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今日書くことは、橋蔵さんや東映のことではないので”なーんだ”なんておっしゃらないで・・・
NHKEテレの「新・にっぽんの芸能」で”蔵出し!名舞台、伝説の二枚目・長谷川一夫」を再放送で私は見たのですが、ご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
映画時代には時代劇と現代劇をやり、文芸作品などが多かったので、これといったヒットものはなかったのですが、日本の映画界を背負っていたお一人で、二枚目美男俳優といえば長谷川一夫さん。京都弁の口調で二枚目を通した長谷川さんの風貌には独特のものがにじみ出ていて芯からの二枚目だと感じます。ご年配になられてからも生涯二枚目の線の長谷川一夫さんには魅力がありました。そういう長谷川さんは、美というものをより引き立たせるためには努力を惜しまず、見ている側からは自然に見えるようそれでいて感動を得られるような演出のノウハウを注ぎ込んでいました。
🐣舞台稽古のときの話が面白かったです。
まずは舞台で共演した草笛光子さんのお話。稽古のとき、舞台の幕が完全に下りるまで床に体を伏して泣くところで、長谷川さんからダメ出しの大きな声が飛んできた。幕が完全に閉まるまでの泣く顔は客席の方に見せていなければいけないと。そのとき長谷川一夫の真骨頂をみたといっていました。
🌹ヴェルサイユの薔薇のオスカルとアンドレのキスをする仕草のところで、幕が下りるまでどのような体制をとっていくか、そのときの稽古も厳しかったようです。
その時のインタビューと苦しかった態勢の舞台場面がありますので載せてみますね。
❦また「サワコの朝」で鳳蘭さんもベルサイユのばらの秘話を話したことがありました。
「長谷川先生が私の胸にね、『フェルゼ~ン』と顔をうずめた。長谷川先生が相手役のマリー・アントワネットになってくれて、私の胸の中で『フェルゼ~ン』と。長谷川先生を抱いてるみたいな」と、女性であるアントワネットになりきる長谷川の演出術を披露した。」と。
長谷川一夫さんの演出は後の宝塚に及ぼした影響は大きいものがありました。
🖊長谷川さんの「目千両」は皆様よくご存じ、この二枚目の線を継いで次の世代を期待されていたのが橋蔵さんでした。橋蔵さんも銭形平次あと、舞台の話もあったのですから、
いろんな分野の方とそれこそ映画ではできなかったもので、橋蔵さんの違った面が発揮されていたのではと考えることもできます。橋蔵さんは自分の舞踊というものを確立したかったという夢を持っていらしたようですから、そちらを組合わせたような芝居なども期待できたかもしれません。
舞踊会いなどでは長谷川さんとの共演は何度かありましたが、大映と東映のスター同士ですから映画ではありませんでした。1982年頃ですか、長谷川さんが撮影所に橋蔵さんを訪ね、ゲストで出てみたい、そのときの筋はこんなのがいいなと話が弾み、早速共演する脚本を作り、いよいよ実現かというとき長谷川さんの体調が悪くなり実現には至らなかったのです。
もし、これが実現していたら、長谷川さんと橋蔵さんの間で何か素晴らしいことがおきていたかもしれませんね。
ちょっと、寄り道をして、橋蔵さんが尊敬していた長谷川一夫さんに視点を移して、改めて大川橋蔵さんを見つめていきたいと思いました。
見ましまた。
結構この番組が気に入っています。
私の父も長谷川一夫さんのファンで、ことあるごとにライバルむき出しにしていましたが、お年を召されでも素敵な方でしたね。残念ながら認めます。白髪混じりの、髪型が清潔感あり素敵でした。
