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雨音さま 評ありがとうございます。
イメージとしては伊藤潤二のホラー短編です。
B級ホラー、スプラッターも好きなもので。
でもいささかやりすぎたと反省しています。
潮が引いて現れた
凸凹の窪みに波音が打ち震えて
塩辛いプールに取り残されてる
小さな生き物の気配
そっと陰に隠れたのは やどかり
母なる海は遠く沖の向こうまで
ポセイドンに呼ばれて行ってしまったよ
きみたちを置いて 潮に流れて押し流されて
だから暫くここに居ようよ
そう言って
短い足を君たちの住む世界に浸した
岩礁の奇岩城 作ったのは幻実のクラーケン
怪物が遺した伝説刻まれた
今となっては何も語らぬ溝を
鮮やかな巻貝の殻背負って
ゆっくりと進むのは やどかり
太陽はまだ高いところに在るのに
波に揺れる水面には
ぼくの影が上手く映らない
存在が希薄になって
目の前で動く小さな生き物より
矮小で恥ずべき錯覚を覚えた
潮の匂いが満ちる岩場には
誰もいない
父も 母も 弟も 友達も
今日はひとりで海に来たから
少しずつ優しい海が戻ってきた
さっき二枚貝の破片で切ってしまったのか
ふやけた足先がジクジク痛む
視線の先にはまた別の やどかり
背負った貝殻がちょいと大き過ぎやしないか
欲張り屋なのは誰かと一緒だね
ぼくは今日
どうして 海にひとりで来たの
どうして 誰も呼びに来ないの
どうして 家に帰りたくないの
ぼくはもう少しだけ
ごつごつした岩場に腰掛けて
太陽が傾いていくのをやどかりたちと
一緒に眺めることにした
今回も丁寧な感想と評を頂きまして誠にありがとうございます。
ご指摘のように、補足の内容を詩の中にもっと落とし込めれば良かったのですが力及ばずでした……!
直接的な表現をせずに、比喩や暗示を仄めかして書き表していくのはなかなか難しいですがたくさん推敲して頑張ってみます。
次回の投稿もどうぞ宜しくお願いいたします!
自由が型崩れをして
薄汚い俺の部屋の壁に
ぶら下がっていた
元々は輸入品である
綻びて汚れていい具合の
ヴィンテージ物だ
時代は変わるというから
メルカリに売り出した途端
俺の自由が消えた
誰が仕入れたのかも
知らない自由だ
二年前に自由を求めて
フランスに留学した
彼女にリモートで尋ねた
画面の向こうの君は自由を
フォーマルに着こなしていた
(この世に制服が在ることを知り
征服される経験を通じて手に入れるものよ)
考えてみればアダムとイブの誕生以来
丸裸の肉塊に衣やら、信仰やら、
思想やら、信念やら、もろもろを
身につけた結果
言葉に縛られているらしい
新自由主義は
自由を着崩しているらしい
世界中の国々で着古された自由を
俺はどのように身につければ良いのか
夕暮れに沈み込む灰色の壁を
俺は呆然と見つめていた
こんにちは。評を頂きありがとうございます。
人の欠点が見えてしまう自分を戒めて、人にも自分にもマルをつけてきた気がするのですが、それもなんだか疲れるような。それでも、ペケを点けるよりはマルをたくさんつけたい気持ちです。
共感してもらえる詩であるなら、嬉しく思います。
雨音様
こんにちは。
詩の評、お礼です。
情報、状況、感情の整理ですね。
全体的にチグハグでした。
そのあたりを改善じ次回につなげます。
今後も宜しくお願い致します。
佳作の評、ありがとうございます。
ショパンを聴く時にピッタリも嬉しいです。
ショパンといったら、僕はノクターンがパッとでてきます。
時計をつける習慣はないので、腕時計の小さなレンズで反射する光景に驚きました。
時計の中身を想像するのが楽しくて分量が膨れました。確か以前言葉を削るよう書いてくださったのも雨音さんだったかと思います……この「思う」……手癖がでたような感じですね。直しておきます。
またよろしくお願いします!
「私はあなたの記憶」についてご講評頂き、ありがとうございます。
本作では、散文的にならないよう詩的な表現を意識しつつ、論理的に正しくなるように注意を払いました。そのため比喩は意図的に多層的である反面、読み手に難解な比喩に感じられるのは誘導不足も否めないと思いました。
そこを読み直して率直な評価を下さり、深く感謝しております。
後学のため改めて整理させて頂きます。本詩は私と私の記憶の関係、また自我の多層性について、再帰構造のある物語で表現を試みたものです。
「あなたは私の感傷 あなたは私の記憶」
「あなた」は人格ではなく記憶の主体として置きました。
「あなたは白い狼」
「あなたは大きな渡り鳥」
「少年」
「白い狼、渡り鳥、少年∈生成される記憶=あなた」となっております。(∈:含まれる)
この想起のプロセスを美しく、かつ短く物語化したいと考えました。
「私はあなたの記録」
「私」は「過去の私(=私の記憶)」の手帳に書かれたメモから生成された詩と、その詩を書いている作者自身を含意します。)
過去の私が記録したものを媒介にして記憶が生成される過程、そして詩となる過程を表現することを試みました。
頂いた批評から改めて考えると、「私はあなたの記録」は構造の中核であるため、途中ではなく冒頭に書く方が構造を明示的にできたかもしれません。
「彼女からの手紙で紙飛行機を折る」のは、「未来において「私」が記憶を想起するためのトリガー」である詩の断片となるメモを残す行為であり、冒頭で白い狼の鼻先に紙飛行機が届くのは、物語中では、当時の記憶の具体(物語の再帰の折り返し地点)として登場する「彼女」の手紙自体ですが、
未来の自分が当時の喜び忘れているだろうと考え、美しい情景と、それを忘れることへの感傷を込めて、それを思い出させるためのメモが「当時から見た未来の自分=現在の書き手である私」に届くことの表現を、記録と記憶の循環として構造化することを試みました。
頂いたご指摘を通じて、改めて構造を整理し、同じ意味を持ちながらより理解しやすい書き方について考える機会を得ました。ありがとうございました。
雨音様、評価していただきありがとうございます。
この詩を作った時に流れは出来てるはずなのに
なんかオチまでスムーズじゃないなって思っていたんですが、
強弱なのは盲点でした。
言われてみれば強弱をつけようとする時に
普通に対してわざと強くする事はあっても
削って連を弱くするというやり方は全くやってないような気がします。
体言止めの使い方、すごく参考になります。
試しに一人だけに絞ってみたら確かに言い切りが弱まって
読み心地が良くなって面白かったです。
今後の詩作で参考にしたいです。
こんばんは。評をいただき、ありがとうございます。最終連をお褒めいただけたことが、とても嬉しいです。詩作の励みになります。また、アドバイスをいただいた件は、次回に活かしたいと思います。貴重なご意見、どうもありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。