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研究会に入会したら会員の約半数がプリキュアという事態に

>“非人間的な”ニオイ
 記憶を失ってよそよそしいのもそれに拍車をかけてますね。うたのキラキラを見たときはえらい入れ込みようだったけど、オーラを感じなければ他人行儀ってのはある意味リアルな反応w


>『ゴリオ爺さん』のネタバレ
 あのあと読み進めたらヴォートランが懇切丁寧に普通に働いても儲からねぇぜって説明したり、デルフィーヌが持参金すら使えないのよ!って嘆いてましたねw 当時の世情がそのままストーリーになっていたわけだね。
 これでもかと人間洞察が並べられた文章ですが、なんのことはなく「自分のこと言ってるだけ」っていうのは説得力抜群(苦笑)

 ストーリー展開はありきたり(娘バカな親が破産して、バカ娘が散財するだけの話)だけど妙な熱量とテンションで書かれてて週刊漫画のライブ感のような作品でしたね。
 ヴォートランはその後秘密警察の幹部にまで上り詰めるそうですが、犯罪者が国家権力に取り込まれていく(ChatGPT曰く)"「裏社会から表社会へのシステム内革命」を体現するキャラクター"ってのは興味深い。彼についてAIに聞いたら綺麗に時系列化(登場作品やどの程度登場しているのかも含めて)してくれたので、情報量の多い古典作品を調べるのはかなり有効に感じますね。


>ヴィクトル・ユゴー
 何かの本で絶倫だったって読んだ覚えがあるw


>ウィッチウォッチ
 クラスに1人はいるオタク系キャラと思わせて……。よくよく考えたらこのクラス、つよつよ絵師がいたり先生がオタクだったりしたわ。


>トム・スタンデージ『ヴィクトリア朝時代のインターネット』 https://amzn.asia/d/cdA8f79
 ↓の動画は本の内容(前半部分)を元に作成されています。一言で表すなら「ようやるわ(呆れ)」。
 電信を普及させるために文字通り東奔西走・四苦八苦した人たちの話。謎の情熱、名声、富がミックスされながら急激に時代が移り変わっていく様子が興味深い。電信技術が奇術(見世物)と見なされていた1840年代。それからたった20年後の1866年には大西洋横断海底ケーブルを敷設。1876年にベルが電話を発明。1879年にエジソンが白熱電球を発明って流れ。
 本の後半は暗号や恋文やらとっ散らかっているのが残念。




編集・削除(編集済: 2025年06月20日 10:08)

メロロン思ったよりエンジョイしてそうで黒w

 擁護厨の純情を弄びやがって…!

>画力が幼稚園児並
 そういや「お絵描き」も子供の遊びの定番ですが、絵をテーマにしたプリキュアはまだ無いですね。
 動きが少ないからアニメと相性が悪いとかあるんでしょうが、いよいよネタ切れしだしたら、その内新作のテーマになるかも知れませんね。

>貴島つむぐ
>ずいぶん癖の強いキャラ出してきたなぁ
 ポスト増子一族なので、無意識に肩に力の入ったキャラ造型になるのかも知れませんねw
 ブンブンはエンジン音と新聞のブンを掛けた駄洒落でしょうか…

>お前誰だよ!?
>実質第3形態
 自分は…ズキューンの人間形態があまり変わってない事の方がショックでした…
 いや、二次元の外見年齢なんてどうとでも誤魔化せますが、ズキューンの人間態はヘタすりゃ田中と同世代でも通るレベルで…
 今後、このルックスでタコさんウインナー頬張ったり、食べ過ぎて太鼓腹になったり、駄々こねたり、田中に顎撫でられてウットリしたりするんだぜ…
 嘘だと言ってよ…変な性癖目覚めるだろ…

>メロロン
>永遠の2番手を背負っている
 よくあるのは「負けを認めるまで負けてない」的に、永遠に戦い続ける覚悟を決める…とかですが、メロロンの自立を考えるとどっかでプリルン離れをしなければならないのでしょうね。
 「初恋の想いは敢えて胸に秘めて伝えずに生きて行く」…ってのもメロロンの好きそうなシチュエーションですが、失恋をどの様に受け入れさせるのか…?
 キミとアイドルのロジックを活かすなら、キッスが誰かに応援される事と組み合わせたい所ですが、言うは易し行うは難し…
 何かもういっそ、一度はメロロン推しを公言しつつも最近空気な青いイカ娘に猫屋敷級のカプ推しスイッチを入れて、三人の仲を徹底的に掻き回して、新たな友情を芽生えさせれば良いんじゃないかな…?


>オノレ・ド・バルザック
>意志こそ強固だが、その意志が支えるべきなんの実体もない有名病患者の一人にすぎない
 実に羨ましい面の皮の厚さですね。(真顔)
 他人に破滅させられるくらいなら、自分から破滅しに行く方がナンボかマシだと思いますわ…
 老後が不安な親に絆されて、家出の一つもできなくなった意気地無しには実に眩しい。


>ウィッチウォッチ
 マガミケイゴ君、ちょいちょい香ばしい感じだったけど、病気じゃなくてガチだったのかw
 「木は森に隠せ」とは少し違うけど、上手く誤魔化したなぁ…とw

編集・削除(未編集)

