ゲームなら強い手札を揃えて叩く、商取引なら資金力でモノを言わすしかできない。
>電動アシスト自転車
一度乗ると世のお母さんたちが電動アシスト自転車使う理由がわかるw 田舎だと車を使いがちであまり歩かなかったりするので気分転換や運動にもなるのでオススメ。
車輪が小さいものは段差に弱いので車道から歩道に乗り上げるときはちょっと気を使う。
>食事・読書・PC作業諸々兼用でダイニングテーブル&椅子を長年愛用
やっぱそうなるよね~。子ども用の学習机を買ったものの、結局ダイニングテーブルで勉強することが多いという意見も目にしましたね。
>QOL向上アイテム
『ムアツ マットレス』https://www.nishikawa-store.com/products/mt3c23004?variant=45647327068438
綿ふとんは使っているとどうしてもヘタってくるけど、これは3年以上使っても少しもヘタらず快適に過ごせています。安いものを買っても結局買い換えサイクルが短くなって面倒だったり、使用感が劣ったりするので高いものを長く使った方がQOL上がるよねって思考になりつつあります。
>「境界知能」なる用語は知りませんでした
『ケーキの切れない非行少年たち』がキッカケで認知されるようになったという話は見たので一般の認知度はそんなもんかもしれませんねぇ。ちなみにIQ70~84が該当。割合でいうと人口の14%。
『東大なんか入らなきゃよかった』という本で東大を出たはいいけど銀行の営業が努まらず、格下の大卒にもマウントを取られて鬱になった人のエピソードがありました。結局仕事ができるかどうかだし、グチグチいじけたこと言うなら転職するなり自分で会社起こせよって話だけどそれができないならその程度なわけで。
つまるところ運や適性、環境、メンタル(くじけぬ心)を含めた総合力が試される。『帝国ホテル厨房物語 私の履歴書』の少年時代を読むと、才能はもとより要領や人当たりの良さも重要ステータスだなと思いますね。薪を堂々と持ち帰ってソ連兵と折半したエピソードは小噺感あるw まあ、この人は別格でしょうが。
余談ですが、連日家具店に行っていたせいで店員さんに顔を覚えられました。話していたら販売ノルマがあるみたいだったのでその人がいるときに意図して購入したんですよ。話もわかってるし。そしたらちょっとオマケしてくれました。他の担当者でもオマケしてもらえたかもしれないけど、こっちから水を向けなくても切り出してくれたんで楽でしたね。今回のケースは気まぐれでそうしたけど、そういう交渉術を自然に行える人なんかも現実的には強いですよね。
子供達もお手伝いして好感度稼ぐの忘れるなー。
…という、東堂いづみからのメッセージを感じるw
それにしても、ユキもトラメもザクロも丸くなりましたねー。
この調子で最終決戦いっちゃうのか、それとも何処かで一度引き締め直すのか…?
>シマウマ
ジャンプしないのは、馬みたいに品種改良されてないから脚力が弱いんだと思ってましたが、違うらしいですね。ジャンプ力は3メートル以上だそうです。
馬より弱いのは寧ろ背骨で、人間を長時間乗せられないんだそうな。更に気性も荒い事が多く、以上の理由で家畜化には成功していないんだとか。
>アニマルタウンの暗部
去年もスキアヘッドの演技力にまんまと騙されましたが、今年もマジで先が読めないですね〜。
いやはや、最終決戦がどうなるのか?今から年明けが楽しみですw
>早めのクリスマスプレゼント
衣食住にリソース割けてるの偉い。
自分は今年新しい眼鏡を作ったのですが、慎重に試着したつもりでも、「レンズの縦横比の違い」や「頭の締め付け」に気付かずに買った後で難儀しました。
今では大分慣れて、特に締め付けの方は全く感じなくなってはいますが…
>できる子は(授業中暇だから)教科書の先読んでセルフ予習してたりするし、
>マジでできる子は教師の側も「あの子は別」みたいな認識だからいいんじゃない?
