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★★ << 2つの掲示板のご案内 >> ★★

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(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

三浦志郎様 評をありがとうございます。 津田古星

読んで頂きありがとうございます。

子どもが巣立ってしまうと、夫婦の真価が問われる気がいたします。
たぶん、子どもを産み育てるという生物としての、仕事が終わってしまうと、女性は、年齢的にもストレスに弱くなって、いつも元気に明るくと言うわけにはいかなくなる。そうすると、男性側は、妻が不機嫌になった、若い頃は言わなかったきつい言葉も出るようになったと思うのでしょう。
子孫を残すという仕事が終わってしまったら、雌は雄に我慢する必要がなくなる、と言えば、あまりにきつい言い方ですが、人間だって生物だから。
人間だから、子育てが終わっても、何十年も、互いを尊敬して暮らしていく。そうありたいものだと思います。

編集・削除(未編集)

三浦志郎様 評のお礼 こすもす

評をいただきありがとうございます。
読み返すと確かに「彼女」がなぜ「私」と違う道を歩むことになったのかの説明ができていませんでした。このため詩が中途半端な内容になってしまったと改めて感じます。
ストーリーの落としどころを設けたほうがよいとのご指摘は詩を書く際に意識しようと思います。勉強になります。
ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

編集・削除(未編集)

島様 お礼です 上原有栖

丁寧な感想と評を今回もありがとうございます。
現状での最高傑作とまで述べて頂きまして、嬉しさと共に、これからもより励もうと気持ちも引き締まる想いでございます。

最近は複数の詩を並行して組み上げ、じっくりゆっくり考えながら書けるようになってきた気がします。
様々な問題にアンテナを張り、感じたことを自分自身の言葉で紡いでいけるよう詩作に邁進します。
また、評者の皆様からの温かくも時には厳しく、的確なアドバイスを頂けること成長に繋げられていると実感しております。

次作の投稿も、どうぞ宜しくお願いいたします!

編集・削除(未編集)

感想と評 7/25~7/28 ご投稿分 三浦志郎 8/3

1 詩詠犬さん 「洗濯物的日曜日」 7/25

タイトルからすると、ある一定のイメージが湧いてきそうな気もしますが、この詩は必ずしもそうではない点が、むしろ特色と言ってもいいのではないでしょうか。(ああ、そっち、いきますか~)って感じですね。すなわち、洗濯といったひとつの風景に滲み出た屈託のようなもの?ノスタルジックに潜んだ虚しさ、哀しさのようなもの?そういったものが感知されます。そして、この詩は朝~昼~夕がちゃんと書き分けられている点、ちょっと面白い律儀さを感じました。詩詠犬さんはこの詩の雰囲気の中で一日を終えたことになります。平易で簡潔な書きぶりも似合っています。ストーリー的な挿絵も趣きを添えていました。甘め佳作を。


2 こすもすさん 「終着駅」 7/25

初連「未来と書かれている」で、早くもファンタジーであることが知れます。
さて、ストーリーは偶然乗り合わせた「私と彼女」で終始します。で、二人の行動は微妙に違ってきます。

彼女……「行き先・未来」から「行き先・希望」に乗り換えている。そして今までの暗い表情は消えている。なんとなく運の上向きを感じさせる。
私……今まで通り、同じ列車「未来」に乗っている。特に変化は認められない。

要約すると、こういった感じなんですが、さて、何故こういった違いが生じたか?その違いが何を意味するか、が明かされず、読み手はそこにストレスを感じそうなんです。僕個人の感触を言わせてもらうと、本作は未完、あるいは導入部で、どうも続きがありそうに思われてならないのです。
もしも、これ一作で完結とするならば、どこかに何らかのストーリーの落しどころを設けたほうがいいように思いますね。今までのこういった傾向の詩では、それなりに回収できていたように思うのですが―。佳作一歩前?でしょうか。


