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編集・削除(編集済: 2023年10月25日 04:10)

時の遺産(続・地下に在り)③ 全四回連載 三浦志郎 12/15

  実況見分の日。もともとこの地域には旧海軍の地下要塞跡がある。海に向かって、
  不気味な穴を見せている。飛行基地地下通路の入口は、この要塞内部の迷路のような
  地下道を通らねばならない。出口はコンクリートで固められ、人ひとりがやっと這い
  出せるほどの間口しかない。このままでは実況見分ができない。コンクリートを破壊
  する必要があった。木々の伐採、重機・ダイナマイトによる破壊。菅野署長・署員・
  鑑識係・法医学の医師・横須賀消防署・海上自衛隊横須賀地方隊工作班員らが中に
  入った。もちろん浜野正春・貝塚新吉が先導するかたち。


四十年後に届けられた陽の光
地下通路が黄泉の国に誘うように続いている
野菜畑の下で長い歳月を吸い込んで来た闇

此処だけは
外界とは別の空気が流れているようだ

今は真昼のようにサーチライトが当てられ
通路に初めて入った人々が見たものは――
胴体だけのゼロ戦と二つの遺体
飛行服に身を固めて
操縦席には浜野正風大佐
死後も大佐に従うように
地面には貝塚新介少佐
傍らには
錆びた拳銃一丁

白骨の二人にとって
いまだ戦いは続いていた
仮にも身体をとどめているように
魂魄も今まで
この地下をさ迷っていたのだろうか

遺族の二人にとって
つい先日まで供養は続いていた
(いつまで秘密でいられるか?)
ただ二人に悪意はなかった
ただ人が時に襲われる
弱い心 優柔不断 無為無策 事の放置
優しさがかえって仇となった
そして
人を変えてしまう金という欲望


(二人は四十年という
時の使者の呪縛下にあった
二人は四十年という
時の課題を突き付けられてきたのだ)

白骨にとって
遺族にとって
光の世界を得たことが
これからの安息かもしれない

               *

  実況見分。まず遺体の調査、その後、収容・搬出が優先された。DNA鑑定と
  歯牙鑑定に付されるだろう。
  次に警察・自衛隊による通路周辺とゼロ戦の調査である。署員・隊員が
  各所各部、手分けして行う。操縦席を調査していた隊員が見たものは――?

                     
今は主を失った操縦席
隊員が淡々とチェックしていたが
突然その表情が驚きに変わった
座席の後ろの空間に紙箱が一個あったのだ
座席を前にずらして取り出した
開けてみると
札束  札束  札束 !
一通の文書―支払証明書―があり その金は
旧海軍横須賀鎮守府が浜野家に支払った接収土地代金と知れた
「八萬円也」とある
この金の発見は浜野・貝塚両人にはしばらく伏せられた

               *

  検死及びDNA鑑定の結果、浜野正風・正春、貝塚新介・新吉の親子関係が
  証明された。残された問題は二人の罪と罰である。
  問われる罪は死体遺棄。次いで墓地埋葬法違反である。検察庁に書類送検され、
  事件の継続性と時効の起算時期が焦点となったが、結局、時効は成立し、起訴は
  されなかった。時代背景、死者の事情、遺書の存在。加えて、凶悪性の無さ、遺体
  への誠実、自らの出頭、長い年月、などを当局が斟酌したらしかった。ただし、
  墓地埋葬法違反により罰金が課せられ、法に基づく埋葬が義務付けられた。


(四十年という時の使者が現れ
二人に告白を促した
同時に
二人を動かし苦しめた四十年で
彼らに救いの手を差しのべたのだ)

彼らは罪にはならなかったが
時効とはいえ この奇怪な事実は消えない
社会規範と良識からの非難を受けた
これは当然と言えた
浜野は町長を自ら辞任
貝塚は会社を依願退職
遺体は荼毘に付され改葬されたのは言うまでもない


**********
つづく。(前回12/1 次回完結12/29)

編集・削除(未編集)

