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編集・削除(編集済: 2023年10月25日 04:10)

老舗の親父  ピロット

眉間に皺を寄せて
牛の舌を凝視する
赤い炭火 禿げた頭をてからせる
黒縁眼鏡 丸顔の親父

焼き網の上 
太い指に菜箸握り
慣れた手付き
丁寧に 素早く 肉を返してゆく

しわがれ声で お喋りに興じる
出勤前のマダムたち
上司の愚痴に 口角泡飛ばす
会社帰りのサラリーマン

無表情の親父は 客に目もくれず 
ただ黙々と
寸胴鍋のテールスープ
ゆるりゆるり かき混ぜる

暖簾のしみ 黒光りした柱
壁に貼られた 色褪せた切り抜き
親父そっくり 調理衣の初代
人知れず 沈黙の中語られる 老舗の歴史

麦飯 牛たん テールスープ
伝統が培う優しさ 体中の血と共に駆け巡る
旨味 塩梅 言葉も滅する妙なるものの 
滋味深く ほんわか湯気に包まれる

カウンターの前
親父は脇目も振らず 肉を焼く
無愛想な顔に
人情の皺 刻み込んで

みかん色 裸電球の火影は揺れる
「伊達の夢」 盃重ね
穏やかにたゆたう 重たい頭
仙台の夕餉 仙台の夢幻……

客のざわめき 熾火のはぜる音
巨大な飾り駒 「王将」背後に従えて
きらっと 静かに光った 親父の目
そのふくよかな厚い手は 休むことを知らない

編集・削除(未編集)

どくだみで清める  もりた りの

あなたが寝静まったころ
そっとベットから起き上がる
朝まで起きないあなた
玄関で寝巻を脱いで
ウィンドブレーカーと手袋
懐中電灯とビニール袋
そっと表に出る
近くの神社の草むら
石灯籠の消えそうな灯り
どくだみを取りにいく
昼間の茂み
夜もそのまま
袋一杯に詰める
鼻を刺す匂い
飛び散るしずく
寝室に戻り
寝ているあなたにそっと
どくだみを擦り付ける
あなたの首にどくだみ
首を絞めるようになぞる
生きたまま
たくさん
たくさん
消毒してあげないと

編集・削除(編集済: 2022年06月29日 14:43)

夏至  朝霧綾め

夏至はいつだろう、あの子の呟きに
いつだろうね、と答える
繊細な感性、敏感な自然観
そう思ってもらう計算も期待もない
私たちはそこまで器用ではないのだから
あの子が夏至のことを聞いたので
私も安心して、
日がどんどん長くなっていくね、と答えた

二日後、校門の前で会って一緒に帰った
小テストのこと、先輩のこと
学生らしい話題のあと
ゆったり訪れた沈黙に
あの子は口を開いて言った
「おととい、夏至の話を、したのだけれど」

学生だらけの道路は暑くてうるさくて、
え、と聞き返すと、
しっかりゆっくり、もう一度言ってくれた
「おととい、した、夏至の話」
私はあちこち走り回ってつかれていて
げし、の意味がわからなかった
それでもあの子は凛として
「家に帰って調べてみたら、その日が夏至だったの」

ようやく思い出して、なぜかうれしくて
じゃあ、あの日の太陽がいちばん高かったんだね、と目をみひらいた
めったに表情を変えないあの子も
小さく笑って、そうだね、と言った

古事記の神さまにちなんでつけられた
その子の名前が美しかった

編集・削除(未編集)

ギター弾きのオーグスティンに捧げる詩 エイジ

ギターの旋律の向こうに
草むらが見える
木が見える
花も見えると

風を感じる
暑さの中の
涼しい風を感じる
空気が漂うのを感じる

低音の弦が鳴ると
土を感じる
土の柔らかさを感じる
土を踏みしめて行く

またあの公園に行った
すると耳に馴染んだ音が
一人のギター弾きが
公園でギターを弾いていた

公園の椅子に腰かけて
親指で低音を
残りの指で他の弦を
ポーンビオロンビオロン
ザッ ザッ ザザッ ザザ ザザッ

僕は彼の前に立ち止まって
しばらく微笑んで
音を感じていた
ある空梅雨のよく晴れた午後に

編集・削除(未編集)

評のお礼  朝霧綾め

三浦様、「不思議」に評をくださりありがとうございます。佳作をいただき嬉しいです!
書きながら、「私」と「眠っている二人の子ども」の関係性がわかりにくいような気がして不安だったのですが、ちゃんと伝わってよかったです。
2連についてのたくさんのコメント、ありがとうございました!身に余るお褒めの言葉、嬉しくて、じたばたしながら読んでいました。
今後ともよろしくお願いいたします!


