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★★ << 2つの掲示板のご案内 >> ★★

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編集・削除(編集済: 2024年09月10日 18:37)

おめでとうございます! 澤一織

紗野玲空さま

横浜詩人会へのご入会おめでとうございます!
紗野玲空さんの更なるご活躍をお祈りいたします。
これからも色々と学ばせてください。

改めておめでとうございます!

編集・削除(未編集)

紗野玲空さん、おめでとうございます

紗野玲空さん、
横浜詩人会、御入会おめでとうございます。

これからも、さらなるご活躍を
願っています。

今回は、本当に
おめでとうございます。

編集・削除(未編集)

皆さんにお知らせ。  島 秀生

紗野玲空さんの、

横浜詩人会入会が決まりましたので、
お知らせ致します。

 紗野玲空さん
 おめでとうございます!!!

これからはWEB外でも活躍されることが多くなると思いますが、
一人前の詩人として頑張って下さい!!


*MY DEARは横浜詩人会とご縁が深いようで、
 累計でうちから6人目の会員入会となりました。

編集・削除(編集済: 2022年11月05日 00:06)

月が見ている  晶子

引きちぎられ
骨を晒した恐竜の死体を

夜行性の獣たちが互いに噛みつき飛ばす血飛沫を

夢に安息を求める寝顔を

恋人達のまぐあいも
裏切りの蜜に濡れた寝室も
何をなくしていくのかも
知らないままで
空虚になっていく少女の瞳も

同じ月明かりで照らして
月が見ている
ただ見ている

潮を揺らして
私の心と血を揺らして
私の生死も揺らしている
無機的な天体

今 私が手を伸ばすのは
ただ私の中にある水がお前に引き寄せられているだけだ

私を揺らしながら
私には何も影響されない
冷たい 
冷たい
届かない月に
獣のように吠えて
何がいけない

ひどく冷たい
月がきれいですね

編集・削除(編集済: 2022年11月04日 19:03)

文  妻咲邦香

一筋の道が与えられた
細く頼り無い道具を握り
だが実際その手にしたものは何か
幸いにもそれを前にして
私は思い悩むことが出来る

月日は流れても、形にしたものは変わらない
想いはそのままの姿で
瞼の裏で走り続ける
だから私は立ち止まるのです
この手をすり抜けなかった強い気持ちの前で
誰かを壊してしまわぬように
貴方に溺れてしまわぬように

何を伝えるか
何を選び、また何を綴れるか
消えては現れ、現れては消え
朝を待って
美しかった思い出に幕を引く
真っ白な海に向かい
翼を広げる
乗る風は偽ることを知らず
喜びを以て、喜びを真似る
最後は声に従い
何もかも、許してしまう

ありがとうと一言
結んで
また一人

編集・削除(未編集)

日の当たる場所へ 喜太郎

厚く黒い雲が覆う世界
雲に切れ目などはなく
街は暗闇の中に存在し
陽の光の恩恵は全て無くなった

緑の森林は枯れ果てて
食物連鎖は全て崩れて
生き物達の常識は覆り
人間はただ暗闇に怯えて暮らす

日の当たる場所を求め
旅立つ若者達を見送る
暗闇は若者を飲み込み
もう何度こうして見送ってきたのか

日の当たる場所を求め
暗闇の中を歩き続ける
やがて雲の切れ間から
まばゆい光が差し込む
天空より差し伸べられたその光の手は
まるで彼らを導くかの如く
まるで彼らを捕まえるかの如く

やがて空からは雨が降り注ぐ
赤く赤く 深い赤い雨が大地へと降り注ぐ
そこには生命の泉が広がり
遥か先の光へと伸ばす手のように
赤い雨の雫が跳ね上がる

編集・削除(未編集)

