両者の間で燻っている火種が炎上するのはもう少し先ですかねぇ…。
>『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』
私も確かに以前ほどのペースで読書出来なくなりましたが、主な理由としては ①転職して多忙になった(今までが暇過ぎた?) ②加齢のため体力が落ちた、の2点かなぁ。あと今のところ幸い私には当て嵌まりませんが、老眼が進んで手元の活字を追うのが辛くなって来たとこぼす同年配の同僚は少なからず居ますね。
>現代はそれぞれジャンルが分化・派生・専門化されたこと、本→ラジオ→テレビ→ゲーム→ネットという風に選択肢が増えたことで各自が自分に都合の良い本やメディアを選んで摂取しているだけ
そんな気がしますね。分かり易くエロで喩えると、一昔前なら水着グラビアアイドル写真目当てで『週刊プレイボーイ』を購入したとしても、ノイズとして付随してくる政権批判記事・官能小説・人生相談etc.に目を通すことで自然と「教養」と思しきものも副産物として摂取していた。しかし現代では完全にエロだけを、しかも自分の性癖に合うコンテンツのみを取捨選択して取り入れられる環境がすっかり整ってしまい、ノイズに触れる取っ掛かりとなる“フック”を得にくくなってしまった…というのはあるかもしれません。まぁこれも時代の流れだから仕方が無いのでしょうけれど。
著者の三宅氏は「スマホを眺めているときにSNSで動画や漫画が流れて来て、つい読んでしまう(p.99)」つまり「スマホでもノイズに触れる取っ掛かりは得られる」と暗に仄めかしておられますが、実際の紙媒体上の「現物」として情報なり教養なりが目の前に鎮座しているのと、画面操作で容易く目の前から永遠に消えてしまうSNS上のサイト情報とは同列に論じられないのでは、と個人的には思いましたね。
>政権の側にも人々の手紙や投書に応えようという意識は確かに存在したし、実際、こうした手紙や投書が政権側の対応を呼び起こすこともあった
『収容所群島』の中でもせっせと嘆願書を書く描写がちょこちょこ登場していましたね。まぁ著者ソルジェニーツィンのような「政治犯(≒何らかの理由でソ連からの出国歴がある人物(対独戦の軍人含む!)」のカテゴリーに入れられた囚人の場合はほぼ100%収容所内で握り潰されていたみたいですが(苦笑)。
ソ連関係では以前簡単にプレゼンした書籍があったことを思い出しました(↓)。
https://amzn.asia/d/hihaL5u
コラム形式のため記述に纏まりがあるとは言い難く、かつ多用される手書き文字がかなり読みにくいですが(苦笑)、ソ連がどんな国だったのかのざっくりとしたイメージを摑むのには適した本かもしれません。御大紹介のプレゼン本の引用箇所に関係しそうな箇所を抜き出すとこんな感じかな(↓)
◆◆◆
ソ連で言論の自由はもちろん制限されていました。でもそのうえであえて言うならば意外と(この「意外と」がポイントだけど)好きなことを発言できたようです。ソ連で重視された職場集会ではかなりあけすけに社会や上層部の批判ができたのだとか。絶対にしてはいけないのが共産党体制自体への批判で、そこの呼吸が大事になります。党や企業の体質を皮肉ることは大丈夫で、その辺をネタにしたコメディ映画もあるぐらい。(中略) あと場合によっては各種メディアで党、政府などの意向を受けた批判が加えられることもあります。当局から名指しで、しかも公開で批判されるなんてたまったものではないけど、でも議論を通じて党の意図を社会に伝えるという理想も一面ではあったようで…(中略) どのくらいまで好きなことを言っていいのか、というラインが政治状況で変わってくるのが厄介なところ。でも、基準がはっきりしないから空気を読んで…というのは実は現代日本でもよく経験することじゃないですか? (本書p.55「プロパガンダと検閲」より引用)
◆◆◆
そういや『収容所群島』の末尾近くで、著者を含めた「政治犯」らが一丸となって収容所の待遇改善を求めて労役をサボタージュするエピソードが出て来ますが、あくまで当時のソ連邦の憲法の条文に則った「条件闘争」であることを強調し、決して体制(=共産党)批判に陥らないよう細心の注意を払っていたと書かれていましたっけ。
>ニコライ一世の時代は一つの原型
>立憲君主制のような政治体制は考慮されなかった
その「1か0かのどちらかで、どっちつかずは認めない」的なデジタル思考は、いかにも聖界と俗界を一元的に統括し続けたビザンツ帝国の末裔という感じがしますねぇ(自称「第三のローマ」を名乗るだけのことはありますw)。そう考えると鎌倉・室町・江戸時代と長らく朝廷と幕府による二元支配に慣れていたこともあってなのか、明治期にいきなり共和政にシフトすることなく立憲君主政にソフトランディング出来た本邦は、世界史的にみても割と稀有な事例だったのかもしれないですね。
>今週の読書
① 長谷川まりる『キノトリ/カナイ 流され者のラジオ』
やっと読了出来ました。それほど凝った文章とは思えないんですが、挿絵の助けを借りなくても物語の舞台が眼前にありありと立ち現われて来るかのような著者の描写力には感服しました。
よくよく考えてみると、二十年前の「殺人」以外に、作中では大した事件は起こっていないんですよねぇ。いわゆる「底辺社会」の日常 ― 人々がぶつかり合うことで生じる悲喜こもごも ― がある意味淡々と綴られているだけなんですが、不思議に「読ませる」魅力を備えた作品でした。しかしまぁ、よく御大は次から次へと「掘り出しもの」を探し当てて来られるものですね、素直に感心します(笑)。
