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人は、何処まで退屈に耐えられるのか?

 過労がピークに達したザックリー観て思い出しました。(↓)

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>こころだったらもう少し常識的というか、ザックリーのペースに押されるでしょう。
>うたならたぶん本気でザックリーを助けようとする。
>けどななは一線を引いているような雰囲気がある。

 ハンカチ前後のやり取りでそこまでプロファイリングできるの流石っすわ。
 自分は距離感やたら気にする癖に、そういう洞察力が殆ど無いからなぁ…
 人間が怖い原因の一つが分かった気がしますね。



>「先生ザックリー君がななちゃんのこといじめてました」
>小学生男子か

 あー…小学生の頃は美少女コンテンツが妙に気恥ずかしかった事を思い出しますねぇ…でも気にはなるっていうのが余計に辛かった…
 ザックリー君もRPGのパーティメンバーに女性キャラを入れられないタイプだな、きっと。
 成る程、今年の未就学男子へのアプローチはこういう方向性か。東堂いづみの辣腕が光りますね。



>キリスト教は「(人間が勝手に決めた)正しさ」を信じていて、
>日本人は「(人が勝手に言っている)良いこと」を信じている。

 「内面が整っていれば融通を利かせても良い」って言われると、そっちの方が本質を掴んでいる様に見えますね…
 改めて「本質を掴む」ってどういう事なのか考えさせられます…本質を掴んでいる様に見えても所詮は「信じたいものを信じているだけ」というのも含めて。



>日本ではドラマは娯楽性を期待されてるけど、
>欧米ではドラマを通じて社会問題を共有・周知することが期待されている

 日本で社会問題の共有・周知を押し進めるものって何なんでしょうね?
 更に欧米のコメディは問題の脱構築を促し、解決の為の新たな視点を齎す事も期待されてるみたいですが…
 それらが遅れている日本に対して、コピペする様にお笑い芸人やニュースキャスターに同様の役割を求めるのは酷な気がするんですが。
 風刺画とかも昔はあったけど、今ではとんと見掛けなくなりましたしねぇ…

 後、韓国といえば韓流アイドルと日本のアイドルがよく比較されてると思いますが、韓流がスペック重視で日本がキャラ設定重視っていうのも、現実と空想の境界線のスタンスの違いが表れてる様に思えます。



>「持つ者と持たざる者」との間の情報格差

 技術適性は個々人でどうにかして欲しいですが、現状の生成AIのサブスクビジネススタイルは長続きしないって話は聞きますね。
 今後を占う兆しとしては弱いですが、イーロン・マスクが政党立ち上げたみたいですし、宇宙開発みたいに国とズブズブの関係になっていくんじゃないでしょうか。国家のインフラとして生成AIの維持費は税金で賄う可能性。
 後はロボット工学とAIの組み合わせも活性化しているって話も聞きます。AI搭載ロボットの開発過程での副産物で経済を回せないものだろうか…とか考えてみたり。



>Dr.STONE

 眼鏡が作れれば眼鏡っ娘にモテる…真理だな。

編集・削除(編集済: 2025年07月23日 18:06)

ワンオペ幹部→ワンオペ上司の地獄の連鎖

 激務の末端幹部を唆して離脱させる今年のプリキュアさんは狡猾。


>海外の批判的コメディ
 ああ、確かにそれはあるね。日本ではドラマは娯楽性を期待されてるけど、欧米ではドラマを通じて社会問題を共有・周知することが期待されているのでしょうね。


>「#MeToo」運動
 日が当たらなかった部分にスポットを当てるのはいいんだけど、10年以上前の投稿を掘り返されてバッシングされた、みたいな話を見るとあっちもなかなかだと思うね。
 つまるところ、キリスト教は「(人間が勝手に決めた)正しさ」を信じていて、日本人は「(人が勝手に言っている)良いこと」を信じている。そしてそのどちらもコロコロ変わる。


>高度プロフェッショナル制度
 2年前のデータですが26事業場(24社)/823人しか適用されてないですね。たぶん濫用されないよう厳格に基準を設けたんだろうけど、そのせいで使う人(会社)もほとんどないって状況。


>時計の針が「一斉に」反対方向に触れて時代が後戻りする
 日本に比べて欧米の方が振れ幅が大きいけど、当然中の人たちも「極端すぎない?」って反動がある。しかもこの手の推進する人たちはエリート層だから中間層以下との温度差も大きい。


>「持つ者と持たざる者」との間の情報格差
 これ、地味に深刻になっていくでしょうね。
 Netflixが見れるかどうか(サブスク代が払えるかどうか)程度ならまだしも、当該サービスを知っているかどうか、使えるかどうか、応用できるか、仕組みを理解できるか。サービスを使う人とサービスに使われる人にどんどん分かれていく。
 それに合わせて時間の活用にも差が出てくる。YouTube然りAmazonプライムビデオ然り、課金しない人は広告を見せられて時間を消費させられる。現代は時間すらもコスト(通貨)になっている。

 ChatGPT(無課金)さんはこう仰っていますね。

 今の社会は「視線(Attention)が資源」とされるAttention Economy(注意経済)に支配されており、
・視線を集められる人(YouTuber、TikToker)は収益を得る
・視線を提供する人(視聴者)は広告を見せられる
 という階層的構造が形成されています。
 つまり、「何を見るか」「どこに時間を費やすか」が、かつてないほど搾取/投資の境界線になってきている。
 「無料で済ませようとする行動パターン」や「自分の可処分時間を何に使っているか」を定期的に見直すことは、現代を生き抜く“知的防衛”の一つと言えるでしょう。


