な色があることを知る
膨大すぎる理解できない情報の処理に
今度は単純化に努めようとしてしまうのか
時折それを忘れそうになる
神様が作った二色は忘れそうになるほどに
様々な色がある中で
自由な色の獲得を
色の在り方を目指す中で
どうして
色を一元的に語りたいのだろう
様々な色彩が溢れ過ぎる中で
人はその色を扱うのに不十分なのか

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再度のご連絡 ★★ピンチヒッター評者のお知らせ★★  島 秀生

先にご連絡のとおり、

2025年1月14日~1月16日、ご投稿分の評については

井嶋りゅうさんに代わって、

荻座利守さんが、評者を担当してくれますので、

よろしくお願い申し上げます。

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青い川  樺里ゆう

出雲市に転勤してきた九月のこと
出張のため乗り込んだ高速バスの車窓から
道沿いに流れる斐伊川(ひいがわ)を見た

川が、川が青い!
青い川なんて初めて見た
まさしく空を映した鏡のようだ

それまで私が知っていた川は
故郷の 山間(やまあい)を流れる
苔色や茶色の川だった
水面を覗き込むように垂れ下がる 竹の葉が映す色
雨の翌朝 激しい濁流が染め上げる色

そう
平野を流れる広い川は
空の色を正直に映し出すのだと
私はこの町に来て
初めて知ったのだ

あれから五か月が経つ
出張のたびに
私はバスに乗って
窓から川を見つめている

みぞれが降る一月の午後
川は青磁の色をしていた







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大変ご無沙汰しております。
またどうぞよろしくお願い申し上げます。

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