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ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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眠っている
いつ寝たのかは記憶がない
いびきをかいている
という夢を見ている
気持ちよく眠っている自分を
見ている夢を見ている
いびきをかいている自分を見ている
自分を見ている
いびきが本体の夢なのか
いびきを見ている方が本体の夢なのか
見ている夢を見ている夢が本体なのか
深層にいる
いびきをかいて寝ている自分と
夢を見ているいびきを見ている自分
その、自分を見ている自分
三つの夢を見ている
トイレに行きたい、しかし
深層の夢の訴えは
夢のベールに覆われて外側に届かない
そもそも、トイレに行きたい
ということ自体が、夢の可能性がある
お腹が空いた、表層の夢を見る自分は
上、下の夢に空腹を訴える
最下層はトイレに行きたい
中間層の夢は、気づく
深層の夢は、深刻である
全ての夢は覚めねばならない
と、中間層が先に目覚めた
深層の夢はパニックを起こす
もはや、耐えられそうにない
表層の夢と合体せねばならない
届かない
ここで
目覚めた中間層は
賢明にも肉体をトイレへと運ぶ
ことを為して
穏やかな表情を浮かべる
しかし依然として
表層と深層の自分は眠っている
起きる、を決断するのは
深層でなければならない
肉体を動かす、自体が怪しい
ならば
これが第四の夢なのかも知れない
四つの夢は交差し
本体は何処かへと消えてしまった
永遠に眠り続けるのかも知れない
困った、と四つの夢は相談する
中間層はいう
いる
この四つの夢を見ている
五つ目の自分がいるはずだ
全員で、叫ぶんだ
起きろ、起きろ、起きろ、起きろ
目覚めない
何故なら
この夢は、六つ目の自分が見ている
いびきをかく夢を見ている
本体こそ、この夢の起点
そこから、それぞれに分岐し
分岐した夢は前後の分裂を重ねる
もはや、数十億の眠れる自分が
それぞれ夢を見ている
起点の夢に変化が訪れる
目覚める、夢を見た
そこから
もはや数千億を超える夢は
次々と目覚める、夢を見る
しかし
夢の中で目覚めた起点の夢は
夢の中であることに気づけない
夢の中で目覚めた夢たちは
やがて
再び眠り
夢を見る
数京兆まで増加した夢は
永遠に
増殖を続ける
永遠に
奥さんと別れたことがある友人から聞いた話だ
彼は冷蔵庫に別れた奥さんの髪の毛を一本
ラップに包んでしまっておいた
そのまま長いこと放置して
再婚が決まり次の奥さんが越して来るときに思い出した
すぐに捨てようとした
でもゴミ箱に入れる間際
気になってラップを開封して鼻を近づけた
そのとき子供の肌のような匂いがしたというのだ
冷蔵庫なんかに入れるからだ
そう思ったが
もしかして彼の未練が熟成したのかもしれないな
ならばいまの奥さんの預かり知らないことでよかったなと思った
これで話はおしまいだった‥‥はずだがこの続きがいま気にかかっている
もし私が奥さんの髪の毛を拾ったとして
冷蔵庫に入れたり匂いを嗅いだりするだろうか
する訳もなくただゴミ箱に放るだろう
実際に普段からそうしているし
でもそうやって捨てたあと
なにかのためらいが残ったりはしないかと
実は‥‥拾ったばかりの奥さんの髪の毛を
私もラップで包んでみたのだ
そして冷蔵庫のどこか目立たない場所に入れたらどうなるか
そう思っただけで扉にかけた手が止まったことが
まだ大丈夫ということなのだなと安心したようで
ただどうも気持ちの座りどころが悪くて
まるで不穏なものを捕まえるというあのインディアンの蜘蛛の巣のように
その一本の髪の毛が
どこかの夜に勝手に網目を広げたりはしないかと
ラップから取り出し
ただの一本の髪の毛に戻して
これからゴミ箱の一番底に捨てようと思うのだ
悲しみの向こう岸に
笑顔があるのなら
辿り着いたら僕の目には