 なお、ワイは広告ブロックと動画倍速プラグインを使って踏み倒している模様。

編集・削除(未編集)

今年も夏期講習会の時期が到来しました

 と、いう訳で8月いっぱいまでは例年同様書き込みは控え目になるかと思いますのでご了承ください(その分今回は長文になってしまったw)。


>成長を望む(強制される)キャリア志向とは別に、脱成長を望むスローキャリアも同時によく耳にする話
>働き方としては二分する方向に動くんじゃないか

 成程、言われてみれば確かにそんな気がします。すっかり忘れていましたが、働き方改革の一環として2019年に設けられた「高度プロフェッショナル制度」がまさしく二極化の典型例かもしれません。確かこの制度の導入当初は「時間外労働・残業代未払いがなし崩し的に拡大し、労働基準法が実質的に骨抜きにされる」といった批判も巷では喧しかった思い出がありますが、今のところ当初の制度設計を(恐らく)大きく逸脱せず運用されているみたいですしね。
 https://xn--alg-li9dki71toh.com/roumu/work-style-reform/highly-professional-workers/

 この事例に限らず、政治体制にせよLGBT運動にせよ、時計の針が「一斉に」反対方向に触れて時代が後戻りするようなことは起こりにくく、モザイク状にますます多様化する(=混迷の度合いを深めていく)のが当節あるあるなのかもですね。


>資本力のあるプラットフォームしか生き残れなくなるから、寡占化が起きて、そこのルール(数量規制、コンテンツの縛り)が実質的なスタンダードになる

 寡占化による情報バイアスが生じやすいということに加えて、プラットフォームに課金する余裕があるかないかによっても、得られる情報の精度が大きく変化していくようにも思います。「持つ者と持たざる者」との間の情報格差は今後ますます広がっていくのかもしれません。


>現実では少数派なのにネットでは多数派に見えたり

 (↑)これと御大の指摘される「予防的回避」行動が合体することで、現実社会では眉を顰められがちな極論や暴論が、SNSによって広く拡散され社会全体を動かすまでになることも最近では珍しくないように思います。今回の参院選の結果をみてもそんな気がしますね。


>対照的にキリスト教圏を中心とする欧米文化では空想と現実の線引きが相対的に薄く、内面までも道徳や倫理の射程に収めようとする傾向があります
>キリスト教的な考えでは空想、心の中でそう思ったことは行動にも繋がる、空想が現実に影響するのではないか、だから積極的に働きかけるべきではないか、という発想になりやすい

 御大が指摘される通りだと思います。そもそもユダヤ教の律法(トーラー)自体が既に「創造神ヤハウェに対する内面の服従まで要求する」ものですからねぇ(↓)。

◆◆◆

 「ヤハウェは言われた。この民は口でわたしに近づき、唇でわたしを敬うが、心はわたしから遠く離れている。彼らがわたしを畏れ敬うとしても、それは人間の戒めを覚え込んだからだ。」(イザヤ書29章13節・新共同訳による(以下同じ))

◆◆◆

 で、新約聖書ではそのイザヤの預言に触れた後、イエス・キリスト自らこう語っていることもあって(↓)、仰る通りキリスト教文化圏では「内面と外面とは地続き」という発想になり易いでしょうねぇ。

◆◆◆

 イエスは言われた。「あなたがたも、まだ悟らないのか。すべて口に入るものは、腹を通って外に出されることが分からないのか。しかし、口から出て来るものは、心から出て来るので、これこそ人を汚す。悪意、殺意、姦淫、みだらな行い、盗み、偽証、悪口などは、心から出て来るからである。これが人を汚す。しかし、手を洗わずに食事をしても、そのことは人を汚すものではない。」(マタイによる福音書15章16節~20節)

◆◆◆

 ただ、上記の引用の最後にも出て来る通り、イエスの教えはそこから更に進んで「律法が制定された意図(=被造物である人間の幸福を実現するため)を正しく把握してさえいれば ― つまり内面が整ってさえいれば ― 外面上の体裁(=教えの履行不履行)に縛られる必要は一切無く、むしろ積極的に外的行動に移すべきである。」と断言するまでに至ります。この点は「内面と外面(空想と現実)を明確に分けて捉える」日本人には持ち得ない発想かもしれないですね(むしろ陽明学で言うところの知行合一とかとシンクロする考え方でしょうか)。

【参考・マタイによる福音書12章1節~14節】
 (※ 因みにこの箇所でファリサイ人達がイエス(とその弟子達)を非難した理由は、口伝律法(=律法から派生したユダヤの言い伝え)においては「収穫、脱穀および病人の生命に直接関係しない医療行為等」は“安息日に行うことを禁じられている労働行為”に該当すると解釈したためです。)
https://www.bible.com/ja/bible/1819/MAT.12.%2525E6%252596%2525B0%2525E5%252585%2525B1%2525E5%252590%25258C%2525E8%2525A8%2525B3

 いま思い付きましたが、イエスのこういう考え方って、例えば17世紀に英国の哲学者ジョン・ロックが唱えた抵抗権(=もし政府が権力を濫用する場合は、人民は政府に対して抵抗する権力を持つ)とか、『バイセンテニアル・マン』のクライマックスの台詞にも影響を与えているように思いますね。