② R.D.ウィングフィールド『クリスマスのフロスト』
https://amzn.asia/d/a60EPU4
シリーズ第1作。物語の舞台は1980年代初頭のイギリスですが、濃厚な昭和臭が漂う主人公フロスト警部の性格付けが強烈過ぎますね。執筆当時は恐らくユーモラスな破天荒キャラとして許容されたことでしょうが、現代のコンプラに全くそぐわない言動の数々は読んでいて些かキツく、まさにちょっと前話題になったドラマ『不適切にもほどがある!』そのものでした(まぁ張り巡らされた伏線を全て回収している点は見事だとは思いましたが、『女神の誓い』同様如何せん長過ぎるw)。エンタメも時代と共に変遷していくことを示す好例ではありますね(なのでおススメしません(笑))。
>『Science Fictions』
>これで不正や不備がなかったら逆にすごい
ですよねぇ、結局性善説に頼らないルール造りを如何に行うかという命題に落ち着いちゃうw。
>烏は主を選ばない
異世界の住人達(八咫烏)にとって、人骨の粉末が麻薬的効能を持つ…よくこんな設定を思い付くなぁw(呆れ)。
追加で文句を言うわけじゃないけど『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の著者に限らず新自由主義を持ち出して批判している人って大抵それをあまり理解してないんだよね。解像度が低いというか。
たとえば保険が任意加入で種類も千差万別、金持ちと貧乏人では受けられる医療サービスが違うアメリカ。国民皆保険で全国一律同じサービスを貧乏人から金持ちまで受けられる日本。
日本は現役世代に対する公的補助が薄い(老人層への保障が手厚い)代わりに、企業が扶養手当などの助成をすることで労働者を保障してきた背景がある。雇用を守り、配置転換などで労働者の転職リスクを会社側で受け持っていた部分もある。最近はそれも削る方向で動いているけど多くの現役世代、リタイア世代はこうした背景のもとにある。ポスト採用で景気や収益によってポンポン解雇するアメリカと全然違うよね。
新自由主義、資本主義と一口にいっても文化的経済的背景、雇用実態が違うわけで日本で新自由主義を反対するならもはや全国民公務員・国営企業にするしかないのでは?と思ってしまうのだけど。どのくらいの資本主義度なら許されるの? 米がちょっと足りないくらいで備蓄米出せ! 高い!って文句言う人たちは統制価格の方がいいの?w
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の中でしきりに階級(エリート階級、労働者階級)ってワード出してたけど、日本で階級言われてもなぁっていう。いや金持ちと貧乏人はいるよ? でもそれ階級って言える? 階級って利用できるサービスや文化すら異なるレベルのものだと思うんだけど。ソ連時代のロシアでは共産党幹部ならキャラビアを安く食べられたけどそうじゃない人はお金があっても手に入れられなかったり、イギリスなんて階級で趣味志向すら変わる。農家出身でも、中卒、高卒でも管理職になれた日本において階級を語る意味がわからない。
言葉でしか知らない頭でっかちの人がよくやる批判だな~って思いながら読みました(小並感)
新NISA初年度から投資の何たるかを学べていいじゃん(高みの見物)
>Science Fictions(ようやく借りられた)
中身についてはほぼ予想通りだから特に何も。この手のやつはその職業の儲け方やキャリアプランを想像するとわかりやすい。学者であれば権威の高い学術誌に論文を載せることがおそらくスタンダード。であれば新しい発見をしたという体にするのがベスト。それに合致するよう調整する。査読する人は検証とかしない。これで不正や不備がなかったら逆にすごいよw ビッグモーターとかダイハツとかの不正と本質的に変わらないよね。
>なぜ働いていると本が読めなくなるのか
良くも悪くもタイトル詐欺感がある本だなぁ(苦笑)
まず、全体の大半を占める「サラリーマンの読書史」的な解説は興味深かった。あまりこの視点で調べたことはなかったしね。ただこれタイトルとほとんど関係ないよねw
タイトルに対しての論考としては、不十分かつ論点がごちゃごちゃで稚拙としか言いようがない。長時間労働への文句と、資本主義社会への文句と、本を読むことは素晴らしい!という称賛と、半身で働こうぜ(その具体的な方法論は一切不明)がバラバラのまま消化できずに終わっている。
長時間労働というけど、昔の方が労働時間が長いって自分で言及してるくせに新自由主義は~、現代は~ってやり玉に上げてるのおかしくない?w ちなみに労働時間に関してはパートタイマーも含んでたりするから正社員に限定してみればここ30年くらい労働時間に大きな変化はないんだけどね。その程度の情報くらい自前で出して欲しいのだけど。終盤読むのキツかったな~。
本にしたって漫画、文学小説、大衆小説、専門書、エッセイ、ハウツー本、雑誌とかいろんな種類があるけどそれらが整理されないまま一緒くたに説明されているのもどうかと思うよ。
