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互選結果発表

互選結果発表
8月句会の結果を発表します。8月のトップはダイアナさんの「広島忌」の句で10点を集めました。続いて尾花さんの「風鈴」の句で7点、にゃんこさんの「原爆忌」の句、アイビーの「端居」の句、弥生さんの「新涼」の句が6点で並びました。以下、5点句には7句が並ぶ激戦でした。
10点句 10 小六の語り部ガイド広島忌 (ダイアナ)
 7点句 87 風鈴にふれてにこにこ抱つこの子 (尾花)
 6点句  4 サイレンへ風止まる街原爆忌 (にゃんこ)
 6点句 42 端居して世の喧騒と距離を置く (アイビー)
 6点句 64 新涼や新作パンの並ぶ店 (弥生)
個人別総合ではにゃんこさんが20点でトップでした。

8月度みんなのネット俳句会・清記一覧  特選2点、並選1点で計算。     7・8・14
1 止まらないポテトチップス秋涼し 
2 八十路来て良き汗かける幸せを (てつを) 2 ラガー、茶々、
3 迎え火の吠え出す犬と男の子 
4 サイレンへ風止まる街原爆忌 (にゃんこ) 6 ◎えっちゃ、◎ちとせ、かをり、アイビ、
5 鷺の首白き紋様青田原 (和談) 2 ◎ヨヨ、
6 しんがりの船鉾雨に悠悠と (尾花) 2 ちとせ、和談、
7 緑蔭へ漢孤独な翳を曳く (ナチーサン)
8 腹当は明日の元気を約束す (コビトカバ) 1 弥生、
9 夫運転私助手席雲の峰 
10 小六の語り部ガイド広島忌 (ダイアナ) 10 ふうり、えっちゃ、尾花、ちとせ、コビト、◎ヨシ、森野、茶々、ナチー、
11 好きな夢選べる未来水中花 (ヨシ)      1 玉虫、
12 平幕は元気はつらつ名古屋場所 (ラガーシャツ) 3 ◎ふうり、比延、
13 流星や幾人残る同級生 (玉虫) 2 ちとせ、ABC、
14 鉢植えに灯る夕菅ひと夜花  (森野) 1 みにょ、
15 しかけたりしかけられたり水鉄砲 (ABCヒロ) 1 比延、
16 極暑日に線香燻り香り立つ 
17 つかの間の生とも知らで蝉鳴けり (みにょん) 4 ふうり、えっちゃ、茶々、ヨヨ、
18 水の日に記録的雨皮肉かな 
19 鶏も卵を産まぬ極暑かな  (ふうりん) 2 ちとせ、ヨシ、
20 更衣逢ひたき奴は何処やら 
21 青芦の風を呼びたりあひびきし (かをり) 1 えっちゃ、
22 向日葵や凛と老人寄せ付けず (和談) 1 ヨヨ、
23
24 ほおずきやほの口をして吹き鳴らす (弥生) 2 ◎にゃん、
25 夕菅や湖に暮れゆく比良比叡 (てつを) 3 みにょ、森野、比延、
26 向日葵や人と違ふと吸えぬ息 (コビトカバ) 1 玉虫、
27 夕暮れへ秋は密かに紛れ込む (にゃんこ) 5 ◎てつを、森野、和談、弥生、
28 水着着て昭和モダンの砂スキー (アイビー) 1 和談、
29 鉾の輪に噛ませたる梃子木屑とぶ (尾花) 2 ダイア、アイビ、
30 立つ秋や季節は歪み飛来せず 
31 暑くなる予感小石に躓けり (ナチーサン) 4 尾花、ヨシ、玉虫、アイビ、
32 闇深き夫の故郷や天の川 (玉虫) 2 ラガー、ダイア、
33 今朝の秋雨は田畑を潤さず 
34 夏草は胸の丈までここ空き家 (ABCヒロ) 3 みにょ、てつを、ラガー、
35 運転は夫におまかせ雲の峰 
36 夢心地推しコンサート夏の夜 (みにょん) 1 えっちゃ、
37 玄関を出れば秋津の群るる空  (森野) 2 てつを、にやん、
38 熱風浴ぶ木々も疲るる40度 (ヨヨ) 5 ちとせ、◎みにょ、ヨシ、和談、
39 新盆の供物の礼の昔めく (比延) 1 森野、
40 長崎の鐘の復元盆供養 (茶々) 5 ふうり、えっちゃ、ABC、◎ナチー、
41 みんみんやとく眼帯のもどかしさ (かをり) 5 ちとせ、コビト、てつを、ヨシ、にゃん、
42 端居して世の喧騒と距離を置く (アイビー) 6 ダイア、◎ABC、◎比延、弥生、
43 蝉時雨背に一刀浴びにけり (和談) 2 玉虫、ヨヨ、
44 目を剥いて暑いと言ふや仁王像 (尾花) 3 ラガー、和談、比延、
45 今朝の秋ひこうき雲は茜色 
46 八月の悼みごころの靴並ぶ (えっちゃんあら)  3 コビト、かをり、ナチー、
47 句集編む時の流れや梅雨湿り 
