MENU
1,160,090
固定された投稿

★★ << 2つの掲示板のご案内 >> ★★

◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)

なお「MY DEAR掲示板」では、新規ご参加の際に、ペンネームとメルアドの届け出が必ず必要です。
これは掲示板内の安全を守るため、管理人に限って把握させて頂くものです(他へは一切出しません)
新規ご参加の際は、ページ一番下の「お問い合わせ」フォームから、必ず届け出をお願い致します。


◆初めて詩を書く方や、おっかなびっくり詩を書いてみようかなあーという方、
「MY DEAR掲示板」ではハードルが高すぎるよと感じる方には、別途、

   <<初心者向け詩の投稿掲示板>>
https://www3.rocketbbs.com/13/bbs.cgi?id=mydear

をご用意しております。(上記リンクから飛んで下さい)
こちらは、「メルアド届け出不要・いきなり書き込みOK・出入り自由」ですので、
なんら気にするところなく、いつでも詩を書き込んで頂けます。
誰でも、どんな人でも、気軽に詩に親しんでもらうための掲示板です。学生さん、小中学生の方も歓迎です。
投稿された詩については、詩を読んだ感想を、レギュラーメンバーの誰かが、手短なコメント(5行程度)で返してくれます。

どうぞご希望に応じて、各掲示板をご利用下さい!!!

編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

絶滅危惧種  静間安夫

今年も記録ずくめの
長く暑い夏がやっと終わり
11月にしてようやく
秋がきたようだ

ここにきて急に
いちょうの葉が黄金色に変わり
柿の実がいっそう色づき
空にはちぎれ雲が浮かんでいる

でも
そんなふうに
駆け足でやってきた秋は
やはり駆け足で
去って行ってしまう

なぜって すでに
木枯らし1号が吹きわたり
ツワブキが咲き
クリスマスソングが
聞こえ始めた街角は
早くも初冬の装いだから

こんな具合で
年を追うごとに
秋は短くなる一方

むかしは
秋といえば
夏の盛りの夕方に
ふっと吹き抜ける風の涼しさに
その訪れを感じとったもの

やがて
長雨に育まれ
スズムシの声に包まれて
秋はいっそう
秋らしくなり

さらに
長雨が明ければ
空は高く
青く透明になり…

こうして
秋は少しずつ
時間をかけながら
深まっていくものだった

そうした
秋の深まる様子ほど
わたしのこころに
生のはかなさを
感じさせたものはない
いや、それだからこそ
生を慈しむ気持ちも
いや増すのだ

それが今は
気候変動のせいだろうか
秋は慌ただしくやってきたと思ったら
さっさと立ち去っていく…
これでは感慨も情緒も
あったものではない

やがては夏から冬に
一足飛びに変わるようになり
秋という季節は
消えてしまうのだろうか?

わたしのこよなく愛する
この秋という季節は
やはり わたしの愛してやまない
昭和の面影を残した路地や
縁側のある家や
街角の本屋や
銭湯や
懐かしいお国なまりと一緒に
姿を消して行くのだろうか?

そうなのだ
これらはみな
次の時代には
生き残ることが困難な
絶滅危惧種

そうして何よりも
そんな滅びゆくものばかりに
愛着を持ち、いつまでも
その後ろ姿を追いかけていく
わたしそのものが
絶滅危惧種のひとりなのだ…

なぜって
ITやAIが支配する世界に
さっぱりなじめず
電子書籍より紙の本の温もりが
しっくりするわたしは
確かに絶滅危惧種に違いないから

けれども
そんなわたしだからこそ
失われゆくものに深く共感し
その在りようを書き残すことが
できるのではなかろうか?

