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(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

牛丼のうた  荒木章太郎

息子は就活をしている
俺は終活をしている

駅前の吉野家、オレンジの旗の下
二人は出会い、並んで座った
牛のように黙って
牛丼を掻き込みながら
思い思いに反芻していた

息子は週末を思い
俺は終末を思う

この先、何が起きようとも
俺の胆は据わっていた
牛丼を掻き込める
幸せを噛みしめて
息子には希望を
持つように祈っていた
それを決して口にはしない
反芻している頭の中が
見透かされてしまうから

家畜(牛)を食べていながら
何かに食べられることを恐れながら
長いトンネルの中
社畜(牛)として荷台の上で揺らされて
どこかに運ばれる人生
トンネルを抜けた先に
光が見えたと思いきや
そこはまだトンネルだった

息子の行く末を案じていた
黙ったまま
流されるまま

そもそもどうして
二人を牛に例える
遠い先祖は狩猟をしていた
群れを嫌って狼となり
一人が辛くて犬になり
犬が太って豚にでも牛にでも
頭の中なら何にでもなれる

反芻するのをやめてみた
自分の力で咀嚼してみる
欲望に任せて手にしたものを
削ぎ落として身軽になって
荷台を降りると決めたんだ

息子よ、結果ばかりを求めていないか
始めがあれば終わりがあると決まっているんだ
これから先の体験をどう捉えるかは
俺たちで決めることができるんだ

どうか家畜にならずに
自由の旗の下
人間のままでいて下さい

編集・削除(未編集)

三浦志郎様へ 評のお礼  司 龍之介

遅くなりましたが、評をくださりありがとうございます。
最後の表現は僕も迷いました。また考えてみます。
ありがとうございました。

編集・削除(未編集)

街路樹の涙  佐々木礫

十一月。街を覆うのは灰色の空。
冷えた風がビルの隙間をすり抜け、行き交う人々のコートを揺らす。
ネオンの光は昼間の明るさにぼやけ、
この街の全てが白い霞の中にある。
駅前の道では枯葉が舞い、足早に通り過ぎる人の靴に踏まれながら砕けていく。
信号待ちの群れの中、噂する声が耳を刺す。

「あの服、趣味悪すぎない?」「空気読めないよね」「友達いないのも納得」「かわいそう」「いやいや、もう存在が無理」「さっさといなくなればいいのに」
自尊を賭けた闘争、権力の風が吹いている。
その黒風の犠牲者を想い、
涙が頬を伝い落ちるように、
街路樹からは、枯れ葉が落ちる。
「もうすぐ冬だよ」
彼が告げる季節の訪れ。
枯れた母親が眠りに就く、その足元で彼は微睡む。
街路の行進者は彼を踏みつけ、彼は痛みに目を覚ます。
千切れ行く体を忘れるように、明るい声で彼は言う。
「もっと高いところへ行こう!」
また、アスファルトと靴の間で傷が増える。
「さあ、急がないと!」
冷たい風が一つ吹き抜けて、彼は地面すれすれを錐もみして不格好に舞った。
「あはははっ」と笑い声を響かせながら、彼はこちらへと手を伸ばす。
その手を握りたいのに、悴んだ僕の指先は、不自由な僕を笑っている!
言葉一つ言えぬまま、まだ信号が変わる前、一歩踏み出した僕の目の前、
車に轢かれて彼は散り、その笑い声は消え去った。
やがて信号は青になり、群衆に押され、僕も歩き出す。
音の無い風が頬を刺す。僕は初めて気が付いた。ここはもう既に冬だった。

編集・削除(編集済: 2025年02月07日 15:35)