48 炎天や悲鳴を上げる室外機 (てつを) 1 ヨヨ、
49 炎暑果てほっと一息夕日観る 
50 無人駅風は青田を渡り来る (にゃんこ) 5 ふうり、みにょ、てつを、森野、比延、
51 炎暑なり荒れに荒れてる名古屋場所 (ラガーシャツ) 1 茶々、
52 寝室に蟷螂全身に寒気 
53 老犬の座り込みたる秋暑し
54
55 語り部の白髪三千丈原爆忌 
56 このセット取れば優勝蝉時雨 (ヨシ) 2 コビト、ダイア、
57 猛暑日も牌で鍛える古き脳 (みにょん) 3 えっちゃ、尾花、コビト、
58 迷い道して出会いたる花鬱金  (森野) 1 尾花、
59 母と見るプレバト俳句蚊遣香  
60 師の病快癒願ひて笹飾る 
61 原爆忌さらけ伝えよ世界中 
62 踏み上る崩れ石段花は葉に 
63 初めての町に既視感百日紅 (アイビー) 4 みにょ、ヨシ、ABC、玉虫、
64 新涼や新作パンの並ぶ店 (弥生) 6 てつを、ラガー、ダイア、◎アイビ、
65 すれ違ひざまに見上ぐる百日紅  
66 向日葵は今太陽に挑みたり 
67 雨の京都地につくほどに夏柳 (尾花) 3 ◎茶々、玉虫、
68 冷奴何も吸収したくない 
69 ペン胼胝の名残かすかに桜桃忌 (てつを) 2 ヨシ、弥生、
70 孫を待つアロハで変身米寿なり (和談) 1 ヨヨ、
71 蚊遣香持ちつつ移動庭仕事 
72 夢に入ることもできずに明易し 
73 憧れて届かぬ遠さ夏茜 (ヨシ) 3 にゃん、◎玉虫、
74 面痩せの何処に立ちても夕立かな (かをり) 1 ナチー、
75 溜息を繰り返しつつ夜の秋 
76 美しく儚きものに揚花火 
77
78 森更けてなほ蜩の鳴き止まず  (森野) 1 にゃん、
79 みちをしへ遥か先行く父の背ナ (玉虫) 4 ◎尾花、てつを、アイビ、
80 あれこれと歳時記片手に熱帯夜 (みにょん) 1 ラガー、
81 昼日向ビール三昧蝉時雨 
82 マスカット一房囲む甘さかな  (ふうりん)   3 かをり、茶々、弥生、
83 愛猫も興奮夏の甲子園 (茶々) 1 ABC、
84 手花火のじじと弾けてみな終る (かをり) 2 にゃん、玉虫、
85
86 表札はローマ字表記秋の薔薇 (弥生) 2 かをり、比延、
87 風鈴にふれてにこにこ抱つこの子 (尾花) 7 ちとせ、コビト、ヨシ、茶々、和談、◎弥生、
88 太陽のコロナ閉じ込めスイカ玉 (てつを) 4 コビト、かをり、ナチー、和談、
89 生き過ぎたといふ義父逝きし初の盆 (えっちゃ) 3 みにょ、◎コビト、
90 日を浴びて畑に向日葵凛と立つ 
91 なまくらなこの身を嗤へ蝉時雨 (にゃんこ) 4 ◎ラガー、ダイア、ABC、
92 寝室を出たらあちらに蝉王国 
93 蛍の点滅闇を争はず (ナチーサン) 2 にゃん、茶々、
94 御所東膳を揃えて生身魂 (ラガーシャツ) 1 かをり、
95 豊漁の鰯クレーンの網開く (ダイアナ) 5 えっちゃ、尾花、ABC、アイビ、弥生、
96 秋簾昭和の会話聞こえそう (ABCヒロ) 2 てつを、ナチー、
97 今の子に貧乏話終戦日 (アイビー) 1 弥生、
98 名は名古屋朝顔とあり江戸の鉢  (森野) 1 ふうり、
99 旅先で席譲られし冷房車 
100 盆唄や炭坑節を繰り返し 
101 熱波の水桶で伸びてる蛙の子 
102 古本の書き込み侘し夜の秋 (比延) 3 ◎森野、アイビ、
103 茄子馬で迎え火求め先祖来る (ヨヨ) 2 ◎和談、
104 ひまわりも俳句も好き麻雀も (みにょん) 1 ラガー、
105 万博リングそぞろ歩めば風涼し  (ふうりん) 2 尾花、ダイア、
106 夏場所や光る土俵に巨人舞ふ (和談) 1 ヨヨ、
107 ちはやぶる一生懸命蝉の声 (ラガーシャツ) 1 ふうり、
108 初穂の田雨渇望す地割れかな (ダイアナ) 2 ふうり、みにょ、
109 朝戸開く外に暑熱が横たふる (ちとせ) 2 ◎ダイア、
110
111 やわらかき野に膝をりて今朝の秋 (かをり) 3 尾花、森野、ヨヨ、
112 奪衣婆の乳房あらはに黴の堂 (アイビー) 3 かをり、ABC、ナチー、
113 唖蝉の不意に翔ちたる翅音かな 
114 藍浴衣男嫌ひをとほすかな (えっちゃんあら)  5 かをり、にゃん、ナチー、比延、アイビ、
115 雷鳴に居間を離れて長電話  

