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こんにちは。上田です。
雨音さんの評は温かな中に鋭い分析があっていつも納得してしまいます。「今の視点ではなくチビの一眞の視点で語る」そうですね、ここが僕の詩に欠けてるところかもしれませんね。
「保留」のことへのコメントで「誰のために何のために書くのか、書きたいのか立ち返る必要がある」と書かれてます。
この創作の動機への切り込みは凄いです。自分でも書いてて見失うことは多々あります。
最近自分の詩に拡張性がないと感じ落ち込んでました。当にその点、ブレイクスルーするには「なんの為に書くの」と振り返ることが必要ですね。ありがとうございました。
あの子から手渡された寄せ書きの色紙
ずっと片想いだった
それでも一緒のクラスで過ごせた
楽しそうな笑顔や陸上を頑張る姿
心の中に刻まれてる切ない思い出
それでも一緒に卒業できる嬉しさ
そして………悲しさ
もう会えない
もう見れない
一度でいいから話せたら
『これ書いてくれる?』
『良いよ』
最初で最後の会話
【今まで ありがとう】と書いて渡す
少し不思議そうにして
笑顔で受け取り『元気でね』
後ろ姿を見ながら
うん 元気を忘れないよと心の中で呟いた
今回も御感想ありがとうございます。
おまけでも圭作とても嬉しく思います。
改めて読み返してみると確かに手を加えたくなりますね。何年先かはもっと直したくなるでしょうね。
貴重な御感想ありがとうございました。
まだまだ頑張ります。宜しくお願いします。
「悪童の冒険」上田一眞さん
上田さん、おはようございます。お待たせいたしました。
やんちゃだった子供時代の思い出がありありと今も心に残っているんだなと感じました。ノスタルジーっていうのかしら。私にもあります。運動神経が鈍かったので、いつも置いてけぼりになりましたが、塀の上を歩いたり、ダメって言われても川で遊んだり。怒られたことばかりですが、今となってみると「やっといてよかった」なんて思ってしまいます。上田さんの作品からも、そういった後悔はなくて「面白かったなあ」というにまにましてしまうような幼少時の武勇伝というのかしら、そんな潔さが感じられました。思い出話だけで終わらず、幼馴染たちの胸の内がチラリと出てきたり、厳格だったお父さんの微笑みが出てきたり、そう言った意味でもとても南宋にもなった物語だったと思います。ひとつだけ。もう少しだけ幼馴染はるちゃんの悔しそうな顔、が語られるといいかな。この一行に集約されているのですが、例えば、俯いたはるちゃんが悔しそうな顔をしたのが目の端に入ってきた、とかほんの少し肉付けをして、それをみた一眞君がチビなりに心が痛んだわけですが、チビだから、心が痛んだとは思ってなかったんじゃないかな。きっと、胸がギュッとしたとか、泣きたくなったとか、そういう少し違った表現で丁寧に書いてみたらいいのではないかしら。この視点、チビの一眞くんの視点ですね。それを今の自分の目線ではなく当時の目線になってみて、少し描写することで、場面は違えど読まれる方が、ああそうだった、私もそうだった、と思うことがより深まるように思います。
というわけで、佳作二歩手前です。厳しく行きますね。ここ大事だと思うので。上田さんの個性はとっても素敵です。これからも楽しみにしていますね。
「夢のままに故郷」ふわり座さん
ふわり座さん、おはようございます。春になりましたね。
この季節にすごくふさわしい作品だと思います。とってもいいな。おまけの佳作です。
ふわり座さんの良いところはいっぱいあるのですが、代名詞、と言えるのは、素直さ、まっすぐさです。その良さが存分に出ていると思います。つい、倒置法使ってみようかなとか思ってしまう部分があったのですが、でもこれはこのままがいいかもしれない。今は。
今は、というのは、きっと今すごくこの気持ちがフレッシュ(ピチピチと魚が跳ねているような新鮮さ)なのではないかなと言葉から感じたからです。数年後に、ふわり座さんが読み直したら、治したいなと思う部分も出てくるかもしれません。その時までこのまま置いておきたいな。というわけで、未来のふわり座さんがどんな風に直したくなるか、それとも、自分の今の気持ちを眩しく思ったりくすぐったくなったりするのか、それはその時までわからないけれど、それが楽しみです。
「パンを選んで家に帰って」まるまるさん
まるまるさん、おはようございます。春ってパンな感じがしますね。
