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詩集出版、おめでとうございます。タイトルがシャレていて涼し気です。
時期がタイムリーです。版元は文芸社ですね。書店流通しますし、
新聞広告も出してくれるはずです。とても楽しみですね。
おめでとうございます。
新しい詩集「ラムネの玉」 著者しばたあこ
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良かったら見てください
小学生の息子が「笠地蔵」を音読するのを、
横で聞いていて、
このおばあさんのような台詞は
とても言えないなあと思った。
笠がひとつも売れなくて
雪の中のお地蔵様の
頭に被せてきたと聞いて
「おじいさん、それは良いことをしましたね。」と
おばあさんがねぎらう。
私なら、お正月のお餅が買えなかった不満を口にするだろう。
ところが、年はとってみるものです。
私にもおばあさんのような台詞が
言える時がやってきました。
夫が骨董市で古い懐中時計を買ってきましたが、
そのままでは動かないので、
夫は町の時計屋さんに持って行きました。
一ヶ月後、修理ができたと連絡がありました。
夫はいそいそと出かけ、帰ってきて
修理代が、思いの外高かったと言う。
そこで私は言いました。
「良かったね。」と。
夫は少しも良くないと苦い顔。
私はすかさず、
「良かったのよ、時計屋さんが。
珍しい部品を取り寄せ、
自分の技を振るえる仕事をして
それに見合った報酬を手にしたのだから。
修理を頼んだあなたも
時計屋さんの腕の高さを引き出したことを
喜んでいい。」
業は違えど、夫も職人の端くれ。
目出度し。
一度ひっくり返したら終わり
中の砂が落ち切ったら
終わり…
あなたへの恋心が苦しくて切なくて
恋の砂時計を心の中でひっくり返したの
付き合えば いつかは訪れる別れの日
砂が落ち切るまでの恋物語
砂が落ちないように横に倒してしまいたい
砂が減らないように愛を捧げ続けるの?
でも心の中では愛を求め続けてしまう
だから砂は早く多く減ってゆく
お願いだから減らないで私の恋心
お願いだから来ないでサヨナラの日
こんなに愛しいのに こんなに好きなのに
カタッ……砂時計が倒れた
あなたが人差し指で倒した
ありのままの君で愛されたい
その言葉が砂時計を倒してくれた
そしてあなたは両手一杯の砂の山を
倒れた砂時計の上から撒いた
砂時計が砂に埋もれて
私の心もあなたの愛に埋もれていた
ワシ寂しいの
晩に 茶碗で
メシ食って
明日 4時から
仕事
カアチャン
きのう
トウフ買いに行って
帰らへん
ワシ 寂しいの 悲しいの
ワシ ワシ どうしたら ええの
学はないし 眼も悪い
カラダ 弱いし 小さいし
カアチャンおらへんと
ワシ 生きていけんのに
あんなに カアチャン こまらせて
いためつけて なんになるねん どないなるねん
ワシみたいなもん
世間は だれも みては くれへん
カアチャンごめんな
ワシ淋しいの
できたら
帰って来てくれ
ワシ待っとる
いつまでも
明かるう
なるまで
HPを利用しているniftyで、一部サービスの提供終了があり、
それについては他社サービスに数ヶ月前にすでに切り替えを完了しているのですが、
皆さんが「お気に入り」ないし「ブックマーク」に登録されている履歴が
依然niftyの方に向いてる場合に、HPが非表示となる場合があります。
(niftyの一部サービスが今月完全に停止となったことによるもの)
その場合は、ネット検索もしくはURLで一度MY DEARのHP最新、340号を表示させてから、
再度「お気に入り」ないし「ブックマーク」に登録し直して下さい。
よろしくお願い申し上げます。
(その処理で、現行の新しい経路へアクセスする形となります)
今回も読んでいただき、その上、細かな点までご指導をいただき誠にありがとうございます。自分でも逆さありきたりな表現かなと感じていました。もっと語彙力や表現力を勉強しなければと実感いたしました。そして、もっといろんな題材にもチャレンジして見たく思いました。ありがとうございました。
なるほど
あのころは
乏しい時代ではあったけれども
その代わり
ひとびとは互いに語り合い
思索を愛した
平和は長つづきせず
たびたび敵国の侵略にさらされたけれども
ひとびとは怒りと憎悪に身を滅ぼすことなく
常に冷静沈着
勇気と知略を持って
危難に立ち向かった
過酷な運命に
しばしば翻弄されながらも
ひとびとは
この世界の謎に目を凝らし
謎に挑み
やがて
万物の混沌の背後に
理を見極めようとして
哲学を生み出した
いつしか
ひとびとにとって
真理と美は同じものとなり
あふれる陽光と
打ち寄せる紺碧の波から
幾多の美しい神々の像を
創り上げた
まだ世界は若かった―
ために ひとびとは
世界は変えられる、
という信念を持ち続け
虚無に魂を売り渡すことを嫌った
精神と肉体を鍛え
徳を身につけることを忘れなかった
そうしたギリシア人の
叡智の結晶こそがオリンピック―
この祭典の間、いかなる戦闘も行わないことを
諸国間で取り決めた、ひとびとの平和への願いを
今こそ思い起こしたい
そして
爛熟と退廃の果てに
世界が老い、病み衰えていくこの時代に
ふたたび
かのひとびとの
永遠に若い理想を取り戻し
よみがえらせたい
夏になると聴きたくなる歌がある
夏になると行きたくなる場所がある
夏になると会いたくなる人がいる
今年も太陽が会いに来た
冬眠から目覚めて
春の息吹を吸って
甘い蜜のあるほうへ
心と体の境目なんて分からないくらいに
ジリジリ暑い夏
おもちゃ箱をひっくり返したような
毎日だ
午後七時の暮れゆく空を眺めて
キラキラほと走る夜が始まる
何かに期待して
空に弧を描いて
夜が揺れている
夏のユメはここにある
昔から変わらない
きっとこの夜は終わらない
そんな時間の中にいる
一瞬のヒカリたち
次の日も次の日も
やってくるのが当たり前で
何十年の時を経ても
今とここがあるように
心を彩るヒカリたち
夏のままだ
これから来る時間よ
その中にも
形を変えながら残る永遠はあるのだろう
夏のメロディーの中にそれを信じる
もしも僕が木登りしたって
みんな笑ってくれるから
曖昧に通り過ぎてしまうだろうけど
僕はゆりかごの中で眠っているよ