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互選結果発表

互選結果発表
8月句会の結果を発表します。8月のトップはダイアナさんの「広島忌」の句で10点を集めました。続いて尾花さんの「風鈴」の句で7点、にゃんこさんの「原爆忌」の句、アイビーの「端居」の句、弥生さんの「新涼」の句が6点で並びました。以下、5点句には7句が並ぶ激戦でした。
10点句 10 小六の語り部ガイド広島忌 (ダイアナ)
 7点句 87 風鈴にふれてにこにこ抱つこの子 (尾花)
 6点句  4 サイレンへ風止まる街原爆忌 (にゃんこ)
 6点句 42 端居して世の喧騒と距離を置く (アイビー)
 6点句 64 新涼や新作パンの並ぶ店 (弥生)
個人別総合ではにゃんこさんが20点でトップでした。

8月度みんなのネット俳句会・清記一覧  特選2点、並選1点で計算。     7・8・14
1 止まらないポテトチップス秋涼し 
2 八十路来て良き汗かける幸せを (てつを) 2 ラガー、茶々、
3 迎え火の吠え出す犬と男の子 
4 サイレンへ風止まる街原爆忌 (にゃんこ) 6 ◎えっちゃ、◎ちとせ、かをり、アイビ、
5 鷺の首白き紋様青田原 (和談) 2 ◎ヨヨ、
6 しんがりの船鉾雨に悠悠と (尾花) 2 ちとせ、和談、
7 緑蔭へ漢孤独な翳を曳く (ナチーサン)
8 腹当は明日の元気を約束す (コビトカバ) 1 弥生、
9 夫運転私助手席雲の峰 
10 小六の語り部ガイド広島忌 (ダイアナ) 10 ふうり、えっちゃ、尾花、ちとせ、コビト、◎ヨシ、森野、茶々、ナチー、
11 好きな夢選べる未来水中花 (ヨシ)      1 玉虫、
12 平幕は元気はつらつ名古屋場所 (ラガーシャツ) 3 ◎ふうり、比延、
13 流星や幾人残る同級生 (玉虫) 2 ちとせ、ABC、
14 鉢植えに灯る夕菅ひと夜花  (森野) 1 みにょ、
15 しかけたりしかけられたり水鉄砲 (ABCヒロ) 1 比延、
16 極暑日に線香燻り香り立つ 
17 つかの間の生とも知らで蝉鳴けり (みにょん) 4 ふうり、えっちゃ、茶々、ヨヨ、
18 水の日に記録的雨皮肉かな 
19 鶏も卵を産まぬ極暑かな  (ふうりん) 2 ちとせ、ヨシ、
20 更衣逢ひたき奴は何処やら 
21 青芦の風を呼びたりあひびきし (かをり) 1 えっちゃ、
22 向日葵や凛と老人寄せ付けず (和談) 1 ヨヨ、
23
24 ほおずきやほの口をして吹き鳴らす (弥生) 2 ◎にゃん、
25 夕菅や湖に暮れゆく比良比叡 (てつを) 3 みにょ、森野、比延、
26 向日葵や人と違ふと吸えぬ息 (コビトカバ) 1 玉虫、
27 夕暮れへ秋は密かに紛れ込む (にゃんこ) 5 ◎てつを、森野、和談、弥生、
28 水着着て昭和モダンの砂スキー (アイビー) 1 和談、
29 鉾の輪に噛ませたる梃子木屑とぶ (尾花) 2 ダイア、アイビ、
30 立つ秋や季節は歪み飛来せず 
31 暑くなる予感小石に躓けり (ナチーサン) 4 尾花、ヨシ、玉虫、アイビ、
32 闇深き夫の故郷や天の川 (玉虫) 2 ラガー、ダイア、
33 今朝の秋雨は田畑を潤さず 
34 夏草は胸の丈までここ空き家 (ABCヒロ) 3 みにょ、てつを、ラガー、
35 運転は夫におまかせ雲の峰 
36 夢心地推しコンサート夏の夜 (みにょん) 1 えっちゃ、
37 玄関を出れば秋津の群るる空  (森野) 2 てつを、にやん、
38 熱風浴ぶ木々も疲るる40度 (ヨヨ) 5 ちとせ、◎みにょ、ヨシ、和談、
39 新盆の供物の礼の昔めく (比延) 1 森野、
40 長崎の鐘の復元盆供養 (茶々) 5 ふうり、えっちゃ、ABC、◎ナチー、
41 みんみんやとく眼帯のもどかしさ (かをり) 5 ちとせ、コビト、てつを、ヨシ、にゃん、
42 端居して世の喧騒と距離を置く (アイビー) 6 ダイア、◎ABC、◎比延、弥生、
43 蝉時雨背に一刀浴びにけり (和談) 2 玉虫、ヨヨ、
44 目を剥いて暑いと言ふや仁王像 (尾花) 3 ラガー、和談、比延、
45 今朝の秋ひこうき雲は茜色 
46 八月の悼みごころの靴並ぶ (えっちゃんあら)  3 コビト、かをり、ナチー、
47 句集編む時の流れや梅雨湿り 