第一条「プリルンはキュアアイドルを守らなければならない。」

 「キュアアイドルを守りたい」との切なる願いをが叶えるための代償とはいえ、うたとの想い出を完全に欠いたままというのは…何と言うか、ロボットが自身に組み込まれたプログラムにただ盲目的に従っているかのような“非人間的な”ニオイを感じますね。


>まさかの黒白先輩リスペクト

 プリルンとメロロンの場合は、変身時の名乗りの通り「白黒」の順番の方がしっくりきますかね。あと初代と違って配色がそのままキャラクターの内面を表しているのも面白いですね(まぁ劇場版映画『雪空のともだち』の描写も相俟ってか、キュアホワイトからは割と“黒い”印象を受けますがw(苦笑))。


>お前誰だよ!?
>実質第3形態

 二人とも遠からず転入してくるんだろうなぁ(白目)。


>志望校のレベルを下げられない人
>自己イメージと結びついている

 そういう人の中には「何が何でも志望校に合格する」ため二浪三浪する人も珍しくなかったりするのですが、スポンサーである親は勿論、もろに悪影響を被るのがその弟妹なんですよねぇ~。ある日親から「知っての通り莫大な予備校代やら下宿代やらで兄ちゃん(←私が目にしたケースは大抵が男)が金を食い潰した結果、お前には地元の国公立大に進学する(無理なら大学進学を諦める)しか選択肢が無い、許して欲しい。」と真顔で宣告された、なんて話も職業柄よく耳にしますね。


>今週の読書

 ● 鹿島茂『パリの王様たち ユゴー・デュマ・バルザック 三代文豪大物くらべ』文藝春秋1995
  https://amzn.asia/d/2Y7gqqO

 よくもまぁ革命の余韻冷めやらぬフランスで、こんなにも破天荒で型破りな傑物が同時代に三人も揃ったものだなぁ(呆れ)。それぞれ印象に残った箇所を一部分書き出してみましょうか。

○ オノレ・ド・バルザック ⇒ 父親のコネで法科大学卒業後の就職先が既に決まっていたにも拘わらず、突如「俺は文学で身を立てる」と宣言するんですが、これってこないだ読んだ『作家刑事 毒島の暴言』の登場人物そのまんまですねw(↓)。

 … ところで、バルザックがこれほどの強い意志をもって文学修行の生活に入ろうと決意したからには、彼の頭の中にはさぞや多くの思想と感情が渦巻き、表現されるのをいまや遅しと待ちかねているにちがいないとだれだって想像するだろう。どう表現するかはひとまずおくとしても、少なくとも、何を書くのか、あるいはどのジャンルの作品を書くかぐらいは決まっているものと考えるだろう。ところがである。これがなにひとつ決まっていないのだ。…… ようするに、バルザックの頭にあったのは、公証人や代訴人ではなく文学者になりたい、そしてそれにより有名になり、栄光と富を勝ち取りたいという願望だけなのである。もちろん、なにか漠然とした表現願望はあるのだが、それがなんなのかは本人にもさっぱりわからない。だから、いざ自由を与えられ、有名になるための「なにか」を書かなければならないとなると、そのとたんに途方にくれてしまうのである。これは、今日、文学雑誌の新人賞で一発当てて、マスコミに躍り出ようということしか考えていない若者とすこしも変わらない。はっきり言って、この時点では、バルザックは意志こそ強固だが、その意志が支えるべきなんの実体もない有名病患者の一人にすぎないのである。…… [そして苦心惨憺の挙句、漸く8カ月後に完成した処女作の韻文劇は母校の文学教授から「才能ナシ」と酷評されるも彼は全くめげることは無く]……輝かしい栄光と無限の富を約束されている超人的頭脳を公証人のような矮小な仕事に使うことは巨大な損失のように思われた。今回の失敗は、ただ韻文に自分が向いていなかったにすぎない。おそらく、小説ならば、こんどこそ、新しい文学を作り出すような傑作を生み出すことができるにちがいない。…… そのバルザックの部屋には、ただひとつの装飾品としてナポレオンの石膏像が置かれ、台座には「彼が剣で始めたことを我はペンで成しとげん」と書いた紙切れが張り付けてあったという。
 (本書第二章「理由なき確信」p.57~64より抜粋)。

―――

○ アレクサンドル・デュマ ⇒ 大ヒットとなった『三銃士』・『モンテ・クリスト伯』の印税をつぎ込んで造営したという「モンテ・クリスト城」に纏わる記述が凄まじい(↓)。

 [デュマの消費は北アメリカ太平洋岸のインディアン社会に広くみられる、威信と名誉とを賭けた贈答慣行であるポトラッチとそっくりである。何故なら彼の場合、]金銭は物品購入に用いられるというよりも、人をもてなすための饗宴で蕩尽されるからである。しかも、それは、ただの饗宴ではなく、ほとんど自分の財力の限界に挑戦するような、投資効率を一切無視した、破産するためとしか思えないような饗宴 …… である。デュマはサン=ジェルマンの森全体を買い取り、ここにイギリス風庭園を造り、ルネッサンス風の大邸宅と野外劇場とあずま屋を設けたのである。…… モンテ・クリスト城では、玄関前の階段の上に掲げられた城主の銘句「余は愛す、余を愛する者を」のとおり、訪れる者は誰でも手厚いもてなしを受けた。なかには何年にもわたって居すわっている連中もいた。…… デュマの数多くの寵妃が贅沢ざんまいの暮らしを送っていたのはもちろんのこと、文無しの作家や画家も群をなして居候をきめこんで、皆寄ってたかって、デュマが稼ぎ出す何億何十億という金を食いつぶした。……
 (本書第七章「吝嗇と蕩尽の経済心理学」p.225~228より)。