ぶっちゃけ本読めない人って一定数存在するじゃん。漫画は読めるけど活字主体はダメ。ハウツーや大衆小説くらいは読めるけど文学小説とか専門書は無理ってな具合に。現代はそれぞれジャンルが分化・派生・専門化されたこと、本→ラジオ→テレビ→ゲーム→ネットという風に選択肢が増えたことで各自が自分に都合の良い本やメディアを選んで摂取しているだけだと思うけど。労働から解放されて時間余っても本読まない人は読まないし、仕事で忙しくてもだからこそ癒やしを求めて本を読む人だっているでしょ。知識が欲しい人、情報が欲しい人、両方をその時々で使い分ける人がいる。そういうユーザー視点を無視して長時間労働が元凶! 新自由主義は悪!とばかりによくわかんねー理屈こねているのは頭がクラクラした。
どんなジャンルの本であれ、それが出会いや教養になり得ると言っているのは良いんだけどね。後半100ページなくして、サラリーマンの読書史と読書サイコー!って主張だけで構成した方がよほど本として纏まりがあったと思う。
>烏は主を選ばない
ここで人間を明かしてきたか。雰囲気的にファンタジーよりはSFの趣が出てきたけど、こういう世界が広がっていく雰囲気は独特の盛り上がり感がある。
>ロシアの専制政治
結論から言うとわからんw とりあえず読んだ本は3冊。
①地政学と歴史で読み解くロシアの行動原理(亀山陽司)
https://www.amazon.co.jp/dp/4569852750/
元駐ロシア外交官の著者が国家間のパワー・ポリティクスを軸にロシアの歴史を解説したもの。大体10~19世紀のスパン。東欧の歴史を説明したものは少ないので新鮮。戦争に対するロシア人の意識に言及しているのも特徴で3冊の中では総括的でわかりやすい。
②ロシアの思考回路(三浦清美)
https://www.amazon.co.jp/dp/4594093191/
主に宗教面からロシアの歴史を論じたもの。スパンは①よりも短く17世紀くらいまで。正直途中で投げた。いや細かすぎる。国民の精神性を宗教から見るのはいいんだけど、それがどう現代に反映されているのかが見えにくい。
①②に共通するのは約80年も続いたソ連についてほとんど触れていないこと。それだけで1冊になるだろうけど、現代との繋がりを見るならそこは欠かせない。
③ソ連史(松戸清裕)
https://www.amazon.co.jp/dp/4480066381
そこを埋める本。スターリン時代に農民死にすぎ問題。さぞかし統制していたんだろうと思いきや結構ザルだったこと、意外と共産党が国民に対して(ポーズやガス抜きはあれど)耳を傾けていたことが興味深かった。
現在でも指導者(プーチン)が国民と討論する様子をテレビ放映するのが恒例行事らしいんだけど、ロシアではトップと国民の距離が近いことが一つの特徴になっているようですね。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ソ連では自由な言論などあり得ず、新聞雑誌には政権を礼賛する記事ばかりで不都合なことは一切書かれていなかったというオーウェルの『一九八四年』そのままのイメージもあるだろう。しかし、このイメージはソ連の実情に即していない。確かに時代を下るに連れて検閲が網羅的に整備され、公的なマスメディアで検閲を免れていたものはなかった。(略)それでも、少なくとも「雪どけ」以後のソ連は、人々が不満や苦情を一切口にすることができなほど雁字搦めに統制された国であったわけではなく、生活に関する不満や苦情を人々は公然と表明していた。
ソ連の人々は、不満や困難を訴え要望を伝える手紙を、様々なレベルの政治指導者や党・ソヴェト機関、新聞雑誌の編集部へと驚くほど多く寄せている。裁判所に対してさえ多くの苦情が寄せられていた。他には要望を伝える経路がなかったためでもあるが、ソヴェト政権や指導者に対する信頼が人々に多少なりとも存在していなければ、こうしたことはなされないのではなかろうか。たとえそれが「わらにもすがる」ような一縷の望みによるものであったとしても、なんらかの成果を得る可能性は意識されているはずである。そして、政権の側にも人々の手紙や投書に応えようという意識は確かに存在したし、実際、こうした手紙や投書が政権側の対応を呼び起こすこともあった。
これは、やや具体的には次のような関係であった。ソ連では政治・経済・社会生活のほぼあらゆる局面に公的な機関が関わったため官僚機構は肥大し、官僚主義と事務遅滞がはびこって人々の不満は高まった。このため中央の指導者は、一般大衆を鼓舞し動員することによって、中下級の様々な指導者や機関の官僚主義、汚職、腐敗、職権乱用などを暴かせようとキャンペーンを組織した。プレジネフの下でもフルシチョフの下でも、スターリンの下でもこうした取り組みはなされていた。これは、日常的に人々が自らの要望を指導部に訴える回路ともなり得たのであり、人々は、物不足やサービスの欠陥の訴え、中下級の機関や指導者に対する批判と救済の訴えなどの手紙を、地区から連邦中央に至る様々なレベルの指導者、党機関・国家機関に対して常日頃から送るようになっていた。
政権は、人々の苦情や要望に現状の問題点を見出し、人々の不満を宥めるべく問題解決のため手を打つのが常であった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
上層部が責任逃れのために尻尾切りしてたって話になるかもしれないけど、一番偉い人に手紙送ったら願いが叶ったみたいな話がゴロゴロあって、それはそれで公正か?っていう点は置くとしてもトップに言えば変えてくれるかもしれないという期待感は国民の間に少なからずあったようですね。