作品拝見しました。タイトルがまずよし。11文字でストーリーになってるタイトルです。内容は、実は想像を超えていました。こんな展開になるなんて思わなかったんですよ。すごく素敵でしたね。あったかい作品です。こちらもおまけの佳作です。ほんのちょっとの匙加減があると良さそうです。例えばピックを選んでいる五連ですが、最後の一行、今日はどれにしようかな、くらいの短さでもいいかもしれません。ちょっと短くするとテンポが上がるんですよね。一方で、体言止めがたくさん出てきます。これはもう少し効果的に使ってもいいかもしれませんね。全体としてはとてもよかったです。細かいことを書いてみましたので参考にしてくださると嬉しいです。私もカツサンドが食べたいです。ピックはネズミが希望です。
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評価保留のことについて、島さんが書かれていましたが、少し思っていることを書かせてくださいね。自分のこと振り返ってみると、評価が気になってしまうというお気持ちも本当によくわかります。やっぱり良い評価をいただくと嬉しいですものね。がっかりしてしまったら、ぜひ考えてみてほしいんです。誰のために何のために書くのか、書きたいのかを。そこに立ち返って書き続ける方は本当に伸びていかれるなと常々感じています。
良い機会なので、私自身の話をしますと、私は、個人個人の中での評価をしています。ですから、同じ佳作でも、人によって佳作を差し上げる内容が違います。いつでもあなたの中であなたが基準になっています。波があってもそれこそ成長の証ですよね。ぜひこのこと、覚えておいてほしいです。
春がやってきましたね。年度末、みなさんお身体に気をつけて過ごしてくださいね。
波打ち際に 宇宙 光る 太陽 輝く 水
浜辺には さざ波が 打ち寄せる
永い 永い 時を 波は 打ってきた
人間とは なんだろう
100年 500年 1000年 1500年
時代を 越えて 姿形は 変わらず
身にまとう 服飾 食する もの
文化 文明 だけが 変遷して きた
そして今2022年東京私鉄沿線駅前商店街
店と 店の間に 小さな ビルが 点在している
陽も落ちようとする時 間口狭いビル入口
小さな初老の男が 扉を開け 中へ 入る
エレベーターはない 階段だ 登っていく
すぐ暫く宵闇迫りビル3階明かりが灯った
すると どうだろう
街中へと 愛が 溢れかえった のだ
東京湾の 方から さざ波が 聴こえてくる
街は 潮騒に 包まれて いるよ
さあ 今こそ 若者たちよ 伝えよう
我々が 体験してきた事を 伝える 日がきた
人間は 自分の 意思で
生まれて くる のでは ない
すべての 生命の 中に
一つ 一つの
生命が ある のさ
生命は 決して
孤立した もの じゃあ ないんだ
天は 異次元よりの 使者
空は 地上万物の 水面
地は 遙かなる 宇宙からの マグマ
卒業式の朝
この制服を着るのも今日で最後
3年間着た制服はスカートが短くなって
袖から伸びる手は手首以上が見えている
鏡で自分の制服姿を見るとサイズが合わず
滑稽に見える
「大きくなったね」
?どこからか声が聞こえた
「卒業おめでとう」
着ている制服から声がする
「制服が話す?」と心の中で思った
ポケットの中にある携帯かなと思い
携帯をとりだしたが違った
「ボクだよ あなたの制服だよ」
「えっ?」一瞬ビックリしたが怖くなかった
「大きくなったね 嬉しいよ
3年間一緒にいてくれて有難う」
私の目から涙が溢れ出した
「私こそ3年間有難う」と制服に言った
そして頭の中を制服との思い出が溢れて
出てきた
通学中 自転車で転んで制服の左肘が擦れて
傷のあとが残っている
右手の裾は好きな子と初めて手を繋げた時に
ちょっとだけ袖を引っ張られた思い出
3年間いっぱい思い出がある制服に
「3年間有難う 大切にしまっておくね」
と制服と私を両手で抱きしめた
「有難う あなたとの3年間楽しかったよ」
「あなたは未来に向かって歩いてね」
と制服は言ってくれた
なんか身体中が温かく包まれて
制服に抱きしめられている気がした
制服との会話 一生忘れないからね
今回も読んで頂き、その上アドバイスもいただき、誠に有難う御座います。アドバイスを頭に入れてブラッシュアップしてみたいと思います。ありがとうございました。
超高層ビルの草を潜り抜けていく
ハァハァハァ
ここはどこだ
仲間とはぐれちゃった
一匹の蟻んこは一人ぼっちで彷徨う
高さ十メートルのたんぽぽに助けを求める
おお、たんぽぽさん
僕の仲間達はどこにいますか?
