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夏生さま。
5/1投稿「ばくバク獏」
訂正した部分と
思いついた表現を足したため
その連絡をいたします。
2連目3行目→僕が余り物を寄せ集めて作ったの
2連目7行目→あなたにとって「の」からあなたにとって「は」
3連目6行目→「混ぜ物」から「まぜ物」
3連目7行目→僕の体に無駄なんかないのだと。
6連目→ ドーナッツの輪っかと同じ味なのかな?を追加
7連目→希望を食べたことある告白がこちらに下がる。
多くて誠に申し訳ありません!
いま 憶い出している
少年のころ その丘に行った記憶がある
長い坂をゆっくりと登った
なんという丘だったかは忘れた
ただ そのあたりは
邪悪な生き物・ゴブリンの伝説が
いまだ色濃く残っている土地だった
頂きに立ち 柔らかい風と向き合うと
目の前に虹が出ていたのを
昨日のように憶い出せる
木漏れ陽揺れるその向こうに
美しい町並みが見渡せた
案内してくれた老作家が汗を拭きながら
ゴブリンに洗脳された日々を語り出した
町の人々はその老人を「カイウェルさん」と呼んでいたが
おそらくペンネームだったろう
本当の名前はその当時から知らなかった
*
ゴブリンは―
いつもはわしの体内で支配しておるのに
その日は珍しく出て来て
わしがいま立っているすぐ隣におった
今日のように虹が出ておった
夜来の雨があがりその日は暑くてな
汗がシャツに染み入るようじゃった
喉が渇いて何処かに水場はないか尋ねたのじゃ
―水場はありません でも いいですよ カイウェルさん
紅茶をご馳走しましょう
その代わり 私たちの森に来てくださいな
一緒に暮らして私たちを作品にしてもらいます―
―ああ もとよりそのつもりだ
俺はもうお前の言うなりだからな―
突然ゴブリンはわしの手を握った
そうして しばらくの間握手していた
ゴブリンは
手を振り
手を離し
自分の両手をこすり始めた
すると 摩訶不思議!
大きなウエッジウッドのボーンチャイナに
なみなみと注がれた紅茶が出てきたではないか!
ぬるかったので
渇きのあまり貪り飲んだのじゃった
―SO TASTY! もう一杯くれ―
次は中くらいのカップにやや熱めの紅茶じゃ
量といい熱さといい味といい ちょうどよかった
―これもうまい! さらに一杯―
三杯目はごく小さいカップに熱い紅茶じゃ
舌が焼けるほどに熱かった
―ゴブリンよ 叫びたいほどうまかったぞ―
わしはゴブリンの機転と魔術にこころ動いた
毎日こんなうまい紅茶が飲めるなら
共同生活するのも悪くないだろう
そう思った
むしろヤツをせき立てるようにして
丘を下り町を経て森に向かったのじゃ
わしの意思を迎えるように
教会の鐘が鳴っておった
今思うと
あの紅茶が
わしとゴブリンとの
契りだったかもしれぬ
わしの余生
怪奇作家としての
呼び水だったような気がするのじゃ
*
少年のころ その丘に行った記憶がある
やがて老人と共に長い坂を下りた
なんという丘だったかは忘れた
いま 想い出が終わる
****************************************
パスティーシュ……作風模倣。先行する作品の要素を模倣し混成すること。
本作では、ある偉大な作家、ある名著の冒頭語りとエピソードをパスティーシュしました。
ひとつのオマージュです。
本作は過去に載せたかどうか、記憶がもう定かではなくなりました。一応、出してみます。
会話も無い、互いの呼吸だけが聞こえる夜
ふたりはいつからか背を向けて眠るようになった
手元の四角い液晶に目を落とす「あなた」
隣にいるはずなのに、とても遠い
漏れた光は、雨のネオン街みたいに滲んでいる
「わたし」は今日も涙しているから
誰にメッセージを送っているの
取引先だなんてデタラメはやめて
もう知っているの
嘘をつく時、いつもチラと右上を見る癖
都合の悪いことは棚に上げて
つめたいんだね、なんてよく言えるわ
カーテンの隙間から光が差し込む夜明け
眠れなかった視線が一点を見つめる朝
長い間、固まっていた思考がほどけていく
久しぶりにとても気分がいいわ
どうして早く気が付かなかったのかしら
発見したの解決策
理解したの最善策
湧き上がる衝動を感じ、隣にいる「あなた」を見る
寝息で揺れる背中を強く抱き締めたあの日
確かにふたりはひとつになった
満たされていたと感じたのは、ただの幻
「わたし」は微笑み、ペンを握った
震える手でサイドテーブルのメモ帳に伝言を残す
I cannot undo what has already been done.
