互選結果発表
8月句会の結果を発表します。8月のトップはダイアナさんの「広島忌」の句で10点を集めました。続いて尾花さんの「風鈴」の句で7点、にゃんこさんの「原爆忌」の句、アイビーの「端居」の句、弥生さんの「新涼」の句が6点で並びました。以下、5点句には7句が並ぶ激戦でした。
10点句 10 小六の語り部ガイド広島忌 (ダイアナ)
7点句 87 風鈴にふれてにこにこ抱つこの子 (尾花)
6点句 4 サイレンへ風止まる街原爆忌 (にゃんこ)
6点句 42 端居して世の喧騒と距離を置く (アイビー)
6点句 64 新涼や新作パンの並ぶ店 (弥生)
個人別総合ではにゃんこさんが20点でトップでした。
8月度みんなのネット俳句会・清記一覧 特選2点、並選1点で計算。 7・8・14
1 止まらないポテトチップス秋涼し
2 八十路来て良き汗かける幸せを (てつを) 2 ラガー、茶々、
3 迎え火の吠え出す犬と男の子
4 サイレンへ風止まる街原爆忌 (にゃんこ) 6 ◎えっちゃ、◎ちとせ、かをり、アイビ、
5 鷺の首白き紋様青田原 (和談) 2 ◎ヨヨ、
6 しんがりの船鉾雨に悠悠と (尾花) 2 ちとせ、和談、
7 緑蔭へ漢孤独な翳を曳く (ナチーサン)
8 腹当は明日の元気を約束す (コビトカバ) 1 弥生、
9 夫運転私助手席雲の峰
10 小六の語り部ガイド広島忌 (ダイアナ) 10 ふうり、えっちゃ、尾花、ちとせ、コビト、◎ヨシ、森野、茶々、ナチー、
11 好きな夢選べる未来水中花 (ヨシ) 1 玉虫、
12 平幕は元気はつらつ名古屋場所 (ラガーシャツ) 3 ◎ふうり、比延、
13 流星や幾人残る同級生 (玉虫) 2 ちとせ、ABC、
14 鉢植えに灯る夕菅ひと夜花 (森野) 1 みにょ、
15 しかけたりしかけられたり水鉄砲 (ABCヒロ) 1 比延、
16 極暑日に線香燻り香り立つ
17 つかの間の生とも知らで蝉鳴けり (みにょん) 4 ふうり、えっちゃ、茶々、ヨヨ、
18 水の日に記録的雨皮肉かな
19 鶏も卵を産まぬ極暑かな (ふうりん) 2 ちとせ、ヨシ、
20 更衣逢ひたき奴は何処やら
21 青芦の風を呼びたりあひびきし (かをり) 1 えっちゃ、
22 向日葵や凛と老人寄せ付けず (和談) 1 ヨヨ、
23
24 ほおずきやほの口をして吹き鳴らす (弥生) 2 ◎にゃん、
25 夕菅や湖に暮れゆく比良比叡 (てつを) 3 みにょ、森野、比延、
26 向日葵や人と違ふと吸えぬ息 (コビトカバ) 1 玉虫、
27 夕暮れへ秋は密かに紛れ込む (にゃんこ) 5 ◎てつを、森野、和談、弥生、
28 水着着て昭和モダンの砂スキー (アイビー) 1 和談、
29 鉾の輪に噛ませたる梃子木屑とぶ (尾花) 2 ダイア、アイビ、
30 立つ秋や季節は歪み飛来せず
31 暑くなる予感小石に躓けり (ナチーサン) 4 尾花、ヨシ、玉虫、アイビ、
32 闇深き夫の故郷や天の川 (玉虫) 2 ラガー、ダイア、
33 今朝の秋雨は田畑を潤さず
34 夏草は胸の丈までここ空き家 (ABCヒロ) 3 みにょ、てつを、ラガー、
35 運転は夫におまかせ雲の峰
36 夢心地推しコンサート夏の夜 (みにょん) 1 えっちゃ、
37 玄関を出れば秋津の群るる空 (森野) 2 てつを、にやん、
38 熱風浴ぶ木々も疲るる40度 (ヨヨ) 5 ちとせ、◎みにょ、ヨシ、和談、
39 新盆の供物の礼の昔めく (比延) 1 森野、
40 長崎の鐘の復元盆供養 (茶々) 5 ふうり、えっちゃ、ABC、◎ナチー、