滝本政博様、ありがとうございました。  妻咲邦香

滝本政博様、「ボーカリスト」に評をいただきありがとうございました。「かぶいてる」とは初めて耳にしました。ちょっと気に入りました。何処かで使ってみたいですね。
詩と意味性の関係に関してはやはり以前から言われてるだけあって常日頃考えを巡らせております。表現したいニュアンスとどちらを採るべきか天秤にかけることも多々あり、詩において本当に大事にしなくてはいけないのは何なのか、この同じ問いかけを常に繰り返しながら書き続けています。伝わることだけで詩がその役割りを終えてしまわぬよう、どうしたらただの文字の羅列に命を吹き込めるのか、私の永遠の課題です。滝本様のメッセージしかと受け止めました。ありがとうございます。いずれまた投稿させていただくかもしれませんが、よろしくお願いいたします。

編集・削除(未編集)

溶けていく 紫陽花

真夜中に窓辺に猫が待っている
私は窓を開けてその黒い体を撫でる
猫は時々ニャーと鳴き
私の顔にひんやりした息をかける
私は猫の目を見る
猫はじっと私を見ている
そのうち猫がしゃべり始める
溶けていくのよ
溶けていくのよと繰り返している

そうだ夜明けが近い
溶けていく猫もこの闇も
そのうち私も暁に溶けていく
夜なんてなかったみたいに
なにもかも溶けていく朝は
いつかきっと来る
私は私の事も忘れてしまう
そんな朝がいつか来る

だから私は今日も闇夜を
ぎゅっと抱きしめたい

編集・削除(編集済: 2023年12月14日 21:30)

滝本様 評のお礼です 紫陽花

滝本様 詩集をおめでとうございます。表紙絵からお洒落で見入っておりました。今回も読んでいただきありがとうございます。
心ですね。書いているととめどないことになりそうで、怖いです(笑)また、宜しくお願い致します。

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沼地にて  荒木章太郎

見えないのではない
逃げているだけだ
聞こえないのではない
逃げているだけだ
忘れるのではない
逃げているだけだ
逃げて逃げて逃げて
逃げ切れるものではない

(俺は何をそんなに逃げ回っているんだ )

葉は赤く染まり散る
花は蕾から開き咲き誇り散る
草は芽吹き翠茂り黄金色に枯れる
人は生まれ死に際に輝き土に還る

逃げている間に
お前の代わりはいくらでもいる
お前一人が償えるものではない
底にいれば良いのだ

お前だけを責めても
何も見えぬまま時が過ぎ
恐ればかりが膨らむばかりだ
お前という存在は
お前だけでできている訳ではない

この世界の全てのものが
関係していないはずがない
逃げ切れるものではない
底で向き合えば良いのだ

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滝本政博様 評のお礼です。荒木章太郎

滝本様 読んで頂きありがとうございました。しかも貴重なご助言まで頂きとても嬉しいです。おっしゃる通り一人称の呟きだったのに、途中で自分の描きたいことが拡散して見失ったことに気づきました。次は描きたいことを書き切ることを意識したいと思います。子供の頃からキャッチボールをする際、自分の投げたボールから目を離してしまう癖が治りません。生み出した言葉を投げっぱなしにしないで、丁寧に整理、推敲したいと思います。

編集・削除(未編集)

評の御礼 大杉 司

雨音様へ
この度は「冷え込む」をお読みいただきありがとうございます。
12月になって、さらに寒くなりましたね。
インフルエンザも流行ってきました。
さて、今回の詩は「寒い」をテーマに書きました。
起きるのが辛く、嫌になる様子を表現しました。
本当のことを言えば、布団から出たくないです(笑)
アドバイスありがとうございます!次回も宜しくお願い致します。

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滝本政博様、感想ありがとうございます  積 緋露雪

まず、詩集の上梓おめでとうございます。
光の描写に独自性があるとのことありがとうございます。
しかし、観念的なところが分からないとのこと、私の力不足に違いありません。
私のこれは悪癖で、観念的なものがどうしても詩にも出てしまうのは観念に頼ってしまうという私の弱さかもしれません。
他者に伝わらなければそれは単に独り善がりの言葉の羅列でしかありません。
夜は暗く観念をどうしても醸成してしまいます。
この「小春日和」は単に一日の描写を試みたものですが、夕刻以降の観念が主となるところは分からないというのは、まだまだ考える余地がありそうですね。
お忙しい中、それでも私の詩を読んで感想を書いて下さりありがとうございます。

