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編集・削除(編集済: 2024年09月10日 18:37)

「ドラマチックに憧れて」  水野 耕助

どれだけ
憧れを抱いたとしても

あの歌の世界の中に
僕のような
人間は存在しない

ドラマチックな
あの世界に

ふさわしくない
僕は
異物でしかなく

どこを探しても
居場所は見つからない

そこにあるのは
美しい言葉とメロディー

僕の濁った声では
まるで届きそうもなく

憧れは僕の首を
強くしめつける

今いる現実世界で
僕にできることといえば

濁った声で
叫び続けるしかなく

ドラマチックとかけ離れた
世界の中で
僕は必死に叫ぶ

美しさとかけ離れた
この声が尽き果てるまで

編集・削除(未編集)

言霊  朝霧綾め

私は言霊を 信じている
見えないけれど
話すたび
するりと口から抜けでて
空気中をただようものを

言霊を信じているから
誰かの陰口をきいたとき
少しさびしくなる

ばれることのない嘘をついたとき
何かに
とがめられているような気がする

言霊よ
あなたの姿を
一度でいいからみてみたい
きっとあなたは
持つ意味や音の通りの
衣装をまとっている

たとえば
春、なら
やわらかく あたたかく
浮かぶように流れる姿が

夜、なら
しんと冷えた 
つややかな紺色の姿が

走る、なら
素早い でもまとまりのある
一群の風が

見えないけれども
きっと ある


言霊よ
私の名は
私が自分につけた名は
どんな姿をしているのだろう

朝霧綾め

くっきりしているのか
ぼんやりしているのか
青いか
赤いか
あたたかいか
つめたいか

言霊よ
いつか姿を表しておくれ
私も自分の感じたことを
そのままの言葉で語るから

編集・削除(未編集)

がらんどう 暗沢

寒風の下 空を仰ぐ
が 直に項垂れる
堪え難くなってくる
目は既に霞んでしまった

白いもの ちらつき始めた
この季節 仰ぎ見る先にあるのは
あの隆々と間近だった 夏のそれや
秋の遥かだったそれとも 異なるもの

冬の空 空ではないのだあれは
見上げる先 拡がるのは
蒼穹の取り払われた 虚ろ極まる
吹抜けに過ぎない

空には海月が浮遊するものだが
傘が凍るのを厭うのだろうか
脚も残さず 消え失せた
跡形もなく 虚しさすらも

ただ展かれた空間より
ただ降り注ぐ曖昧に
私は堪えられそうにない
堪えられるはずがない

寒風の下 空を仰ぐが
顔向ける先は どこまでも
がらんどう もう私は
脚が動かなくなってきた

編集・削除(未編集)

聲  アイボリー

街の色んな聲が聞こえた‬
‪聴こえたくない聲も聴こえた‬
‪けど一つ綺麗な聲見つけたよ‬
‪山に囲まれた街木霊して‬
‪今日が無事に昨日になるまで‬
‪起きててもいいかな‬

‪あなたの聲が繰り返している‬
‪あの口癖が巡り巡ってる‬
‪今はそれがとても苦しいの‬
‪時々あなたになってしまう‬
‪気づかずあなたを真似てしまう‬
‪今はそれがとても恥ずかしいの‬

‪眠れない時は耳を澄ませて‬
‪一番小さな音を探すと‬
‪気づかないうちに夢の中いるの‬
‪国道の聲
踏切の聲
‪川崎さん家の犬の聲
‪遠く鳥の聲
‪遠い夏の聲
‪教室の隅
君が呼ぶ‬‪聲‬

瞼の中に浮かぶ色模様
宇宙の名残
蠢いては消える
外界の聲も消えてゆく夜

編集・削除(編集済: 2022年12月19日 02:20)

生じる齟齬 大杉 司

人々が会話をしている
他愛もない笑い話
真剣な恋話
数え切れない程に会話をしている

皆話すことが好きだ
それ程聞いてほしいことがある
関係についてやある出来事
本当に話すことが好きだ

しかしながら齟齬も見受ける
隣からは怒号が聞こえた
「何で!」と言うばかりで
言葉が迷走している

分かり合えないから
そのような結末を迎える
言葉を探す当も無く
消えてゆく

楽しいだけではない
考えて話そう
常にそう思っている
そう感じている

人々が会話をしている
数え切れない程に

編集・削除(未編集)

初雪  ゆき

散歩をするには寒すぎて
吐く息さえも凍りそうな夜に
家路を急いでいた

今夜は初雪が降るらしい

初めての恋をなくした時も
可愛がってくれた祖父が逝ってしまったのも
こんな夜だった

僕にとってはあまり嬉しくもない季節で
早く過ぎるのを待つばかりだ

鼻先に冷たさを感じてポケットから手を出した
静かに落ちてくる白い綿帽子を
手のひらに乗せて真っ暗な空を見上げた

儚げな
地面に落ちて汚れてしまう前の
清らかな結晶が僕の手のひらで
冷たい水になって流れ
寂しさだけが残った

編集・削除(未編集)