48 炎天や悲鳴を上げる室外機 (てつを) 1 ヨヨ、
49 炎暑果てほっと一息夕日観る 
50 無人駅風は青田を渡り来る (にゃんこ) 5 ふうり、みにょ、てつを、森野、比延、
51 炎暑なり荒れに荒れてる名古屋場所 (ラガーシャツ) 1 茶々、
52 寝室に蟷螂全身に寒気 
53 老犬の座り込みたる秋暑し
54
55 語り部の白髪三千丈原爆忌 
56 このセット取れば優勝蝉時雨 (ヨシ) 2 コビト、ダイア、
57 猛暑日も牌で鍛える古き脳 (みにょん) 3 えっちゃ、尾花、コビト、
58 迷い道して出会いたる花鬱金  (森野) 1 尾花、
59 母と見るプレバト俳句蚊遣香  
60 師の病快癒願ひて笹飾る 
61 原爆忌さらけ伝えよ世界中 
62 踏み上る崩れ石段花は葉に 
63 初めての町に既視感百日紅 (アイビー) 4 みにょ、ヨシ、ABC、玉虫、
64 新涼や新作パンの並ぶ店 (弥生) 6 てつを、ラガー、ダイア、◎アイビ、
65 すれ違ひざまに見上ぐる百日紅  
66 向日葵は今太陽に挑みたり 
67 雨の京都地につくほどに夏柳 (尾花) 3 ◎茶々、玉虫、
68 冷奴何も吸収したくない 
69 ペン胼胝の名残かすかに桜桃忌 (てつを) 2 ヨシ、弥生、
70 孫を待つアロハで変身米寿なり (和談) 1 ヨヨ、
71 蚊遣香持ちつつ移動庭仕事 
72 夢に入ることもできずに明易し 
73 憧れて届かぬ遠さ夏茜 (ヨシ) 3 にゃん、◎玉虫、
74 面痩せの何処に立ちても夕立かな (かをり) 1 ナチー、
75 溜息を繰り返しつつ夜の秋 
76 美しく儚きものに揚花火 
77
78 森更けてなほ蜩の鳴き止まず  (森野) 1 にゃん、
79 みちをしへ遥か先行く父の背ナ (玉虫) 4 ◎尾花、てつを、アイビ、
80 あれこれと歳時記片手に熱帯夜 (みにょん) 1 ラガー、
81 昼日向ビール三昧蝉時雨 
82 マスカット一房囲む甘さかな  (ふうりん)   3 かをり、茶々、弥生、
83 愛猫も興奮夏の甲子園 (茶々) 1 ABC、
84 手花火のじじと弾けてみな終る (かをり) 2 にゃん、玉虫、
85
86 表札はローマ字表記秋の薔薇 (弥生) 2 かをり、比延、
87 風鈴にふれてにこにこ抱つこの子 (尾花) 7 ちとせ、コビト、ヨシ、茶々、和談、◎弥生、
88 太陽のコロナ閉じ込めスイカ玉 (てつを) 4 コビト、かをり、ナチー、和談、
89 生き過ぎたといふ義父逝きし初の盆 (えっちゃ) 3 みにょ、◎コビト、
90 日を浴びて畑に向日葵凛と立つ 
91 なまくらなこの身を嗤へ蝉時雨 (にゃんこ) 4 ◎ラガー、ダイア、ABC、
92 寝室を出たらあちらに蝉王国 
93 蛍の点滅闇を争はず (ナチーサン) 2 にゃん、茶々、
94 御所東膳を揃えて生身魂 (ラガーシャツ) 1 かをり、
95 豊漁の鰯クレーンの網開く (ダイアナ) 5 えっちゃ、尾花、ABC、アイビ、弥生、
96 秋簾昭和の会話聞こえそう (ABCヒロ) 2 てつを、ナチー、
97 今の子に貧乏話終戦日 (アイビー) 1 弥生、
98 名は名古屋朝顔とあり江戸の鉢  (森野) 1 ふうり、
99 旅先で席譲られし冷房車 
100 盆唄や炭坑節を繰り返し 
101 熱波の水桶で伸びてる蛙の子 
102 古本の書き込み侘し夜の秋 (比延) 3 ◎森野、アイビ、
103 茄子馬で迎え火求め先祖来る (ヨヨ) 2 ◎和談、
104 ひまわりも俳句も好き麻雀も (みにょん) 1 ラガー、
105 万博リングそぞろ歩めば風涼し  (ふうりん) 2 尾花、ダイア、
106 夏場所や光る土俵に巨人舞ふ (和談) 1 ヨヨ、
107 ちはやぶる一生懸命蝉の声 (ラガーシャツ) 1 ふうり、
108 初穂の田雨渇望す地割れかな (ダイアナ) 2 ふうり、みにょ、
109 朝戸開く外に暑熱が横たふる (ちとせ) 2 ◎ダイア、
110
111 やわらかき野に膝をりて今朝の秋 (かをり) 3 尾花、森野、ヨヨ、
112 奪衣婆の乳房あらはに黴の堂 (アイビー) 3 かをり、ABC、ナチー、
113 唖蝉の不意に翔ちたる翅音かな 
114 藍浴衣男嫌ひをとほすかな (えっちゃんあら)  5 かをり、にゃん、ナチー、比延、アイビ、
115 雷鳴に居間を離れて長電話  