投句者は、ヨヨ、和談、コビトカバ、えっちゃんあら、ラガーシャツ、弥生、にゃんこ、ABCヒロ、尾花、森野、ふうりん、ヨシ、ダイアナ、ちとせ、みにょん、てつを、ナチーサン、アイビー、玉虫、茶々、比延、かをりの22名。

間違いその他不都合をご連絡下さい。
                                               

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アイビーの俳句鑑賞  その4

アイビーの俳句鑑賞  その4

古本の書き込み侘し夜の秋 (比延)
「夜の秋」は夏の季語。ふと秋の気配を感じた時に使う。逆に「秋の夜」は秋の季語になる。古本屋で興味ある本を見つけたので、その本を買い求めた。ところが古本なので、前の持ち主がしたのであろう、ところどころ書き込みがある。書き込みなので走り書きのメモに過ぎないが、そこに侘しさを感じた作者。秋の訪れを感じた作者の繊細な感受性が光る。

面痩せの何処に立ちても夕立かな (かをり)
「面痩せ」という言葉が新鮮に響く。目に見えて痩せたわけではないが、どことなく瘦せたような気がする。「夕立」と「面痩せ」と、何の関係があると野暮なことを言ってはいけない。例によって「かをりワールド」の幕開けである。面痩せから、いろんな想像が生まれる。ワードを手掛かりにして、あれこれストーリーを自分で考えるのが「かをりワールド」の楽しみ方である。

止まらないポテトチップス秋涼し (無点)
今月も無点句となったが、少し手を加えれば、なにがしか入点があった句があった。その辺を皆さんと一緒に考えてみたい。
掲句はCMソングにそんなフレーズがあったように思う。それはさて置き、もっと良い季語があるように思う。、今年の異常な暑さでは「秋涼し」と、簡単にはならないのではないか。止まらないポテトチップス螻蛄鳴けり

迎え火の吠え出す犬と男の子 (無点)
「男の子」が何をしたのか、分からないのでやや唐突な印象だ。「迎え火」は「迎火」とする。迎火に犬吠え出して子は燥ぐ

立つ秋や季節は歪み飛来せず (無点)
暦の上では秋になったが、地球規模で猛暑が続いている。この句の言わんとすることは分かるが、読み手にインパクトを与えられなかった。持って回った表現が分かりにくかったのかもしれない。立秋と言ふもまことの秋は来ず