蟻んこはたんぽぽによじ登り
辺りを見回す
どこにもいない 僕の家はどこだ?
綺麗な声で鳴いている雀
上を見上げればどこまでも高い空
大地はひんやりして
どこで終わるのかも分からない
みんなからはおっちょこちょいだと言われ
案の定迷子になってしまった
サボろうと思って少し散策しただけなのに
皆んなは働くのが楽しい楽しいって言って
朝も昼も晩も年がら年中せっせとまあ
僕には無理だね サボってる方が楽しいや
どこからかザクッザクッと大地を震わす音
うおおっ! 人間だ、人間だ!
一人の少年が近づいてくる!
まずい、潰される!!
グシャ……。
死んだ、と思ったけど靴の裏の隙間に見事嵌って
そのまま少年の歩幅で進んでいく
これは良いや
どんどん進んでいくぞ
でも少し怖い
地面が近づいたり遠のいたり
酔いそう おええ、ゲロゲロゲロ
盛大に吐いて蟻んこは少年と共に歩いていく
段差が現れ少年は突然ジャンプする
地面がもの凄い勢いで上下する
これ以上は耐えられない
すぽん 蟻んこは靴の裏の隙間から飛んで
地面に叩きつけられて
そこは小さな穴になっていた
おお、お前、どこに行ってやがった
仲間が目の前で何か言ってくる
目が回ってどうにもこうにも喋れない
どうやらうちに帰れたようだ
上の穴から砂がパラパラと降ってくる
少年が飛んだ勢いで少し穴が崩れてしまった
蟻んこは正気を戻し
人間です! 今人間が上にいます!
しばらくしたら大騒ぎになって
みんな家の中に閉じこもった
蟻んこは人間を連れてきたのは
お前のせいだと責められ
何匹か犠牲も出て
少しの間外出禁止になった
数日後蟻んこは仕事をクビになり
旅人として生きていくことにした
雨の中外に出て巨大な雫が背中を叩きつける
何も悲しくはない
これで自由に生きられる
蟻んこは今日一日の食糧を目指し歩いていく
地は堕ち人々の叫びが聞こえる
笑い合った家族が一瞬にして
哀しみに変わる
疲れ切った人々の朦朧とした現実
瓦礫の下に生き埋めとなった人々の
無念な嘆き
年の始まりが自然による災いの炎と化す
急激に迫り来る冷えは悪魔の笑いか
理不尽な仕打ちに我目を見張るばかり
断ち切られた命の絆
何故に何故にと憂う
私のもう一つの故郷はこうして破壊された
雪で閉ざされた中で幼き日
震えながら抱かれた母のぬくもり
怒涛なる感情が黒い渦となる
たとえ目を塞いでも消える事なき
突き上げられた地底からの因果
苦み走った記憶の底を開ける
耐えるばかりの人々の思いに
いま私たちは心を傾ける
本来ならば桜が満開で
多くの人や小鳥たちが集い
宴会したり写真を撮ったりできたのに
悪天候が続いている
春の匂いは薄れており
ただ香るのは雨の匂いだけで
暗く鬱々とした日々が
僕たちの目の前を通り過ぎる
心機一転する余裕がなく
皆ダラダラと下ばかり見ている
水溜りに映るのは悲しい顔で
春の訪れを一層遅らせる
天気は未だに崩れたままで
いよいよ晴れることを忘れた
それは我々にも言える
清々しさなど無い
今年の春はとにかく暗い
風もただ寒い
匂いも悪い
全てが良くない!