独学を教える事も理想の教育の一つだと思いますが、それこそ掛け算を習う様な歳の内から独学ができる子を育てられるか?ってのも難しそうですね…
掛け算の順序を間違えたらバツを付けるのも、マルを付けてしまうと順序を守る事で理解している子供が混乱する…とかの理由だったら一考の余地がありますが、実際の子供からその様なクレームが来たのかは知らないですし…何か子供放ったらかしで大人達が勝手にヒートアップしている様にも見えますけどね。(苦)
>暗記分野で少しでもテストの点の向上を図るぐらいしか実際はやりようが無い
教え方ってのも難しいですよね…
「理想はオーダーメイド」って言った場合でも、一般的なノウハウの蓄積がどの程度役に立つのか分からないって事にもなるし、そもそも「教え方を工夫すれば理解できる」って考え方が幻想なのかも知れないですし…
>境界知能
確かIQ90代くらいの人の事をいうんだっけ?一時SNSで「境界知能マウント」とか流行った事を思い出します。
「自分はそんなに頭良くないから…」って謙遜するフリして怠けるクセに、自尊心は守りたいから他人は馬鹿にしていたい…って処世術が楽で便利なんでしょうねぇ…
そんなダブスタ維持しようと思ったら、そら自分の事を自覚する訳にはいかんですわな。
>オーバーキルってより趣味が悪いだけ
あ〜…SEEDってそういうとこありますよね〜。
語彙力も中身も無いクセにねちっこいの。だからおんなじやり取り延々見せられてウンザリすんのよね。
>電動アシスト自転車
>感覚が独特
>近所のスーパーに買い物に行く感覚で隣町に行ける
流行りモノに基本興味が無い私からしても面白そう(最早一時の流行では無いのかもしれませんがw)。膝への負担も少なそうですし、わざわざ車を持ち出すまでも無いちょっとした移動や買い物に重宝しそうですね。保管場所も左程取らないみたいですし、退職した頃合いに検討してみてもいいかな(笑)。
>ダイニングでも使えるソファやそれに適した高さに調整されたテーブル
ソファって場所を取る割に使い勝手が悪く座り心地も今イチですからねぇ(お尻が沈み込み過ぎてしまい長時間座れない)。ウチの場合も今や夏冬の衣類の仮置き場と化してしまい、本来の座る用途は全く果たしていません。私の場合は食事・読書・PC作業諸々兼用でダイニングテーブル&椅子を長年愛用しています。冬に足元が寒いのが難点ぐらいで、今のところ座り心地には満足していますね。
>今週のアニマルタウン
脇役総出演回でした。本編終了後のカーテンコールっぽい趣でしたね。こういう描写が挟まれると、今年もそろそろ最終決戦間近なのだなぁという感慨が改めて湧いて来ます…ところで来期のプリキュアって発表まだですよね?例年だとせめてタイトルぐらいは発表されているような印象がありますが。
>子供個々人にオーダーメイドの教育を提供するのが一番良い…という話になるけれど、リソース的に実現不可能
ぶっちゃけこの仕事(塾講師)を長年やっていると、(決して口には出しませんが)「単純な暗記にも抽象的思考にも生まれつき全然適性が無いのだから、スポーツなり何なり他の得意分野を伸ばした方が将来的に遥かに意義深いのでは?」と心中思う生徒には度々出くわしますね。パーセントと割合の違いも分かってないし漢字もからきし書けないけれど、将来営業職に就いたら同期で間違いなくトップを取るのではないかと思う「話題豊富で人好きのする中学生」とか実際に居ましたし。まぁ塾講師としてはまさか塾をお辞めになっては、とも言えませんから(おまんまの食い上げになるw)、英単語のスペルとかよく出る地理の地名とかをひたすら書かせるなどして、暗記分野で少しでもテストの点の向上を図るぐらいしか実際はやりようが無い訳ですが。
>「普通のバカ」に該当する境界知能がこれほど注目されていない現実
今回御大に指摘されるまで、「境界知能」なる用語は私も知りませんでしたねぇ。認知症一歩手前の「軽度認知障害(MCI)」みたいなものでしょうか(最近ニュース報道で知った)。まぁこちらの方は認知の衰えた高齢者が電話で高額サプリを売り付けられたり不要なリフォーム工事を持ち掛けられたりと言った「詐欺まがいの悪質な行為」の蔓延から近年注目されるようになって来てはいますが(私の身内にも該当者が居て大変困っています)。
https://www.kaigonohonne.com/guide/dementia/symptom/mci
>今って配信で手軽に見れるから放送時間はあまり関係ない
確かに。今より子どもの絶対数が遥かに多く、塾に通わない子どもも珍しくは無く、一般家庭にビデオ機器が普及していなかった私の幼少期には「子供向けアニメと言えば17:00~20:00あたりでリアルタイム(←当然こんな言葉も無かった)で視聴するもの」だったことを考えると、まさに隔世の感がありますね。
>兵庫県知事再選
>中身に触れない
>テレビ(新聞)かネットかの線引きでしかモノを言わない
「民意を得て当選したからには一期目の実績がある程度評価されたからに違いない」と考えるのが普通だと思うのですが、私の知る限りマスコミ報道は総じて「ネットに騙されたバカ共(特に若者層)のお蔭で当選しやがった」になっているように見受けられました。大手マスコミとやらも今やその程度の見識しか持ち合わせていないのかと、何やら無性に寂しい気持ちになりましたね~。しかも当選するまでは散々「パワハラ・おねだり疑惑」で盛り上がっておきながら、いざ当選してしまうと今度は「公職選挙法違反疑惑」に切り替えですか。私は兵庫県民でも無いので斎藤氏が知事に選ばれようが辞めようが正直どうでもいいのですが、オールドメディア側の一連の報道からは、余程斎藤氏のことが嫌いなのだなぁという印象しか残りませんでした。何と言うかこの「から騒ぎ」っぷりは、例の「モリ・カケ問題」と同じく問題の本質を棚上げにして、「複雑な問題を単純化して把握する」悲しい人間の性をそのまま反映しているように思えました。
>今週の読書
日曜出勤のため今回はプレゼン無し。
>深夜枠で放映する必然性
今って配信で手軽に見れるから放送時間はあまり関係ないんじゃないかな(放送枠を安く買えるメリットはある)。本元の子ども向けアニメなら親子で見ることが前提にもなってるから視聴しやすい時間にする意味はあるけど。
魔法つかいのPVも1週間で80万近く再生されてたから意外と注目されているのかもしれませんね。