老犬の座り込みたる秋暑し (無点)
よくある光景だが、無点句となってしまった。老犬がただ座っているだけでは、読み手に訴えるものが無かったかも知れない。
老犬の舌を出したる残暑かな

蚊遣香持ちつつ移動庭仕事 (無点)
面白いところに着眼した。この句が無点とは信じられない。蚊遣香持つてお庭を移動せり 

寝室に蟷螂全身に寒気 (無点)
ゴキブリや蜘蛛でなくても虫ぎらいな人は多い。私事になるが拙宅の家内がそうだ。蟷螂はカマキリのことで、斧を振立て威嚇する。怖がりかたを、多少オーバーに表現したら入点があったかと思われる。寝室にカマキリひとつ修羅と化す

昼日向ビール三昧蝉時雨 (無点)
掲句はいわゆる三段切れになる。三段切れというのは、俳句がブツブツになりとりとめが無くなり、俳句では禁忌とされる。
昼間からビール三昧蝉鳴けり

盆唄や炭坑節を繰り返し (無点)
どこの盆踊りでも、炭坑節はすっかりスタンダードになった感がある。句意とはちょっと違うかもしれないが。
全員で炭坑節を踊りけり

アイビーの俳句鑑賞:完

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蟷螂の句の鑑賞ありがとうございます。

世界一ぐらい嫌いとする蟷螂を題材として佳句が作れるようこれからも切磋琢磨します!

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アイビーさん、面痩せの句、励みになります。
画家のモディリアーニの夫人はとても美人、検索してみくださいませ。でも一家はいつも貧乏なんです。
夫人はやつれて、その苦しさを夕立という季語に託しました。
だけど愛あれば。。。。歌会で改作し七七つけて、持ち寄りました。

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アイビーさん、中日俳壇、入選おめでとうございます。

城址とてただ鬼百合の咲くばかり  半田市 新美達夫

2025年8月24日 高柳克弘選 入選
夏草の生い茂る城址に鮮やかなオレンジ色の鬼百合がとても美しく散策してみたいと思わせてくれます。

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アイビーさん

おめでとうございます!
クリアになった視界のお話などまた聞かせて下さい!

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王位戦

 将棋王位戦番勝負第5局が明日から四国は徳島市で行われます。藤井聡太王位3勝、永瀬拓矢九段1勝を受けての第5戦、藤井王位がタイトルを防衛しタイトル6期とするか挑戦者が2勝目を挙げるか興味が尽きません。先日手5局の相手を知り尽くした両者、熱戦が期待されます。

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選句観賞

46 八月の悼みごころの靴並ぶ(えっちゃんあら) 
8月は新盆をはじめ、仏事が多いのでとても光景が身にせまります。
そんなとき、私は線香をあげにきていただいたお客様の靴をそろえる役目でした。
季語は新盆や で切って、悼み心は悼む心 でよろしいのでは。失礼御容赦ください。
  
82 マスカット一房囲む甘さかな (ふうりん)
これはマスカットの甘さとその場の甘やかな雰囲気を詠んだ句ではないでしょうか。
マスカットにやや比重を置いて、下五をあまやかさとしないで逆に場の余韻が残りました。
ほんのり幸せな気分にさせていただきましました。
   
86 表札はローマ字表記秋の薔薇 (弥生)
かっちりとした造りの洋館風の家がみえてきませんか。
それはローマ字表記という措辞の固さと薔薇という季語の揺るがない名詞のなせる技。
けれんみのない、よき写生句。自分しか採らないとおもっておりましたが、比延さんが採っておられうれしいです。

88 太陽のコロナ閉じ込めスイカ玉 (てつを)
今年のスイカは炎暑に耐えてだけあって、甘さが凝縮されていますね。
さて、スイカは太陽そのものと気付かされました。紅い実はコロナ、種は黒点ではないですか。

94 御所東膳を揃えて生身魂 (ラガーシャツ)
御所東は京都市街地の名称でよろしいでしょうか。 敬うべき年長者のことを生身魂というのを知りました。。
地縁なのか帰省の句なのか、縦書きにしたら字面が格調ありますでしょ。
口ほどに字面はものを言いますのでいただきました。