―――

○ ヴィクトル・ユゴー ⇒ 本書を読む前と後とで、それまで私が(勝手に)抱いていた聖人イメージが180度変わってしまいましたw。本当にあの大傑作『レ・ミゼラブル』の中の人なの?(↓)。

 … 文体を変えたら、そのまま宇能鴻一郎になってしまいそうな、「裸の女」と題するこのおおらかな官能詩は、なんと、ユゴー72歳の時の作品である。もちろん、過去の回想などではいささかもなく、「現役」の性の喜びを率直に歌い上げたものである。…… ここにあるのは、いちおう詩の形こそ取ってはいるものの、実際には、若い女中を手ごめにして、「極楽、極楽」とうそぶく狒おやじの述懐以外のなにものでもない。…… ユゴーは83歳で死ぬ直前までこの調子で現役を通したから、関係した女たちの数は、無名の存在まで含めれば、千人切りなどというなまやさしい数字ではすまないはずである。……
 (本書第四章「愛の駆動力(その1)」p.110~111、p.128より)

 ところどころに著者の品性を疑わせるような下ネタが挟まる点にさえ目を瞑ればw(苦笑)、フランス近代文学史上燦然と輝く巨匠三人の“凡人の価値観・倫理観を遥か突き抜けた俗物っぷり”が存分に堪能出来る一品です。一読してみて損は無いかと。


>財産は民法典(ナポレオン法典)によって夫側が管理するので妻の持参金もその範疇

 ナポレオン法典(1804年制定)は「私有財産の絶対性(所有権の不可侵)を明文化したもの」だと前に聞いたことはありましたが…言われてみればあの法典は男尊女卑の色彩が濃厚なものでしたっけ。前にプレゼンした『ブッデンブローク家の人びと』の登場人物の女性達が総じて「家政に無関心」なのにも、当時の民法の規定からするといわば当然の帰結だったということか、成程ねぇ。


>とはいえ、隠れて使える金も当然あるし半ば黙認されていたようです

 さっき紹介した鹿島茂の著書によると、上記3人の中で「容姿や年齢を多少度外視してでも、由緒正しい貴族の血筋を持つ女性」に最も拘ったのはバルザックだったそうです。勿論“金づる”兼性欲処理の対象として有力なパトロンを求めたという側面もあるのですが(実際幾度となく負債を肩代わりさせている)、そういう実利だけでなく、どうやら「貴族という属性」そのものへの強烈な憧れがあったみたいですね(貧農の家系なのに、オノレ・“ド”・バルザックと貴族の称号である「ド」を勝手に冠するようになったのもその顕れの一つ)。


>ボッドキャスト2本

 ほぼ『ゴリオ爺さん』のネタバレになってて草w。つまり名の知れた作品であれば「梗概を5分以内の音声で纏めてください」なんて芸当もAIを使えば今や朝飯前ってことか。タイパ重視を推し進めるならこっちの方がよっぽど「効率的」だと考える人がこれから間違いなく増えていくんでしょうねぇ…まぁ、私は今まで通りテキストをチマチマ読んでいくつもりですけれどw。 

編集・削除(編集済: 2025年06月16日 23:02)

キミと推し活プリキュア

>「ギアが上がった」展開
 前衛と後衛が入れ替わったみたいな感じよね。前で仕事してた人が裏方に回って、っていう。こころがその橋渡しをしているのは上手い。
 メロロンの何がズルいって「ズルい女」でも「ズルい女を演じている私」でも「悲劇のヒロイン」でも役をこなしそうなところw どれをやっても「まあ、メロロンだしなぁ」で行けてしまう。逆にプリルンは表裏がないからスイッチのオンオフが見所になりそう。


>繊細なお客さん
 今も昔も「本音を言ってくれる人」の有難みに気づくのは歳取ってからなんだよなぁ(苦笑)
 昔から志望校のレベルを下げられない人とか、希望する就職先にやたらこだわる人とかいるけど、自己イメージと結びついているんだろうね。昨今の風潮は元々の人はもちろん、その近縁の性格の人も巻き込まれちゃってるんだろうなと思います。


>ゴリオ爺さん
 チマチマと。訳者あとがきに最初の50ページが鬼門だからわかりやすくしてと出版社からオーダーがあったと書かれてたけど、確かに昔の小説あるあるの出だしだなぁ(苦笑) この手のやつは訳者も言っていたように弁士がしゃべってるイメージで読むとサクサク行く。
 あと、この時代の小説は「遺族年金(軍人年金)」がほぼ定番と言っていいほど出てくるけど、貴族などの特権表現として使われていたみたいですね(AI回答)。

編集・削除(未編集)

響カイトなんて居なかった。良いね?

