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編集・削除(編集済: 2024年09月10日 18:37)

滝本政博様☆ありがとうございます☆蒼井百合亜

私の拙詩にきめ細やかな感想とアドバイスをありがとうございます。

唐突だとご指摘の
「真っ直ぐに球を投げても
 返ってこないのは
 壁が歪んでいるからですか
 さみしいものですね
 優しげなだけのあなた」
については、第一連目の
「行き場のない悲しみ」を説明するつもりで書きましたが、確かに唐突かもしれません。

あまり推敲もしないまま投稿してしまいましたのでやはり内容の薄さを感じますし、仰られる通りです。

とはいえ可愛い詩だと仰って頂けて大変嬉しいです。

深夜は思いのほか心に抱えた様々な感情が膨れ上がり堪らない気持ちになりがちですが、
そんな夜に創った詩です。

実際にはシュークリームではなくチョコレートがほろ苦いエクレアを頂いたのですが、
「真夜中のエクレア」より
「真夜中のシュークリーム」の方がイメージに合うためこれに変えました。

まだまだです。

推敲を試みたいと思います。

ありがとうございました。

編集・削除(未編集)

感想と評です 7/16〜7/18までのご投稿分の評です。  滝本政博

「真夜中のシュークリーム」  蒼井百合亜さん  7月16日

今日は美味しいものを食べて自分に優しくしてあげよう。そしてチョイスされたのは、「真夜中のシュークリーム」。
可愛い作品です

<頑丈な化石が
 見えないほんとうを隠す
 誰が探してくれるだろうか
 見えないほんとうを
 仮面の下で
 こっそり泣いてるわたしを>
この連のイメージがとてもよいです。
化石(胸)の中に隠されたものがあるわけです。
それは大事なものなのでしょう。
もう少しこのイメージを膨らませた書き方をしてもよかったかな、と思いました。
というのは、詩に少しまとまりのなさを感じたからです。

「真っすぐに球を投げても
 返ってこないのは
 壁が歪んでいるからですか 
 さみしいものですね
 優しげなあなた」
このセリフも詩全体からすると、唐突な感じがしました。

<魔法の薬は
 真夜中のシュークリーム
 ひとしきり 雨音は消え
 ねっとりと
 甘い夢が絡みつく>
 お気持ちが伝わります。
私も甘いものが好きで、月に一、二度深夜のコンビニに走ったりします。
<眠りたくない夜だから
 ワインは欲しくないのです>
うん、そんな夜もある。私はお酒は飲みませんが、わかります。共感いたします。


「一方通行」  喜太郎さん  7月16日

レトリックが使われているわけですが、これ何と言うのかな。
<発想>=アイデアの発見があるのです。
今回で言えば、あなたを思う恋心が車の一方通行に喩えられ、幾重にも発展、展開して書かれていきます。上手いものだなー、感心いたします。
一人称のスピード感のある語りも、内容に沿っていて良いです。
でも、わたしの中で喜太郎さんの評価は高いので、今回は佳作一歩手前とします。
理由は、展開がわりと常識的にも感じられるからです。もっと読者を驚かし、なおかつ納得出来るような例がいくつかあればよかったです。
あと、モチーフが恋に関する詩が多く、私の中では恋愛の詩人というイメージですが、他のテーマの物も読んでみたいなー、と希望いたします。


「財産目録」  津田古星さん  7月16日

タイトルがいいですね。「財産目録」。私も同じタイトルで書いてみたくなりました。自分は何を持っていて、何を持っていないのか。自己紹介の詩に持ってこいですね。
最後の二行で前項に対しての発見があり、これで詩らしく体裁が整いました。
でも、<以上>以下三行、この部分を書かないという書き方もありだと思いました。その場合、目録の方を長く書くことが出来れば、自己への新しい発見があるかもしれません。

ひとつずつ見ていきましょう。
<1、 平和な国にいること。>
昨今の世界情勢を見ると、本当にありがたいことです。
でも隣国のミサイル発射や、憲法改正などの動き、戦争をしている国へのお金の支援等々、気になる動きは多々ありますね。