もし詩神がおられるなら
どうかわたしが
せめて数行の
美しい詩句を生み出し
消え行くものに
捧げることができるよう
願わくは
慈悲を与えたまえ

編集・削除(未編集)

コミュニケーションツール?  じじいじじい

もうすぐクリスマスと気がついた
私は小さい頃 サンタクロースを信じていた
毎年 クリスマスイブに靴下をベッドにさげ
「サンタさん ○○が欲しい」と願っていた

クリスマスの季節にはお約束の論争
小学校高学年になるとクラスの話題といえば
「サンタクロースはいる?いない?」
私もそんな論争の渦中で信じる派だった

中学生になった私はそんな論争は卒業し
好きな男子に夢中でサンタクロースを卒業
サンタクロースに何をもらう?より
好きな男子にプレゼントを渡したい
好きな男子はプレゼント何が欲しいかな?
私がサンタクロースになっていた

高校生になると私というサンタクロースは
好きな男の子や友達にプレゼントをした
もはやクリスマスプレゼントはある意味
コミュニケーションツールになっていた

高校生の私はクリスマスの本質がわからなくなっていた
メディアやネットで騒ぎ立てて商売の糧?と
誤解を生んでしまうのでは状態
私もその経済効果の一翼?な状態
クリスマスプレゼントはそれで良いのか?
そんな疑問を持つ様になった

本当に好きな男の子へのプレゼントはOK?
コミュニケーションツールはNG?
クリスマスプレゼントってなんだろう?

愛情や友情にプレゼントは必要だろうか?
そんな気持ちで私はクリスマスをむかえる

どうだろう?クリスマスプレゼント廃止!
コミュニケーションツールとして廃止!
そんな発言をしたら嫌われてしまうかな?
と思いつつクリスマスプレゼントを今年も
私は買ってしまうのだろう
でも今年はクリスマスプレゼントの本質を
見極めイブを迎えたいと思う

編集・削除(未編集)

「あいさつを しない おじさん」

あいさつをしないおじさんが公園のラジオ体操にくるようになった
わたしより年上のはずだが
歳より若くみえる
ふとっているせいだろうか

このおじさんには30年まえに出会った
近所のひとだ
当時からこのおじさんはあいさつをしなかった
こちらからあいさつをしてもただうえむいて無視してた
だからこの人はこんな人なんだと内心嫌っていた

さいきん公園のラジオ体操にくるようになった
あいかわらずだれにもあいさつはしない
いつもひとりでいる
さみしくはなさそうだ

はじめのうちはあのおじさんだとおもってひややかにみてた
だけどまいにちみてるうちにだんだん
かわいくおもうようになってきた

おじさんもとしをとったし
わたしもとしをとった
おたがいにもうおじいさんだ

ひょうめんじょうはおなじかんけいだが
わたしはまるくなったのだろうか

このおじさんもこれでサラリーマンをながく
つとめてきたのだろうとおもうと

なんだかにくめなくてこのおじさんのじんせいを
あたたかくみつめてるじぶんにおどろいた
なんにもしらないおじさんだ
ただのにくたらしいふとったおじさんだ

だけど
おじさんがんばろうな
おたがいに!

編集・削除(未編集)

わくわく缶缶

この缶缶のなかはね
僕が わくわくすることが
たっくさん たっくさん
はいってるんだよ

詩や 映画 音楽 恋に 
朗読 お芝居 エトセトラ
そして あのひと このひとも
あれや これやで それ これや

この缶缶 持ってると
どんな悲しいことも どんな辛いことも
なんとか なんとか
なってくよ すぎてくよ

あおぞら 太陽 草木や花々
ワンチャン 猫ちゃん   
みいんな みいんな
この 缶缶のなかで うたって
おどってる

どんなに深い 暗闇を彷徨っていても
どんなにおもい 傷を負っていても
この缶缶は いつも かならず
あかりを灯してくれる 
それが とても 微かなかすかな ものであっても
暖かく あたたかく 
いつも ぼくを 包んでくれるんだよ

そして このいのちが 潰える そのときも
この缶缶を しっかりと しっかりと 抱いて
わくわく わくわく しているよ
きっと きっと

編集・削除(未編集)

空の線  松本福広

夕やけ小やけのチャイムの音が聞こえて
そんな時間になるのだなと空を見る
夕暮れになり空が赤く染まる中に
カラスらも帰る時間のようで仲間と共に飛び立っていく
送電塔の電線は「ここ」と「帰る場所」の境界線なのかもしれない

