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ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)
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それは あったことも たしかでなく
なかったかも しれなく
いろもなく
かたちもないもの
わたしを こまらせ
いつきたかもわからず
いつさったかも
わからない こんなん
いま もう さったのか
まだ さっていないのかも
しれない こんなん
とにかく それは とてつもない こんなん
あるひ
わたしを なかせ
つぎのひ さった
あれは かたちもなく いろもなく
くうでもない
ないのだが
たしかに あって
わたしを ひどくこまらせ
きょう さったかもしれない
しかし また きょう くるかもしれない こんなん
わたしは なすすべが ないことを しっている
もう さったのなら しあわせ
しかし いつのまにか また きょう やってきて
いすわるかもしれない
あれは とてつもない こんなん
わたしには なすすべもない こんなん
わたしを なかせ
わたしを くるしめて
きょう さったかも しれない
こんなん
しかし
また きょう
いつ やってきても
ふしぎで ない
こんなん
わたしには
さったことを
いのるしかない
あれは おそろしい こんなん
古きを知り新しきを加える
ただ取り壊すのではなく
新たな息吹をもたらす
眠っている素材を
有効活用していく様子に心打たれる
人も街も活気づき
心癒される場所となってゆく
世知辛い世の中でも
コミュニケーションを取れていくのではないか
建設途中で想像を膨らませながら
実現に向かえたらどんなに楽しいのだろう
素人ながらに考えていた
夢は掴むものだと教わり
そして
言葉にしていくと叶う気がしてくる
結婚を禁じられた
兵士達の
秘密の契りは
遥かなる
いにしえの記憶か
それとも
今この日この時の
出来事だろうか
為政者に
あやめられてもなお
秘密の契りを司った
聖人の想いは
この世界の冷たさに
凝集され
見えない泪の雫となり
地に遺され
海を越え
時を越え
聖人の名を冠したこの日
愛しあう者達の間を行き交う
贈り物のひとつひとつに
ひそかに宿り
その温もりは
今もなお
引き離された者達の
帰りを待つ者達の
無事を願う者達の
胸に深く染み入り
痛みに貫かれた
無言の祈りを紡ぎ出す
色とりどりのリボンや
ラッピングの内に秘められた
いにしえよりの
聖人の泪が
その名を冠したこの日
愛しあう者達の手によって
受け継がれてゆく
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
聖ウァレンティヌス=聖バレンタイン
三世紀、ローマ皇帝に結婚を禁じられた兵士達の結婚式を、
密かに執り行ったことで処刑された聖人。
お礼が遅くなり申し訳ございません。
この度は「嘔吐する自我像」に評を頂きありがとうございます。
この詩は作っていて楽しかったので佳作を頂け大変嬉しく思います。
実は評を頂くまで結構ドキドキしました。
というのもおっしゃる通りケンカ売ってる寸前の際どいテーマだったので(笑)
極意、しかと受け取りました。
また書きますのでよろしくお願い致します。
春はまだ遠く
日照未だ短し
日暮れ寂しく
夜はしんしんと
夜明け前の朝方
道の両側には
まだ湿り気がある灯の光が
そこかしこに点綴している
陰鬱な雲が
濁った橙に少し染まって
アフリカゾウのように
西から東へと連なって動いている
その空の下
私は丘の頂上を目指し
アスファルトの小路を
スリップオン・スニーカーで
独り蹴っていく
じりじりと
丘へと続く高台を上ってゆく
地面には比較的モダンな