◆◆◆

 「つまり、死ぬ手配をしてきたというの、アンドリュー? まさか。まさか、そんなことができるはずがないわ。[ロボット工学三原則の]第三条違反よ」

 「そうではない」とアンドリューは答えた。「いろいろな死があるんだ。リー・シン、第三条は区別をつけないが。しかし、わたしは区別する。わたしがしたのは、肉体の死か野心と欲望の死かの二者択一だった。より偉大な死を犠牲にして肉体を生かすこと ― それがほんとうの第三条違反だ。…… ロボットとして永遠に生きるくらいなら、人間として死ぬ方を選ぶよ」(アシモフ&シルヴァーバーグ『アンドリューNDR114』創元SF文庫2000 p.363~4より引用)

◆◆◆

>空想に現実を持ち込むことへの嫌悪感や不快感
>海外の、政治や社会問題を扱った「批判的コメディ」が日本で受け入れられない

 確かに。政治的スタンスを公言しているアーティストが欧米では珍しくないのに対し、本邦では皆無である点(公言する人はほぼ例外なく芸能界を引退して政界入りする)とか、批判的コメディに限らず政治・社会問題を取り上げた国内エンタメ作品がほぼ存在しない(=一般ウケしない)点とかも、同様の理由から生じているように思います。一方同じ東アジア圏でありながら韓国では『タクシー運転手 約束は海を越えて』のような政治色強めの映画群が隆盛を極めているのは、カトリック・プロテスタントを合わせたキリスト信者が韓国国民の約3割を占めていることと無縁ではないのかもですね。
https://note.com/hogenosuke/n/n74ebdba8f944


>今週のプリキュア

 売り言葉に買い言葉的な流れとは言え、現役JCに剥き出しの腹部を開陳するっていうのは当節事案以外の何物でも無いですなぁw(呆れ)。とは言えザックリーさんも光堕ち間近ですし、いよいよチョッキリーヌ様が名ばかり管理職と化して現場に出張ってくるしか無いのかしら?


>最近の読書
 ● 中村圭志『亜宗教 ― オカルト、スピリチュアル、疑似科学から陰謀論まで ― 』
 https://amzn.asia/d/3rR1zE1

 広く浅くではありますが「宗教&宗教っぽいもの」全般をバランス良く考察し、無難に一冊に収めた欲張りセットという趣ですね。個人的には各事項の内容そのものよりも、まさに正論と言っても差し支えない著者自身の記述スタンスの方に心惹かれました(↓)。

◆◆◆

 亜宗教(=近現代に生まれた、非科学的で宗教めいた信念や言説)が人類の知恵の発展に積極的に寄与することは概ね無いと言えるだろうが、しかし、人類思想史の裏面を教えてくれるという意味で、貴重な情報アーカイブとなっているのである。(p.12)
――
 クランシーの報告内容は、宗教、疑似科学、偽史、フェイクニュースの信者のケースによく似ている。彼らはいずれもテコでも自らの信念を曲げようとしない。議論を持ち掛けたところで水掛け論(神学論争?)が待っているだけである。どうやら人間とは、事実やら「不都合な真実」なんかのために生きている動物ではないのだ。自分という存在に深い満足を感じたいがために生きている。(p.175)
――
 すなわち、物理的な意味でのソリッドな事実というものを馬鹿にしてはいけない。解釈はいつも多様だが、どんな解釈もOKというものではないし、解釈イコール事実というわけでも、事実が解釈とともに雲散霧消するわけでもない。そのあたりを(自然科学用語であれそうでないのものであれ)やたらと観念的な用語や比喩をもって華麗なレトリックでごまかして考えるのは、思想と文化そのものの衰退の道でしかないのだ。(p.250)
――
 というのは、 理論としての無神論は、その論理を理解するのにそれなりの修練の手間がかかるからだ。つまり、最初から宗教に関する知識もなく、自分のなかの宗教的願望にも気づいていないような人が、ただ、トレンディだから、権威者が言っているから、自らのアイデンティティのよすがにしたいからというだけで「無神論」をやっているのなら、それはどちらかというと「宗教」的な態度である。そのように曖昧な姿勢であれば、いざ自分が人生に挫折して、それまで死のことなんて考えたこともなかったのに急に死の強迫観念にとらわれたとき、手もなく天国や輪廻や交霊術を信じるようになるかもしれない。(p.283~4)

◆◆◆

 本書を読むと、改めて人間というのは「根拠の無い確信」無しには生きられない、面倒臭い生き物だなぁと思わずにはいられませんねぇw(苦笑)。

編集・削除(編集済: 2025年07月21日 18:35)

これが令和の教育的指導…!

 苦言を呈したりする緊張感のある関係って昨今見なくなりましたが、まさかこんな方法があったとは…って感じですわ。
 基本、第一印象良くなる様に振る舞うからなぁ…今の人達は…

>アイドルになったキッカケについて答えるカイト
>エピソードはうたと共通している
 スタート地点が同じだからこそ、格の違いを感じ易いのかも知れませんね。
 共感が対抗心になるというか?