何が見えるのだろう
辛くて寂しくて切なくて
この流れを横切る力なんて
無いんだ
たたずんで流れを見つめてるだけの僕に
『流れが緩やかになるまで待てばいいさ』
誰かが呟いた
僕は大きな岩に腰掛けて
流れる涙もそのままに
ただ待つだけ
時が過ぎ
辛さも寂しさも切なさも
雪解けのようにぽたりぽたりと溶けた時
立ち上がり足を流れに入れた
まとわる流れが穏やかで
また一歩また一歩と歩き出す
まだ向こう岸は見えないけれど
期待が心の中に芽生えた
流れが強くなろうとも
きっと僕は歩ける気がした
向こう岸には何があって
向こう岸には誰がいるのだろう
それがどうであれ
僕は渡りきった
笑える気がした
麦茶とぼとぼコップにこぼれ、
茶色の液体ざぶんと満ちて、
僕は苦い思いがどくどくと水流のようにあふれてきた。
なんとなく見ていたテレビに映った偉人の背番号に、
恋に憧れた日々を思い出した。
過ごした年月は川の水が流れて別の水脈へ行くようだった。
彼女は偉人がボールを打つ速度でやって来て、偉人がボールを投げる速度で去っていった。
ある晴れた日、
僕は左手にビール、
彼女は右手に麦茶、
偉人がスタジアムで偉業を成し遂げたのを祝福しあった。
こぼれた液体を拭き取ると、
ひとりになった部屋で僕は彼女が置き忘れた偉人のキャップを見つけた。
ゴミ箱に入れようとしたら、冷えた麦茶よりも冷たい涙が溢れてきた。
年々厳しくなる猛暑に加えて
大型台風、竜巻、線状降水帯…
異常気象の影響は計り知れない
中でも
近ごろ頻発する内水氾濫は
都会の密集地に住んでいる
わたしたちが、とつぜん
向き合わされた脅威なのだ
なぜって
市街地の中小河川は
どれを見ても
河床が深く掘り下げられ
川幅も広げられ
そのうえ護岸工事が行き届き
洪水が起こるなんて
まったく警戒していなかったから…
そんなわたしたちにとって
降水量が予想をはるかに超え
排水機能が追い付かず
処理しきれない雨水で
道路が冠水し、建物が浸水するなんて
これまで決して
想像できなかった事態なのだ
あちこちで
膝上まで水に浸かりながら
ずぶ濡れになって歩く人たち、
水浸しになってもう動けない自動車、
共同住宅やクリニック、
それにレストランの入り口から
わが物顔に流れ込む濁流
まるで「日常」とか
「普段の生活」とか
慣れ親しんだ世界の
底が抜けてしまったようだ
そして
何よりわたしが恐ろしいのは
マンホールの蓋が
空中に吹き飛ばされ
水柱が上がる有り様だ
たしかに、これは
異常気象を象徴する
ひとつの現象かもしれない
ただ、この水柱が わたしにとって
いっそう恐ろしく感じられる理由は
―いささか突飛な比較かもしれないが―
凶暴に出口を追い求める濁流と
ストレスに追い詰められて
とつぜん路上や乗り物の中で
他人を傷つけてしまう人々が
重なり合って仕方がないからだ
そうした出来事は、やはり
わたしたちの身の回りで急に増え
偶然、巻き添えになった人たちに
悲惨な結果をもたらしている―
一瞬にして
平穏な日常を壊してしまうのは
内水氾濫と同じなのだ
パワハラ、カスハラは言うに及ばず
日々の仕事、生活のあらゆる場面で
自己の感情をコントロールして
演技し続けなければならない重圧、
そのうえ
世の中に蔓延する同調圧力などなど…
夥しく増え続ける降水量のように
人々の心を押しつぶす
ストレスの種は尽きない
こうしたストレスと、どう向き合うか?
容易に答えの出ない問いを前にして
わたしたちは、ただ
立ちすくむよりほかはないのだろうか?
ひとつだけ
かすかでおぼろげな手がかりがあるとすれば
この場合も、やはり
内水氾濫との比較が教えてくれる―
それは、今
都会のあちこちに作られている
「調節池」、つまり
豪雨の時、膨大な量の水が
流れ込むことができる
巨大な貯水槽だ
まさに洪水対策の
最後の手段と言ってよい
結局,人間も
これと似たようなところがあって
こころが大きな湖のような
容量を持っていれば
ストレスだのなんだの
様々な問題が流れ込んでも
決して溢れないのでは?