メトロノーム・ラプソディ 三浦志郎 2/7

ジャンル問わず打楽器奏者は
誰よりもこの器械と近しい

初心者からトップ・プロまで
ステイック・ストロークとコントロール
このエクササイズは欠かせない


この器械と相対して
たとえばこんな風に思ってみる

(全ての音楽は四分音符に帰結する

(多くの人生を四分音符になぞらえる

心臓の鼓動あるいは脈拍
呼吸のリズム
歩行のリズム (ANDANTE~歩くような速さで)
時を刻むセコンド(秒)の動き

1分4分音符1拍 1時間60拍
1時間4分音符1拍 1日24拍
1日4分音符1拍 1年365拍

この音符が現世界を
人と寄り添い流れてゆく
その拍数を人々は生きてゆく

            
この器械と相対して
どのくらい経つかを思ってみる

五十年以上!(もちろん断続的にだがー
(やれやれ あきれたよ 長い付き合いさ
自分は今まで何拍ストロークしたか?
音符を全て繋げて
(さて 地球を何周したろうか?


多くの人は
砂時計以上に使うことがない
こんな道具にも趣味はあって
現代的なデジタルを私は好まない

メトロノームとは
あくまで昔ながらの
ミニチュア・ピラミッドの三角形
音世界に屹立する塔でなければならない
生音でなければならない
時計の振り子とは逆向き
天を目指して針を振る


音楽時計           
タイムキーパー
ベーシックを支配する独裁者
信じて盲従する
ついてゆく (いや ついてゆく では遅いのだ
ジャストで打って器械音を消さねばならない
様々な音符拡散
しかし底辺の守りは常に“四分”(しぶ)

            
この器械と相対して
信頼しつつも思ってみる

(これは始まりであって終わりではない
(これだけではついに音楽たり得ない

向き合う時は従順
離れては自立自由
メトロノームの無機質を忘れる
そうでなければ
生きた音楽が成立しない


BEATに緩急の表情
TIMEに人間的感覚
(いわゆる“タメて”と“つっこんで”
音楽に心を入れよう
血を通わせたい
人が演奏するとはそういうことだろう

様々な音符と音楽ジャンル
しかし底辺の守りは常に“四分”

(全ての音楽は四分音符に帰結する

この考えをメトロノームから教わった
今日も向き合う
常に従順に―

感謝はしている
器械が課すベーシックに だ
しかし現場では私が決める四分音符

服従と離反
その狭間に音楽は在り



                       
                          ラプソディ……「狂詩曲」。本来、詩に由来する。
                                  自由奔放な形式で叙事的内容を表現した楽曲。

*********************************************************

〇 付記

楽器メーカー以外に
時計メーカーもこの器械を造っているのは頷ける気がする。
私が使っているのは国内トップの時計製造会社のものだ。

編集・削除(編集済: 2025年02月07日 16:53)

松本福広様、訂正了解しました  水無川 渉

松本福広様

訂正の件、了解しました。よろしくお願いいたします。

水無川 渉

編集・削除(未編集)

水無川渉様  誤字訂正の連絡   松本福広

拙作「bungyeeeee!!」

5連目最後
視界を切り取る→視界で切り取る
にしました。
よろしくお願いします。

編集・削除(編集済: 2025年02月07日 05:04)

橙灯(とうとう) 上原有栖

夜 私は寝室の明かりを消して眠る
締め切ったカーテンの向こう側には今日も
ポッと優しく橙色の光が点いた

それは家の前に立つ街灯の光
窓から覗くと立姿が見える
私の生まれる前からこの街灯は家の前に在って
日が暮れると家の前の道路を照らしている

この光は私が眠りに落ちるためのお守りだ
私は恥ずかしながら暗闇が怖い
幼い頃に兄達に押入れに閉じ込められた苦い記憶が
二十歳を過ぎた今でも頭の奥に残っている
周りの全てが黒色に包まれる感覚
目の前にあるはずの小さな掌
涙で濡れた洋服を纏った小さな身体
ガクガク震える細い脚
何もかもが消え去って幼い私は居なくなった
あの日の私の泣いた声 (出して!出してよ……)
兄達の高らかな笑い声 (アッハッハッハッ……)
記憶に刻まれた悪夢