専制独裁の常としてやはり中央集権的、官僚機構が要だと思うんですが、これはニコライ一世の頃から始まったと①の著者は述べています
ーーーーーーーーーーーーーーー
ニコライ(在位1825~55)にとっての国家体制は皇帝専制か、フランスの革命政府のような共和制の二者択一であり、立憲君主制のような政治体制は考慮されなかったとされる。ニコライは、社会や政治の改革の必要性は認識していたが、あくまでも専制を守りながら、行政主導の上からの改革としてなされる必要があったのである。そのため、行政機構を充実させる必要があり、官僚性が重視された。秘密警察である官房第三部を含む、皇帝直属の官房組織を強化したのもその一つである。
また、時として皇帝権力の抵抗勢力となる貴族身分の特権的地位を弱体化させ、貴族たちも官僚として国家勤務につかせることを目指した。これにより、独立した勢力としての貴族身分をなくし、国家の維持・発展のために官僚として働く皇帝の機関に作り替えようとしたのである。
ニコライ一世によるロシア国家の「建て直し」は、ある意味でロシアという国の本質を体現したものとなっている。自由主義的な動きに対抗するために、専制、国家主義、官僚世、ロシア・ナショナリズム、歴史重視、正教会といった要素を推し進めていったのである。
これらの要素は、現在のロシアにもあてはまる点が多くある。つまり、現代のロシア、更に言えばロシアという国そのものを考える上でも、ニコライ一世の時代は一つの原型となるものだと考えられる。
ーーーーーーーーーーーーーーー
こういった下地もあってソ連の強権が可能だったのだろうし、極端に権力が集中してしまうと国民としても他に選択肢がなくなり(クーデターを起こせないし、起こしても鎮圧される)、結局経済が破綻するまで走り続けるしかなくなるっていう感じでしょうかねぇ。
本書らとは関係ないですが、中国では10年くらい前のデータで国防費よりも治安維持費の方が高くついているそうです。最近は治安維持費について公開しなくなったようですが、締め付けを強くすればするほど国家の体力が削れていくという至極当たり前の話でもありますね。
>ユキの成長ぶり
ユキ自身が(まゆ以外の)人を信じられるようになったってことでしょうね。
まゆへの信頼度を上げても結局それはまゆへの執着にしかならないので、同時にこむぎ達やニコアニマルとの描写を積み重ねたことが効いていると思います。彼女自身に余裕ができはじめていることでもありますね。
>デマを信じている人が少なからず居るみたいだから仕方無く
銀行の取り付け騒ぎみたいなもんだよね。
買い占めをする人の割合って6%くらいって調査もあるみたいですね。AI(ChatGPTとPerplexity)に聞いても似たような答えでした。最近は転売ヤーも活動してるから品切れが加速しやすい。
https://forbesjapan.com/articles/detail/64013
>人間がどれほどの悪を行えるものなのか?
人間はカスである(カスであることを忘れてウェーイ!することも含めて)、と思っている私もその辺の追求を緩める気はないんだけど、いわゆる強制収容所ものとか強制○○ものって基本同じじゃん?w 論調も含めて。ノンフィクションや小説だと虐待ものとか、最近だと発達障害ものが流行だけど個人的にはテンプレ感強くなってきてるんだよね。
極端な話、宮城県の刑務所と四国の刑務所を比べて大きな違いってある?みたいな。以前紹介したアメリカの民間刑務所みたいに、極端な経費削減を進めた結果囚人どころか看守すら病んでいく、みたいなアプローチなら新味もあるけど。
だから味を忘れた頃に読むのはいいとして、アレを食うと胃もたれするんだよな~って憶えているうちは積極的には手を出しにくい。
>人々が本や雑誌を読めていたのは、それが労働や社会的地位上昇の役に立つ「知識」を得る媒体だったから
いわゆるビジネススクールや情報商材、会員制オンラインサロンが流行るのもそれが背景かな。基本的に読書って受動的で読み手側の読解力や想像力が試されるし、読んですぐどうこうなるものでもないですからね。役立つものをてっとりばやく摂取したい、というニーズの方が多いでしょうし。面白そうだったのでこれもポイントで買ってきました。
>裁きの門
途中でダルくなって投げたw
知覧さんの名前が「まゆ」をひっくり返しただけ…ってのも珍しい。何と言うか…キャラを目茶苦茶寄せてる印象がありますね。悪い訳じゃないんだけど。
それにしても、最近のまゆのかーちゃん絶好調やなw序盤の腫れ物に触る様な態度が嘘みたいだw
>ユキの成長ぶりの方が私には印象に残りました
自分も意外なリアクションに感じましたね。
これはまゆの意志に対するリスペクトが無ければ成立しないと思います。
ユキは偶に「まゆって凄いのね…」と呟いてますが、どうやらアレらは本心から凄いと思って発言していた様ですね。
>ザクロの召喚バンク
普通ならボンネットに飛び降りた直後にバンクに入っても良いと思うんだけど、わざわざドア開けてケースを取り上げるとかいう当たり屋みたいな芝居を挟んでるのがシュールw
何だかラビリンスの幹部がワープ使えない事をからかわれていた事を思い出しますw
>ガオガオーン化で消耗
>ニコ様がケア
あー…このニコ様から出てるキラキラしたヤツがニコの実のヤベー成分の正体かー…?