112 奪衣婆の乳房あらはに黴の堂 (アイビー)
じめっと怪談めいた雰囲気。
最初、三遊亭圓朝により創作された怪談「乳房榎」をおもいました。
乳房榎は女の業、しかしこの句の根底は諧謔のおもしろみを秘めております。
なので、黴はつきすぎかなあ、夏の堂くらいで。

114 藍浴衣男嫌ひをとほすかな (えっちゃんあら)
藍色の単色に托されたお気持ち、すがすがしいです。つけます
藍浴衣男嫌ひをとほすかな 愛想尽かしの八ツ橋となり
歌舞伎の八ツ橋はいいひとがいて男嫌いではないですが、ごめんなさい。

取り急ぎ、意味不明、誤字脱字お許しください。

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かをりさん、鑑賞ありがとうございます。
薔薇と洋館ではつきすぎてしまうので、何となく洋館をイメージできるような言葉を探しました。
景を想像していただけた様で嬉しいです。

弥生

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嚶鳴庵俳句教室は24日です

  管理人さん、割込みます、お許しを・・・

 嚶鳴庵俳句教室は24日(水)、13時からです。
 12時50分までに句を提出してください。兼題は新涼、秋茜、または当季雑詠の合計5句を持参してください。
 投句用紙については規定のものがありますので、ない方には当日配ります。
 暑さ対策をしっかりしてお出かけください。

 参加費 550円 (その都度徴収) 句会終了後にお菓子とお抹茶をいただきます。
 持ち物 筆記用具、歳時記と国語辞典(あれば)
 
 *水打つて昭和百年目を生きる
  この句の作者は高校生です、昨日の松山市で行われた俳句甲子園で見つけました。
  心にグッとくるものがありました。

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選句候補作品鑑賞

14 鉢植えに灯る夕菅ひと夜花  (森野) 1
今回、夕菅の句が2句出ました。同一の作者かも知れません。儚い夕菅の花を鉢植えにおいて、贅沢な一夜を作者は満喫していま
す。絶滅危惧種に指定されている夕菅、きっと作者の思い入れのある身近な花なんでしょうね。

24 ほおずきやほの口をして吹き鳴らす (弥生) 2 ◎にゃん、
ほおずきというと海のほおずきを思い出すんですがこの場合は陸のほおずきでしょう。中七の「ほ」の口とはどのような形でしよ
う。いろいろ鏡で試してみたんですが。口の膨らみと思いますが自解戴ければ幸いです。

25 夕菅や湖に暮れゆく比良比叡 (てつを)
夕菅は絶滅危惧種に指定されている貴重な花です。夕方から咲くのでこの名前があるそうです。夕方湖面に黄昏が。比叡を背景に
儚い夕菅、幻想的な情景にうっとりしてしまいます。

55 語り部の白髪三千丈原爆忌 
今回6年生の語り部の句がありましたがこの句は白髪の老人。体験に基づいた切々たる語りが思われます。年々語り部が高齢化し
貴重な存在になっています。この語りが平和への懸け橋になることを願うのみです。無点句ですが心に残る句です。

87 風鈴にふれてにこにこ抱つこの子 (尾花) 7 ◎弥生、
一読心が暖かくなる句ですね。抱っこされた子の目線の高さに丁度風鈴が。日常の風景が素直に表現されました。平凡の中に真実
が。

95 豊漁の鰯クレーンの網開く (ダイアナ) 5
漁業の実景をありのままに表現されました。起重機に巻き上げられた鰯の群れ。網からあふれ出る鰯の塊、臨場感溢れる一句にな
りました。

111 やわらかき野に膝をりて今朝の秋 (かをり) 3
何気ない仕草で秋の気配を表現しています。繊細な感情の表現を上五に託した素直な佳句と思います。

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「海ほおずきは、アワビなどの巻き貝の卵塊(卵巣)を乾燥させたもので、植物のホオズキとは異なります。昔は魚屋さんでも売られていましたが、現在では珍しいものとなっています。」

 以上はネットでの表記です。私も初めて海ほおずきがアワビなどの巻貝の卵巣とは知りませんでした。私の故郷は三重県の志摩半島の漁村で当時同級生の母親はほぼ海女でした。母親が与えたんでしょう。女の子はよく口に含んで鳴らしていました。「グウグウ」と音色はあまり冴えたものでは無かったような気がします。

