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二人はばったり再会して
懐かしそうに見下ろしている
死にたくなかったね
ああまだ生きたかったね
あんたは不運にも事故で
お前は不幸にも病気で
あんたは早すぎたね
お前こそ早すぎだろ
相方が心配だな
ああ女房も心配だな
あの二人はどう思うかな
ああ二人で愚痴るだろうね
お互いに暇だね
ああ照れ臭いね
久々にやりませんか
ああ賭けなしでやろうか
最初はぐー
じゃんけんぽん
〜志村けんと仲本工事に捧ぐ
夜になった
その街では
高層ビルのてっぺんや
細い鉄塔のあちこちで
ぽつりぽつりと
光が瞬く
この きれいな夜景を盗んで
小さくして私の爪に閉じこめ
ネイルアートにすることは
できないかしら
刷毛を
濃紺の夜空に浸して
たっぷりと色を吸い込ませ
それを爪に塗り
紺色の
下地をつくるのだ
今度は 光を 配置しなきゃ
鉄塔の赤い光
イルミネーションの白い光
観覧車の紫色の光
港の青い光
教会の橙色の光
そうっと
指先でつまみあげる
落とさないよう丁寧に
爪の上の夜に乗せる
色とりどりの光が瞬き
こうして
夜景ネイルアートは完成する
街中の灯りが
私の爪に
閉じこめられてしまったから
人々は困っているだろう
それでも
盗まれた夜景は
私の爪の中で
芸術作品になって
悪気なく きらきら輝いている
貴方の耳を掃除している
これが初めてではない
これが最後でもない筈で
その姿、形、色までも愛しいと思うまでに
どれ程の日々を過ごしただろう
それは既に私の一部で
私の身体の一部
だから特別なことは何もしない
丁寧なことも
もうしない
外は夜
なのにこの部屋は暖かい
眩しいくらいにあたたかく
やるせないほど憎らしい
私は耳を掃除している
私の耳を掃除している
私と同じようで違う
何もかもが違うのに
私のものになってくれる
そんな耳に
「ねえ、そうでしょ?」と囁くように
掃除をしている
毛糸帽は 冬の季語
しかし秋だったと思う あの人が
被っていたのは
あの人は食堂で働いていたのだが、
春先に姿を見せなくなって
季節を二つほど跨ぐ頃に
再び顔を合わせた時は
随分と心許なくなっていた。
なにより目についた
毛糸の帽子
女性の結う程度には長い髪を納めるに
灰色の粗い生地は
随分と小さくまとまっていた
まとまり過ぎていた
これではまるで小柄な彼女の頭に
肌の上からからぴたりと
貼り付いてしまっているようじゃないか
なにをとぼけているんだ?
一目見たのと同時に気付いていたろうに
あれはお前の母親が肺を患って
それがもう随分と長引いていつからか
病室で被っていたものと同じじゃないか
あけすけに見ると嫌がるから慮ったが
「なんでこんなに生地が肌にピッタリと貼り付いているようなんだろう?
まるで髪が無いみたいだ」
なんて考えたお前の予想は
全部当たっていたよ
それから暫くして夜更けに叩き起こされて聞かされたのだ
危篤と
対面したのは病室ではなくて集中治療室だ
病床の患者はつるっぱげで
もう話すどころか瞼すら自分で閉じれない有様で
濡らしたガーゼを充てられテープで閉じられていたな
人工呼吸器で膨らむ胸はこうも不自然なものなのかと
寒心したものだったよ
それから実に
あっという間の事だった
毛糸の帽子は何処(いずこ)へ?
「離れる前にね、ちょっとさいごにお手伝いに来たんです。
体が駄目になったらなったらで、こんな分際ですから
サッパリ未練なくごきげんようと思ったけど、
終わりにこうして少しでも立たせてもらえますのは
なんだかありがたいですね。」
と
目に付いたのは 彼女ではなく
毛糸の帽子
いや さいごとは限らないじゃないか
あなたは頑張っているし そうして
帽子でお洒落するよう振る舞う姿は
いじらしいし 素敵です
また 元気になるんですよ
あなたは
あなたが
生きている標(しるし)なのだ その
毛糸の帽子は
毛糸の帽子
毛糸の帽子だ
なくなったことを偶々耳にしたのは
それからまた暫くしてのことで
それから・・・・
毛糸の帽子は何処(いずこ)へ?