盛綱の末  三浦志郎  11/4

鎌倉幕府三代執権・北条泰時・以降

平盛綱という者が
従僕から家令へと
執権北条家の中で台頭してくる

遠い枝分かれとはいえ
平氏の流れが
鎌倉幕府の 
やがて中枢へ
喰い込んでいくのは
歴史の皮肉か 玄妙か

事の始めとは
初々しく爽やかなものらしい
その気風通り
吏僚として
親衛の長として
盛綱 主家に明るく忠勤を励む
時代の平穏を支えた


後年 その子孫は初代・盛綱の良心を
喰い散らかし
下が克つ上に
執権を陰で操り
無力にさえする
恐怖政治の権化
「平」を改姓し(伊豆の所領・長崎の地名を取った)
長崎一族・鎌倉末期の悪政

歴史は流れて
初代の純粋な血は衰えていくらしい
ひとつの家の欲望で
国の盛衰が動く不幸
一族は悪の体系として
幕府を滅亡に突き落とす
今も屍に鞭打たれる

もとより
初代の盛綱に非はなく―

系譜の命運であるらしい

編集・削除(編集済: 2022年11月04日 04:54)

三浦様 評のお礼

お礼が大変遅くなり、申し訳ありません。
「野趣」はあまり聞き馴染みがありませんでした。確かに自分のイメージともぴったりはまる言葉です。

幼い頃は西洋風のお洒落な庭に憧れていましたが、それとは真逆の、無造作にも程があるこの庭が綺麗に見えるのが不思議でたまりませんでした。森林や山や田舎の風景が好きで、「ゆっくりとした映像と時間の流れ」はきっと私が好んで求めているものなんだろうなあと思います。

「さくた」は自分で言うものなんですが、気に入っている名前です。
似合っている、のお言葉はすごく嬉しいです。名前負けしないように頑張ります。

お読み頂きありがとうございました。
また次回も宜しくお願いします。

編集・削除(未編集)

青蜜柑 暗沢

青蜜柑 結ぶ枝より
ひともぎり

鼻孔を抜く 柑橘の香り
にがく しょっぱかろう
未だに硬い皮の下は

赤味な季節の頓狂な青さに
思わず雀躍したもので
狂い花めいたこの色は
過ぎた季節の忘れ形見のよう

滲む黄色は青皮の
幾百千の油胞が包む
幾百千の真夏の陽が
弾け油へと融けていき
引火し拡がるようである
延焼の果て黄と甘味を痕に
青を悉皆焼き払うその有様
聞こえないか今や朧げな返照の
「甘くあれ」という阿る(おもねる)囁きを

聞くな 聞くな青蜜柑 既に斜に構えた陽光の
太陽と称する事すらも 甚だ疑わしきことよ

熟れるな 染まるな青蜜柑
阿る陽には迎合せずに
御身のままに青くあれ

滲むな 染まるな青蜜柑
まだ鴉には啄まれずに
いまはしょっぱくあればよい

今なき青き季節を纏い 苦いままであればよい
過ぎ行くしょっぱさを今暫くは 包んでいてよ
青蜜柑

編集・削除(未編集)

風が・・ りん

傾き始めた陽で 温度の上がった車内
エンジンをかけて窓をあける
アクセルを軽く踏む
砂利を踏み締める音とぼやけたラジオのクラッシック
かすんだ空に
粒のまま混ざり込んでいく

県道に出てスピードをあげると
全開の窓から
空気のうねり
少し長めの髪が質量をなくし自由になる
シートに全体重をかけその動きを俯瞰する
脳が緩く固まっていく温度に
すれ違う緑色のダンプ
かすかに見えた運転手の形
なぜか口角が上がった

一本道はただの帰り道
早めに終わった夕暮れの違和感
溶かされていくのは
両肺の上の薄い膜だったり
それと繋がる何かのような気もしたり

時が歪んだのではない
空間が雑に切り替わったのでもない
ただ
自分自身が最小単位に戻るような
そういう

恍惚
でもない
今ここに在ることの不確実さと
ハンドルを握るこの個体の
矛盾?

長い波長を出さないまま
街の自然光は収束していく
濃い藍色の空に
赤い発光ダイオードが光る

いつもの帰り道
家に着くのはあと5分ほど
分散しそうな粒子を繋ぎ止め
いつものように
いつものように
また1日が終わる

編集・削除(編集済: 2022年11月04日 06:54)
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