>18話にして入会
 後方支援妖精が一気に最前線に投入された事で、大幅な配置転換が行われている印象がありますね。
 研究会の面々が戦闘中に応援に来る事は流石に無いでしょうが、後ろでライト振ってるだけの行為をより具体的に現実的に理解するフェーズに入ったとすれば、所謂「ギアが上がった」展開なのかも知れません。
 ズキューンの推し活を通してプリルンの「ありったけ」に共感した時、うたがどんな反応をするのか実に楽しみですw(ゲス顔)

>あ、やべ、スイッチ入った
 こころが沼に沈みながらサムズアップしたシーンは涙無しには観られませんでしたねw

>メロロンやってんなぁ案件
 プリルン関係の何かを封印したとしても、今の現状認識能力と整合性を取ろうとするとややこしくなるだけなので、ロックを生まれ付き持っていた所有者特権でコストを回避した…と考えるのが妥当でしょうかね。
 ただまぁそれはそれで、一緒に封印しようとした罪悪感も抱えたままというのが結構過酷。
 好意的に捉えれば、うたに会わせる顔が無いから、罪滅ぼしの戦闘以外では極力関わり合いになりたくないんだろうな…とは思えますけれど。
 そんな自分に酔ってそうにも見えてしまうのがメロロンって奴。(ぉ

>プリルンのキャラ(崩壊懸念)
 戦闘中のルックスとイケボを観ていると、かなり格好良い系お姉様に見えるんですが、一方でアイドルやキッスに相対した時の人懐っこさや屈託の無さからは、プリルンの面影を感じないでもないですね。
 変身前の人間形態の外見年齢次第って感じかな〜と思います。
 てゆーかサブタイに名前入るの思ったより早かったなwこれで変身バンクが出て来ない…なんて事は流石に無いよな…?(汗)


>感情が迷子系ダイナミック不謹慎致命的ギャグセンスホテルアニメ
 俺はこのアニメをどんな顔で観ればいいんだ。
 泣けばいいのか、笑えばいいのか、どうしたらいいんだ、教えてくれケルヴィン。

編集・削除(編集済: 2025年06月11日 03:45)

とうとう初期メンバーが全員推し活を始めちゃったw

>メロロンやってんなぁ
>プリルンの記憶がないことを良いことに自分が主導権を取っている疑惑
>プリルンとやり直し(独占)を図っている

 ということは、キュアキッス(メロロン)はプリルンへの想いを失っていないということか(Why?それを捧げたからこそ変身出来たんじゃないの?)…だとすると、うたとの記憶を失っている筈のズキューン(プリルン)の口を衝いて出た「キュアアイドルは私が守る」なる宣言(しかも2回)は、傍らで聞いていて何とも居たたまれなかっただろうなぁw(苦笑)。昨シリーズの初期の、ユキがまゆを独占しようとあれこれ画策した試みに似た展開が暫くは描かれるのでしょうか。


>現代は優しい時代なのでみんな褒めてくれる
>正しい挫折の仕方がわからず現実とのギャップでメンタル折れる人もいる

 (↑)ウチの塾生でも「志望する大学」と「学力」とのギャップを誰からも(両親&高校教師含めて)指摘されないまま、遂に受験学年を迎えてしまった「ある意味“手遅れ”」な人は少なからずいらっしゃいますね。

 勿論、そんな生徒さんご自身もまるっきり○鹿ではないので、己の学力不足に薄々気が付いてはいます。だからといってそれをこちらが迂闊に指摘する訳には参りません。「塾講師ごときに面と向かってそんな酷いことを言われる筋合いは無い!プライドを傷つけられた!」とばかりに、そのまま塾を辞めてしまうという極端な選択に走ることも珍しくはありませんから(「子どもの意向を尊重する」現代においては、親が子どもの意向に関係なく通塾を強制するケースは極めて稀ですしね)。そういった“繊細なお客さん”との言葉のやり取りには、職業柄取り分け神経を使いますw(苦笑)。


>今週の読書

 久し振りに古典なんぞを。

 ● オノレ・ド・バルザック『ゴリオ爺さん』(1835年刊)
 https://amzn.asia/d/i93Ormt

 19世紀初めのフランス、ナポレオン失脚直後の復古王政期を舞台に、貴族と貧民(悪党を含む)の別を問わず人間の汚さ・愚かしさ・浅ましさをほぼ改行なしで文庫本500ページにみっしり詰め込んだ超大作ですね。

 実は本作の主人公はタイトルの「ゴリオ爺さん」ではなく、親戚の伝手頼みに向こう見ずにも魑魅魍魎渦巻くパリの社交界へと単身乗り込んでいく、地方の貧乏貴族出自の大学生ラスティニャックの方です。人並み以上の成り上がり願望に満ちた、血気盛んな若者のビルドゥングスロマンと並行して、幼い頃から寵愛してきた愛娘二人にこれ以上無い程の冷酷な仕打ちでもって報いられる「ゴリオ爺さん」の、『リア王』張りの“悲劇”が切々と語られる、というのが物語の大枠です…何と言うか、当時まだ生まれたばかりの近代小説なるジャンルの「原初のマグマじみた熱量と勢い」をひしひしと感じる作品でしたね(そういや同時代のフランスではヴィクトル・ユーゴーもアレクサンドル・デュマも大活躍していましたっけ)。

 あと主人公ラスティニャックが法学を専攻する学生で、実家の母や妹に金を無心する手紙を書き送る描写は、恐らくドストエフスキーが『罪と罰』のラスコーリニコフ(法学部中退という設定)を造形する際にも参考にしたのかもなぁ、なんて思いました。ちょいと読み切るのに骨が折れますが、おススメです!