(やってしまったことを取り消すことはできない)
それからフッと息を吐いて、掴んだペンを首すじに突き立てた
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※{undo}:(今までの事を)元に戻す、(結果を)台無しにする、取り消す、ほどけるの意
※結末の解釈が様々に想像できる、読み手に委ねる詩を目指しました。その匙加減に試行錯誤しております。
今回は評無しで、読んだ感想を頂けると嬉しいです。宜しくお願いいたします。
千葉寺は雨だった
中学時代の写生以来
記憶も何も残っていない
折り畳み傘も役立たない
ずぶ濡れながらお参りした
精神を病んだ中原中也の
晩年の療養先が千葉寺近く
どんな思いで監獄のような
苦しい日々を過ごしたのだろう
詩集を開く余裕はない
詩情に耽る時間もない
花曇りの古寺に
咲き始めた桜並木が
風雨に耐えて揺れていた
ユニークとおっしゃって頂き、嬉しく思います。
私は自分の経験したことしか書けないので、自分が関わった事として、福島原発のことも書いておかなければならないと思いました。それでも、あまりに甚大な被害をもたらしたことを思うと、とても難しくて、今のところ、これが精一杯です。
メーカーや電力会社に言いたいことはたくさんありましたし、身近にメーカーの人間を見ていましたから、傲慢さも知っていました。たぶん、私と机を並べて図面を描いていた同僚、先輩、上司も、これから先、決して福島を忘れず、見ていくと思います。
四月に会社の人事異動があり
二人の部下が私の部に配属されてきた
Yさんは要領がよくSさんは要領が悪かった
私は上司として二人と仕事をすることになった
Yさんは頼んだ仕事を期日までに必ず仕上げてくる
Yさんが作る書類はミスがなく完璧だ
かたやSさんは仕事を頼んでも期日までに出来たためしがない
再三催促してやっと出来上がる
しかもSさんの書類はミスが多かった
次第にYさんにばかり難しい仕事を任せるようになり
Sさんには簡単な仕事ばかり任していた
しばらくすると彼らの仕事以外での性格もわかってきた
Yさんは気難しい性格で近寄りがたいところがある
一方Sさんは明るい性格で冗談を言って周りの人を和ませていた
そんなある日Yさんは会社に来なくなった
Yさんはうちの会社より条件のいい会社に移っていた
この会社は自分には物足りないと他の社員にこぼしていたらしい
半年ほどしてYさんは移った会社を辞めたと風の便りで聞いた
なぜ辞めたのかは誰も知らなかった
そこを辞めてからYさんがどうしているかはわからない
それからはSさんと一緒に仕事をすることが多くなった
相変わらずSさんのゆっくりしたペースにはやきもきさせられる
ただSさんは前よりミスをしなくなっていた
ミスをなくす努力をSさんは見えないところでしていた
Sさんに少し難しい仕事を任せてみようと考えるようになる
何年か経ってSさんは他の部に異動した
年月が過ぎ私は会社を定年退職した
退職して一年が経ったころ会社にいる人間と会う機会があった
その人が最近の会社のことを話してくれた
Sさんはかつて私と一緒に仕事をした部の部長になっていた
上と下との板挟みでなかなか大変なようだ
それでも持ち前の明るさでなんとかやっているらしい
その話を聞いて思わず笑みがこぼれた
「あのSさんが部長か…世の中わからないものだな」
投稿後に修正した場合は、そうやって「修正しました」の連絡書き込みを入れておいて頂く、
というのがルールです。
(なぜなら評者は、通常、掲示板から別のものにコピペして、そのコピペ上で評を考えるので、
コピペ後に修正があった場合は、教えておいてもらわないと、修正前のものでそのまま評を書いてしまうからです)
雪柳(S. Matsumoto)さんは、ルールどおりのこと(連絡書き込み)をされているので、
なんの問題もないですよ。
修正分で諒解です。
お世話になっております。
4月28日の投稿のあと、昨日(4月30日)までに5連と終連に複数回 修正を加えました。
掲示板への見苦しい所作によりご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。
もし投稿の規定上 違反とされないのであれば(4月28日の投稿作品としてよいなら)、通例のご対処をよろしくお願い申し上げます。
少し甘め佳作の評をいただきありがとうございます。励みになります。
この詩は物事を簡単にあきらめないようにしたいとの思いで書きました。
力強い詩と言っていただき嬉しく思います。
ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。