投句者は、ヨヨ、和談、コビトカバ、えっちゃんあら、ラガーシャツ、弥生、にゃんこ、ABCヒロ、尾花、森野、ふうりん、ヨシ、ダイアナ、ちとせ、みにょん、てつを、ナチーサン、アイビー、玉虫、茶々、比延、かをりの22名。

間違いその他不都合をご連絡下さい。
                                               

編集・削除(未編集)

No.1813 かをり 6月14日 23:48

かをりさんへ
 以下の句、作者が入れ替わってますよ。悪しからず。

67 でで虫の葉裏にありて深眠り  (ABCヒロ)
大手飛車差す孫の挨拶
深眠りがいいですねえ、作者の語彙の斡旋に乾杯。
ひとつお孫さんに登場していただきました。

73 白靴やこの世すべてがうさん臭い (ナチーサン)
バブルの頃も生きていたらし
白靴にうさん臭いとは、よう詠んでくださいました。スカッとしました。
最近、株高ですね。

引用して返信編集・削除(未編集)

大変失礼いたしました。
訂正し、お詫び申し上げます。
大手→王手 でした。
ワインの飲みすぎでした。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年06月18日 17:22)

アイビーの俳句鑑賞 その2

アイビーの俳句鑑賞 その2

一日に一つの予定草を引く (玉虫) 
桑の実や十五歳まで木に登り (玉虫)
玉虫さんの高点句2句を取り上げたい。句意は単純明快。要は、作者の玉虫さんと読み手の感性が一致するかどうかだけの問題だ。失礼ながら玉虫さんは私と同年代とお見受けする。いわば何とはなしに、人生のこの先の見通しが読める年代ではなかろうか。この齢になってあれこれ欲張ることもない、一日に一つのことしかできない。またその必要もない。やれることを淡々とやる。やれるのにやらないのは横着だ。2句目。十五歳まで木登りをするのは、別に珍しいことでも何でもなかったのが私らの年代だった。女の子となるとかなり活発な子だが、あり得ないことでもない。今では男も女も木登り自体を見かけなくなったが。

空梅雨のダムの湖底の暮らし跡 (森野)
作者自身の解説でこの句の舞台は御母衣ダムと分ったが、なるほどと首肯される。渇水期にはダムの底からかつての生活の場がそのまま浮かび上がる。しかし村が再びかつての生気を取り戻すことはあり得ず、廃墟は廃墟で、いわば死の世界なのである。あたかも往時の村が復元したように見えても、似て非なるものだ。それほど時の経過は不可逆で容赦が無い。ふと、そんな事どもが頭をよぎった。色んな意味で感慨を催す句だ。

