◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
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本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)
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幾重もの合わせ鏡の
籠に囲まれた世界
ビーズとスパンコールが
くるくる踊る。
子どもたちにも手が届く
素材が織りなす
きらめきの円舞
無邪気な反射を繰り返す。
光の粒たちを見ていると
子どもの時に
置き忘れたような
色に対する感覚を取り戻す。
色に対して
透明でいられた頃。
色について勉強をすると
ニーズに合わせて
色に対する効果や特性を
活かすことが出来るようになる。
感性を鈍らせないようにはしているが
経験と知識が混ざってしまう。
それは以前ほど
純粋な感度ではないように感じる。
単純に綺麗だと思い
素直に見ていたいと願った頃。
その頃と、今の自分は
奇数の合わせ鏡(※)のように
うまく重ならなず
描いた像にならない。
奇数の鏡といえば
鏡の法則なるものがあるらしい。
自分を取り巻く人々や環境は
自分の心や態度を
そのまま映しているらしい。
自分が苦手だと思っている人は
自分のことを好ましく思っていないし
自分が頑なに人を拒んでいると
他の人も心理的な距離では
近寄ってこない。
人と人が生活する現実は
幾重もの鏡がはられているようだ。
多重の合わせ鏡というのは
万華鏡に重なる。
合わせ鏡なら
私が気になるあの人も
そうであってほしいけど
違う人に気があるようで。
この世界は
奇数の鏡なのかもしれない。
いつだって二で割れば
一つ余る世界。
そんな一つ余る世界にも
ひとつだけ希望がある。
底があるなら
上がある。
万華鏡を覗き込むことで
色彩と反射の
幻想を描くよう作られた
底面が見える。
万華鏡から目を離し
上を見ることで
夢の象徴として
描かれるものが
広がっているのを目にする。
太陽から注がれる光が
大気に散乱して
人の目に最初届くと言われる
青の天面。
そら。
万華鏡の中の
ビーズやスパンコールたちが
見上げても
そこに広がるのは
闇ばかり。
子どもの頃から
綺麗に感じていた
空の色は見られない。
あの色の下に
いられることは
現実を生きる
私たちの特権なのかもしれない。
鏡の法則を振り返る。
自分も誰かの鏡なのだろう。
鏡は鏡であることを自覚しないし
鏡は自分を写せない。
奇数で余った一枚の鏡は
自分だったのかもしれない。
過去の自分という鏡に
本当に重ねられるのは
誰でもない
今の自分しかいない。
ビーズやスパンコールが
織りなす舞踏会。
夢の中は
いつだって覗き込める。
この宴を見ながら
ふと思うのだ。
死ぬ時に流れると
言われる
走馬灯。
私が鏡であるなら
最後に写す光景は
この景でありたい。
そして
煙になり
空の色へと消えていく。
【補足】
※奇数の合わせ鏡……万華鏡は偶数の合わせ鏡で作られます。奇数だと鏡像が重なってしまいブレた画像になってしまうそうです。
実際の画像は、下記のURLの通り。
今回使用した調べごとに使用したURL:キッズアイランド【万華鏡のしくみ】
https://www.jp.nikon.com/company/corporate/sp/kids/kaleidoscope/
六度目の
金木犀の香りが窓に触れる
私はあの日に漂うように
歪んだ窓枠の隙間から
記憶は細かな塵となって零れ
掬おうとする指をすり抜ける
最期の吐息のような軽さで
あの朝 私は
深い霧の底で息をひそめていた
世界は輪郭を失い
庭の木々も 鳥の声も
ただ白い静寂に包まれていた
秋の気配が肩を撫で
遠く どこかで歌声が響く
それは 父の声のようで
それとも誰かの記憶の残響だろうか
混ざり合って 区別がつかない
病室の夕闇に溶けた
掠れた声の色は
私の中の霧にかすんで
ぼんやりとしか思い出せない
傍らにあった温もりは
冷たい壁の奥へと沈み
ただ 空だけが
いつもの場所で
違う色を滲ませている
雲の隙間から差し込み始めた光
徐にこちらを向く
睨んで少し目が眩む
コレはスポットライトだ
きっと傘を忘れた僕を笑うために
晒し者にするのだ
今更晴らす理由がそれぐらい思いつかない
人は大概光に希望を見出すけれど
光が必ず良心だとも限らない
救いだというならそもそも雨を降らすな
雨だってお前の仕業だろ?
そういうのをマッチポンプっていうんだ
良い奴面してるけど
僕は騙されないぞ
見えない事を良い事にめちゃくちゃしやがって
全部お前のせいなのに
真の邪悪に誰も気づいちゃいない
お前が良い奴なら
その全能でなんで世界を良くしないんだ?
ばれてんだよ
酷い話だ
本当に本当に
ガクッ
上ばかり見て石に転びかける
スレスレの地面
髪から落ちた水滴
広がる波紋
淀んだ水たまり
少しだけ嫌な匂い
冷えてきた背中
どこかの車が水を跳ねる音
まぁ、見てない自分が悪かった
齋藤純二様、喜太郎様、夏生様 暖かい祝辞をいただきまして、ありがとうございました。特に、夏生様には、多くの作品に評をいただきましたが、チャレンジングな作品が多かったのに、うれしい評を頂くことが多く、励まされることが多々ございました。喜太郎様の作品も毎回とても楽しみにしております。今後とも、よろしくお願い申し上げます。
水無川 渉様 評をいただきまして、誠にありがとうございました。最後まで丁寧に暖かくご指導いただき、心より御礼申し上げます。虹のリレーを野菜、果物で表現してみようと思ったのですが、青だけ見当たらず、そういえば青は人工的に光を作るのが一番難しかったというエピソードを想い出し、作品にしてみた次第です。今後とも、引き続きご指導をいただけるとうれしいです。よろしくお願い申し上げます。
温泉郷さん、この度はMYDEAR免許皆伝おめでとうございます!
温泉郷さんの作品に何度か評を送らせていただきました。
味わい深く、研ぎ澄まされた空気を含んだ作品や心にまっすぐに
向けた作品など印象深いものが多くありました。
詩を書く力の強い方だと感じました。素晴らしいです!
これからはレギュラーメンバーとしてご一緒できることを光栄に存じます。
これからもよろしくお願い申し上げます。
水無川様 今回も読んでいただきありがとうございます。自分的には、前回に続いて物語性を意識したつくりになりましたので、できれば方向性を変えたものには、したかったのですが、それでもできあがったものはそれとして評価していただければと思い投稿いたしました。毎回、緊張しますが、自分にまだ見えていないものを言語化していただけることが、本当に励みになります。次は角度を変えたものがつくれればと思っております。またよろしくお願いいたします。
免許皆伝、本当におめでとうございます。自分にとっては雲の上の上のような事。とても尊敬します。幾度となく読ませていただきましたが、やはり免許皆伝される方の詩は素晴らしく思います。おめでとうございます。
今回も読んでいただき、誠にありがとうございました。ご感想の中にあった点ですが、私の完全なケアレスミスです。文脈からも、ご指摘の通りだと思います。ちゃんと全体の流れを掴みきれてない自分ミスで反省です。今後は更に気をつけて創作してゆこうと思います。ご指導、ありがとうございます。