>レジェンドアイドルさん、チョッキリ団に入りません?
 自分もそれメッチャ思いますw
 でもカイトの中の人的に出勤は隔月ぐらいになりそうで、入団した意味無くなりそうw
 となるとカイトの代わりに、彼の歌を褒めた友人(?)がチョッキリ団に入ったりして?
 そこで明らかになる、レジェンドアイドルの神様レベルのクズムーブの数々…そしてそれによって全方位から顰蹙を買い…とかは流石に無いと思いたいw


>空想に現実を持ち込むことへの嫌悪感や不快感
 海外の、政治や社会問題を扱った「批判的コメディ」が日本で受け入れられない理由として、しっくりくる話ですね。
 まぁその日本のお笑いも、現実の上下関係が影響した弱い者虐めみたいなネタで笑いを取ってるみたいですが。

 他にも色々なアイデアを持ちつつも、実際に起業したり企画作ったりするのは腰が重い日本人の性質にも影響してそうですね。
 部族化と組み合わせて考えれば、海外だと「#MeToo」運動みたいに社会に影響する動きになり易いけど、日本の部族が大きく騒いでも良くも悪くも影響力が無い(精々一斉「バルス」でサーバーがダウンする程度)のにも影響してそうだと思いました。


>現実では少数派なのにネットでは多数派に見えたり
>夜中の飲み会で酔っ払い同士が「やっぱオレたちが正しいよな!」と盛り上がってる状態
 都知事選に立候補してた「安野たかひろ」って人が「AIなどを用いたデジタル民主主義」を標榜する一方で、SNS上で大量のユーザーをブロックした事件があって、「デジタルの専門家がネット世論を蔑ろにするとは何たる事だ!!」って炎上してたみたいですが、個人的には、専門家だからこそ得票数に影響しないネット世論は切って捨てられたんじゃねーの?って思いましたね〜。


>美男高校地球防衛部ハイカラ
>先生と嬉野さんが居ないうろんミラージュ
 あ〜…成る程…もしかしたらニコ動のコメント流しながら観る程度が丁度良い作品なのかも知んない。
 …それはそれでやっぱりちょっと古い感じですが。(苦笑)
 ジークアクスが「ニュータイプは自由人!」とか言ってた直後に、自由自由連呼してる変な連中が出て来てるの草。

編集・削除(未編集)

どうして差がついたのか…慢心、環境の違い

>歌vs詩
 メロロンのは内向き(つぶやき)だからなぁ。ブツブツ言ってる奴がキラキラしてるかっていったら無理よなぁw


>品切れになるとは全然思っていないが、取り敢えず自分も買っとこう
 いわゆる予防的回避と言われる行動ですね。銀行の取り付け騒ぎとか。大衆の行動に影響した時点でその情報が嘘か本当かの意味はなくなるんだよね。


>SNSによる部族化
 2000年代初期からネットをやっている私からすると隔世の感。
 SNSが同質的な人間を結びつけやすいのは確かだけど、結局共感や共有を求める人が多いんだと思います。
 ちなみに〇〇界隈という名の部族名だけど、ここまで露骨なのは日本くらいなものの(通常はSNSのタグが機能的に代替している)わかる人にはわかる符丁や言葉を盛り込むことで差別化するのはどの国でも見られる行動だそうです。


>週休二日制・週40時間労働といった“かつて労働者らが勝ち得た権利”を順次廃止する方向
 個人的にはちょっと懐疑的ですね。というのも成長を望む(強制される)キャリア志向とは別に、脱成長を望むスローキャリアも同時によく耳にする話で働き方としては二分する方向に動くんじゃないかと思っています。AIもその傾向が世界的に見られるよとは言ってましたね。とはいえ、産業構造や会社がガラッと変わるわけじゃないのでハッキリとは色分けできないでしょうが。


>IQと収入の間に相関は無い
 正の相関は弱いけどあるってのが大方の意見らしい。ちなみにIQの話は大人が大人に向けて言うのには適してないですね。
 IQって幼少期に測定したものだから「人間としてまだ種、あるいは芽が出たばかり頃と数十年後を比較」して、実はIQと収入ってそんなに大きな相関はない、だから子どもへの支援や教育指針を考える上で長期的目線に立つことが重要って文脈の使われ方になる。

 一方、一般的に連想されるのは学歴による収入差だけど、こっちはすでにある程度成長した(環境や経験を織り込んだ)ものだからIQ云々はその時点であまり意味がない。就く職業によっても収入は大きく変わる。その後の出世に至っては運ゲー。資産形成は性格や環境要因もデカい。いずれにせよ「IQ」や「この就職先なら私を成長させてくれる」みたいなのは単一要素を過大評価しすぎではあるね。


>消費電力
 今後AI利用は加速していくからバカにはできないんじゃない? 燃料価格上がって困るのは日本人よ?w
 あと生成AIによるデジタルコンテンツがプラットフォーム(のストレージ)とネット回線を逼迫させるんじゃないか問題もありますね。もはや無制限に生成されていくので。資本力のあるプラットフォームしか生き残れなくなるから、寡占化が起きて、そこのルール(数量規制、コンテンツの縛り)が実質的なスタンダードになる……のかどうか。


>美男高校地球防衛部ハイカラ
 先生と嬉野さんが居ないうろんミラージュ(ウィッチウォッチ)を見せられるのってこういう感じなんだろうな。
 あと検索したらシリーズたくさんあって吹いた。そりゃ代表作にもなる。