雨音様、「だるま落とし」に評をくださりありがとうございます。
ご指摘の通り、だるま落としに、上にのせなければならないというルールはないと思います。長らくやっていないので勝手に新ルールをつくってしまっていました…こういうところに自分で気づくのって難しいですね。
最終連はこだわりがあったので、お褒めいただき嬉しいです。
これからもよろしくお願いいたします!

編集・削除(未編集)

内緒

僕には誰にも言えない事がある。
家族にも友人にも決して明かせない時間と空間がある。
何十年も通い続ける とある居酒屋。ある事を終えた後の儀式とも言うべき格別の杯。
カウンター越しの お店の大将も歳を取ったものだ。背中が少し丸くなって 白髪が増えた。かつて新人店員をどやしつけていた威勢はどこへやら。かくゆう 今の僕も大将と同じく 似たりよったりだ。
本当の事を言おうか。何を隠そう 僕は買淫していたのだ。
ここだけの 内緒の話。誰にも言えない内緒の話。

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青島様、御礼  秋冬

こんばんは。この度も温かな言葉を頂き、ありがとうございます。

出張帰りの新幹線で青島さんの丁寧な評を読ませて頂いたら、疲れが心地良さに変わりました。

引き続き、よろしくお願いします。

編集・削除(未編集)

三浦様 詩の評のお礼  エイジ

三浦様、詩の評をありがとうございます。
出来上がってみれば、なんてことのない詩になってしまったのですが、今僕の中で書くべきことの一つであるような気がして、思い切って書きました。
それを「好感が持てる詩」とご評価いただき、大変うれしく思います。
そうですね、詩は精神によるところが大きいですね。その精神を病んでしまっているのですが、今後もいい詩を書くために精進したいと思います。

三浦様の詩、「ベイシー夫妻のメリーゴーラウンド」拝読いたしました。
ジャズをあんな風に書けるのって本当に素晴らしいなあと思いました。

また今後ともよろしくお願いいたします。

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青島様、評のお礼  cofumi

青島様、「見える永遠」への評をありがとうございました。
とても丁寧に読み解いて頂き感謝いたします。

物事の入り口って、実は永遠への入り口。詩の中にも書いてますが、そんな気がして書いた詩です。
そしてそれは、きっと何らかの解決がなされないと来世への課題となる。そんな事を思っています。

タイトル「永遠」が、作中にうまくはまっていると思って頂き嬉しいです!ありがとうございます。
気になった部分に関しては、再度検討してみたいと思います。
そして、二連目の「躓いて/跪いて」ですが、私自身も実は気になってた部分でした。汗
ご指摘ありがとうございます!
また宜しくお願い致します。

編集・削除(未編集)

評の御礼  Osada

 青島江里様。拙作にご批評をいただき、ありがとうございました。

 今回のは、新幹線駅の並びの、窓から駅前広場のクスノキが見える定食屋で、カレイ煮つけ定食を何度か食べた時のことを書いてみたものでした。
 ご指摘のとおりで、最後の白ご飯をどうするか、書きあぐねたということがありました。一応この形にはしてみたものの、可笑しな、少しシュールな世界として、果たして読者は楽しめるのだろうか、どうなんだろうか、分からないまま出してしまったところがあります。やはりあれでは無理だということですね。
 投稿後、食べている話者の口中で、白ご飯が「しつこくないか」と言っているという設定にすればいいかななどと、修正も考えたのですが、すぐにうまく書けるとも思えず、幾つか矛盾も出てくるようで、やはりじたばたせずに現行の形でご批評をいただく他ないなと思いました。今後も完成を目指してあれこれやってみます。
 それと、実際のおかずは、赤だしの他は豆腐と沢庵だけだったのですが(生姜は細切れがあったかも知れません)、第七連はもう少し行数が欲しいと思い、写真などを参考に筍と小松菜と生姜を加えました。しかしこういった料理には全く詳しくないので、適切なのかどうか分かりません。つまり沢庵もあるしお新香関係が多過ぎるかなと。でもまあ許容範囲内だったのかなとも思っております(笑)。
 では、またよろしくお願い申し上げます。

編集・削除(編集済: 2022年06月27日 23:26)
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