軽鳬の子はうしろが好きでママが好き (ABCヒロ) 
軽鳬は「かるがも」、あるいはこの句のように縮めて「かる」と読む。毎年今の時期にテレビなどで取り上げられ、夏の風物詩になっている。中七、座五と、とんとんと畳みかける調子が軽快で読みやすい。声に出して読みやすいということも、俳句では大事な要素だ。おまけに「好き」を二回繰り返し、リフレイン効果も狙ったあたりが作者の老獪なところ。

岡寺に万の紫陽花咲きそむる (ふうりん)
岡寺は奈良県明日香村にある紫陽花で知られる寺。長谷寺、壺阪寺とともに大和三観音・あじさい回廊として知られる。紫陽花は花の季節が長く、何時までも楽しめる花だが、作者が訪れた時は少し早すぎたか、咲き初めの時期だったようだ。それでも名にし負う紫陽花の名所だけあって、見事な景観だったことだろう。実際に数えたわけではなかろうが、万という具体的な数字が効果的。数字を出す時は少々オーバーな方がよい。こういう場合のリアリズムは無用。

お喋りな庭師三人若葉風 (弥生)
職人の典型としては、寡黙、一徹、律義などの人物像が思い浮かぶ。ところがこの句に登場する庭師は、ものの見事にステレオタイプの人物像を覆してくれた。なんとお喋りな庭師が、それも三人。これは私の想像だが、それほど年配でもなく比較的若い庭師ではあるまいか。これも想像だが、お喋りの内容がなんとも可笑しいのだ。下手な芸人よりよほど笑わせてくれる。一人一人顔や気性が違うように、職人にも様々なタイプがあって然るべきだ。おかげで客のこちらまで楽しいひと時が過ごせた。と、勝手な解釈をしたが、まるで見当違いかもしれない。

次の色悩む姿は七変化 (無点) 
紫陽花やピンクが青に色変わり (無点) 
ともに紫陽花を主題にして惜しくも無点句となったが、無点句となった理由を一緒に考えてみたい。全ての歳時記には、紫陽花は時間の経過により色が変化することが記載されている。つまり読み手は、紫陽花の色が変わることは予備知識として承知しているのであって、そこへ色の変わる様子をそのまま詠んでも、なかなか感動を呼びにくいのではあるまいか。同じ紫陽花の色の変化をテーマにしても、そこに独自の視点があれば詩になる。その実例を歳時記から抽出してみた。
あぢさゐの色にはじまる子の日誌  稲畑汀子
水鏡してあぢさゐのけふの色  上田五千石

以下次号、不定期掲載

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アイビーさん、句の鑑賞ありがとうございます。
これは有名な日本庭園を訪れた時に作りました。
まさにアイビーさんの言われるように若い庭師が数人お喋りしながら手入れをしていました。
寡黙な庭師が黙々と作業をするのも魅力的ですが、楽しそうに仕事をしている様子は微笑ましく
今風だと思いました。

引用して返信編集・削除(未編集)

自句自解

1たらればの人生行路夏来る
  2008年、市の高齢者の居場所づくり事業(サロン活動)に係っていつの間にか15年目を迎えた。現在40名ほどが歌とボッチャなど
 を楽しんでいる。その間他界された方もあり入れ替わりがあったが現在の平均年齢は83歳、ほとんどが昔の淑女である。90歳代3
 人、最高齢は97歳で当初からの常連。平均年齢はやや下がり80歳に。月2回の活動を紹介する「ふれあい」を発刊しており300号を
 超えた。会員の俳句、川柳、短歌や絵、エッセイなどを紹介しているが、今回309号の94歳の作「若いネと主治医に云われ今一度百
 歳目指し勇気湧き出づ」にあまり自己を押し出すことも無く何となく流されてきた人生を振り返り赤面しきりの昨今である。

23 少年は泣き顔見せず今年竹  1
  子供は意地っ張りである。特に男の子は。発達障害を持つ孫は両親の離婚に心を痛めているはずだがわが家の一員になってからは
 弱みを見せない。主治医の診断に反発し薬を拒否したりした中学、高校時代。数学が得意で数独などお手のもの。その彼も昨年成
 人し現在障害者枠で市の職員として主にコンピューター担当として勤務している。この4月に生活の場もグループホームを出て独立し
 た。私も田舎を飛び出したのも21歳。まだ経済観念や人間関係に問題があるが克服して社会人とし成長してほしいものだ。