41 みんみんやとく眼帯のもどかしさ (かをり) 5 ちとせ、コビト、てつを、ヨシ、にゃん、
42 端居して世の喧騒と距離を置く (アイビー) 6 ダイア、◎ABC、◎比延、弥生、
43 蝉時雨背に一刀浴びにけり (和談) 2 玉虫、ヨヨ、
44 目を剥いて暑いと言ふや仁王像 (尾花) 3 ラガー、和談、比延、
45 今朝の秋ひこうき雲は茜色
46 八月の悼みごころの靴並ぶ (えっちゃんあら) 3 コビト、かをり、ナチー、
47 句集編む時の流れや梅雨湿り
48 炎天や悲鳴を上げる室外機 (てつを) 1 ヨヨ、
49 炎暑果てほっと一息夕日観る
50 無人駅風は青田を渡り来る (にゃんこ) 5 ふうり、みにょ、てつを、森野、比延、
51 炎暑なり荒れに荒れてる名古屋場所 (ラガーシャツ) 1 茶々、
52 寝室に蟷螂全身に寒気
53 老犬の座り込みたる秋暑し
54
55 語り部の白髪三千丈原爆忌
56 このセット取れば優勝蝉時雨 (ヨシ) 2 コビト、ダイア、
57 猛暑日も牌で鍛える古き脳 (みにょん) 3 えっちゃ、尾花、コビト、
58 迷い道して出会いたる花鬱金 (森野) 1 尾花、
59 母と見るプレバト俳句蚊遣香
60 師の病快癒願ひて笹飾る
61 原爆忌さらけ伝えよ世界中
62 踏み上る崩れ石段花は葉に
63 初めての町に既視感百日紅 (アイビー) 4 みにょ、ヨシ、ABC、玉虫、
64 新涼や新作パンの並ぶ店 (弥生) 6 てつを、ラガー、ダイア、◎アイビ、
65 すれ違ひざまに見上ぐる百日紅
66 向日葵は今太陽に挑みたり
67 雨の京都地につくほどに夏柳 (尾花) 3 ◎茶々、玉虫、
68 冷奴何も吸収したくない
69 ペン胼胝の名残かすかに桜桃忌 (てつを) 2 ヨシ、弥生、
70 孫を待つアロハで変身米寿なり (和談) 1 ヨヨ、
71 蚊遣香持ちつつ移動庭仕事
72 夢に入ることもできずに明易し
73 憧れて届かぬ遠さ夏茜 (ヨシ) 3 にゃん、◎玉虫、
74 面痩せの何処に立ちても夕立かな (かをり) 1 ナチー、
75 溜息を繰り返しつつ夜の秋
76 美しく儚きものに揚花火
77
78 森更けてなほ蜩の鳴き止まず (森野) 1 にゃん、
79 みちをしへ遥か先行く父の背ナ (玉虫) 4 ◎尾花、てつを、アイビ、
80 あれこれと歳時記片手に熱帯夜 (みにょん) 1 ラガー、
81 昼日向ビール三昧蝉時雨
82 マスカット一房囲む甘さかな (ふうりん) 3 かをり、茶々、弥生、
83 愛猫も興奮夏の甲子園 (茶々) 1 ABC、
84 手花火のじじと弾けてみな終る (かをり) 2 にゃん、玉虫、
85
86 表札はローマ字表記秋の薔薇 (弥生) 2 かをり、比延、
87 風鈴にふれてにこにこ抱つこの子 (尾花) 7 ちとせ、コビト、ヨシ、茶々、和談、◎弥生、
88 太陽のコロナ閉じ込めスイカ玉 (てつを) 4 コビト、かをり、ナチー、和談、
89 生き過ぎたといふ義父逝きし初の盆 (えっちゃ) 3 みにょ、◎コビト、
90 日を浴びて畑に向日葵凛と立つ
91 なまくらなこの身を嗤へ蝉時雨 (にゃんこ) 4 ◎ラガー、ダイア、ABC、
92 寝室を出たらあちらに蝉王国
93 蛍の点滅闇を争はず (ナチーサン) 2 にゃん、茶々、
94 御所東膳を揃えて生身魂 (ラガーシャツ) 1 かをり、
95 豊漁の鰯クレーンの網開く (ダイアナ) 5 えっちゃ、尾花、ABC、アイビ、弥生、
96 秋簾昭和の会話聞こえそう (ABCヒロ) 2 てつを、ナチー、
97 今の子に貧乏話終戦日 (アイビー) 1 弥生、