と思うのだ
ましてや
その湖が深く広々として
いろいろな魚が住めて
おまけに岸辺を豊かな森林が
覆っていたらどうだろう?
これほど静謐な内面の持ち主ならば
余程の事態に直面しても
受けとめることができそうだ
きっと
自分が自分になれる時間を
努めて大切にしている人の
こころの中には
そんな風景が広がっているに違いない
いや
それだけではない―
ひとりひとりが持っている
こころの中の湖は
決して孤立してはいないのだ
なぜなら
それぞれの湖は
奥底の深いところで
お互いに地下の水路で
つながっているから
富士の麓にある
本栖湖、精進湖、西湖の三つの湖が
渇水の時も、豊水の時も、いつでも
湖面の標高が一致しているように、
ひとりひとりが
お互いに喜びと苦難を
分かち合っているからだ
拙作、台風コロッケの評ありがとうございます。
ご存知の通り、ネットの書き込みからのもので。書いたきっかけも台風の前日にスーパーに行ったらコロッケの試食をやっていたから……で書いた作品です。
評の一部を引用させていただきます。
> 末尾の雲や雷や雨をコロッケと結びつけるような表現は、やや無理があるようにも感じられますので、なくてもいいのではないかとも思います。
曲がったものを反対側から蹴ってまっすぐするくらいの力技の自覚があったものですから、「やや」と控えめに表現してくださった荻座利守さんの優しさを感じました。本当にありがとうございます。
またよろしくお願いします。
こんばんは。この度は貴重なお時間を使って、詩をお読みくださり、ご感想をくださりありがとうございました。
飛行船広告について別途補足を書き足すか悩んだのですが、汲み取ってくださり感謝いたします。昔は飛行船の大部分を占める気嚢の役割を知らず、中はエア遊具のように子供たちが遊ぶところだと思っていたんです。私にとっては「飛行船」でしたが、時代に淘汰された(思い出の詰まった)何かにふと心を寄せることが誰にでもあるんじゃないかと感じています。詩にいろいろなことを詰め込んでしまいましたが、万能感の薄れ、空の見え方、飛行船との距離感、などとても丁寧に触れて言葉にしてくださり嬉しい限りです。また機会がありましたらご指導いただけたらと思います。ありがとうございました。
星がガラスみたいに弾けて全てを粉々にする
僕が生きている意味って何だろう
春の息吹が近づくと元気がわいてくる気がするのは何故だろう
コップに入れた一杯のサイダー
これより爽やかなものを僕は持っているだろうか
疑問を打ち消しながらサイダーを飲み干していく
サイダーのコップを夜空にかざすとつぶつぶが星みたいに瞬く
もう僕はさっきの疑問を忘れている
人間は単純なのだろうか 難しいのだろうか
全ての問いに答えを出すことなんてできない
それでも人は考える
太陽が東から昇って西へ沈むのは何故だろう
夕陽が過去の郷愁を呼び起こすのはどうしてだろう
いくつもの疑問が流れ星となって通り過ぎていく
そして僕らは毎日生きている
こんにちは。初心者掲示板では、いつもお世話になっております。MY DEAR 掲示板では、初めて丁寧なご感想をいただきまして、どうもありがとうございます。大変光栄に思っています。
また、表現についてのアドバイスは、私も同じように感じておりました。具体的な表現の提案もしていただき、とても分かりやすく、勉強になりました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
蚊は人の
憂き心をいただき
人は
痒みと引き換えに
憂き心をしばし忘れる
ここは
交歓の坂
右側に広がる庭園
ここで
蚊が生まれ
心ここにあらずの人から
卵の糧をいただく
妻が名付けた
「蚊刺され坂」
夫が刺され
妻が笑い
妻が刺され
夫がからかう
憂き心で
刺され
警戒心で
躱(かわ)す…
母なる蚊
決して奢らず
感謝の祈りで
産卵場所を探して
夕闇に
か細く消えていく
見送る妻
見送る
生まれることの
なかった子…
熱に焼かれたのか
母なる蚊―
今年の夏は
飛んでこない
痛めた心
想い出したのか
妻は遅れて
坂を上り
夫は
振り返ろうか
迷いに迷い
坂を上る