>ハイパーインフレの苦い経験
>速報性ぐらいでしか本に勝る点が無い
>AI利用

 そういやフランスが少子化対策に熱心なのは、第一次世界大戦のトラウマを100年以上経過した今でも引き摺っているせいだとか何とか聞いた覚えがあるなぁ~、と思ってGeminiに投げてみたら案の定でしたw(こういう質問が出来るのも事前に本を読んでいたお陰ですねw)。とはいえ指示出しさえすれば出典まで明記してくれるとは、AIの進歩の速さに改めて驚かされました。御大のように自在に使いこなす域には到底及びませんが、趣味でも仕事でも少しずつAIを活用してゆけるようになればと思います。

◆◆◆

【質問】
 フランスが少子化対策に熱心なのは、第一次世界大戦で若者の戦死者が多かった影響があると聞いたことがありますが、本当でしょうか? 本当だとしたら、何か信頼できる情報ソースを紹介して頂けないでしょうか。

【回答】
 ご質問の通り、フランスが少子化対策に熱心なのは、第一次世界大戦で若者の戦死者が多かった影響が非常に大きいと言えます。これは複数の信頼できる情報源で裏付けられている事実です。
以下にその根拠となる情報源をいくつかご紹介します。

信頼できる情報ソース

 1. 労働政策研究・研修機構「フランスにおける父親の育児休業制度 ―なぜ、高い就業率と特殊合計出生率が両立したのか」

 o このレポートでは、フランスが世界で最初に急激な少子高齢化を迎えた国であることを指摘し、その背景として第一次世界大戦による戦死者とインフルエンザの大流行により、人口が約300万人激減したことに言及しています。
 o 特に、1914年には2.34であった合計特殊出生率が、1916年には1.23にまで急落したことが明確に示されています。
 o フランス政府は、この人口減少が兵力減少による国防力の低下、労働力減少による農業生産力・経済力の低下につながる国家的危機と認識し、極めて早い時期に少子化対策に取り組まざるを得なかったと説明されています。具体的には、1920年7月の中絶禁止の法制化や、1921年からの児童手当創設、託児所・幼稚園の増設などが挙げられています。
 o 出典:フランスにおける父親の育児休業制度 - 労働政策研究・研修機構

2. 国立国会図書館「フランスにおける少子化と政策対応」柳沢房子

  o この資料でも、1930年代にフランスで少子化による人口減少が進んでいたこと、そして第一次世界大戦中に出生数が急激に落ち込み、大戦後も若者の結婚と出生が遅れたことが述べられています。
  o 出典:フランスにおける少子化と政策対応 柳沢 房子

3. 一般財団法人自治体国際化協会「フランスの子育て支援政策について」

 o この資料でも、第一次世界大戦後に出生数が急激に落ち込んだことに危機感を抱いた政府が、出生数の増加を優先課題として様々な対策(家族手当、出産手当など)を実施したと述べられています。
 o 出典:フランスの子育て支援政策について

第一次世界大戦におけるフランスの人的被害

 第一次世界大戦におけるフランスの人的被害は甚大でした。

 • 死者数:約135万8000人とされており、これは動員兵力に対して非常に高い割合でした。(「戦争による国別犠牲者数 - 人間自然科学研究所」のデータ参照)
 • 特に多くの若年男性が戦場で命を落とし、それが戦後の人口構成に大きな影響を与えました。この若い世代の喪失が、少子化に対する危機感を一層高めたと考えられます。

まとめ
 これらの情報源から、フランスが第一次世界大戦による甚大な人的被害、特に若年層の戦死者の多さから、国家的な危機感を抱き、その後の少子化対策に非常に熱心に取り組むようになったという経緯は紛れもない事実であると言えます。

編集・削除(編集済: 2025年06月09日 23:50)

もうこれで終わってもいい だから ありったけを 

ズキューン→アイドルが誰かわかってないけど守護らねば!……と思っている
キッス  →ズキューンが誰かわかってないけどズキューンがやることは全肯定

 ……っていうこと!?

 ハートキラリロックが変身アイテムなのは確定だけど、それを危険なアイテムと公言するのロックだなぁw
 必殺技(ライブ)でデビューを印象付けて、おいおい変身シーンで正式加入(万事解決)をアピールしそうな気はしますね。それができるのも本作の強みだし。
 あとは変身前の人間形態のお披露目が正式加入の前か後か。


>AI利用
 ChatGPTもGeminiも「Deep Research」があるから即席で概要を知るのに便利。特に有用だと思うのは海外事情。いくら専門家が書いた本でも海外との比較が無かったり疎かったりするから簡易比較として使える。
 AIにコードを書かせてプログラムの作成に成功。大抵のツールはネットを漁れば出てくるんだけど、たまにめっちゃニッチな作業(ファイル名整理とか)をダブルクリック一つで処理するみたいなの欲しくなるときがあるんだよね。


>ドイツのトラウマ
 すっげーどうでもいい話として、金(ゴールド)の保有量はアメリカに次いで2位なんだよね。ハイパーインフレの苦い経験から持つようになったとかなんとか。


>それいけ!平安部
 マエストロは(1冊あたり)20人待ちだったから自腹切ったけど、こっちは10人待ちだから気長に待つことにしました。
 やっぱ成瀬のキャラクター性が絶妙だったね。ちょっとネジが緩んでるけど現実にギリギリ有り得そうで、それが周囲の人間に非日常感を与えるってのも納得感があった。


>電波でアホで何もしない主人公
 あれは人格がインストールされた移動式カメラだと思ってる。


>アポカリプスホテル
 ギャグセンスが致命的に俺と合わねぇw

編集・削除(編集済: 2025年06月06日 17:29)

