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ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

紗野玲空様 評のお礼です。  荒木章太郎

拙作「カップラーメン」をお褒め下さりありがとうございます。佳作の評までいただき励みになります。その上、紗野様のご指摘も鋭いと感じました。指摘頂いた部分が、一番私が苦労したところでしたので、とてもありがたいです。
 社会の動乱を描く連では、当初、あさま山荘事件がTV中継された際、警察官にカップヌードルが配られたエピソードを象徴的に入れていました。しかし、第一連との関係がギクシャクしてしまい、「父は革新から保守に転向し」「母は自由と自立を求めて」に変えました。私の詩は唐突さが読み手の方との断絶に繋がる傾向があります。橋渡しになるような言葉を添えることで、この詩を更に進化させようと思います。カップラーメンを啜りつつ。

編集・削除(未編集)

静けさの世界  aristotles200

静けさが世界を呑み込んでいく
破綻もなく、崩壊もなく
永遠に続くかのように

残されたのは
広大な廃墟と無数の塩の柱
全ては静かさに呑み込まれた
訪れる人もなく、塩の柱は立ち続けている

地下深くのメガロポリス
人々はまだ生き残っている
神の怒りに触れし末裔は、強欲でしぶとい

神々の怒り、大洪水による選別ののちに
地上に選ばれし生き物は、空前の繁栄を得た
もはや、神は必要とされなくなった

世界は三分された
地上には、神を捨てた人間たち
地下には、神に否定された人間たち
天空には、信仰されず力を失った神々

静けさに気付いたのは神々であった
人間の神々への信仰は失われ
神々の存在価値は、無に帰した
穏やかに
色を失い、透明となり
やがて消えた

享楽の限りを尽くす、地下の人間たち
やがて飽きる、全て色褪せてしまった
穏やかな無為の時間は耐えられない
一人、また一人と
暗闇に
姿を消し
最後の一人が消えたあと
そこには沈黙だけが残った

神々を捨てた地上の人間たち
繁栄を得る、そして
原因不明の病が流行ったのだ
病、というよりは呪い
業とか
人間が、生きたまま塩の柱に変化していく
最後の一人は
大声で、天にこの理不尽さを訴える
天空には、既に神々はいない
最後の声は
ありふれた
母を呼ぶ声だった

広大な廃墟の静けさと
無数の塩の柱が世界に遺された

静けさが世界を覆う
再生もなく、復活もなく
永遠に、この光景が続いていく

編集・削除(編集済: 2025年07月24日 10:25)

水無川様へ 評のお礼です  喜太郎

今回も読んで頂き、誠に有難うございます。
着眼点を褒めていただき、とても嬉しかったです。
ただご指摘の点ですが、私自身のケアレスミスといった所です。反省しています。もっと細かい点にも気をつけなければと思います。ご指導、ありがとうございます。これからも頑張ります。

編集・削除(未編集)

紗野様へ 評のお礼です  喜太郎

今回も読んで頂き、誠にありがとうございます。褒められて照れていますw
アドバイスも『なるほど』と感心しかりです。素敵なご感想と、これからの勉強になるアドバイス、心から感謝致します。ありがとうございました。

編集・削除(未編集)

変換  喜太郎

いつからか心の中の言葉が
どこかで勝手に変換されて
思ってもいない言葉になってしまいます
強がってみて 「大丈夫」の言葉ばかり
心の中は弱音 「助けて」が溢れ出るよ
言葉を選ぶことに疲れてる
笑顔を作ることに疲れてる
あの頃は何も考えずに右足を踏み出せたのに
そしたら左足も追いかけてきて
素直にかけっこもできたはずなのに
踏み出す一歩さえ勇気が必要で
結局はたたずんで立ちすくんで
しゃがみ込んで悔し涙は自分の涙だから
自分でなんとかしなきゃならないの
分かってる
だけど…だけど 自分さえ我慢すればって
泣くのは一人で十分なんだって
見えないふりして心から視線を外す
もう何度も繰り返すから勝手に動く薄笑い
醜いね
心の言葉は結局は自分に傷つく変換ばかり
酷いね
綺麗な人生なんて短いから輝くのかな?
汚れた汚物は誰もが避けるから
いつまでも残り続けるのよね
汚い跡まで残すの待つばかり
お願い…嘘を真実に変換してくれたら
きっと少しでも輝けるのかな?