>「ネット世論」の社会学 https://amzn.asia/d/9AgmIbN
 実際に得た情報に基づいて分析してるんだけど、その記述に大半を使ってるから読み物としてはそんなに。半分まで読んだけど、たぶん、AIに聞いたら同じような答えがすぐに手に入ると思うw
 →読了。簡単に言うと普通の人は「自分の意見が少数派だと自覚」していればそれを表に出すことは少ない(「沈黙の螺旋」)。オタクが自分がオタクであることを隠すようなものね。けどSNSのように部族化が進行してしまうと「自分の意見が少数派だと自覚されにくく」なり、結果として自分の意見を表に出しやすくなる。これが局所的に起こることによって現実では少数派なのにネットでは多数派に見えたり、極端な意見同士がバトったりするみたいな話。

 って話をChatGPT君と話したら、
 夜中の飲み会で酔っ払い同士が「やっぱオレたちが正しいよな!」と盛り上がってる状態が、全世界に拡散されたようなもの

 って絶妙な例えで切り返されました。だれうま。

編集・削除(編集済: 2025年07月12日 17:23)

配置転換再び

 個人的な成長(実績)や住まいの変化、封印されたままの大切なものなどはありますが、関係性はキラキランドに行く前までにリセットされた感じですね。よって、遠巻きにメロロンを推すななちゃんも、レジェンドアイドルも復活。
 「ひろがるスカイ」の人形劇回を思い出しますね。

>先程までのプリティホリックの話がもうどうでも良くなっている
 アイドル対決の傍らで、ドルオタ対決もやってるんだから忙しいですよねw
 これも「推す存在」と「推される存在」を同時にやってる本作ならではって感じがします。

>ななとメロロン混ぜるな危険
 プリルンがメロロンのポエムにキラキラを見出だしていれば、もっと良い勝負になったんだろうな…って思います。
 「歌vs詩」で字面も良い。
 どっこい、今の所そんな気配は無いもんだから、メロロンはグミだの料理だのと小手先の手段に頼るしかないという…
 そこに現れたポエムの理解者が、まさかのなな…いや、設定的には分かるよ?多分、新EDの作詞と作曲をメロロンとななでやるんでしょうよ?
 ただ…それをどうやって現状の縺れたドラマに組み込むのか…


>暗号資産の消費電力
 消費電力といえば、AIの消費電力についてこんな記事(https://www.cnn.co.jp/tech/35234663.html?ref=rss)が…
 最早AIを止める事はできないとはいえ…みみっちいなぁ…(溜め息)

>昨今のSNSでのバズりに抱く違和感やズレ
 当のSNS利用者も「適当に書いた投稿の方がバズる」事に戸惑ってる様にも見えますね。
 雑に書いた文章の方が具体性を欠くから、その分より多くの物語を内包できるって事だと思いますが…
 因みに、未来予測は現行の人工知能が一番苦手とする分野の筈なんですけどね…w

>予言とか陰謀論とか部族化とか
 こういう「物語」が持て囃されるのって、幼少期に失った全能感への未練がそうさせてるんじゃないかなって思いますね。


>成長やスキルアップをしなくても…食えるようになる
 「IQと収入の間に相関は無い」って研究結果、割と聞きますね。
 「失われたウン十年」として、日本が儲からないのは成長してないからだ!って話もよく聞きますが、経済成長と個人の成長がゴッチャになってる感じもします。


>夏アニメ
 ガンダムXの高松信司監督作品が二つ放送されるので、それと「Dr.STONE」と「SAND LAND」ですね。
 …ただ…高松監督、コメントに困る様なアニメばっか作ってんだよな…orz

>ぐらんぶる 2期
 2期な時点でコメントに困るw
 大学生(共学)が、飲んで脱いでスクバしない飲み会アニメ。
 オタクが入り難いジャンルに、主人公にオタク趣味持たせて導線にする手法は使い倒されていますが、この作品ではオタク趣味担当のキャラが主人公とは別に居るのが特徴。
 こうする事で、オタク設定がフェードアウトする事無くしつこく擦り続ける事ができてるのが、上手い…気がする…多分…

>美男高校地球防衛部 ハイカラ
 何の因果か近年の高松監督の代表作っぽくなってるプリk…魔法少女パロディ。
 作者のセンスが古いなら舞台を古くすれば良いじゃん!…という事なのかどうなのか知らないけれど、舞台が何故か大正時代。
 大正時代だけど、大事な事は2回言うし、壁ドンするし、おもしれーナントカって台詞も捩じ込む。
 …却ってやり難くなってない…?
 しょーじき男が観るのは辛いけど、ジークアクスへの怨念を支えにして観る。

編集・削除(未編集)

もう出てこないのかと思ったw >響カイト

 取り敢えず設定だけ組んで序盤に頭出ししたものの、使いどころがなくてそのままフェードアウト…という訳でも無かったみたいで何より。でもやっぱり物語上での彼の役割がよく分からないかなぁw。あとメロロンのポエムと食レポとの相性が抜群でしたね。これぞ彦摩呂ならぬ彦メロでしょうかw。


>おにぎり
>バナナそのまま

 プリキュアのメイン視聴者(未就学女児)が年々低年齢化しつつあると以前聞いたことがありますので、包丁を持たせるにはまだ早過ぎる幼女先輩らに対する教育的配慮かもしれないですね…にしてもバナナ丸ごと一本は極端だなぁ(苦笑)。