98 名は名古屋朝顔とあり江戸の鉢 (森野) 1 ふうり、
99 旅先で席譲られし冷房車
100 盆唄や炭坑節を繰り返し
101 熱波の水桶で伸びてる蛙の子
102 古本の書き込み侘し夜の秋 (比延) 3 ◎森野、アイビ、
103 茄子馬で迎え火求め先祖来る (ヨヨ) 2 ◎和談、
104 ひまわりも俳句も好き麻雀も (みにょん) 1 ラガー、
105 万博リングそぞろ歩めば風涼し (ふうりん) 2 尾花、ダイア、
106 夏場所や光る土俵に巨人舞ふ (和談) 1 ヨヨ、
107 ちはやぶる一生懸命蝉の声 (ラガーシャツ) 1 ふうり、
108 初穂の田雨渇望す地割れかな (ダイアナ) 2 ふうり、みにょ、
109 朝戸開く外に暑熱が横たふる (ちとせ) 2 ◎ダイア、
110
111 やわらかき野に膝をりて今朝の秋 (かをり) 3 尾花、森野、ヨヨ、
112 奪衣婆の乳房あらはに黴の堂 (アイビー) 3 かをり、ABC、ナチー、
113 唖蝉の不意に翔ちたる翅音かな
114 藍浴衣男嫌ひをとほすかな (えっちゃんあら) 5 かをり、にゃん、ナチー、比延、アイビ、
115 雷鳴に居間を離れて長電話
投句者は、ヨヨ、和談、コビトカバ、えっちゃんあら、ラガーシャツ、弥生、にゃんこ、ABCヒロ、尾花、森野、ふうりん、ヨシ、ダイアナ、ちとせ、みにょん、てつを、ナチーサン、アイビー、玉虫、茶々、比延、かをりの22名。
間違いその他不都合をご連絡下さい。
アイビーの俳句鑑賞 その3
腹当は明日の元気を約束す (コビトカバ)
この句は「腹当」が季語。私は腹当をしているのは作者自身ではなく、育ち盛りの子どもを案ずる母親の立場で詠んだものと思う。「明日の元気を約束す」るのは、母親としての立場での述懐に相違ない。そう考えれば、この句の味わいは一層深くなる。勿論、作者自身はそうは言っていないが、言外の意図を汲みとるべきだろう。
朝戸開く外に暑熱が横たふる (ちとせ)
朝、戸を開ければ熱気がムッとする。やれやれ、今日も暑くなりそうだ。そんな気分を作者は「暑熱が横たふる」と表現した。一歩引いた表現ながら、説得力がある。天候相手に嘆くのは詮無いことながら、一種の倦怠感にも似た気分が上手く表現されている。
つかの間の生とも知らで蝉鳴けり (みにょん)
みにょんさんは、当ネット句会には初投句。これからもよろしくお願いします。蝉の一生は、ほとんど地中で過ごし、成虫として地上で鳴くのは短い。一週間ほどで死んでしまう。精いっぱい、命の限り鳴く蝉に、ものの哀れを感じた作者。何事かを感じるところから、俳句が始まる。
太陽のコロナ閉じ込めスイカ玉 (てつを)
俳句では「日」を使うことはあっても、「太陽」は使わないか、あってもごく稀だ。ベテランのてつをさんは、敢えて「太陽」を使った。使う必然性があったからに違いない。実際、この句の場合、「日」では夏の照り付ける陽光の気分が出ない。まして、中七で「コロナ」が出てくるからなおさらだ。
暑くなる予感小石に躓けり (ナチーサン)
二物取り合わせの句は、一見、関係なさそうで、微妙に関係ありそうな匙加減が難しい。その点、掲句は理想的な離れ具合と感じた。「即かず離れず」を再認識させてくれるような句。今日も暑くなりそう、うんざりすると言うより、「予感」とサラッと言ったのも良いと思った。
みちをしへ遥か先行く父の背ナ (玉虫)