>掛け算の順序問題
苦肉の策なんだろうな~と同情しちゃうけどね。ただ、その解き方が正しいやり方みたいに指導するのは違うと思うけど(苦笑)
できる子は(授業中暇だから)教科書の先読んでセルフ予習してたりするし、マジでできる子は教師の側も「あの子は別」みたいな認識だからいいんじゃない?って感じはする。
>生涯読解力を身に付けることの無い子ども達の残酷な真実
試しに仙台市の図書館で「発達障害」と検索すると1000件以上ヒットしました。同様に「知的障害」と検索すると500弱(前述の本と重複している分もある)。ところが「境界知能」と検索するとたった3件。重複すらしない。
発達障害と知的障害が「障害」として問題化(可視化)される一方で、言ってしまえば「普通のバカ」に該当する境界知能がこれほど注目されていない現実って面白いよね。「境界知能」自体は50年以上前からあるから最近作られた言葉や概念ってわけでもない。つまり誰もバカに興味がない。
進学率の向上、就職=サラリーマンと化した現代社会で最初に躓くのが発達および知的障害者で、そこがスクリーニングと支援で区別されたら今度はなんとも言えない微妙なラインの人たちにスポットが当たり始めたってことなんだろうけど。スマホとかITとかできることも増えたしね(できない人とバカが可視化されやすくなった)。
でも、ぶっちゃけバカも自分がバカだって気付かない程度には普通に暮らせてるんでしょ? 実際問題として。大人になってなんか躓いて医者に行ったら「あなた境界知能ですね」って言われて気付くパターンもあるわけだし。
世の中の人ってあんま自分のこと自覚しないよね。逆に私はそれがわからない。
>偏ったものの見方
最近兵庫県知事が再選したことが話題になったけど、これも例によってマスコミ各社が終始「ネットが~」の論調になってるの面白いよね。
もうさ、中身に触れないのよ。テレビ(新聞)かネットかの線引きでしかモノを言わないの。「こっちかそっちか」「敵か味方か」レベルでしか言ってなくて、なるほどこれが分断を煽る言論・言説の仕方なんだなって思うよ。人間のレベルがそんなもんって言えばそれまでだけど。
>リア充マウント
それだってヒロインに振られた時点で決着ついてるわけじゃん。普通の恋愛ものならそこでフェードアウトして終わりよ。その上さらに主人公とヒロインがイチャついてるの見せつけるのはオーバーキルってより趣味が悪いだけなんよな。でもやっちゃうんだなぁ、これが。そら思想戦もヘッタクレもないわ。
>復讐のレクイエム
ときどきガンダム君が大人の事情で棒立ちになるの露骨で面白い。
主人公は地球に残ってアフリカ戦線に加わったようですが、その後も生き残って傭兵部隊アージェント・キールに参加して欲しい。ザク(アージェント・キール仕様)ならどこまでも強くなれる。
バンクだとそういうの、つい忘れてしまいます。(苦笑)
それにしても、変な女にばかり懐かれるユキさんというわんだふるで一番変な女よ…ww
>演劇準備開始。悟とユキはなにやってんだ?
仮説1:実は映画は知ってても演劇の「え」の字も知らなかったので、悟が慌てて演劇概念を教えている。
仮説2:飽きたので辞めようとしているのを、悟が引き留めている。
仮説3:衣装が着れないなら衣装ができるまで練習しないと主張。それを悟が引き留めている。
…ぐらいかなぁ?
>猪狩勝くん意外と出番ないよね
ある意味こむぎ専用キャラというか、こむぎの奇行を中和する役割ですからね。
僕も意外でしたが、こむぎの社会適応力が思いの外高かった結果、猪狩くんで中和する必要がなくなったのでは?…と。
逆にクラス全体の変人の平均レベルが高めだったから、中和の必要がなくなったのかも知れないけれどw
>狼が人間になったのか、人間が狼になったのか
もう面倒臭いから、昴と狼の頭領が合体してガオウになった…で良いや。(ぉ
>有名演劇部の割には部員数が少ないな(笑)
2年生の狐崎さんが部長って事は、主力の3年生が引退して間もない時期だったのかな、と。
多分、初登場の頃はまだ部長じゃなかったんだろうし、こういう地味な所でも一年の蓄積が感じられて少しセンチメンタルになりましたw
>パイロット自身の力量や思想戦としての重みがない
あ〜〜〜!成る程。納得です。
思想戦もねぇ…価値観が違い過ぎて会話が全く噛み合ってないのが何とも。まぁ、それ以前にあの作品のキャラ達の語彙力低過ぎるのが致命的なんだけど。
あれじゃあリア充マウント取るぐらいしか言える事が無いわな。
>救われなければ幸せになれないんですか
ミュージカルの方は想定の範囲内だったけど、そっちが引っ掛かったかぁ〜!?
その辺の線引き、自分未だに分からないですねぇ。いや、無理して分かる必要も無いんでしょうけれど。
まぁでも自分は、演出に乗せられ易い人間だという事は分かった。種自由の方でも、挿入歌が流れた時には少しジーンとしちゃったし(苦笑)。
>「算数を教えるときも身近なモノで例えながら指導していた」
>イギリスではそのまま概念的に数字を教えているみたい
そうやって譬え話で物語仕立てにしているから「掛け算の順序問題」なんてのが起きちゃった気もしますが…
概念的な数字で教えられた方が手っ取り早いと感じる子供も当然居るのでしょうし、あちらを立てればこちらが立たず…を回避できるのか?という疑問もあります。
詰め込み・暗記にしたって、何回も手書きしないと憶えられない子供も居れば、手書きが苦痛なだけの子供も居るのでしょうし。
そうなると子供個々人にオーダーメイドの教育を提供するのが一番良い…という話になるけれど、リソース的に実現不可能なのは火を見るより明らかな訳で。
そんな現実に蓋をして「学力の底上げを〜」とかやってるから、犠牲になる子供を入れ替える事で「やってますアピール」をしてるんじゃないのか?とも思います。
>読解力と文章力
インターネット登場以降、プライベートで読み書きする頻度は劇的に増えたと思いますが…中学からネット始めて30年弱、未だに「お前は論点がズレている」とツッコまれてる程度の読解力と文章力しかありませんね…(泣)
>石渡のおやじさんは千切りの音を聞いて、それが私の仕事だと分かったのだ
今で言う所の、プリキュアの作画や演出観て作監や絵コンテの担当が分かる(ただしその人の顔も知らない)のと同じ現象ですねw(コラ!)