智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
そんな書き出しからの高村光太郎氏の詩
智恵子さんのいう本当の空は
私にはきっと見られない
何本も空に浮かぶ黒い線は本当の空を遮る境界線なのかもしれない

コンクリートの森の中も、建っては消えるような場所もある
繰り返される想像と破壊に
自然破壊を憂える人間が植林した電柱並木の道が広がる
最近では無電柱化という電柱を地下に埋める計画もある
電線は依然とした文明と新しくなろうとする文明の境界線なのだろうか

東京の空は一部では計画が進み「空が広くなった」との意見もある
今まで小鳥が羽を休める姿が
昔から景色に溶け込んでいたものがなくなる
電線は都市に暮らすために僕らの生活の小指に結ばれた
信頼の黒い糸だと思っていた

昔から今を繋ぎ続ける線は
今も空で繋がれ
その役目を果たし続けている
記憶と歴史を忘却させていくような空洞の青が広がる
線と線で結んだ生活から思い出を編んできたんだ

あなたの本当の空で
私の空を否定しないでほしい

編集・削除(編集済: 2024年11月30日 18:30)

養母の記憶  上田一眞

実家の縁側
小春日和の光が柔らかい

私は
老いた養母の意識のなかを泳ぐ
一匹の金魚だ
タイスの瞑想曲が聴こえる
意識の淵を深く深く潜って行くと
タイムマシンのごとく
戦前の朝鮮・釜山に辿り着いた




1. 松脂採集

学校(釜山高女)の授業は行なわれず
終日 勤労奉仕
松林に行って樹液を採る
何でも航空機の代用燃料になるから
大事な作務らしい
それにしても
作業は危ないし 汚いし キツい

2. 憲兵

松林に行くまで
嫌な所を通らねばならぬ
釜山の憲兵隊
古めかしい煉瓦造の門の前で
赤ら顔の若い憲兵が
銃に着剣して突っ立っている
場所も
人も 気味が悪くてしかたがない
あの兵隊さんは何者だ?
何をする人だ?

3. スパイ

ある日
憲兵隊詰所の前で
引っ立てられている男を見た
あっ あのおじさん
丘の上からいつも港を見ている人
初めて見たとき
何をしてるのかと不思議に思った
スパイの嫌疑で捕まったともっぱらの噂だ
顔から血が出ていたが
さんざん
打ち据えられたんだろう
まさか殺されるってことはなかろうが

4. 英語禁止

学校では
英語の授業がなくなった
なんでも鬼畜米英の言葉は使ってはならぬ
ということらしい
言葉の理解なくして相手のことは分からない
相手のことを知らねば
戦に勝てぬではないか
バカバカしい
おとなは
そんな戦いのイロハも知らないのだろうか?

5. B29

家に帰り
晩ごはんを頂いていると
空襲警報が鳴った
急いで電気を消して空を見上げた
サーチライトが一機のB29を捉えた
夜空に浮かぶジュラルミン
姉が
まぁ綺麗!
と言ったから慌てて口を押さえた
この頃は度々
港に機雷を落としに来る

6. 炊出し

終戦を迎え 暫くして
大勢の日本人が
釜山の街に押し寄せて来た
帰還船に乗るためだ
北鮮や満州から辿り着いた者
難民のごとく
皆 着のみ着のままで
何も持っていない
家にあるお米を炊出した
苦しき同胞を救おうと
家族全員で懸命におむすびをにぎった

7. 帰還

百貨店の番頭だった父
ある日 走って帰って来た
ハアハアと息が切れ
水を飲み干すと
船に乗れるから
明日中に帰国の準備をしろ
と言う
家財など勿論置いたまま
リュックサックに詰めるだけ食料を詰め
船に乗った
対馬海峡の荒波に揺られ
ようやく着いたのは仙崎港だった  *1




養母は認知症
もの忘れが酷く 会話した内容を
たちどころに忘れる
この頃は
会話している最中
うたた寝をするようになった

たが自分の青春時代である
釜山での生活は
断片的だが明瞭に覚えている

私が養母に問いかけ
金魚となって心のなかに分け入る

彼女の記憶のなかを泳ぐと
戦時下に
青春を黒く色塗られた
ひとりの少女の悲しい歴史が見えて来る




 話してくれてありがとう
 よかったね
 昔に戻れて…
 もうゆっくりおやすみ

母はまた
忘我の世界に戻って行った





*1 仙崎港 現長門市仙崎

編集・削除(編集済: 2024年11月30日 21:30)

