MENU
83,582

持っていないカードが気になる

Q
 「自分の手持ちのカードで生きる」というのがありましたが、私はいつも持っていないカードのことがとても気になります。デカいとか、ウエストが太いとか、片づけが下手だとか。そのほうに支配されているような気がします。自分を卑下してしまいます。どうすればこの心の癖が治せるでしょうか?

A
 アドラーは、「何を持っているかが問題ではなくて、どう使うかが問題だ」と言いました。何を持っているかは言うてもしょうがない。持っているものをどう使うか、これは言わないといけない。
 私(野田)は持ってないものもたくさんある。それはあまり数えないことにしているんです。持っているものを数えると、まず記憶力がいい。でもこれは物事を美しく肯定的に言っている。否定的に言うと、しつこいんです。同じことです。人が私にひどいことをすると、何年でも覚えている。思い出したりすると、ずっと腹が立つ。こっちのほうへ記憶力の良さを使わないように気をつけてないと、ついやっちゃう。ボーっとしていると、「あのガキは3年前に……クソー!」と思い出したりするから。記憶力の良さを良い側に使う工夫を絶えずしないといけない。野放しにしておくと、良い側でも使うけど悪い側に使うかもしれない。これだけで結構忙しい。自分の持っているものをどう使うかの工夫をするのが。そっちに気を取られると、持ってないもののことを考える暇がなくなる。
 どんなものにも良い面と悪い面がある。これもアドラーが言った。「すべてには2つの面がある」。太っているには太っていることのいいことと悪いことがある。痩せているには痩せていることのいいことと悪いことがある。おっぱいが大きいにはおっぱいが大きいことのいいことと悪いことがる。小さいには小さいことのいいことと悪いことがある。大きなおっぱいを欲しいと思っても、シリコンを注射するしか手がない。そんなん考えるより、小さいおっぱいの美しい使い道を考えるほうがずっと有効に使える。(回答・野田俊作先生)

引用して返信編集・削除(未編集)

11歳女子、不登校。親の気持ちを言ってもいいか?

0
 不登校の11歳の女の子のことです。家事の手伝い頼んでもしてくれないことが多い。そのときは何も言わないで私がします。こういうとき、「がっかりしたな」とか「やってほしかったのに」と、私の気持ちを言ってもいいでしょうか?

A
 「がっかりしたな」と言うと、子どもは「私は役に立つ力のある人間だ」と感じるかどうか、「この親は信頼できるいい人だ」と感じるかどうか、「この世界は安全で住み心地のいいところだ」と感じるかどうか、自分で判断してください。
 家事はしてほしいものです。そのことについて一度、関係ないときに話すんですね。もめている現場で話し合わないで、落ち着いて冷静に話せるときに話すのが大きなコツです。
 「お皿洗いしてもらえる?」「イヤよ」「じゃあ他に何してもらえる?」「猫の世話する」とか。子どもにしてもらいたいことで、子どももしたいことを探す。冷静な状態で話をして決めたい。
 もしもそれが実行できないときは、その場で「猫の世話すると言ったでしょう」と言わないで、また落ち着いて話せる別のときに、「あなた、あれはイヤみたいね。じゃぁ他に何か代わりをしてくれる?」と聞く。(回答・野田俊作先生)

引用して返信編集・削除(未編集)

学校を休んでいる高2息子、何のために勉強するか悩む

Q 
 高2の息子のことです。6月から学校を休んでいます。何のために勉強しないといけないのかわからないので悩んでいたみたいです。ここ(アドラーギルド)に来る前にいろいろありましたが、今はゆっくり待とうという気になりました。

A
 良かったですね。子どもの人生は一度子どもにお返しして、子どものほうで判断してもらって、向こうから「これを手伝ってほしい」と言ってきたら、手伝ってあげる。
 子どもが悩んでいるとき、登校拒否なんかそういうケースですが、僕たちは助言するよりも、教訓を垂れるよりも、まず子どもにくつろいでもらおうと思う。エネルギーが出てくれば、また動くだろうから。疲れているんだから。
 くつろぐには何をすればいいか。部屋に閉じこもってじーっとしているとくつろがないんです、人間て。ゲームでも1人でテレビ見ていてもくつろげない。明るいおしゃべりするとくつろげると思わないですか?親が「学校行かないと大変よ」という気持ちで話していると、明るいおしゃべりができないでしょう。明るいおしゃべりをしているとくつろげる。どうでもいいこと、「おじいちゃんが宇宙へ行ったね」とかが、楽しくおしゃべりできる状態があると、子どもはすぐに充電できて、すぐに飛び立てる。学校まわりの話をするとだいたい暗くなるから、やめたほうがいい。くつろげるように、明るい楽しい家庭を持てるように。そこでエネルギーを充電できるように。これが第1段階です。
 それができて、十分に子どもが明るい雰囲気の中で暮らせるようになったら、第2段階です。子どもから話を聞きます。子どもはきっと最終的な答えを知っているんです。はっきり意識してないかもしれないけど知っている。上手に話を聞けば、教えてあげなくても自分で見つけ出すでしょう。子どもがどう考えているかを話せるようにすることです。(回答・野田俊作先生)

引用して返信編集・削除(未編集)

家族会議のルール

Q
 家族会議のルールについてお願いします。わが家は複合家族です。子どもと親以外の家族がたくさんいます。全員が参加しないといけないでしょうか?