銭形平次の共演見たかったですね。まさか同じ年に亡くなるなんて・・・
いつかこの番組で橋蔵さんを取りあげていただいたらとひたすら毎週みております。
見ました。
結構この番組が気に入っています。
私の父も長谷川一夫さんのファンで、ことあるごとにライバルむき出しにしていましたが、お年を召しても素敵な方でしたね。白髪混じりの髪型がとても清潔感があり流石と感じました。
銭形平次の共演みたかったですね。まさか同じ年に亡くなるなんて・・
いつかこの番組で橋蔵さんを取り上げていただけたらと、ひたすら毎週見ておりますが。
亡くなった父は時代劇が大好きだったので、長谷川一夫さんがテレビでやっていた「半七捕物帳」「赤穂浪士」は欠かさず楽しみにしていたそうです。
橋蔵さんの「銭形平次」と「半七捕物帳」が続けてあった時はほんとに満足な顔をしていたということです。
長谷川一夫さんから何かを教えてもらえた人は幸せだったでしょう。
橋蔵さんも長谷川一夫さんを目標に俳優としてより磨きをかけたいと思っていたのではないでしょうか。
金糸雀さんが書かれたのを読んで、長谷川一夫さんは人徳、人柄、人間性というものを備えた、自分が持っている美しい芸の知識を後輩達に継承した素敵な人だったのだな、容姿だけでなく人間的にも二枚目スターだなと思います。
私の亡き母が長谷川一夫さんの大ファンでした。徹子の部屋でゲストに出られたのをYouTubeで見ましたが、さすが目千両でした。流し目のやり方を披露さっていました。おこがましくも、私も日舞の時にな~んて・・・(おこがましすぎ!)ひばりさんは舞台や、映画で共演されて演技の指導をして頂かれたとか、ひばりさんのお母さんが長谷川一夫さんのファンだったらしいですね・・・橋蔵さんも雪之丞変化の時の話を金糸雀さん書いておられましたね。
天下の二枚目俳優!今そんな呼ばれ方する俳優さんいませんね。昭和は遠くなりにけり!
テレビ大阪の「銭形平次」放送を録画して毎日楽しんでいます。何時でも見れて最高です、
大阪に住んでいてよかった⁈
毎日平次親分の顔が見られていいですね。
「銭形平次」の再放送を毎日テレビで見ていたのは何年前だったでしょう。BSフジで夕方5時からの時間でした。到底仕事で見ることはできないので、先輩が録画をしてくださり、仕事で伺っては何話かをまとめて一緒に見ていました。
158話からでお静は鈴木紀子さんでした。新人なので八千草さんや香山さんのようではなかったけど、お弓ちゃんが土田早苗さんだったので少しは締まっていました。でも、暮れごろになったら中途半端に放送がなくなってしまって悲しい思いをしました。全国放送でやってほしい。
東映チャンネル10月の放送作品がアップになりましたね。
☘橋蔵さんの出演作品は「黒の盗賊」「曽我兄弟 富士の夜襲」「富士に立つ若武者」
の3作品になります。
「黒の盗賊」は双子の兄弟二役で、野生的な兄、理性的な弟を演じ分けています。
「富士の夜襲」は数分間の出番ですが、セミオールスターでの映画に、初めて出演ですからこんなものでしょう。
「富士に立つ若武者」はどちらかというと、源頼朝と北条政子との恋愛を中心に描いた作品でしょう。私は、政子より思いを寄せるながら頼朝を支えていく志乃に気持ちが動いてしまいます。
♦椿 様
やくざものは見ていても不思議ですよね、ドスの立廻りって、武士のように流派というかかっこいい構えはないが、やくざ同志が体を張ってドスをふり廻すという感じじゃないですか、それを見てスカッとして意気が上がるんです。そのような時代劇を作れるのはやはり東映だったから出来ることなんだと思うのです。立廻りのうまい役者さん達が沢山集まっていたのも、殺陣師の足立さんという方がいたからだと思います。
