◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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MY DEARはあなたの詩の成長を、こつこつ支援するところです。)
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「虹のスープ」妻咲邦香さん
妻咲さん、こんにちは。雨の日曜日です。
虹と雨は切り離せない、そういう間柄ですよね。No Rain, No Rainbow ですから。
さて、作品、まずタイトルが本当に素敵ですね。どんなお話が待っているのかとワクワクします。
この作品は三連までと(で作られた四連からあとの大きく2つに分けることができると思いますが、この四連がとても素敵ですね。虹は土から生まれたっていう発想がまずわたしにはなかったものだったので、新鮮で、尚且つ説得力がありました。そこから先の連も本当にどれも心に残るメッセージがこもっていました。すごく素敵なのですが、妻咲さんは今わたしの中で最上級に厳しく評をつけているため、佳作一歩手前です。というのも、一連と二連です。特に一連、妻咲さんは書き手なので、文章としてわかって書いていると思います。何も意識のない状態で読むと、少し混乱しますね。この一連を二つに分けて整える方がいいかしら。少し時間をおいてみて、読み直していただけるといいかもしれません。あと、本当に一つの提案として書きますが、自分で自分の手を握って、のところは、手で手を握って、にした方が、幅が広がるかもしれませんね。三連からのリズムとストーリー展開は申し分なかったです。
「おばあちゃんの手」上田一眞さん
上田さん、こんにちは。雨も好きだし日曜日も好きでいい午後です。
上田さん、これは素晴らしい作品だと思います。佳作プラスです。私、泣いてしまいました。まず一連が秀逸で、蝶々と遊んでいるおばあちゃん、の一行が他の行から優しく包まれて際立っています。さらに、その光の色を次の連に繋げながら、物語は続いていきます。「私と同じ」を3回繰り返しその静かな喜びを伝えそれが後半の「ようきた」にまで続いていきます。
人との別れは誰にも止めることができません。愛した分悲しみは深く別れは辛いものになります。それでも、こうした温もりが人を支えるんですよね。そんなことを思いました。上田さん、とても良い作品でした。
「さまよい」理蝶さん
理蝶さん、こんにちは。急に秋が深まりましたね。先週まで夏だったのに、普通の秋を飛ばして晩秋がやってきたようです。気象異常なのね、シロクマが泣いています(温暖化でね)。
前置きが長くなりましたが、作品、とってもいいです。甘めの佳作です。まず、導入部がとても良かったです。一連ですね。半月は片割れを探すように地平に沈んでいく、という感性はとても素敵で、それを半分に割った錠剤に例えているところも個性があって良いですね。ここですが「錠剤のように」のほうがいいかな。もし「ような」のままだったら、行を変えたほうがいいかもしれません。続いて、三連目の出だし、得体のしれない、なんですが、その前に、しれない、を三回強調しているので、ここは関係ないにしても、別の言葉を探したほうがいいかと思います。得体のない、でもいいです。掴みきれない、でもいいし、何か探してみてください。さらに、彷徨いたい、という言葉を減らしたいです。この言葉は言い換えのできる言葉だと思うので、探してくださいね。同じ言葉を使うときはわざと強調しているとき以外はなるべく避けたほうが得策です。
二連は気になるところはありませんでしたし、とても良い連になっています。色々書いてしまいましたが、すごく素敵な作品でした。秋らしいしっとりした感じもぴったりです。
「あなたは」井嶋りゅうさん
りゅうちゃん、これを見つけた時にわたしがなんと口にしたか、そのまま書いてしまいます。
「え!?どんなご褒美なのこれ??」