49 通夜の座を外して白き花卯木 4
  花卯木は卯の花、「卯の花の匂う垣根にホトトギス・・・」の唱歌で懐かしい。コロナで通夜も家族のみ。葬儀も家族葬が主に
 なった。この句、はるか昔親類の通夜に出た折の追憶である。確かお寺での通夜だったと思う。潮騒の聞こえる海辺の寒村での一
 コマ。定年直後のいとこの死である。まじめ人間で村の行事にも率先して切り回し体を壊してからも無理を重ねたらしい。刀剣収集
 の趣味があり大府まで借金に来たことも。運動会も村総出、寒村での校長だけに気苦労が多かったのだろう。

67 でで虫の葉裏にありて深眠り 3
  梅雨に入った。今年の夏は暑いと聞くがどうだろうか。梅雨はどうか。傘を差した通学団など情緒たっぷりだ。月一度の「あい
 さつ運動」では校門での出迎え。一年坊主もだいぶん落ち着いてきた。最近気が付いたことだが面門と裏門とでは子供の様子が異
 なるようだ。元気さが違う。片や商家、片や民家の集落の違いか。マンションなどの子はどこか落ち着いている。思い過ごしかも知
 れない。帰路植え込みに蝸牛を見つけた。初めて見たので触れてみたがじっとしていたのでそのまま通り過ぎた。いつの間にか雨
 は止んでいた。

91 自画像のゴッホの髭や北斎忌
  今はディズニーの子供向けだが以前読売新聞の付録に浮世絵の複製画が付いた。北斎の富獄三十六景もその一つ。添付の解説
 などで楽しんだものだ。一方ゴッホと言えば炎の画家と言われる情熱家、わずか10年間を走り抜けた。残された自画像37点の特徴
 は髭、何故かその中に髭の無いものも。また自死の前に耳切事件を起こしている。左耳を切り落としたと有るが絵はどれも本人の右
 耳に包帯が。本人に向かっての表現なのか不思議だ。いずれにしてもはっきりしているのはゴッホが日本画特に浮世絵にあこがれ北
 斎の「神奈川沖浪裏」を通してコラボレーション(合作)していることだ。北斎忌は陰暦4月18日。

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67 でで虫の葉裏にありて深眠り
この句とても好きです。 かたつむりを最近あまり見かけないなぁーと思っていました。きっと葉裏にいるのですね?しかも深眠り中。今後葉裏で見付けてもそっとしておきます!

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ありがとうございます。

皆様こんにちは。
アイビーさん、いつもありがとうございます。

蛍火の向うに父の大工小屋
高得点をくださりありがとうございました。この句は義父を思い詠みました。
家の前には田圃そして水路がありこの季節には蛍が飛び交いました。その斜め前に義父の大工小屋がある。義父は大工の棟梁で大変働きました。蛍火の向こうには夜なべをする義父がいる。義父は早くに逝ってしまいました。もっとゆっくりとして欲しかったと思います。聞きたいこと話したいこともあったのに、、。
若さで駆け抜けた頃とは違い立ち止まり考えることが多くなりました。
今になって気付くことがあります。

引用して返信編集・削除(未編集)

蛍火の向こうに・・・の1句とても素敵です。
元気でいらした頃のお義父さまを、ヨシさんがどれ程尊敬し親しんでいらしたかがよくわかり、心に残る1句で選句させていただきました。

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幻想としての大工小屋ではなく実際に大工小屋があったのですね。でも蛍火は幻想を誘うほどに儚いものです。亡き義父様を追慕するヨシさんのお気持ちが、あたかも仕事場で黙々と作業する義父様の姿を見たとしても、何ら違和感を覚えません。季語の力を最大限に活かした秀句だと思います。この度の互選トップ、まことにおめでとうございます。

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6/13 、1802の自句自解について

91 自画像のゴッホの髭や北斎忌
  この中で、ゴッホの耳切事件に触れて「左の耳を切ったのに自画像の中では右耳に包帯が」と述べました。何枚かの絵があります
 が皆左耳は健在です。それで気が付いたのが「自画像には鏡を使ったのか」と言う事でした。ちなみに左耳を押さえて鏡を見ると右
 耳を押さえています。いわゆる鏡文字ですね。「そんなこと最初から分かっている」と言われそうですね。
✤着物の着付けの「左前」について
 このことについても以前から疑問に思っていましたが、これも「向かって」ということで、着る側から見れば左前になるんですね。