二つの作品の荒神山喧嘩の場面は、作品のラストを飾る場面か、事件の発端を示唆する場面の違い、重みによるのでしょうね。
また、橋蔵さんはやくざの立周もきれいですし、この仁吉などは貫禄もついてきている。右太衛門さんの動きは早くて止がきいている。それぞれなのですが、その人の持ち味が十分に発揮されていればこれ以上のものはないはずですね。
金糸雀 様
これぞという場面の画像の作業大変だと思いますが、ありがとうございます。それもなるほどと思うところが掲載されますのですごいことだなと感心してしまいます。
画像だけでなく、作品への思いでここはと言う所が金糸雀様と合致するか楽しみにしています。
オールスター時代劇映画は心底楽しめる娯楽作品でした。特に任侠物はドスでの立廻りの荒っぽさがよく、出演する俳優も多いので持ち時間などを考えて、展開が速いのがいいです。「仁侠東海道」の荒神山の立廻りは切替えが速いので、よーく見ていないとどの人だかわかりません。アップになったり引いたり忙しいですが、それだからいつ鉄砲が撃たれるのか、臨場感がありドキドキしながら見ていました。
それに比べると「勢揃い東海道」での荒神山の立廻りは橋蔵さんの周りだけが動いているだけに感じ、そこに鉄砲に撃たれますから何となく立廻りの面白さがなかったように思われました。
金糸雀様が書いているように、仁吉の死があって次の場面からがかたき討ちという本筋ですから仕方のないことかもしれません。
錦之助さんの大前田栄二郎も鉄砲を何発か撃っただけですから、冒頭から30分の間に素晴らしい仁吉を見せてくれた橋蔵さんにかっこいい立廻りももう少しと言うのは贅沢なことですね。
♦おきょう様 ・ えっちゃん様 ・ 浅んちゃん様 ・ 芙蓉 様 ご覧になっている皆様
💚橋蔵さんとひばりさんのコンビが解消されてから4.5ヵ月経っての「勢揃い東海道」でもイキの合ったお二人は健在、冒頭場面の仲の良い演技に私達は魔法にかかったように気持ちが舞い上がってしまいます。演出もうまいがお二人の演技はそれ以上の効果をだしていますものね。皆様があの場面を見ているときの表情が見えるようです。
♢おきょう様
ほんと、右太衛門さんの山岡鉄舟、錦之助さんの大前田栄次郎はかっこよく美味しいところを持っていきますね。この二人が出てくることで、作品の展開にメリハリがついていますから、見ている方も飽きがきません。
橋蔵さんと錦之助さんはオールスターとセミオールスター的な映画でしか一緒の作品
はありませんね。それも会話をするところがある映画は少ないですね。
♢えっちゃん様
後にまわり帯を結ぶ橋蔵さん、それがうれし気なひばりさん、あのたまらなく絵になるお二人の光景は、着物を着る人、着付けのわかる人には、より以上に素敵に写ってくるでしょう。「気がつかなくて御免、一言いってくれればいつでも手伝ったのに」と御主人が言っているかもしれませんよ。橋蔵さんにやきもちを焼いているんじゃない?今度着物を着るとき、御主人に問いかけてあげて。
そうですね、侠客吉良の仁吉で男らしさを見せてくれた橋蔵さん。このころから男を感じさせる役が多くなてきました。雰囲気的には「代官所破り」の笹川の繁蔵でも見られます。
♢浅んちゃん様
トミイ・マミイの画像冒頭のところも・・・とは思ったのですが、今回私が注目したところからすると、画像で紹介したところになってしまいました。
喜んでいただけてうれしいです。
トミイとマミイは最初の頃はよく、ふざけてけんかをして見たりと楽しくやっていましたが、「忠臣蔵」あたりから少しは落ち着いたでしょうが、何しろ橋蔵さんが話していてちょっかいを出すと、ひばりさんも負けてはいない、・・・そして二人で笑ってと、長い待ち時間を楽しく過ごしていたことでしょうね。