編集・削除(未編集)

感想です ◎12月5日(火)~12月7日(木)  滝本政博

◎12月5日(火)~12月7日(木)ご投稿分
今回もまた感想になります。
一生懸命に読みましたが、見当外れだと感じるところがあればスルーしてください。
次回から評を付けていきますので、よろしくお願いいたします。


「高跳び」  喜太郎さん  12/5

読んでいると、映像が次々と変化し、それを追うのが気持ち良いです。
高跳びという運動を書きあらわすのにふさわしい表現だと思います。
特に
<教室の窓から見ている私の手は熱く握られてる>
は、いきなりの展開で効果的でした。ジャンプ効果とでもいいましょうか、フォーカスが急に(私)に移り驚きました。この一行でこの詩が立体的になりました。
高跳びをする人と、教室の窓から見ている(私)が、まるで力を合わせて跳んでいるみたいです。
最終行の<飛んで!>は、やや唐突に感じるので、違う言葉に差し替えるか、なくても成立すると思いました。


「小春日和」  積 緋露雪さん 12/6

光りの描写が丁寧で独自性があり読ませます。

二連
<百メートル走を走る調子でマラソンをし始める。
 だが、光がバテるのも待たずに、
 日輪は南西の空に沈み、
 雲ばかりが極彩色に彩られ、
 夕焼けが矢鱈に美しい>
など特によいです。うっとり。

内容は陽が沈んで夜になるにしたがって、ネガティブなりに自分の居場所をみつけます。だが、その間主人公は具体的に何も行動を起こしていない。この詩の観念的な部分は、私にはもう一つわかりませんでした。
タイトルはこの詩全体を差し示すようなものに変えたほうがよいのかもしれません。


「踏切にて」  荒木章太郎さん 12/6

最初の二行は意表をつく導入部です。
全体的に人を思いやる想像力があり、その点が良いと思いました。
擬人化された踏切の一人称のつぶやきで書かれているとおもうのですが、(踏切みたいな顔をして)とか(踏切が鳴り響く)とかの言葉もあり、その他、少しわかりにくい表現がありました。そのあたり、もっと明確に読み取れるように推敲、整理するとさらに良くなる作品だと思います。
つまり、踏切の一人称のつぶやきで書ききるか。「踏切」「あんた」「その他の人々」の描きわけを徹底するとよいと感じます。


「私は誰の痛みも分かっていなかった」  紫陽花さん 12/7

喉元過ぎれば熱さを忘れる、と言いますが、自分の痛みさえもたやすく忘れ去ってしまうのに、他の人の痛みがわかるというのは傲慢なのかも知れませんね。
詩はとても読みやすく、論理的に組み立てられていて好感がもてます。
最終連、腰痛が治りかけて、また元の他の人の痛みが共有できない自己に戻るというレトリックが、面白くもありリアルです。
痛みには体の痛みと心の痛みがありますが、心の痛みの方にも言及できれば深みがましたかも。でも、これはこれでよくまとまっています。一つの詩には一つの事だけを書けばいいので、よけいな意見かもしれません。


「ボーカリスト」  妻咲邦香 12/77

「かぶいてるな」という印象です。
「かぶく」は中世いらい「常識をはずれた振る舞いをする。人目につくような変わった身なりや態度をする(大辞林)」のことをいい、その名詞の「かぶき」は「異様で
華美な風体を好み、色めいた振る舞いをすること」で歌舞伎の語源になっています。
そのような目線で読めば、個々の単語の意味や繋がりが明瞭にわからなくても、この詩の魅力は十分感じ取れます。むしろ奇抜な言葉のハマり具合が気持ちいいです。ボーカリスト=作者だとすると、妻咲さまの気概がにじみ出た作品になっていると思いました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

詩集刊行へのお祝いの言葉、まだいただいています。
この場所で勉強させていただきました。
本当にありがとうございます。

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青島様 評のお礼です 喜太郎

今回も細かく読んで感想を頂き、ありがとうございました。ただ『シート』はお薬を表していて、タイトルの『OD』はオーバードーズを表しています。自分自身、読み手の方にもわかりやすい表現の仕方をと反省して、勉強不足を感じました。まだまだ表現の仕方を良く考えなければと思いました。ありがとうございました。

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