◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)
なお「MY DEAR掲示板」では、新規ご参加の際に、ペンネームとメルアドの届け出が必ず必要です。
これは掲示板内の安全を守るため、管理人に限って把握させて頂くものです(他へは一切出しません)
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◆初めて詩を書く方や、おっかなびっくり詩を書いてみようかなあーという方、
「MY DEAR掲示板」ではハードルが高すぎるよと感じる方には、別途、
   <<初心者向け詩の投稿掲示板>>
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をご用意しております。(上記リンクから飛んで下さい)
こちらは、「メルアド届け出不要・いきなり書き込みOK・出入り自由」ですので、
なんら気にするところなく、いつでも詩を書き込んで頂けます。
誰でも、どんな人でも、気軽に詩に親しんでもらうための掲示板です。学生さん、小中学生の方も歓迎です。
投稿された詩については、詩を読んだ感想を、レギュラーメンバーの誰かが、手短なコメント(5行程度)で返してくれます。
どうぞご希望に応じて、各掲示板をご利用下さい!!!
この度、下記の方を免許皆伝とすることが決定しましたので、発表致します。
 ● 温泉郷 さん
免許皆伝おめでとうございます!!
MY DEARからの「詩人として一人前」の認定です。
おめでとうございます!!
温泉郷さんは、昨年3月からの参加で、1年半という短期間での免許皆伝です。
まあ、温泉郷さんの場合は、最初来た時から、ずば抜けてましたけどね。
その後も実にコンスタントに投稿を続けてくれて、MY DEARの皆が、その力量を認めるところとなりました。
温泉郷さん
この度は、免許皆伝、誠におめでとうございます!!
窓の向こうに広がっている
首都圏の空
まごうことなく 普通の空だ
この「普通」を実現させた人がいる
毎日
東京の空中を舞っていたのは
ペットボトル12万本分の 煤
この淀みを
放置してはいけないことを
誰もが分かっていたけれど
誰も重い腰を上げなかった
小さな声は押し潰されて
均衡を保つための一本の頑丈な糸が
ぴんと張り詰めていた
1999年 
都知事の職についた彼は
その力を正しく使ったと思う
『ディーゼル車NO作戦』 
会見の席で
彼は ペットボトルに入った真っ黒な煤をぶちまけた
その瞬間 
張り続けていた糸は弛み
一本だと思い込んでいたそれは
思惑と共にばらけていった
ようやく事は動き出す
そうして
マスメディアを巻き込んで
いくつかの業界を敵にまわし
世間の賛否両論を膨らませた
ばらけた糸は それぞれが意思をもって
こんがらがっていく
その絡まりをほどこうとせず
でもあきらめるわけでもない
ただただ彼はぶれなかった
その実行力は
彼の周りを動かし 
いくつかの業界を動かし
そして国をも動かした
年月をかけて
彼はそのすべてを撚って
ふたたび一本の糸を紡ぎ
その長い長い糸を巻いておさめた
「東京の空気をきれいにした人」 
生涯作家であったという彼に
肩書きや功績は数多くあれど
これ以上のものはない
そう思いながら
都会の空気をめいっぱい吸い込んでみる
青空とよべる空
星の存在する空
かけがえのない普通
これは彼が紡いで 繋いだもの
※一日遅れですが、故石原慎太郎の誕生日に寄せて。
大事な君だから
大切な君だから
大好きな君だから
誰にも渡したくないから
両手で強くギュッて握ってた
やがて両手が痺れて
感覚が薄れてゆく
何を握っているのか
不安になって
心がガタガタと震え出して
思わず両手の力を緩めてしまったんだ
両手は痺れたままで
何かを握っていたはずな、のに
両手のひらに爪の跡が残ってるだけで
両手には何も残ってはいなかった
君を潰して粉々にして
指と指の間からサラサラと
溢れる様に消えたんだね
強く握り過ぎたから?
痺れの残る両手をついて
僕は泣いたよ
大事な君だったから
大切な君だったから
誰にも渡したくない人だったから
大好きだったから
両手で強く握った人だったから
ただそれだけだった
まだ『抱擁』の言葉の意味さえ知らなかったんだ
いつもお世話になっております。この度も丁寧な評と感想を頂きまして誠にありがとうございます。
ほんのり怖さを感じるような「奇譚」となりました。アドバイス頂きました、ナレーションの切り替わりに関わる表記の仕方、納得致しました。そちらの方がより分かりやすく読み手に伝わると感じます。ありがとうございます!