♢芙蓉 様
仁吉が女房に三下り半を突き付けるということは男らしさがあるということを表現しなければなりませんね。
「勢揃い東海道」では、ひねって果たし状と一緒に渡していますが、通説は仁吉から三下り半を突き付けられるわけです。そこは「仁侠東海道」で描かれている仁吉夫婦の感じは大人でやはり右太衛門さん長谷川裕見子さんのなせるわざでしょう。ジンとさせます。これをそのままストレートにやってしまうと、橋蔵さんとひばりさんお二人を配役した意味がなくなります。ファンは悲しいにしろしっとりとお二人の絡みを期待しているというわけです。それにやはり当時の橋蔵さんには、まだあのような台詞はあいませんから。映画を盛り上げるのは大へんだと思います。
🐦ここで、仁吉が女房への三下り半の様子から。
その部分は、ぐい呑み一杯のお酒を飲み、そのあとから長吉のところの荒神山の縄張りを安濃徳が取ったということを話し、
「おめえは渡世人の娘に生まれ、渡世人の女房になった女だ、渡世の仁義はみにしみているはずだい」
「え、知ってます、だからって、おまえさん」
「お新、仁吉を男にしてくれ」
「ひどいっ」
と台詞は続いて、お新は納得せず、安濃徳のところへ自分が出向いて説得してくることになりました。出かけて行く女房の後ろ姿を見送る仁吉。
ただ仁吉が結婚していたかどうかがわかっていないため、講談で語られるようになったとき、話に情を付けるために創作されたものと考えられるということです。
義理と人情の男として歌われる吉良の仁吉は、清水次郎長の子分から唯一次郎長の兄弟分にまで出世したといわれています。愛妻の父親が弟分の縄張りを横取りしたため、妻を取るか弟分を取るかで悩み、結果弟分の助太刀をします。仁吉は女房より、次郎長との義理を取ったわけです。
荒神山の決戦へは源徳寺から出発しています。その源徳寺に仁吉の墓はあり、碑文に、尾崎士朗の人生劇場望郷編からのこのようなくだりがあります。
「仁吉が男になるかならぬかの境目は、荒神山の勇ましい働きぶりじゃなくって、あの女房が、だまって三下り半をおしいただき、長い間お世話になりました、といって帰ってゆくうしろ姿を心で伏し拝みながら、さあ行こうかと立ち上がったときの切ない気持ちの中にあるんだよ」
🐧次郎長任侠ものシリーズ4作品もあと少しで終りになります。でもこのシリーズは東映チャンネルや時代劇専門チャンネルではよく放送されますから、また見られることを期待して!!
「仁侠清水港」では二枚目追分の三五郎、次郎長一行が草鞋を抜いでいる巾下の長兵衛のところに、仙右衛門と三五郎が次郎長の女房お蝶のお供をして暖簾をくぐって現われます。橋蔵さんのさわやかな声がし、スクリーンにいつ顔を見せるのかと心まちして心躍ったことでしょう。石松役の錦之助さんとの二人だけの芝居場面は心に刻まれたと思います。
「仁侠東海道」では物語のすじは、増川仙右衛門の伯父を殺した三人組を追っていく段階でいろいろ事件に巻き込まれる次郎長一行が吉良の仁吉のところへ草鞋をぬいていたとき、荒神山の縄張りの件で安濃徳との大喧嘩となり、次郎長一行も駆けつけるが、仁吉は鉄砲で撃たれたうえ斬られて命を落します。橋蔵さんとしては、
伯父を殺した三人組の居場所を聞いたらおしまを斬れとの次郎長の命令に背き助ける仙右衛門、半五郎、法印の情けに心打たれました。
「仁侠中仙道」は国定忠治一家の米を買いつけね資金を作るため賭場あらしをするところに集中しました。浅二郎の鼻掛け姿が何度も見ることができ気分よかったです。ラスト赤城の山に向かう忠治一家とそれを見送る次郎長一家の笠を振る光景には悲しさがありました。
