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編集・削除(編集済: 2024年09月10日 18:37)

雨音様 詩の評ありがとうございます

雨音様 初めまして。雨音に紫陽花 この並びに虹色を妄想しておりました。
1連目のお直しありがとうございます。確かにご指摘いただくと誰が弾いてるの?
ですね。考えさせられます。
女性代表のご意見がうれしく、また心に響きました。
親子の繋がりは本当に不思議で温かです。
今後とも宜しくお願い致します。

編集・削除(未編集)

三浦様 詩の評ありがとうございます

三浦様、初めまして。2作読んで頂きありがとうございます。
日々、ぼーっと空想していたり、仕事に忙殺される時間も
あったりでその中から心の琴線に触れたものを残したく
詩を書き始めました。
伸びしろを鑑みて(^^頂いて励みになります。
この詩は、彼の停滞してる現実、それでもなおなすべき日々の仕事を
こなしているそんな姿を写実してみました。彼は彼なりに毎日戦ってます。
その感じが伝えられたら嬉しいです。

編集・削除(未編集)

詩の評、お礼です。  じじいじじい

三浦様

こんにちは。
詩の評、お礼です。
佳作の評価ありがとうございます。
お察し頂けましたとおり現代の世界政情を少し踏まえて子供向けの詩にしました。
自然や空想や感情だけでなく色々な事を様々な角度から詩にするのもいいなと思いました。

これからも宜しくお願い致します。

編集・削除(未編集)

雨音様へ

すいません、、、わたしも6月10日、詩を投稿しております。よろしければ一言頂きたいです、、、

編集・削除(未編集)

雨音様 評のお礼  荻座利守

この度は私の詩の「涙の糸」に丁寧な評をいただき、ありがとうございます。
改めて読み返してみると、確かに仰るとおり「私」が多すぎました。
自意識過剰(?)だったのかも知れません。
明らかに推敲不足でした。
同じ言葉を繰り返し使いすぎると、全体のバランスが悪くなることをわかっていたつもりだったのですが、まだまだ詰めが甘かったようです。
今後とも宜しくお願い致します。

編集・削除(未編集)

評ですね。6月10日~13日ご投稿分

「虫の色」U leiさん
U leiさん、お待たせしました。湿度気温共に高い土曜日です。
とってもいい作品だと思います。
いろいろ良いところがありますが、なかでも最も印象的なのは
このリズム感です。単調ではなく起伏がありますよね。
そして、最後までその音感は続いていきます。
アドバイスとしては推敲をもう少し入れてみるとよいと思います。
そうすると言葉の重なりとかまた一工夫してみたくなるかな?
そんな風に伸びしろがたっぷりだなと感じます。

「アルジャーノンのように」西条紗夜さん
西条さん、こんにちは。ついつい冷たいものに手が伸びる日です。
佳作一歩手前です。直すところはありませんが、脚注つけてもいいかも
しれませんね。アルジャーノンを読んだことのない人には少し
わかりにくいかもしれません。私はたまたま読んだことあるので
読んだことない人がどう感じるか、そのあたりが難しいと思います。
アルジャーノンに花束を、という本が一世を風靡したのはいつだったのか
はっきり覚えていないのですが、私が手にしたのは1990年ころだったと
思います。そのあと、五番目のサリーやビリーミリガンを夢中になって
読んだ記憶がよみがえりました。
このお話を読んだことがある方には西条さんがこの詩に込めた思いを
汲み取ることができると思います。正確ではなくともうっすらとでも
感じられたら、それで充分かななんて思うのですが、なぜか私は
ミヒャエルエンデの「モモ」のお話も心に浮かんできたんです。
何事も一方通行で考えては見えるものが同じですよね。
優劣というものの本当の意味を考えようよという思いを持った人は
ずっといるのになかなかそれがスタンダードにならない世界の悲しさを
感じます。