石畳が敷き詰められている
辺りの真っ赤な枯れ葉が
仄暗い中でも赤々と光るようで
冬枯れの美しさを
一際 引き立てていた
更にその小路を行くと
私は丘の頂上に着いた
時刻は7時3分
まるで水墨画のような
たなびく雲間に
橙色の陽の光が
煌々と上っていたのを
立ち尽くして呆然と見ていた
私の徒歩の疲労を
辺りの凛とした空気が
まるで慰めるかのようだ
清々しい汗を感じる
両手を膝に当てて屈み
爽やかな疲労を再び身体で噛み締める
コカ・コーラの喉越しが気持ちいい
すっかり温かくなったこの身体を持て余す
ああ 陽の光がようやく
輝きを増してきて
一日の始まりを告げている
春はまだ遠く
日照未だ短し
日暮れ寂しく
夜はしんしんと
世界で
一番幸せになってもらいたいのはあなただし
一番守りたいのもあなた
なのに痛い思いをさせてしまったり
悲しい思いをさせてしまったり
その途端
私は誰も幸せに出来ない人になってしまう
何一つ守れない人になってしまう
ママは他の子のことばかり気にする
あなたはそう言うけれど
違うんだよ
あなたを見てるから
あなたの周りや
あなたの生きている世界が気になるんだよ
あなたはわかっているのか
いないのか
喧嘩をする時もあるけど
大概はいいよ
しょうがないよと許してくれる
今日だって
手抜きの朝ごはんを食べて
失敗したお弁当を持って
元気に
行って来ます
また後でねと
言ってくれる
ありがとう
今
言いたいことは特になくて
面白い音さえ聞いて貰えたらいい
そして貴方が笑ってくれたらいい
伝えたい言葉は特になくて
本当はあるけど
それはまた今度でいい
今は
貴方が
笑ってくれたらいい
心から
笑ってくれたらいい
そして
消えていく
静かに
雲のように
霧のように
月のように
雨のように
星のように
命のように
声のように
歌のように
消えていく
言葉のように
悲しみのように
喜びのように
海のように
陸のように
消えていく
消えていく
ミミズのように
カエルのように
枯れ葉のように
獣のように
落とした角のように
消えていく
消えていく
街のように
知り合いのように
大好きだったお店のように
不意に見つけた花のように
スプーンに乗せたプリンのように
友だちに会いに行く猫のように
海で泳ぎたかった少年のように
追い風を待つ雛鳥のように
消えていく
忘れられない恋のように
夜毎燃え上がった愛のように
その愛し合った人のように
愛さなかった人のように
知り合いのように
誰かのように
私のように
消えていく
消えていく
消えていく
貴方の前から
黙って
微笑んで
形のあるものはみんな
感じられるものはどれも
伝えられないものの中
仕舞われて
沈んで
底で淀んで
面白い音を出す
幸せだった音になる
今
今がもう
去っていく
呼び止めなくていいの?
今は
今しかないのに
ぷっぷかぷー
ぺっぺけぺー
言いたいことは山ほどあるけど
それはまた今度でいい
いつか風向きが変わったら
いつか私が変われたら
アメリカのアメリア・イヤハート
偉大な飛行家チャールズ・リンドバーグの女性版
“レディ・リンディ―”と呼ばれた
女性初の大西洋単独横断飛行
ハワイ~(本国)オークランド単独飛行
そして世界一周飛行
その途上 南太平洋で消息を絶つ
空のエピソード
不可解なものも少なくない
時代の寵児だった.
彼女の多くのことが報らされる中で
死だけが抜け落ちたように
不明
愛機の尾翼に
謎を曳航し
幻の彼女は今も天翔ける
最後の交信
「現在157°―337°線上にいます」
「6210キロサイクルでメッセージを繰り返します」
「聞き続けてください」
「疑問を感じる」
「南北線上を飛行中」
最後の肉声
生から死へ
空から海へ
今も南太平洋の何処かで
遺骨が海底で訴えているのか
「メッセージを繰り返します 聞き続けてください」―と
何処で命を落とした?