…って思ったw
>ニコ様がその気になればいつでもプリキュアの力を取り上げられる
それな。
それでニコ様に変に気を使う様になってはならないから、敢えて俗っぽいキャラを演じさせているのかも知れません。
とはいえ、それが同時に腹の中を読み辛くしていて、食わせ者感を抱かせているのが面白い造形になってると思います。
>友達になりたい。そう思うなら自分から声をかけよう。
いろはとはなし崩し的に友達になってたから、東堂いづみも丸くなったな〜…なんて思ってた時期が僕にもありました。
>台風10号
こっちでも洗濯物を外で干せるくらいの台風(笑)でしたねぇw
進路とか速度とか見ると、未だ嘗て無いくらいヤバそうな台風だったのに…w
>自分から離れたところにある文脈を、ノイズだと思ってしまう。
>そのノイズを頭に入れる余裕が無い。
自分の場合、ノイズどころか「理解できない自分はダメな奴だ」って思ってしまうから、ノイズを頭に入れようとし過ぎて余裕が無くなっちゃってますけどね(苦笑)。
読書に限らず情報なら何でも、理解が難しいものにぶつかった時のストレスの処理は最大の課題ですね。時間も無駄に掛かるし疲れるし…
>人に興味があるように見える人は他人をコンテンツにしているだけ
人間のコンテンツとしての優秀さは、人間の真似をするAIに対する強力なアドバンテージだという考え方を見掛けましたが、一体何が人間というコンテンツをそこまで魅力的に見せているのでしょうね?
「AIと比べて人間は予測不可能だから」とも聞きますが、もっと複雑な理由で人間は人間を消費していると思うんですけどね。
>下着は姉の色違いなアーリャさん
「かぐや様」も遊ぶかラブコメするかがメインで、政治関係は匂わす程度でしたしねw
便利で異常な強権も持っているとはいえ、たかが生徒会を巡る政権闘争が、どの程度娯楽作品にとっての強力なカードになり得るかは疑問ですね。
>超古代文明遺跡の中の人
ファンタジー作品の超古代文明と言えばスチームパンクだろうに…サイバーパンクはゲーム臭くて萎えるんだって。
ゼノシリーズとかスターオーシャンシリーズとか、SF要素がファンタジーの世界観に馴染む作品もあるけれど、ダンジョンに引き篭もってるこの作品じゃ無理でしょ。
>食人史色々
人間の身体の一部を食べる事でその部分が改善される…って考え方があるのはゴールデンカムイで聞いた事あったけど、その始まりは意外な抜け道(?)を使っていた様で…
「迷信と金が合わさると最狂に見える」のは何事でもあり得ますが、それが食人に及んだ時の悍ましさは中々強烈でしたね。
(↑)但し四国に限る…四国を縦断しているにも拘わらず、まさか家のシャッターを下ろす必要すら無かったとはなぁ…。
>相変わらずのロシア推し
来住英俊司祭は南直哉禅師との対談本『禅と福音』の中で「キリスト教は伝統的に加害者側(=原罪を帯びた私)からものを考える傾向にあり、被害者側(=身に覚えのない悪に見舞われた私)の視点―いわゆる神義論的視点―からの探求が弱いとの印象を常々抱いている。」なる趣旨の発言をされていますが、その点私も同感です。
だから別段ロシア推しという訳では無くて「神の似姿として創造されたはずの人間がどれほどの悪を行えるものなのか?」の最も大規模かつ強烈で、しかも現代に近いサンプルが偶々ロシアに存在していたので、「この道の者」の端くれとして取り敢えず「実際どんな感じだったのか」まずは知っておくべき必要があるのではないかと思って今回一読してみた次第です(困ったことにカトリック・プロテスタント問わず、二十世紀以前に成立した(つまり世界大戦もアウシュヴィッツも経験していない)神学体系を読んでも全く心に響いて来なくなった今日この頃ですw(苦笑))。
>正直ガッツリしたものは食傷気味
同感ですね、佐藤優氏の著書のどっかで「ソルジェニーツィンは書き過ぎなのである。」と書いていましたっけね。当事者ならではの生々しくも苛酷な収容所体験の数々をあれもこれも開陳したくなる気持ちは痛いほど分かりますが、詰め込みまくった結果却って読者を遠ざける結果になっているのではないかと私は感じました(2006年に文庫化されたみたいですが、現在は絶版みたいですし)。
>今週の猫組
>以前のユキだったらまゆを焚きつけるようなことは絶対に言わなかった
以前のユキなら「二度とまゆに近づくな、さもなくば実力行使も辞さぬぞ」とばかりに、「なしつける」べく知覧さんのもとに単身赴いたことでしょうね。今回のエピソードでは、双方の些細な「ボタンの掛け違い」が解消された和解そのものよりも、寧ろユキの成長ぶりの方が私には印象に残りました。
>こっちでも米が売り切れてて草
南海トラフ巨大地震への注意喚起を受けて非常食の乾パンとかアルファ米が売り切れる、というのなら私も理解出来るんですが、なぜ生米を買い占めるのかが全く分からないですね。そんな大災害では恐らく高確率で大規模停電が発生し、結果として炊飯出来ないんじゃないかと思うんですが…まぁコロナ禍でのトイレットペーパーの買い占めを促した理由と同じで「自分はデマだと思っているけれど、デマを信じている人が少なからず居るみたいだから仕方無く」なのかもしれませんが(↓)。
https://www.fnn.jp/articles/-/363841
>今週の読書
●マーセデス・ラッキー『裁きの門』
https://amzn.asia/d/iG30u5V