3 森山 遼さん 「学生時代」 7/26

まずもって、この時代の捉え方は人により千差万別であります。個人差の時代と言ってもいいでしょう。それを表するひとつの係数に「自我の形成過程」があると思います。特に高校~大学においてです。まず自分のことを考えてみました。その時代は今の自分の明らかな土台だったが、今の自分から当時を振り返ると”明らかに未熟で不器用だった“と言えます。(こうすれば良かったのに)と思うことが多々あります。そんなことを予備知識的土台として、本作を読んでみました。結果として、この詩の基調としての「寂しさ」といった感慨が導き出されるかのようです。後悔のニュアンスもありそう。そういった回想の仕方です。ところで、ヘンな読み方をするならば、詩としては陳腐な「寂しい」という言葉を導き出して来る、その前文の唐突、無関係、奇妙さ、が面白いと思うわけです。「飛行機雲」「東京の夜道」「ドイツ語」「猫が鳴く」「友達帰る」「東京去る」などの、この詩への寄与のことです。甘め佳作を。


4 津田古星さん 「夫婦の運命」 7/26

仕事・家庭・子育てがピーク時の夫婦は忙しくて、考えてる暇もないほどでしょう。この詩の言わんとするところは、そういった事情から解放された夫婦が考えることのように思えます。事実、ご主人は75歳とのこと。つまり思考を固めるための経験の積み重ねが前提になると思います。
どこを読んでも理にかなっているし、
「何で二人は結婚したんだっけ」
「何で人生を共にしているんだっけ」
―のくだりは、評者を含め熟年夫婦の実感こもった感慨であるでしょう。4連は本当に立派なものですし、それ以降はご主人の気高いふるまいを通じて、ご主人賛歌の趣があります。こういった年代の夫婦を正面から描いた作品はありそうで、ない気がします。(我もかくあるべし)と、ホント、そう思います。甘め佳作を。これからも良いご夫婦で、どうぞ末永く。


5 静間安夫さん 「人工衛星」 7/28

冒頭佳作。 人工衛星というものは理工学分野ですが、意外と文学的ロマンを載せやすいものだと今回調べて思ったことでした。それは後ほど述べるとして、本作のことです。まず擬人化に全く無理がありません。「地球=青く光るあなた」「人工衛星=定められた軌道を回るわたし」―これが主軸になっての喜びと悲しみです。

普段……辿り着けないけど、常に近くにいてくれる。
その最期……ようやく懐に入れるが、その時、わたしの身は燃え尽きる。―A

(A―任務を終えた人工衛星には概ね2つの末路があるらしくて、ひとつは、この詩のように大気圏に突入して燃え尽きる。ひとつは”墓場軌道“というのがあるらしくて、そちらに軌道修正して後輩衛星に道を譲り、自分は永遠に宇宙漂流する)

この詩は喜びと悲しみが共存します。この事態は人工衛星の運動理論を充分把握し、その一生を文学に翻訳したものです。それを受けての終連はこの詩の実(じつ)を雄弁に語っていると評価できるのです。

アフターアワーズ。
さて、人工衛星です。この詩にもエピソードがありましたが、他にも調べたことを書いてみます。
初の人工衛星に動物実験もなされました。犬が乗せられたのです。もちろん死んでしまうのですが、そのあたりの悲哀を「MY DEAR」同人・坂井一則氏が作品「冬の夜」で書かれています。人工衛星には音楽~レコードも乗せられたようです。宇宙人にでも聴かせるのでしょうか?人工衛星「1977年・ボイジャー」にブラインド・ウイリー・ジョンソンのブルース曲が乗せられたそうです。そのあたりの事情を「MY DEAR」同人兼評者・水無川 渉氏が作品「夜は暗く」の中で取り上げています。 そんなことを想いながら、グラス傾け、夏の夜空を眺めるのも一興かも? 


6 白猫の夜さん 「今からあなたに呪いをかけるわ」 7/28

おっと、これは恐い詩ですねー。
この詩の発話者は「~るわ」とあるので、女性です。当然、相手は男性で、大部分、恋のもつれと思われます。あるいは手ひどいDVを受けたとか、考えられます。非は男にあるでしょうが、女性の相手への開き直りと憎しみは尋常ではないです。相当のことが想像されます。その心情、大いにわかる部分もあるのですが、詩という創作物だから、まだしもという部分もあるし、いっぽうで詩としての評価といった部分もあるわけです。
正直に書かせてもらうと―失礼ながら―ここまで書く必要があるか?これは詩にしなくてもいいんじゃないか?と思うわけです。作者さんの詩に対する品位ということもあるでしょう。そんな観点からも、これは評価も無しにしておきましょう。次回に期待しましょう。