「亡くした想いのために」U.さん
U.さん、こんにちは。私は冷房の中で熱い珈琲という贅沢な時間です(笑)
さてこちらの作品ですが、まずいいたいのは、
この作品すっごくいいのよ、ということです。
すっごくいいのです。(語彙力なさすぎる、わたし)
まず、構成がいいですよね。それから、切り口もいい。
一連と最終連も抜群だとおもいます。
たとえば建物だったら骨組みと設計図は最高なのです。
そのうえで、2つアドバイスさせてください。
①3連、ここがね、もったいないんです。
 1連2連とテンポよく来たのだけど、3連でもたもたしました。
 ここは少し遠くから眺める必要がある連です。
 思い切って引き算してもいいかもしれません。
②私とあなたを少し減らしてみたらいいかもしれないです。
 それによって、引き算が生まれてくるかもしれないなと思います。
 すごく素敵なタイトル「失くした想いのために」の想いが
 主役なのですが、主役の座をあなたに奪われてしまっているのを
 感じます。
ぜひぜひ再考してみてくださいね。あ!一連目は直さないでね。
佳作2歩手前です。私は厳しいのだ!(笑)

「梅雨は死んだ」素言さん
素言さんこんにちは。
なんだか空が黒くなってきました。一雨来るかしら。
さて作品拝見しました。
すごく効果的な書きかたをされていると思います。
最後に唐突に君が出てくるのですが、君=梅雨かな?と
ちょっと思いました。もしもそうならば、最終行の梅雨の文字は
なくして、別の表現を使うととてもまとまりが良いと思います。
そして、もしも君=梅雨ではなく、梅雨の向こうに君がいるのなら、
もう少しヒントをいれていくとよいと思います。
こちら拝見して、今ちょうど読んでいる本を思い出しました。
小川洋子さんの「密やかな結晶」という本なのですが、
もし読んだことがなかったらぜひ。
ポテンシャルが高いな~と思う作品でした。

「涙の糸」荻座利守さん
荻座さん、こんにちは。ここには涙ではなく雨の糸が見えそうです。
さて、こちらのタイトルに、私はひとめぼれいたしました。
「涙の糸!涙の糸!!涙の糸!!!!」と心の中で3回繰り返したこと、
恥ずかしげもなくお伝えします。
その主題は7連にでてきます。最終連ではなく、その一つ手前にでてくる
ことに荻座さんのうまさを感じます。
こちら佳作半歩手前です。
厳しいですよね?そうです、厳しいんですよ(笑)
もしかしたら、荻座さん、わざとかなと思うんですが、今回の作品、
「私」がちょっと多かったかな。気持ちはすごくわかるんです。
わたしだったらという前提で書きます。
2連目は「私の」→「この」でもいいし、また語順を入れ替えて
深さを強調していく形でもどうかな。
最終連はそのまま使いたいので、5連目か6連目の私を整理できたらと
思います。注文があるとしたらここだけです。

「夕暮れ時に」紫陽花さん
紫陽花さん、こんにちは。紫陽花が美しい季節ですね。
こういう作品って本当に他人事じゃなくて、肌に沁みるというか
すごく愛おしくなりますね。日本の母を代表していいます(笑)
親子って本当びっくりするくらいつながっていますよね。
眠くなると寝てたり、思いつきとかも。
なんだろう、これはと思います。
この謎を解明したらノーベル賞が取れるんじゃないかしらね。
と脱線してしまいました。
初連だけ、導入部なので、誤解のないようにまとめたいですね。
ギターを弾いているのは私なのだけど、あれどっち?って一瞬なる人も
いるとおもいますから、わかりやすくしておきたいです。

夕暮れ時に
酒と薔薇の日々をギターで弾いていた
そこに
ティーンエイジャーになった娘は帰るなり
ただいまも言わず

わたしだったらこんな風に改行していきます。この辺りは好みですが、
考えてみてくださいね。
あとの部分はとくに直すところはなかったです。
佳作一歩手前です。

「ぼくだけのはなし」南ほたるさん
南さん、こんにちは。時間が流れていきます。夕方がやってきました。
さて、率直に感想を書かせていただきますと、南さんの作品は
点と線が混在しています。これがすべてつながってくるとかなりの
名作になるかとおもいます。それには、やはり書いて書いて書く、
読んで読んで読む、だと思います。
冒頭2行、凄く良いです。ああ、こういう描写いいなって思います。
その後、「そしたら君は涙がでた」のところがしっくりこないんです。
そしたら君は泣いた、とかがいっそいいんじゃないかな。
そうすると、3連目の泣くときにはをちょっと変えたい、という風に
少しづつ推敲していくと、つながってくると思います。
素敵な表現が散りばめられた作品なのでぜひぜひもうひとつ推敲を。