編集・削除(未編集)

鱒  上原有栖

今まで
(そうね それは)
見せたことが無い
(恥じらいを知った頃から)
秘密の場所なの
(ずっと隠していた)
心ヶ淵
(秘密の場所なの)

その暗がりに
一匹の魚が棲んでいて
僅かな光が入り込む水の底で
魚影はしなやかに翻り
次の瞬間には気持ちの良い伸びをする

 銀色にもみえる
 鈍色にもみえる
 大きな 鱒
 天の川を散りばめたような斑紋と
 闇を切り裂く流線形が
 美しい 鱒

他人に姿を晒すのは稀だ
いつから深淵の主となったのか
誰も知らない
わたしも然り

この先もほとんど人の目に触れず
生きていくのだろう
なにも心配することは 無い
昔も今もこれからも 
わたしの心臓が動く限り
鱒は泳ぎ続ける

忘れられた頃に
暗い水面を尾鰭で弾いて
心ヶ淵に波紋を拡げ
その存在を知らせる 唯それだけのこと
 

編集・削除(未編集)

7/15〜7/17 ご投稿分の感想です。 紗野玲空

お待たせいたしました。
7/15〜7/17にご投稿いただいた作品の感想・評でございます。
素敵な詩をありがとうございました。
一所懸命、拝読させていただきました。
しかしながら、作者の意図を読み取れていない部分も多々あるかと存じます。
的外れな感想を述べてしまっているかも知れませんが、詩の味わい方の一つとして、お考えいただけたら幸いです。

******* 

☆「カップラーメン」 荒木章太郎さま

荒木章太郎さま、こんにちは。
御投稿ありがとうございます。

カップラーメンといえば「三分間」
手軽さを強調したコマーシャルを思い出し、コミカルな詩を期待しつつ、読み進めましたが…
いい意味でいつも期待を裏切ってくれる章太郎さんではありますが、今回の作品も、ラーメンを待つ三分間が、全く想像をこえた展開をしていくのに驚かされました。

カップラーメンという身近なものを軸に、人生の様々な局面〜幼少期の記憶、家族との関係、社会の動乱、愛と喪失、そして死と向き合う瞬間〜鮮やかに描き出した力作だと感じました。
カップラーメン一つで、人生の多面性を見事に表現されていることに感服しました。

カップラーメンは単なる食べ物をこえ、象徴として扱われていきますね。
人生の喜びや悲しみ、抵抗や諦念を「三分間」という時間枠に凝縮する発想が非常に秀逸だと思いました。

初連から引き込まれます。
この4行はかなり熟考されたのではないでしょうか。
「喜びも悲しみも三分間」というフレーズは、人生の刹那を象徴する詩文で、詩全体のトーンを決定づけているように感じました。

2連以降、ウルトラマンの戦闘時間やカップラーメンの調理時間というポップカルチャー的要素とそれを生み出した時代背景、そこからまた目まぐるしく変化していく時代の中に生きる作者の人生の刹那的な瞬間(様々な三分間)を重ね合わせ、深い哲学性を帯びていく構成が素晴らしいと思いました。
ノスタルジー、現代社会への批評、個人的な喪失感が織り交ぜられ、深い余韻が残ります。

とてもよく考えられた作品で、このままでも十分読み応えのある素晴らしい詩ですが、少しハードルを上げさせていただきますね。

詩の前半、特に家族や社会の動乱を描く部分ですが、テーマが多岐にわたり、やや散漫な印象を受けます。
例えば、「父は革新から保守に転向し」「母は自由と自立を求めて」といった行は、個々のイメージは強いものの、カップラーメンという主題との結びつきは、やや薄くなるように感じられます。
これらの部分を、カップラーメンに関連することでもう少し補強すると、より主題がくっきりするかと思います。

最後の2連は、評を控えさせていただきます。
この三分間には、胸が痛みました。私は何も言えません。
終連…短く、絞り出すように発せられた詩文。
一際切なく響きました。

素晴らしい作品でした。
御作、佳作とさせていただきます。
ありがとうございました。


*******

☆「風は吹いている」 喜太郎さま

喜太郎さま、こんにちは。
御投稿ありがとうございます。

「風」を人生の流れや環境の象徴として用い、自己の主体性や抵抗、諦念と再起といったテーマが繊細に描き出されている素晴らしい作品だと思いました。
風という自然現象を通じて、若さゆえの無垢な情熱、流されることへの気づき、そして再び立ち上がる決意を表現する構成は、読者にも前向きな心と勇気を与えてくれますね。
歌詞として、リズムをつけたら、素敵な人生の応援歌になりそうです。

「いつだって風は吹いていたんだ」という最初の一行が詩全体を貫く軸となり、過去の無知、受動的な生き方、そして主体性を取り戻す瞬間を巧みに繋いでいると思います。
「ただ自分の足で思うがままに走っていた」という若さの無垢な情熱は、誰しもが若い頃を振り返り抱く感情であり、身に染み透るように深い共感をもって読み進めることができますね。