前回同様、ギャグ回に見せ掛けて重要情報を開示してきましたね。しかし劇中クライマックスでの「こむぎのやらかし」はアドリブの一言で片付けられない気がしましたけれど。てっきり憑依型創作者狐崎女史の激怒止む無しかなと思いましたが、こむぎの率直な感想(褒め言葉)と人柄(犬柄)のお蔭もあって、後味の悪い結末にならず何よりでした。
>昔これと同じことしたんだよな~って浸ってそう
ニコ様妙にノリノリで草。もし私が同じ立場だったら苦い悔恨を伴う思い出として封印したくなるけどなぁ。
>戦闘が動く癖に退屈だった
>パイロット自身の力量や思想戦としての重みがない
真逆の事例として、映画化1作目の白黒の方の『西部戦線異状なし』(米1930年制作)のラストを思い出します。視聴したのは大分昔ですが、たった一発の銃声があれほど効果的に使われた創作物は他に類を見ないもので、今も深く心に刻まれています。
>こういう異物役の人って橋渡しになるからこそ味が出る
私も御大と同じ意見ですね。異物と言えば、ちゃんと視聴はしていないんですが、確か映画『七人の侍』の主人公もそんな立ち位置なんでしょう?村人らから是非にと請われて、襲い来る野武士達を命懸けで壊滅し村に平和が訪れるも村人らから感謝されるどころか、むしろ厄介払いされるラストだったと聞いています。あと史実だと第2次世界大戦という「非常時のみ」に英国民の支持を受けた保守党党首ウィンストン・チャーチル首相とかが思い浮かびますね(欧州戦線終結直後の1945年7月総選挙で保守党は惨敗し首相の座を追われる)。
とは言え『アイの歌声を聴かせて』は、(円盤でだったかな? 視聴したのがちょっと前なのでうろ覚えですが)名作とは言わないまでも、深く考えずに視聴したこともあってまぁそれなりに楽しめたようには記憶しています(笑)。
>日本の教育って認知科学的手法にそれなりに則って指導している
前掲の『学力喪失』にも同趣旨(↑)の取り組みは多数登場していましたね。少なくとも小学校の教育現場は総じて生徒の学力向上のために「かなり工夫を凝らし頑張っている」ように私には見受けられました(私の職場の小学生向けの塾専教材も年を追うごとにヴァリエーション豊かになってきていますしね)。いやむしろその涙ぐましい努力も今や飽和しかかっており、(「矯正」不可能な“運動音痴”と同様に)教える側がどう工夫したところで「生涯読解力を身に付けることの無い子ども達」は存在し続けるという「残酷な真実」が暴かれつつある段階なのかもしれない、というのが、塾講師の端くれとしての私の感想です。
>こっちは20年以上文章書いてて、こんなレベル
御大と比べるのも失礼な気がしますが、私も10年以上ほぼ毎週書き込んで来ましたけれど文章力が向上したとの実感は全然湧きませんね(苦笑)…少なくとも読んだ本の内容や感じたことの備忘録として書いている分には名文である必要は無いし、と言い訳しながら毎週自分を慰めています。
>『何者』
読了しました。うん、こちらは直木賞受賞(2012下半期)も頷ける納得の出来でした。主人公が「他人の人生の傍観者」であることを止めて、他人からどんなに無様に見えても「自分の人生の当事者」となることを選び取る結末は定番ながらも王道の話運びでした。まぁ御大が指摘される「今読むと登場人物の言動がアナログ的だし、ネットの使い方も下手」というのは私も同感ですが、著者の朝井リョウ氏もいわゆるZ世代という訳ではなさそうなので(1989年生まれ)こんなものかな?と思ったりはします(←お前何様)。
終盤のクライマックスの一つ、「瑞月さん」から迸る“魂の叫び”には、年甲斐も無く読んでいてちょっと胸がアツくなりました(↓)。とても社会人一年生(作品発表当時)が書いた文章とは思えないですね~。
◆◆◆
「最近わかったんだ。人生が線路のようなものだとしたら、自分と同じ高さで、同じ角度で、その線路を見つめてくれる人はもういないんだって」
「生きていくことって、きっと、自分の線路を一緒に見てくれる人数が変わっていくことだと思うの」
「今までは一緒に暮らす家族がいて、同じ学校に進む友達がいて、学校には先生がいて。常に、自分以外に、自分の人生を一緒に考えてくれる人がいた。…… これからは、自分を育ててくれた家族を出て、自分で新しい家族を築いていく。そうすれば、一生を共にする人ができて、また、自分の線路を一緒に見てくれる人が現れる」
「十点でもニ十点でもいいから、自分の中から出しなよ。自分の中から出さないと、点数さえつかないんだから。これから目指すことをきれいな言葉でアピールするんじゃなくて、これまでやってきたことをみんなに見てもらいなよ。自分とは違う場所を見てる誰かの目線の先に、自分の中のものを置かなきゃ。何度も言うよ。そうでもしないともう、見てもらえないんだよ、私たちは。百点になるまで何かを煮詰めてそれを表現したって、あなたのことをあなたと同じように見ている人はもういないんだって」