「トンネル」山雀詩人さん
山雀さん、こんにちは。暑いですね、本当に。
冷房の部屋で暑いお茶を飲んでるくせにこんなこと書くなんて。
作品拝見しました。佳作一歩手前です。
これは面白いですね。私はこういったふとした逆転の発想みたいな作品が
とても好きで面白く拝見しております。
それだけに、リズミカルに読みたいと思ってしまいます。
そういった意味でもこの作品はとても良くできていると思います。
欲をいえば、2点
①最初の2連はちょっと一行が短すぎるかも。
②最終連、ここはすんなりと、
 ブラックホールに
 吸いこまれていった
 のほうがかえっていいかなあと感じます。
 ここだけちょっと浮いてしまう感じがちょっとするのです。
 ご一考を。

「挽歌」冬本広嗣さん
冬本さん、こんにちは。お待たせしました。
まず質問なのですが、この作品はわざとこの形にしているのかしら
それとも携帯からの投稿でこうなったのかしら。
わざとのような気もしたり、そうじゃないような気もしたり
ちょっと悩んだので伺ってみました。
一行おきになっているので、そこをつめて2連にしてもいいかしらと
おもいます。
さらに、挽歌ですので、対象がもう少し浮かび上がってくるとよいかなと
感じました。
この作品の中には宝箱のように美しい表現がたくさん詰まっていますから
茜色の子羊雲のように天空を自由に駆け巡らせてあげて欲しいなと
思っております。
この作品にはもっと大きなキャンバスが似合うようです。
ぜひ広げてみてください。

「私はなにも」水野耕助さん
水野さん、さっきから意味深な黒い雲が窓の外にあるのですが雨はまだです。
いいですね。ちょっと甘めの佳作です。
淡々として気持ちを書いていくところがいいですね。
タイトルがすごく素敵だと思う。そこに着地する最終連も。
いろいろ考えてみるけど、そんなに難しくもないよって
伝えてきている感じがとてもいいなって感じました。
冒頭の私はをなくしてもいいかなって。
好みですが、いきなり、知っている、から始まるのも
なかなか良いのではないかなと。
こうしてみると、私の佳作ってかなり厳しいのではないか(笑)
本当、ずっとそうなので、貫きますね。苦労した方への敬意をこめて。

「だるま落とし」朝霧綾めさん
朝霧さん、こんにちは。お待たせしました。
これはいい作品ですね。なんといっても、最終連がいい!
振れ幅もいいし、リズムも軽やかさもすごく素敵ですよね。
朝霧さんの個性なのかなと思います。
ひとつだけ、一連がね、わたしちょっとわからなくって、
上にのっかる、がはてなとなってしまったんです。
そういうルールだっけ?と。細かくてごめんなさい。
そこだけちょっと考えてみてくださいね。
これからも楽しみにしていますね。

「白い砂浜の絵」もりたりのさん
もりたさん、お待たせしました。日が傾いてきました。
この作品は本当に絵のような光景が浮かぶようなそんな作品でした。
おまけの佳作です。
そしてぜひ推敲してほしいという願いを込めています。
物語は本当に美しく、構成もすごく良いのですが、
ちょっとだけもたもたします。
どうしてかなと思って考えてみたのですが、多分視点の問題です。
あなたとわたしの物語ですが、あなたの言葉でそれが逆転するところが
でてきますよね。あなたとわたしがたくさん出てくるので、そこで
少しこんがらがってきます。
それから、リフレインも多いので、そこも少し考えてみてもいいかな。
今のままでも十分に読ませるよい作品ですが、これは時間をかけて
手を入れたら素晴らしい作品になると思いますよ。