<2、四季が巡ってくること。>
俳句、和歌などの豊かな文化に触れる度にこの国に生まれた幸せを感じます。
春の桜、夏まつり、秋の紅葉、雪景色、日本は美しい国です。

<3、温暖な地に住んでいること。>
極端に暑い国や寒い地域ではないことのありがたさがありますね。
また、津田さんは日本の中でも温暖な地にお住まいなのかもしれません。

<4、健やかでいること。>
とても大切なことですね。健やかを辞書で引くと、病気をせず、丈夫なこと。健康。とありました。

<5、自由に考え、ものが言えること。>
言論統制などがあり、このことが出来なかった時代があること。そのとこについて戦った人がいることを忘れないでいたいと思います。

<6、人を憎んだり恨んだりしなかったこと。>
<7、まっすぐ私らしく生きられたこと。>
努力して得たものはないということですので、これは津田さまのお人柄。素敵なことだと思います。

8、あなたに出会ったこと。
この項目が最後に登場する事に幸あれ。なんて素敵な財産目録であることでしょう。


「色合わせ」  紫陽花さん  7月17日

佳作とします。
<朝起きると新聞を取りに玄関外に出る
 ついでに水やりもするので裏庭に回る
 今日も静かな朝だ>
文字通り静な出だしで詩は始まります。
そして、お庭の描写(ここはたっぷりと行数をとってあり、その後の展開に効果的に効いてきます)。薔薇の花にくっつき、葉っぱのふりをした蛙を発見します。
蛙が色を変えることは知りませんでした。ググってみました。
<アマガエルは、植物の葉の上に居るときは黄緑色をしていますが、茶色い地面に居る時は暗い色に、コンクリートの上に居る時はコンクリートに似た灰色っぽい色になります。正常なアマガエルは、黄緑、茶色、灰色、白色に色を変えることができます。このような色の変化は、シュレーゲルアマガエルやモリアオガエルなどの他のミドリ色のカエルにも見られますが、日本で最も顕著にこの変化を確認できるのはアマガエルです。>とありました。ひとつ賢くなりました。ありがとうございます。

二連目で詩はぐっと様相を変え、これまでの私と母の相克が描かれます。
<いつも母のいい子であろうとし>て苦しかったこと、痛かったこと。
<母色の私でなければ私ではなかった>
と、色についての言及があり、一連の蛙の意味が分かってきます。
そして自我の芽生え、母離れが語られます。

三連目で現在の母の様子が語られます。
母の子離れはうまくいかなかったようです。

最終連は、ある種のカタルシスがあり、うまく着地しています。
タイトルは詩の内容に即していてよいと思います。


「上海租界」   秋乃 夕陽さん  7月18日

詩は読者に教えてくれます。情報を提供してくれます。
この詩で言えば
第二次世界大戦中の上海という特殊な場所のこと、
終戦直後の引き上げ者の悲惨な状況等です。
ここに書かれていることは、現在の日常から考えると、目を覆いたくなるような残状ですが、このような時代があったことを、知らせることは価値があることですね。

この詩は当時まだ幼かった少女の体験談という体裁をとって書かれていますが、思い切ってもっと少女の内面に踏み込んで書いても良いと感じました。創造の世界ではそれも許されるのではと思うのです。
さらに踏み込んで<当時、少女だった私は見た……>と、一人称で書くことも可能です。その場合、さらなる取材と想像力が必要かもしれません。

私は自分のことを棚に上げて、この評を書いていますが、詩は自由であり、かつ厳しく倫理的だと相反する思いを強く感じています。それは、詩は書く者の魂と深く関わっているからでしょう。

難しいテーマです。よく書けていると思いますが、欲を言えばさらに一歩踏み込み<詩としての展開>があればと感じました。
現状は、行分けを繋げてみると、普通の散文として読めてしまします。説明するのが難しいのですが、詩は文中に飛躍があったり、比喩などのレトリックを使ったりの工夫で普通の散文で書けないことを書ける文芸だと思います
難しい問題であり、自戒を込めて書いていますが、ご検討ください。