「勢揃い東海道」はズバリ橋蔵さんとひばりさんのコンビが戻ってきた夫婦役でしょう。二人がそれぞれに持っている甘いお色気が年月を越えて一段と磨かれていて、オールスター作品ならではの感動があります。
今配信中ですから、ゆっくりとご覧になってください。
✋(画像をクリックすると拡大できます)
最終の「霧の中の渡り鳥」、
やはり、やくざ渡世物は最後はどうしてもそこから姿を消す安住の地がないのが悲しいです。この映画を映画館で見た時は、折角母とあえたのにここらで草鞋を捨て幸せになって欲しいと思いました。シリーズがこれで終りとなると余計にそういう気持ちが湧くものです。その気持ちは、現在も見るたびに思うことです。
橋蔵さまの股旅やくざは、他の俳優さんと違ってジーンとくる哀愁が漂うため余計に後ろ髪を引かれます。
そう言えば「霧の中の渡り鳥」以後、定番ともいえる泣かせるやくざものの作品が橋蔵さまからも消えました。時代の流れは時代劇にも相当な影響をもたらしていたわけで、橋蔵さまのやくざにも少しニヒルな面が出てきていました。橋蔵さま自身年齢と共に成長をしているわけですからいつまでもスラッとした二枚目の感じの役は無理です。
それは「勢揃い東海道」を見ても思います。仁吉は義理と人情に厚く腕っぷしが強い侠客といわれていますから、なよなよした男では困ります。そこへ女房に三下り半を突き付けるのですから、男らしさが出なければ絵になりません。
その点橋蔵さまもお化粧の仕方で侠客の雰囲気が出ていました。橋蔵さまの男らしさを引き立てたのはやはり無二の親友美空ひばりさんの可愛らしい女房の演技があってこそだと思います。
皆様が思っているように冒頭旅籠での場面は、トミイ・マミイコンビで仲睦まじい夫婦をファンにサービスしてくれて大変うれしいところですが、長吉が現れ今までの空気が一転して物語は荒神山の縄張り争いにどんどん流れていくのです。
金糸雀様が言ってらっしゃるように、冒頭部分は、仁吉が恋女房を離縁する心の葛藤を知るためのところになるのでしょう。
大前田栄五郎の息子栄二郎を錦之助さんがやってちょこっとだけの出演で物足りなかったです。
また松方弘樹さんや北大路欣也さんという若手が目立つ役につき、時代劇にも時代の動きを感じます。
今回は出演者の字幕が出ても役柄が書いてありません。当時ポスターなどを見てから映画館で見た方は何となくわかったでしょうが、大部分の方はどういうストーリーでくるのかわからなかったのではと思います。というのは、荒神山での仁吉と安濃徳の話は少しですが出てきていましたから。作品の進み方により、最初に吉良の仁吉、安濃徳が出て来ますので、荒神山のやくざ同志の大喧嘩に関することから始まる内容なのだと分ります。大体は次郎長ものといえばお決まりの題材が脚色されていますから、この映画は、筋書にそって出てくる人物を把握していくパターンになって、この俳優がこの役とスクリーンに映し出されるのを追ってゆくところに面白味は感じます。
「仁侠東海道」の後半部分で吉良の仁吉が出ていました。
その仁吉と安濃徳の荒神山での大喧嘩が起こる過程を、改めて違った視点、今回は女房お新の安濃徳と仁吉の関係から仁吉夫婦を前編に持ってきています。仁吉が27歳のときの出来事ですから、橋蔵さんとひばりさんの夫婦は子供が出来たまだ新婚夫婦がぴったりです。第一の見せ場は、仁吉が女房お新の父親安濃徳と対決をするため、お新と離縁する覚悟を決める場面でしょう。お新は仁吉が心からそんなことを考えているとは思わず、にこやかな笑い顔を見せ、安濃徳を説得に向かう、渡された書状は果たし状とお新と離別の書状とは全く知らずに・・・。お新を見送り心の中で別れを告げる仁吉の心情を思うとやりきれない気持ちになります。