:::::

おわりに

夏になりましたね。私はこの湿気ってやつが苦手なんです。
まあ、得意な人はいませんよね。
そんな中、みなさんの爽やかな作品を拝見して元気が出ました。
ありがとうございます。
みなさんも夏バテ注意してね。

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三浦志郎様 評をありがとうございました

ご丁寧な評をありがとうございます。
この詩を投稿してからまたこれは詩ではない。主張ではないかと思いまして相手にされないのかと思いました。
でもご丁寧に読んでいただきました。ほっとしました。
最後が曖昧になったのは残念でした。どうもありがとうございました。

編集・削除(未編集)

評を頂きありがとうございます。

三浦さま。

忙しい中、丁寧な評を頂きありがとうございます。やっぱり、、とうなづいてしまいました。実は、この詩は、昔に書いたもので、推敲もあまり上手くできていないのですが、読んでいただきたく、出したものです。書き直そうと思います。明言を避けて下った優しい心遣いに感謝します。きちんと推敲し、詩として作品になったものを出していきます。ありがとうございました。またよろしくお願いします。

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三浦様 評のお礼  荻座利守

この度は私の詩の「あたまのわるい私は」に丁寧な評をいただき、ありがとうございます。
佳作との評をいただき、たいへん嬉しく思います。
普段から良い詩を書きたいという想いはあるのですが、なかなかその想いのとおりに良い詩を書くことがない不甲斐なさを、詩に書いてみようと思いました。
その想いを叶えるためには、まだまだ研鑽を積むが必要があります。
今後とも宜しくお願い致します。

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感想と評② 6/17~6/20 ご投稿分  三浦志郎  6/25

8 晶子さん 「おっさん」 6/18

タイトルに驚き、「エッ!僕のこと?」 それはともかくとして―。
まあ、これは晶子さんの中でも異色作でしょう。まずは告白調の採用です。よく雰囲気を掴んでいますね。「語るおっさん」と「語られるおっさん(不在者)」が描かれますが、後者が全く登場せず前者によって造形される点がおもしろいです。後者は淋しさを、前者は優しさを感じさせるものです。まあ、どちらも酔っ払いということは言えそうですが、それを割り引いても、前者のほうが、いわゆる“わけ知り”といった気がします。まあ、社会の隅に追いやられ、酒飲んでゴタクを並べる以外、術がない、そんな悲哀は両者に感じるわけです。3連最後の「えりとかさばとかいいながら」―これ何のことですか?何か、誤字・脱字のような気もしますが、それと「SL広場」という奇妙に特定的過ぎる背景、しかも「SLの中に消えてった」もどこか奇妙。SLって、あの蒸気機関車のことですよね。これらの特定的奇妙性も含め、晶子さんのこの作品の創作動機が一番知りたく思います。そういった感覚から評価は一歩前といったところでしょうか。


9 荻座利守さん 「あたまのわるい私は」  6/19

いえいえ、けっしてそんなことないですよ。読み手は、これは比喩的枕詞と取りましょうよ。
「あたまのわるい~~ない(CAN NOT)」 は逆説的願望と取りたいところ。ここから始まり、詩は「例えば」としてすなわち具体を語りながら、世界を広げ深めていっています。すなわち対象を捉えて、感受性を総動員するさまが描かれます。結果としての紙風船です。これも隠喩でしょう。
この詩は後半になるにつれ、思考に形が与えられていく気がします。「言葉に命を/与えてみたい」
以降、綴られていることとは、詩人があまねく持つ日々の屈託あるいは苦闘する姿を活写しているように思えるからです。甘め佳作を。