やがて「風に身を任せ落ち葉のようにふらふらと流されるがまま」という受動的な姿勢に移行する流れは、人生の中で主体性を失いがちな瞬間をリアルに描写していると思います。
さらに、「今も風は吹いているんだと」という気づきから、「あえて追い風に向かって足を踏み出したくなる」「あえて抗ってみるか」と主体性を取り戻す展開は、希望と勇気を湛えた転換点として、詩に劇的な力を与え、読者にも力を与えてくれるように感じました。

人生の浮き沈みを自然な流れで表現し、読者にも自らの人生を振り返るきっかけを与えてくれる素敵な詩ですね。
「髪は乱れても心は乱れはしないだろう」という締めの詩文は、逆境に立ち向かう内面的な強さが感じられ、爽やかな希望を感じました。

十分に完成された作品だと思いますが、少しハードルを上げさせていただきますね。
「風のせいにしたり周りばかり眺めていたり気にしたり」という部分は、受動的な姿勢を表現する重要な行です。
しかし、やや抽象的だと思われますので、少し具体性を持たせてはいかがでしょうか。
街の喧騒や他者の視線など具体的な表現を補うと、読者の共感がさらに深まるかと存じます。
「やがて落ちゆく先が見えてきた時に気付く事があって」という行も、「気付く事」の内容を曖昧にせず、この気づきを具体的な感情や場面で補うと、主体性を取り戻す決意の重みがより際立つかと感じました。
ご一考いただけたら幸いです。

素晴らしい作品でした。
御作、佳作とさせていただきます。
ありがとうございました。


*******
以上、2作品、御投稿いただき、誠にありがとうございました。
それぞれに、素晴らしい作品でした。
十分に読み取れていなかった部分も多かったかと存じます。
読み違いはご指摘いただけたら嬉しいです。

来たる7月30日は立原道造の111歳の誕生日です(24歳という若さで旅立ってしまいましたが )。
私事で恐縮ですが、主宰する『夢みたものは』では特集号を組みました。
立原道造の詩と共にお手にしていただけたら嬉しいです。

猛暑が続きます。
選挙も終わりました。

「今も風は吹いているんだと」
「あえて抗ってみるか」
そんな心持ちで熱いカップラーメンをすすっております(詩は響きますね〜)。

皆様くれぐれもご自愛くださいませ。
 紗野玲空

編集・削除(未編集)

虚無主義にはなりたくない  荒木章太郎

俺は
顔の右半分を吊り上げて
ニヒニヒと笑うようになった
ニヒルに笑うこの癖を直そうと
プロテスタントの教会に通うことにした

俺が働く、占い師の派遣会社が入るビルで
ある日――
地下倉庫から剥製のワニが逃げた

ネットでは
「ビルに聖なる龍が出た」と話題になり
瞬く間に、そのビルは聖地となった

聖なるものは
人の噂が作り出すもの――
なぜ、剥製のワニが逃げたことを
秘密にしたのか?
逃げたワニは、どうなったのだろう

ニヒリズムに陥りそうになった俺は
最低でも千年は続く
古典的な教会が並んで入る、隣のビルに通って
まだ見たことのない神に祈る

親父の寺を継ぐ気になれず
黒い袈裟を着ることに背を向けて
白衣を着ることに顔を向けた

テック、素粒子、エビデンス、
量子力学、仮説、シミュレーション、
好都合に未来を見通し、
博士論文は白紙に戻す。
使い古された哲学者たちの知見は、
動画で済ませた。
結局、親父の説法と同じ地平に立っていた。

昇る太陽を、レンズに通して
レンジに入れて、チンして
本物のワニを焼いている――
物事を終わらせられないナルシスト

息を引き取るその瞬間までに
まだ見たことのない神が
信じられるようになるために
毎週、日曜日に教会に通った。

俺は
顔の左半分も吊り上げて
ヒニヒニとすべてを讃美して笑う

地下倉庫の床下には研究室があった
そこでは、稲やレタスや人工肉が育まれていた

前にいる人も、後ろにいる人も
上に住む人も、下に住む人も
なんとかバランスを取ろうと
工夫してきた親父たちは――
日差しの届かないところまで
落ち込み、壊れてしまった

心の瓦礫の下から
なんとか見つけた四葉のクローバー
その隣に置かれた
ワニの剥製

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雨音さん。丁寧なご評ありがとうございます。

深く読み込んでいただいてありがとうございます。
またご指導ありがとうございます。

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 三浦志郎 さん  丁寧なご評価ありがとうございます。

ルオーの絵まで、調べて頂きましてありがとうございます。
また哲学的な難解さも読み込んで頂きまして、誠にありがとうございました。
評を読んで、よく理解されていることに喜びを禁じえません。
いつも、高度なご指導ありがとうございます。

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