>消費の中心が「情報」になっている社会において、その情報が本当なのか嘘なのかはもはや問題ではありません
>それぞれのコミュニティで共有される物語、ストーリーに即していることがなにより重視される
>昨今のSNSでのバズりに抱く違和感やズレはその文化観の差異と言えるのではないでしょうか

 確かに。何せ「自分の信じる“物語”を否定しにかかる“不都合な真実”は全てすべてフェイクニュースだ。」と公言する現役の大統領がいらっしゃるくらいですから、陰謀論や疑似科学的主張を繰り返す市井の(ごく一部の)人々が、いくら客観的事実や統計データを提示されたところで考えを改めたりするはずはありませんわねぇ。どうやら「その情報を聞いて自分(および所属する界隈の住人)が心地良く感じるかどうか」が全てに優先するみたいですからw(苦笑)。

 先日話題になった電信の進化形として、元来グローバルネットワークの構築を企図して生み出されたはずのSNSが、思想を異にする集団間の相互理解を深めるどころか逆に分断を強力に後押ししているという現状は何とも皮肉としか言う他無いですね。


>つまり予言を信じたから旅行をやめたのではなく、リスク回避としてやめたということ

 前にこの板で取り上げられた「自分は○○が品切れになるとは全然思っていないが、巷の報道によるとそう考えている人も少なからず居るみたいだから取り敢えず自分も買っとこう。」と似たような思考回路に聞こえますね。


>『東大生はなぜコンサルを目指すのか』

 読了しました。今や就活生の間で、それ程までにコンサル業界の人気が高止まりしているとは全然知りませんでしたので、大変勉強になりました。

◆◆◆

 身も蓋もないことを言ってしまえば、「成長したい人が成長するために頑張る」のは各人の勝手であり、文字通りの「自己責任」に他ならない。そのうえで問題にすべきは、望む望まざるに関係なく誰もが「成長」に追い立てられる時代になりつつあること、「成長しなければならない」という声ばかりが大きくなること、その結果として実は「成長したいと“思わされている”」にもかかわらずその構造に気づかなくなることではないだろうか。「成長したい人が勝手に頑張ればいい」という意見が広く認められるには、「成長したくない人には違う選択肢がある」「成長したいと頑張ってうまくいかなかった場合にサポートを受けられる」「成長した人が、成長しようとして失敗した人、および成長を求めない人と共存できる」ことが必要となるはずである。現在の社会において、このいずれもが担保されているとは言い難い状況である。

 「成長したい人が前向きに頑張れる社会」と「成長しなければ生き残れないと脅える社会」は、似て非なるものである。… (本書p.199~200)

◆◆◆

 前日に上官らから“悠久の大義に生きよ”と懇々と諭され、当日は彼らの無言の圧を受ける中、神風特攻隊に「自発的に」志願」するみたいなものかなw(毒)。まぁ現代においてはそのやり口は遥かに洗練され、かつ巧妙化して来ているみたいですが。

 改めて昨今の風潮からは「多様性の尊重」なる理念がどんどん空疎かつ内実を失っているように感じられてなりません。今後もこの傾向が続くようであれば日本社会においても今後数年以内に「職業人としての成長を希求する数多くのビジネスパーソンらの声に応える」との謳い文句で、週休二日制・週40時間労働といった“かつて労働者らが勝ち得た権利”を順次廃止する方向へと進んで行くかもしれないですね。

 私は上記の引用箇所を読んで、職業柄以下の文章を思い出しました(↓)。

―――

 心が自由であるためには、法的な制限が無いことは言うまでも無く、複数の考え方が存在することが求められるのである。最も上手くいった専制政治とは、暴力を用いて画一性を担保する体制では無く、他の可能性に気付かなくさせ、別のやり方が実行可能であるなどと考えもさせず、外の世界があるとの意識を取り除いてしまう体制なのである。 (2011年 大阪大学・英語・前期試験第1問(B)より(英文の出典は不明))

―――

>SAND LAND

 変化球塗れの作品が溢れかえる中、ベテラン作家の手になる王道展開は逆に新鮮に映りますw。
 そろそろ『Dr.Stone』も再開するみたいですし、今から楽しみですね~(それにしても『ウィッチウォッチ』含め、楽しみなのはジャンプ作品ばっかりだなぁ)。

編集・削除(編集済: 2025年07月07日 22:57)

安心の処方箋は「成長」

 今回のエピソードはうたの歌が初めて明確に人を救ったケースになりますね。その相手が1番のファンだったところに中盤の実績と塩梅がありますね。うたとプリルンが蜜月な関係だからこそ。ではメロロンは?ってのが次のお題か。


>ジェンダー平等パラドックス
 なんで玩具会社がプリキュアと仮面ライダーを同時展開しているのかって考えればわかる話なんだけどね。


>文化的、歴史的背景に引き摺られる恒常的、保守的な存在が一般人
>『東大生はなぜコンサルを目指すのか』 https://amzn.asia/d/aQbUeOX
 「成長」「潰しが効く」「高給」「若いうちから活躍できる」という理由からコンサルが大学生の人気就職先になってるそうです。でも「成長」を謳いながらその実安定を求めているよねってのが本書の論旨。
 昔は一生懸命同じ会社で働くのが安定・安心の源泉だったのが近年は「成長とスキルアップで転職しても安心」になってるわけだね。以前「自分探しの再パッケージじゃないの?」と取り上げた『令和元年の人生ゲーム』はそうした現代の「成長」と「安心」の狭間にある若者の空気感を描いた作品になる(と本書では評価されている)。
 つまるところ、多くの人は世の空気や風潮に流されやすいんだよね。
 コンサルにしたって元々は専門知識や実績・経験に裏打ちされたベテランが活躍→優秀な新卒を兵隊として採用→コンサルが脚光を浴び人気に→安定と安心を求めてたくさんの若者が目指す→サラリーマン化(大衆化)って流れ。