「みちおしへ」は班猫(はんみょう)という昆虫の異名で、少し行っては立ち止まる、また少し行っては立ち止まる様子が,ちょうど道を教えているようだと名付けられた。壮年の父親の背中が途方もなく大きく見えた、幼年時代を回顧しての一句。父親の背中は幼い作者には、どう頑張っても追いつけないほど大きな存在だ。無言のうちに、人としての在り方、人生というものを教えてくれたのではないか。今さらのように気づく作者なのであった。
長崎の鐘の復元盆供養 (茶々)
名曲「長崎の鐘」で名高い大浦天主堂の鐘は、もともと鐘楼が二つあったと聞く。長崎原爆で大破して、一つだけになった。それが、米国のカソリック信者の手で今年復元されたことを、茶々さんが早速詠んだ。季語を「盆供養」としたが、ここは素直に「長崎忌」でよかったように思う。
以下次号、不定期掲載。
「原爆忌」だと広島、長崎の特定ができないので。この句の場合は長崎でなくてはなりませんから。
アイビーさんへ
長崎の鐘の復元盆供養 (茶々)
今回この句の鑑賞の際季語の斡旋について触れましたが長崎忌ですか、成程、私は原爆忌が浮かびましたが。いずれにしても季語の働きは大きいですね。
アイビーさんへ
暑くなる予感小石に躓けり (ナチーサン)
拙句取り上げていただき有り難うございました。私は句づくりの心得として身近な素材を平易な言葉で素直に表現することを心掛けています。その際季語の斡旋に苦慮していますが「即かず離れず」を心掛けていますがこれがまた難しい。「付き過ぎ」ることが多いです。妣が色紙等に俳画を添えていましたが絵の選択に苦労していたようですね。季語の重なりも避けたいところですが、生け花と同じで主になるものを添えとして支える場合は効果を発揮する場合もあります。やはり全体のバランスでしょうか。
アイビーさんへ
腹当の句も鑑賞いただきありがとうございます。
腹当は子供はもちろん、大人の方も腹巻で守ってる人いるだろうなと思って作句しました( ̄∇ ̄)
にゃんこさん、ほおずきの句の鑑賞ありがとうございます。
幼い日にほおずきで笛を作ろうとして、中身を出すのさえも苦労したことを思い出し、
今回YouTubeで探していたら色々と吹き方を工夫している画を見つけ微笑ましく思い句にしてみました。
弥生
弥生さん
ほおずきの実の皮を破らないよう、苦労しましたね。
今はYouTubeで見られるのですね。
今度みてみようと思います。
アイビーさん、お暑い中とりまとまとめお疲れ様です。
4 サイレンへ風止まる街原爆忌 (にゃんこ)
これは8/6の広島の句だと推察。
その日は高校野球も毎年黙祷、暦と違い盛夏の蒸したやるせない戦後という感じをいただきました。
戦後とは何だろうと考えされました。私は嫌ですが、そろそろ人間好戦説が出てくる頃かとおもってます。
以下ちと歌会とか事務仕事とかあり、感想月末になりそうです。御容赦。
かをりさん
拙句鑑賞ありがとうございます。
おっしゃるとおり、8月6日の句でした。
人間好戦説とは恐ろしい…。
無力な私ですが、戦後が戦前にならぬよう、世の雰囲気に流されないよう、地に足をつけて歩んでいかなければと思っています。
(長崎の鐘の復元盆供養 茶々)の句にコメントありがとうございます。
テレビを見てこの句を詠む気持ちになりました。
広島に続いて長崎にあまりにも非道な仕打ち、被害にあわれたらしいある女性が「アメリカが憎い」と言って見えた。共感至極当然の小生であるが、テレビの画面の米国人の心持に心をゆすられました。というのは、オッペンハイマー氏等の原爆企画に参画した医師の父の息子である自分が犠牲者の鎮魂にかかわりたいという記事でした。小生は広島、長崎も昭和31年3月卒業記念旅行をしていた。原爆忌になると身に沁みる。
アイビーの俳句鑑賞 その2
サイレンへ風止まる街原爆忌 (にゃんこ)