◆◆◆
>今週の他の読書
● 佐々淳行『重要事件で振り返る戦後日本史 日本を揺るがしたあの事件の真相』SB新書2016
https://amzn.asia/d/dqp3sGu
著者は警備幕僚長時代に「東大安田講堂事件」「連合赤軍あさま山荘事件」などを手掛けたこともある生え抜きの警察官僚です。(私は未読ですが)恐らく過去の著書群のダイジェスト版という趣なので、各事件に対する掘り下げには食い足りなさが残りますが、どこかで耳にしたことのある重要事案の数々に関する概説的知識を得るには便利な新書です。立ち位置的には当然「体制側」の人間なので左翼運動に対する評価は極めて厳しいし、正直思想的に「右に寄り過ぎ」だと感じる記述も多いのですが、「嫌がらせや脅迫電話など数限りない。不気味な郵便物を金属探知機で確認するといったことも日常茶飯事だった(p.213)」文字通り修羅場をくぐってきた人ならではの気骨を感じる文章には読んでいて圧倒されます。例えば著者が東大法学部在学中のこのエピソード(↓)。
◆◆◆
第1章でも少し触れたように、私は暴力革命に反対し、体制内改革を目指す同志を集めて「学生研究会土曜会」を結成して、全学連に対抗する学生運動を展開していた …… 反戦・反帝国主義の左翼学生運動は、先年の朝鮮戦争によってたちまち全国に広がった。…… しかし、全学連の主張や運動方針に、私ははっきりと反対だった。東大も大混乱だった。…… 法学部学生大会で反帝・反戦・反米などを叫んで授業ボイコットによる全学ストが提案されるなど騒然とした日々が続いていた。
全学ストが提案された法学部学生大会で、私はスト反対の大演説をぶった。国民の税金で運営される国立大学の学生がストなどもってのほかである。特別奨学生として支給を受けていた私など二重に国民の世話になっている。マックス・ウェーバーが述べたように政治闘争は「価値判断」の問題だが、 大学は「認識」の場であるから学園の外でやれ。与えられた勉学のチャンスを潰すなど、自〇行為だと滔々とぶった。東大生がストライキを打ったからといって、朝鮮戦争は止まらない。そんな手段と目的の不整合についても大いに主張した。…… 私は、集団をつくって衆を恃んで威張る輩が大嫌いだ。
300対2でストは可決されたが、私は「定数不足だ」と言って猛烈に反論した。全学連の主張が理論的に支離滅裂だと論駁してやった。当時、東大法学部の学生が、支離滅裂などと言われると大変な侮辱だったから、全学連もやり直しの学生大会で決着をつけようとしたのである。仕切り直しの法学部学生大会の結果、500対300でストは否決されたのだった。
◆◆◆
いわば「たった二人の反乱」な訳ですが、恐らく当時のキャンパス内の一触即発たる空気感を想像するに、いつ集団リンチに遭っても全然おかしくない「命懸けの意見表明」だったのではないかと推測します。匿名を隠れ蓑に、安全圏から逆張り意見をツイートする現代の輩とはまさに雲泥の差がありますね。
● 村上信夫『帝国ホテル厨房物語 私の履歴書』日本経済新聞社2002
https://amzn.asia/d/aq0klin
少し古い本ですが、1964年の東京オリンピック時に選手村食堂の料理長として名を馳せた、帝国ホテル第11代総料理長の波乱万丈の半生を記した自叙伝です。困窮する度ごとに何かと援助の手を差し伸べてくれる人が周囲に現れるのは、(生存バイアスによる部分が多分にあるとしても)やっぱり人徳の賜物なのかもしれないなぁと読んでいて思いますね。
ちょっと面白かったエピソードを一つだけ。五年半ぶりに戦地から戻り、喜び勇んで古巣の帝国ホテルに顔を出したものの、変貌した外見とすっかり軍隊調に染まった所作のせいで、昔の恩師にも誰だか気付いてもらえなかったのですが:
◆◆◆
そんなある日、厨房で仕込みのために野菜を千切りにしていると、総料理長の石渡文治郎のおやじさんが飛んで来て、「やあ、おまえ、ムラじゃないか」と肩をたたく。復員直後にあいさつに行き、「どちらさまですか」と言われたが、帝国ホテルに復帰した後も何度か話す機会があったから、私のことを思い出してくれていたとばかり思っていた。だが、じつはそうではなかったのだ。
料理人が包丁で野菜を千切りに刻む音には、その人なりのリズムがあり、身についた癖は変わらない。石渡のおやじさんは千切りの音を聞いて、それが私の仕事だと分かったのだ。やっと思い出してもらえて、うれしかった。(p.107~8)
◆◆◆
まだまだ職人気質が幅を利かせていた終戦直後ならではの、時代を感じる挿話ですね。
>土曜深夜2時の冷凍みかん
予告を見る限り『オトナプリキュア』ほど内容が大人向けに思えませんし、2016年シリーズだから当時のメイン視聴者未就学女児の多くは成人を迎えている訳でも無いし…深夜枠で放映する必然性が無いようにも思いますけれど、どうなんでしょう?