 個人投資家()の私に言わせれば、別に成長やスキルアップをしなくても会社で仕事して給料貯めて投資してれば仕事しなくても食えるようになる。必要なのは「金を作る仕組みを作ること」。……って今なら(10年くらい前から)言えるけど、20そこそこの若造にそこまでのビジョンを見ることは難しいってことだね。


>アポカリプスホテル
 最初から最後まで1ミリもギャグが刺さらなかった。強いて言えばタヌキ星人が殴られるシーンだけは面白かった。

>ロックは淑女
 バトルシーンが一番見所がなかったw 結果的にお嬢様ロールプレイしてるシーンが一番面白かったかな。

>ラザロ
 アクションは力入ってたけど、キャラに中身がないから案山子が殴り合ってるのと変わらないんだよなー。

>ウィッチウォッチ
 こういう(ギャグ)の(センス)でいいんだよ、こういうので。
 OPで同居人が増えてて草。これもうダンジョン化してタワーディフェンス制にすればよいのでは?

>トリリオンゲーム(アニメ)
 2024秋から2クールでやってたアニメ。原作は同名漫画で実写ドラマ化もされてる。
 興味本位で見たら面白くて2日で一気見。陽キャの超ポジティブ思考の「ハル」とパソコンオタクの「ガク」が2人でベンチャー企業を立ち上げトリリオン(1兆ドル)を目指す。いわゆる現代のわらしべ長者。テンポ感とインフレ感が癖になる。基本的に負け試合がないので単調になりがち&口八丁のマネーゲーム感はあるものの、現場で働く人の意地も描かれていてバランスは悪くない。

編集・削除(編集済: 2025年07月04日 15:49)

プリキュア覚醒後に怪人化は初じゃね?

 先週いっしゅうさんが書いてた通り、うたが歌う機会が必要だった訳ですが、また大胆な手を使ったなぁ…と。
 因みにあのクラヤミンダー、ビームを撃つ時は紫、殴る時はピンク、OPの回転踵落としの時は青にちゃんと光ってたんですね。プリルンめっちゃ憶えてるやんw
 今回に限らず、今作の怪人は妙に多芸というか作りが凝ってますね。瞬殺される事もありますがw

>子どもなんて失敗するのが仕事みたいなものだ
 「ブレーキが無い」ってそういう事でもあると思いますしね。
 応援した結果、ちょっとやらかした感が出て来るの「アイドルとファンの距離感」って感じがします。(苦笑)
 アフターケアをしっかりする事で、ちゃんと責任を取って来ましたが、メロロンを元気付けようとしたプリルンは果たして責任は取れるのか…?
 記憶が戻ったとはいえ(戻ったからこそ)、プリルンがメロロンに何言ってもメロロンが惨めになるだけの様に思えますが、さて。


>ジェンダー平等パラドックス
 何だかショックだなぁ…(苦笑)
 日本の大学がSTEM分野に女子枠作って問題になったのは何だったのか…アホだったのか…?
 「シンプソンのパラドックス」による反論とかもあるみたいですが、結局、文化的、歴史的背景に引き摺られる恒常的、保守的な存在が一般人って事ですよね。
 教育のリベラルな部分って、外れ値に居る天才を保護、もしくは作り出す為のものでしかないんじゃなかろうか…一般人に恩恵あるのか…?


>万博への献身
 アンチにボコボコにされながら頑張って働いてるだけでも、大したものだと僕は思いますよ。行く予定は無いですが。(汗)
 別に血を吸う訳でもない蚊が大量発生したとか、イギリス館の茶の出し方が気に入らんとか、ホントしょーもない風評ばっかりですし。
 現代人って「謎の情熱」の代わりに「謎の冷血」がありますよね。


>ジークアクス
 最低限の筋は通したとは思います。
 だから普通に作れば普通に面白かったんだろうな、とは。
 何で普通に作れないの?自信が無いの?覚悟が無いの?だったら何でプロやってんの?
 情け無いですわ。

>クロスボーンガンダム ゼーロイバー https://amzn.asia/d/biuGddm
 (↑)のモヤモヤを吹き飛ばしてくれた、問答無用の面白漫画。
 しかし漫画だからかネットでは全く話題にならず…
 「納得できん!」と怒ってたら、発売日の夜にハサウェイ続編の報が入ってゼーロイバーの話題性は消し飛んだのでありました。(血涙)

>ロックは淑女の嗜みでして
 まさか演出まで魔法バトルになるとは思わんかったw
 さておき、思ってた「お嬢様もの」ではなかったですが、これで良かったのかな〜とも。
 あくまで超絶タフな主人公を虐め倒す為のギミックでしたね。この緊張感が最後まで持続してくれたのは良かったです。
 これが普通のJKだったら、「部室で菓子摘まみながらダベる」シーンとか「打ち上げでカラオケ行って遊んでる」シーンとかが入ってた。