サイレンが鳴って平和式典が始まったのでは、単なる説明の句になってしまう。それがどうかしたの?となってしまう。中七で「風止まる」としたことにより、凡句が傑作に変身した。この句の成功は、いつに「風止まる」を発見したことによる。
秋簾昭和の会話聞こえそう (ABCヒロ)
ひと頃に比べ簾のかかった家は、ずいぶん減ったように思う。中には、昔ながらの簾が掛かり、夏は勿論、秋になってもそのままにしている家もある。早い話が通年簾である。こういう家庭は、あけっぴろな雰囲気が伝わってくるようだ。中の会話まで聞こえるようだ。「昭和」が良い味を出している。
鉾の輪に噛ませたる梃子木屑とぶ (尾花)
京都の祇園祭の句。掲載句のほかに数句出されていたが、臨場感あふれる当該句に一日の長があると私は感じた。特に下五の「木屑とぶ」は、実際にその場で見た者でなければ描写は不可能だろう。常時、俳句の材料を探し続けている作者のご努力が実った。
鉢植えに灯る夕菅ひと夜花 (森野)
当ネット俳句も長く続けていると、作者の個性が明らかになってくる。例えば森野さんのように、植物に強い人がいるように。草花を詠ませたら森野さんという具合に。そこで本題、今年も夕菅が咲く季節になった。毎年、花の咲くのを心待ちにしていることが、この句から読み取れる。黄色い、はかなげな花をつける夕菅、一晩で終わる生命だ。
万博リングそぞろ歩めば風涼し (ふうりん)
やれるかどうか、さんざん気を揉ませた大阪万博。いざ、開催となるとよくしたもので、盛会のようでまずは一安心。中でも回廊式の「万博リング」の評判が上々と伝えられる。立地条件から心地よい浜風が吹く。それが雑踏を逃れたように、身も心もリラックスさせてくれる。
憧れて届かぬ遠さ夏茜 (ヨシ)
赤とんぼは、勿論秋の季語になるが、晩夏に現れるものは夏茜と言い、夏の季語とされる。美しい紅色が郷愁を誘う。その郷愁にも似た心映えを憧れと表現した。中七を「届かぬ遠さ」としたのは上五の「憧れて」と呼応して一入、効果的だ。赤とんぼからイメージを膨らませて、一篇の詩にしたお手並みは見事。
小六の語り部ガイド広島忌 (ダイアナ)
豊漁の鰯クレーンの網開く (ダイアナ)
広島忌の句は、語り継ぐべき若い世代の小学生が物怖じせず、堂々と核のない平和を訴えたのが話題になった。早速取り上げ、タイムリーな一句となった。一方、豊漁が伝えられる鰯の句は、なんとクレーンを使っての臨場感溢れる佳句。「広島忌」も「鰯」も、作者が映像をもとに作句したと思われるが、常日頃の観察力が物を言うようだ。観察力と想像力があいまって傑作が生まれる。両句とも高点を得た俳句。
以下次号、不定期掲載。
アイビーさん
拙句を鑑賞していただき、ありがとうございました。
サイレンとともに黙祷、祈りの1分間は、静寂に時が止まるような気がします。
アイビーさん中日俳壇おめでとうございます😃✌️。 暑いねと言うて選挙の話しへと。 総評で良くも悪くも話題満載であったでした。
尾花さん、
アイビーさんが言っておられるとおり、私も下五の木屑とぶ、で絶対目の前で見ておられるなと思いました。その臨場感で頂きました。私が見ていてもその言葉が出るか、疑問です。ちょっと節穴なもんで(笑)
アイビーさん、
二句鑑賞していただきありがとうございました。はい、お察しの通り二句共テレビニュースから作句しました。大切なのは実物を自分の五感で受け取ることですよね、尾花さんのように。でも、ここ数年不漁だった鰯の網からどっと流れ出る鰯の映像を見てたらうれしくて詠みたくなりました(笑)が、それがうまく表現しきれていません。どうしたものでしょう?