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暇を持て余す   秋乃 夕陽

今度はどんなうたをうたおうか
三時を少し回ったばかりの鴨川のベンチで
川の香りをかすかに嗅ぎながら

風に揺らされたまま
少し汗ばむ額に張り付く前髪かき揚げ
ごぉーごぉーと唸る白い水飛沫をみながら

向こう岸へ目を転じると
誰もが遊べるような拓けたスペースで
ゲートボールに興じる三人の年老いた男性
あちこち行ったり来たりしながら
腰を屈ませ腕を振るう

そのちょうど前辺りの小道では
黒っぽい帽子をかぶって
鼠色のTシャツを着た中年の男性と
緑色のリュックを背負い
前屈みで銀色の自転車を漕ぐ青年が
ちょうどクロスするように擦れ違う

少し離れたベンチには
白い帽子とTシャツを着た丸い体型の男性が
川岸の正面へ体を向けたまま
眠り込んだように顔を下に俯かせて座っている

そこから斜め後ろぐらいの草むらでは
茶髪で長い髪の若い女性が
水色の自転車を停めたそばに座り込んで
なにやら一生懸命
ノートらしき紙に書き込みをしている

誰もお互いを顧みることもなく関心すらない
それでも草の香りを纏わせながら川は流れていく
かすかに揺れる緑と白い花と水飛沫と水面と
ゆっくりとしたペースに合わせながら
行き過ぎる人の影は流れる

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退去日  温泉郷

お隣さん 初めまして
あなたはいつです?
私たちは来たばかりですので 
まだ10日ほどはありますが……
ほう 少しゆっくりできますかな
はい まあ ゆっくりといっても
すぐ出ないといけないことに
変わりはありませんが……
そうおっしゃるあなたは?
あしたです
え?あしたですか?
はは 最後まで残りましてね
実は少し 焦っております

短期で出ないといけないというのは
地下の方々と同じですね
最上階の方々は長く居られるんでしょう?
そうですな ただ 忘れられて
放置されることもあるようですな
それはそれでつらいですね……

われわれだって
別に 少しくらい過ぎても
居ていいと思うんですがね
まったくです
最近は結構 シビアなんでしょうか?
シビアは結構ですが
なら もっときっちりしてほしいもんですな
先月もここじゃありませんがね
バサッとやられたそうですな
バサッと?ひどいですね!
われわれにとって
そのまま捨てられるほどの恐怖はないですからな
まったく まったく!
それだけは嫌ですよ!
何のために生まれて来たんですか!
ここも独り者ですからな
結構いい加減かもしれませんぞ
何しろ 夏場ですからね
心配になってきました……

あ 来ました!
来ましたな
順番なら私のはずなんだが
ああ!
ああ!
申し訳ありません お先に!
お元気で!

ああ やっぱり順番を間違いましたか
「ワンパック丸ごと廃棄事件」のときのように
長期出張などなければいいんですがね
今夜は眠れませんな

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古びた玩具 大杉 司

あの頃遊んでいた玩具たちは
もう動くことなく古びていき
形だけを残して
僕を見つめている

拭いても拭いても取れない汚れ
ボロボロ状態のぬいぐるみ
もう何をしても直らない
「全部捨てよう」

昔は興味あった物も
今となってはただのゴミで
ポリ袋がいっぱいになる程
ひたすら敷き詰める

純粋だったあの頃は
小さい玩具でも喜んで
日々大切に丁寧に
飽きることなく遊んでいた

思い出を捨てるのは抵抗あるが
残しておいても邪魔になるだけ
隅っこに置くぐらいなら
外に出す方が良い

悲しい気分だが
切り替えて行こう
日が暮れる前に
早く掃除を済ませよう

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三浦志郎様へ  詩の評価のお礼

評価をありがとうございます。
星の王子さまを読書したからか、ふいに、ファンタジーの世界が浮かび、詩にしてみよう。と思いました。
三浦先生の洞察力には脱帽致します。
次回も、評価をお願い致します。