10 朝霧綾めさん 「不思議」  6/19

2連の存在理由により佳作。さらに記述。

真昼の、星の反対側には
畑を耕す人々がいる
私が朝になり、その人達が夕方になれば
農具を仕舞って一緒に踊ろう

こういった世界の触れ方、捉え方。前作と比べて、形がくっきりと与えられているのを実感する評者であります。子どもを寝かしつけ、自分も寝に就くひとときに明滅した不思議感。空間の隔たりに想いを致しながらの、この同時間性、連帯性は素晴らしいものがあります。こういった詩情に気づくのは、日常を意志的に暮らしている証左のように思えるほどです。さらに「不思議」と捉える謙虚さ、純粋さも魅力のようです。いい詩でした。

「農具を仕舞って一緒に踊ろう」―この言葉の持つ労りと慰安。


11 紫陽花さん 「彼を構成するものたち」  6/20

前作が初登場。ちょっと捉えどころのない作品でしたが、今回のように足許から固めていくようなアプローチが初期段階には良いと思っています。物品によって、彼の人となりを象徴していく。それら品々をどのように配し描くか?そこに今回の詩創作の醍醐味と苦労があったことでしょう。
書類……仕事。コンサートチケット……趣味。服、ペットボトル、コップ、牛乳、空き袋……日常生活のリアル。そういったものを感じさせます。とりわけ牛乳の念の入った描写が不気味にも目を惹きます。これらを受けての着地の仕方、まとめ方が詩的であり優れた点と思われます。すなわち「欲求と怠惰」。案外、人間とは、この異なる両者を平気で同居させるものかもしれない。
彼を造形するに物品のみに徹して、作者の彼に対する心情を一切排している。この無機質さが、「構成する」というメカニカルと相まって、面白い効果を与えていると思います。評価の始めです。伸びしろを鑑みて佳作二歩前からのスタートを。


12 エイジさん 「ミューズ(詩神)」  6/20

この詩を読んで、ある小説を想い出していました。その題名はあくまで伏せますが、そこにある環境、空気感は相通じるものがある。この詩のそこに惹かれました。重大なこと、大きなことを言うわけではなく、素直に、自然に、あるがままに、その姿勢がこの詩にひとつの静謐をもたらしているのが感じ取れます。おそらく、この小柄な女性スタッフさんは職業的要請から、エイジさんの話を甲斐甲斐しく聞いてくれ、詩の感想も言ってくれることでしょう。詩を考え創ることは精神に寄与するところ大です。彼女も当然それを思い、エイジさんは当然詩を目指している。ここに書かれていることは総て良い方向に向かうことが予兆されます。そんな事情を、気どることなく、素直に、淡々と書かれて、自然と好感が持てる詩になりました。僕はこの詩が好きです。これは佳作。


13 ピロットさん 「松島や」  6/20

今までの名所旧跡、リアル時制で語ったことが多い中にあって、こちらは現在からの追憶という形を取り、それが好ましいものに感じられました。それと、事物の固有名詞をセーブして書かれた点、煩雑さが排除され、かえって風景が浮かび上がることに繋がった。いわゆる”程がいい“というものです。何よりも大事なのは、この美観の中に刻印され記憶された二人の事でしょう。少し詳しく見ましょう。「松島や~」の有名な句、考えようによっては、これ以上無責任な句はないのですが、おそらく作者(現在は芭蕉作ではないのがほぼ定説)はその絶景に言葉を失ったということでしょう。いっぽうで、「これが絶景なのかしら/首を傾げながら」も充分わかる気がするんですよ。美とは相対的なものだし、それを観る人間の感性も刻々変わったりする。前半を評価すべきは「あなた」の様子をよく風景とブレンドさせている点でしょう。「*」以降はより濃厚に現在性が入って来る。風景はやや遠ざかり、代わって二人のその時の様子、それがいかに現在に(有意義に)繋がっているかが綴られています。場所を描くにしても、このスタイル、この構成が今後も期待されるところです。佳作です。


評のおわりに。

あれから今日で一週間。横浜詩人会のイベントが終わり、充実したものになったこと、肩の荷を少し降ろすことができたことが、今、思いとして残っています。遠来の客人あり、初対面の人あり、久々の再会あり、という得難い場面もありました。今年上半期の大きな幸いでありました。全て感謝。 では、また。

編集・削除(編集済: 2022年06月25日 13:29)
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