名づけ親次郎長に誕生を迎えた太郎吉を見せようと女房お新とやって来た吉良の仁吉のところへ、兄弟分神戸の長吉がやってきます。荒神山の縄張りをお新の父安濃徳に奪われたというのです。安濃徳に荒神山の縄張りを長吉に返してほしいと頼みに行きますが、安濃徳と黒駒の勝蔵は結託して、女房子供が可愛くないのかと仁吉を脅したうえ、次郎長との縁も切るよういってきます。そして、荒神山を返してほしいなら「ドスで来い」と強気な安濃徳の姿に決心をかため、お新と子供が待っている家に帰って行きます。
帰って来た仁吉の様子からお新も何か様子が違うのを感じとっています。
子供の寝顔を見た仁吉は、お新に安濃徳のところで逢ったことを話し、別れ話を切出して行きます。
♠(そう言えば、当時この映画を家族で見にいったとき、ひとつ前の上映時間の途中から映画館へ入りました。そのときスクリーンに映し出されていたのが、このシーンだったのです。橋蔵さんの仁吉は30分位のところにしか出て来ないので、お新との別れから荒神山の出入りまでは、得した気分になりました。)
お新は父安濃徳のところに行って頼んでくると駕籠を呼び何故か後ろ髪を引かれながら出立しようとしていると、仁吉が安濃徳にもう一度自分からもお願いをしてみると書状をお新に渡します。お新が駕籠で出かけるのを見送った仁吉の表情には悲しいものがありました。お新が仁吉から渡されたものは三下り半だったのです。
💎橋蔵さんとひばりさんの夫婦役は「丹下左膳」でもありましたが、まだトミイ・マミイと呼ばれて人気絶頂の若かったお二人に合った設定のものでした。そして、このとき辺りからひばりさんの独立の話があり東映専属でとの話が持ち上がっていたはず、それもあり新芸プロ専属としての二人の共演として丹下左膳での夫婦役ができたとも考えられますね。
そして、この「勢揃い東海道」が作られる時期は、東映はひばりさんを現代劇中心で考えていたと思いますがうまくいかず、ひばりさん側がテレビや舞台に移ろうとしていたとき、時代劇映画も下降線をたどっていたこともあり、オールスター映画もこれまでと考え、最後にふさわしく、期待しているだろうトミイ・マミイの再現を仁吉夫婦役で持って来たようにも感じられます。作品の時期が時期のため私はその考えも外せないと考えてしまいます。(個人的な考えですので、お許しくださいね。)
「勢揃い東海道」でのお二人は、年月を経て十分な大人になりましたから、やくざの世界に生きるあの別れ話の場面には、お互いを見つめ合うしっとりとした落着きの中に甘さと切なさが感じとれ、同じ色気を持っていますから演技以上の心情が重なります。特に、お新を演ずるひばりさんの素晴らしさに見入ってしまいます。
♢「勢揃い東海道」の作品内容はこの先ブログの方で細かく載せていきますので、
ここでは、私が二人の場面を見ていて雰囲気が心を揺さぶって来るところからちょっとだけ載せてみました。
△ ▼ △ ▼ △ ▼ △
☘橋蔵さんとひばりさんの場面から心情表現として目に残ったところは、次のところになります。画像で載せますので、下記のURLをクリックしてご覧になってください。
💻 https://sugi-nami.blog.jp/archives/16487360.html
△ ▼ △ ▼ △ ▼ △