心の声を  司 龍之介

誰も聞いてくれやしないのさ
自分の心の声なんか
自分にしか聞こえないのさ

誰かが私を理解してくれるって?
だけど本当に自分を理解してあげられるのは
自分だけなのさ

伝えたいことがあるなら
言葉で伝えるという方法がある
思ってるだけじゃ
言いたいことは伝わらないのさ

感情は読み取れても
どうしてほしいのかは
よほど共に過ごさなければ
分からないのさ

時間を多く共有したとしても
相手のことが分からない時がある
そんなものさ
一人ひとり育った環境も考え方も
経験も遺伝子も違うんだから

誰も自分のことは
分かってくれないかもしれない
だけどそれでいいんだ
せめて自分だけは
自分の心の声を聞いて
理解してあげよう
でなけりゃ寂しいだろ

編集・削除(未編集)

淡い自我の君 佐々木礫

君の優しさを僕は知りません。ただ、分厚いガラスの向こう側で、穏やかな風が吹いているのを、何となく感じられるのです。
この手が君に触れずとも、君が持っている恋というもの、致し方なく湧いて出る愛というもの、その心を知る君の笑顔が、僕の網膜に映し出されます。僕はただ、それを観ている時間が好きです。
君の手を取り街を歩けど、恋することはできません。部屋で二人で映画を観ても、愛は溢れて来ないのです。
僕は君に触れられずとも、悲しいことはないのです。君が持つ心がこの世にあるなら、僕が持たずとも良いのです。
僕は幽霊のようでありました。心なき幽霊を支えるものは、いつも墓場の花束一つ。あなたの愛が欲しいのです。

編集・削除(編集済: 2024年12月04日 00:18)

詩の評、お礼です。  じじいじじい

三浦様

こんにちは。
詩の評、お礼です。
佳作有難うございます。
小さいお子さんがじいじに対して、どんな感情になるかな?という気持ちで書かせて頂きました。

これからもよろしくおねがいします。

編集・削除(未編集)

夢のまた夢  ふわり座

ズタズタに引き裂かれて
ボロ雑巾のように捨てられる夢を見た
誰か一緒にいてくれる人がいれば
抱きしめてもらうシーンだよ
深層心理の現れなのかな
僕は何かに怯えているのか
いったい何に
過去の出来事に関係があるのか
確信的なことは何もない

まったくお前らしくもない
考え過ぎだよ...と
誰か笑い飛ばしてくれないかな

電気は消えたまま
カーテンも閉めたまま
膝を抱えて小刻みに震えてた

僕らしくもない
グッと力を入れて
気持ちを入れ替えるのに時間はかからなかった
ペットボトルの水を飲み干し
深呼吸を一つ
これで何気なく1日が始まる

ご機嫌なお気に入りの曲を聴いて
徐々に自分を奮い立たせる
サビの部分でテンションはMAX
これで今日もイケる
目玉焼きも上手くいったし自信満々

可愛いあの子も振り向いてくれるかも
それはないか...
でもあんな夢をみたのに
勢いよく吹っ飛ばした僕なんだから
今日なら何が向かってきても心配無用なはず

まあ朝から何か特別なことがある訳でもないが
お昼のコーヒーは目当ての彼女と一緒に
きっと恋の味がする
他愛のない話をして微笑む彼女を見つめる
彼女は少し照れて目をそらす

まだお昼だ こんなものだろう
仕事も上手い具合に終わり
今日は帰り道も彼女と一緒

さり気なく手を握り彼女も握り返してくれた
これはイケる 彼女を家に誘って
僕の心臓は爆発寸前そして部屋に入っ...

ガバっと起き上がった!
なんだ夢か...

編集・削除(未編集)
合計5324件 (投稿5324, 返信0)

ロケットBBS

Page Top