A
 「いけない」と言うと動きにくくなるでしょう。全員参加が「望ましい」です。一応、言葉がわかる家族が来ることにします。乳児は来なくていいだろう。どっかで寝ていていい。ボケばあさんもいいだろう。その真ん中へんの普通に言葉の通じる家族は、全員集まるのが望ましい。「全員集まらなければならない」だと、「全員集まらないからやめよう」のほうへ動きやすい。「熱心な人だけ集まって」と言うと動きやすい。でも、どっちもまずいから、できたら全員集まるようにしてほしい。(回答・野田俊作先生)

引用して返信編集・削除(未編集)

真ん中の子が不適切な行動をする

Q
 3人きょうだいの真ん中の女の子のことです。毎日、せかせるように1日が終わります。不適切な行動ばかりです。こちらが注意するのが良くないとわかるんですが。だからと言って、のんびりして大らかで優しいところを適切な行動だと理解したら、この子は怠慢な子になりそうで注意してしまいます。何かいい方法を教えてください。
 上と下の子はそれほど心配なくやっている。だからこそ真ん中の子が不適切な行動をするのでしょうか?

A
 注目を与えなければいいんです。子どもはこっちが注目を与えないと決心すると、どうしても注目を与えたくなるところまで不適切な行動をいっぺんエスカレートさせます。それでも注目を与えないと、この親は本気だと子どもが思ってやめるんです。いつもこのお母さんは、その前に負けている。
 とにかく子どもといっぺん話をします。「あなたがグズグズしているのをお母さんは嫌いだけど、やっぱりそれはあなたの問題だと思うから、これから一切口を出さないようにします。それでいいですか?」。子どもは嬉しいから「いい」と言う。やりだすと、子どものほうは、不適切な行動で親の注目を引く以外に手を知らない。だから不満になって、もっと不適切な行動をする。親はそのうちきっと手を出す。手を出すとズルズル元へ戻る。タバコと一緒ですね。禁煙を破って1本吸うと、もう駄目。その1回を辛抱しないといけない。
 ジェーン=ネルセン先生の子どもの話です。「朝8時30分までにすべての子どもはご飯を食べる」と家族会議で決まった。「8時30分までにパジャマを着替えて、ご飯を済ませてほしい。1秒でも過ぎたらもうご飯はありません。いいですか?」。子どもは「わかった」と言ったけど、こんなときはきっと反抗者がいる。その子(一番下の小学1年生)は何日目かに、8時31分にパジャマのままで来た。お母さんは「ごめんね。今日はもうご飯ないの」。子どもは、怒って棚の上の鍋を見つけて台によじ登る。お母さんは黙って降ろす。子どもは癇癪を起こしながらまた登る。お母さんは冷静に降ろす。45分間登ったり降ろしたり。子どもは、とうとう泣きながら朝ご飯を食べないで学校へ行った。「あー疲れた」。それから1週間は守った。1週間後に、またその子が8時31分にパジャマで起きてきた。また台に登る。お母さんは「あー、また今日も45分か」とがっかりしたけど、冷静に降ろした。すると子どもは、「この親はやっぱり本気だ」と言って、それからは守った。いっぺんそんなことがある。
 不適切な行動から抜け出してもらおうとすると、子どもは親を試します。場合によってはかなり厳しく試す。それは覚悟する。それには負けないこと。
 もう1つ。不適切な行動がないのは(ものによるけど)適切な行動ではない。のんびりおっとりしているのは適切な行動だと親は言うけど、それではあかん。もっと違うこと、何でも親にしゃべってくれるとか、家のお手伝いよくしてくれるとか、何か全然今問題にしていることと関係のないところで適切な行動を探す。
 典型的なのはおねしょです。おねしょは不適切な行動だと思うが、おねしょがない日に、ないのは適切な行動だからといって、「今日はおねしょなかった。良かったね」と言うと、「おねしょしなさい」と言っているのと同じです。普段おねしょしていて今日はしないから、言ってもらえる。全然おねしょしない子は、「今日はおねしょないね。良かった」と言ってもらえない。不適切な行動がないのを適切な行動とは言えない。のんびりおっとりしているのを適切な行動として勇気づけても、子どもは一向に勇気づけられた気にならない。全然違うところで勇気づける材料を探してほしい。(回答・野田俊作先生)

引用して返信編集・削除(未編集)
合計727件 (投稿721, 返信6)

ロケットBBS

Page Top