>本来は軽微な罪状をおおごとにした上に都合の良い判決が出るように仕向けたり
>自分に有利なジャッジを下すレフリーを用意した側が勝つシステムになっちゃってる
成程ね、トランプも大概だけれど、結局バイデンにしても目クソ鼻クソってことでしょうか(毒)。この間の大統領選挙といい、日本だとどうしても民主党寄りの報道が多いから、私も知らず知らず多分に偏ったものの見方をしているような気がしますね。
>戦闘が動く癖に退屈だった
本人たちは「○○の力だ!」みたいなこと言ってるけど実際は「意味不明レベルの強兵器」や「隠し武器」を使ってるだけなんで、パイロット自身の力量や思想戦としての重みがない。そりゃ、そんな武器使ったら勝つでしょっていう。アスランはメタ戦術駆使してたから戦闘巧者感はあったけど。
>アイの歌声を聴かせて
やっぱミュージカル要素は私には合わないな~。
あと異物感が強すぎる。『三十四丁目の奇蹟』が如何に絶妙だったかって話なんだけど、Aさんの問題を解決したら支持者になりました→Bさんの……ってわかりやすいけど薄っぺらいと思う。ランプの魔人かよ。
こういう異物役の人って橋渡しになるからこそ味が出るんだと思うんだよね。妥協案をそれとなく(意図せず)出して、それに当事者たちが乗る格好の方がスマート。そこにはメンツや下心、打算もあるかもしれないけど条件が揃えばそれでも手を取り合えるところに人間の軽薄さと柔軟さがあるっていうか。それが様々な形で重なったときにあたかも奇跡が起こったかのような結果を生み出すわけで。
便利な神様を作り出されてもそれは何か違くない?っていう。救われなければ幸せになれないんですか、あなた達は?って思う。
>過激な教育方法への風当たりが強いから、どうにかして代替手段を模索
日本の教育に対するヘイトすげーな(苦笑)。でも、ん~、あまりピンとこないんだよねぇ。
っていうのも以前紹介した『日本の15歳はなぜ学力が高いのか?』の著者が日本の教育方法の特徴として「算数を教えるときも身近なモノで例えながら指導していた」ことをわざわざ挙げていたんですよ。リンゴ何個とか、何人で列を作ってとかそういうことだと思うんだけど。イギリスではそのまま概念的に数字を教えているみたい。
ってことはさ、日本の教育って認知科学的手法にそれなりに則って指導している(教師の創意工夫が蓄積されていることも著者は特徴として挙げていた)わけで、それでもなお理解できない人はもう無理だろっていう。あとは専任者付けて教えるくらいしかない。そのコスト誰が払うのかって話になる。親が教えろよって話だけど。
日本の教育や指導法を全部を肯定しているわけじゃないけど、いわゆる詰め込み教育とか暗記教育に対してそこまで私は拒否感はないんだよね。っていうのも、これはサルに芸を仕込むのと同じだと思ってるから。理解できないなら芸として仕込むしかない。せめてこれくらいはできるようになれっていう。外国に住んでいる日本人が驚くことの一つに外国人は暗算ができないって話があるじゃん。あっちはあっちでそれで生活できてるから良いんだろうけど、最低限の水準を保つには芸を仕込むしかない。どれをその線引きの内側に入れるかって議論はあるとしてもね。
>書く側の日本語が下手
あまり言うと自爆になるのもあるけど、パターンがちょっと複雑。
・単純に文章が下手(句読点、文章構成、言葉選びなど。元々日本語は冗長になりやすい)
・言葉の意味を間違えている。書き手が書いている事柄についてわかっていない。
・読者の知識や層を無視して書き手が一方的に書いている(本来なら明示すべき前提や情報をすっ飛ばす)
上記は悪文になりやすい例ではあるけど読み手側との知識量の釣り合いもあるし、それこそ悪文でも面白いって人もいるから、まあ、うん(昔話題になった本を読んだら日本語が酷すぎて1ページと保たなかったことがある)。ただ、明らかに読み手が誤読して、そのままSNSなどで発信しているケースも見られるからそっちに目が行っちゃうね。
最近こういう「お前らはアホ」論ばかり言ってるからお前何様だよ?感が出ちゃってるけど、何度も言うように、アホでも生きられる世界だからそれでいい。
いうて算数レベルでしか理解していないからね、私。その程度でも投資はできるし、それだけで暮らしていけるようにもできる。第三種電気主任技術者の数学問題なんて中学レベルだし。第二種は微分積分入ってくるから全く太刀打ちできん。でもそれで普通に仕事できる。潮流計算して位相差がいくらとか出せる。あとは電話できて関係者と意思疎通できれば仕事になる。私からすれば文章で飯食ってる人の方がすげーよ。こっちは20年以上文章書いてて、こんなレベルだぜ。
天才どころか秀才である必要すらなくて、小学校レベルの知力でも使い方によってはそれなりのことができる世の中だと思ってる。そこを上手くやれ、ってだけで。
着替えられる人間を動物にすれば不自然じゃなくなる!!」
いやそのりくつはおかしい。
カエルが悟の動物知識の守備範囲に入っていてよかったな〜とw
悟が知ってるかどうかが敵の脅威度の目安になるの面白いですよね。
>諦めずに歩み寄り続けるのは大事かも~とニコ様。
>あなた前回交渉決裂して対立表明してましたよね?