推し活で推しの養分になった末路

 推しの先輩アイドルになりました。訳が分からないよ…

 「愛が重過ぎて自己犠牲に至る」にアイドルを加えると、自分的には「推しに尽くし過ぎて身も心も破滅させるドルオタ」を連想してしまいますが…(苦笑)
 よくぞここまでドラマチックにアレンジしたものだと思います。どういう引き出ししてたらこんなのが思い付くのか…
 ズキューンとキッスには他にも気になる点が多過ぎて、初代以来の黒キュアと白キュアである事に言及する暇が無いのヤヴァイw

>願ったら願った理由を忘れるやつ
 少し違いますが「人魚姫」の「脚が生えたら声が出ない」の本末転倒感を連想しますね。
 プリルンの願いが具体的になるにつれ、「キュアアイドルを守る」に収束していくのも示唆的だと思いました。
 結果、戦闘中から布団の中まで守護してくれる、姐御キャラにキャラ変するのは訳分からんですがwこれ人格統合とかする気あるのか?w
 いや、統合されないと一年分の「生き様で殴る」プリキュアの原理原則が成り立たないから、統合されるんでしょうけれど…?

>サブタイトル詐欺
 変身済みの姿が先行登場して、変身バンクが公開される回に改めてプリキュア名をサブタイに入れる…ってパターンはあった気がしますね。(未調査)


>気になった事柄に関する情報を収集するにあたっては、
>まずはその分野での信頼できる書物に頼りたい
>その上でどうしても分からないこと、確認を取りたい事だけAIに聞く
 新しい古い関係無く、良い判断だと思いますよ。
 所詮LLMの使ってる情報なんて、ネットの情報に過ぎませんから。速報性ぐらいでしか本に勝る点が無いのは、これまでと変わらないと思います。
 まー…今後、国会図書館の蔵書の内容のみ学習したLLMなんてものを作る事ができたりしたら、その限りでは無いと思いますけれど…


>ドラえもん
>いたわりロボット
 余談ですが、思い返してみれば藤子先生は「子供の一芸は認めつつも、一芸で成功した大人はあまり描きたがらない」傾向がある気がするんですよね。
 これってもしかしたら、トキワ荘時代の経験が根底にあるんじゃないかなぁ…なんてふと思いました。
 類い稀な才能があっても漫画家にはなれなかった人達を、嫌という程見たでしょうから…


>ガンダム
 流石は世間知らずのお嬢様。検閲されてる脱出情報でよく脱出する気になられるw
 電波でアホで何もしない主人公って、動かす側には楽そうで便利。

>アポカリプスホテル
 主人公交代劇のあるアニメは…
 最大のキレポイントが「記念碑が涅槃像っぽい事」だった…ってマニアック過ぎませんww(汗)
 ヤチヨがポン子に食われ気味だとは思ったけど、どうしてこうなったのやら…w

編集・削除(未編集)

追加戦士登場回でサブタイに予告が出ないのは何気に初めてでは?(未調査)

>メロロンが自分の秘めた気持ちを伝えないまま大切な人のために犠牲になる展開はそれ自体退廃的な美しさがあります。でもそれはやっぱり歪んでいるのです。甘美で刺激的だけど毒がある。プリキュア的な文脈で言えば愛にこだわりすぎて自己犠牲に陥るみたいな話。

 プリキュアシリーズはこれまで一貫して自己犠牲を肯定して来なかった記憶があるので、今回の『Hugプリ』以来2例目となる追加戦士二人同時変身も正直手放しでは喜べないですかねぇ。変身の経緯からしてキュアズキューンもキュアキッスも「咲良うたをはじめとするアイドルプリキュアたち」との想い出を失っている(らしい)というのも、これからの物語展開に不穏さしか感じさせませんし…今年のシリーズはまたエラく尖った脚本をブッコんできたものですねぇ(呆れ)。


>『婚活マエストロ』
>正直肩透かし
 
 婚活なるテーマと、中の人の持ち味である「悪人が一切登場しない」作風との相性がよろしくなかったという感じなのかな。最新刊https://amzn.asia/d/1HVSgDUは、成瀬シリーズ同様の青春モノみたいですからそっちを読んでみましょうかw(最寄りの図書館で8人待ち)。


>中山七里『作家刑事 毒島の暴言』

 図書館で予約してほぼ7カ月後に漸く読めましたw。筒井康隆の『大いなる助走』(1979年刊行)を思わせるテーマですね(粗筋はWikiを参照してください)。勿論筒井作品では時代的に本作で登場する「作家養成スクール」のようなビジネスモデルは登場しないのですが、「文学賞選考委員らの票を獲得するためであれば買収であれ色仕掛けであれ手段を選ばない主人公」・「物書きの才能が皆無なのにも拘わらずそれを頑なに認めようとしない自称“作家のタマゴ”」・鮮烈なデビューを飾ったものの2作目以降が続かず消えていった“一発屋”」等々、出版界の舞台裏で蠢く人間模様は今も昔も変わらないなぁという印象でした。

 あと、実在の宗教団体(と政党)をモデルとしたと思しき最終話も、やはり筒井氏の初期短編『堕地獄仏法』を彷彿とさせますねぇ…しかし今覚えば、当該団体の教勢華やかなりし当時、よくこんな毒塗れの作品が出版媒体で発表出来たものだなぁw(呆れ)。