評のおわりに。

さて8月です。 擬人化路線で、Mr.AUGUST。 JUNE、JULY、“月の女性二人”を見事にサポートして、晴れて主役に躍り出る。
筋骨逞しく黒のタンクトップにサングラス。“こわもてキャラ”で熱気まき散らし時の街道を闊歩する。 しかし、そのスタイルとは裏腹に案外思慮深く誠実で優しいのですよ。  では、また。

編集・削除(編集済: 2025年08月03日 07:11)

島 秀生さま 評のお礼です  相野零次

島 秀生さま 評ありがとうございます。
もっとナンセンスな内容にすればよかったかなと思います。
題名はいつもあと付けで、わりと適当です。
……けほっ からは主人公が泣いていたのではなく
ごほごほと咳をしていてそれを近くで女性が聞いていたので
心配そうにされたというイメージがあったのですが、
ちゃんと書かないと伝わりませんよね、すいません。

編集・削除(未編集)

ラベルレス  松本福広

ラベルレスのペットボトルが好きだ。
捨てる際にラベルを剝がす一手間が省けること
そんな機能美から来るシンプルな見た目
ついでにエコだし
それでも食品表示法からは逃げられないけれど。

私は松本家に生まれ松本さん家の息子として育った
当然、義務教育も済ませている
学校の先生にはよく言われたものだよ
 一人一人の行動が全体の価値を決めてしまうのです ってね
きまって学校の誰かが悪いことをした時に言うんだ
 あそこ小学校の生徒は……あそこの中学校の生徒は ってね
僕自身じゃなくて「あそこの学校の生徒」って見るんだってさ。

その頃からだった。私にラベルが貼られていて
それは成長にともない増えていく
増えるごとに透明な部分は覆われていく
それで困ることはないから私は気づかなった。

ある会社に入って、その社員として
上司として求められる自分
部下として求められる自分
私は会社ではその立場としての受け答えに徹した
考え方も行動もそのラベルの表記になるように。
 家に帰れば妻と子供がいる。
 ああ。分かっているよ。
 夫として親としての正解とか教科書なんてないだろう?
 そう言いたいのかな?
 そういった正解はない。教科書はない。それは正しい。
 でもね……他の人の生きた声や、メディアに流れる声
 SNSを飛び交う投稿を見ていると……
 間違いはあるように 個々の理想もあるのだ。
だから、それを私なりに飲み込み、仮のラベルを貼る。

 ラベルのように生きればいい
 ラベルのように考えれば間違いない
 ラベルのように振舞うことを誰もが求めるんだ
 ラベルは私の世界を規定していた
 あなたはラベルのようになるのです
ラベルは信仰で
ラベルは規則で
ラベルは呪いだ

何重にも貼られたラベルが取り剥がされた時
私はどうなるのだろう?
ラベルに規定された生き方と
生き方を規定するラベル社会
迷いを生まず 安全を提供する
だから、ラベルを剥がす勇気も私にはなかった。

ラベルを剥がしても
水であることを表す。
水としての
反抗と
責任と
自由と
生きにくさと
生きやすさは
ホームページにでも書いておけばいい。

編集・削除(編集済: 2025年08月02日 10:37)

島 秀生様 評のお礼

秀作一歩前の評価、有難うございます。
詩を書いている時に、彫刻をしてる時の感覚と似てる節があると感じて書き始めました。
長く書くのは苦手ですが、
先生が仰る様に自分では気づかない部分もあると思うので、
長く書くのも意識してみようと思います。

編集・削除(未編集)

島 秀生様 御礼  aristotles200

島 秀生様
評とご感想、ありがとうございます。
初、名作とのご評価、舞い上がるくらいに嬉しいです。誉れとします。

ご指導の、センタリング位置、ありがとうございます。新作投稿分から訂正します。
及び、今回は推敲を重ねましたので「鬼なので無傷」、危ない気もしていました。
自分らしいと、通したのが甘い判断でした。
全体を見れば変えるべきでした。今後に活かします。

最後に、ベストパフォーマンスとのお言葉。
今年の4月26日に、初投稿させていただいてから、毎週、拙作に、先生方からの真摯なご指導をいただいたお陰と、ただ感謝しかありません。
今後も、ご指導のほど、お願いいたします。

編集・削除(編集済: 2025年08月01日 19:32)

