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詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

ちがい  樺里ゆう

テレビから流れてきた
希死念慮という言葉

「希死念慮って何だっけ」
と言う母に
私は内心 えっ と驚きながら
「しにたいと思うことよ」
と答えた

すると母は
「あ~~……わからんかった
自分には縁のない言葉すぎて……」
とはにかんでいた

幸せなことね、
と思うと同時に
ああほんとに母と私は
違う人間なんだなと
やっと実感した

私は十六歳や二十歳のとき
毎日のように
病気になれたらいいのに
今この横断歩道にトラックが突っ込んできて
私をはねてくれたらいいのに
なんて思っていたことを
今も覚えているし
忘れちゃいけない、
忘れずにいたいと思っている

母は若い頃 一度も
生きていくのが嫌だと
思わなかったんだろうか

それとも
負けてたまるかと
踏んばっていたのか

はたまた
考える余裕もないほど
忙しかったのか

それとも
月日を重ねるうちに
忘れてしまったのだろうか

いずれにせよ
親子だってこんなにも
違うんだから

わかりあえんくたって
別にいいや

ああこれからは
もう少し
母にやさしくなれそうで
よかった





ーーーーーーーーーーーーーーーー
投稿エラー対策のため,第二連の言葉をひらがなにしてあります.
お手数ですが漢字に置き換えて読んでいただければ幸いです.どうぞよろしくお願いいたします.

編集・削除(未編集)

冬の知らせ  さくたともみ

冬が来る
人は庭木の枝を落とし 糸を巻き 雪の重みに備え始める
虫は道そこらでひっくり返り、
ついこの間まで歌い歩いていた雀は見掛けなくなった

さあ、葉が落ちたぞ 霜が降りたぞ
歯をかちかちぶつけながら、白き息を吐き始めたぞ
寒さに震える姿を笑うは 裸の木にぶら下がったナナカマドの実

時が来たのだ
真っ赤に染まった硬き実が呟いた
一粒、また一粒、
声は瞬く間に喧騒の渦となった

時が来たのだ!
時が来たのだ!

地面に叩きつけられるまで、
積雪が音を喰らうまで、
彼らは冬の目覚めを知らせ続ける

編集・削除(未編集)

私  妻咲邦香

石鹸しかないバスルーム
天井見上げて何も見えず
朝のような夜の片隅
換気扇の回る音だけ
滴る水の跳ねる音だけ

探してたものとは限らない
でも追いかける
美しいものとは限らない
でも見たいから
祈りはしない
素肌しか見えない今の自分を
恨みもしないし
守りもしない

私、いいな
吹かれていいな
吹かれてそのまま
何処かへ消えて
いいな、いいな
流れて戻れず
まるで一日みたいに
終わる

石鹸しかないバスルーム
口ずさむ歌はサビしか知らず
溢れる私、そこかしこ
みんな揃って日付けを跨いで

編集・削除(未編集)

斎藤純二様、評のお礼です。  妻咲邦香

斎藤純ニ様、「見えない場所」に評をいただきありがとうございました。これは自分でも上手く説明の出来ない詩なんですが、状況描写を極力排して、心情描写だけで書いてみようと思って、最近それよくやってるのですが。
心情だけで具体的な風景を浮かび上がらせることは出来ないか、何かしら手触りのある抽象表現は出来ないものか、そういう詩ってなかなか見かけないような気がしたのでそれで。なのでなるべく強い言葉を選びました。強さは常に矛盾した相反するものを含んでいます。信用出来ないからこそ信頼出来る、そんなのを書いてみたかったのでした。
死は全く想定してなかったのですが、それも十分有りだと思います。むしろそこまで詩は遠くまで行けるものだと嬉しく思いました。佳作もありがとうございます。またよろしくお願いいたします。

編集・削除(未編集)

夕焼けリサイクルがあれば

1枚2枚3枚...数え切れない
ああ随分沢山溜まってきた
くすんだ茶色になってきた少し古めのものから
まだなんの汚れも付いていないものまで
たくさんの忌まわしい思い出
全て忘れてしまえばいいのだが
忘れてしまう事なんて私には稀だ

忌まわしい思い出には
しっかりと恨みの念がついている
そしてそんな怨みの念なんてものは何日か経つと
しっかりとした紙状のものになり
部屋の中に重たそうに積み上がっていくのだ
今部屋の空気が淀んでいるのはそのせいだ
しかしよくもこんなに溜め込んだものだ
そんな事を思いながら
1枚1枚丁寧に紙飛行機の形に仕上げていく

先日のこと
明日は夕焼けが怨念をリサイクルする日です
とメールが届いていたのだ
夕焼けが真っ赤に燃える日限定の仕事らしい
夕焼け怨念リサイクルについては
以前担当からこんな説明を受けた
あの空と海の境目のところにね
こう スーッと滑り込ますんですよ
こうね、こう 慎重にそれでいて勢いよく
きちんと水平線に吸い込まれれば紙飛行機は
ぢりりと焼け焦げるような音と共にキラリと輝き
その後何も見えなくなります 後は夕陽にお任せ下さい
怨念のリサイクル担当だと言う夕陽の遣いは
身振り手振りで丁寧に教えてくれた

その後リサイクルされた怨念達は
みな透明で綺麗な情念に生まれ変わって
ほら よく見かけるあの硝子の気泡に入っていたりするそうだ
ちなみに 後日届いた夕焼け通信によると
私の長年持ち続けていた失恋怨念は
彼の家の風鈴をチリンと心地よく鳴らして
青空に消えていったという
はあ めでたしめでたし