>NotebookLMでポッドキャストを生成
>ラジオのパーソナリティ風

 へぇ~、どっかの政治系Youtuberが配信していた動画音声です、と言われても違和感ないレベルの出来ですね。テキストも的を射た記述に思えますし、今や無料版でもここまで出来てしまう技術水準に達したのかとちょっとばかり怖いですね(苦笑)。恐らくWikipediaの記事も、徐々に生成AIによる文章へ順次置き換わっていっているんじゃないかと思いますね~、目立たないだけで。

 それでも私はやっぱり古い人間なので、気になった事柄に関する情報を収集するにあたっては、まずはその分野での信頼できる書物に頼りたいなというのが正直な感想です(その上でどうしても分からないこと、確認を取りたい事だけAIに聞くスタンス)。


>民主主義の限界っつーか、多数決で決めて良い話とダメな話があるよねって気がするなぁ。……って思ってAIに投げたら記事のとおりとなりました


 私が最近読んだ本だと、(ほぼAIの指摘の通りですが)この辺りの記述が該当するでしょうか(↓)。

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…… 関連して、もう一つ考えておきたいことがある。それは、デモクラシーにおけるエリートの役割やテクノクラシーの位置づけについてである。ここでいうテクノクラシーとは、専門的な知識をもとにエリートが政策形成する統治のあり方を指す。あらかじめ断っておけば、デモス(民衆)が自らの選好について自由に表明でき、選挙を通じて政治指導者の首をすげ替えることができるデモクラシーは価値のあるものだという前提のうえでの話である。

 じっさいに存在する普通の民主的政治体を素のままに見ると、そこにはデモスによる直接的な制御の効かない、ないし効きにくい組織や機能が散見されるはずである。日本の場合だと、法的安定性を図る内閣法制局、競争政策を執行する公正取引委員会、予算策定をつかさどる財務省主計局、ひいては(政府からは外れるが)通貨政策に責任を持つ日本銀行など、参加民主主義が貫徹すれば、大混乱が起こることが確実な組織や機能が存在する。つまり、これらにおいては、その時々の民意によって、財政・金利・競争政策が過度に歪められないよう設計されているわけである。…… EUは一面で、そうした機能をつかさどる組織なのである。もちろん、究極的にはデモクラシーの制御を受けねばならないのは当然なのだが、この観点からすると、EUはデモクラシーの直接的な制御を受けてはならない面を持ちあわせているということである。…… いずれにしても、EU自体がデモクラシーでない、あるいは希薄なデモクラシーしか持ち合わせていないという問題は現在のEUを占ううえで非常に重いとしても、話はそれだけは済まず、デモクラシーが貫徹さえすればうまくいくという性質のものでもない。デモクラシーとテクノクラシーは相互に緊張関係に立つが、持続可能であるためにはお互いを必要とするのである。

 (遠藤 乾『欧州複合危機 苦悶するEU、揺れる世界』中公新書2016 https://amzn.asia/d/fO5tADL、p.231~233より抜粋引用)

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 なお同書ではさらに進んで、米国のさる経済学者が唱えた「世界経済の政治的トリレンマ」なる仮説も紹介されていました(試してみたところ、AIの回答にほぼ同じ)。この仮説が正しいとすると、「国家主権(=国策におけるフリーハンド))と国内の「民主主義的決定(=国民投票)」とを優先したイギリスが、グローバル化を切り捨てることとなった(=EUを離脱した)のは当然の帰結、ということになるのでしょうし、また現行のトランプ政権下における米合衆国の「自国ファーストの経済政策」も同様に説明出来るのかもしれないですね(↓)。

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 ダニ・ロドリックは主著『グローバリゼーション・パラドックス』(原著2011年)で、〈 グローバル化=国家主権=民主主義 〉はトリレンマ状態にあり、同時に三つは並びえないと論じた。たとえば国家主権と民主主義の連結により、労働や金融など選択的に市場を閉めると決め、グローバル化に背を向けることはできる。また、国家主権がグローバル化と結びつき、民主主義を犠牲にすることも可能だ。あるいは、国家主権はこのさい犠牲にして、グローバル・ガバナンスと世界民主主義の組み合わせを構想することもできる。けれども、三つを同時に成立させることはできないというのである。

 ロドリックの議論は、現代における先進国リスクを暗示している点で優れている。それは …… ほぼ例外なく民主主義的である先進国の悩みを言いあてているのである。つまり、中国のような一党独裁国やシンガポールのような権威主義国は、主権とグローバル化の組み合わせで前身できるのに対し、先進国は、自国の民主主義に敏感にならざるをえない分、グローバル化がいっそう深化すると、トリレンマに陥る。

 規制緩和と自由化を軸とする単純なグローバル化主義者は、統治権力=国家主権と結び、この民主主義的側面、ならびにそれを行使する中間層の人びとを、えてして「非合理」と軽視してきた。EUもまた、複数の統治権力=国家主権を束ねるところまではよかったが、民衆と民主主義を軽んじた。今起きているのは、やせ細る中間層以下からのしっぺ返しである。(同前、p.254~256より)

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 あとちょっと面白かったのは「なぜドイツはEU離脱をチラつかせるギリシャに対して頑なに財政緊縮を強要したのか?」なる問いに対する、AIも指摘しなかった回答(の一つ)が書かれていたことですね(↓)。