『女神の誓い』に続くシリーズ2作目。話運びは1作目よりこなれてきたという印象ですが、今回は敵キャラ周辺の描写が貧弱なことに加えて、やや展開が間延びして見えるのが難点かな。まぁ三分の二くらいまでは割とワクワクしながら読んだので、世界観の構築含めて筆力は間違いなくあるんですが。
なお巻末で「主人公二人を讃える歌の歌詞」が延々40頁に亘って掲載されているのには草ww(実際に曲もついてCD販売されたっぽい)。
●三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』集英社新書2024
https://amzn.asia/d/99KzxAY
そういやこの間NHKのラジオで著者自身が何か喋っていたな~…と思いつつ購入。そもそも明治・大正期のエリート&庶民のそれぞれの読書習慣が如何なるものだったかから縷々説き起こした、思いのほか骨太な本でした…とはいえ結論だけを知りたいのであれば最終章だけ読めば事足りるかな(↓)。
◆◆◆
整理すると、明治~戦後の社会では立身出世という成功に必要なのは、教養や勉強といった社会に関する知識とされていた。しかし現代において成功に必要なのは、その場で自分に必要な情報を得て、不必要な情報はノイズとして除外し、自分の行動を変革することである。そのため自分にとって不必要な情報も入ってくる読書は、働いていると遠ざけられることになった。
つまり、1980年代以前に長時間労働に従事する人々が本や雑誌を読めていたのは、それが労働や社会的地位上昇の役に立つ「知識」を得る媒体だったからだ。しかし1990年代以降、労働や成功に必要なものは、自分に関係のある情報を探し、それをもとに行動することとされた。(本書 p.240~241より引用)
◆◆◆
要するに「教養書が読まれない(逆に自己啓発書は読まれる)」理由は、「現代社会は嘗てのように(ノイズだらけの)周辺知識も教養も求めておらず、仕事に直結する情報とそれに基づく具体的行動だけを求めているから」だと著者は主張したいようです…ふむ、そこは何となく分かるような気がします(まぁそれに続く主張の「全身全霊を傾けるのでは無く、半身で働くことのススメ」の件は、それが仕事場で許されるのならそもそも苦労しねェよとは思いましたが(苦笑))。
とはいぇ、以下の文章なんかは読書好きとして割と共感した部分でしたね(↓)。ノイズを許容する「心のゆとり」は絶えず持っていたいものだなぁ…。
◆◆◆
本のなかには、私たちが欲望していることを知らない知が存在している。知は常に未知であり、私たちは「何を知りたいのか」を知らない。何を読みたいのか、私たちは分かっていない。何を欲望しているのか、私たちは分かっていないのだ。だからこそ本を読むと、他者の文脈に触れることができる。自分から遠く離れた文脈に触れること ― それが読書なのである。そして、本が読めない状況とは、新しい文脈をつくる余裕がない、ということだ。自分から離れたところにある文脈を、ノイズだと思ってしまう。そのノイズを頭に入れる余裕が無い。自分に関係のあるものばかりを求めてしまう。それは、余裕のなさゆえである。だから私たちは、働いていると、本が読めない。仕事以外の文脈を、取り入れる余裕がなくなるからだ。(本書p.233~234より引用)
◆◆◆
>ロシアはスターリンといいプーチンといいなんで皇帝みたいに仕切ってんのか
>本をピックアップしてストック中
(↑)プレゼン楽しみにしています。今週は御大がプレゼンされた本を読む時間が無く何とも残念です…夏期講習会が終わったと思ったら来週の日曜はまたもや出勤日なんだよなー(泣))。
>図書館の貸出しで17人待ち
地域差が激しいね、こっちだと160超待ちの大行列(その分ストックも多いけど)。
こういう自腹で買うほどでもない本はポイントで買うに限る。
>本の紹介
相変わらずのロシア推しやなぁw
正直ガッツリしたものは食傷気味なんよね。ロシアはスターリンといいプーチンといいなんで皇帝みたいに仕切ってんのか、歴史的背景でもあるんか?っていう疑問から本をピックアップしてストック中。
>催眠術にかかりやすいアーリャさん
なんちゅうもんを見せてくれたんや! これに比べたら前回の話はカスや!
催眠アプリとか○○しないと出られない部屋とか、そういう路線でいいんじゃないかなw
>身勝手な人間たちがニコダイヤの力を独占しようと動物たちを追い払った
まぁ今の世は人間様の天下だし?負けた側の肩持つニコ様的にはそういう言い方するしかないわな?って感じかなぁ…
「歴史は勝者が作る」とはよく言いますが、敗者も敗者で生き永らえれば敗者に都合の良い歴史を捏造する。
ぶっちゃけ狼側の言い分なんて、被害者面して八つ当たりしているだけですからね。敗者、被害者ってだけで純粋に可哀想な存在だとは限らない。
恐らくプリキュア的に重要になってくるのは、歴史どうこうではなく相手には相手の現実、視点がある。それを洞察、理解、共感できるか?って所だと思います。
そうやって敵対している存在の立場をクリアに認識できる様になったタイミングで、こむぎやユキの元飼い主が現れたら最高にテンションアガるよねw(ゲス顔)
…ゴホン。その前にまずは知覧さんの一件ですね。この事件のユキ(まゆ)にとっての現実は把握済み。ならば知覧さんの現実はどの様なものであったのか?