ニコ様的にはプリキュアは別勢力って認識なのかも知れませんね。
それはそれでこむぎ達が動き易い反面、ニコ様が過去作の様に独りで抱え込んで暴走しかねないので、良し悪しは半々って感じですねー…
>最近はネットを出せれば勝ち確
最近は盾の強度は不安定ですが、捕縛系の技はどのシリーズも安定して強い気がしますね。
>人間がガオウの姿になった
考えてみれば、ガオウのキャラデザも妙ですね。眷属二人は狼形態と人形態を使い分けられるのに、ガオウは何時も狼とも人ともつかない姿をしている…
果たしてガオウは狼になろうとした人間なのか?はたまた人間になろうとした狼なのか?
元人間だろうと元狼だろうと、個人的にはあまりガオウの行動が原因で狼が絶滅した展開は考え難いかな…?
ガオウに罪悪感とか自罰感情とかを持たせてしまうと、フレッシュのせつなみたいな「自分は幸せになってはいけない…」的な感情に向き合う事になるので。
>冷凍みかんさん続投
伊達にプレミアムバンダイで高級なモフルンの縫い包みを売ろうとしてなかったか…稼ぐ気概を感じる。
話の内容的には他のシリーズに存在する後日談小説と同じスケールっぽい印象を感じますね。
しっかし…土曜とはいえ、深夜2時はキツいなぁ…(苦笑)
>サプライズインジャ観て来ました。
先週のニチアサの休みに何とか捩じ込みました。
思うに戦争もので悪の科学者にラスボスは務まらないのだと思います。故に話のスケールが小さく感じてしまう。
後は戦闘が動く癖に退屈だった。あれはどういう現象なんでしょうね。
>アイの歌声を聴かせて
偶に良い映画だと聞くので視聴。
動脈硬化しかかった学校生活に、異物投入して解きほぐす…という有り触れた内容。
異物役のAIも設定がデタラメで、AIである必然性が無い。そういう怪異だという設定でも充分通じる。
ただ…その平凡さが怖かった。「平凡な日常」というものが砂上の楼閣でしかなく、誰もが薄氷を履む様にその「平凡な日常」を生きている。
そんな現状に対して「幸せになれ!幸せになれ!」って言われるのって、ある意味目茶苦茶キツくない?…そんな事を感じた映画でした。
>「日本語が読めない」
「書く側の日本語が下手」って話にならないの笑うw
まぁ昭和以前からそれこそ虐待紛いの方法で、社会不適合者予備軍を社会に適合させてきた国ならさもありなんか…?
最近はそういう過激な教育方法への風当たりが強いから、どうにかして代替手段を模索する必要に迫られて「教育が〜」とか言ってんじゃないかと自分なんかは思いますがね。
>一番怖いのは人間。そこに目が向かない、向きにくいあたりが闇深い
大分昔の終末系SF作品「愛人」にも、終盤有害か無害かよく分からない病気のパンデミックが起きて、暴徒化した非感染(を主張する)の人々に迫害される感染者達…ってエピソードがちょろっとありましたね。
主人公にはあまり関係無い話だから本当にちょろっとなんだけど、大した先見の明だったのかも知れません。
>ノーベル文学賞
あれって翻訳者ガチャらしいっすよ。
原文を面白く翻訳できるかどうかで評価が変わるとか…或いは、翻訳された時に面白くなる様に日本語を書けるかどうか?って話かも知れない。
考えてみれば、幾ら審査員がエリートでも審査する時に原文で読んでる訳は、そりゃないよなぁ…(苦笑)
>マーダーミステリー
この情報化社会で、一時的でもよく成立したよなぁ…って感心しますね。
(うろ覚えの)人狼の方は、ジョブとスキルが書かれたカードか何かを配られるだけだったのと比較すると、かなり役割が緻密に見えますね。
こういう現象はTRPGでも起こってて、GMが用意した設定やストーリー付きのキャラをプレイヤーが選ぶ…なんてシステムもありましたね…まぁ、約20年前の経験談ですが。(苦)
コスチュームもマイナーチェンジされているし、同窓会的だった『オトナプリキュア』よりも続編として意識されている印象はありますね。
>掲示板の字数制限
1万文字まではOKだけど、リンク(URL)が1投稿あたり5個までなのでそっちで引っかかったっぽいですね。上限上げることもできるんですが、レアケースだとも思うので変更はしません。
>朝井リョウ『何者』
だいぶ前に映画版を見たきりだったので私も原作を手にとってみたんですが、意外と映画とほぼ同じでしたね。ただ、今読むと登場人物の言動がアナログ的だし、ネットの使い方も下手じゃね?(裏垢使うくらいならSNSメディア自体を変える)感はある。
『生殖記』はう~ん、『正欲』がいじけたマイノリティの主張に留まっていた作品だったからなぁ。流行りに乗っかってる感あるんだよなぁ。
>日本の将来に向けて少しでも良質な労働力を確保したいとの思惑
不安を煽って売り込む商法にしか見えないw 研究者なら研究費欲しいだろうし。
運動音痴にスポーツチームに入ってレギュラー取れるくらいの実力をつけろ!とは誰も言わないのに、それを頭の話になるとやれって言うの酷だなぁ。小1の問題すら解けない人なんて机に座るのすら拒否したいだろうに。俺は体育嫌いだったよ。教育関係者ってすぐ「教育を~」みたいなこと言うけど、当人たちは教育されたいなんて思ってないって。
>係争中の人が大統領に