ご指摘あったように、お母さんは何かを「僕」に隠しています。お父さんが魔女に連れていかれたというのも背景には暗い何かが見え隠れしているような……と読み手に想像してもらえるように考えてみました。これからも不思議な話をモチーフにした詩を考えてみたいと思っています。
アフターアワーズに書いて頂いた、ジョン・ソール氏の著書で「暗い森の少女」(タイトルが近いのはこれでしょうか?)を注文しました。手元に届いたら早速読みます。他にも気になるタイトルが多く、読むのが楽しみです。
次回もどうぞ宜しくお願いいたします。
電脳の海
闇の中
スマートフォンの
画面が青く輝く
いいねを押すと
ハートが灯る
いいねはいるね
いるねはイルカ
僕は君を知らない
君は僕を知らない
ただ安否を確認し
存在を証明している
僕はいつかの少年だった
架空の海を泳ぎ疲れた
君と出会うために
現実の海を泳ぎ疲れた
僕を救うために
僕はイルカの少年だった
今、僕らは歴史の海にいる
名前が呼ばれないことで
存在を否定されたと思うな
歴史を知り知性を育む
考える主体がそこにいる
主体を他人に委ねるな
僕は主体的に君を探す
もう愛されることを求めない
君の存在を愛する
二人は真実を探し続ける
潮の流れに身を委ね
荒ぶる高波乗り越えて
息継ぎをして 引き継ぎながら
闇だからこそ光は輝き
僕らを浮かび上がらせる
青く光る瞳 希望の灯
岩山の影から月を見ている
手には弓と矢
あの月を、射ようと思う
不可能ではない
思いは
矢を中空へ至らしめ
矢、自体が意志を継ぐ
満身の力を込めて
思いをのせて
弓を引く
静寂
地上から放たれた
瞬間
矢は目覚める
獲物は何か
あの月か
良かろうぞ
風を切り、雲を抜ける
月は、矢に気づく
そして恐怖する
成層圏を越え、宇宙を飛ぶ
理不尽の化け物め
長さは、月の直径に等しく
太さは、クレーターに等しい
巨大なる矢が
月に迫る
月は怖気立つ
軌道を離れ、水星に向かって
泳ぐように
遅々としつつも逃げていく
矢は
逃がさじと
緩やかな曲線を描く
月は
矢に貫かれた
死を悟り
月は
息絶えようとしている
その光景を前に
軽く、頷くと
狩人は帰路につく
天空には
満月がのぼり
行く道を照らす
地上には、狩人の影
思いは
不可能を可能とする
そして
不可能は不可能のまま
変わることはない
島様、お忙しい中丁寧な評をありがとうございます。
また、名作&代表作入りと仰っていただき、嬉しく思います。
ご指摘とご提案、ありがとうございます。
たしかに…。『月が昇る』は夜のイメージが強く、夜明け前が薄れているように感じます。
朝日が昇る場面を大切にしたいので、月には沈んでもらう方向でもう一度、考え直してみます。
「諦観」は、書いている途中だとぴったりだと思いましたが、改めて問われ、自分でも辞書を引いてみて、
ご指摘通りニュアンスが違うと思いました。こちらももう少し言葉を探してみます。
精進します、また次回もよろしくお願い致します。
幾千もの文字が
編み上げられた世界で
二つの影が交差している
一人は 折れた頁の片隅で
孤独を抱いて眠り
もう一人は 伏線の先で
静かに愛の真実を待つ
ある日 突然、栞の壁が消え去り
ようやく二人が出会う瞬間が訪れた
声を持たぬ彼らが交わす言葉は
鍵の掛かった秘めやかな台詞
互いの呼吸だけが
物語の鼓動を刻む
時間が進むにつれて
文字たちは 消えゆくように擦り切れ
胸の奥に隠した 愛しさの色が
ひとつ またひとつ
白いページに染み渡ってゆく
やがて── 
物語は終わりを迎え
世界は閉じられて
静寂の中で残されるのは
二人の影が織り成した痕跡だけ
誰かに読まれるその時まで
一人は 折れた頁の隙間で
再び永い眠りにつき
もう一人は 最後の頁で
愛が報われるその瞬間を夢みて
いつまでも待ち続ける
拙作『嘘つきキツツキ』に評をいただきありがとうございます。
本当に一年間何してたの?って感じで評つけ辛いですよね。申し訳ないです。
伝えるのって難しいです。
あったことを気持ちに嘘がないように書くと事実が嘘になってしまうような感じです。
古今和歌集のところも自分にもっと技術と知識があったら、違ったものになったと思います。
ありがとうございました。
コメントありがとうございます。
前回の作品は萩原朔太郎に寄せすぎたと思ったので、今回は独自色を出そうと工夫してみました。
けれども、どうやら上滑りしてしまったようです。
次回はもう少し統一性をもたせたらいいかもしれないと思いました。