井嶋りゅう様

こんばんは。
もう先月になってしまうのですが、私の投稿した「山茶花」に感想をどうもありがとうございました。お礼が遅れてしまい大変申し訳ございません。

編集・削除(未編集)

千紫万紅  荻座利守

千紫万紅の
花々が咲き乱れる野原に
独り佇んでいる
夢を見た

遥か霞む地平線にまで
色とりどりの絨毯が
果てしなく続く

それらの花々は
太古より今までの
永い永い年月の間に
散って逝った全ての花々

なぜだかわからないが
乳色の空に溶け込むように
霞む地平線を見て
直感的に
そのことがわかった

そして
その花々の中に独り
佇んでいる私は
野に咲く花々に見送られ
次の世界へと旅立つ

その侘しさや哀しさは
花々がみな吸い取って
己の花色へと換えてゆく

元は己のため
虫を呼ぶため生まれた花も
人と共に咲き
人と共に散ることにより
その哀しみを知り

花を愛でる者の
双眼に宿る
仄かな侘しさをも
己の花色へと昇華させて
路往く人の傍らに
そっと寄り添う

旅立ちの時を独り待つ
夢の中の野原にて

花が散る侘しさも
人が逝く哀しさも
みな千紫万紅の色となり
次の新たな季を
彩ってゆく

編集・削除(未編集)

木枯らしの舞う頃  エイジ

君は待っているんだね
冬が来るのを
君は待っているんだね
小雪がちらつくのを

君は待っているんだね
機が熟するのを
あと十年待つかもしれないよ
まだ良い頃合いに……ならないね
そろそろ木枯らしが舞う頃か

毎日メモ帳に向かって
君は文を綴っているね
時に頭を抱えて
時にうんうん唸りながら
寒さを耐え忍んで
時に熱い紅茶を啜りながら
気を落ち着けて机に向かって

今日も一筆重ねていくのか
報われることはなくとも
まず君は君のために書くんだ
よければ僕にも見せてくれ
寂しさを詩っておくれ
嗚呼、優しさを詩っておくれ

君は待っているんだね
今年も冬が来るのを
君は待っているんだね
いつか小雪がちらつくのを

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鎌倉という病  三浦志郎  12/18

最近の研究では初の武家政権は「平清盛による平氏政権」
とするのが学界通説のようである。源頼朝の鎌倉幕府は今
後、“初の本格的な”という枕詞が付く武家政権となるだろう。

*          *          *

武家の歴史七百年の中で“本格的始まり”は
鋼(はがね)のような 
大鉈(おおなた)を振るうような政権で

それは常にあった
平家にはなかった謀略と殺戮という病
あるいは気狂い 物狂い という病
ゆえに東夷(あずまえびす)と蔑まれた

気狂いのように働くうちに―
坂東武士たちに権力が転がり込む
彼等は欣喜しつつも自らに驚愕したに違いない
その光栄をどう遇していいか 戸惑ったのだろう
エネルギーが行き場を失い 迷路に陥って
共通の敵―平家―を倒し 持て余したその力を
今度は一族係累・同僚同志に向けてしまう
そもそも(我が 我こそが!)の気風の地である


平清盛死して平家は瓦解滅亡した
源頼朝死して政(まつりごと)は混乱した
権力の重石(おもし)が失われた時
歴史の公理が悪霊と化し
彼らに憑りついたのかもしれない


時代の推移は人々に
規範 徳目 文化 教養 をもたらすが
鎌倉武士 いまだその恩恵に浴してはいない
武家政権七百年の中で鎌倉はまだ始まったばかり

蛮性という持って生まれた病の人々
バーバリアン そして 蛮族
それゆえの醜怪 粗野 未熟 不器用を
滅んだ者はもちろん 栄えた者をさえ
憐れみ偲びたい
荒ぶる裏側で潔さを知っていたことは
手を打って賞讃したい

鎌倉武士 そんな病の癒えぬまま
次代を他者に託して去って行った

時代の成熟を見ることもなく―

*          *          *

今日も鎌倉は大勢の観光客で賑わっていることだろう。
そんな喧噪をよそに、今年一年ずっと、いにしえの鎌倉
のことを考えて来た。これを契機に、これからも考えて
いくだろう。その時、「時代の未熟、蛮性ゆえの不器用」
に悲哀を感じていたい。それは愛惜にも通じそうだ。
それは繁栄・滅亡どちらの人々にも、優しい眼差しを向
けること、そう思っている。

編集・削除(編集済: 2022年12月18日 08:01)
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