もう少し秋が深まったら出歩いて句作りしたいと思います。
・鉾の輪に噛ませたる梃子木屑とぶ
アイビーさん、この句の鑑賞と選句をありがとうございました。ダイアナさんも選句ありがとうございました。
祇園祭の鉾巡行を間近に見て、大きさ、豪華さ、勇壮さに感動しました。 大きな鉾には40人~50人位の囃子方が乗り込んでいるそうです。 その鉾を綱で引いてゆっくりゆっくり進みます。 車輪は直径2メートルもあり、近くを木の梃子を持った男衆がいて、曲がったり止めたりするときは梃子を使うのですが、直線の道でも時々微調整をするため梃子を差し入れてズキッズキッと木屑を飛ばしていました。
将棋王位戦7番勝負第4局が明日から行われます。藤井聡太王位の3連勝、永瀬拓矢九段の巻き返しなるか。会場は福岡は宗像市。
永瀬九段の奮起が期待されます。
アイビーさんいつもご苦労様です!
中日俳壇入選おめでとう㊗️御座います。
又私の拙句選句観賞ご指導ありがとうございます!
今朝私は中日俳壇and三汀賞をポスト📮に投句してきました
先輩方(歳ではない)を見習って頑張る💪ぞー。
アイビーさん、入選おめでとうございます‼️😃
もう、入選、特選の句で句集が出来るのではないですか❓️😃
一歩でも近づきたいものです😃
私も内藤さんと面識があります。
武豊の文化祭俳句大会でお会いしました。内藤さんはお忘れかも。今年は10月5日だそうです。私は母の百か日で参加出来ません。とても残念です😔
ありがとうございます。実は同じ高田正子選で四席に入った桑田隆行さんも、同じ半田俳句教室に所属しております。一つ句会から二人同時入選したことになります。そういえば、同じく入選された大府市の内藤錦代(ないとうかねよ)さんも、私とは面識があります。
俳句募集のお知らせ、投句は無料です
◎第27回 横光利一俳句大会
締め切り 9月9日(火)
選者 浅井慎平氏 他
季題 自由 ひとり3句まで
郵便はがき(一枚にまとめて)、FAX、インターネットから応募可
◎第23回(令和7年度) 「富士山を詠む」俳句賞
締め切り 9月30日
題材 富士山に関わるあらゆる分野の歳時をテーマとした四季折々を詠んだ未発表の作品(有季定型)
ひとり1句まで
郵便はがき、またはホームページから応募
◎第24回常滑文芸コンクール
募集の部
募集期間 8月22日(金)~9月5日(金) 期間厳守、当日消印可
ひとり2句まで、はがきのみ受け付け テーマは自由
選者 鈴木黄磁氏 他
宛先 〒479-0837 常滑市新開町5-65 常滑市文化協会事務局御中
同じ面(はがきの宛名面に、応募者の郵便番号、住所、氏名、電話番号、大会の部の出席、欠席を記すこと
はがきの裏、右端に 「俳句」と記し 俳句2句を書くこと
入賞者は大会の部にて表彰する
大会の部
10月4日(土) 受付 13時~13時30分 参加費500円
内容 当日 俳句2句を出す 作品提出締め切り13時30分
作品は未発表のもの、主題は自由、出席者の互選により点数を競う
賞 常滑文芸コンクール大賞、他
*常滑文芸コンクールは誰でも応募、参加することができます。
募集の部はまだ、受付が始まっていませんので、気をつけてください。
ABCヒロさん、アイビーさんへ
一重に俳句教室に通い始めて、皆さんと楽しく俳句が出来ているからこその三連覇だと思っています。
手紙が届いた日は隼君に抱きついて喜びました。まだ嫌がられません 笑
また入選句披露させていただきます。
アイビーさんナチーサさん鑑賞ありがとうございます。亡くなった主人の男浴衣を着て郡上で踊りました。何とか深く詠みたかったので藍浴衣にしました。藍浴衣男嫌ひをとほすかな。でした。アイビーさんの添削ありがとうございます。
ねんりんピック3連覇とは素晴らしい。今は無理でも、いつか披露して頂きたいものです。
おーすばらしい!!! その調子 その調子! フレフレ、ラガー!