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アイビーの俳句鑑賞 その1

アイビーの俳句鑑賞 その1
例によって、アイビーの俳句鑑賞3原則に則り感想を述べます。4回に分けて掲載しますが、皆さんも忖度は一切無用、内容がかぶっても結構ですので遠慮なく書き込んで下さい。

ちゃん付けで呼び合ふ老や水見舞 (子燕)
水見舞とは珍しい季語だ。夏の出水に対する見舞で、電話や直接出向いて見舞を述べる。ちゃん付けで呼び合うのだから幼な馴染か、よほど気のおけない間柄なのだろう。そういう両者の関係をまず念頭に置きたい。水見舞とは言いながら、それほどひどい被害ではなかったのだろうか、軽口混じりの世間話に熱が入り、いつしか水見舞は何処かへ行ってしまった。要するに老人二人、水見舞にかこつけて、話し相手が欲しかったのだろう。季語はこれぐらい離して使いたいものだ。

柿若葉ケタケタ笑ふ乳歯の子 (えっちゃんあら) 
ケタケタ笑う子とはまたユニークな子だ。きっとよく笑う子なのだろう、それも声を出して。この子と作者の続柄が分からないが、よく懐き、また可愛がっている好ましい関係が窺える。それを示しているのが季語の「柿若葉」だ。ただ欲を言えば、この子の行動なり、外見の特徴を示す一言があればよかったと思う。たとえば、味噌っ歯とか。乳歯だけでは印象が薄いように思う。

草取女腰をなだめて又しゃがむ (いちご)
夏の庭仕事というのは、つまるところ雑草との戦いに他ならない。中七の「腰をなだめて」の楚辞が秀逸でよく気分を表している。この句は上五に「草取女」と置いたため、草を取っているのは別の誰かという設定になる。作者自身のことに置き換えても面白いと思う。アイビー流に詠めば 
しゃがんではまた腰なだめ草を取る  とか。


みずすましスパイダーマンめく軽さ (虎魚)
直喩の句。俳句の比喩は常識的な比喩では面白くない。と言って奇抜過ぎると読み手が共感しない。そこに難しさがある。この句は、なんとスパイダーマンを持ってきた。これが、例えば忍者かなにかだったら平凡な句になったろうが、よくスパイダーマンを思いついたものだ。最後の「軽さ」の代わりに、気の利いた一言があれば私は特選にしたのだが。

父の日に珈琲豆の挽き立てを (コビトカバ)
私にも娘が一人いるが、おそらく作者も娘さんがいるのだろう。父の日と言うことで娘さんから挽き立ての珈琲豆をプレゼントして貰ったのだろうか。少し照れくさいような、嬉しいような気分の父親の気持ちがよく表れている。息子ではそんな気配りもセンスも無い。息子のいない私でも、自分自身が男だからそのくらいは分かる。コビトカバさんはコーヒー党なのであろうか。そうだとすれば一層味わい深い句だ。

名人に一手一手せまる夏衣 (ラガーシャツ)
藤井聡太六冠がとうとう名人になった。まだ二十歳の青年が頂点を極めた。どうも野球の大谷にしてもそうだが、俗なことに一切興味が無く、将棋一筋、野球一筋のようだ。と言って偏屈な変わり者でもない。間違っても酒と女に溺れる心配は無さそうである。将棋といえば和服、特に名人戦ともなるとスーツというわけにはいかない。そこで夏衣だが、夏衣だと和装か洋装か判らない憾みがある。羅(うすもの)、夏(絽,紗)羽織、夏袴など和装を示す季語を使いたい。あるいは扇子などの小物でもよい。

十薬や嫉妬蔓延る我が職場 (無点)
惜しくも無点句となったが、職場に蔓延する悪しき風潮を憂える作者。真面目な人ならなおのこと悩みは深い。ただ俳句でこのようなことを詠むと、読み手が引いてしまうことがある。救いのない気分になってしまうからだ。同じ内容にしても個人の体験ではなく、一般論にすれば共感も得られる。アイビー流に詠めば
埒もなき噂捨ておけどくだみ草

以下次号、不定期掲載

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珈琲豆の句の鑑賞ありがとうございます!
挽き立ての珈琲豆のあの香りの芳しさには本当に癒されます(^^)

引用して返信編集・削除(未編集)