━━外の光に気が付いたのは偶然の出来事だった
家族の誰かが電気を使い過ぎたせいで我が家だけが停電をしたあの日
私が眠るためベッドに横になった時
突然 家の電気が消えた 全ての部屋の電源が落ちる
当然 自室も暗くなるはずだった 湧き上がる恐怖心
ところがカーテン越しに橙色の光が浮かび上がったのだ 思わず私はカーテンを開く 外の街灯の光だった

優しい光が暗闇を部屋の隅に追いやった
押入れに閉じ込められたあの時と違って輪郭がある
色白の両手 痩せぎすな身体 強ばる脚
私はぼんやりと橙色に染まった

私は隣の部屋に悟られないように静かに嗚咽する
頬を伝って漏れ出た悲しみは少しだけ温かだった
まさか街灯の光に救われるとは
充血した目と涙の跡が残った顔で微笑みながら窓の外へ呟いた ありがとう

その日から夜眠る時は部屋の電気を消すことにした
今日もカーテン越しに橙色の光が点く
まだ暗闇の恐怖を克服したわけではないけれど
私のことを守ってくれるものがある
それに気が付いた事で私の心は強くなれた
眠りに落ちる時 眼は閉じているから暗闇 けれど眼の奥に感じる外の街灯の優しい光
この瞬間(とき)も守られている 橙灯よ ありがとう


補足です。
この詩に出てくる橙色の街灯は一般的な水銀灯やLED灯ではなくナトリウム灯をイメージしたものです。
ナトリウム灯は水銀灯よりも低コストで雪や霧の中でも視認性が高いので、北海道など雪国やトンネル等でよく使用されているそうです。

編集・削除(未編集)

根絶  温泉郷

丸い目
黒く大きな瞳
豊かな尻尾
南アジアに広がる
哺乳類

ハブ対策のために
奄美大島に
30匹が放たれた

その30匹が
どのように森の中に入って行ったのか
未知の森に不安を感じなかったのか
それは分からない

フイリマングースは昼行性
ハブは夜行性
ハブを捕食する代わりに
天然記念物の
アマミノクロウサギや
トゲネズミを食べた

簡単につかまえられる動物が
目の前にいる
だから そっちをたくさん食べた
黒い瞳はますます丸く輝き
1万匹に増えた

「特定外来生物」
豊かな灰色の毛皮に
害獣の烙印
何十年も前に
ヒトのために連れてこられた
「特定」?「外来」?
尻尾が疑問符の形になったのか
それは分からない

ヒトは罠やイヌを使い
駆除を進め 追い詰め
「マングース根絶宣言」
人類史上の輝かしい成果!

仲間が 家族が 友達が
消えていくことに
何を想ったのか
それは分からない

彼らが「宣言」を聞くことはない
風に乗ってさまよう彼らの「宣言」を
わたしたちも聞くことはない

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おめでとうございます!

遅れてすみません。
妻咲邦香さん、この度は第二回たぴぽえ大賞受賞おめでとうございます!
素晴らしいですね!たぴぽえ気になっていました。魅力的な雑誌ですよね。
おめでとうございます!

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もしかしたら永遠

沈み 浮かぶ
朝の無意識と意識の狭間(はざま)
わたし 悲しいか
どうして 
苦悩のあとに
安らぎ 安らぎが
やってくる 
あのひと達を
信じて
報われ 報われ
わたし 裏切らない
あなた 裏切らない
美しい 愛する 
朝の 無意識と意識の狭間(はざま)
あなた わたし 
信じて 信じて
よかったのか 
厳しい現実の中
数々の困難
乗り越え 信じた 
あれは何 
ただの幻影
しかし それは
見えない 真実
遠く 遠く
そう そう
ただの影 
信じること 
わたし わたし 決心した
わたし 何故 生きてる
そう そう
ただの影 ただの影
一生懸命
今 こうして
生きる
幸福
明日も
あなた信じる
わたし 幸せ
わたし 見る
銀河
暗黒の中に
光る 銀河
生きられる
生きられる
死ぬ 死ぬ 死ぬ とき
生まれる わたし
無明と 誕生

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