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歳月  津田古星

夕方、待ち合わせ場所へ行くと
友人が食事の前に買い物をしたいと言う。
郷里のお姉さんに出産祝いを贈りたいと。
私は快く同行した。
その時、私には三歳の姪がいたから
品選びのお役に立てるかと嬉しかった。

デパートのベビー用品売り場へ向かうエスカレーターで
彼の斜め後ろに立った私は
「こういう時を捉えて、彼の腕に手を添えたら
彼はどうするだろう。」と思ったけれど、
手を伸ばすことはできなかった。

売り場に着いて
彼は楽しそうにあれこれ見たけれど
私のアドバイスは聞き流して
アルバムを選んだ。
私のアドバイスなんて一つも必要なかった。

それでも、一緒に買い物に行くなんて
私には心浮き立つことだったのに
半年も経ずして、私は彼の前から去った。
彼の思い描く未来には
私は居ないと知らされたから。

彼との数少ないエピソードはすべて
淋しさに塗りつぶされてしまって
彼は、私と過ごす時間が
鬱陶しいものだったのかと思うと悔しかった。

いくつも季節が巡り、長い歳月が
その塗りつぶされた色を洗い流して
今、
彼が私と一緒に居て笑顔を見せた日を
おぼろげに映し出してくれた。

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三浦志郎様へ 評のお礼です。  人と庸

三浦志郎様
こんばんは。熱中症 たいへんでしたね。お大事になさってください。
たいへんな中、評をいただきありがとうございます。初めての佳作、とてもうれしいです!

"あかねちゃん"は悪く言えば流されているだけかもしれません。でも、どこか飄々としていて、何か問題が起きてもいい意味で楽観的で、そういうところは見習いたいと思うのです。
あかねちゃん世代の人たちは、家に従っている(振り回されている?)ようで、しなやかに逆風を受け流しながら 自分の生活を楽しんでいるじゃないか…と、何だかわかったふうなことを言ってしまいました…どうか受け流してください。

人を動かすものがあると言っていただけたことは、ただただうれしいです。今、自分の本質について考えています。
これからもよろしくお願い致します。

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夏祭り 紫陽花

夏祭りの喧騒が恋しくなった
夕方は6時前 気温はまだまだ30度を超えて
少し汗ばむ気温の中
今年も黒地に赤い金魚の模様の浴衣を着る
そのまま日が暮れると
私は闇に紛れて金魚になる
金魚の私はアーケードを泳ぎ始める
金魚は甘いものが好きで
ちぎった綿雲のような綿菓子をいただく
ゆらゆらと綿菓子をつまみながら人込みの中を泳ぐ
いろんな音が声が聞こえてくる
たこ焼きを焼く音 楽しそうな笑い声
かき氷を削る音 屋台の呼び込みの声
射的の音 小さな子供の泣き声

でも 私はもう金魚になってしまったので
そんな喧騒全てはただの景色だ
善意も悪意も知ったことではない
喧騒はにぎやかで好きな景色だが
喧騒の中には悪意なんて雑音もある
雑音は聞きたくない 

もうこのまま私は金魚でもいいかな
なにもかもから解き放たれて りんご飴に口をパクパクしていたら
金魚すくい屋のおじさんがやってきて 私を迷子の金魚と間違えて
金魚違いですなんていう暇もなく水槽に入れてしまった
しかし 水の中は地上よりもっと静かで居心地がよく
私はしばらくここで暮らすことに決めた

編集・削除(編集済: 2024年07月23日 21:39)

三浦志郎様、「羽蟻」に関する感想と評をありがとうございました。  秋乃 夕陽

三浦志郎様、「羽蟻」に関する感想と評を具体的にありがとうございました。
ご指摘のとおり、銀行や羽蟻のことをもう少し具体的に描いてみました。
しかし、一連目はやはりほぐしてみたものの、しっくりこなかったため、また元に戻しました。
ごめんなさい。
どうしても一連目として繋がっているものなので、その流れを断ち切ることはできませんでした。
これからもご教示よろしくお願いします。

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