>アポカリプスホテル
 時の流れの残酷さを描く一方で、どれ程時が流れても切っても切れない腐れ縁がある。
 その事が救い…になってるかどうかは微妙ですが、味わい深かったな…と。

>SAND LAND
 目的はシンプルに。
 展開はテンポ良く。
 言動には説得力を。
 …こういうので良いんだよ。こういうので。

編集・削除(未編集)

予想より随分早く記憶が戻ったなぁw

 主人公特権も相俟って、うたの歌はやっぱり最強ですわ(笑)。
 
 それにしても慢性的人材不足のチョッキリ団+連戦連敗ヒロイン=プリキュア初の闇落ちすら辞さない展開ですね。ひょっとしたら制作者サイドはメロロンの離反を封じるために「プリルンとメロロンが揃わないと変身出来ない」という設定にしたのかもしれないなぁ…。


>日本の家と町並み詳説絵巻

  建築関係を扱う老舗出版社による月刊誌連載を纏めたものみたいですね。世の中にはまだまだ私の知らない色々な世界があるものだなぁ…残念ながら行きつけの図書館には置いてませんでした。


>ヴォートランのその後

 原作にあたって確かめるにしても、『幻滅』にせよ『娼婦の栄光と悲惨』にせよ割と長めの作品みたいだからシンドイな~と思っていたので、助かりました(笑)。

 しかし裏社会の帝王が転じて警視総監にまで成り上がるという、現代だと荒唐無稽の一言で片付けられてしまう設定が読者に広く受け入れられたということは、当時のフランス社会がそれだけ混沌としていたことを示しているとも言えるように思いますね(そういや『モンテ・クリスト伯』の主人公エドモン・ダンテスも出自不明の自称“伯爵”でしかないのに、醸し出すオーラと財力のゆえに周囲から一目も二目も置かれる扱いを受けていましたっけ)。


>後もう1クールだけ続くんじゃ!
 
 紛らわしい纏め方せんといて欲しいっすわw。まぁ普通に面白いから嬉しいけれど。


>『ロックは淑女の嗜みでして』

 こちらは本当に取り敢えず1クールで一旦終了みたいですね。まさに絵に描いたような「魔法バトル」からの完全勝利でした。

 まぁ概ね面白かったんですが、どこかしら病んでいるっぽいりりさの母親に、りりさがそこまで配慮・義理立てする理由付けに乏しいようには思いました。その辺りの設定はもう少し丁寧に掘り下げて欲しかったですね。


>『ヴィクトリア朝時代のインターネット』
>一言で表すなら「ようやるわ(呆れ)」

 読了しました。(↑)全く同感ですねぇ。金と名声プラス“謎の情熱”― それには本書も繰り返し指摘する通り、科学技術の進展が「豊かで平和な世界をもたらす」との素朴な信念も含まれていたのでしょう ― が電信技術を大きく花開かせ、現代のネット社会の土台を形づくるまでに至ったということがよく分かりました。

 そんな時代が生んだ“謎の情熱”と言えば、偶々今週手に取って読んだこちら(の後者のほう)にも有り余るほどに登場していましたね(↓)。当時70年大阪万博のサブテーマ委員&テーマ館サブプロデューサーとして足掛け七年を「駆け抜けた」小松御大の万博に籠めた情熱が時を超えて伝わってきます(因みにこの数年後、プロジェクトに関わる過程で築いた当時一線級の学者・評論家らとの人脈、そして官界や政財界の大物らとの折衝という名の“ガチンコ勝負”で得た実体験、それらが組み合わされて数年後の代表作『日本沈没』へと結実することとなります)。

 小松左京『やぶれかぶれ青春記・大阪万博奮闘記』
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◆◆◆

 でき上がったものを見れば、何だと思うかも知れないが、「人類の進歩と調和」というテーマと、前述の基本理念にそって、まだ存在もしない博覧会のサブテーマが、これで予想される「文明の問題」をおおいつくしているか、いかなる新興国、かわった宗教の国や、いかなる大国にも「平等に」参加しうるひろがりを持っているか、中小企業や伝統産業もふくめていかなる産業、いかなる文化、宗教団体も、「どこかに」参加できるだけのふところをもっているか、また博覧会としてふさわしくない、あるいはこのましくないもの ― たとえば兵器の誇示や国際紛争についての一方的宣伝 ― を排除し得るような「方向づけ」をそなえているか、といったことを、一つ一つ慎重に考慮しながら、くみたててはくずし、また配列を考えなおす、というのは、まったくもって、脳漿をしぼるような作業だった。…… この作業のあと、まったく心身ともに「消耗」しきったという感じで、このあとしばらく、自分の仕事ができなくなってしまった。テーマ、基本理念の作業で時間と「頭」をかなり吸いとられて以来、おせおせにしてきた締め切りは容赦なく次々とおそいかかってきて、私といえばまさに「信用破産」寸前の状態だった。…… (本書p.315~6より引用)

◆◆◆

 私が知らないだけなのかもしれませんが、現在会期中の2025大阪万博を開催するあたり、当時の小松御大のように本業に差し支える程にまで「万博の理念そのもの」に拘り、また献身された方はおいでになるのかなぁ…と、私は若干醒めた目で今回の「国家的イベント」を瀬戸内海の反対側から眺めています(今のところ現地を訪問する予定はありません)。

編集・削除(編集済: 2025年06月30日 23:22)
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