空にすじ雲が浮かぶころ 心にもぽかりと穴があく
カラカラと回る 糸の切れた糸車のように頼りなく
忘れさられた蝉の抜け殻のように 身の置き所もなく
熱病に浮かされた後のように 気怠く
季節の移ろいに取り残されていくばかり
前に進むのは
今の自分に
耐えられないから
今ここにある
あらゆるものを
受け入れられず
どこにも
心の落ち着く場所はない
先にあるはずのものばかりを
見つめ
進んでいく私の心は
必死に
手を伸ばしても
届かぬほど ずっと
ここより前にある
いつかは全て消えて無くなるというのに
どうして生み出されるのだろう。
神様なら知ってるの?
神様はどうして生み出されたの?
朝日が気持ちいいねと言った日も、
夜空がキレイだねと言った日も、
僕らが感じてきた全ての事は無意味なのか。
形あるモノに永遠などありはしないのだろうか。
誰もが望み花びらのように散ってゆく。
幸せな日々を胸に秘めて。
この星の何処かに全てが存在する真実を知るモノはいるのかな。
真実を掴み取ったなら幸せの意味も変わってしまうのかな。
路地裏の足跡を追うように少しづつ前に進んでいる。
いつかは大空をかける鳥のように羽ばたく日は来るのか。
止まる事のない時間の流れの中で一体何が出来るだろう。
どうか強く手を握っていてほしい。僕がどこかに逃げてしまわぬように。
思い出はうっすらとセピア色で人生を包み込んでいる。
この暖かさを決して忘れぬよう只々明日を見つめている。
生み出される何かを失った時も当たり前のように明日はやってくる。
世界が明日を運んでくる限り託されたモノを携えて進む。
そうして僕らは強くなってゆくのだろう。
今ではもう過去になってしまったモノ達も僕らに強くあってほしいと
願ってくれているはずだ。親愛なるモノ達の肩を借りて足をひきづりながらも
一歩ずつ進んでいく。そしていつかあの丘を越えたなら、ゆっくりと
目を閉じて思い出す、これまで歩んできた道のりを。
無駄な事なんてない。大切じゃないモノなんてない。
今まで目にしてきたモノ、手にしたモノ、そして起きた事全てが
僕らを司っている。
これからも歩み続ける、希望という名の彼方に輝く光を目指して。
秀作ありがとうございます。
文章力が上がったと言っていただけて嬉しいです。
ご指摘いただいた「幼い頃に」〜の中盤、もう少し具体的にできればよりよくなるように感じました。
精進いたします。
今回も評をいただきありがとうございました。
だれかが「ついてるよ」っていいながら
わたしのかたについている
かみのけをとってくれた
ふりむいて
ありがとうっていおうとおもったら
だいすきなタッくんだった
「あっ!」とびっくりした
かおがまっかになって
むねがドキドキしてありがとうがいえない
タッくんのかおをみれず
はしってろうかにいった
きらわれちゃったかな
いやなこにおもわれちゃったかな
そばにいたいのにいやなわたし
島 秀生様
私の稚拙な作品に対し、丁寧なご感想を返していただき感謝いたします。
そして、初めて投稿した際、こちらの確認不足がありましたこと改めてお詫び申し上げます。
詰め込みすぎている感じ、というのが私の長年の課題でありまして、
初めてのやりとりにもかかわらずそこを見抜かれてしまい、
恥ずかしい気持ちと爽快感と両方を味わっております。
私と文字との付き合いが長いことまで大当たりでございます。
私はこれまで自分が書いたものをどこかへ応募したり、見せたりした経験がないのですが、
評価をいただけるというのは、こんなにも満足感の高いものなのだなあと知りました。
お忙しい中、目を通していただき、ありがとうございます。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
Vicious