です。なんということでしょう。素敵なプレゼントありがとうございます。この作品、もう噛み締めて、楽しんで、味わわせてもらいました。しかも、三軒茶屋ですって!!学生時代を過ごした街ですから、目に浮かんでしまいます。わたしはホラーやミステリー、怪談は苦手ですが、この暗い路地を歩く時の気持ちは本当にすごく伝わってきますね。意気消沈の下も然り。そして、三連がすごかった。本当だなとつくづく感心しながら読みました。そう思うと、主語は必要ないのかもしれません。真面目で怖がりなのです。会いたいのです。そう、目的語もいらないのかもしれない。そうして、言葉は大空に舞っていけばいいのかもしれませんね。
りゅうちゃん、ありがとうございました。
「雲 雲 雲」ふわり座さん
ふわり座さん、こんにちは。おやつの時間が近づいています。
素敵な作品ですね。佳作二歩手前です。
ストーリーはとても良いです。ふわり座さん、お話の見つけ方が上手になりましたね。身の回りにあるもの全てが作品になります。そこにふわり座さんがいて感じたことがそのまま。だから、小さな作品を頭の中で時々作ってみるといいと思います。
この作品について、気になったことを二つ書きますね。
その1は、一連を三つくらいに分けたいということです。それこそ、雲がふわりふわりと浮かんでいるようなイメージで分けてみてください。例として書こうと思いましたが、これは自分で考えてみたほうがきっと勉強になると思います。
そして、その2、これは、「僕」を減らすこと。一連は最初の僕以外はなくても全部伝わると思います。消して読んでみてください。そして、二連も後半の二つはなくても伝わりますね。つい書いてしまうのだと思うのですが、主語が多いと大事なところがぼやけるのです。声に出して読んでみてください。多分どうしてこれを提案しているのかわかると思います。
成長著しいふわり座さん、これからも期待してますね。
「低い雲」江里川丘砥さん
江里川さん、こんにちは。ふわり座さんに続いて雲ですね。秋になって、雲が表情を変えましたよね。空気も爽やかですし。ですが、この雲はどうやら夏を纏っているようです。
これもまたとても素敵なお話で、最初から最後まで素敵な表現が散りばめられています。このぼくの気持ちの変化はほんの短い時間で起こっているのですが、それがなんとも壮大でそしてとてもリアルに感じられます。佳作です。少しだけ気になった部分をかきますね。
それは「草」なんです。最初、このままでいいかなと思ったんですが、やっぱり少し多いかな。草の上、は、あの上、でもいいしとか、それ、とか、緑に言い換えるとか、何か少しだけ言い換えてみてください。そうするとさらに立体感が増していくと思います。そこだけ気になりました。江里川さん、次はもうちょっと厳しくなります。頭の上の雲、とってもいいですね。なんだかこれから想像してしまいそうです。
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秋ふかし、と呟きたくなる一週間になりましたね。
寒露ですものね。ひんやりとした空気、みなさん風邪などひきませんように。
私がゴキブリに産まれたというだけで
なぜにあなたはそんなにも私を嫌うのでしょう
私がゴキブリに産まれたというだけで
どうして私の命には価値を与えてはもらえないのか
たとえあなたが私を踏み潰しても
私はあなたを愛しましょう
私はこの世で最も醜く汚い命だと決め付けられて
蔑まれて嫌われて 圧殺されるべき社会の通念だけれども
殺虫剤の苦しみを私たちは唄わない
あるときは生身のままに業火に焼かれて息跡絶えたとしても
断末魔の叫びをこの声に表しはしない
私たちには私たちの美意識があり
我々はそれをあなた方に押し付けることはしない
たとえばそれが私たちの美学であり
それは何人たりとも犯すことの出来ぬ領域でもあり
茜の空の百花繚乱とは相互に愛で合うべき生命
つまり私たちの尊厳とは夕焼け小焼の赤蜻蛉
今日も昨日も明後日も