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 [イギリスのEU離脱により]ヨーロッパの国際政治を強大なドイツのくびきの下にあると描けば済むかというと、そう簡単ではない。というのも、ナチスを経験したドイツは、伝統的に自身への不安を育んできているからである。…… もちろん、ドイツ人は自身を取り戻し、ときに傲慢に振るまうようにもなった。しかし、この不安は簡単にはぬぐえず、厄介な現れ方をする。先に述べた緊縮財政も、みずからが権力的に課したというより、規律やルールの陰に隠れ、それが経済的合理性をもつという観念のもとで実行される。その合理性神話が、自身に関するもう一つの神話、つまり勤勉家・節約家であるという自意識や両独統一後の成功体験と結びつき、手に負えないほど硬い国民的コンセンサスをなしている。

 このドイツに、みずからの図体が大きくなり、その一挙動が権力性を帯びてしまっているという自覚は薄く、それに見合う責任意識はなかなか生まれない。したがって、緊縮を緩め、投資を促し、場合によっては債務を軽減することで成長を呼び込み、そのことでヨーロッパじゅうの中間層の厚みを増すという、客観的にEUを円滑かつ持続可能なかたちで運営していくための措置は取られないままである。

 言ってみれば、いまのドイツは戦間期のアメリカに近く、自身の権力と責任(意識)とが乖離した状況にある。じつは、いまヨーロッパで必要とされるのは、責任に応じたより一層のドイツの権力行使であり、正しい権力の使い方なのだが、「ドイツの覇権が復活した(ので警戒せねばならない)」とだけ述べる多くの言説は、その必要を覆い隠してしまうのである。(同前、p.245~246より)

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 やんちゃの限りを尽くした過去が根深いトラウマとなって、ドイツに「欧州における責任あるリーダー」として振舞うのを躊躇させている…ということか、興味深い視点ですね。

 因みに昨今の報道によると、ドイツでは反EUを党是とする極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が徐々に台頭し、今年2月のドイツ連邦議会選挙では大幅に躍進し152議席を獲得して第2党にまで上り詰めたんだとか。今やドイツに「責任あるリーダー」としての役割を求めるのはますます難しくなりつつあるようです。


>ロックは淑女の嗜みでして

 相変わらず演奏描写が御大の言う「魔法バトル」なのはご愛嬌ですねw。主人公りりさの面倒見の良さには好感が持てますし、話の運びも王道なのでストレスなく視聴出来るのは有難いです。 

編集・削除(編集済: 2025年06月10日 00:13)

一般論はもうAIに書かせればいいや

>身をやつすの変遷
 あと単純に語感として「やつす」が「やつれる」の意味で取りやすいんだよね。

>ポッドキャスト
 これあれだ、アニメとかの感想スレのURL入れて纏めさせるのが一番シンプルに遊べるわ。


>プラザ合意後、円高不況を防ぐために日本は低金利政策に転じるまで一時的に金利が高かった
 っていうか、それ以前から高かったよ。何しろ1970年の大卒初任給は4万円とかそんなだったから。私の父親がよく毎年のように給料が上がったと言ってたけど、何のことはなく単純にインフレしてそれに見合った金利がついてただけ。だから(インフレが落ち着いたあとの)10年定期預金はほんと儲かったとよく言っていましたね。おそらく日本の民間保険で貯蓄型保険がやたら作られたのもこの影響でしょう。今ではゴミだけど。


>EUの頭の硬さ
 でも金借りてるのはお前じゃん、俺の頭が硬いんじゃなくてお前の財布がユルユルなんだよ!っていう感情的な話にはなるなw 
 EUは2400億ユーロ(約32兆円)。欧州安定メカニズム(ESM)は619億ユーロ(約7兆8200億円)出したみたいだけど、それみんなの金だよね。つまり金を貸してる側はそれぞれの自国民に対して用途の説明責任がある。

 そもそも論として国民投票を持ち出してるけど、それってどこまで正当性・合理性があるものなの?という疑問が浮かぶな~。
 政治、経済、財政、国際関係とかめっちゃ複雑に絡むわけじゃん。国民はその内実なんて1ミリも知らねーじゃん。それを国民投票にかけて賛成多数だからどうにかしろ!ってのは通るの?w 金借りている分際で?w 選挙を経ていないテクノクラ―トって言ってもそれは国民から委任されているって格好なわけでしょ。独裁国家で縁故採用されてるってなら別だけど。民主主義って言えば聞こえは良いけどそれってギリシャ国内の政治問題とか為政者の責任逃れなんじゃないの? 野球やったこともねー奴がTV見ながら「ほら見ろ、俺の言う通りにしていれば!」って言うようなものじゃないの?
 その辺が民主主義の限界っつーか、多数決で決めて良い話とダメな話があるよねって気がするなぁ。……って思ってAIに投げたら記事のとおりとなりました。そらそうよ。


>両論併記しないのは却って不誠実
 わかりやすさ優先で過剰な情報を削るのは良いけど、それで雑に断定とかされると却って理解の妨げになるんだよね。ただでさえ人間は先入観が強い(最初に得た情報に引っ張られやすい)から、入門書ならその辺の丁寧さはなおさら必要。


>『あの国の本当の思惑を見抜く地政学』
 20人待ちの大行列で無理ぽ。

編集・削除(編集済: 2025年05月28日 16:40)
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