仮説だけは多くある
どれも確定はできない
一個人の記録飛行は困難なものだ
理想と現実の狭間
その志とその資金
AND ALL THAT (など など)
単に飛ぶだけではない
彼女なりの折り合いの付け方
アメリアの飛行パトロンとして、裕福な彼女の夫君、ロッキード社、
パンアメリカン航空(パンナム)。それらを経由して当時のアメリカ
政府・権力・軍部が関わったことは確実だ。飛行達成支援と引き換え
に、国に必要な情報を収集することを政府は強く希望したに違いない。
あるいは強要した、と考えられる。彼女の飛行機には、より高い性能
・充実した装備が与えられた。陸軍航空部隊内で、司令官の前で宣誓
しているアメリアの写真が存在する。又、ルーズベルト大統領は中央
太平洋に出先機関を設けるよう指示し、海軍には彼女の飛行に極力
“協力”するよう命じている。
アメリアの飛んだ島々は
一九三七年 七月上旬 四年後には太平洋戦争
日米の領土的緊張が生まれつつあった
飛行コースと両国の版図は
奇妙にも隣接する 符合する
民間にして軍事的偵察飛行だったのか
翼に国家をも背負わされたのか
消息を絶った海域を
綿密かつ広範囲に捜索が行われた
日本も参加・協力している
が
ここに奇怪な噂がある
日本軍がアメリアを捕捉又は撃墜
スパイとして拘束中
彼女は病死したか 処刑されたか
まことしやかに伝わっていった
果ては
*東京ローズの一員にさせられた とも
しかし 飛躍が過ぎるだろう
さらに不思議な出来事、続く。アメリアが消息を絶った二か月後に
撮ったとされる写真が現れた。サイパン島のある原住民が撮ったと
主張している。以前の写真の彼女は多くが微笑で映っているが、そ
の写真に限っては、老けて見え、思いつめた表情が窺える。意気消
沈しているようにも見える。もちろん微笑はない。写真提供者の名
前は公表されていない。サイパン島は彼女の飛行ルートからすると
不自然だ。しかし、その写真が本当にサイパンでのものならば、
アメリアの日本軍拉致説が、俄かに浮上しそうである。彼女は、
(日本の領海の)何処かで捕らわれ、サイパン島に移送されたこと
は考えられる。何故ならば、当時、同島は日本の重要な委任統治領
だからである。そもそも大規模な捜索にもかかわらず、ライフジャ
ケットひとつ見つからないのも不自然だ。“何者かが漂流物や残骸を
回収して処分”し、証拠隠滅を図ったとは考えられないだろうか?
もしもこれらが事実であるならば、日本側の捜索協力は結果的に全
くの“演技”ということになりかねない。他にも情報・証言は数多い
が、かえって謎は深まるばかりだ。ただ、日本軍関与説がなお根強
いのは事実である。しかし、それを裏付けるような日本側の資料は
全く出て来ていない。この事件について、今もアメリカ政府が極秘
文書としているものがあるらしい。誰かが、何かが真相に枷をかけ
ている気配がある。いつかは真実が全て明かされるのか、不明のま
まで時は過ぎるのか。彼女は何処で、どんな風に生を終えたのだろ
うか。
(アメリア この写真は紛れもなくあなただ
(けれど あの微笑は何処へ行った
(私の国の人々に囚われたのか?
わからないことが多すぎる
唯一 わかっていることは
飛ぶことのアメリアの純粋
しかし 何者かが 何事かが
彼女に圧力を加え
志を変えさせたのか
権力かもしれない 時代かもしれない
愛機「ロッキード・エレクトラ」は離陸と共に
その純粋を地上に置き去りにしたか
戦争の足音が近づいていた
そんな時代に向け
彼女は飛び立って行ったのか
空のエピソード
不可解なものも少なくない
これは過去の飛行記録にして
冒険譚である
英雄譚である
と同時に―
生と死
名声と憶測
アメリアは今も
幸福と不幸の
国境線を飛んでいる
残されたミステリー
アメリアは今も
人々の
心の何処かを飛んでいる
*東京ローズ……太平洋戦争中に日本が行った連合軍向けプロパガンダ放送。兵士達の心情に訴え厭戦気分を煽ろうとした。
英語に堪能な日本女性・日系アメリカ人女性・外国人捕虜をアナウンサーにした。
*参考文献……「アメリア・イヤハート最後の飛行―世界一周に隠されたスパイ計画」ランドール・ブリンク 新潮文庫
平成七年七月一日 発行。 その他 ネットメディア。
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事実を土台としつつ、私の推測も若干入っている点、ご了承ください。
霧が晴れるまで
いっしょにいようよ
見えないと 危ないでしょう
雲が上がるまで
いっしょにいようよ
雨が降ったら 嫌でしょう
太陽が顔を出すまで
いっしょにいようよ
気分 下がっちゃうでしょう
僕の気が済むまで
いっしょにいてよ
このまま ずっと待っていましょう
まだ 時間はあるから
氷柱から
一滴 二滴 と
順番に落ちる
滴(しずく)のように落ちれば
乾いた指先が堤防となって
せき止めることもできるのに
次から次へと
降る雨のように
流れ流れてしまったら
息絶えた悲しみは
灯籠を流し
ガンジス川へと還ればいい
色なきそれは
まるで聖水のように
また
流るる