編集・削除(編集済: 2022年11月15日 08:36)

失火  理蝶

見えないように
忘れるように
振る舞えば
心も現実もやがては歪んで
本当に見えなくて忘れて
しまえるものだと
思っていた

だけど僕の中には
まだ残っていた
燻ってはいたが
若い恋の火が

地に着きそうな
蝋燭の上で
赤い点となって
燃えていたのだ

その炎は
煌々と光りながらも
膿んでいた
心の壁を
静かに侵していた

そうして心にできた
ためらい傷は
もはや痛みはなくとも
その形で
言葉なく訴えている
お前は正しく傷つくべきだったのだ、と

僕はいくつもの景色を空想する
秋の通り
劇場の帰り
何気ないスーパーの匂い
その景色を全て
一人でなぞってゆく

僕は涙する
寂しさにではない
愚かしさに

僕は涙する
涙する権利すら
僕にはないと知りながら
それでも次から次へ
溢れてくる
この涙の収め方を
僕は知らなかったから

街の音、秋の気圧、気怠げな往来
無愛想なカットシャツ
無反省なネオンライト
奥行きのない瞳
電光掲示板
遅れた電車
白いため息
他愛もない話
つんのめる足裏
片方だけの手袋
地下鉄の風
なだれゆく人、なだれ込む人

その全てが僕に言う

お前は正しく傷つくべきだったのだ、と

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齋藤純二様 お礼  猫目屋倫理

はじめまして、猫目屋倫理と申します。
読み方はリンリで合っております。
行間の件承知致しました。
今まで自分の書いた詩を評価して頂いた経験がないのですが、
自分の言葉を客観視でき、大変勉強になると感じました。
ありがとうございます。
これからもどうぞ宜しくお願い致します。

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魔法のお菓子屋さん  朝霧綾め

十いくつもの路線が通る
大都会の駅
うろうろ 道に迷っていた私の前に
そのお店は
突然現れた

駅ビルの白い照明の中で
そのお店のライトだけ橙色で目立つ
店舗面積わずか四畳ほど
茶色いベレー帽 白いブラウスの店員さんが
店頭に立って勧誘している

目が合うと
「ご試食いかがですか」と言われた
はい、と呟いて おそるおそる出した手に
ころん、と載せられた飴一つ

「アプリコットになります」
うたうように お姉さんは言うと
また他の人に 声をかけはじめた

私はもらった飴を見る
長く長く伸ばしてから
とんとん 包丁で切ったのだろうか
円柱形の真ん中には
小さなサンタクロースの絵
外側には青と赤のストライプが
くるりと一周して
サンタクロースを守っている

口に入れれば
サンタクロースの白いひげと
外側のストライプが
ゆっくりと溶けていく
甘くてほのかに酸っぱい

カラフルなお菓子に
吸い寄せられるようにして
私は
そのお店の階段を
一段登る

棚を見上げれば
まさに夢のような光景

木箱に挿さった棒つきキャンディー
砂糖をたっぷりとまぶしたグミ
大きな瓶にさっき試食でもらった飴が
たっぷり入ったもの

前を通った子供たちが
この光景にくぎ付けになる
あたたかいライトに照らされている
きらきら眩しいお菓子たち

私も子供のように想像する

棒付きキャンディーの渦巻きに
目が回ってしまいそう
紫と白 ピンクと白
あの円盤を口にくわえてみたい

グミの甘酸っぱい砂糖が
舌の上でしゅわりと溶ければ
きっとおいしい
ピンクはいちご味だろうか

小さな飴が無限に入った
大きな瓶
一生かかってもひとりじゃ舐めおわらない
あまりに重たくて瓶を持ち上げられない

これらのお菓子の原産地では
今日のような寒い日
雪の代わりにお菓子が降る
だから人々は
つもったお菓子をボウルですくって
ここへもってきて売る

どこへ行っても甘い匂いがする
お菓子の国 魔法の国


アプリコットの飴が
さらりと 口から消えたころ
私は我にかえって
また改札を探しはじめた

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最後の朝食  cofumi

コーヒーはいつものブラックで
トーストは少し焦げ目をつけて
フォートナム&メイソンの
ビンテージマーマレードをのせる
味気のない顔は相変わらず
あなたは当たり前のように
それらを頬張る

私はあなたの影ではない
愛って何ですか?と問えば
あなたの答えは
夏と冬くらい違うはずだ

「別れましょう」たった一言
それを言うだけなのに
階段を一気に駆け上がったように
心臓が暴れ出す

いつか全てが思い出になれば
「楽しかったね」と
言葉を用意して

庭は毎日違う顔を見せるの
雑草さえ愛しくなるくらい
あなたは夏の庭に何が咲くか
知っていますか?
冷たい雪の下で呼吸してる
命を知っていますか?

「ほら、口にマーマレードが付いてる」

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齋藤様、御礼  秋冬

この度も温かな言葉を頂き、ありがとうございます。

「設定、流れ、雰囲気が良かった」とコメント頂き、嬉しかったです。特に「雰囲気」は小さなガッツポーズです。

齋藤さんの結びの文章を読んで「そうか、秋なんだなぁ」と改めて実感しました。引き続き、よろしくお願いします。

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