評、7/18~7/21、ご投稿分。  島 秀生

暑いですねえー ともかく体温超えはやめてほしい。

なんか、年々暑くなってますよねえー

近未来、ニュータイプが生まれるとしたら、
知能ではなく、温暖化対応人間、ということではないだろうか。
40度なら涼しい、50度まで平気、とか……。

(注*ガンダムは操縦できません)


●相野零次さん「泣き声」  

おもしろいんじゃない? 幻想的な中にも心の核に向かっていくような(あるいは闇の中心に向かっていくような)、情念を感じる。
なんていうのか、決して言葉遊びしてるんじゃない、一つの確かなベクトルがある。
とりわけ列車に乗ってからのシーンがいい。いうと、列車の中っておとなしくしていなきゃならないプレッシャーがある場所なんだけど、場に反するように取り乱してるのが、とてもドラマチックであります。また、タイトル「泣き声」としているとおりに、「泣き声」で一つのトーンは守ってるので、画面が乱れてるように見えても、ベースの線は一本繋がっている。
ちょっと荒削りな書き方になってしまってるけど、読むべきものがある。秀作を。

ただし、最後の「……けほっ」はいらないです。おちゃらける必要なし。


●多年音さん「推敲」

いや、実際、拝見する詩の中には、この詩、2つの詩に分けた方がいいんじゃない? 3つ詩に分けた方がいいんじゃない? みたいな詩に出会うことはあります。別々になるだけで、捨てるとは限らないですけどね。
ただ、一つの詩の中に複数テーマが混在してると、互いにつぶしあう、どっちもはっきりしなくなる。という現象が生じることがあって、その場合はあんまり良くないんですよね。その場合は、通常、どちらかに絞ることになります。
ただし正と副にポジションをわきまえることによって、2つを共存させられる場合もあるのですが、この場合、少し腕がいります。

また、テーマを1つに絞った場合でも、個々の詩行は、直接的に寄与する詩行ばかりでなく、間接的に寄与する詩行があって、一見ムダに思えても、置いておいた方がいい詩行もあるんで、ケースバイケースですよね。難しいです。まあ、奥が深いから、楽しいってとこもあるのですが。

作品ですが、彫刻に喩えて、推敲についての考えを整理されてるのは、おもしろいですね。詩の書き方は人によって違うんですけど、日々の中で、気がつくたびに、たとえ1行でもこまめにメモってる人もいますよ。ただそれはあくまで材料集めであるので、やがて一つのテーマ、一つの考え、一つの方針が沸いてきた時に、集めた材料の中で使えるところは使って、一本のものにまとめるわけです。あるいは、材料を集める中で、もし考えを大きく膨らませるものがあれば、そこで一本のものを書き上げてしまうのもアリです。
拾うことはとてもいいんですよ。ただ、拾うことが=いつも1つの詩、であるのではなくて、拾う段階では、玉石混交状態で拾ってるので、もうワンステップ置く必要があるということです。

話、戻りますが、彫刻に喩えて、考えや迷いを伝えてきたところは良かったですよ。終連は、ちょっとユーモアも含ませてくれてる気がします。可能性を感じさせる詩であります。
まあ、意図しないところでアタリが出ることもあるので、あんまり自分で削り込まないで、長めに書くようにして下さい。
まずは、秀作一歩半前から。


●温泉郷さん「世界遺産の欠伸」  

おお、これは旅行記ではないのでしょうか?
すごくリアルなので、本当にそこに行かれたと感じる。
凄いなー、現地はそんな感じなんだ。遺跡の1つ1つを、作者が歩き、触れた肌感覚と現場ならではの掻き立てられる想像力で描いてくれています。行ったことがない私にも臨場感を共有してくれるがごとくです。これ、読むだけでトクしちゃいますね。
ツアーの団体で行ってる感じですけど、団体でスケジュールに従ってあちこちに行く、ある意味、限られた時間内で鑑賞してる感まで、伝わってきますよ(なんか均等だし)。
そして、古代へ馳せる想いを邪魔するように、どこに行っても、我が物顔の猫がいる。
「こげ茶」「縞模様」「黒白の…尻尾」「茶白」などに表現された猫だちが鑑賞の前を、横切ったり、寝そべったりしている。そのたびに客の視線はそらされる。登場のさせ方も、ひと工夫あって、おもしろい。
規模は違いますけど、人を恐れず、我が物顔にうろついてる猫が町中にいる感じは、尾道に似てるなあと、あそこの猫の様子を当てはめて想像すると、とても腑に落ちるものがありました。猫って、国は違っても、性格一緒なんでしょうね、きっと。