赤く燃えては暮れてゆくのでしょう
お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。検索しても出てこなかったので、お忙しいのでしょうし、きっと抜けてしまったんだろうなと思っていましたが、笹舟への評、ありがとうございました。後半を僕に変えてあるのは時間の経過と成長したことによって生まれた心のスペースである寛容を表すためです。また投稿させて頂きます。
便箋に戻りたいと書いてみる
文字は滲んでよく読めなくなる
ぽたぽたと水滴が紙の上に落ちる
堕ちていくのは
私のこころ
瞼を手で覆って
見えないふりをする
さようならが近づいて
もう終わりという刹那
人は何を思う
あの人に会えなくなる
最期に手紙を書こうとしたけど無理みたい
連絡もないんだから
何もしようがない
30代半ばでまた独り身になる
BARに通ってみたけれど
私はもう若くなく
誰も相手をしてくれない
アパートに帰って出来合いのおにぎりを食べて
枕に顔を埋めていることしか出来ない
世界はどんよりとしていて
私はとても小さいのだ
窓を開けると
街の喧騒が聞こえる
いつかまた蝶のように飛べるだろうか
そんなことを考えている
芒の花穂(かすい)が風に揺れる
さらさら と
さらさら と 揺れる
あなたの黒髪が風に流れる
さらさら と
さらさら と 流れる
ぼくの愛が風になり
芒の花穂 と
あなたの黒髪を抱き寄せる
風は見えないけれど
ぼくの愛が風になり
あなたの胸を薔薇色に染める
僕たちを溶かす太陽が
大空でぼんやり漂い始めた十月
僕は待っている
金木製の香りと
ペパーミントの芳香を
ブレンドしたような匂いのする
あの愛おしいものが来るのを
僕は待っている
ランプの灯りのように
仄かな輝きを放つ
あの慈しむべきものを
まるで魔法のようで
手を振るとと消えてしまいそうな
ささやかな明かりのように
ぼんやりとしていて
ほの明るくて
とある詩人は書き残した
それはこの世のものでもあるけれど
彼岸の世界からやって来るものでもあると
煙突の煙のように
どうしても掴めなくて
秋の日の地面近くを吹く
風のようにみえないもので
部屋でじっと待っていなければ
出会う事はないと
僕は待っている
彼岸と此岸の間の
交信者になろうと
媒介になろうと
この何もない自室で
一夜まんじりともせずに
僕は待っている
あの愛しいものを
それは彼方(あっち)か 現世(こっち)か
魔法のような働きをする
ほんの少しの憂愁を湛えた
言葉の間から滲み出るものを
島様へ
この度は「赤い花」をお読みいただきありがとうございます。
お彼岸が近いと言うことで、ヒガンバナをイメージして書きました。
その時期になると人集りが出来て、どこか異様な雰囲気があります。
そういった風景を想像しながら個人の主観で書いたものなので、ちょっと欠けてるなと自分でも思いました。
何があるのか、どのような雰囲気なのかをしっかりと表現していきます。
秀作一歩前の評価ありがとうございます!次回も宜しくお願い致します。
朝 白猫が来た
ちょうどお味噌汁を作っていた
窓の外からにゃーにゃ―声がする
いつもの白猫だ
一生懸命鳴いている
甘えるように鳴いている
窓を少し開けてみる
白猫がお味噌汁の匂いを嗅いでいる
一緒に朝ごはん食べようか
白猫がにゃーと鳴く
さあさあ ごはんにしよう
お茶を沸かそう
冷蔵庫からご飯を取り出して
お味噌汁もできあがり
猫にはちょっと熱いかも
白猫がにゃーと鳴く
テーブルにごはんを置く
お箸を取りにいく
白猫がにゃーと鳴く
私が椅子に座ると
白猫も座る
白猫がにゃーと鳴く
いただきますと言ってみる
白猫がにゃーと鳴く
おいしいねおいしいね
明日もおいで
一緒に朝ごはん食べよう
お先真っ暗な
フューチャー
その先の先にあるはずの
光へと向かって
目の前が
真っ暗闇だろうと
何度でも
キリヒラク
お先真っ暗な
フューチャー
その先の先にあるはずの
光へと向かって・・