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ナチーサンさん、今朝の秋に一票ありがとうございます。
膝をついて茄子を摘み仏壇にお供えました。
選評のとおり、夏季休暇ちゅうであり、ゆったりと素直な気持ちで詠めました。
比較的日々尖っておりますが、自然や御先祖様に感謝の気持ちで生きていきたいです。

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ほおずきに海ほうずきがあることを知りませんでした。
ひとつ知識を得られました。
ほの口は説明が難しいのですが、はひふへほの「ほ」、つまり口を尖らす感じです。
ほうずきを口の中に入れて穴を手前にして唇で押し出すようにして鳴らします。
お世辞にも綺麗な音とは言えませんが。

弥生

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選句感想

今回頂いた句の感想を少しずつ書いていきたいと思います。

ほおずきやほの口をして吹き鳴らす (弥生)
特選に頂いた句です。懐かしさと温かみを感じました。私は不器用でほおずきを鳴らすことができません。「ほ」の口をしたら鳴らせたのかもしれませんね。口に出して読んだときの、ほ、ほ、ふという音からも安らぎを感じます。

玄関を出れば秋津の群るる空  (森野)
外へ一歩出た瞬間に目に入ってきた秋の空の澄み切った青ととんぼの赤。爽やかな風と開放感を感じました。

みんみんやとく眼帯のもどかしさ (かをり)
特に暑い時期の眼帯の鬱陶しさを思いました。みんみんの軽さに、眼帯の付け外しのちょっとしたわずらわしさ感がよく伝わってきました。私の住んでいる地方では、ミンミンゼミを聞くことは少ないので、感覚がずれているかもしれませんが…。

憧れて届かぬ遠さ夏茜 (ヨシ)
秋茜と違って、夏茜は生まれた土地で一生を過ごすそうです。共感しました。私もきっと夏茜…。

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にゃんこさん、みんみんの句、御評価ありがとうございます。
習作として聴覚と視覚を詠み込んでみましたが、目の手術をされたアイビーさんへの挨拶句でもあります。
全快、おめでとうございます。

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選句鑑賞

10 小六の語り部ガイド広島忌 10 ◎ヨシ
今回語り部の句が2句ありました。迷いましたがこちらを選びました。6年生と言えば平成生まれ。被爆者の高齢化に伴い悲劇の伝
達者が激減、語り部として登場したのが小学生。実体験はありませんがこれは殆どの大人も同じこと。今の子供たちはAI等の影響で
知識は豊富、侮れません。未来の平和は若い力に託されています。

40 長崎の鐘の復元盆供養 (茶々) 5 ◎ナチー、
長崎の双塔の鐘のことは新聞で知りました。「80年ぶりに復活した浦上天主堂の【双塔の鐘】が鳴り響いた。」と報じられました。爆
心地から約500mの旧天主堂は壊滅し北側の鐘は大破、南側の鐘はほぼ無傷。再建された天主堂につるされ「長崎の鐘」として復興
に勤しむ人々の心の支えになったそうです。米国のカトリック信徒らの寄付によって揃い復活した双塔の「長崎の鐘」、作者はこの
報に心を動かされたのでしょう。特選に戴きましたが季語に一工夫要るかもしれません。

46 八月の悼みごころの靴並ぶ  (えっちゃんあら)  3
八月の痛みと言えばいろいろ考えさせられますがそれを言わず読者に委ねています。一方この句中七、下五の措辞に多くを語らせて
います。何度繰り返しても心に響く佳句と思います。特選にとも思った句です。

74 面痩せの何処に立ちても夕立かな (かをり) 1
面痩せと夕立ちの取り合わせ。中七の働きが秀逸。何度読み返しても成程と納得させられる句です。上手いですね。

88 太陽のコロナ閉じ込めスイカ玉 (てつを) 4
コロナ騒ぎで本来の意味を忘れていましたが、コロナは本来は太陽大気の最外層の事なんですね。改めて読み返して みると西瓜の真
髄が見えてきます。日を浴びて育つスイカは健康そのもの。太陽のコロナが詰まっているんですね。叩くと響きますね。成程。