ともあれ、邪魔者も含めた、古代ギリシャ都市の観光気分をリアルに味わわせてもらいました。そこが大半ですが、
加えて付加価値をいいますと、トランプさんが、ユネスコへの資金援助をカットしました。そのことへの批判も、暗に含んでいるように思えました。

付加価値も加えて、名作を。


●上原有栖さん「聴こえる/感じる/知るその先へ」  

うむ、いいじゃありませんか!! いい詩ですね。
前の2パートをしっかり書いていることが、後ろ2パートのテーマ性を引き立たせています。また、後ろ2パートも(本題に入ってきてからも)焦らずに、キレイに着地されていると思う。
いいですね。名作&代表作入りを。
現状、上原さんの最高傑作ではないでしょうか。

眼を閉じてみること。眼をとじて耳を研ぎ澄ませて想像すること。遠くを想像することで聞こえてくるもの。世界にはもっと知らなければいけないことがあること。ある意味、起承転結をキレイに展開されていて、それがキレイに嵌まってます。

想像のモノクロ風景が
頭の中で鮮やかに彩られていくでしょう

このフレーズもいいですね。
やはり最初にロケーションを定めて、そこの聴覚で捉えられるものをきちんと描いてから、しだいに世界を広げられていくところがいい。まずもって前半で、ぐっと掴んでくれます。

タイトルも、この詩の展開とテーマ性を暗示していて、ステキにつけてると思います。
うむ、とてもグッドな一作でした。


●aristotles200さん「孤塔」  

おもしろいね。
アイロニーのようであり、警鐘のようでもある。また、ある種、自身の人生観を述べたようでもあります。
前・後半分けたのも正解ですね。ストーリーがくっきりしました。
文体がやや硬めなんですけれど、今回は登場人物が硬めの人物だったので、幸いちょうどマッチしてると思いました。
「孤塔」というタイトルも良いね。
うむ、現状、aristotles200さんのベストパフォーマンスじゃないでしょうか。名作あげましょう。

ちょっとだけ言うと、
「鬼なので無傷」は、クスッと笑ってしまいました。比喩的に「鬼みたいに」だったのが、いつの間にか、本当の鬼になってしまったというのは、そこはまあ繋がるからいいんですけど、「鬼なので無傷」は、論拠なくポンと漫画的に来たな、と飛躍感があったので、(ユーモアで書いてるようにしか受け取れなくて)笑うしかなかったんですけど、まあ詩のことなので、この長さの中でもあることだし、一ヵ所くらいかまわないです。
まあ、他が真面目なストーリーであることを思うと、「気絶していた鬼が眼をさまし」くらいにしておいた方が順当ではあります。
あと些細なことですが、前後半分ける時に使ってる「※」は、詩の場合、センタリングだと、下に下がりすぎるので、行頭から1文字落としか、せいぜい3文字落としの位置でいいと思います(行頭に置く人もいます)。ともあれ今の位置はちょっとマズイです。

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恋愛の味覚  上原有栖

彼女は運命の恋を知りまして
まあるい頬っぺが落ちました 
燃え上がるほど 周りが見えなくなるほどに
恋愛糖度は増していくのです
蕩けた甘さが粘ついて 虫歯になっては困ります
それを聞いた教えたがりの先輩たちは
訳知り顔で言ってくるでしょう

 甘ったるいだけの恋は続かないわ
 喧嘩した翌朝に飲んだ珈琲の─
 ─その苦味を知りなさい
 嘘吐かれた深夜に零れた涙の─
 ─その塩味を知りなさい
 想い違いで齧った青い果実の─
 ─その酸味を知りなさい
 そして互いを支え合う信頼の─
 ─その旨味を知りなさい

先輩たちの忠告は耳を右から左へ抜けていきました
そんなこと分かっていると言うけれど
目は笑っていないし
声は震えているじゃない
さあ どうなるかしら
恋愛の味覚はバランスが大切なのに

そうそう例外は────
ひとりの先輩が話します

突き抜けるくらい異常な量の甘味で保存すること
恐ろしいほどに甘い愛情は
相手の身動きを封じるから
恋が腐らないほどの愛情を注ぎ込めば
永遠の「愛」が完成するかもしれないわね

その話を聞いて彼女はにっこり微笑みました

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