それが遂に明かされる。(多分)
>この試合は実況中継されているようでニコガーデンのアニマルも応援している
ガルガルの気配はキラリンアニマルも察知できるし、ヘルプに備えてキラリンアニマルが毎回観戦してるのでは?
「今回誰呼ばれると思う?」「おいおいハムスターの倍率やべー事になってるぞw」「俺は今回もパンダに賭ける…今日は来る!今日こそ来る!!」…みたいな会話が繰り広げられてるんでしょう。
…キュアスタといえば、友人の研究者がインスタの利用者を対象としたアンケートを集めてるんですよね。
僕はインスタしてないので協力できませんが、利用者に心当たりがあればご協力頂けると幸いです。↓
https://twitter.com/ayakoonzo/status/1827899932323598422
>「体験型ダンジョン アミューズメントパーク(事故死あり)」の中の人
今の管理人って普通に生きてたら強過ぎて迫害されてたんだろうな…って思うと、「勇者のセカンドライフ」の一つとしてダンジョン経営ってアリな気がしてきました。
世界を救った後、欲深い人間達に振り回されて闇堕ちして魔王になる…ってのに比べれば、中々に快適なスケールでの隠遁生活できそうだな〜…って思ったんですがどうなんでしょう。
>時々ボソッと重要設定を呟くアーリャさん他
モブ生徒が「コネ」とか言ってたのは、派閥のコネって事ね。
で、メガネはそんな派閥関係者の溜まり場となった生徒会の腐敗を憂いて、真の実力主義に則ったクリーンな生徒会を取り戻そう!…という主張を(建前で)している、と。
以前からアーリャさんが「名門校」、主人公が「派閥」って単語をボソッと呟いてましたが、確かにもっとハッキリ説明してくれないと上記の正当性を洞察するのは難しい…
とはいえメガネの正当性が説明されると、本音と建前が乱立する事になり、個人の思惑がボケて何がしたいのか分かり辛くなる危険性も考えられるのが難しい所かな〜。
しかしメガネから正当性を奪ってしまうと、根回しの挙げ句ヤジを意図的に飛ばさせる小細工までする小悪党にしか見えなくなるのがな〜…それは流石に可哀想では?とも思います。
所詮は主人公ペアの初陣を飾る為の使い捨てキャラなのか?それとも制作者に余程のメガネ嫌いでも居たのか?
…ところでアーリャ候補。候補はギリEカップだと仰いましたが、それはつい最近Eカップのブラに変えたという事でしょうか?それとも最近Eカップのブラがキツくなっているという事でしょうか?
大事な事なので答えて下さい。
>八咫烏シリーズ
>全編アニメ化するかどうか
何と無く「ポスト十二国記」を狙ってる印象があるので、結構長く続けたい意志はあるんじゃないかなぁ…とは思いますけどね…
>ココロワヒメ合流
新メンバー加入の軋轢をやる尺が無いタイミングでの、こういうキャラのレギュラー化はクライマックス間近って感じがしてきますねw
>仮面ライダーガッチャード最終回
テーマ、ストーリー、設定、デザイン、モチーフ…諸々僕好みで安心して楽しませて貰えました。
特に未成年が主人公という事で、子供と大人の対比や、子供と大人の対決、成長が最大の見所として面白かったです。
社会デザイン論として考えた場合、ケミー(怪人にもライダーにもなれる無垢なる生命体)が人間社会で生きて行くにはどうすれば良いのか?を一年掛けてやった結果、新しい惑星を作ってそこをケミーの生息地とし、「寧ろ人間の方がケミー社会に適応しに来い」とした結論は目から鱗が落ちる思いがしました。
結局ゾーニングし直しただけと言えばそれまでですが、ケミーが自分達の星を手に入れる事によって、遂に人間達と対等な立場になったとも考えられる訳で、違うコミュニティ同士が対等に交流する為にはそれぞれに土地というか縄張りが必要なのかも知れない…というのは考えるべき命題だと思います。
…ただ…やっぱり一年掛けて出す結論かどうかは微妙だとも思っていて、そういうのも含めて、日常回をガッツリやったり世界を転戦したりできない今の仮面ライダーには、4クールは長過ぎるのではないか?という近年感じている疑問を払拭する力は無かったのは残念でしたね…
…と思ったら毎年恒例の台風かい(しかも四国縦断ww)。振替授業もしなきゃだから諸々段取りが狂って面倒なんだよなー(白目)…何はともあれ皆様ご安全に!