吉報が届いた人がいます、
なんと、なんと、ねんりんピック、三連覇の人がいます。
2023愛媛 2024鳥取 2025岐阜、ほんとうに喜ばしいことです
まだまだこれから、吉報が予想されます。ラガーもつづけ! みんなもつづけ!
とにかく投句、寝ても覚めても投句、みんなでバンザイしょう
兎にも角にも投稿
横光利一俳句and富士山俳句 早速投句しました。
兎にも角にも投句!投句!投句!でーす。
ABCヒロさん、いつもありがとうございます。大いに奮起して沢山の方が入選するとよいですね。入選するためには、その前に応募しなくては話になりません。当たり前のことです。当ネット句会投稿者は是非応募して下さい。
アイビーの俳句鑑賞 その1
熱風浴ぶ木々も疲るる40度 (ヨヨ)
今年の暑さは異常を通り越している。人間の体温を超える暑さを、作者は熱風と捉えた。そんな状況を詠みこんだが、上五で「熱風や」と切る手もあったように思う。それともう一点、指摘すれば数字は漢字を使いたい。熱風や草木疲るる四十度
蝉時雨背に一刀浴びにけり (和談)
明け方から蝉時雨がうるさいほどだ。飽きもせずよく鳴けるものだ。それを作者は、背後から「一刀浴び」たと把握した。俳人の感性の然からしめるところだろう。
寝室を出たらあちらに蝉王国 (コビトカバ)
和談さんの句と同様に蝉を扱ったが、こちらは蝉王国とした。つまり同じことを言っているのだが、相手は王国なのだから、日本の価値観、法律が通用しない。良い悪いも何もない、あるがまま受け入れるしかないのだ。お互いに相手を尊重しつつ。
藍浴衣男嫌ひをとほすかな (えっちゃんあら)
私も頂いた句。藍浴衣と男嫌いとが絶妙のアンサンブルを醸しだしている。ただ、下五で切れ字「かな」を使っているが、切れ字には違いないが、本来、詠嘆を表す助詞である。字数不足を解消するため、とかく便利づかいするが、本来の目的ではない。ここは敢えて「かな」を使わない工夫が欲しかったように思う。藍浴衣男ぎらひを押し通す
ちはやぶる一生懸命蝉の声 (ラガーシャツ)
これまた蝉の句。「一生懸命」と蝉の肩を持ったところが肯定的だ。そこが和談さん、コビトカバさんの句とは趣を異にする。実際、同じことを詠んでいながら、受け止め方が180度違うところが俳句の俳句たる所以であり醍醐味だ。ところで上五の「ちはやぶる」は「神」に掛かる枕詞と承知するが、ここでの使用方法は正直なところ解せない。
新涼や新作パンの並ぶ店 (弥生)
私が特選にいただいた句。今年の暑さは尋常でなく、「新涼」どころでないような気もするが、それでも眼を凝らしてみれば新涼に巡り合える。例えばこの句のように新作パンの並ぶベーカリー。新作パンと新涼と絶妙の取り合わせだと思う。多分に精神的な涼しさだ。この句の成功は新作パンと新涼の発見にあると言って過言ではない。
以下次号、不定期掲載。
無点句だそうで、とんだ失礼をしました。幹事のアイビーは立場上、作者名が分かっていますが、無点とは意外でした。当然、何点か入点があると思い込んでいました。お詫びに、次回に別の句を取り上げさせてもらいます。
蝉王国の句、無点でしたがアイビーさん取り上げて下さりありがとうございます!
私には蝉の王国にしか思えない毎年の夏です。
蟷螂も怖いですが、蝉も怖いコビトカバです。
アイビーさん
投句の取りまとめ、お疲れさまです。いつもありがとうございます。
拙句をたくさんの方に選んでいただき、ありがとうございました。
今少し忙しくしています。日曜日までには、帰省中の御先祖さまと家族が戻っていくと思いますが、それまでコメントができないかもしれません。お許しください。