🐧第二の見せ場は荒神山の大喧嘩ですね。ただ臨場感ある東映時代劇だとは思いますが、私は何故かもう一つ冴えたものを感じません。動きはありますが軽いのです。橋蔵さん演ずる仁吉の意気ごみと動きの速いドスでの立廻りは凄いと思います。ここは橋蔵さんの立廻りを見せるための演出ということも理解できます。それにしても重みを感じないのは何故でしょうか。これはいえるかもしれません、この場面は仁吉が撃たれ、安濃徳を殺さないでくれと次郎長にお願いすることで、いよいよ次郎長が出てくるステージにつなげる役割の場面ですから仕方ないことかもしれません。ただスクリーンに映し出される時間は長いのですが、映画が終った時には、思ったほど橋蔵さんの仁吉は印象に残っていないと思えることもあります。これがオールスター映画の良いところ・・・と納得しましょうか。
この4作品の次郎長任侠もので、各スターが年代でそれぞれの身の丈にあった役柄を演じていましたが、皆様はどのスターのどの役柄のどんなところが見ていて魅かれましたか。その役はやっぱりこのスターでなければ・・・というものが見えてきますね。
✋(画像をクリックすると拡大できます)
金糸雀様
一番いい場面の写真をアップして頂き嬉しいです。(すみません、携帯に保存しました)
この雰囲気を見たら余計に、トミーマミーの夫婦役のパッピーエンドの映画が欲しかったと思います。きっと撮影の待ち時間も、仲良くされていたんでしょうね💛💛
有難うございました。
私は親子水入らずの場面、帯を結ぶのを手伝ってと言って結んでやる二吉。
嬉しそうなお新。このシーンが何度見てもたまりません。
そして鏡を覗き込む・・
とても愛情溢れるシーンで大好きです。
主人にこんなことしてもらいたかったですね。
帯の締め方で、着付けもしっくり行きますものね。
私の中では任侠4作ではこの勢ぞろい東海道が一番です。
ひばりちゃんとの夫婦という設定で、男くさい男の中の男
を感じました。
「勢揃い東海道」やはり好きな映画です。金糸雀様や浅んちゃん様と同じく冒頭の「仁吉とお新」の流れるようなシーン~さすが橋蔵さんとひばりちゃんです。
本当にこれが最後の映画共演になりました。
また、中村錦之助さんの「大前田栄二郎」はシーンは少ないのですがさすが存在感がありました。
橋蔵さんと錦之助さんはオールスター映画以外での共演はあまりないような気がしますが…
今回の任侠シリーズとても楽しんで観ていました。「銭形 平次」もあるのですこれからも楽しみです。
冒頭の仁吉、お新の場面やはり息の合った演技いいですよね、お新さんの帯を結ぶの手伝う仁吉、顔見合わせて笑う二人。
つらい心情の台詞「三々九度の盃、別れの時の盃・・・」別れ告げる仁吉、その後の、お新さんについ自然に涙がほろりです😢ひばりさん歌手としてもトップですが女優さんとしても素晴らしいと、ひばりさんファンの私は勝手に思っています、
トミーマミーも経験豊富になられていて、引き込まれました。
その他オールスターさんも適役。今はこのような任侠物のスケールの大きい時代劇は、出来ませんね、さすが時代劇の東映さんでした。両御大が出られると、映画が引き締まりますね。
映画と分かっていても、仁吉、月様、壮絶な死は切ないわあ~勘弁してほしい
浅んちゃん様のおっしゃる冒頭の場面は、吉良の仁吉と分からなければ、これから仲のよい夫婦の設定でどんなにか楽しく甘い夫婦を見せてくれるだろう、と期待大で見る場面です。ところが”安濃”という土地の名が出てきたとき、先がどうなるかは読めてしまいますから、一時の幸せに満ちた場面となるのです。ですから、あの笑顔が悲しくも見えてしまいます。
ひばりさんの甘える声と表情と橋蔵さんの表情がピタリと合う同じ雰囲気、色気を持ち、数年間の阿吽の仲の二人ですから、言葉でなくともお互いに演出を理解できるという強みがあります。
私もこの場面は好きなところですが、今回は、仁吉とお新の心情表現で私が目に残ったところを載せていこうと思います。
浅んちゃん様と合致するところもあるようです。