珈琲豆の句、私はお父さんに向ける娘さんの気持ちと解釈しました。
母の日と違い父の日のプレゼントは悩ましいもの。
挽きたてと珈琲とは何とも気の利いたプレゼントではありませんか。
句もオシャレですし、父の日のプレゼントとして良いアイディアを頂きました。

引用して返信編集・削除(未編集)

空梅雨の句ありがとうございました

空梅雨のダムの湖底の暮らし跡

この句ありがとうございました。流石に五月雨とは言ってはいられない昨今、空梅雨とはおかしいですよネッ!  随分前の話になるのですが、ひるがの高原の分水嶺に行きました時は、宿の女将(小学生の頃ミルク飲み人形で遊んだ同級生)に白川郷へ連れて行ってもらいました。 
途中、荘川桜の所で少し休憩をとりダムを除いたところ、あの御母衣ダムが空っぽでした。 生活の跡がはっきり残っていました!  特に厨跡やトイレ跡が残酷な程しっかり残っていました!  元の住民の方々が見られたらと思い切ない思いを致しました!  
後に、此処に関西電力の建物が有ったよネッと聞きましたら、その後の大雨でダムに流されたと聞きました。 ビルの中にはちょっとしたお土産物も有ったように記憶しています。
雨の有りと無しでは・・・、日本の田畑が喜ぶ程度に、そして我家の小さな庭の草木が喜ぶ程度に適当に降ってくれれば・・・。 
余談、夏うぐいすが聞こえて来ます。        1

引用して返信編集・削除(未編集)

出句された句のどれもが高点でした。おめでとうございます。荘川から御母衣ダム、あの辺りは私もたびたび車で通りましたがよいところですね。季節は違いますが私の旧作を披露させてもらいます。
冬ざれやダムの底より木の象(かたち)

引用して返信編集・削除(未編集)

句評一句

一日に一つの予定草を引く(玉虫さん)
 小生の日課は 三度の食器洗い、洗濯物を干して畳むこと、風呂掃除、金魚・目高の世話の四つ。 これは日常行っていることなので予定とは言えない。
 予定となるとこれ以外の作業や買い物、人との交流や、会合、句会などになるが、小生の場合、殆ど毎日何かしらの予定が詰まっているから、予定とは異なることとして常に心がけているのは「一日一善」です。簡単そうに見えて意外と一善というのは難しいですね。
 そこで小生は近くにある柊山公園の清掃ボランティアを半田市に登録して、除草、草刈り、木々の剪定、階段掃除を毎日行っております。これならば毎日が一善を達成することが出来ます。 転がっている石ころを路端へ移すことのような小さなことでも、自転車や歩行者の交通安全に寄与するという立派な一善になります。
 小さな一善だけじゃなく、時々大きな一善になることもありまして、過去には 魚釣りに行っていて、目の前で子供三人が寄せ波に攫われたのを三人とも救助したことがあったし、老人が転倒して顔面や両手から血を吹いているのを介護、119番通報したこともありました(二回)。 交通事故現場で臨機応変の交通整理をしたのは五回ほど、路上の犬・猫・イタチ・鴉などの死骸除去は数知れず、ある時などは農具小屋の不審火を消したこと、団地の枯れ草火災を発見して消火ホースを展張して消火作業(これは間に合わなくて大きな火災になった)を行ったりもしました。 
 今回の玉虫さんの句を特選で拾いましたが、日頃心がけていることに繋がるため迷うことなく頂きました。自分で予定を立てて日日を過ごすようにすると、心が豊かになります。 生きる目標も定まってきますよ。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年06月14日 05:52)

選句完了

締め切りを前倒しして投句者全員の選句が完了しました。ただ今をもって選句を締め切ります。集計作業の間、暫時お待ちください。明日の早朝には結果が発表できるかと思います。

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ちとせさんからご指摘あるまで気がつきませんでした。もう一度調べ直したところご指摘の通りでした。申し訳ありません。6点句に「空梅雨のダムの湖底の暮らし跡 森野」を追加し、個人別総合の森野さんの入点を21点に訂正します。

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アイビーさん、お纏め、お疲れさまでした。

ただ今帰環。
7点句 蛍火の向うに父の大工小屋 (ヨシ) 
6点句 一日に一つの予定草を引く (玉虫)  
どちらを特選にしても、素晴らしい句ですね。また感想書きますね。

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