>アメリカの民主主義
これ右派・左派問わず根深い問題っぽいよ。元々最高裁判所の裁判官の頭数(保守派、左派の数)問題とかあったし。↓の記事のように本来は軽微な罪状をおおごとにした上に都合の良い判決が出るように仕向けたりとか。自分に有利なジャッジを下すレフリーを用意した側が勝つシステムになっちゃってるくさいんだよね。
https://diamond.jp/zai/articles/-/1034197
>今週の他の読書
●郷原信郎『「単純化」という病 安部政治が日本に残したもの』朝日新書2023
https://amzn.asia/d/05QBlEy
いわゆるモリ・カケ問題、「桜を見る会」問題、安倍元首相「国葬」実施問題を通じて、日本の政治に「法令順守と多数決ですべてが解決する」風潮が如何に蔓延・定着したかを問い掛ける内容です。
◆◆◆
森友学園問題は、地下から大量のゴミが“発見”され、その処理費用をどのように見積もるかという特殊な問題が売却価格に影響した「極めて複雑な国有地売却問題」だった。しかし、それについて国会で、最初に質問を受けた際に、安倍氏は、「私や妻が関係していたということになれば、総理大臣も国会議員も辞める」と答弁し、「自分や妻の関与の有無」という「争点」を自ら設定し、それに「政局的位置づけ」まで与えた。それによって、この問題は、「安倍首相と明恵氏の関与の有無」に「単純化」されていくことになった。その「挑発的問題設定」を受け、野党側は「政局的追求」を行った。…… このゴミが埋まっていた国有地売却に関しては、売却価格や条件が違法・不当なものではなく、「法令順守」上問題は確認されなかった。この問題は、すべて、選挙に勝利し衆参両院で多数を占める「強大な権力者」であった安倍氏の国会答弁が招いた「単純化」によって起きた事象であった。
加計学園問題は、規制緩和と行政の対応の問題、国家戦略特区をめぐるコンプライアンスに関する議論などの重要な論点が絡み合った複雑な問題だったが、野党・マスコミの追及は、総理大臣が「腹心の友」に有利な指示・意向を示したか、という点に集中し、問題は「単純化」された。一方の安倍首相や政府・与党側の対応は、国家戦略特区における獣医学部新設の手続きが「法令に基づき適切に行われた」と説明するだけに「単純化」された。そして、全く嚙み合うことのなかった議論は、最終的には、衆議院解散総選挙で、野党側が「希望の党」騒ぎで自滅し、安倍政権側が圧勝したことで、一旦収束することになった。……
本書冒頭の「はじめに」でも述べたように、安倍内閣においては、「選挙で多数の国民の支持を受けていること」を背景に、何か問題が指摘されると「法令に違反していない」と開き直り、そう言えない時には「閣議決定で法令解釈を変更した」として、すべての物事を問題ないことにして済ますやり方がまかり通った。それに加えて、「法令違反」を客観的に糺す立場の検察が、政権に忖度や配慮をするということになると、「法令順守と多数決」による「単純化」は、まさに「完結」することになるのである。(本書 p.192~199より抜粋)
◆◆◆
要するに郷原氏は、あくまで「勝てば官軍」を押し通す安倍首相サイドの論理に対し、野党も検察もマスコミも私を含めた一般国民も皆、売り言葉に買い言葉的な脊髄反射レベルの稚拙な批判を試みるか、あるいは「寄らば大樹の陰」とばかりに過剰なまでに迎合(忖度)していくかのどちらかを行うしか能が無かったのだと言いたいみたいですね。まぁ当時のマスコミの「空騒ぎ」振りを思い浮かべるに、確かにその指摘は分からないでもありません(苦笑)。
ただ、氏の言う「単純化」は別に第二次安倍政権から始まったことでは無く、既に2005年に「郵政民営化」の是非を問うというワンイシューのみに「単純化」して、衆議院解散から与党議席大幅増へと繋げた小泉純一郎内閣も同じようなことをやっていたと記憶していますけれども(2001年の第一次内閣成立直後なんて内閣支持率が歴代最高の85%を記録しましたしね。あとイラク戦争時の党首討論で非戦闘地域の定義について質問された際、「自衛隊が活動している地域は非戦闘地域」なんて“名(迷)言”も飛び出しましたっけw)。結局著者も含めて日本人は昔からおしなべて「熱し易く冷め易く忘れ易く、物事を突き詰めて考えるのが苦手」ということなんでしょう(毒)。
>集団的熱狂(ヒステリー)下では法の理念は希薄になる
>一番怖いのは人間。そこに目が向かない、向きにくいあたりが闇深い
ちょっと前に読んだ本ですが、ジョゼ・サラマーゴ『白の闇』(1995発表)は、そのあたりの「人間の闇深さ」をかなり緻密に描いていたと記憶しています。https://amzn.asia/d/1zgma07 人間の尊厳をかなぐり捨てた「俄か盲人」らが獣性を剥き出しにして右往左往する物語で、そのリアリティ溢れる描写力にはある意味脱帽しますが、メンタルが弱っている時に読むのはあまりおススメしません(苦笑)。
>それでも読み切ってて偉い
いぇいぇ、どんなに不味い料理でも完食しないと食レポする資格無しと思っていますから、極力最後まで読むように心掛けています(ただ横書きだけはカンベンしてほしい…)。