96 秋簾昭和の会話聞こえそう  (ABCヒロ) 2
今は日除けはカーテンが主流。朝顔やゴーヤなどが一役買っている様は微笑ましいものです。本来の簾は竹やアシを糸で編んだもの
で涼気をそそるものです。作者は簾の襞から昭和の会話が聞こえるというのです。何と言う感性。昭和のメロディーかもね。秋簾昭
和は遠くなりにけり

112 奪衣婆の乳房あらはに黴の堂  (アイビー) 3
主語は黴。カビの生えたお堂、陰鬱な空間。そこに脱衣婆の登場、しかも半裸。地獄図の一幅とも思える風景。作者の表現したい意
図は何処にあるのか。ぜひ、自解していただきたい句です。

114 藍浴衣男嫌ひをとほすかな (えっちゃんあら)  5
大人の俳句ですね。上五の季語が意味深ですが作者の自解を求めたい句ですね。独身をとおすと言った大人の俳句ですね。上五の季
語が意味深ですが作者の自解を求めたい句です。独身をとおすと言った単純なものではなさそうですね。

引用して返信編集・削除(未編集)

ナチーサン、遅ればせながら面痩せの句、ありがとうございます。
画家の妻:モディリアーニ夫人の肖像を見ての一句です。
俳句以外の芸術文芸、また違った分野を学ぶのは創作の裾野が広がります。

引用して返信編集・削除(編集済: 2025年08月24日 21:22)

10番ははダイアナさんの句で今回の巻頭句でした。

引用して返信編集・削除(未編集)

ちとせさんへ

朝戸開け~横たふる、のお句を特選でいただきました。
横たふるがちょっと気になるのですが、旧かなでしたら、横たはる
ではないでしょうか❓️😃ちょっと気になりましたので。

引用して返信編集・削除(未編集)

結論から言うと「横たはる」も「横たふるる」も、どちらも正解のように思います。
夏草に人横たはる時ばかり 川端茅舎
荒海や佐渡に横たふ(とう)天の川 松尾芭蕉
芭蕉の句は音便形をとっていますが、元の形は「横たふ」です。連体形にした時はどうか、という問題はありますが、現時点では両方正解という結論になりました。

引用して返信編集・削除(未編集)

ちとせさん、早速御返事ありがとうございます😃実は私はもう全然古文は分かりません。娘とラインしてて娘はちとせさんがおっしゃるとおり、終止形は、横たふ、では?と申しまして。私は旧かなにすればと、ちとせさんのお句をダシに楽しく談議してました😃
娘はネット俳句会の隠れファンです😃失礼しました🙇

引用して返信編集・削除(未編集)

横たふ
何か修飾するなら横たふる川とか、終始形ではふですね。俳句では字足らずなので他下一横たへるのが良いのですね、きっと、宜しくご指導の程🙇‍♂️

引用して返信編集・削除(未編集)

ダイアナさんへ
拙句 朝戸開く外に暑熱が横たふる
特選いただいて有難う御座います。35度越えの連日の暑さ、朝も昨日来の暑さがそのままむわっと、そこで出来た句です。私の句会では作句は文語体でと、勿論現代文もいいのですが。古文は高校時代勉強しただけで苦手ですが、文語体の下二段のよこた・ふを使いました。他下一の横たへる程人の手が加わったものではなく。正しいかどうか分からないのですが。
今回のダイアナさんの
 小六の語り部ガイド広島忌
以前の拙句
  子ども代表の宣言清し広島忌
詠んだの思い出しました

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「横たふる」という言い方があるかどうか、調べてみますので少し時間を下さい。

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間違っていたら、すみません😢⤵️⤵️🙏

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夕菅の句の鑑賞、ありがとうございました。

夕菅、秋津は身近な暮らしの中での句ですが、私は蜩を知多では聞いたことがありません。
子供らが幼い頃、くらがり渓谷に愛知県営ロッジが有りまして5~6年夏休みに行っていました。その時初めて蜩を聞きました!
子らとの思い出です! ところで今年は夕菅の種が何時もより多く出来るようです! 野の花ですから難しくはありません! 種を蒔いてから花が咲くまで2~3年かかるかも知れませんが八十路の私でも楽しんでいます!
もし楽しんでみようかな~と思われましたら差し上げますので、この掲示板で、お渡し出来る方法をお知らせください。 わかる場所でしたらお持ちいたします。

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