>今週のエピソード
心の折れたいろはを無邪気にブレずに叱咤激励する様子から、ああ本シリーズの主役はいろはじゃなくてやっぱりこむぎなんだということに改めて気付かされましたね~。
>ココロワ
「中毒米の一件は全てサクナがしたことで私は潔白。ご覧の通り勅命を破り都に舞い戻って来ている事実が何よりの証拠。」とカムヒツキの面前でサクナを告発するんじゃないかとドキドキしたわw。結果的にはココロワを物語のメイン舞台(ヒノエ島)に合流させるためのイベント回でしたねぇ。
それにしても勅命違反に加えて、官庁の備品(警護ロボット)複数体破壊・倉庫の火災(2回目)…いやこれ宮中出禁はおろか普通に幽閉or遠島案件では?(← あ、既に遠島を申し付けられているんだったw)。 素っ気ない言動とは裏腹にカムヒツキは思いの外寛大な上司ですねぇw(でも割と俗物)。
>ゲーム性変わりすぎだろwよくこれでプレイヤー(読者)は投げなかったなw
まぁAmazon原作の低評価コメを見るに、途中で投げちゃった人も多かったみたいですけれどねー…原作勢の一人からすると、慣れてしまえば「何が何でも読者の期待を裏切りに掛かる作者の底意地の悪さ(褒め言葉)」が逆に癖になりますよw。
この後も物語のテイストは続編ごとに変わりまくります、乞うご期待!(全編アニメ化するかどうかは知りませんが)。
>その辺ちゃんとアニメでも説明した方が良いと思う
仰る通りですね。本作品は(例えば数年前のアニメ『デカダンス』みたいに)物語の世界観を徐々に開示していくことに意味を持たせている訳でも無さそうですから、最初から基本設定を明らかにしておいた方が観る側に要らぬストレスが掛からないように思います。同じく生徒会が舞台の『かぐや様』も、原作だと確か1話目で「舞台が各界の有名人子息&令嬢が集う金持ち私立高校であること」を明示していたように記憶しています。
>チュートリアルから何回死にかけてるんだよってくらいボコボコで逆に新鮮
私は余り詳しくないのですが、恐らく昨今流行の「異世界もの」は、初手からチート能力を付与された俺TUEEE!系が主流なのかもしれません。第一巻で一度ならず二度まで「主人公が容赦無く凌辱される」展開を含む本作は、現代だと「初っ端からそんな鬱展開は要らない」と編集者から思いっ切りダメ出し&書き直しを喰らうような気がしますね(笑)。
>魔法の剣〈もとめ〉がトラブルメーカー兼切り札になってて、話を転がしやすくしている
こっちからわざわざ出逢いを求めて行く理由付けの手間が省けるというか、一話完結の物語への導入を毎回無理無く行えるあの設定は上手く考えられていますよねぇ。
>地雷グリコ
最寄りの図書館の貸出しで17人待ち…(苦笑)。買ってまで読むほどの本では無さそう(失礼)ですし、まぁ読めるのは早くて半年後ぐらいですかねぇ~。
>『買い負ける日本』
漸く読めました。客観的データに加え、現場の経営者らの聴き取り調査含む著者の地道な取材力が窺える良書でした。小見出しの「全員参加主義・全員納得主義の成立」・「誰も責任を取らず将来に投資をしなくなった日本」・「成功体験を捨てられるか」あたりからは、時節柄先の大戦直前の「満場一致に至る空気感が操作された(©山本七平)」御前会議やら、艦隊決戦で未曾有の大勝利を収めた約40年前の日本海海戦の「成功体験」から遂に脱却出来なかった日本海軍(「軍人というのは常に過去の戦を戦う(by半藤一利)」)やらを私は思い出しましたね~。日本人の根本のメンタリティは全然変わっていないことを改めて実感した次第です。
>本の紹介(簡易版)
① 藤本ひとみ『聖戦ヴァンデ(上・下)』https://amzn.asia/d/hjYYoYJ
② ソルジェニーツィン『収容所群島(全6巻)』https://amzn.asia/d/euZhNQr
【参考:②の末尾で語られる「ノボチェルカスク暴動」について(↓2022年に映画化されたみたいですね)。なおブログでは死者26人となっていますが、②で著者は「死者は合わせて大体70~80人」と推測しています】。
https://jp.rbth.com/history/84138-soren-chi-no-nichiyoubi-1962-novocherkassk-gyakusatsu-jiken
①の一言要約:堕落した高邁な理想は前時代の狂信よりも性質が悪い。
②の一言要約:①の要約&ゲームのルールの枠組みを作ったヤツが一番良く笑い、かつ安らかに生涯を終える。
①の一言感想:現代フランスを支える知られざる黒歴史として興味深いが、歴史の重みに対し物語の叙述が軽過ぎるなというのが正直な印象。「マンガ世界の歴史」感覚で読むぐらいが丁度良いと思います。
②の一言(では語り尽くせません)感想:暗い話題ばかりでなく、脱走囚の命懸けの冒険譚(5巻)や、著者自身が「当事者として内部から」体験した、東大安田講堂を彷彿とさせる収容所立て籠り闘争の顛末を詳述した「ケンギルの四十日(6巻)」など興味深いエピソードも語られますが、如何せん長過ぎる(苦笑)。タイパ重視の現代の読者とは相性が悪そうですね~。
◆◆◆
「ロシアの歴史を一つの文句で表現したらどうなる? あらゆる可能性をしめ殺した国である。」(6巻448ページより)
>喋る大福が観たかった
映画限定で一言二言ぐらい喋るんじゃないかなw(適当)。